説明

アプリケーション管理装置、ジョブ処理装置、アプリケーション管理方法、ジョブ処理方法、画像形成装置、アプリケーションのライセンス管理方法、及びコンピュータ読み取り可能なプログラム及び記憶媒体

【課題】 ユーザがアプリケーションを使用して作業を行っている際中にライセンスが切れた場合でも、アプリケーションを再起動することなく作業を継続して行うことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 ライセンスによって管理されるアプリケーションを実行するプラットホーム206を有し、プラットホームは、アプリケーションのライセンスが更新されたときにライセンス更新通知をアプリケーションに送る。アプリケーションは、ジョブの処理中にライセンスが切れた場合、前記ジョブの処理を停止し(S305)、ライセンスの更新を促す情報を表示する。その後、自動でWebブラウザ205を起動してライセンスサーバにアクセスする(S307〜S310)。プラットホーム206から前記ライセンス更新通知を受信したら(S311)、前記ライセンスが有効になったことを確認した後(S314)、ジョブの処理を再開する(S316)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションを固有のライセンスに基づいて管理するアプリケーション管理装置及びアプリケーション管理方法、該アプリケーション管理装置を備えた画像形成装置等のジョブ処理装置及びジョブ処理方法、並びに前記アプリケーション管理方法又はジョブ処理方法を実行するためのコンピュータ読み取り可能なプログラムに関する。さらに、複合機等の画像形成装置、該画像形成装置で実行するアプリケーションのライセンス管理方法、及び該ライセンス管理方法を実行するためのコンピュータ読み取り可能なプログラム及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、アプリケーションをインストール又はアンインストールして機能の追加/削除を行うことができる画像形成装置は、既に知られている。このような画像形成装置には、装置上で動作するアプリケーション群をそれぞれ固有のライセンスに基づいて管理する機能を備えたものがある。
【0003】
ライセンスの中に含まれている、アプリケーションを管理するための情報としては、例えばアプリケーション名、バージョン、提供元、使用期限、及び使用可能回数などが挙げられる。これらの情報は、一般的に画像形成装置内の記憶装置に保持され、アプリケーションの動作を管理する必要に応じて使用されている。
【0004】
上記ライセンスによって管理されるアプリケーションを実行するプラットホームの従来の例としては、アプリケーションを実行する際、まずライセンス情報を参照し、その使用期限内であればそのまま実行するものが挙げられる。同様に、使用可能回数によって管理されている場合も、まずライセンス情報を参照し、使用可能回数が残っていればそのまま実行することとなる。
【0005】
しかし、アプリケーションを実行する際やその動作中などに使用期限が切れた場合或いは使用可能回数がなくなった場合などには、通常、その直後からアプリケーションの動作を制限又は動作不可の状態にする。この状態から、アプリケーションが正常動作可能の状態に戻るためには、ライセンスの更新手続きを行い、新しいライセンスを入手し、そのライセンスに基づき画像形成装置内のライセンス情報を更新し、そしてアプリケーションをユーザが再起動することが、一般的となっている。
【0006】
ライセンス切れに伴うシステムの中断を回避する技術としては、プログラムの使用期限までの残期間に関する警告メッセージを表示することにより、ライセンスが切れる一定期間前からユーザに対してライセンスの更新を促す、といったものが提案されている(例えば特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開平05−197542号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1の技術では、ライセンスが切れる一定期間前から発せられる警告メッセージにユーザが慣れてしまうなどしてライセンスの更新作業を後回しにしたような場合、アプリケーションの動作中などにライセンス切れが生ずる恐れがあった。
【0008】
アプリケーションの動作中にライセンス切れが生じた場合には、一旦アプリケーションを終了して、その後上述したように、ユーザはパソコン等からライセンスサーバにアクセスして、ライセンスの更新手続きを行い、新しいライセンスを入手し、そのライセンスに基づき画像形成装置内のライセンス情報を更新し、さらにアプリケーションの再起動を行う必要がある。
【0009】
このようにパソコン等からライセンスの更新手続きを行い、新しいライセンスを入手する必要が生じる理由は、画像形成装置から直接外部のライセンスサーバにアクセスし、ライセンスの更新手続きとその入手を行うための充分な手段がないためである。
【0010】
また、ライセンス情報を更新したのにもかかわらず、アプリケーションの再起動を行う必要が生ずる理由は、プラットホームがアプリケーションのライセンス情報を確認するのはアプリケーションの起動時だけであり、アプリケーションの動作途中でライセンス情報が更新されたことをアプリケーション自身が知る手段がないためである。そこで、アプリケーション再起動の作業を回避するために、アプリケーション自身がライセンス情報を定期的にチェックしながら動作するような方法も考えられるが、この方法では、ライセンスがすぐに更新されるとは限らないため、動作的には非常に非効率なものになり、採用することはできない。
【0011】
これらの点から、ユーザがアプリケーションを使用して作業を行っている最中にライセンスが切れた場合(例えばコピー中に期限が切れた場合など)、たとえライセンスを即座に更新することが出来たとしても、アプリケーションの再起動が必要となり、ユーザに作業のやり直しが生ずるという問題は依然として残されている。この問題の深刻度は、ユーザが行っていた作業の量や重要性に比例して増すことは明白である。
