説明

アルミニウム基板上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜

【課題】 コストを低減し、種々のシステムにおいても対応することができる、所望の形状を有する電極、例えばアルミニウム基板及び該基板の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体を有する電極の提供。
【解決手段】 スズアルコキシド及びアンチモンアルコキシドを有するコーティング液を調製し、該コーティング液をアルミニウム基板上に塗布、乾燥、焼成することにより得られるアルミニウム基板及び該基板の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体により、上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルミニウム基板及び該基板の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体に関する。また、本発明は、該構造体の形成するための、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液、及びその製法に関する。さらに、本発明は、該構造体を用いる水浄化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水に含まれる有機化合物であって、除去が困難であるか又は難分解性である有機化合物を、電気化学的手法を用いて除去又は分解させる手法が採られている。この手法は、水中に、機能を有する陽極及び陰極を設け、この陽極と陰極との間に電気を流し、水の電気分解に伴って電極表面に生じるヒドロキシルラジカル、及び/又は間接的に発生する次亜塩素酸などを用いて、上記の難分解性有機化合物を処理する手法である。
ここで、通常用いられる電極材料は、チタン基板及び該基板上に酸化物を設けた材料(チタン基板を用いた材料については特許文献1を参照のこと)であるか、又は白金基板及び該基板上に酸化物を設けた材料である(白金基板を用いた材料については特許文献2を参照のこと)。
【特許文献1】特開平11−221570号公報。
【特許文献2】特開平7−969号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
電気化学的手法は、電極表面で生じるため、難分解性有機化合物の分解反応を効率よくするためには、大面積の電極を用いることが望まれる。しかしながら、白金を用いる電極及びチタンを用いる電極は、材料自体が高価であり、よりコストを低減した材料を用いることが望まれていた。
また、チタンを用いる電極は、チタンの性質上、所望の形状にすることができないか、又は、所望の形状にするにはよりコストが生じるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決することにある。
即ち、本発明の目的は、コストを低減し、種々のシステムにおいても対応することができる、所望の形状を有する電極、特にアルミニウム基板及び該基板の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する電極を提供することにある。
また、本発明の目的は、上記目的の他に、又は上記目的に加えて、上記電極を低コストで製造する方法を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、上記目的に加え、上記電極を有するシステム、例えば水浄化装置、各種ガスセンサを提供することにある。
【0005】
本発明者は、以下の発明により、上記課題を解決できることを見出した。
<1> a)アンモニアガスを吹き込んだ第1のアルコールROH(Rは炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
b)四塩化スズ又は二塩化スズの第1のアルコールROHの溶液を調製する工程;
c)b)工程の溶液にa)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液を得る工程;
d)アンモニアガスを吹き込んだ第2のアルコールROH(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
e)三塩化アンチモンの第2のアルコールROHの溶液を調製する工程;
f)e)工程の溶液にd)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、アンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液を得る工程;
g)アンチモン量が、スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%となるように、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液とアンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液とを混合し第1の混合液を得る工程;
h)水を含有する第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3、好ましくは2〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)溶液を前記第1の混合液に添加し第2の混合液を得る工程;及び
i)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)を含有する有機溶媒を、第2の混合液に添加し、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液を得る工程;
を有する、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液の製造方法。
【0006】
