アミロイド−ベータ・ペプチドに対して向けられる抗体、および該抗体を用いる方法
アミロイド−ベータ・ペプチドに対して向けられるモノクローナル抗体9TLおよび9TLに由来する抗体、ならびにアルツハイマー病およびAβペプチド関連疾患の診断および治療に該抗体を使用する方法を記載する。アルツハイマー病およびAβペプチド関連疾患の治療のため、損なわれたエフェクター機能を有する、アミロイド−ベータ・ペプチドに対して向けられる抗体を用いる方法もまた、記載する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験者におけるβ−アミロイドの異常な沈着によって特徴付けられる疾患を治療するための方法であって、β−アミロイド・ペプチドまたは凝集型のβ−アミロイド・ペプチドに特異的に結合する有効量の抗体を該被験者に投与することを含み、該抗体が、損なわれたエフェクター機能を有するFc領域を含む、前記方法。
【請求項2】
被験者がヒトである、請求項1の方法。
【請求項3】
疾患がアルツハイマー病である、請求項1の方法。
【請求項4】
疾患がダウン症候群である、請求項1の方法。
【請求項5】
疾患が脳アミロイド血管症である、請求項1の方法。
【請求項6】
抗体がモノクローナル抗体である、請求項1の方法。
【請求項7】
抗体がヒト化抗体である、請求項1の方法。
【請求項8】
抗体がヒト抗体である、請求項1の方法。
【請求項9】
抗体が、約100nM以下のKDでAβペプチドに結合する、請求項1の方法。
【請求項10】
抗体が、約20nM以下のKDでAβペプチドに結合する、請求項1の方法。
【請求項11】
抗体が、約2nM以下のKDでAβペプチドに結合する、請求項1の方法。
【請求項12】
抗体がAβペプチドのC末端に結合する、請求項1の方法。
【請求項13】
抗体が、Aβ1−40の残基28−40、Aβ1−42の28−42、またはAβ1−43の28−43内のエピトープに特異的に結合する、請求項1の方法。
【請求項14】
抗体が、Aβ1−36、Aβ1−37、Aβ1−38、Aβ1−39、Aβ1−40、Aβ1−42、およびAβ1−43からなる群より選択されるAβペプチドのC末端に特異的に結合する、請求項1の方法。
【請求項15】
抗体が、アミノ酸39および/または40を含むAβ1−40上のエピトープに特異的に結合する、請求項1の方法。
【請求項16】
抗体が、配列番号1に示すアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および配列番号2に示すアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、請求項15の方法。
【請求項17】
抗体が、Aβ1−42またはAβ1−43に対するより高い親和性でAβ1−40に結合する、請求項1の方法。
【請求項18】
抗体が、アミノ酸25−34および40を含むAβ1−40上のエピトープに結合する、請求項1の方法。
【請求項19】
抗体が、配列番号26に示すアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および配列番号27に示すアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、請求項18の方法。
【請求項20】
抗体が、Aβペプチドの残基1−16内のエピトープに特異的に結合する、請求項1の方法。
【請求項21】
抗体がAβペプチドのN末端に特異的に結合する、請求項1の方法。
【請求項22】
抗体が、Aβペプチドの残基16−28内のエピトープに特異的に結合する、請求項1の方法。
【請求項23】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化されていないか、または天然Fc領域に対して改変されたNグリコシル化パターンを有する、請求項1の方法。
【請求項24】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化認識配列内に突然変異を含み、これによってFc領域がNグリコシル化されない、請求項1の方法。
【請求項25】
抗体のFc領域が、330位でアラニンからセリンへのアミノ酸突然変異を、そして331位でプロリンからセリンへのアミノ酸突然変異を含み、該アミノ酸位が、ヒト野生型IgG2a配列に準拠するKabat番号付けに基づく、請求項1の方法。
【請求項26】
