インタラクティブ電子ゲームシステム
【課題】高齢者の手と指の間の敏捷性を増進させ、高齢者の知力衰退を緩和させることができるインタラクティブ電子ゲーム装置を提供する。
【解決手段】このインタラクティブ電子ゲームシステムは、インタラクティブゲーム間の接続および制御の設定に用いる１つの制御システムと、複数のゲーム牌であって、各ゲーム牌が前記制御システムからの制御信号を受信して前記ゲーム牌の状態を送信し、並びに前記制御信号に基づき前記ゲーム牌の牌面模様を表示するように用いられる複数のゲーム牌と、前記ゲーム牌を安置するように用いられると共に、前記ゲーム牌のセンサー装置プラットフォームとして用いられ、それにより、前記制御システムに前記ゲーム牌に対する牌面模様の切り替えおよび並び替えを進行させる１つのゲーム牌テーブルと、前記制御システムに接続し、複数のプレーヤーの状態およびインタラクティブな画面を表示することに用いる１つのディスプレイとを含む。
【解決手段】このインタラクティブ電子ゲームシステムは、インタラクティブゲーム間の接続および制御の設定に用いる１つの制御システムと、複数のゲーム牌であって、各ゲーム牌が前記制御システムからの制御信号を受信して前記ゲーム牌の状態を送信し、並びに前記制御信号に基づき前記ゲーム牌の牌面模様を表示するように用いられる複数のゲーム牌と、前記ゲーム牌を安置するように用いられると共に、前記ゲーム牌のセンサー装置プラットフォームとして用いられ、それにより、前記制御システムに前記ゲーム牌に対する牌面模様の切り替えおよび並び替えを進行させる１つのゲーム牌テーブルと、前記制御システムに接続し、複数のプレーヤーの状態およびインタラクティブな画面を表示することに用いる１つのディスプレイとを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電子ゲームシステムに関し、特に、バーチャルインタラクティブゲームを実際の操作ができるゲームユニットに結合し、従来のゲームと同様に両手を運用し、プレーヤーの臨場感を増進させることができ、また、ネットワークオンラインゲームのように各地に分散したプレーヤーを連結することができるインタラクティブ電子ゲームシステムに関する。
【背景技術】
【０００２】
研究によると、高齢者の知能は、往々にして年齢の増加によっていくらか衰退する現象があり、且つそれが新しい物事を受け入れる程度もだんだんと緩慢になり、或いは受け入れを拒否する現象が生じ、このグループの人口における活動量の発展は、日増しに減少し、高齢者心身状態不良の問題の複雑化を引き起こしていることが指摘されている。
【０００３】
これに鑑み、ゲームパターンによって高齢者の心身娯楽圏に入る場合、ゲームパターンによって高齢者の心身発展を向上させることができる。麻雀ゲームを例にとれば、一般のコンピューター麻雀は、娯楽性を提供できるが、従来の麻雀の触感はない。従って、インタラクティブ電子麻雀ゲーム装置において、実際の表示機能を備えた麻雀ユニットが、インタラクティブゲームの臨場感を提供し、プレーヤーに従来の麻雀を操作するように両手の使用を可能とさせる。
【０００４】
日本特許公開公報特開平11-90036号中に開示された、蛍光体を含む情報チップを配置した麻雀は、麻雀表面または内部における蛍光体の有無または光透過係数の差異を利用し、牌の識別情報を記録する。更に詳細に言えば、紫外線等の照射を利用し蛍光体を発光させ、光学技術による読み取りによって牌識別情報を獲得する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
但し、これまでの改良は、ハイテクなバーチャルインタラクティブゲーム方式によって、高齢者のハイテクな生活に対する適応力を増進させるために、ゲームパターンを介して、高齢者に提供することには対応していない。更に、このバーチャルインタラクティブゲームは、実際のゲームユニットの操作において、高齢者の手と手指の間の敏捷性を増進させ、高齢者の知力衰退を緩和させる。また、無線ネットワークゲームの接続を組み合わせることにより、更に従来のゲームの人数が揃わないという問題を解決することができる。
【０００６】
本発明の目的は、ゲームパターンを介して、ハイテクなバーチャルインタラクティブゲーム方式による娯楽を高齢者に提供することができ、これによって高齢者のハイテクな生活に対する適応力を増進させることができ、実際のゲームユニットの操作を介して、高齢者の手と手指の間の敏捷性を増進させ、高齢者の知力衰退を緩和させることができるインタラクティブ電子ゲーム装置を提供することにある。
【０００７】