<2> 上記<1>において、R及びRがエチル基であり、R及びRがn−プロピル基であり、且つROH及びROHが1-プロパノールであるのがよい。
<3> 上記<1>又は<2>において、水を含有する第3のアルコール溶液は、該溶液100vol%中、前記水を1〜50vol%、好ましくは10〜20vol%含有するのがよい。
【0007】
<4> 上記<1>〜<3>において、有機溶媒が、エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種であるのがよい、好ましくはエチレングリコールであるのがよい。
<5> 上記<1>〜<4>において、有機溶媒は、コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%、好ましくは5〜10vol%、より好ましくは7〜8vol%含有するのがよい。
<6> 上記<1>〜<5>の方法により得られたアンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液。
【0008】
<7> イ)スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)(Rは炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);
ロ)アンチモンアルコキシド(Sb(OR)(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);
ハ)第1のアルコールROH(Rは上記と同じ定義を有する);
ニ)第2のアルコールROH(Rは上記と同じ定義を有する);
ホ)水;
ヘ)第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3、好ましくは2〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);及び
ト)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);及び
チ)エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の有機溶媒;
を有する、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液であって、
水は、コーティング用溶液100vol%に対して0を超えて10vol%以下含有し、且つ
前記有機溶媒は、コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%、好ましくは5〜10vol%、より好ましくは7〜8vol%含有する、上記アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液。
【0009】
<8> 上記<7>において、スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、アンチモン量が、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%であるのがよい
<9> 上記<7>又は<8>において、R及びRがエチル基であり、R及びRがn−プロピル基であり、且つROH及びROHが1-プロパノールであるのがよい。
<10> 上記<7>〜<9>のいずれかにおいて、有機溶媒が、エチレングリコールであるのがよい。
【0010】
<11> a)アンモニアガスを吹き込んだ第1のアルコールROH(Rは炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
b)四塩化スズ又は二塩化スズの第1のアルコールROHの溶液を調製する工程;
c)b)工程の溶液にa)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液を得る工程;
d)アンモニアガスを吹き込んだ第2のアルコールROH(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
e)三塩化アンチモンの第2のアルコールROHの溶液を調製する工程;
f)e)工程の溶液にd)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、アンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液を得る工程;
g)アンチモン量が、スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%となるように、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液とアンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液とを混合し第1の混合液を得る工程;
h)水を含有する第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)溶液を前記第1の混合液に添加し第2の混合液を得る工程;
i)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)を含有する有機溶媒を、第2の混合液に添加し、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液を得る工程;
j)前記溶液をアルミニウム基板上に塗布する工程;
k)得られた基板を乾燥する工程;及び
l)得られた基板を焼成し、アルミニウム基板の直上にアンチモン含有酸化スズ膜を形成する工程;
を有する、アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体を調製する方法。
【0011】
<12> 上記<11>において、R及びRがエチル基であり、R及びRがn−プロピル基であり、且つROH及びROHが1-プロパノールであるのがよい。
<13> 上記<11>又は<12>において、水を含有する第3のアルコール溶液は、該溶液100vol%中、水を1〜50vol%、好ましくは10〜20vol%含有するのがよい。