被験者におけるβ−アミロイドの異常な沈着に関連する疾患を治療するための方法であって、β−アミロイド・ペプチドまたは凝集型のβ−アミロイド・ペプチドに特異的に結合する有効量の抗体を該被験者に投与することを含み、該抗体が、天然存在Fc領域からの変異を含むFc領域を含み、該変異が、損なわれたエフェクター機能を生じる、前記方法。
【請求項27】
Fc領域における変異を持つ抗体の投与が、変異を持たない抗体の投与より、より少ない脳微量出血(microhemorrhage)を引き起こす、請求項26の方法。
【請求項28】
被験者がヒトである、請求項26の方法。
【請求項29】
疾患がアルツハイマー病である、請求項26の方法。
【請求項30】
抗体がモノクローナル抗体である、請求項26の方法。
【請求項31】
抗体がヒト化抗体である、請求項26の方法。
【請求項32】
抗体がヒト抗体である、請求項26の方法。
【請求項33】
抗体が、約100nM以下のKDでAβペプチドに結合する、請求項26の方法。
【請求項34】
抗体が、約20nM以下のKDでAβペプチドに結合する、請求項26の方法。
【請求項35】
抗体が、約2nM以下のKDでAβペプチドに結合する、請求項26の方法。
【請求項36】
抗体が、Aβ1−40の残基28−40、Aβ1−42の28−42、またはAβ1−43の28−43内のエピトープに特異的に結合する、請求項26の方法。
【請求項37】
抗体が、Aβ1−36、Aβ1−37、Aβ1−38、Aβ1−39、Aβ1−40、Aβ1−42、またはAβ1−43からなる群より選択されるAβペプチドのC末端に特異的に結合する、請求項26の方法。
【請求項38】
抗体が、アミノ酸39および/または40を含むAβ1−40上のエピトープに特異的に結合する、請求項26の方法。
【請求項39】
抗体が、配列番号1に示すアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および配列番号2に示すアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、請求項38の方法。
【請求項40】
抗体が、Aβ1−42またはAβ1−43に対するより高い親和性でAβ1−40に結合する、請求項26の方法。
【請求項41】
抗体が、アミノ酸25−34および40を含むAβ1−40上のエピトープに結合する、請求項26の方法。
【請求項42】
抗体が、配列番号26に示すアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および配列番号27に示すアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、請求項41の方法。
【請求項43】
抗体が、Aβペプチドの残基1−16内のエピトープに特異的に結合する、請求項26の方法。
【請求項44】
抗体がAβペプチドのN末端に特異的に結合する、請求項26の方法。
【請求項45】
抗体が、Aβペプチドの残基16−28内のエピトープに特異的に結合する、請求項26の方法。
【請求項46】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化されていないか、または天然Fc領域に対して改変されたNグリコシル化パターンを有する、請求項26の方法。
【請求項47】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化認識配列内に突然変異を含み、これによってFc領域がNグリコシル化されない、請求項26の方法。
【請求項48】
抗体のFc領域が、330位でアラニンからセリンへのアミノ酸突然変異を、そして331位でプロリンからセリンへのアミノ酸突然変異を含み、該アミノ酸位が、ヒト野生型IgG2a配列に準拠するKabat番号付けに基づく、請求項26の方法。
【請求項49】
(a)配列番号3に示すCDR1領域;
(b)配列番号4に示すCDR2領域;および
(c)配列番号5に示すCDR3領域、ここでL1はL、V、またはIであり;Y2はYまたはWであり;S3はS、T、またはGであり;L4はL、R、A、V、S、T、Q、またはEであり;V6はV、I、T、P、C、Q、S、N、またはFであり;そしてY7はY、H、F、W、S、I、V、またはAである
を含む重鎖可変領域を含む抗体であって、Aβペプチドに特異的に結合する、前記抗体。
【請求項50】
重鎖可変領域が:
(a)配列番号3に示すCDR1領域;
(b)配列番号4に示すCDR2領域;および
(c)配列番号5に示すCDR3領域
を含む、請求項49の抗体。
【請求項51】
軽鎖可変領域をさらに含む、請求項49の抗体。
【請求項52】
ヒト化抗体である、請求項49の抗体。
【請求項53】