【0012】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、ユーザがアプリケーションを使用して作業を行っている最中にライセンスが切れた場合でも、画像形成装置が自動でライセンスサーバにアクセスし、ライセンスを更新することで、ユーザはその場に居ながらアプリケーションを再起動することなく作業を継続して行うことができるアプリケーション管理装置、ジョブ処理装置、アプリケーション管理方法、ジョブ処理方法、画像形成装置、アプリケーションのライセンス管理方法、コンピュータ読み取り可能なプログラム及び記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は上記目的を達成するため、アプリケーションを固有のライセンスに基づいて管理するアプリケーション管理装置において、前記ライセンスによって管理されるアプリケーションを実行するプラットホームを有し、前記プラットホームは、前記アプリケーションのライセンスが更新されたときに、該ライセンスが更新されたことを示すライセンス更新通知を前記アプリケーションに通知する手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、アプリケーションを固有のライセンスに基づいて管理するアプリケーション管理装置において、前記ライセンスによって管理されるアプリケーションを実行するプラットホームと、ライセンスを発行する外部装置にアクセスするアクセス手段とを有し、前記プラットホームは、前記アクセス手段による前記外部装置に対するアクセスに基づいて前記ライセンスが更新されたときに、該ライセンスが更新されたことを示すライセンス更新通知を前記アプリケーションに通知する手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、請求項1に記載のアプリケーション管理装置を有し、該アプリケーション管理装置で管理されるアプリケーションのジョブを処理するジョブ処理装置において、前記アプリケーションは、ジョブの処理中にライセンスが無効になったか否かを判定する手段と、前記ライセンスが無効になったときに前記ジョブの処理を停止し、前記ライセンスの更新を促す情報を報知する手段と、前記ライセンスが更新されたときに、前記アプリケーション管理装置のプラットホームから前記ライセンス更新通知を受信し、前記ライセンスが有効になったことを確認する手段と、前記ライセンスの有効を確認した後、前記ジョブの処理を再開する手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、請求項2に記載のアプリケーション管理装置を有し、該アプリケーション管理装置で管理されるアプリケーションのジョブを処理するジョブ処理装置において、前記アプリケーションは、ジョブの処理中にライセンスが無効になったか否かを判定する手段と、前記ライセンスが無効になったときに、前記ジョブの処理を停止し、前記ライセンスの更新を促す情報を報知する手段と、前記アプリケーション管理装置のアクセス手段を用いて、ライセンスを発行する外部装置にアクセスする手段と、前記外部装置に対するアクセスに基づいて前記ライセンスが更新されたときに、前記アプリケーション管理装置のプラットホームから前記ライセンス更新通知を受信し、前記ライセンスが有効になったことを確認する手段と、前記ライセンスの有効を確認した後、前記ジョブの処理を再開する手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、請求項2に記載のアプリケーション管理装置を有し、該アプリケーション管理装置で管理されるアプリケーションのジョブを処理するジョブ処理装置において、前記アプリケーションは、ジョブの処理中にライセンスが無効になったか否かを判定する手段と、前記ライセンスが無効になったときに、前記ジョブの処理を停止し、前記アプリケーション管理装置のアクセス手段を用いて、ライセンスを発行する外部装置に対して自動的にアクセスする手段と、前記外部装置に対するアクセスに基づいて前記ライセンスが更新されたときに、前記アプリケーション管理装置のプラットホームから前記ライセンス更新通知を受信し、前記ライセンスが有効になったことを確認する手段と、前記ライセンスの有効を確認した後、前記ジョブの処理を再開する手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、アプリケーションを実行するプラットホームを用い、前記アプリケーションを固有のライセンスに基づいて管理するアプリケーション管理方法であって、前記アプリケーションのライセンスが更新されたときに、該ライセンスが更新されたことを示すライセンス更新通知を、前記プラットホームによって前記アプリケーションに通知することを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、前記アプリケーション管理装置で管理されるアプリケーションのジョブを処理するジョブ処理方法であって、ジョブの処理中にライセンスが無効になったか否かを判定する工程と、前記ライセンスが無効になったときに前記ジョブの処理を停止し、前記ライセンスの更新を促す情報を報知する工程と、前記プラットホームから前記ライセンス更新通知を受信し、前記ライセンスが有効になったことを確認する工程と、前記ライセンスの有効を確認した後、前記ジョブの処理を再開する工程とを実行することを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、アプリケーションを実行するプラットホームを用い、前記アプリケーションを固有のライセンスに基づいて管理するアプリケーション管理方法を実行するための、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、前記アプリケーションのライセンスが更新されたときに、該ライセンスが更新されたことを示すライセンス更新通知を、前記アプリケーションを実行するプラットホームによって前記アプリケーションに通知することを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、前記アプリケーション管理装置で管理されるアプリケーションのジョブを処理するジョブ処理方法を実行するための、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、ジョブの処理中にライセンスが無効になったか否かを判定するステップと、前記ライセンスが無効になったときに前記ジョブの処理を停止し、前記ライセンスの更新を促す情報を報知するステップと、前記プラットホームから前記ライセンス更新通知を受信し、前記ライセンスが有効になったことを確認するステップと、前記ライセンスの有効を確認した後、前記ジョブの処理を再開するステップとを備えたことを特徴とする。
【0022】
