説明

インクジェット装置

【課題】ノズル塗布工程において、ミストの発生しない塗布を実現し、品質の向上及び安定吐出を実現することができる、インクジェット装置を提供すること。
【解決手段】ノズル11dから吐出されるインク液滴11eを基板に塗布前に事前に吐出するときに、表面を親水性の膜で処理された板材に吐出することにより、ミストを発生させず、安定した塗布を実現することができる。具体的には、板材はインクに対して耐溶剤性を有する樹脂材料からなっているものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット装置に関し、例えば、有機EL(Electro Luminescence)パネルに対し、発光層などのインク液滴を塗布する工程に係るインクジェット装置に関するものである。とりわけ、該インクジェット装置の安定化吐出に関する予備吐出技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インクジェット装置は、ノズルからインクを吐出することで、対象物にインクを塗布する。インクジェット装置は、塗布工程において、単位時間当たりに滴下しようとする液滴数に応じた周波数で、インクジェットヘッド内の圧電素子(振動板)を振動させることで、インクジェットヘッド内のインクをノズル先端から吐出させる。この塗布工程における吐出周波数としては、例えば有機ELパネルの発光層を形成する場合、30kHz以上の高い周波数が求められる。
【0003】
ところで、ノズルからのインクの吐出を停止してから(つまり、塗布工程を終了してから)、時間が経過するにつれてインクが乾燥していくので、ノズル近傍でのインクの粘度が高くなっていく。具体的には、外気に近いノズルの先端ほど、粘度が高くなる。 インクの粘度が高くなった場合に、塗布工程で行うような高い周波数で圧電素子を振動させると、インクを安定して吐出することが困難となる。
【0004】
そこで従来、例えば特許文献1に記載されている技術では、塗布工程を開始する前に、粘度が高くなったインクを吐出して捨てる、ノズル回復工程(予備吐出動作)を行うことが提案されている。これにより、ノズル回復工程を行うことにより、続く塗布工程において、高い周波数でも安定して吐出動作を行うことができるようになるとされる。
【0005】
予備吐出では、吐出されたインクは対象物に塗布するのではなく、インクを受けるオイルパン上に吐出する。インクを受けるオイルパン上には、通常、ヘッドを傷つけないように、樹脂のスポンジ状のものが用いられる。しかし、有機EL用のインクは、シクロヘキシルベンゼンやアニソールのような樹脂を腐食する有機溶剤を用いられることが多いため、耐溶剤性のあるフッ素系の樹脂が用いられるのが一般的である。
【0006】
インクジェットヘッドとインクを受けるオイルパンの間の領域には、予備吐出したインクがフッ素系の樹脂に到達した後、跳ね返りにより空間に浮遊するインクが存在する。そのため、その浮遊するインクがミストとなり、実基板にインクを塗布するときに、浮遊インクも基板上に到達し、混色などの現象を引き起こすことがある。その対策として、特許文献2では、フラッシングユニットがワークより低い位置にすることにより、ミストを防止する技術が提案されている。
【0007】
図3に上述の従来の液滴吐出装置の例を示す。
【0008】
図3において、111はX軸テーブル、112はセットテーブル、113は基板、113Aは基板上面、114はZ軸テーブル、115は機能液吐出ヘッド、116はノズル面、117はフラッシングユニット、117Aはフラッシング上面、118はエアー吸引口、119はミストである。
【0009】
図3を用いて動作を説明する。図3(a)は、機能吐出ヘッド115の高さ位置を微調整する動作を示す。
【0010】
セットテーブル112の往動に先立って、Z軸テーブル114により、機能液滴吐出ヘッド115のノズル面116が基板上面118Aより低い位置(フラッシング上面117Aよりは高い位置)となるように、機能液滴吐出ヘッド115の高さ位置を微調整する。図3(b)は捨て吐出の動作を示すものである。X軸テーブル111により、セットテーブル112を往動させると、セットテーブル112の往動方向前方に配設されたフラッシングユニット117が機能液滴吐出ヘッド115に臨む。次に、機能液滴吐出ヘッド115を駆動して、フラッシングユニット117に対して捨て吐出を行う。
【0011】
図3(c)は、基板113への描画動作を示す。捨て吐出後、セットテーブル112を往動させると共に、機能液滴吐出ヘッド115を所定のワークギャップとなるように上昇させ、描画動作を行う。従来の方法では、機能液滴吐出ヘッド115のノズル面116が基板上面113Aよりも低い位置で捨て吐出を行うことで、捨て吐出によりミスト119が発生してもミスト119が上昇しない限り基板Wに付着することがないことが記載されている。また、浮遊したミスト119はエアー吸引口118で吸引することによりミスト119を排除することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開昭60−154075号公報
