説明

インクジェットヘッドの駆動波形およびインクジェットヘッドの駆動方法

【課題】インク吐出における残留振動の抑制と糸引きの防止と、を同時に達成することができるインクジェットヘッドの駆動波形およびその駆動方法を提供する。
【解決手段】インクを吐出するために吐出ノズル22に連なる圧電素子33に印加される第1駆動パルスP1と、吐出されたインクの糸引きを切るために圧電素子33に印加される第2駆動パルスP2とを有するインクジェットヘッド11の駆動波形Pであって、第1駆動パルスP1の立下り終了点と、第2駆動パルスP2の立上り開始点との間の待ち時間T7を、0.5μsから0.8μsとしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に粘性の高いインクを吐出するために、吐出ノズルに連なる素子部に印加されるインクジェットヘッドの駆動波形およびインクジェットヘッドの駆動方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のインクジェットヘッドの駆動方法として、粘性の高いインクに対し、特殊な駆動波形を印加してインクジェットヘッドを駆動するものが知られている(特許文献1参照)。
この場合の駆動波形は、吐出ノズルのメニスカスを引き込んだ後、開放することでインクを吐出する台形の形状のものであり、高電圧の第1のパルスと低電圧の第2のパルスとで構成されている。インクジェットヘッドの吐出駆動では、電圧値の高い第1のパルスを印加してインクの吐出を行い、第1のパルスから数μ秒(1.0μ秒〜2.5μ秒)後、電圧値の低い第2のパルスを印加する。これにより、吐出したインクの糸引きを防止することができると共に、第1のパルスによるインク吐出で生じた残留振動を第2のパルスで吸収(制振)し、インク吐出における吐出不良を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−322519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来のインクジェットヘッドの駆動方法では、その駆動波形において、高電圧の第1のパルスと低電圧の第2のパルスとの間に数μ秒(1.0μ秒〜2.5μ秒)の待ち時間を設けることで、残留振動を抑制しているが、この待ち時間が長いため、制振効果が十分に発揮されない問題があった。すなわち、第1のパルスの立下りにより、吐出力を付与されたインクが変位のピークに達した直後に、第2のパルスの立上りにより、インクに引込み力が作用するため、この吐出力(厳密には、インクの慣性力)と引込み力とが相殺されず、制振効果が十分に発揮されなくなっていた。このため、いわゆるインクの糸引きを防止することができるが、残留振動を十分に制振することができず、メニスカスが不安定となって、次のインク吐出における吐出不良が発生してしまう虞があった。
【0005】
本発明は、インク吐出における残留振動の制振と糸引きの防止と、を同時に達成することができるインクジェットヘッドの駆動波形およびインクジェットヘッドの駆動方法を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のインクジェットヘッドの駆動波形は、インクを吐出するために吐出ノズルに連なる素子部に印加される第1駆動パルスと、吐出されたインクの糸引きを切るために素子部に印加される第2駆動パルスとを有するインクジェットヘッドの駆動波形であって、第1駆動パルスの立下り終了点と、第2駆動パルスの立上り開始点との間の時間が、0.5μsから0.8μsであることを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、第1駆動パルスの立下がり終了点と、第2駆動パルスの立上り開始点との間の時間、すなわち第1駆動パルスと第2駆動パルスとの間の待ち時間が、0.5μsから0.8μsであるため、第1駆動パルスの立下がりにより吐出した糸引き状態のインクに対し、第2駆動パルスの立上りがインクの糸引き基部に引き込み方向の吸引力が作用する。すなわち、第1駆動パルスの立下りにより、吐出力を付与されたインクが変位のピークに達した直前に、第2駆動パルスの立上りにより、インクに引込み力が作用する。このため、この吐出力(厳密には、インクの慣性力)と引込み力(吸引力)とが相殺され、残留振動を十分に制振することができる。したがって、インク吐出における残留振動の制振と糸引きの防止と、を同時に達成することができ、インクジェットヘッドの吐出不良を有効に防止することができる。
【0008】
この場合、インクの粘度が、3mPa・sから50mPa・sであることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、上記のインク粘度のインクに、0.5μsから0.8μsの待ち時間が好適に作用し、インク粘度の高低に関わらず、インク吐出における残留振動の制振と糸引きの防止と、を同時に達成することができる。
【0010】
また、第2駆動パルスの電圧値に対する第1駆動パルスの電圧値の比が、1.0から10.0であることが好ましい。
【0011】