また、本発明は、シート上に画像を形成する画像形成装置であって、当該画像形成装置で実行するアプリケーションに関するライセンス情報を記憶するライセンス情報記憶手段と、前記ライセンス情報記憶手段に記憶されたライセンス情報を前記アプリケーションに対応付けて管理するライセンス管理手段と、前記ライセンス管理手段が、前記アプリケーションの実行中に該アプリケーションのライセンスが無効になったことを検知した場合に、前記アプリケーションに対してライセンスの無効を通知する通知手段とを有し、前記アプリケーションは、前記通知手段からの通知に基づいて該アプリケーションの実行を一時的に停止することを特徴とする。
【0023】
また、本発明は、シート上に画像を形成する画像形成装置で実行するアプリケーションのライセンス管理方法であって、前記画像形成装置で実行するアプリケーションに関するライセンス情報を記憶手段に記憶するライセンス情報記憶工程と、前記記憶手段に記憶されたライセンス情報を前記アプリケーションに対応付けて管理するライセンス管理工程と、前記アプリケーションを実行するアプリケーション実行工程と、前記ライセンス管理工程で、前記アプリケーションの実行中に前記アプリケーションのライセンスが無効になったことを検知した場合に、前記アプリケーションにライセンスの無効を通知する通知工程とを有し、前記アプリケーション実行工程は、前記通知工程での通知に基づいて前記アプリケーションの実行を一時的に停止することを特徴とする。
【0024】
また、本発明は、シート上に画像を形成する画像形成装置で実行するアプリケーションのライセンス管理方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能なプログラムであって、前記画像形成装置で実行するアプリケーションに関するライセンス情報を記憶手段に記憶するためのライセンス情報記憶ステップと、前記記憶手段に記憶されたライセンス情報を前記アプリケーションに対応付けて管理するライセンス管理ステップと、前記アプリケーションを実行するアプリケーション実行ステップと、前記ライセンス管理ステップによって、前記アプリケーションの実行中に前記アプリケーションのライセンスが無効になったことを検知した場合は、前記アプリケーションに対してライセンスの無効を通知する通知ステップとを有し、前記アプリケーション実行ステップは、前記通知ステップでの通知に基づいて前記アプリケーションの実行を一時的に停止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
上記構成によれば、ユーザがアプリケーションを使用して作業を行っている最中にライセンスが無効になった場合でも、ライセンスを更新することで、アプリケーションを再起動することなく作業を継続して行うことが可能になる。これにより、ユーザの作業上のリスク減が可能になると共に、ユーザの利便性が向上する。
【0026】
また、ユーザがアプリケーションを使用して作業を行っている最中にライセンスが無効になった場合に、アクセス手段を用いて、ライセンスを発行する外部装置にアクセスしてライセンスを更新することにより、ユーザはその場に居ながら、アプリケーションを再起動することなく作業を継続して行うことが可能になる。これにより、ユーザの利便性が一層向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
【0028】
<ハード構成>
図1は、本発明の実施の一形態に係るアプリケーション管理装置を搭載した画像形成装置の一適用例である複合機の構成を示すブロック図である。
【0029】
同図において、複合機100は、スキャナ、プリンタ、コピー、及びファクシミリの各機能を一体的に備えている。この複合機100は、インターネット等のネットワーク15を介して、外部のライセンスサーバ20やクライアントコンピュータ11に接続されると共に、公衆回線網16を介して他の通信装置(図示省略)に接続されている。
【0030】
なお、複合機100は、図示の例に限らず、デジタル複写機やコピー機能付プリンタなどでもよく、ネットワーク15に接続された周辺機器の数は図示の例に限られない。また、画像形成装置は、複合機100に限らず、ファクシミリやプリンタなどの印刷装置、画像を形成可能な単機能の装置(スキャナ装置など)を含み、前記各装置に内蔵されるコントローラなどをも含む。
【0031】
複合機100は、主にリーダ部1、プリンタ部2、及び画像入出力制御部3で構成されている。リーダ部1は、プリンタ部2及び画像入出力制御部3に接続され、原稿の画像読み取りを行うとともに、読み取った画像データをプリンタ部2又は画像入出力制御部3に出力する。プリンタ部2は、リーダ部1及び画像入出力制御部3から出力された画像データを記録紙に印刷する。画像入出力制御部3は、外部のネットワーク15や公衆回線網16と接続して画像データの入出力を行うと共に、ユーザが複合機100を使用したときの使用量等の情報の蓄積等を行い、さらにネットワーク15に接続されたクライアントコンピュータ11からのジョブ(印刷命令等)の解析及び制御を行う。
【0032】
画像入出力制御部3は、ファクシミリ部4、ファイル部5、記憶装置6、ネットワークインターフェース部7、PDLフォーマッタ部8、画像メモリ部9、及びコア部10で構成される。ファクシミリ部4は、コア部10及び公衆回線網16に接続され、公衆回線網16から受信した圧縮された画像データの伸長を行い、伸長した画像データをコア部10へ送信する。また、コア部10から送信された画像データを圧縮し、公衆回線を介して圧縮した画像データを公衆回線網16に送信する。
【0033】
ファイル部5は、コア部10及び記憶装置6に接続され、コア部10から送信された画像データの圧縮を行い、圧縮した画像データを検索するためのキーワードと共に記憶装置6に記憶する。本実施の形態では記憶装置6として例えばハードディスクドライブを用いるが、もちろんこれに限定されるものではない。さらに、ファイル部5は、コア部10から送信されたキーワードに基づいて記憶装置6に記憶されている圧縮画像データを検索した後、その圧縮画像データを読み出して伸長を行い、コア部10へ送信する。また、記憶装置6には、画像データのみならずCPU17で実行するアプリケーションプログラムや、後述するユーザの使用状況・コピー枚数・印刷枚数・スキャン枚数等の情報、さらにはアプリケーションのライセンス情報なども格納可能である。
【0034】
ネットワークインターフェース部7は、外部のネットワーク15を介して接続されたライセンスサーバ20やクライアントコンピュータ11とコア部10との間のインターフェースである。クライアントコンピュータ11からのジョブ制御データや画像データの送受信には、ネットワークインターフェース部7を介して行う。
【0035】
ここで、ジョブ制御データの例としては、PDLデータと共に送信されるジョブ制御命令を含み、例えば、PDLデータを展開して画像データとして印刷した後、ステイプルソートして排紙させるものが挙げられる。
【0036】
