説明

イベント会場におけるサービス提供システムおよび方法

【課題】
スポーツなどのイベント観戦会場において、座席位置を情報として含む利用者IDを使用して利用者の座席位置と競技状況に応じたサービスを提供することを目的とする。
【解決手段】
サービスを提供するためのサーバを設け、該サーバにより、利用者の端末からの利用者IDおよび商品宅配条件を指定した商品の注文要求の送信を受け付け、受け付けた利用者IDに基づいてその利用者の前記イベント会場における座席位置を求め、前記商品宅配条件が満たされたか否かを判定し、前記商品宅配条件が満たされたとき前記座席位置に前記商品を宅配すべき指示を出力する。また、イベントを複数の位置からそれぞれ撮影する複数の撮影手段を設け、利用者が座席位置に応じた撮影手段を優先的に選択できるようにする。利用者は、選択した撮影手段で撮影されたイベントの映像の配信を受けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポーツなどのイベント会場での座席位置に応じた宅配サービスや映像配信サービスの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末を利用して利用者に注文した商品を届ける宅配サービスとして、例えば、下記特許文献1に記載の技術が知られている。この技術は、商品注文者が現在どこにいるかを自動検出し、その位置に、注文された商品を届けるものである。注文者は、現在の位置情報を取得できる携帯端末を携帯しており、宅配者が、注文者の位置情報と地図情報を使用して注文された商品を届ける。例えば、イベント会場において、利用者は携帯端末を使用して商品を注文する。注文を受けたサービス提供者は、注文者の携帯端末より取得した位置情報とイベント会場の地図情報を利用して、注文者が会場内のどこにいようとも、指定された商品を宅配することができるシステムである。
【特許文献1】特開2002−15239
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術は、注文者の携帯端末から宅配先となる位置情報を取得するため、注文者は事前に注文をしておくことができない。すなわち、注文者は、注文する時点で、宅配サービスが提供されているエリア内にいなければならない。また、注文者は特定の状況(例えば、スポーツ観戦会場ではハーフタイム時間中など)などの時間指定をすることができないので、いつ宅配されるかわからないという問題がある。
【0004】
さらに、スポーツなどのイベント観戦会場においては、観戦者の座席位置によって、視覚的および聴覚的な点で観戦に影響がでてしまう。例えば、スポーツ観戦において、実際に行われている競技位置よりも遠くの座席位置に座っている人は、競技者の表情や動きを詳細に見ることは難しい。逆に、座席位置が競技位置に近い人にとっては、競技者全体の動きを見ることが難しいという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、各種のイベント会場において、イベント観戦者に対してその座席位置に応じたサービスを提供できるようにすることを目的とする。特に、本発明は、イベント会場において、利用者の座席位置に、指定された状況で、注文された商品を宅配し、また利用者がイベント会場に入る前から商品を注文することができイベント会場に入ってから商品の宅配を受けることができるようなサービスを実現するシステムおよび方法を提供することを目的とする。さらに本発明は、利用者の座席位置に応じて、その座席位置で見たり聴いたりすることができるのとは異なる映像や音声を配信するサービスを実現するシステムおよび方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、サービスを提供するためのサーバを設け、該サーバにより、利用者の端末からの利用者IDおよび商品宅配条件を指定した商品の注文要求の送信を受け付け、受け付けた利用者IDに基づいてその利用者の前記イベント会場における座席位置を求め、前記商品宅配条件が満たされたか否かを判定し、前記商品宅配条件が満たされたとき、前記座席位置に前記商品を宅配すべき指示を、出力することを特徴とするものである。
【0007】