この構成によれば、0.5μsから0.8μsの待ち時間が好適に作用して、インクを吐出する力(吐出力)とインクを引き込む力(吸引力)とが相殺される。このため、第2駆動パルスの電圧値が高くても、インクの吐出(メニスカスの変位)は抑制される。したがって、第1駆動パルスに対する第2駆動パルスの電圧値の設定の自由度が増し、広い粘度範囲のインクをカバーすることができる。
【0012】
本発明のインクジェットヘッドの駆動方法は、描画データーに基づいて、複数の吐出ノズルを有するインクジェットヘッドの各吐出ノズルに連なる素子部に、上記したインクジェットヘッドの駆動波形を印加して、インクの選択的な吐出を実施することを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、インク吐出における残留振動の制振と糸引きの防止と、を同時に達成することができるため、粘度の高いインクに対し最良の吐出制御を行うことができ、高い描画品質を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態に係るインクジェット記録装置の外観斜視図である。
【図2】インクジェットヘッドの構造図である。
【図3】インクジェットヘッドの駆動制御系のブロック図である。
【図4】インクジェットヘッドに印加する駆動波形の波形図である。
【図5】待ち時間を0.7μsとしたときの、駆動波形の波形図(a)、およびメニスカスの挙動をシュミレーションしたシュミレーション結果の説明図(b)である。
【図6】待ち時間を1.5μsとしたときの、駆動波形の波形図(a)、およびメニスカスの挙動をシュミレーションしたシュミレーション結果の説明図(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッドの駆動波形およびインクジェットヘッドの駆動方法を適用したインクジェット記録装置について説明する。このインクジェット記録装置は、高粘性のインク(例えば、紫外線硬化型インク)を導入し、記録媒体にインクジェット方式で描画を実施するものであり、インクジェットヘッドが駆動により発熱することに着眼し、熱によりインクの粘度を下げてインク吐出を行うようにしている。
【0016】
図1は、インクジェット記録装置1の全体斜視図であり、同図に示すように、インクジェット記録装置1は、装置本体2と、装置本体2を収容するチャンバー3とで構成されている。
装置本体2は、インクジェットヘッド11と、インクジェットヘッド11を保持するキャリッジ12と、キャリッジ12を介してインクジェットヘッド11をX軸方向に移動させるヘッド移動機構13と、インクジェットヘッド11に対峙する記録媒体14をY軸方向に送る媒体送り機構15と、これら構成装置を統括制御する制御手段(図3参照)と、備えている。また、インクジェットヘッド11には、図外のタンクからインクが供給される。
【0017】
制御手段は、ヘッド移動機構13を駆動し、インクジェットヘッド11をX軸方向に往復動させながら、描画データーに基づいて、インクジェットヘッド11を駆動する(主走査)一方、媒体送り機構15を駆動し、記録媒体14をY軸方向に間欠送り(改行送り:副走査)する。これにより、記録媒体14に対し、描画データーに基づくインクの吐出が行われ、すなわち所望の描画(印刷)が実施される。
【0018】
図示しないが、チャンバー3にはヒーターが内蔵されており、チャンバー3内の雰囲気は所定の温度に管理されている。本実施形態では、駆動により発熱するインクジェットヘッド11の発熱量で、インクを目標温度に昇温するが、この昇温のための熱量を補うと共に、温度変化する周囲温度の影響を排除すべく、チャンバー3内の雰囲気は所定の温度に管理されている。例えば、インクの目標温度を45℃とし、インクジェットヘッド11の発熱による温度上昇を5℃とすれば、チャンバー3内の雰囲気は40℃で管理されることになる。このようにしてインクジェットヘッド11が昇温されと、インクの粘度は低下し(但し、一般的なインクより粘度は高い)、低下した状態で吐出される。そして、この温度管理による粘度調整と後述する駆動波形Pの調整とにより、本実施形態のインクジェット記録装置1では、粘度3mPa・sから50mPa・sのインクを使用可能に構成されている。
【0019】
図2は、インクジェットヘッド11の構造図であり、同図に示すように、インクジェットヘッド11は、インクを吐出する複数の吐出ノズル22を有する流路ユニット21と、流路ユニット21を支持する基台23と、流路ユニット21に対峙するように基台23に内蔵されたアクチュエーター部24と、を備えている。流路ユニット21は、複数の吐出ノズル22を形成したノズルプレート26と、間隙を存してノズルプレート26に対面する振動板27と、ノズルプレート26と振動板27との間の間隙において、一対の共通室28と複数の圧力室29を区画する流路形成板30と、を有している。一対の共通室28と各圧力室29とは、連通しており、複数の圧力室29は、複数の吐出ノズル22に対応して配置されている。また、振動板27は、薄い弾性材料で構成され、複数の吐出ノズル22に対応する複数のアイランド部31を有している。
【0020】