【特許文献2】特開2008−080208号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
特許文献2には、ミスト対策として、フラッシングユニット117が基板113より低い位置にし、ミスト119を吸引することによりミストを防止する技術が記載されている。しかしながら、特許文献2に記載の方法では、ミスト119を減少させる効果はあるが、浮遊しているミスト119を完全には吸引しきれないという問題を生じることになる。
【0014】
また、同様に低い位置にフラッシングユニットを設置しても、基板113上に到達するミスト119は少なくなるが、やはり浮遊し基板113上に到達する。ミスト119が発生する原因は、初期吐出時によるミスト119とフラッシングユニット117上に吐出されたインクが、フラッシングユニット面で跳ね返り、その跳ね返りのインクが浮遊し、ミスト119となる場合である。そのため、基板113を塗布したときに、浮遊したミスト119も基板113上に到達着弾する。
【0015】
結果として、インクの混色が発生し、点灯したときにRGBの高精細な点灯ではなく、混色により所望の色にならず白色となる場合が生じる。また、同文献には、ミストを吸引するエアー吸引口を設けることが記載されているが、吸引することによりノズル面116が乾燥し、逆に不吐出の原因ともなる。実際、吸引を行うことにより、ノズル面116が乾燥し、液滴の不吐出ノズルが増加することが実験で確かめられている。
【0016】
本発明は、上記かかる点を課題を解決するものであり、ミストの発生が少ないインクジェット装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明のインクジェット装置は、インクジェットヘッドとステージとステージに隣接するインク受けとを有し、インク受けは、インクジェットヘッドに用いられるインクに対し耐溶剤性の有る樹脂材料からなり前記樹脂材料の表面は、前記インクジェットヘッドに用いられるインクに対して親液性の膜で覆われていることを特徴とするものである。その結果、本発明のインクジェット装置は、ミストの発生を抑制でき、安定したインク塗布を行うことを可能とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、事前吐出したインクの跳ね返りによるインクのミスト発生を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係るインクジェット装置の主要構成を示す図
【図2】板材の表面が親水性の場合と親水性でない場合のインク液滴が着弾したときの状態を示す図
【図3】従来の液滴吐出装置を示す図
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の実施の形態では、本発明のインクジェット装置を、有機ELパネルの発光層の塗布工程に用いられるインクジェット装置に適用する場合について説明するが、ノズルからインクを吐出するインクジェット装置に広く適用できるものである。
【0021】
例えば、プリンタの記録工程に用いられるインクジェット装置等にも適用できる。
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
(実施の形態1)
1.主要部構成:
図1に、本発明のインクジェット装置の主要部の構成を示す。
【0024】
インクジェット装置10は、インクジェットヘッド11と、インクジェットヘッド11に駆動電圧を供給することによりインク液滴11eの吐出動作を制御する制御部(図示せず)と、塗布基板12を載置するステージ13と、インクジェットヘッド11から吐出されたインクを受けるインク受けユニット14を有する。
【0025】
インク受けユニット14には、樹脂材料からなる板材15が設置されている。板材15の樹脂材料は、耐溶剤性のあるフッ素樹脂からなる。たとえば、フッ素樹脂の材料として、PTFE(4フッ化エチレン樹脂)が用いられる。また、樹脂材料からなる板材15の表面は、表面処理膜16で覆われている、表面処理膜16の材質は、親水性である金属酸化膜TiО2(酸化チタン)からなる。TiО2の水接触角は約20度である。
【0026】
金属酸化膜の成膜方法として、スパッタ法、CVD法、ゾルゲル法やプラズマ溶射法などがある。ステージ13とインク受けユニット14は、連結されている。インク受けユニット14にはインクを廃棄除外する排気口(図示せず)が設置されている。インクジェットヘッド11と板材15の間の間隔は、インクジェットヘッド11が板材15に接触しないように10mmに保たれている。
【0027】
インクジェットヘッド11は、内部空間に、圧電素子(ピエゾ素子)11aを有する。圧電素子11aの下側には、インク11cが充填される圧力室11bが形成されている。圧力室11bは、ノズル11dを介して外部に連通されている。これにより、圧電素子11aが上下に振動されると、これによって生じる圧力によって圧力室11b内のインク11cがノズル11dから外部に吐出される。なお、圧力室11b内には、図示しないインク補給部を介して、吐出された量のインクが補給されるようになっている。
【0028】
2.動作及び効果:
