説明

アンテナ構造および電子装置搭載機器

【課題】電子装置搭載機器の実装構造は、励振回路を持つ電子装置の実装面積と放射素子の実装面積とを合わせた実装面積が必要となり、無線回路を有する電子装置搭載機器の小型化が困難となる恐れがある。
【解決手段】プリント回路基板、電子装置及び放射素子からなるアンテナ構造において、プリント回路基板に実装された電子装置のパッケージが放射素子を固定したことを特徴とするアンテナ構造。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ構造と、このアンテナ構造を用いた電子装置搭載機器とに係り、特に、プリント基板上のアンテナ構造、このアンテナ構造を用いた電子装置搭載機器とに係る。
【背景技術】
【0002】
無線回路を有する電子装置搭載機器は、所望の送信周波数で信号送信するために、無線回路の送信部に接続されたアンテナ回路は、送信周波数で共振するアンテナ構造を有している。
【0003】
図6は、本発明に関連する技術による電子装置搭載機器の斜視図である。図7は、本発明に関連する技術による電子装置搭載機器の上面図である。図8は、本発明に関連する技術による電子装置搭載機器の、B−B’線による断面図である。
図6、図7、図8に示すように、プリント回路基板61に電子装置62、電子装置63及び放射素子64が搭載されている。そして電子装置62は、放射素子64から放射する信号を生成するための、図示されない励振回路を有する。電子装置62および放射素子64は、接続回路65で接続されている。プリント回路基板61は、電子装置側の表面層として誘電体層66を有し、その下部にはグランド層67が構成されている。
【0004】
電子装置62の励振回路で生成された送信信号は、接続回路65を介して放射素子64へ伝搬する。放射素子64から送信信号が放射される。放射素子64の寸法a68と寸法b69は、送信信号周波数により決定され、更にプリント回路基板61の誘電体層66の誘電率も周波数決定に反映されている。
【0005】
上記に関連して、特許文献1(特開平11−122032号公報)には、マイクロストリップアンテナに係る記載が開示されている。このマイクロストリップアンテナは、誘電体基板の一側面にグランド導体を配設し、他側面にふく射素子を配設したものである。このマイクロストリップアンテナは、誘電体基板の一部であって、グランド導体とふく射素子の間に生ずる電界の波長短縮に寄与する部分の一部を、誘電体基板に代えて、誘電体基板と異なる誘電率を有する別の誘電体を配設して構成したことを特徴とする。
【0006】
特許文献2(特開平11−136023号公報)には、マイクロストリップアンテナに係る記載が開示されている。このマイクロストリップアンテナは、誘電体基板を異なる誘電率に取替え可能である。このマイクロストリップアンテナは、誘導体ケーシングを有し、誘電率調整板を備える。ここで、誘電体ケーシングは、放射素子が装着されている誘電体基板と接地導体との間に誘電率調整版を着脱可能に収容する鞘体を呈する。誘電率調整板は、誘導体ケーシングに挿入、抜き去りによる着脱可能な、所要の共振周波数を放射素子に保有せしめる。このマイクロ手とリップアンテナは、指定された誘電率調整板を選択的に装着される。
【0007】
特許文献3(特開2002−141726号公報)には、電子部品一体型のアンテナに係る記載が開示されている。この電子部品一体型のアンテナは、電子部品と、放射素子とからなる。ここで、電子部品は、少なくとも一面側がパッケージで被覆されている。放射素子は、このパッケージの表面に形成されている。また、少なくとも前記放射素子に給電する給電部が前記パッケージから露出するリードの1本に接続されている。
【0008】
特許文献4(特開2005−167900号公報)には、アンテナ一体型モジュールに係る記載が開示されている。このアンテナ一体型モジュールは、誘電体基板と、接続ランドと、高周波回路の回路部品群と、放射導体板とを備える。ここで、誘電体基板は、接地導体上に設けられている。接続ランドは、この誘電体基板上に設けられている。高周波回路の回路部品群は、誘電体基板上に搭載されている。放射導体板は、この回路部品群の少なくとも一部を覆う金属板からなる。このアンテナ一体型モジュールは、前記放射導体板に給電端子片と接地端子片および脚片とを折り曲げ形成し、前記給電端子片を前記高周波回路の給電ラインに接続すると共に、前記接地端子片を
前記接地導体に接続し、かつ、前記脚片を前記接続ランドに半田付けして前記放射導体板を支える構成としたことを特徴とする。
【0009】