アクチュエーター部24は、ピエゾ素子等で構成された複数の圧電素子33と、複数の圧電素子33を支持する固定基板34とを有している。複数の圧電素子33は、複数のアイランド部31に対応し、且つ、複数の吐出ノズル22に対応しており、各圧電素子33は、その一方の端部を対応するアイランド部31に当接するように、配設されている。
圧電素子33に後述する駆動波形Pを印加すると、圧電素子33が変形(長辺方向で収縮、短辺方向で膨張)し、アイランド部31を介して圧力室29が負圧になる。圧力室29が負圧になると、共通室28から圧力室29にインクが流入する。続いて、駆動波形Pの印加が解除されると、アイランド部31が元の状態に復帰し、圧力室29が正圧になって吐出ノズル22からインクが吐出される。
【0021】
このようにして、吐出ノズル22からインクが吐出されるが、粘性の高いインクを吐出すると、いわゆる糸引きが生じ吐出不良となる。また、インク吐出により生ずる残留振動により、次のインク吐出までにメニスカスが安定せず、この場合も吐出不良となる。そこで、本実施形態では、インクを吐出するための駆動波形Pを、インクが吐出するための第1駆動パルスP1と、糸引きを切ると共に残留振動を制振するための第2駆動パルスP2とで構成している(図4参照)。
【0022】
図3は、上記制御手段におけるインクジェットヘッド11の駆動制御系のブロック図であり、同図に示すように、この駆動制御系は、制御部41と、駆動波形生成部42と、ヘッド選択部43と、電源に接続されたヘッド駆動部44と、複数の圧電素子33と、を備えている。制御部41は、CPU46と、ROM、RAM等の記憶部47とからなり、記憶部47に記憶されている描画データー等に基づいて各部を制御する。駆動波形生成部42は、制御部41を介して入力されたインクの粘度や描画条件等に基づいて、第1駆動パルスP1と第2駆動パルスP2とから成る駆動波形Pを生成する。具体的には、第1駆動パルスP1の電圧値V1、立上り時間T1、持続時間T2、立下り時間T3を決定すると共に、第2駆動パルスP2の電圧値V2、立上り時間T4、持続時間T5、立下り時間T6を決定し、更に第1駆動パルスP1の立下り終了点と第2駆動パルスP2の立上り開始点との間の待ち時間T7を決定する。
【0023】
ヘッド選択部43は、描画データーに基づいて、インク吐出する吐出ノズル22に対応する圧電素子33(素子部)を選択する。ヘッド駆動部44は、選択された圧電素子33に、描画データーに基づいて上記の駆動波形Pを印加する。なお、インク吐出しない吐出ノズル22にも、インクが吐出しない程度の不吐出駆動波形(微振動駆動波形)を印加すれば、インクジェットヘッド11を均一に昇温することができる。かかる場合には、駆動波形生成部42において、上記の駆動波形Pより電圧値の低い不吐出駆動波形を更に生成する。そして、ヘッド選択部43において、インク吐出する吐出ノズル22に対応する圧電素子33と、これ以外のインク吐出しない吐出ノズル22に対応する圧電素子33と、を区分けし、ヘッド駆動部44を介して、インク吐出しない圧電素子33には不吐出駆動波形を印加する。
【0024】
次に、図4を参照して、圧電素子33に印加される駆動波形Pについて説明する。上述のように、駆動波形Pは、第1駆動パルスP1と第2駆動パルスP2とを有している。第1駆動パルスP1は台形形状を為し、昇温後のインク粘度等に基づいて、電圧値V1、立上り時間T1、持続時間T2、立下り時間T3のパラメーターにより規定されている。この内、電圧値V1と立上り時間T1とで規定される第1駆動パルスP1の立上り部分は、圧電素子33の収縮動作に対応している。また、持続時間T2で規定される電圧維持部分は、圧力室29へのインクの流入動作に対応し、さらに電圧値V1と立下り時間T3とで規定される立下り部分は、圧電素子33の復帰動作であってインクの吐出動作に対応している。
【0025】
また、第2駆動パルスP2は、第1駆動パルスP1より小さい台形形状を為し、第1駆動パルスP1と同様に、電圧値V2、立上り時間T4、持続時間T5、立下り時間T6のパラメーターにより規定されている。この内、電圧値V2と立上り時間T4とで規定される第2駆動パルスP2の立上り部分は、圧電素子33の小さな収縮動作であって、第1駆動パルスP1により吐出したインクの糸引きを切る動作と、第1駆動パルスP1により生じた残留振動を制振する動作とを兼ねている。また、持続時間T5で規定される電圧維持部分と、電圧値V2および立下り時間T6で規定される立下り部分とは、残留振動を更に制振する動作となる。そして、これら残留振動を制振する動作は、インク吐出により挙動するメニスカスを、振動吸収により元の位置に落ち着かせるものとなる。
【0026】
一方、待ち時間T7は、第1駆動パルスP1(立下り部分)によるインクの吐出動作から、第2駆動パルスP2(立上り部分)による糸引き切り且つ残留振動を制振するための動作に移行する、移行タイミングを図る時間である。この場合、吐出動作により吐出ノズル22から糸引き状態で飛行するインクに対し、吐出ノズル22側でカウンターとなる吸引力を作用させることになるため、待ち時間T7が短いと、インクが飛行(吐出)するための力が殺され、長いと残留振動を十分に制振することができなくなる。そこで、本実施形態では、待ち時間T7を0.5μsから0.8μsに設定している。また、第1駆動パルスP1に対し第2駆動パルスP2をカウンターとして適切に作用させることができるため、第2駆動パルスP2によりインクが吐出されてしまうことが無く、本実施形態では、第1駆動パルスP1の電圧値V1と第2駆動パルスP2の電圧値V2との関係を、1≦(V1/V2)≦10としている。すなわち、電圧値V2=電圧値V1×0.1〜1.0としている。