また、イベントを複数の位置からそれぞれ撮影する複数の撮影手段と、それらの撮影手段により撮影した映像を配信するサービスを提供するためのサーバを設けるとともに、該サーバにより、利用者の端末からの利用者IDを指定した競技映像配信要求の送信を受け付け、受け付けた利用者IDに基づいてその利用者の前記イベント会場における座席位置を求め、求めた座席位置に応じて、その座席位置の利用者に対して優先的に見せるべき映像を撮影している前記撮影手段の一覧を示すリストを、前記利用者の端末に表示し、前記リスト中からの前記利用者による撮影手段の選択を受け付け、前記利用者により選択された撮影手段の映像を前記利用者の端末に配信することを特徴とするものである。
【0008】
座席位置の求め方は、例えば、予め利用者IDと座席位置との対応関係を格納したテーブルを設け、該テーブルを参照して利用者IDに対応する座席位置を求めるようにする。あるいは利用者ID自体が座席位置の情報を含むようにしてもよい。
【0009】
商品宅配条件は、例えば、宅配の時間を指定してもよいし、イベントの進行状況に関する条件で指定してもよい。すぐに宅配させる指定をしてもよい。イベントの進行状況に関する条件というのは、例えば野球であれば5回の裏が終了した時点を宅配を受けたいとか、サッカーであればハーフタイムに宅配を受けたい、といった条件である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、利用者IDからイベント会場の座席位置を求め、イベント会場で販売されている飲食物その他の商品をその座席位置まで届けてくれる宅配サービスを携帯端末で利用できるので、イベント会場で商品を買う場所に行かずに済み、待つ必要がないので観戦を中断する必要がなくなる。また、イベント観戦日より前に注文できるので、当日はイベント観戦に集中できる。さらに、宅配を受けるときを、時間の指定やイベント進行状況に関する条件で指定できるので、イベント観戦の休憩時間などを指定することで競技観戦を中断しなくてもよくなる。
【0011】
また、本発明の競技映像配信サービスでは、座席位置によって携帯端末に配信される映像の優先度が変わるので、例えば、座席位置が競技位置よりも遠くにいる人は、競技位置に近い場所にあるカメラの映像を優先的に選択して見ることができ、座席位置が競技位置に近い人は、競技位置から遠い場所にあるカメラの映像を優先的に選択して見ることができるので、座席位置による視覚的および聴覚的な点での欠点を補うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施する場合の一形態を図面を参照して具体的に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施の一形態のスポーツ観戦会場でのサービス提供方法を適用したサービス提供システムの概略構成を示す模式図である。スポーツ観戦会場(競技会場)でのサービス提供システムでは、画像表示装置と入力装置を備える携帯端末101が、競技場内無線機102を介して(例えば無線LAN)競技場内サーバ103に接続されている。競技映像を撮影する複数台の中継カメラ104は、いろいろな競技映像を撮影するように複数箇所に設置されている。各中継カメラ104は、LAN(有線及び無線のどちらも可能)の伝送路を介して、競技場内サーバ103に接続されている。競技場内サーバ103は、インターネット106と接続されており、該インターネット回線を介してサービス提供システムのインターネットサーバ107に接続されている。インターネットサーバ107は、商品の注文などを受け付ける宅配サービス機能を提供する商品宅配サービスサーバ108と、中継カメラ104によって得られた競技映像を利用者の携帯端末101に配信する競技映像ストリーミングサーバ109に、接続されている。座席位置を情報として含む利用者IDと競技会場内の座席位置とを対応づけして記憶している座席データベース(DB)111は、商品宅配サービスサーバ108と競技映像ストリーミングサーバ109に接続されている。利用者は、携帯端末101だけでなく、競技会場外にあるインターネット端末110からもインターネットサーバ107にアクセスできる。
【0014】
図2は、座席DB111に格納するテーブル(対応表)201の例を示す。競技を観戦する利用者を特定する利用者IDと、その利用者IDの利用者に割当てられている座席位置とが、対応付けられて記憶されている。カメラ1とカメラ2の項目は、座席位置に対応して、その座席位置の利用者に優先的にその映像を見せるべきカメラの番号が順番に格納されている。例えば、図2の座席位置ABC−001の座席の利用者に対しては、第10番カメラの映像を最優先に見せ、第1番カメラの映像をその次の優先度で見せるべきことを示している。
【0015】