特許文献5(特開2005−217608号公報)には、アンテナ装置に係る記載が開示されている。このアンテナ装置は、誘電体と、接地導体と、放射素子とを含むことを特徴とする。ここで、誘電体は、天面と底面と側面とを持つ。
接地導体は、誘電体の底面に形成されている。放射素子は、誘電体の天面と側面とに一体的に形成されている。
【0010】
特許文献6(特開2007−329738号公報)には、無線通信装置に係る記載が開示されている。この無線通信装置は、無線モジュール基板と、誘電体部材と、支持部材とを有する。ここで、無線モジュール基板は、無線機能を持つ無線モジュールとアンテナとが実装されるとともに機器筐体内部に設けられるものである。誘電体部材は、一定の誘電率を有するものである。支持部材は、誘電体部材を支持するものである。この無線通信装置は、アンテナ近傍に前記誘電体部材を接触もしくは近接させて配置し、アンテナ周囲の空間インピーダンスを変化させることで、アンテナの共振周波数を変化させる機構を有することを特徴とする。
【0011】
図6、図7及び図8に示す電子装置搭載機器の実装構造は、無線回路の励振回路を持つ電子装置と放射素子がプリント回路基板の同一面上に配置されており、電子装置の実装面積と放射素子の実装面積とを合わせた実装面積が必要となり、無線回路を有する電子装置搭載機器の小型化が困難となる恐れがある。
【0012】
無線回路を有する電子装置搭載機器の小型化のためには、励振回路と放射素子の小型化が必要であるのに対し、特許文献1で開示された構造では、放射素子の構造のみの記述であり、誘電率調整板の誘電体ケーシングへ挿入しない余分な誘電体調整板分の面積が必要となり、小型化構造とはなっていない。特許文献2で開示された構造では、誘電体基板にふく射素子を設けた放射素子のみの構造であり、励振回路を含めた小型化構造とはなっていない。特許文献3で開示された構造では、階段的に厚みが異なる誘電体部材により、利用しない厚み以外の誘電体部材部分により小型化構造とはなっていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開平11−122032号公報
【特許文献2】特開平11−136023号公報
【特許文献3】特開2002−141726号公報
【特許文献4】特開2005−167900号公報
【特許文献5】特開2005−217608号公報
【特許文献6】特開2007−329738号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、放射素子と励振回路を一体化構造とすることで、無線回路を有する電子装置搭載機器の小型化を実現するものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明によるアンテナ構造は、プリント回路基板と、電子装置と、アンテナ放射素子とを具備する。ここで、プリント回路基板は、グランド層と、誘電体層とを積層して有する。電子装置は、プリント回路基板における前記誘電体層の側に実装されている。アンテナ放射素子は、電気素子の上面に支持されている。アンテナ放射素子における少なくとも1つ寸法は、電子装置のいずれかの寸法よりも大きい。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、プリント回路基板上の放射素子を電子装置により固定することで、放射素子と電子装置及びプリント回路基板に一体化構造により、電子装置の実装面積が不要となり、放射素子の実装面積のみで無線回路を有する電子装置搭載機器が実現でき、電子装置搭載機器の小型化構造が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態による電子装置搭載機器の斜視図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施形態による電子装置搭載機器の上面図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施形態による電子装置搭載機器の断面図である。
【図4】図4は、本発明の第2の実施形態による電子装置搭載機器の断面図である。
【図5】図5は、本発明の第3の実施形態による電子装置搭載機器の断面図である。
【図6】図6は、本発明に関連する技術による電子装置搭載機器の斜視図である。
【図7】図7は、本発明に関連する技術による電子装置搭載機器の上面図である。
【図8】図8は、本発明に関連する技術による電子装置搭載機器の断面図である。
【図9】図9は、本発明による電子装置搭載機器の断面図である。