フォーマッタ部8は、コア部10に接続され、クライアントコンピュータ11から送信されたPDLデータをプリンタ部2でプリント可能な画像データに展開するものである。画像メモリ部9は、リーダ部1からの読み取り画像情報や、ネットワークインターフェース部7を介してクライアントコンピュータ11等から送られてきた画像情報を一時的に蓄積しておくためのものである。
【0037】
コア部10は、上述したリーダ部1、ファクシミリ部4、ファイル部5、ネットワークインターフェース部7、及びフォーマッタ部8のそれぞれの間を流れるデータ等の制御とともに、ジョブ制御データの解析を行い、ユーザの使用状況・コピー枚数・印刷枚数・スキャン枚数等の情報をRAM18或いは記憶装置6へ蓄積するよう制御する。また、コア部10では、画像データに対する変倍、回転、解像度変換、フォーマット変換などの画像処理も行う。コア部10内のCPU17は、ROM19或いは記憶装置6に格納されたアプリケーションプログラムをRAM18へロードして実行することで、画像入出力制御部3の全体の各種制御を司る。さらに、後の図2で説明する本実施の形態の特徴を成す各種ソフトウェアモジュールを実行する。
【0038】
また、コア部10には、リアルタイムクロック(RTC)モジュール22とカウンタ24が接続されている。RTCモジュール22は、時刻を管理するモジュールであり、必要に応じて定期的、或いは任意のタイミングでネットワークを介して複合機100の外部にあるNTP(Network Time Protocol)サーバへアクセスして時刻情報を取得し、正確な時刻に修正することも可能である。
【0039】
カウンタ24は、複合機100の動作(コピー回数、スキャン回数、プリント回数、ファクシミリ送信回数、及び画像処理回数など)を計数し記憶する。また、詳細は後述するが、カウンタ24は、アプリケーション実行下での複合機100の動作回数も計数し、その計数情報をライセンス情報データベース209へ通知することで、後述するアプリケーションのライセンス切れのチェックに用いることができる。
【0040】
ライセンスサーバ20は、アプリケーション(A)204を含む様々なアプリケーションを使用するために必要なライセンスを発行するWebサーバである。また、クライアントコンピュータ11は、パーソナルコンピュータ又はワークステーションで構成され、Webブラウザを有しており、ネットワーク15を介して複合機100にアクセスすることが可能である。
【0041】
<ソフトウェア構成>
図2は、本実施の形態に係る複合機100のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0042】
図1に示した複合機100におけるコア部10内のROM19、或いは、記憶装置6には、ソフトウェアモジュールとして、操作表示制御アプリケーション202、ユーザインターフェース・アプリケーション203、アプリケーション(A)204、Webブラウザ205、プラットホーム206、及びライセンス情報データベース209が格納されている。
【0043】
ユーザ201と複合機100とのインターフェースとして、複合機100には液晶パネル操作表示部13が設けられている。液晶パネル操作表示部13は、操作表示制御アプリケーション202が制御するようになっている。
【0044】
さらに、ユーザインターフェース・アプリケーション203は、操作表示制御アプリケーション202とアプリケーション(A)204とWebブラウザ205との間においてインターフェースとしての機能を提供している。アプリケーション(A)204は、ライセンスによってその動作が管理されているアプリケーションの一例である。
【0045】
プラットホーム206は、アプリケーション(A)204など、1つ以上のアプリケーションに実行環境としての機能を提供するもので、例えばJava(登録商標)仮想マシンを用いて構成されている。プラットホーム206の中には、アプリケーション(A)204の動作を管理するアプリケーション管理サービス208と、アプリケーション(A)204のライセンスを管理するライセンス管理サービス207とが含まれている。アプリケーション(A)204のライセンスに含まれる情報は、全てライセンス情報データベース209によって管理される。ライセンス情報データベース209は、図1の記憶装置6に格納されているものとする。
【0046】
本実施の形態においては、ライセンス情報には、アプリケーションの有効期限(日時を設定するのが一般的である)、或いはそのアプリケーションの下での複合機100の動作(コピー、スキャン、プリント、ファクシミリ送信、画像処理などのいずれかの動作、或いはこれらのうちの複数の動作)の回数の上限と現在の動作回数が設定されているものとする。現在の動作回数は、カウンタ24からカウント値を取得することでライセンス情報中に設定することができる。
【0047】
ライセンス管理サービス207は、アプリケーションの起動時或いは起動中において、ライセンス情報データベース209から当該アプリケーションに関するライセンス情報と、必要に応じてリアルタイムクロックモジュール22をチェックする。そして、ライセンスが有効期限、或いはアプリケーションの実行下での複合機100の動作回数の上限に達していないかを判定することで、ライセンスが切れていないか即ちライセンスの有効/無効を確認する。
【0048】
ユーザインターフェース・アプリケーション203は、アプリケーション(A)204やWebブラウザ205と相互に通信する通信機能を有しており、アプリケーション(A)204やWebブラウザ205からの要求に対して、ユーザ201に必要な情報を提示することが可能である。
【0049】
アプリケーション(A)204やWebブラウザ205は、アプリケーション管理サービス208とライセンス管理サービス207と相互に通信する通信機能を有しており、アプリケーション管理サービス208はその通信機能を用いて、アプリケーション(A)204やWebブラウザ205のインストール、アンインストール、実行、停止などの動作管理を可能としている。
【0050】
ここで、本実施の形態において、アプリケーション(A)204をインストール、アンインストールするには、ネットワーク15経由でコンピュータ11からの操作で行う場合と、液晶パネル操作表示部13からの操作で行う場合とがある。
【0051】
また、ライセンス管理サービス207は、前記通信機能を用いて、アプリケーション(A)204とのライセンス情報の送受信や、アプリケーション(A)204へのライセンス更新通知(ライセンスを更新した旨の通知)などを行うことを可能としている。
【0052】
