アミロイド形成疾患の予防および処置用医薬製剤
【課題】患者の脳内のAβのアミロイド沈着物が関連する疾患の処理のための改良された作用物質および手段を提供する。
【解決手段】アミロイド沈着物に対する有益な免疫原性応答を誘導する有効成分を含んでなる患者の脳内のAβのアミロイド沈着物が関連する疾患の処置用の医薬製剤が提供される。かような有効成分は、AβのN-末端フラグメントおよびそれらに結合する抗体を含む。
【解決手段】アミロイド沈着物に対する有益な免疫原性応答を誘導する有効成分を含んでなる患者の脳内のAβのアミロイド沈着物が関連する疾患の処置用の医薬製剤が提供される。かような有効成分は、AβのN-末端フラグメントおよびそれらに結合する抗体を含む。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
有効成分として、
(i) Aβ1−7もしくはAβ3−7、またはそのマルチマー、または
(ii)Aβ1−7もしくはAβ3−7に対して免疫応答を特異的に誘発するAβ1−7もしくはAβ3−7のバリアント、アナログもしくはミメティック、またはそのマルチマー
を含んでなる患者の脳内のAβのアミロイド沈着物が関係する疾患を予防または処置するための医薬製剤。
【請求項2】
有効成分がAβ1−7もしくはAβ3−7である請求項1記載の医薬製剤。
【請求項3】
Aβ1−7もしくはAβ3−7がそのC末端でヘテロロガスなタンパク質に連結している、請求項1または2記載の医薬製剤。
【請求項4】
Aβ1−7もしくはAβ3−7がそのN末端でヘテロロガスなタンパク質に連結している、請求項1または2記載の医薬製剤。
【請求項5】
請求項1記載の医薬製剤であって、(ii)における有効成分がAβ1−7もしくはAβ3−7と少なくとも90%の配列同一性を示すアナログである、上記医薬製剤。
【請求項6】
請求項1記載の医薬製剤であって、(ii)おける有効成分がAβ1−7もしくはAβ3−7ついてのモノクローナル抗体に対する抗イディオタイプ抗体である、上記医薬製剤。
【請求項7】
有効成分がキャリアーに連結したコンジュゲートである、請求項1〜6のいずれか一つに記載の医薬製剤。
【請求項8】
キャリアーが組織を横切る輸送を増強するペプチドである請求項7記載の医薬製剤。
【請求項9】
キャリアーがAβ1−7もしくはAβ3−7に対する免疫応答を増強する請求項7記載の医薬製剤。
【請求項10】
キャリアーが、血清アルブミン、キーホールリンペットヘモシアニン、免疫グロブリン分子、チログロブリン、卵白アルブミン、病原性細菌に由来する毒素、ユニバーサルT細胞エピトープ、サイトカインおよびケモカインからなる群より選ばれる請求項9記載の医薬製剤。
【請求項11】
キャリアーが、破傷風毒素、ジフテリア毒素、大腸菌毒素、コレラ毒素もしくはピロリ菌(Helicobacter pylori)毒素または弱毒化された該毒素の誘導体である請求項10記載の医薬製剤。
【請求項12】
キャリアーが、インフルエンザ赤血球凝集素:HA307−319(PKYVKQNTLKLAT)、PADRE(AKXVAAWTLKAAA)、マラリア CS:T3エピトープ(EKKIAKMEKASSVFNV)、B型肝炎表面抗原:HBsAg19−28(FFLLTRILTI)、熱ショック タンパク質65:hsp65153−171(DQSIGDLIAEAMDKVGNEG)、BCG(QVHPQPLPPAVVKL)、破傷風毒素TT830−844(QYIKANSKFIGITEL)、破傷風毒素TT947−967(FNNFTVSFWRLVPKVSASHLE)およびHTVgp120TI(KQIINMWQEVGKAMYA)からなる群より選ばれるユニバーサルT
細胞エピトープである請求項10記載の医薬製剤。
【請求項13】
有効成分がキャリアーに化学的架橋により連結されている請求項7〜12のいずれか一つに記載の医薬製剤。
【請求項14】
有効成分がキャリアーとの融合タンパク質として発現される請求項7〜12のいずれか一つに記載の医薬製剤。
【請求項15】
製薬学的に許容されうるアジュバントをさらに含んでなる請求項1〜14のいずれか一つに記載の医薬製剤。
【請求項16】