<14> 上記<11>〜<13>のいずれかにおいて、有機溶媒が、エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種であるのがよく、好ましくはエチレングリコールであるのがよい。
【0012】
<15> 上記<11>〜<14>において、有機溶媒は、コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%、好ましくは5〜10vol%、より好ましくは7〜8vol%含有するのがよい。
<16> 上記<11>〜<15>のいずれかにおいて、塗布工程j)〜焼成工程l)を複数回行うのがよい。
<17> 上記<11>〜<16>のいずれかにおいて、塗布工程j)を、ディップコーティング、スプレイコーティング、スピンコーティング、ラミナーフローコーティング、又はプリンティングのいずれかの手法により行うのがよい。
【0013】
<18> 上記<11>〜<17>のいずれかにおいて、乾燥工程k)を、温度20〜180℃、好ましくは140〜160℃で行うのがよい。
<19> 上記<11>〜<18>のいずれかにおいて、焼成工程l)を、温度300〜500℃、好ましくは400〜450℃で行うのがよい。
<20> 上記<11>〜<19>のいずれかの方法により得られる、アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体。
<21> 上記<11>〜<19>のいずれかの方法により得られる、アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体を有する、装置。特に、装置は、水浄化装置、各種ガスセンサであるのがよい。
【0014】
<22> アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体であって、
アンチモンの量が、アンチモンとスズとの合計を100at%としたとき、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%である、上記構造体。
<23> 上記<22>の構造体を有する装置。特に、装置は、水浄化装置、各種ガスセンサであるのがよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明により、コストを低減し、種々のシステムにおいても対応することができる、所望の形状を有する電極、特にアルミニウム基板及び該基板の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する電極を提供することができる。
また、本発明により、上記効果以外に、又は上記効果に加えて、上記電極を低コストで製造する方法を提供することができる。
さらに、本発明により、上記効果に加えて、上記電極を有するシステム、例えば水浄化装置、各種ガスセンサを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、i)アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体、ii)該構造体の製造方法、iii)アンチモン含有酸化スズ膜を形成するために用いられるアンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液、iv)該溶液の製造方法、v)構造体を有する装置、を提供する。以下、iv)コーティング用溶液の製法、iii)溶液、ii)構造体の製法、i)構造体、及びv)該構造体を有する装置、の順で説明する。
【0017】
<コーティング用溶液の製法>
本発明のコーティング用溶液の製法は、
a)アンモニアガスを吹き込んだ第1のアルコールROH(Rは炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
b)四塩化スズ又は二塩化スズの第1のアルコールROHの溶液を調製する工程;
c)b)工程の溶液にa)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液を得る工程;
d)アンモニアガスを吹き込んだ第2のアルコールROH(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
e)三塩化アンチモンの第2のアルコールROHの溶液を調製する工程;
f)e)工程の溶液にd)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、アンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液を得る工程;
g)アンチモン量が、スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%となるように、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液とアンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液とを混合し第1の混合液を得る工程;
h)水を含有する第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3、好ましくは2〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)溶液を前記第1の混合液に添加し第2の混合液を得る工程;及び
i)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)を含有する有機溶媒を、第2の混合液に添加し、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液を得る工程;
を有する。
【0018】