【図10】図10は、本発明による電子装置搭載機器の放射電界強度特性のグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
添付図面を参照して、本発明による電子装置搭載機器およびアンテナ構造を実施するための形態を以下に説明する。
【0019】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による電子装置搭載機器の斜視図である。図2は、本実施形態による電子装置搭載機器の上面図である。図3は、本実施形態による電子装置搭載機器の、A−A’線での断面図である。
【0020】
本実施形態による電子装置搭載機器は、プリント回路基板1と、電子装置2と、電子装置3と、放射素子4とを具備する。プリント回路基板1は、誘電体層5と、グランド層6とを具備する。なお、グランド層6より下層にさらなる要素が構成されていても構わないが、ここではその説明を省略する。
【0021】
プリント回路基板1において、誘電体層5は、グランド層6の上に積層されている。電子装置2と、電子装置3とは、プリント回路基板1における誘電体層5の上に実装されている。
【0022】
ここで、電子装置2と、電子装置3との厚さまたは高さは、同じであることが望ましい。電子装置2と、電子装置3との上には、放射素子4が乗っている。グランド層6から放射素子4までの距離を、寸法c(9)とする。
【0023】
寸法c(9)は、誘電体層5の厚さと、電子装置2および電子装置3の厚さとの合計に等しい。なお、寸法c(9)は一様であることが望ましい。
【0024】
少なくとも1つの方向において、電子装置2、3の両側で放射素子4がはみ出していれば、別の方向で電子装置2、3が放射素子からはみ出していても構わない。もちろん、電子装置2および電子装置3における上面は、その全てが放射素子4によって覆われていても構わない。
【0025】
電子装置2は、図示されない励振回路を内蔵する。この励振回路は、送信信号を生成する。この送信信号は、電子装置2と、放射素子4との静電結合によって、放射素子4へ伝搬する。
【0026】
放射素子4は、長方形であり、縦横の寸法を寸法a(7)および寸法b(8)とする。ここで、寸法a(7)および寸法b(8)のそれぞれは、送信信号の周波数に適した値に決定されることが望ましい。また、プリント回路基板1における誘電体層5の誘電率も、同じく送信信号の周波数に適した値に決定されることが望ましい。
【0027】
図9は、送信信号周波数に合致させる放射素子寸法について説明する電子装置搭載機器断面図である。この電子装置搭載機器は、本発明の第1の実施形態による電子装置搭載機器と同様に、グランド層95と、誘電体層94と、電子装置92と、放射素子93とを、この順番に積層して具備している。また、放射素子93と、誘電体層94との間における空間には、電子装置92が実装されていない部分において、空気が存在する。
【0028】
放射素子93は長方形であって、その縦横の寸法を寸法aおよび寸法bとする。電子装置92の厚さを、寸法t1とする。誘電体層94の厚さを、寸法t2とする。
【0029】
ここで、誘電体を挟む導体間、すなわちグランド層95と、放射素子93との間には、容量Cが存在する。この容量Cは、以下の(1)式で表される。
C=ε0εrS/d …(1)
但し、ε0は真空中の誘電率、εrは比誘電率、Sは寸法aおよび寸法bの積となる導体面積、dは導体間距離、すなわち寸法t1および寸法t2の和となる距離である。
【0030】
また、誘電体層94と、放射素子93との間の空気層には、容量C1が存在する。空気層と、グランド層95の間の誘電体層94には、容量C2が存在する。放射素子93と、誘電体層94との間の電子装置92には、容量C3が存在する。したがって、容量Cは、これらの容量C1、C2およびC3の合成容量である。これらの容量C、C1、C2およびC3の関係は、以下の(2)式で表される。
C=(C3+C1)*C2/(C1+C2+C3) …(2)
【0031】
また、これらのC1、C2およびC3のそれぞれにおける容量は、(3a)〜(3c)式で表される。
C1=ε0S/t1 …(3a)
C2=ε0・εr・1S/t2 …(3b)
C3=ε0・εr2・S1/t1 …(3c)
但し、εr1は誘電体層94の比誘電率、εr2は電子装置92におけるパッケージの誘電率、S1は電子装置92のパッケージ上面の面積である。
【0032】
容量Cは、(2)式及び(3a)〜(3c)式から求まる。この容量Cにより、式(1)の比誘電率εrが求まる。波長短縮率は1/√εrであることから、放射素子4の寸法bより寸法aが長い場合、放射素子の基本共振周波数fは、以下の(4)式で求めることができる。