(a)配列番号6に示すCDR1領域、ここでY8はY、A、またはHであり;A11はAまたはSであり;そしてK12はKまたはAである;
(b)配列番号7に示すCDR2領域;および
(c)配列番号8に示すCDR3領域、ここでL1はL、M、N、C、F、V、K、S、Q、G、Sであり;G3はG、S、またはTであり;T4はTまたはSであり;H5はHまたはLであり;Y6はY、P、A、W、Q、M、S、またはEであり;V8はV、L、K、H、T、A、E、またはMであり;そしてL9はL、I、T、S、またはVである
を含む軽鎖可変領域を含む抗体であって;
Aβペプチドに特異的に結合する、前記抗体。
【請求項54】
ヒト化抗体である、請求項53の抗体。
【請求項55】
軽鎖可変領域が:
(a)配列番号6に示すCDR1領域;
(b)配列番号7に示すCDR2領域;および
(c)配列番号8に示すCDR3領域
を含む、請求項53の抗体。
【請求項56】
重鎖可変領域をさらに含む、請求項53の抗体。
【請求項57】
(a)配列番号3に示すCDR1領域;
(b)配列番号4に示すCDR2領域;および
(c)配列番号5に示すCDR3領域
を含む重鎖可変領域をさらに含む、請求項55の抗体。
【請求項58】
重鎖可変領域が、配列番号1に示すアミノ酸配列を含む、請求項57の抗体。
【請求項59】
軽鎖可変領域が、配列番号2に示すアミノ酸配列を含む、請求項57の抗体。
【請求項60】
重鎖可変領域が、配列番号1に示すアミノ酸配列を含む、請求項59の抗体。
【請求項61】
重鎖が配列番号11に示すアミノ酸配列を含み;そして軽鎖が配列番号12に示すアミノ酸配列を含む、請求項60の抗体。
【請求項62】
損なわれたエフェクター機能を有するFc領域を含む、請求項49の抗体。
【請求項63】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化されていないか、または天然Fc領域に対して改変されたNグリコシル化パターンを有する、請求項62の抗体。
【請求項64】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化認識配列内に突然変異を含み、これによってFc領域がNグリコシル化されない、請求項62の抗体。
【請求項65】
抗体のFc領域が、330位でアラニンからセリンへのアミノ酸突然変異を、そして331位でプロリンからセリンへのアミノ酸突然変異を含み、該アミノ酸位が、ヒト野生型IgG2a配列に準拠するKabat番号付けに基づく、請求項62の抗体。
【請求項66】
損なわれたエフェクター機能を有するFc領域を含む、請求項53の抗体。
【請求項67】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化されていないか、または天然Fc領域に対して改変されたNグリコシル化パターンを有する、請求項66の抗体。
【請求項68】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化認識配列内に突然変異を含み、これによってFc領域がNグリコシル化されない、請求項66の抗体。
【請求項69】
抗体のFc領域が、330位でアラニンからセリンへのアミノ酸突然変異を、そして331位でプロリンからセリンへのアミノ酸突然変異を含み、該アミノ酸位が、ヒト野生型IgG2a配列に準拠するKabat番号付けに基づく、請求項66の抗体。
【請求項70】
請求項49〜69のいずれかの抗体をコードする配列を含む、ポリヌクレオチド。
【請求項71】
請求項70のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
【請求項72】
請求項70のポリヌクレオチドを含む、宿主細胞。
【請求項73】
(a)請求項49〜69のいずれかの抗体、および(b)薬学的に許容しうる賦形剤を含む、薬剤組成物。
【請求項74】
請求項49〜69のいずれかの抗体を含む、キット。
【請求項75】
Aβペプチドに特異的に結合する抗体を作成する方法であって、抗体が産生される条件下で、請求項70のポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することを含む、前記方法。
【請求項76】
産生された抗体を単離することをさらに含む、請求項75の方法。
【請求項1】
被験者におけるβ−アミロイドの異常な沈着によって特徴付けられる疾患を治療するための方法であって、β−アミロイド・ペプチドまたは凝集型のβ−アミロイド・ペプチドに特異的に結合する有効量の抗体を該被験者に投与することを含み、該抗体が、損なわれたエフェクター機能を有するFc領域を含む、前記方法。