a)及びd)工程において、アンモニアガスを用いる。アンモニアガスは、c)工程及びf)工程において、塩化物と反応させアルコキシドを生成するのに用い、不所望の塩化アンモニウムを容易に除去できる点で好ましい。また、アンモニアは、本方法、即ち金属アルコキシドから酸化物を得るゾルゲル法において、加水分解のアルカリ触媒として作用する点でも好ましい。さらに、アンモニアは、後述する構造体の製法の焼成工程において、容易に分解する(NO又はHO)ことにより、系内から除去できる点でも好ましい。
【0019】
a)及びb)工程に用いる第1のアルコールは、溶媒として、及びアルコキシド源として用いられる。したがって、第1のアルコールは、スズアルコキシドの良溶媒であるのがよい。第1のアルコールとして、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-2-プロパノール(t-ブタノール)などを挙げることができるが、これらに限定されない。第1のアルコールとしてエタノールであるのが好ましい。
【0020】
d)及びe)工程に用いる第2のアルコールも、第1のアルコールと同様である。即ち、第2のアルコールは、溶媒として、及びアルコキシド源として用いられる。したがって、第2のアルコールは、アンチモンアルコキシドの良溶媒であるのがよい。第2のアルコールとして、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-2-プロパノール(t-ブタノール)などを挙げることができるが、これらに限定されない。第2のアルコールとして1-プロパノールであるのが好ましい。
【0021】
g)工程において、アンチモンアルコキシドの量をコントロールすることにより、最終生成物中におけるアンチモン量をコントロールするのがよい。アンチモン量は、スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%であるのがよい。
【0022】
h)工程において、水を含有する第3のアルコールROH溶液を用いるのがよい。ここで、水は、いわゆるゾルゲル法における加水分解のための水である。この工程において、アルコール溶液とすることにより、アルコキシドとの過剰な反応、特に過剰に水に反応するアンチモンアルコキシドとの過剰な反応を抑えることができる。
第3のアルコールは、第1のアルコールと同じでも異なっても、第2のアルコールと同じでも異なってもよい。
水の量は、水を含有する第3のアルコール溶液100vol%中、1〜50vol%、好ましくは10〜20vol%、特に10vol%含有するのがよい。
【0023】
i)工程において、有機溶媒を用いるのがよい。この有機溶媒は、コーティング溶液のハンドリングをよくするために用いられる。特に、水分に対する過剰反応を抑えて、ハンドリングをよくすることができる。また、後述の溶液の塗布における基板との塗布性を整えるために用いるのがよい。有機溶媒として、上記の特性を有するのがよく、例えば、エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種を挙げることができるが、これらに限定されない。
有機溶媒は、第4のアルコールと該有機溶媒との合計を100vol%としたとき、50〜95vol%、好ましくは50〜90vol%含有するのがよい。また、有機溶媒は、コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%、好ましくは5〜10vol%、より好ましくは7〜8vol%含有するのがよい。
上述の方法により、本発明のコーティング溶液を得ることができる。
【0024】
<コーティング用溶液>
本発明のコーティング溶液は、以下の特徴を有する。
即ち、本発明のコーティング溶液は、イ)スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)(Rは炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);
ロ)アンチモンアルコキシド(Sb(OR)(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);
ハ)第1のアルコールROH(Rは上記と同じ定義を有する);
ニ)第2のアルコールROH(Rは上記と同じ定義を有する);
ホ)水;
ヘ)第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);及び
ト)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4、好ましくは1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);及び
チ)エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の有機溶媒(好ましくはエチレングリコール);
を有し、水は、コーティング用溶液100vol%に対して0を超えて10vol%以下含有し、且つ
有機溶媒は、コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%、好ましくは5〜10vol%、より好ましくは7〜8vol%含有する。
【0025】
また、本発明のコーティング溶液は、スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、アンチモン量が、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%であるのがよい。なお、第1〜第4のアルコール、R〜Rについては、コーティング溶液の製法で記載したものと同じ定義を有する。
このように構成したコーティング溶液は、水に過剰に反応することがないため、ハンドリングが良好である。したがって、後述の塗布工程においても、水分を避けるための煩雑な作業・装置を用意することなく、簡便に作業を行うことができる。
【0026】
<構造体の製法>
本発明のアルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体は、上記で得られたコーティング溶液を用いて次のように製造することができる。