なお、図2のテーブル201への情報の設定は、利用者に対する宅配サービスや競技映像配信サービスの提供を開始する以前の任意のタイミングで行っておけばよい。例えば、利用者が競技のチケットを購入したときその利用者IDと座席位置が決定するのであれば、チケット購入時にその利用者IDと座席位置とをテーブル201に格納すればよい。また、利用者が競技場に入場する際に座席位置が決定するのであれば、その入場の受付の際にテーブル201の利用者IDおよび座席位置を格納すればよい。テーブル201内のカメラ1およびカメラ2の項目は、例えば座席位置が決定した時点でその座席位置に対応して優先的に見せるべきカメラが決定するのであれば、座席位置を格納した時点でカメラ1およびカメラ2の項目も設定すればよい。あるいは、複数台のカメラの設置が競技開始直前などに行われる場合は、各カメラの設置位置が決定した段階で、各座席位置に対応して優先的に見せるべきカメラが決定されるので、その時点でテーブル201のカメラ1およびカメラ2の項目を設定するようにする。
【0016】
さらに、商品宅配サービスや競技映像配信サービスを、どの利用者に提供するかは任意である。例えば、すべての利用者に対してこれらのサービスを提供する場合は、すべての利用者IDに対してテーブル201の情報を設定する。あるいは利用者がこれらのサービスの提供を受けるか否かを選択できるようにしてもよい。その場合は、サービスを受けることを申し出た利用者に関してのみテーブル201に登録すればよい。
【0017】
利用者が競技場内で宅配サービスを受けるには、携帯端末101を使用してサービス提供システムにある商品宅配サービスサーバ108にアクセスし、利用者が座っている座席位置を情報として含む利用者IDを使い、図3に示す流れ図にしたがって宅配注文サービス処理を実行する。まず利用者は、携帯端末101を使用して、競技場内サーバ103を介してサービス提供システムの商品宅配サービスサーバ108に接続する(ステップ301)。すると商品宅配サービスサーバ108から宅配商品一覧が送信されるので、該一覧を携帯端末101に表示する(ステップ302)。利用者は、表示された商品一覧から購入商品を選択する(ステップ303)。他にも購入商品がある場合、再度商品一覧を表示する(ステップ304)。
【0018】
購入商品が決定したら、携帯端末101より利用者IDを入力して、宅配位置をサービス提供者に知らせる(ステップ305)。商品宅配サービスサーバ108では、その宅配位置を、座席DB111にあるテーブル201から求める。例えば、利用者IDが123456の場合は、座席位置がABC−001となる。次に、利用者は、競技の特定の状況、例えば野球ならば5回終了後やサッカーならばハーフタイムといった状況を、商品宅配時間帯として指定する(ステップ306)。最後に決済方法を指定して(ステップ307)、注文処理を完了する(ステップ308)。以上のようにして携帯端末101から入力された注文情報は、商品宅配サービスサーバ108の注文DB(不図示)に格納される。
【0019】
図4は、上述したように受けた注文に応じて商品を宅配する処理の流れを示す。この処理は、例えば所定の時間間隔で行えばよい。所定の時間間隔で競技場内サーバ103から商品宅配サービスサーバ108に競技の状況を自動的に送信する。競技の状況とは、例えば野球であれば5回終了後であるとか、サッカーならばハーフタイムであるとかの状況である。なお、競技場内サーバ103は、何らかの手段で競技の状況を取得できるものとする。例えば、競技の進行状況を管理する別のコンピュータからの情報を受けてもよいし、係員が直接競技の状況を競技場内サーバ103に入力するようにしてもよい。また、ステップ401の処理は、所定時間間隔で行うのではなく、競技の状況に変化があったとき行うようにしてもよい。
【0020】
ステップ401の送信を受けて、商品宅配サービスサーバ108は、現在行われている競技の状況を取得する(ステップ402)。次に、注文DBに格納されている注文のうち現在の競技状況にマッチする注文があるか否か判定する(ステップ403)。例えば、野球で現在の状況が5回裏終了であったときは、商品宅配時間帯として5回裏終了後と指定されている注文を抽出するといった具合である。そのような注文が無ければ商品宅配サービスサーバ108における図4の処理を終了する。注文があれば、注文DBからその注文者の利用者IDと注文商品を取り出す(ステップ404)。またその利用者IDより、座席DB111のテーブル201を参照して座席位置を取得する(ステップ405)。次に、注文された商品の宅配指示を宅配担当者に対して行う(ステップ406)。