次に、本実施の形態によるインク装置の動作及び効果について説明する。
【0029】
インクジェット装置10は、塗布工程を終了してから時間が経過するにつれて、ノズル11d内及び圧力室11b内のインク粘度が高くなる。一般には、ノズル11dの先端ほど、粘度が高くなる。そのため、塗布工程終了後の再塗布における最初の吐出では、吐出されたインクは、吐出角度が大きくなったり、或いは、吐出しなかったりする場合がある。すなわち、数滴吐出する動作を行ってはじめて安定吐出が可能となる。
【0030】
そこで、インクジェット装置10は、塗布工程を停止した後に、次に塗布するときは、事前に吐出を行い再び塗布工程に移る。以下、具体的に説明する。
【0031】
先ず、塗布基板12に塗布する前に、事前にインクジェットヘッド11からダミー吐出をインク受けユニット14に吐出する。その後、ステージ13を移動させながら塗布基板12上にインクを塗布していく。事前にインクジェットヘッド11からダミー吐出をインク受けユニット14に吐出したとき、板材15の表面は、TiО2で覆われているため親液となり、板材15に吐出したインクは板材15上で跳ね返ることなく板材15表面上に吸着することになる。
【0032】
図2に板材15に表面が親水性でない場合(図2(a))と、親水性の場合(図2(b))とのインク液滴11eが着弾したときの状態を示す。
【0033】
図2(a)のように板材15の表面が親水性でない場合は、着弾後跳ね返りが発生するが、(図2(b))のように親水性の場合、着弾後基板に吸着し、濡れ広がるため跳ね返りが発生しない。その結果、板材15上部の空間にはミストの発生がないため、ステージ13が移動しながら塗布基板12にインクを塗布するときにも、塗布基板12にミストが着弾することがない。
【0034】
また、フッ素樹脂を使用することにより、インクの溶媒により膨潤が起こらないので、インクジェットヘッド11と板材15の隙間を小さくしても使用中に接触することがないという効果もある。また、板材15の材質としてセラミックを採用した場合に比べて、粉塵の発生が少ない。また、板材15として布を使用した場合に比べて、繊維クズの発生が少ない。
【0035】
以上説明したように、本実施の形態によれば、インクジェットヘッド11のノズル11dから吐出されるインク液滴11eが事前吐出によって吐出しても、ミストの発生が少なく混色のない塗布基板12への塗布を実現することができる。
【0036】
(実施の形態2)
本実施の形態では、インク塗布工程において、事前に吐出するインク受けユニット上の板材に気孔を有する樹脂材料を用いる。これにより、よりインクの跳ね返りを防止することができる。
【0037】
1.主要部構成:
本実施の形態は、実施の形態1の図1と主要部の構成は同じである。図1と異なる点は、板材15の樹脂材料が気孔を有することである。
【0038】
2.動作及び効果:
先ず、塗布基板12に塗布する前に、事前にインクジェットヘッド11からダミー吐出をインク受けユニット14に吐出する。その後、ステージ13を移動させながら塗布基板12上にインクを塗布していく。
【0039】
事前にインクジェットヘッド11からダミー吐出をインク受けユニット14に吐出したとき、板材15の表面は、TiО2で覆われているため親水性となり、板材15に吐出したインクは板材15上で跳ね返ることが少ない。すなわち、板材15には気孔があるため、気孔がない板材より剛性が低くなり、跳ね返り少なくなる。
【0040】
また、板材15の樹脂材料は、気孔を有するため板材15に吸着したインクは、気孔内に浸透していくことになる。インクが浸透していくことにより、インクは板材15の上に盛り上がらないので、インクジェットヘッドを同じ位置で打ち続けることが可能となる。
【0041】
その結果、板材15上部の空間にはミストの発生が少ないため、ステージ13が移動しながら塗布基板12にインクを塗布するときにも塗布基板12にミストが着弾することがない。
【0042】
以上の説明のように、本実施の形態によれば、インクジェットヘッド11のノズル11dから吐出されるインク液滴11eが事前吐出によって吐出しても、ミストの発生がなく混色のない塗布基板12への塗布を実現することができる。
【0043】
(実施の形態3)
本実施の形態では、インク塗布工程において、事前に吐出するインク受けユニット上の板材である樹脂材料の表面を、金属酸化膜であるSiO2(シリカ)で処理した板材を用いる。これによりインクの跳ね返りを防止することができる。
【0044】
1.主要部構成:
本実施の形態は、実施の形態1の図1と主要部の構成は同じである。実施の形態1との相違点は、板材15の樹脂材料の表面処理膜16がTiО2ではなく、金属酸化膜であるSiO2であることである。
【0045】
なお、SiO2の水接触角は、約30度となり、TiО2の20度より若干、劣るが、同様の効果を有する。また、TiО2に比べてSiO2は、低価格であり、コストメリットもある。
【0046】
2.動作及び効果:
上述の実施の形態1及び2との違いを以下に説明する。
【0047】