f=(300/2a)*(1/√εr) …(4)
【0033】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施形態による電子装置搭載機器の断面図である。本実施形態による電子装置搭載機器は、図4に示すように、プリント回路基板41と、電子装置42と、放射素子43とを具備する。プリント回路基板41は、誘電体層44と、グランド層45とを具備する。なお、グランド層45より下層にさらなる要素が構成されていても構わないが、ここではその説明を省略する。
【0034】
プリント回路基板41において、誘電体層44は、グランド層45の上に積層されている。電子装置42は、プリント回路基板における誘電体層44の上に実装されている。
【0035】
少なくとも1つの方向において、電子装置42の両側で放射素子43がはみ出していれば、別の方向で電子装置42が放射素子からはみ出していても構わない。もちろん、電子装置42の上には、放射素子43が乗っている。電子装置42における上面は、その全てが放射素子43によって覆われていても構わない。
【0036】
電子装置42は、図示されない励振回路を内蔵する。この励振回路は、送信信号を生成する。この送信信号は、電子装置42と放射素子43との静電結合により放射素子43へ伝搬する。
【0037】
放射素子43は、長方形であり、縦横の寸法のそれぞれは、送信信号の周波数に適した値に決定されることが望ましい。また、プリント回路基板41の誘電体層44の誘電率も、同じく送信信号の周波数に適した値に決定されることが望ましい。
【0038】
本実施形態のその他の動作は、第1の実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
【0039】
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の第3の実施の形態による電子装置搭載機器の断面図である。本実施形態による電子装置搭載機器は、図5に示すように、プリント回路基板51と、電子装置52、53と、放射素子54と、誘電体57,58及び59とを具備する。プリント回路基板51は、グランド層56と、誘電体層55とを具備する。なお、グランド層56より下層にさらなる要素が構成されていても構わないが、ここではその説明を省略する。
【0040】
プリント回路基板51において、誘電体層55は、グランド層56の上に積層されている。誘電体57と、電子装置52と、誘電体58と、電子装置53と、誘電体59とは、プリント回路基板51における誘電体層55の上に実装されている。
【0041】
ここで、誘電体57と、電子装置52と、誘電体58と、電子装置53と、誘電体59との厚さまたは高さは、同じであることが望ましい。誘電体57と、電子装置52と、誘電体58と、電子装置53と、誘電体59との上には、放射素子54が乗っている。
【0042】
ここで、誘電体57および電子装置52と、電子装置52および誘電体58と、誘電体58および電子装置53と、電子装置53および誘電体59とは、それぞれ密着している。ただし、これは、アンテナ構造全体の強度を高めるためであって、誘電体57〜59と、電子装置52、53との間に隙間、すなわち空気が存在しても構わない。
【0043】
さらに、誘電体57、電子装置52、誘電体58、電子装置53および誘電体59の集合体における上面は、放射素子54の面に等しい。言い換えれば、放射素子54と、誘電体層55との間空間の全ては、誘電体57、電子装置52、誘電体58、電子装置53および誘電体59の集合体によって完全に占められている。しかし、これも、アンテナ構造全体の強度を高めるためであって、少なくとも1つの方向において、電子装置52、53の両側で放射素子54がはみ出してさえいれば、誘電体57〜59と、放射素子54との位置関係及び寸法の関係には、特に制限は無い。
【0044】
電子装置52は、図示されない励振回路を内蔵する。この励振回路は、送信信号を生成する。この送信信号は、電子装置52と放射素子54との静電結合により放射素子54へ伝搬する。
【0045】
ここで、放射素子54は、長方形であり、縦横の寸法のそれぞれは、送信信号の周波数に適した値に決定されることが望ましい。また、プリント回路基板51における誘電体層55及び誘電体57,58、59のそれぞれにおける誘電率も、同じく送信信号の周波数に適した値に決定されることが望ましい。
【0046】