【請求項2】
被験者がヒトである、請求項1の方法。
【請求項3】
疾患がアルツハイマー病である、請求項1の方法。
【請求項4】
疾患がダウン症候群である、請求項1の方法。
【請求項5】
疾患が脳アミロイド血管症である、請求項1の方法。
【請求項6】
抗体がモノクローナル抗体である、請求項1の方法。
【請求項7】
抗体がヒト化抗体である、請求項1の方法。
【請求項8】
抗体がヒト抗体である、請求項1の方法。
【請求項9】
抗体が、約100nM以下のKDでAβペプチドに結合する、請求項1の方法。
【請求項10】
抗体が、約20nM以下のKDでAβペプチドに結合する、請求項1の方法。
【請求項11】
抗体が、約2nM以下のKDでAβペプチドに結合する、請求項1の方法。
【請求項12】
抗体がAβペプチドのC末端に結合する、請求項1の方法。
【請求項13】
抗体が、Aβ1−40の残基28−40、Aβ1−42の28−42、またはAβ1−43の28−43内のエピトープに特異的に結合する、請求項1の方法。
【請求項14】
抗体が、Aβ1−36、Aβ1−37、Aβ1−38、Aβ1−39、Aβ1−40、Aβ1−42、およびAβ1−43からなる群より選択されるAβペプチドのC末端に特異的に結合する、請求項1の方法。
【請求項15】
抗体が、アミノ酸39および/または40を含むAβ1−40上のエピトープに特異的に結合する、請求項1の方法。
【請求項16】
抗体が、配列番号1に示すアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および配列番号2に示すアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、請求項15の方法。
【請求項17】
抗体が、Aβ1−42またはAβ1−43に対するより高い親和性でAβ1−40に結合する、請求項1の方法。
【請求項18】
抗体が、アミノ酸25−34および40を含むAβ1−40上のエピトープに結合する、請求項1の方法。
【請求項19】
抗体が、配列番号26に示すアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および配列番号27に示すアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、請求項18の方法。
【請求項20】
抗体が、Aβペプチドの残基1−16内のエピトープに特異的に結合する、請求項1の方法。
【請求項21】
抗体がAβペプチドのN末端に特異的に結合する、請求項1の方法。
【請求項22】
抗体が、Aβペプチドの残基16−28内のエピトープに特異的に結合する、請求項1の方法。
【請求項23】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化されていないか、または天然Fc領域に対して改変されたNグリコシル化パターンを有する、請求項1の方法。
【請求項24】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化認識配列内に突然変異を含み、これによってFc領域がNグリコシル化されない、請求項1の方法。
【請求項25】
抗体のFc領域が、330位でアラニンからセリンへのアミノ酸突然変異を、そして331位でプロリンからセリンへのアミノ酸突然変異を含み、該アミノ酸位が、ヒト野生型IgG2a配列に準拠するKabat番号付けに基づく、請求項1の方法。
【請求項26】
被験者におけるβ−アミロイドの異常な沈着に関連する疾患を治療するための方法であって、β−アミロイド・ペプチドまたは凝集型のβ−アミロイド・ペプチドに特異的に結合する有効量の抗体を該被験者に投与することを含み、該抗体が、天然存在Fc領域からの変異を含むFc領域を含み、該変異が、損なわれたエフェクター機能を生じる、前記方法。
【請求項27】
Fc領域における変異を持つ抗体の投与が、変異を持たない抗体の投与より、より少ない脳微量出血(microhemorrhage)を引き起こす、請求項26の方法。
【請求項28】
被験者がヒトである、請求項26の方法。
【請求項29】
疾患がアルツハイマー病である、請求項26の方法。
【請求項30】
抗体がモノクローナル抗体である、請求項26の方法。
【請求項31】
抗体がヒト化抗体である、請求項26の方法。
【請求項32】
抗体がヒト抗体である、請求項26の方法。
【請求項33】
抗体が、約100nM以下のKDでAβペプチドに結合する、請求項26の方法。
【請求項34】