さらに、アプリケーション管理サービス208とライセンス管理サービス207の間でも、相互に通信する通信機能を有しており、アプリケーション管理サービス208がアプリケーション(A)204の動作を管理する際にライセンス情報を参照する場合や、ライセンス管理サービス207が外部のWebサーバにアクセスして、そのWebページを提示するためにWebブラウザを実行する際にも、この通信機能を用いて行われる。
【0053】
ライセンス管理サービス207は、ライセンス情報データベース209と通信する機能を有しており、ライセンス情報の作成、追加、修正、削除等の作業を行うことを可能としている。ライセンス情報データベース209内のライセンス情報の更新は、液晶パネル操作表示部13の操作、又はネットワーク15経由でコンピュータ11からの操作で、ライセンス管理サービス207を介して行うことができる。
【0054】
なお、複合機100のソフトウェア構成は、アプリケーション(A)204に対して、複合機100からライセンス更新操作が可能で、ライセンスが更新されたことを通知する適切な機能が提示されるのであれば、上述のソフトウェア構成に限定されるものではない。
【0055】
<アプリケーションの動作>
次に、本実施の形態に係るアプリケーションの動作について、図3〜図7を参照して説明する。
【0056】
なお、図3は、実施の形態に係るコア部10によりアプリケーション(A)204に基づいて実行されるジョブの処理の手順を示すフローチャートである。また、図4は、本実施の形態に係るジョブの一時停止時の表示画面例を示す画面図であり、図5は、Webブラウザ205でライセンスサーバ20へアクセスした際の画面例を示す画面図である。また、図6は、Webブラウザ205でのライセンスの更新が完了した際の画面例を示す画面図であり、図7は、本実施の形態に係るジョブの一時停止が解除し、ジョブが再開したときの画面例を示す画面図である。
【0057】
液晶パネル操作表示部13に表示されている例えばアプリケーション(A)204が実行されると図3のフローチャートに示す処理が開始される。
【0058】
まず、ステップS301では、アプリケーション(A)204が実行命令を受信する。これによってステップS302に進み、アプリケーション(A)204のジョブが開始される。
【0059】
ステップS303では、ジョブの実行中にライセンスの期限が切れる、又は使用回数が切れるなどしてライセンスが無効になったか否かを判定し、ジョブ実行中にライセンスが無効にならなかった場合は、そのままステップS304に進んで当該アプリケーション(A)204のジョブが正常に終了する。
【0060】
ジョブの実行中にライセンスの期限が切れるケースとしては、アプリケーションの実行下で複合機100がジョブを動作している最中に、そのアプリケーションの有効期限の日時に達してしまう場合と、アプリケーションの実行下で複合機100が動作している最中に、そのアプリケーションに対して許諾されているジョブの実行回数の上限回数に達してしまう場合などが考えられる。
【0061】
ジョブの実行中にライセンスが無効になった場合はステップS305に進んで、ライセンス管理サービス207は、アプリケーション(A)204に対して、ライセンスが無効になったことを通知し、アプリケーション(A)204はライセンス管理サービス207からの通知に応答する。これによって、アプリケーション(A)の動作、或いはアプリケーション(A)に関連した複合機100のジョブの実行は一時停止状態となり、ステップS306へ進む。
【0062】
アプリケーション(A)を一時停止させる別のやり方として、ライセンス管理サービス207が、アプリケーション(A)のライセンスが無効になったことをアプリケーション管理サービス208に通知し、アプリケーション管理サービス208がアプリケーション(A)に対して一時停止の指示を出すようにしてもよい。
【0063】
ステップS306では、ユーザには、図4に示す画面例のように、「ライセンスが切れた」旨の報知と、ライセンスが切れたことにより中止しているジョブを示すジョブ状況画面一覧403と、「ジョブを中止するか、ライセンスを更新するように促す」旨の指示とを含むポップアップ401が提示され、ステップS307へ進む。また、ポップアップ401において、ユーザが中止ボタン402を押下することによりジョブを中止することも可能である。「ライセンス更新」ボタン404は、ライセンス更新作業を行うためにWebブラウザ205を起動し、ライセンスサーバ20へアクセスすることを指示するためのボタンである。ステップS307のところで後述する「ライセンスサーバへの自動アクセス」が設定されているときは、「ライセンス更新」ボタン404は表示されない。
【0064】
ステップS307では、ライセンス管理サービス207が、アプリケーション(A)204のライセンス情報を確認し、ライセンスサーバ20へ自動でアクセスする設定がなされているか否かを判定する。自動でアクセスする設定されている場合は、ステップS308に進んでアプリケーション管理サービス208経由でWebブラウザ205を起動し、ステップS309へ進む。
【0065】
一方、ステップ307でライセンスサーバへ自動でアクセスする設定がなされていない場合には、ステップS318へ進み、ライセンス更新ボタン404が押されたか否かを判定する。ライセンス更新ボタン404が押された場合、ステップS308へ進む。ステップS318でライセンス更新ボタンが押されていない場合にはステップS319に進み、中止ボタン402が押されたか否かを判定する。ステップS319で中止ボタン402が押された場合にはステップS311に進み、中止ボタン402が押されていない場合には、再びステップS318に戻る。
【0066】
ステップS309では、アプリケーション(A)204のライセンスファイルに記載されている情報から、ライセンスサーバ20のURLを取得し、次のステップS310において、Webブラウザ205がライセンスサーバ20上の、ライセンスを更新するためのページにアクセスする。
【0067】
Webブラウザ205がライセンスを更新するためのページにアクセスすると、ライセンスサーバ20のWebページ504が液晶パネル操作表示部13に例えば図5に示すような画面で表示される。即ち、液晶パネル操作表示部13に表示された画面のWebブラウザ501のページ504には、使用するアプリケーション製品のライセンスを発行するための入力領域504aが設けられており、この入力領域504aにおいて、ユーザがアプリケーション(A)204のライセンスアクセス番号を入力することにより、アプリケーション(A)204のライセンスが発行されるようになっている。図5中の領域502には、WebブラウザがアクセスしているWebページのURL(Uniform Resource locator)が表示される。