ステップ406の処理は、具体的には、商品宅配サービスサーバ108から競技場内サーバ103に向けて利用者ID、座席位置、および注文商品を特定したメッセージを送信し、競技場内サーバ103でそのメッセージを表示し(宅配指示)、それを見て所定の宅配担当者が注文商品をその座席位置まで宅配することにより行う。なお、商品宅配サービスサーバ108で利用者ID、座席位置、および注文商品を特定して当該商品を宅配すべきタイミングになったことを示すメッセージを表示し、それを見た担当者が対応する競技場の宅配担当者に電話などで連絡し宅配を実行させてもよい。また、宅配担当者が宅配開始位置から利用者の座席位置まで商品を運ぶためには相応の時間がかかることも考えられるため、利用者の指定した時間帯または競技状況より少し前に宅配指示を行うようにしてもよい。例えば、時間指定ならば指定時間の5分前、野球の5回裏終了後というような状況指定ならば5回裏2アウトになった時点で宅配指示を出すことによって、結果として利用者にとってよりタイムリーに商品を提供できるようになる。
【0021】
以上のようにして利用者からの宅配時間などを指定した注文に応じて宅配が行われるので、利用者は競技観戦の中断をすることなく商品購入を容易に行うことができる。
【0022】
図3では利用者が携帯端末101を用いて注文する例を説明したが、利用者は、インターネット端末110を使用して、サービス提供システムの商品宅配サービスサーバ108にアクセスすることが可能であり、競技会場での観戦日以前に携帯端末101を使用した注文処理と同様にして商品を事前に注文することもできる。注文した商品の宅配時間は競技観戦日当日の時間を指定する。このように、競技観戦日前に注文することもできるので、携帯端末101を当日持っていなくても、宅配サービスを受けることが可能となる。
【0023】
次に、競技映像配信サービスについて説明する。利用者が競技映像配信サービスを受けるには、携帯端末101を使用し、図5に示す流れ図にしたがって映像配信サービス処理を実行する。
【0024】
まず利用者は、携帯端末101を使用して競技場内サーバ103を介してサービス提供システムの競技映像ストリーミングサーバ109に接続する(ステップ501)。次に利用者は、携帯端末101より利用者IDを入力して、競技映像ストリーミングサーバ109に当該利用者IDを知らせる(ステップ502)。競技映像ストリーミングサーバ109は、その利用者IDを取得し、座席DB111のテーブル201を参照して当該利用者IDに対応するカメラ1およびカメラ2を一覧リストとして当該携帯端末101に送って表示し(ステップ503)、利用者にその一覧リストの中から何れかのカメラを選択させる(ステップ504)。これ以後、競技映像ストリーミングサーバ109は、当該選択されたカメラの映像を当該携帯端末101に配信する。
【0025】
なお、各カメラ104の映像はリアルタイムで競技映像ストリーミングサーバ109に送信され、競技映像ストリーミングサーバ109はそれらの映像をすべて管理している。また、テーブル201のカメラ1およびカメラ2の項目は、対応する座席位置に基づいて、その座席位置の利用者に優先的に見せるべきカメラの番号が順に格納されている。例えば、(1)ある座席位置は、競技エリアのうちエリアAは見易い位置だが、エリアBは非常に見にくく、エリアCは若干見にくい場合、エリアBを映すカメラを最優先(カメラ1)に、エリアCを写すカメラをその次に優先的(カメラ2)に設定する、(2)ある座席位置は、競技者に近い位置は見易いが競技場全体の動きが見にくい場合、競技場全体を俯瞰するカメラを最優先に設定する、といった具合である。このようにして、座席位置に応じてカメラの優先順位を付け、その順で利用者の携帯端末にカメラの一覧リストを表示し、その中から選択したカメラの配信映像を当該利用者に見せることができる。これにより利用者は、座席位置に影響されないで競技を観ることができる。
【0026】
なお、上記実施形態では、図2のテーブル201により利用者IDと座席位置との対応を取っているが、利用者ID自体に座席位置を示す情報を埋め込むようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施の形態のスポーツ観戦サービスシステムの概略構成を示す模式図
【図2】座席データベースに格納されている対応表を示す図
【図3】宅配サービス処理の流れを示すフローチャート図
【図4】注文商品の宅配処理の流れを示すフローチャート図
【図5】映像配信サービス処理の流れを示すフローチャート図
【符号の説明】
【0028】