抗体が、約20nM以下のKDでAβペプチドに結合する、請求項26の方法。
【請求項35】
抗体が、約2nM以下のKDでAβペプチドに結合する、請求項26の方法。
【請求項36】
抗体が、Aβ1−40の残基28−40、Aβ1−42の28−42、またはAβ1−43の28−43内のエピトープに特異的に結合する、請求項26の方法。
【請求項37】
抗体が、Aβ1−36、Aβ1−37、Aβ1−38、Aβ1−39、Aβ1−40、Aβ1−42、またはAβ1−43からなる群より選択されるAβペプチドのC末端に特異的に結合する、請求項26の方法。
【請求項38】
抗体が、アミノ酸39および/または40を含むAβ1−40上のエピトープに特異的に結合する、請求項26の方法。
【請求項39】
抗体が、配列番号1に示すアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および配列番号2に示すアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、請求項38の方法。
【請求項40】
抗体が、Aβ1−42またはAβ1−43に対するより高い親和性でAβ1−40に結合する、請求項26の方法。
【請求項41】
抗体が、アミノ酸25−34および40を含むAβ1−40上のエピトープに結合する、請求項26の方法。
【請求項42】
抗体が、配列番号26に示すアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、および配列番号27に示すアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、請求項41の方法。
【請求項43】
抗体が、Aβペプチドの残基1−16内のエピトープに特異的に結合する、請求項26の方法。
【請求項44】
抗体がAβペプチドのN末端に特異的に結合する、請求項26の方法。
【請求項45】
抗体が、Aβペプチドの残基16−28内のエピトープに特異的に結合する、請求項26の方法。
【請求項46】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化されていないか、または天然Fc領域に対して改変されたNグリコシル化パターンを有する、請求項26の方法。
【請求項47】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化認識配列内に突然変異を含み、これによってFc領域がNグリコシル化されない、請求項26の方法。
【請求項48】
抗体のFc領域が、330位でアラニンからセリンへのアミノ酸突然変異を、そして331位でプロリンからセリンへのアミノ酸突然変異を含み、該アミノ酸位が、ヒト野生型IgG2a配列に準拠するKabat番号付けに基づく、請求項26の方法。
【請求項49】
(a)配列番号3に示すCDR1領域;
(b)配列番号4に示すCDR2領域;および
(c)配列番号5に示すCDR3領域、ここでL1はL、V、またはIであり;Y2はYまたはWであり;S3はS、T、またはGであり;L4はL、R、A、V、S、T、Q、またはEであり;V6はV、I、T、P、C、Q、S、N、またはFであり;そしてY7はY、H、F、W、S、I、V、またはAである
を含む重鎖可変領域を含む抗体であって、Aβペプチドに特異的に結合する、前記抗体。
【請求項50】
重鎖可変領域が:
(a)配列番号3に示すCDR1領域;
(b)配列番号4に示すCDR2領域;および
(c)配列番号5に示すCDR3領域
を含む、請求項49の抗体。
【請求項51】
軽鎖可変領域をさらに含む、請求項49の抗体。
【請求項52】
ヒト化抗体である、請求項49の抗体。
【請求項53】
(a)配列番号6に示すCDR1領域、ここでY8はY、A、またはHであり;A11はAまたはSであり;そしてK12はKまたはAである;
(b)配列番号7に示すCDR2領域;および
(c)配列番号8に示すCDR3領域、ここでL1はL、M、N、C、F、V、K、S、Q、G、Sであり;G3はG、S、またはTであり;T4はTまたはSであり;H5はHまたはLであり;Y6はY、P、A、W、Q、M、S、またはEであり;V8はV、L、K、H、T、A、E、またはMであり;そしてL9はL、I、T、S、またはVである
を含む軽鎖可変領域を含む抗体であって;
Aβペプチドに特異的に結合する、前記抗体。
【請求項54】
ヒト化抗体である、請求項53の抗体。
【請求項55】
軽鎖可変領域が:
(a)配列番号6に示すCDR1領域;
(b)配列番号7に示すCDR2領域;および
(c)配列番号8に示すCDR3領域