アジュバントが有効成分と同時に投与される形態にある請求項15記載の医薬製剤。
【請求項17】
有効成分がアジュバントにカップルされている、請求項15記載の医薬製剤。
【請求項18】
アジュバントが有効成分の投与される前または後に投与される形態にある請求項15記載の医薬製剤。
【請求項19】
有効成分がウイルスまたは細菌により提供される請求項15〜18のいずれか一つに記載の医薬製剤。
【請求項20】
(i) Aβ1−7もしくはAβ3−7、またはそのマルチマー、または
(ii)Aβ1−7もしくはAβ3−7に対して免疫応答を特異的に誘発するAβ1−7もしくはAβ3−7のバリアント、アナログもしくはミメティック、またはそのマルチマーと、血清アルブミン、キーホールリンペットヘモシアニン、免疫グロブリン分子、チログロブリン、卵白アルブミン、病原性細菌に由来する毒素、ユニバーサルT細胞エピトープ、サイトカインおよびケモカインからなる群より選ばれるキャリアーのコンジュゲート。
【請求項21】
キャリアーがインフルエンザ赤血球凝集素:HA307−319(PKYVKQNTLKLAT)、PADRE(AKXVAAWTLKAAA)、マラリア CS:T3エピトープ(EKKIAKMEKASSVFNV)、B型肝炎表面抗原:HBsAg19−28(FFLLTRILTI)、熱ショック タンパク質65:hsp65153−171(DQSIGDLIAEAMDKVGNEG)、BCG(QVHPQPLPPAVVKL)、破傷風毒素TT830−844(QYIKANSKFIGITEL)、破傷風毒素TT947−967(FNNFTVSFWRLVPKVSASHLE)およびHTVgp120TI(KQIINMWQEVGKAMYA)からなる群より選ばれるユニバーサルT細胞エピトープである、請求項20記載のコンジュゲート。
【請求項1】
有効成分として、
(i) Aβ1−7もしくはAβ3−7、またはそのマルチマー、または
(ii)Aβ1−7もしくはAβ3−7に対して免疫応答を特異的に誘発するAβ1−7もしくはAβ3−7のバリアント、アナログもしくはミメティック、またはそのマルチマー
を含んでなる患者の脳内のAβのアミロイド沈着物が関係する疾患を予防または処置するための医薬製剤。
【請求項2】
有効成分がAβ1−7もしくはAβ3−7である請求項1記載の医薬製剤。
【請求項3】
Aβ1−7もしくはAβ3−7がそのC末端でヘテロロガスなタンパク質に連結している、請求項1または2記載の医薬製剤。
【請求項4】
Aβ1−7もしくはAβ3−7がそのN末端でヘテロロガスなタンパク質に連結している、請求項1または2記載の医薬製剤。
【請求項5】
請求項1記載の医薬製剤であって、(ii)における有効成分がAβ1−7もしくはAβ3−7と少なくとも90%の配列同一性を示すアナログである、上記医薬製剤。
【請求項6】
請求項1記載の医薬製剤であって、(ii)おける有効成分がAβ1−7もしくはAβ3−7ついてのモノクローナル抗体に対する抗イディオタイプ抗体である、上記医薬製剤。
【請求項7】
有効成分がキャリアーに連結したコンジュゲートである、請求項1〜6のいずれか一つに記載の医薬製剤。
【請求項8】
キャリアーが組織を横切る輸送を増強するペプチドである請求項7記載の医薬製剤。
【請求項9】
キャリアーがAβ1−7もしくはAβ3−7に対する免疫応答を増強する請求項7記載の医薬製剤。
【請求項10】
キャリアーが、血清アルブミン、キーホールリンペットヘモシアニン、免疫グロブリン分子、チログロブリン、卵白アルブミン、病原性細菌に由来する毒素、ユニバーサルT細胞エピトープ、サイトカインおよびケモカインからなる群より選ばれる請求項9記載の医薬製剤。
【請求項11】
キャリアーが、破傷風毒素、ジフテリア毒素、大腸菌毒素、コレラ毒素もしくはピロリ菌(Helicobacter pylori)毒素または弱毒化された該毒素の誘導体である請求項10記載の医薬製剤。
【請求項12】