【0068】
また、ライセンスサーバ20へ自動でアクセスする設定がなされていない場合、ステップS311へ進んで、画面は図4の表示状態のままで、ユーザが手動でライセンスを更新するのを待つことになる。ここで、ユーザが手動でライセンスを更新する別の方法としては、ユーザが手動でクライアントコンピュータ11のWebブラウザからライセンスサーバ20にアクセスし、ライセンスの取得と複合機100内ライセンスを更新する方法がある。
【0069】
ユーザ201が、図4の画面で表示された「ライセンス更新を促す旨の情報」を認識し、ライセンスを更新するための操作(図5の画面を使用した自動更新、図4の画面で「ライセンス更新」ボタン404を押したことによる更新、或いは図4の画面のままクライアントコンピュータ11での手動更新)を行うと、図6のライセンス更新終了表示ページ601に示すようにライセンスの更新が終了した旨が表示され、ライセンスがライセンスサーバ20から複合機100内にダウンロードされ、ライセンス管理サービス207を通してライセンス情報データベース209内のライセンス情報が更新されることになる。そして、ライセンス管理サービス207は、ライセンス情報を更新した後、ライセンスが更新されたことを示すライセンス更新通知をアプリケーション(A)204へ送る。
【0070】
アプリケーション(A)204は、一時停止中、ステップS311に進んで、ライセンス更新通知がライセンス管理サービス207から通知されるまで待機状態となっている。この状態でユーザ201によってジョブのキャンセルが行われると(ステップS317でYES)、ステップS317からステップS304へ進んでジョブの実行が終了する。
【0071】
一方、アプリケーション(A)204が、前記ステップS311において、ライセンス更新通知を受信した場合にはステップS312に進み、Webブラウザ205が起動しているかどうかの判定を行う。Webブラウザ205が起動していない場合はそのままステップS314にへ進み、起動していた場合はステップS313に進んでWebブラウザ205を終了した後、ステップS314に進む。
【0072】
ステップS314では、例えば当該ライセンス更新通知に書き込まれている、ライセンスが有効となるのに必要な情報を確認し、次のステップS315では、ライセンス情報を確認することができたため、表示画面がジョブ一時停止の画面(図4)へ遷移し、さらにステップS316へ進んで、アプリケーション管理サービス208によってジョブ実行の一時停止が解除される。これによって、ジョブの一時停止解除時の画面例(図7)に示すように、ジョブの残りの処理が再開され、ジョブの全ての処理が完了した後、ステップS304に進んでジョブ終了となる。
【0073】
本実施の形態によれば、ライセンスが更新されたことを通知する機能をプラットホームとして設けたので、アプリケーションは、このライセンス更新通知を受けた時点でライセンス情報を確認することが可能になる。そのため、ユーザがアプリケーションを使用して作業を行っている最中にライセンスが切れた場合(例えばコピー中にライセンスの期限が切れてしまった場合)において、アプリケーション自身が定期的にライセンス情報を監視する方法よりも効率的に、アプリケーションの再起動作業を回避することができる。さらに、アプリケーション使用中にライセンスが切れたときに、Webブラウザ205を使用して自動でライセンスサーバ20にアクセスすることができるので、ユーザがその場に居ながらライセンスを簡単に更新することができる。
【0074】
これにより、アプリケーションを再起動することなく作業を継続して行うことが可能となり、アプリケーションの再起動を減少させることができるので、ユーザの作業上のリスク減が可能になると共に、ユーザの利便性が向上する。
【0075】
なお、上記実施の形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。即ち、本発明はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形態で実施することが可能である。
【0076】
また、本発明は、上述した実施の形態の装置に限定されず、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用してもよい。
【0077】
また、本発明の目的は、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
【0078】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0079】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0080】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0081】
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】実施の形態に係るアプリケーション管理装置を搭載した画像形成装置の一適用例である複合機の構成を示すブロック図である。
【図2】複合機のソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】コア部によりアプリケーションでに基づいて実行すされるジョブの処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】ジョブの一時停止時の表示画面例を示す画面図である。
【図5】Webブラウザでライセンスサーバへアクセスした際の画面例を示す画面図である。
【図6】Webブラウザでライセンスを更新した際の画面例を示す画面図である。
【図7】ジョブの一時停止解除時の画面例を示す画面図である。
【符号の説明】
【0083】
1 リーダ部
2 プリンタ部
3 画像入出力制御部
6 記憶装置
7 ネットワークインターフェース部
10 コア部
11 クライアントコンピュータ
13 液晶パネル操作表示部
100 複合機
201 ユーザ
202 操作表示部制御アプリケーション
203 ユーザインターフェース・アプリケーション
204 アプリケーション(A)
205 Webブラウザ
206 プラットホーム
207 ライセンス管理サービス
208 アプリケーション管理サービス
209 ライセンス情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションを固有のライセンスに基づいて管理するアプリケーション管理装置において、
前記ライセンスによって管理されるアプリケーションを実行するプラットホームを有し、