図10は、本発明の実施形態による電子装置搭載機器の放射電界強度特性のグラフである。特性Aのグラフは、本発明の第1の実施形態による電子装置搭載機器において、放射素子の寸法が、放射素子と、プリント回路基板における誘電体層との誘電率ならびに電子装置のパッケージ誘電率に適する値に決定されている場合のものである。また、特性Bのグラフは、本発明の第3の実景体による電子装置搭載機器において、放射素子の寸法が、放射素子と、プリント回路基板における誘電体層との誘電率ならびに電子装置のパッケージ誘電率に適する値に決定されている場合のものである。このグラフにおいて、横軸は、電子装置の励振回路が生成する送信信号の周波数を表し、縦軸は、放射素子による放射電界強度を表す。
【0047】
特性Aと、特性Bとを比較すると、特性Bにおいての方が、特性Aにおいてよりも、共振周波数が低下していることがわかる。これは、第1の実施形態に比べて、第3の実施形態の方が、誘電体を追加していることからである。すなわち、放射素子とグランド層で形成される容量が増加し、波長短縮率増加により共振周波数が低下していることがわかる。
【0048】
これまで説明した各実施形態において、放射素子の形状が長方形である場合について述べた。しかし、放射素子の形状は必ずしも長方形に限定されず、正方形であっても良いし、さらにことなる形状であっても構わない。ただし、放射素子の形状がどうあっても、放射素子の少なくとも1つの寸法は、電子装置のいずれか1つの寸法よりも大きくなければいけない。すなわち、アンテナとして効率よく動作するためには、放射素子が、少なくとも1つの方向において、電子装置の両側からはみ出している必要があるためである。
【0049】
また、放射素子が電子装置の上面に固定される具体的な方法としては、接着したり、嵌合したりしても良いが、これらの方法に限定されない。いずれの方法においても、本発明では、電子装置と放射素子とは、送信信号を伝播するために、静電結合によって接続されている。
【符号の説明】
【0050】
1、41、51、61、91 プリント回路基板
2、3、42、52、53、62、63、92 電子装置
4、43、54、64、93 放射素子
57、58、59 誘電体
65 接続回路
5、44、55、66、94 誘電体層
6、45、56、67、95 グランド層
7、68 寸法a
8、69 寸法b
9 寸法c
96 寸法t1
97 寸法t2
98 C
99 C1
100 C2
101 C3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グランド層と、誘電体層とを積層して有するプリント回路基板と、
前記プリント回路基板における前記誘電体層の側に実装された電子装置と、
前記電気素子の上面に支持されたアンテナ放射素子と
を具備し、
前記アンテナ放射素子における少なくとも1つ寸法は、前記電子装置のいずれかの寸法よりも大きい
アンテナ構造。
【請求項2】
請求項1に記載のアンテナ構造において、
前記プリント回路基板における前記誘電体層の側に実装されて、かつ、前記アンテナ放射素子を上面で支持する、別の電子装置
をさらに具備する
アンテナ構造。
【請求項3】
請求項1または2に記載のアンテナ構造において、
前記電気素子と、前記アンテナ放射素子は、静電結合によって接続されている
アンテナ構造。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載のアンテナ構造において、
前記アンテナ放射素子と、前記プリント回路基板との間の空間は、
誘電体
を具備する
アンテナ構造。
【請求項5】
請求項4に記載のアンテナ構造において、
前記誘電体は、
空気
を含む
アンテナ構造。
【請求項6】
請求項4または5のいずれかに記載のアンテナ構造において、
前記誘電体の誘電率は、
前記電気素子が生成する送信信号の周波数に適する値
を含む
アンテナ構造。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載のアンテナ構造において、
前記放射素子の寸法は、
前記電気素子が生成する送信信号の周波数に適する値
を含む
アンテナ構造。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載のアンテナ構造
を具備する
電子装置搭載機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−206425(P2010−206425A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−48605(P2009−48605)
【出願日】平成21年3月2日(2009.3.2)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】