【0027】
図5および図6は、一連のインク吐出動作となるメニスカスの挙動を、待ち時間T7を変えてシュミレーションしたグラフである。図5は、電圧値V2=電圧値V1×0.3(30%)とし、待ち時間T7=0.7μsとしたときのメニスカスの挙動であり、図6は、電圧値V2=電圧値V1×0.3(30%)とし、待ち時間T7=1.5μsとしたときのメニスカスの挙動である。
【0028】
図6に示す待ち時間T7=1.5μsとしたメニスカスの挙動では、第1駆動パルスP1により、圧力室29の負圧で吐出ノズル22内にいったん引き込まれた(a1)メニスカスは、続く圧力室29の正圧で吐出方向に瞬時に移動する(a2)。続いて、メニスカスは、吐出方向の移動がピークに達した後、僅かに時間をおいて、第2駆動パルスP2により、再度の引込み力を受ける(a3)。その後、メニスカスの挙動は徐々に収束してゆく(a4)。
一方、図5の待ち時間T7=0.7μsとしたメニスカスの挙動では、第1駆動パルスP1により、圧力室29の負圧で吐出ノズル22内にいったん引き込まれた(a1)メニスカスは、続く圧力室29の正圧で吐出方向に瞬時に移動する(a2)。続いて、吐出方向の移動がピークに達する直前に、第2駆動パルスP2により、再度の引込み力を受ける(a3)。その後、メニスカスの挙動は徐々に収束してゆく(a4)。
【0029】
この場合、待ち時間T7=0.7μs(図5)では、インクの吐出力に対しインクの引込み力がカウンターとして作用(相殺)し、待ち時間T7=1.5μs(図6)に比して、インクの吐出力が幾分減退するものの、残留振動の第1波は十分に制振されたことが確認できる。また、第1波が制振されたことに伴い、残留振動は比較的早く収束する。
【0030】
以上のように本実施形態によれば、第1駆動パルスP1の立下り終了点と、第2駆動パルスP2の立上り開始点との間の時間、すなわち待ち時間T7を0.5μsから0.8μsとしているため、インクの吐出力(厳密には、インクの飛行慣性力)と引込み力(吸引力)とが相殺され、残留振動を十分に制振することができる。したがって、インク吐出における残留振動の制振と糸引きの防止と、を同時に達成することができ、インクジェットヘッド11の吐出不良を有効に防止することができる。
【0031】
なお、本実施形態では、粘度3mPa・sから50mPa・sのインクを使用可能としているが、使用するインクにより、上記の目標温度が変更されることは、言うまでもない。また、待ち時間T7、電圧値V2および電圧値V1についても、同様である。
【符号の説明】
【0032】
1 インクジェット記録装置、2 装置本体、11 インクジェットヘッド、22 吐出ノズル、24 アクチュエーター部、33 圧電素子、41 制御部、42 駆動波形生成部、43 ヘッド選択部、44 ヘッド駆動部、P 駆動波形、P1 第1駆動パルス、P2 第2駆動パルス、T7 待ち時間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクを吐出するために吐出ノズルに連なる素子部に印加される第1駆動パルスと、吐出されたインクの糸引きを切るために前記素子部に印加される第2駆動パルスとを有するインクジェットヘッドの駆動波形であって、
前記第1駆動パルスの立下り終了点と、前記第2駆動パルスの立上り開始点との間の時間が、0.5μsから0.8μsであることを特徴とするインクジェットヘッドの駆動波形。
【請求項2】
前記インクの粘度が、3mPa・sから50mPa・sであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッドの駆動波形。
【請求項3】
前記第2駆動パルスの電圧値に対する前記第1駆動パルスの電圧値の比が、1.0から10.0であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットヘッドの駆動波形。
【請求項4】
描画データーに基づいて、複数の吐出ノズルを有するインクジェットヘッドの各吐出ノズルに連なる素子部に、
請求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェットヘッドの駆動波形を印加して、インクの選択的な吐出を実施することを特徴とするインクジェットヘッドの駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−103460(P2013−103460A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−250381(P2011−250381)
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】