即ち、本発明の構造体の製造方法は、
j)コーティング溶液をアルミニウム基板上に塗布する工程;
k)得られた基板を乾燥する工程;及び
l)得られた基板を焼成し、アルミニウム基板の直上にアンチモン含有酸化スズ膜を形成する工程;を有する。
なお、本発明の構造体の製造方法のうち、a)〜i)工程は、コーティング溶液の製造方法と同様である。
【0027】
塗布工程j)〜焼成工程l)の一連の作業を複数回行ってもよい。複数回行うことにより、基板上の膜厚さを所望のものにすることができる。
塗布工程j)において、塗布の手法は特に限定されず、例えば、ディップコーティング、スプレイコーティング、スピンコーティング、ラミナーフローコーティング、又はプリンティングなどの手法を用いることができる。なお、本発明の場合、アルミニウム基板を用いるため、特殊形状の基板を用いることができる。該特殊形状の基板上に塗布するには、ディップコーティング又はスプレイコーティングなどで行うのが好ましい。
【0028】
乾燥工程k)は、温度20〜180℃、好ましくは140〜160℃で行うのがよい。なお、乾燥時間は、用いるコーティング溶液の濃度、粘度などに依存するが、例えば0.2〜0.5時間であるのがよい。
【0029】
焼成工程l)は、温度300〜500℃、好ましくは400〜450℃で行うのがよい。なお、焼成時間は、例えば1〜2時間であるのがよい。
上記の方法により、本発明の構造体を得ることができる。
【0030】
<構造体>
本発明の構造体は、アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有し、アンチモンの量が、アンチモンとスズとの合計を100at%としたとき、1〜20at%、好ましくは3〜15at%、より好ましくは5〜10at%である。
【0031】
本発明は、該構造体を有する装置、例えば該構造体を有する水浄化装置、各種ガスセンサも提供する。
例えば水浄化装置は、浄化すべき液を有する浄化槽、浄化槽に浸漬される陽極であって本発明の構造体を有する陽極、浄化槽に浸漬される陰極、及び該陽極及び陰極に電気を印加する印加装置を有する。なお、水浄化装置は、その他の構成要素を有してもよい。例えば、水浄化装置は、浄化すべき液の注入口、浄化後の水を排出する排出口を有してもよい。
【0032】
以下、実施例に基づいて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0033】
<コーティング溶液の調製>
1M 四塩化スズのエタノール溶液3mlに、アンモニアガスを吹き込んで調製したアンモニアのエタノール溶液をpH8.2〜8.4となるまで滴下し、さらに全体量が10mlとなるようにエタノールを加えた。その後、遠心分離により沈殿した塩化アンモニウムを除去し、スズエトキシド溶液を調製した。
スズエトキシド溶液とは別に、アンチモンプロポキシド溶液を調製した。即ち、0.5M 三塩化アンチモンのプロパノール溶液3.6mlに、アンモニアガスを吹き込んで調製したアンモニアのプロパノール溶液をpH8.1〜8.5となるまで滴下し、さらに全体量が12mlとなるようにエタノールを加えた。その後、遠心分離により沈殿した塩化アンモニウムを除去し、アンチモンプロポキシド溶液を調製した。
アンチモンが5mol%(アンチモンとスズの合計を100mol%とした場合のアンチモン量)になるように、スズエトキシド溶液とアンチモンプロポキシド溶液とを混合した。水を10vol%含有する1−プロパノールを、混合液に添加し、その後、エタノールを10vol%含有するエチレングリコールを添加し、コーティング溶液とした。
【0034】
<Al基板上へのアンチモン含有酸化スズ膜の成膜>
上記で得られたコーティング溶液に、1.5cm×5cmのアルミニウム基板を浸漬し、引き上げ速度3cm/分で引き上げて、アルミニウム基板上にコーティング溶液をコーティングした。得られた基板を電気炉中、150℃で20分間乾燥させた後、400℃で1時間焼成した。1)コーティング、2)乾燥、3)焼成の3工程からなる1つのシリーズを20回繰り返し、アンチモン含有酸化スズ膜がアルミニウム基板上に形成した試料A−1を得た。試料A−1をX線回折法に付すことにより、試料A−1は、酸化スズ膜が形成されていること、及び膜にアンチモンが含有していることを確認した。X線回折法の結果を図1に示す。
【0035】
(比較例1)
Al基板をチタン基板に代えた以外、試料A−1と同様に、チタン基板上にアンチモン含有酸化スズ膜を形成した試料B−1を得た。
【0036】
<N,N-ジメチル-p-ニトロソアニリンを用いたヒドロキシラジカル発生の確認>
試料A−1を電極として用いて、電気化学的水処理を行った。
試料A−1に銅線をつけ両面で12cmの陽極とした。なお、比較のため、試料B−1を用いて、試料A−1と同様に、陽極をそれぞれ作成した。陰極は、同サイズのSUS316とした。
N,N-ジメチル-p-ニトロソアニリンを0.02mMで含有するリン酸緩衝液45ml中に、陽極と陰極との間隔が1cmとなるように、両極を配置した。電流を1mA/cmの一定値で電気分解を行い、N,N-ジメチル-p-ニトロソアニリンの吸光度の変化からヒドロキシラジカルの発生挙動を観察した。なお、ヒドロキシラジカルは、電気化学的水処理過程において重要な活性攻撃種である。また、N,N-ジメチル-p-ニトロソアニリンは、ヒドロキシラジカルをトラップすると吸収波長に変化が生じることから、ヒドロキシラジカル生成検知剤として作用する。図2は、横軸を時間、縦軸を波長440nmにおける吸光度とするグラフである。なお、図2において、「SnO2/Al」は本発明による試料A−1を用いた場合、「SnO2/Ti」は試料B−1を用いた場合を、それぞれ示す。
【0037】
図2からわかるように、本発明による試料A−1を用いた場合、吸光度が時間と共に減少していることがわかる。これは、ヒドロキシラジカルが発生していることを示している。また、本発明の試料A−1を用いた電極は、吸光度の減少度が、比較例1よりも著しいことがわかる。したがって、本発明の試料A−1は、従来の電極よりも同程度又は高性能の水処理装置を提供できることがわかる。