101…携帯端末、102…競技場内無線機、103…競技場内サーバ、104…中継カメラ、105…座席、106…インターネット、107…インターネットサーバ、108…商品宅配サービスサーバ、109…競技映像ストリーミングサーバ、110…インターネット端末、111…座席DB。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種のイベントが実施されるイベント会場におけるサービス提供システムであって、
利用者の端末からの利用者IDおよび商品宅配条件を指定した商品の注文要求の送信を受け付ける手段と、
受け付けた利用者IDに基づいてその利用者の前記イベント会場における座席位置を求める手段と、
前記商品宅配条件が満たされたか否かを判定する手段と、
前記商品宅配条件が満たされたとき、前記座席位置に前記商品を宅配すべき指示を、出力する手段と
を備えたことを特徴とするサービス提供システム。
【請求項2】
各種のイベントが実施されるイベント会場におけるサービス提供システムであって、
前記イベントを複数の位置からそれぞれ撮影する複数の撮影手段と、
利用者の端末からの利用者IDを指定した競技映像配信要求の送信を受け付ける手段と、
受け付けた利用者IDに基づいてその利用者の前記イベント会場における座席位置を求める手段と、
求めた座席位置に応じて、その座席位置の利用者に対して優先的に見せるべき映像を撮影している前記撮影手段の一覧を示すリストを、前記利用者の端末に表示する手段と、
前記利用者による前記リスト中からの撮影手段の選択を受け付ける手段と、
前記利用者により選択された撮影手段の映像を前記利用者の端末に配信する手段と
を備えたことを特徴とするサービス提供システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のサービス提供システムにおいて、
前記座席位置を求める手段は、予め利用者IDと座席位置との対応関係を格納したテーブルを設け、該テーブルを参照して前記利用者IDに対応する座席位置を求めるものであることを特徴とするサービス提供システム。
【請求項4】
請求項1に記載のサービス提供システムにおいて、
前記商品宅配条件は、前記イベントの進行状況に関する条件であり、
前記商品宅配条件が満たされたか否かを判定する手段は、前記イベントの進行状況を取得し、取得した進行状況が前記商品宅配条件を満たすか否か判定するものであることを特徴とするサービス提供システム。
【請求項5】
請求項1に記載のサービス提供システムにおいて、
前記商品の注文要求の送信を受け付ける手段は、前記イベントの実施日よりも以前の注文要求を受け付けるものであることを特徴とするサービス提供システム。
【請求項6】
各種のイベントが実施されるイベント会場におけるサービス提供方法であって、
サービスを提供するためのサーバを設け、該サーバにより、
利用者の端末からの利用者IDおよび商品宅配条件を指定した商品の注文要求の送信を受け付け、
受け付けた利用者IDに基づいてその利用者の前記イベント会場における座席位置を求め、
前記商品宅配条件が満たされたか否かを判定し、
前記商品宅配条件が満たされたとき、前記座席位置に前記商品を宅配すべき指示を、出力する
ことを特徴とするサービス提供方法。
【請求項7】
各種のイベントが実施されるイベント会場におけるサービス提供方法であって、
前記イベントを複数の位置からそれぞれ撮影する複数の撮影手段と、それらの撮影手段により撮影した映像を配信するサービスを提供するためのサーバを設けるとともに、該サーバにより、
利用者の端末からの利用者IDを指定した競技映像配信要求の送信を受け付け、
受け付けた利用者IDに基づいてその利用者の前記イベント会場における座席位置を求め、
求めた座席位置に応じて、その座席位置の利用者に対して優先的に見せるべき映像を撮影している前記撮影手段の一覧を示すリストを、前記利用者の端末に表示し、
前記リスト中からの前記利用者による撮影手段の選択を受け付け、
前記利用者により選択された撮影手段の映像を前記利用者の端末に配信する
ことを特徴とするサービス提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−18617(P2006−18617A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−196210(P2004−196210)
【出願日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【出願人】(000233055)日立ソフトウエアエンジニアリング株式会社 (1,610)
【Fターム(参考)】