前記プラットホームは、
前記アプリケーションのライセンスが更新されたときに、該ライセンスが更新されたことを示すライセンス更新通知を前記アプリケーションに通知する手段を
備えたことを特徴とするアプリケーション管理装置。
【請求項2】
アプリケーションを固有のライセンスに基づいて管理するアプリケーション管理装置において、
前記ライセンスによって管理されるアプリケーションを実行するプラットホームと、
ライセンスを発行する外部装置にアクセスするアクセス手段とを有し、
前記プラットホームは、
前記アクセス手段による前記外部装置に対するアクセスに基づいて前記ライセンスが更新されたときに、該ライセンスが更新されたことを示すライセンス更新通知を前記アプリケーションに通知する手段を
備えたことを特徴とするアプリケーション管理装置。
【請求項3】
請求項1に記載のアプリケーション管理装置を有し、該アプリケーション管理装置で管理されるアプリケーションのジョブを処理するジョブ処理装置において、
前記アプリケーションは、
ジョブの処理中にライセンスが無効になったか否かを判定する手段と、
前記ライセンスが無効になったときに前記ジョブの処理を停止し、前記ライセンスの更新を促す情報を報知する手段と、
前記ライセンスが更新されたときに、前記アプリケーション管理装置のプラットホームから前記ライセンス更新通知を受信し、前記ライセンスが有効になったことを確認する手段と、
前記ライセンスの有効を確認した後、前記ジョブの処理を再開する手段とを備えたことを特徴とするジョブ処理装置。
【請求項4】
請求項2に記載のアプリケーション管理装置を有し、該アプリケーション管理装置で管理されるアプリケーションのジョブを処理するジョブ処理装置において、
前記アプリケーションは、
ジョブの処理中にライセンスが無効になったか否かを判定する手段と、
前記ライセンスが無効になったときに、前記ジョブの処理を停止し、前記ライセンスの更新を促す情報を報知する手段と、
前記アプリケーション管理装置のアクセス手段を用いて、ライセンスを発行する外部装置にアクセスする手段と、
前記外部装置に対するアクセスに基づいて前記ライセンスが更新されたときに、前記アプリケーション管理装置のプラットホームから前記ライセンス更新通知を受信し、前記ライセンスが有効になったことを確認する手段と、
前記ライセンスの有効を確認した後、前記ジョブの処理を再開する手段とを備えたことを特徴とするジョブ処理装置。
【請求項5】
請求項2に記載のアプリケーション管理装置を有し、該アプリケーション管理装置で管理されるアプリケーションのジョブを処理するジョブ処理装置において、
前記アプリケーションは、
ジョブの処理中にライセンスが無効になったか否かを判定する手段と、
前記ライセンスが無効になったときに、前記ジョブの処理を停止し、前記アプリケーション管理装置のアクセス手段を用いて、ライセンスを発行する外部装置に対して自動的にアクセスする手段と、
前記外部装置に対するアクセスに基づいて前記ライセンスが更新されたときに、前記アプリケーション管理装置のプラットホームから前記ライセンス更新通知を受信し、前記ライセンスが有効になったことを確認する手段と、
前記ライセンスの有効を確認した後、前記ジョブの処理を再開する手段とを備えたことを特徴とするジョブ処理装置。
【請求項6】
アプリケーションを実行するプラットホームを用い、前記アプリケーションを固有のライセンスに基づいて管理するアプリケーション管理方法であって、
前記アプリケーションのライセンスが更新されたときに、該ライセンスが更新されたことを示すライセンス更新通知を、前記プラットホームによって前記アプリケーションに通知することを特徴とするアプリケーション管理方法。
【請求項7】
請求項1に記載のアプリケーション管理装置で管理されるアプリケーションのジョブを処理するジョブ処理方法であって、
ジョブの処理中にライセンスが無効になったか否かを判定する工程と、
前記ライセンスが無効になったときに前記ジョブの処理を停止し、前記ライセンスの更新を促す情報を報知する工程と、
前記プラットホームから前記ライセンス更新通知を受信し、前記ライセンスが有効になったことを確認する工程と、
前記ライセンスの有効を確認した後、前記ジョブの処理を再開する工程とを実行することを特徴とするジョブ処理方法。
【請求項8】
アプリケーションを実行するプラットホームを用い、前記アプリケーションを固有のライセンスに基づいて管理するアプリケーション管理方法を実行するための、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、
前記アプリケーションのライセンスが更新されたときに、該ライセンスが更新されたことを示すライセンス更新通知を、前記アプリケーションを実行するプラットホームによって前記アプリケーションに通知することを特徴とするコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【請求項9】
請求項1に記載のアプリケーション管理装置で管理されるアプリケーションのジョブを処理するジョブ処理方法を実行するための、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、
ジョブの処理中にライセンスが無効になったか否かを判定するステップと、
前記ライセンスが無効になったときに前記ジョブの処理を停止し、前記ライセンスの更新を促す情報を報知するステップと、
前記プラットホームから前記ライセンス更新通知を受信し、前記ライセンスが有効になったことを確認するステップと、
前記ライセンスの有効を確認した後、前記ジョブの処理を再開するステップとを備えたことを特徴とするコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【請求項10】
シート上に画像を形成する画像形成装置であって、
当該画像形成装置で実行するアプリケーションに関するライセンス情報を記憶するライセンス情報記憶手段と、
前記ライセンス情報記憶手段に記憶されたライセンス情報を前記アプリケーションに対応付けて管理するライセンス管理手段と、
前記ライセンス管理手段が、前記アプリケーションの実行中に該アプリケーションのライセンスが無効になったことを検知した場合に、前記アプリケーションに対してライセンスの無効を通知する通知手段とを有し、
前記アプリケーションは、前記通知手段からの通知に基づいて該アプリケーションの実行を一時的に停止することを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
前記アプリケーションの動作は、当該画像形成装置の動作が関連付けられ、