【実施例2】
【0038】
<フェノール分解>
実施例1における「N,N-ジメチル-p-ニトロソアニリンを用いたヒドロキシラジカル発生の確認」実験と同様に、フェノールを有するリン酸緩衝液を電気分解することにより、該フェノールを分解できるか否かを確認した。
用いた装置は、実施例1における装置のN,N-ジメチル-p-ニトロソアニリンの代わりに0.5mMフェノールを用いた以外、実施例1と同様に行った。この結果を図3に示す。
図3は、横軸を時間、縦軸をフェノール濃度としたグラフである。なお、図3においても図2と同様、「SnO2/Al」は本発明による試料A−1を用いた場合、「SnO2/Ti」は試料B−1を用いた場合を、それぞれ示す。
【0039】
図3から、本発明の試料A−1を用いた電極は、比較例1と比較すると、フェノール濃度の変化の度合いは小さいものの、比較例1と同様にフェノール濃度が減少し、フェノールを効率的に分解していることがわかる。したがって、本発明の試料A−1は、チタンを基板として用いる従来の電極とほぼ同程度か多少劣る程度の水処理装置を提供できることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】実施例1の試料A−1の膜のX線回折結果を示す図である。
【図2】実施例1におけるヒドロキシラジカル発生を示すグラフである。
【図3】実施例2におけるフェノール分解能を示すグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)アンモニアガスを吹き込んだ第1のアルコールROH(Rは炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
b)四塩化スズ又は二塩化スズの第1のアルコールROHの溶液を調製する工程;
c)b)工程の溶液にa)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液を得る工程;
d)アンモニアガスを吹き込んだ第2のアルコールROH(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
e)三塩化アンチモンの第2のアルコールROHの溶液を調製する工程;
f)e)工程の溶液にd)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、アンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液を得る工程;
g)スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、アンチモン量が1〜20at%となるように、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液とアンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液とを混合し第1の混合液を得る工程;
h)水を含有する第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)溶液を前記第1の混合液に添加し第2の混合液を得る工程;及び
i)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)を含有する有機溶媒を、第2の混合液に添加し、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液を得る工程;
を有する、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液の製造方法。
【請求項2】
及びRがエチル基であり、R及びRがn−プロピル基であり、且つROH及びROHが1-プロパノールである請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記水を含有する第3のアルコール溶液は、該溶液100vol%中、前記水を1〜50vol%含有する請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
前記有機溶媒が、エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記有機溶媒は、前記コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
請求項1〜5の方法により得られたアンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液。
【請求項7】
イ)スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)(Rは炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);
ロ)アンチモンアルコキシド(Sb(OR)(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);
ハ)第1のアルコールROH(Rは上記と同じ定義を有する);
ニ)第2のアルコールROH(Rは上記と同じ定義を有する);
ホ)水;
ヘ)第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);及び
ト)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す);
チ)エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種の有機溶媒;及び
リ)アンモニア;
を有する、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液であって、
前記水は、コーティング用溶液100vol%に対して0を超えて10vol%以下含有し、且つ