本実施の形態のインクジェット装置は、事前にインクジェットヘッド11からダミー吐出をインク受けユニット14に吐出したとき、板材15の表面が、SiO2で覆われているため、親水性となり、板材15に吐出したインクは板材15上で跳ね返ることない。その結果、板材15上部の空間にはミストの発生がないため、ステージ13が移動しながら塗布基板12にインクを塗布するときにも塗布基板12にミストが着弾することがない。
【0048】
以上のように、本実施の形態によれば、インクジェットヘッド11のノズル11dから吐出されるインク液滴11eが事前吐出によって吐出しても、ミストの発生がなく
混色のない塗布基板12への塗布を実現することができる。
【0049】
(実施例)
実施の形態1において、表面処理膜16としてフッ素樹脂からなる板材15の表面をスパッタリング法により膜厚1μmのTiO2膜を形成した。
【0050】
フッ素樹脂としては、PTFEのスポンジを用いた。板材15の厚さは10mmのものを用い、孔径は1〜10μmで、気孔率は約70%のものを使用した。また、板材15の皮膜面硬度は25度で、密度は0.3g/cm3である。また、インクジェットヘッド11と板材15間の距離を10mmとして、事前吐出し塗布基板12に塗布してミストの付着確認を行った。
【0051】
条件は、吐出周波数は30kHzで3秒吐出した。インクの吐出速度は、飛翔観測装置にて測定し、7〜9m/sであった。ミストの基板への着弾状態の観察は、光学顕微鏡を用い、対物レンズとモニタ倍率含め100倍で測定した。測定領域は、1.7mm×1.3mmで評価した。測定領域1.7mm×1.3mmの領域を10mmピッチで40箇所の測定位置を決めて個数を測定した。
【0052】
ミストの個数は、直径が10μm以上の個数を数えた。表面処理膜16がない場合は、塗布基板12上にミストの付着が領域測定領域1.7mm×1.3mm内で平均8個に対して、表面処理膜16を形成することにより、ミストの付着の発生を平均2個以下に抑えることができた。
【0053】
実施の形態2において、板材15として、気孔率70%を超えた場合、表面処理膜16を処理しなくても、ミスト防止する効果があることがわかった。すなわち、板材15の樹脂材料として気孔有し、表面処理膜16として親水性の膜を形成することにより、よりミストを防止する効果があることがわかる。
【0054】
(他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記1乃至3の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
【0055】
例えば、本実施の形態1乃至3における表面処理膜16は、TiO2膜、SiO2膜に限定されることなく、インクの溶媒に対して親液性であれば同様の効果を得ることができる。また、フッ素樹脂の材料として、PTFE(4フッ化エチレン樹脂)としたが、PFA(4フッ化エチレンペルフルオロアルコキシビニルエーテル共重合体)PVDF(ポロビニリデンフロライド)などフッ素樹脂材料であれば、同様の効果がある。
【0056】
また、本実施の形態1乃至3において、インク受けユニット14とステージ13は連結した構成であるが、連結せず別々に分離していても問題はない。また、本実施の形態1乃至3において、インクジェットヘッド11と板材15の間の間隔を10mmとしたが、インクジェットヘッド11が板材15に接触しない程度であれば、できるだけ間隔が狭い方がミストの発生は少ないが、特に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明のインクジェット装置は、ミストの発生を抑え混色のない塗布を実現できるといった効果を有し、有機ELパネルの発光層などの塗布工程に用いられるインクジェット装置や、プリンタの記録工程に用いられるインクジェット装置等に広く適用可能である。
【符号の説明】
【0058】
10 インクジェット装置
11 インクジェットヘッド
11a 圧電素子
11b 圧力室
11c インク
11d ノズル
11e インク液滴
12 塗布基板
13 ステージ
14 インク受けユニット
15 板材
16 表面処理膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズルを有するインクジェットヘッドと、塗布基板を載置するステージと、前記ステージに隣接して設けられるインク受けユニットと、を有するインクジェット装置において、
前記インク受けユニットは、前記ノズルから吐出するインクに対して耐溶剤性を有する樹脂材料からなり、前記樹脂材料の被インク塗布側表面は、前記インクに対して親液性を有する親液膜で覆われていること、
を特徴とするインクジェット装置。
【請求項2】
前記樹脂材料はフッ素樹脂である、請求項1記載のインクジェット装置。
【請求項3】
前記樹脂材料は多孔質である、請求項1記載のインクジェット装置。
【請求項4】
前記親液膜は金属酸化膜である、請求項1記載のインクジェット装置。
【請求項5】
前記金属酸化膜は、SiO2またはTiO2である、請求項4記載のインクジェット装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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