前記通知手段からの通知に基づいた前記アプリケーションの実行の一時的な停止は、該アプリケーションに関連付けられた当該画像形成装置の動作の一時的な停止を含むことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記ライセンス管理手段が、前記アプリケーションの実行中に該アプリケーションのライセンスの無効を検知したことに基づいて、外部のライセンス管理装置にアクセスして更新されたライセンスを取得するためのライセンス取得アプリケーションを起動するアプリケーション管理手段を備えたことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記ライセンス管理手段は、前記ライセンス取得アプリケーションが前記ライセンス管理装置から、更新されたライセンスを取得したことに基づいて、前記ライセンス情報記憶手段に記憶された前記ライセンス情報を更新し、
前記通知手段は、前記ライセンス情報が更新されたことを前記アプリケーションへ通知することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記アプリケーションは、ライセンス情報が更新されたことに関する前記通知手段からの通知に基づいて、一時的に停止していた該アプリケーションの実行を再開することを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
【請求項15】
操作画面を表示するとともに、ユーザからの操作入力を受け付けるユーザインターフェースを有し、
前記ユーザインターフェースは、前記アプリケーションが一時的に停止したことに基づいて、前記アプリケーションが一時的に停止した旨を示すメッセージを表示することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記ユーザインターフェースは、前記アプリケーションのライセンスの更新を促すメッセージを表示することを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項17】
前記ユーザインターフェースは、ライセンス更新のためのキー入力を受け付けたときに、外部のライセンス管理装置にアクセスするためのライセンス取得アプリケーションの起動を指示することを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項18】
前記ユーザインターフェースは、ライセンス更新情報の入力を受け付けたときに、前記ライセンス管理手段に対して更新されたライセンス情報を通知し、
前記ライセンス管理手段は、前記ユーザインターフェースから通知された前記更新されたライセンス情報を取得して、前記ライセンス情報記憶手段に記憶された前記ライセンス情報を更新することを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項19】
外部のライセンス管理装置にアクセスして、更新されたライセンスを取得するためのライセンス取得アプリケーションと、
操作画面を表示するとともに、ユーザからの操作入力を受け付けるユーザインターフェースと、
アプリケーションのライセンスが無効になったときに前記ライセンス取得アプリケーションを自動的に起動するか否かの設定を記憶する設定値記憶手段とを有し、
前記設定値記憶手段に記憶されている設定が前記ライセンス取得アプリケーションを起動する設定である場合は、前記アプリケーションの実行の一時的な停止に基づいて、前記ライセンス取得アプリケーションを起動し、前記設定が前記ライセンス取得アプリケーションを起動しない設定である場合は、前記アプリケーションの実行の一時的な停止に基づいて、前記ユーザインターフェースに対して前記ライセンスの更新を促すメッセージを表示することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項20】
前記ライセンス情報は、前記アプリケーションの有効期限に関する情報を含むことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項21】
前記ライセンス情報は、前記アプリケーションの実行下で動作する、前記アプリケーションに関連付けられた画像形成装置の動作回数の上限値を含むことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項22】
シート上に画像を形成する画像形成装置で実行するアプリケーションのライセンス管理方法であって、
前記画像形成装置で実行するアプリケーションに関するライセンス情報を記憶手段に記憶するライセンス情報記憶工程と、
前記記憶手段に記憶されたライセンス情報を前記アプリケーションに対応付けて管理するライセンス管理工程と、
前記アプリケーションを実行するアプリケーション実行工程と、
前記ライセンス管理工程で、前記アプリケーションの実行中に前記アプリケーションのライセンスが無効になったことを検知した場合に、前記アプリケーションにライセンスの無効を通知する通知工程とを有し、
前記アプリケーション実行工程は、前記通知工程での通知に基づいて前記アプリケーションの実行を一時的に停止することを特徴とするアプリケーションのライセンス管理方法。
【請求項23】
シート上に画像を形成する画像形成装置で実行するアプリケーションのライセンス管理方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能なプログラムであって、
前記画像形成装置で実行するアプリケーションに関するライセンス情報を記憶手段に記憶するためのライセンス情報記憶ステップと、
前記記憶手段に記憶されたライセンス情報を前記アプリケーションに対応付けて管理するライセンス管理ステップと、
前記アプリケーションを実行するアプリケーション実行ステップと、
前記ライセンス管理ステップによって、前記アプリケーションの実行中に前記アプリケーションのライセンスが無効になったことを検知した場合は、前記アプリケーションに対してライセンスの無効を通知する通知ステップとを有し、
前記アプリケーション実行ステップは、前記通知ステップでの通知に基づいて前記アプリケーションの実行を一時的に停止することを特徴とするプログラム。
【請求項24】
請求項23のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み出し可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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