前記有機溶媒は、前記コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%含有する、上記アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液。
【請求項8】
スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、アンチモン量が、1〜20at%である請求項7記載の溶液。
【請求項9】
及びRがエチル基であり、R及びRがn−プロピル基であり、且つROH及びROHが1-プロパノールである請求項7又は8記載の溶液。
【請求項10】
前記有機溶媒が、エチレングリコールである請求項7〜9のいずれか1項記載の溶液。
【請求項11】
a)アンモニアガスを吹き込んだ第1のアルコールROH(Rは炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
b)四塩化スズ又は二塩化スズの第1のアルコールROHの溶液を調製する工程;
c)b)工程の溶液にa)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液を得る工程;
d)アンモニアガスを吹き込んだ第2のアルコールROH(Rは、Rと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)の溶液を調製する工程;
e)三塩化アンチモンの第2のアルコールROHの溶液を調製する工程;
f)e)工程の溶液にd)工程の溶液を作用させ、沈殿した塩化アンモニウムを除去し、アンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液を得る工程;
g)スズとアンチモンとの合計を100at%としたとき、アンチモン量が1〜20at%となるように、スズアルコキシド(Sn(OR又はSn(OR)溶液とアンチモンアルコキシド(Sb(OR)溶液とを混合し第1の混合液を得る工程;
h)水を含有する第3のアルコールROH(Rは、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜3の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)溶液を前記第1の混合液に添加し第2の混合液を得る工程;
i)第4のアルコールROH(Rは、R、R又はRと同じであっても異なってもよい炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示す)を含有する有機溶媒を、第2の混合液に添加し、アンチモン含有酸化スズ膜コーティング用溶液を得る工程;
j)前記溶液をアルミニウム基板上に塗布する工程;
k)得られた基板を乾燥する工程;及び
l)得られた基板を焼成し、アルミニウム基板の直上にアンチモン含有酸化スズ膜を形成する工程;
を有する、アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体を調製する方法。
【請求項12】
及びRがエチル基であり、R及びRがn−プロピル基であり、且つROH及びROHが1-プロパノールである請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記水を含有する第3のアルコール溶液は、該溶液100vol%中、前記水を1〜50vol%含有する請求項11又は12記載の方法。
【請求項14】
前記有機溶媒が、エチレングリコール、アセチルアセトン及びプロピレングリコールからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項11〜13のいずれか1項記載の方法。
【請求項15】
前記有機溶媒は、前記コーティング用溶液100vol%中、5〜20vol%含有する請求項11〜14のいずれか1項記載の方法。
【請求項16】
前記塗布工程j)〜前記焼成工程l)を複数回行う請求項11〜15のいずれか1項記載の方法。
【請求項17】
前記塗布工程j)を、ディップコーティング、スプレイコーティング、スピンコーティング、ラミナーフローコーティング、又はプリンティングのいずれかの手法により行う請求項11〜16のいずれか1項記載の方法。
【請求項18】
前記乾燥工程k)を、温度20〜180℃で行う請求項11〜17のいずれか1項記載の方法。
【請求項19】
前記焼成工程l)を、温度300〜500℃で行う請求項11〜18のいずれか1項記載の方法。
【請求項20】
請求項11〜19のいずれかの1項記載の方法により得られる、アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体。
【請求項21】
請求項11〜19のいずれかの1項記載の方法により得られる、アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体を有する、装置。
【請求項22】
アルミニウム基材及び該基材の直上に形成されるアンチモン含有酸化スズ膜を有する構造体であって、
アンチモンの量が、アンチモンとスズとの合計を100at%としたとき、1〜20at%である、上記構造体。
【請求項23】
請求項22記載の構造体を有する、装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−70673(P2007−70673A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−257768(P2005−257768)
【出願日】平成17年9月6日(2005.9.6)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成17年3月26日〜29日 社団法人日本化学会主催の「日本化学会第85春季年会(2005)」において発表、平成17年3月22日〜24日 社団法人日本セラミックス協会主催の「日本セラミックス協会2005年年会」において発表
【出願人】(504137912)国立大学法人 東京大学 (1,942)
【Fターム(参考)】