を含む、請求項53の抗体。
【請求項56】
重鎖可変領域をさらに含む、請求項53の抗体。
【請求項57】
(a)配列番号3に示すCDR1領域;
(b)配列番号4に示すCDR2領域;および
(c)配列番号5に示すCDR3領域
を含む重鎖可変領域をさらに含む、請求項55の抗体。
【請求項58】
重鎖可変領域が、配列番号1に示すアミノ酸配列を含む、請求項57の抗体。
【請求項59】
軽鎖可変領域が、配列番号2に示すアミノ酸配列を含む、請求項57の抗体。
【請求項60】
重鎖可変領域が、配列番号1に示すアミノ酸配列を含む、請求項59の抗体。
【請求項61】
重鎖が配列番号11に示すアミノ酸配列を含み;そして軽鎖が配列番号12に示すアミノ酸配列を含む、請求項60の抗体。
【請求項62】
損なわれたエフェクター機能を有するFc領域を含む、請求項49の抗体。
【請求項63】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化されていないか、または天然Fc領域に対して改変されたNグリコシル化パターンを有する、請求項62の抗体。
【請求項64】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化認識配列内に突然変異を含み、これによってFc領域がNグリコシル化されない、請求項62の抗体。
【請求項65】
抗体のFc領域が、330位でアラニンからセリンへのアミノ酸突然変異を、そして331位でプロリンからセリンへのアミノ酸突然変異を含み、該アミノ酸位が、ヒト野生型IgG2a配列に準拠するKabat番号付けに基づく、請求項62の抗体。
【請求項66】
損なわれたエフェクター機能を有するFc領域を含む、請求項53の抗体。
【請求項67】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化されていないか、または天然Fc領域に対して改変されたNグリコシル化パターンを有する、請求項66の抗体。
【請求項68】
抗体のFc領域が、Nグリコシル化認識配列内に突然変異を含み、これによってFc領域がNグリコシル化されない、請求項66の抗体。
【請求項69】
抗体のFc領域が、330位でアラニンからセリンへのアミノ酸突然変異を、そして331位でプロリンからセリンへのアミノ酸突然変異を含み、該アミノ酸位が、ヒト野生型IgG2a配列に準拠するKabat番号付けに基づく、請求項66の抗体。
【請求項70】
請求項49〜69のいずれかの抗体をコードする配列を含む、ポリヌクレオチド。
【請求項71】
請求項70のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
【請求項72】
請求項70のポリヌクレオチドを含む、宿主細胞。
【請求項73】
(a)請求項49〜69のいずれかの抗体、および(b)薬学的に許容しうる賦形剤を含む、薬剤組成物。
【請求項74】
請求項49〜69のいずれかの抗体を含む、キット。
【請求項75】
Aβペプチドに特異的に結合する抗体を作成する方法であって、抗体が産生される条件下で、請求項70のポリヌクレオチドを含む宿主細胞を培養することを含む、前記方法。
【請求項76】
産生された抗体を単離することをさらに含む、請求項75の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2008−511291(P2008−511291A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−523885(P2007−523885)
【出願日】平成17年8月1日(2005.8.1)
【国際出願番号】PCT/US2005/027295
【国際公開番号】WO2006/036291
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(505129415)ライナット ニューロサイエンス コーポレイション (33)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月1日(2005.8.1)
【国際出願番号】PCT/US2005/027295
【国際公開番号】WO2006/036291
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(505129415)ライナット ニューロサイエンス コーポレイション (33)
【Fターム(参考)】
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