キャリアーが、インフルエンザ赤血球凝集素:HA307−319(PKYVKQNTLKLAT)、PADRE(AKXVAAWTLKAAA)、マラリア CS:T3エピトープ(EKKIAKMEKASSVFNV)、B型肝炎表面抗原:HBsAg19−28(FFLLTRILTI)、熱ショック タンパク質65:hsp65153−171(DQSIGDLIAEAMDKVGNEG)、BCG(QVHPQPLPPAVVKL)、破傷風毒素TT830−844(QYIKANSKFIGITEL)、破傷風毒素TT947−967(FNNFTVSFWRLVPKVSASHLE)およびHTVgp120TI(KQIINMWQEVGKAMYA)からなる群より選ばれるユニバーサルT
細胞エピトープである請求項10記載の医薬製剤。
【請求項13】
有効成分がキャリアーに化学的架橋により連結されている請求項7〜12のいずれか一つに記載の医薬製剤。
【請求項14】
有効成分がキャリアーとの融合タンパク質として発現される請求項7〜12のいずれか一つに記載の医薬製剤。
【請求項15】
製薬学的に許容されうるアジュバントをさらに含んでなる請求項1〜14のいずれか一つに記載の医薬製剤。
【請求項16】
アジュバントが有効成分と同時に投与される形態にある請求項15記載の医薬製剤。
【請求項17】
有効成分がアジュバントにカップルされている、請求項15記載の医薬製剤。
【請求項18】
アジュバントが有効成分の投与される前または後に投与される形態にある請求項15記載の医薬製剤。
【請求項19】
有効成分がウイルスまたは細菌により提供される請求項15〜18のいずれか一つに記載の医薬製剤。
【請求項20】
(i) Aβ1−7もしくはAβ3−7、またはそのマルチマー、または
(ii)Aβ1−7もしくはAβ3−7に対して免疫応答を特異的に誘発するAβ1−7もしくはAβ3−7のバリアント、アナログもしくはミメティック、またはそのマルチマーと、血清アルブミン、キーホールリンペットヘモシアニン、免疫グロブリン分子、チログロブリン、卵白アルブミン、病原性細菌に由来する毒素、ユニバーサルT細胞エピトープ、サイトカインおよびケモカインからなる群より選ばれるキャリアーのコンジュゲート。
【請求項21】
キャリアーがインフルエンザ赤血球凝集素:HA307−319(PKYVKQNTLKLAT)、PADRE(AKXVAAWTLKAAA)、マラリア CS:T3エピトープ(EKKIAKMEKASSVFNV)、B型肝炎表面抗原:HBsAg19−28(FFLLTRILTI)、熱ショック タンパク質65:hsp65153−171(DQSIGDLIAEAMDKVGNEG)、BCG(QVHPQPLPPAVVKL)、破傷風毒素TT830−844(QYIKANSKFIGITEL)、破傷風毒素TT947−967(FNNFTVSFWRLVPKVSASHLE)およびHTVgp120TI(KQIINMWQEVGKAMYA)からなる群より選ばれるユニバーサルT細胞エピトープである、請求項20記載のコンジュゲート。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図15E】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図15E】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2007−269804(P2007−269804A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−139180(P2007−139180)
【出願日】平成19年5月25日(2007.5.25)
【分割の表示】特願2001−511319(P2001−511319)の分割
【原出願日】平成12年5月26日(2000.5.26)
【出願人】(501457567)ニユーララブ・リミテツド (5)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月25日(2007.5.25)
【分割の表示】特願2001−511319(P2001−511319)の分割
【原出願日】平成12年5月26日(2000.5.26)
【出願人】(501457567)ニユーララブ・リミテツド (5)
【Fターム(参考)】
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