本発明のもう１つの目的は、無線ネットワークゲームの接続を用いて、従来のゲームの人数が揃わないという問題を解決することができるインタラクティブ電子ゲーム装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明が提供するインタラクティブ電子ゲーム装置は、制御システムと、ゲーム牌テーブルと、複数のゲーム牌とを含む。この制御システムは、前記インタラクティブゲーム間のネットワーク接続および制御を設定することに用いられる。上記ゲーム牌は、制御システムからの制御信号を受信すること及びゲーム牌の状態を送信すること、並びに制御信号に基づきゲーム牌の牌面模様を表示することに用いられる。ゲーム牌テーブルは、上記ゲーム牌を安置することに用いられるとともに、ゲーム牌のセンサー装置プラットフォームとして用いられ、それによって制御システムにゲーム牌に対し牌面模様の切替および並び替えを進行させる。ディスプレイは、制御システムに接続し、複数のプレーヤーの状態およびインタラクティブな画面を表示することに用いられる。
【０００９】
本発明が提供するインタラクティブ電子ゲームシステムにおいて、各ゲーム牌は、ディスプレイユニットと、無線送受信ユニットと、センサーユニットとを含む。このディスプレイユニットは、ゲーム牌の牌面模様を表示することに用いる。無線送受信ユニットは、無線送受信の方式により情報を送受信することに用いられる。センサーユニットは、制御システムによりゲーム牌のコードを識別し、制御の根拠とすることに用いられる。ディスプレイ制御ユニットは、無線送受信ユニットを経由し、制御システムからの制御信号を受信することおよびゲーム牌の状態を送信すること、並びに表示装置が表示するゲーム牌の牌面模様を制御することに用いられる。
【００１０】
（作用）
本発明は、ゲームパターンを介するとともに、ハイテクなバーチャルインタラクティブゲーム方式の娯楽装置を採用し、ハイテクな生活に対する適応力を増進させるだけではなく、更に実際のゲームユニットの操作を提供し、プレーヤーの手と手指の間の敏捷性を増進させることができるインタラクティブ電子ゲーム装置を提供する。
【００１１】
本発明が提供するインタラクティブ電子ゲーム装置は、無線ネットワークインタラクティブ式電子ゲームに運用することができ、例えば、高齢者の頭を鍛える玩具とすることができる。この発明が提供する実際のインタラクティブゲームユニットは、発光ディスプレイ装置（例えば、発光ダイオード（Light Emitting Diode=LED）である）と、動作センサー装置と、コントローラーと、無線ネットワーク技術とを結合し、ユーザーに手指の器用さの訓練を提供する。ネットワークプラットフォームの制御を介して、ユーザーは、異なる地域のプレーヤーまたはコンピューターバーチャルプレーヤーとゲームを進行することができるので、従来のゲームの人数が揃わないという問題を解決することができる。この種の頭を鍛える玩具は、バーチャルコンピューターゲームの長所を有し、インタラクティブコミュニケーションメディアを提供し、高齢者の寂しさを取り除くことができ、実際のゲームユニットが、更に臨場感を増加し、高齢者の大脳の退化を緩和することができる。
【００１２】
本発明は、中年または高齢者を主要な試験対象として想定し、実際の操作方式により中高齢者の手部の操作能力を向上させ、心身の発展を促進するとともに、中高齢者のハイテク製品に対する受容能力を向上させる。本発明は、社会的インタラクション行為において拡大するだけでなく、そのゲームプラットフォームは、高齢者とのインタラクションおよび頭を鍛えるゲームの価値の増進を達成し、高齢者の知能および年齢増加が招く高齢者の知力退化現象も改善する。
【発明の効果】
【００１３】
一実施例におけるインタラクティブなゲームシステム、例えば、インタラクティブ式電子麻雀設計は、電子ゲーム設計であり、ゲームユニット牌面の内容が、ランダム方式のコードであり、内容の出現確率がランダムであり、また衝突または反覆現象を発生させず、この設計が、多様性であり且つ高度なインタラクションを有するデジタルゲームであり、その設計の主な効能は、高齢者のインタラクション能力および手と手指の操作能力を向上させる訓練にある。
【００１４】
一実施例におけるインタラクティブ式電子麻雀設計モデルは、市場に販売される一般の製品に近似し、その製品は、主にファーエンド送信技術を採用し、遠距離のマンマシーンインタラクティブ効能を向上させる。各１つの牌は、いずれも実際のゲームユニットであり、牌面ディスプレイ装置と、コントローラーと、無線連結技術を結合し、または動作センサー装置を加えることもでき、高齢者に手指の敏捷性の訓練を提供し、このインタラクション設計は、触覚経験とユーザーの肢体操作というニーズに基づいて構築される。
【００１５】
ネットワークプラットフォームの制御を介して、使用者は異なる地域のプレーヤーまたはコンピューターバーチャルプレーヤーとゲームを進行することができるので、従来のゲームの人数が揃わない問題を解決することができる。この種の頭を鍛える玩具は、バーチャルコンピューターゲームの長所を有し、インタラクティブコミュニケーションメディアを提供し、高齢者の寂しさを解除することができ、実際のゲームユニットが、更に臨場感を増し、高齢者の大脳の退化を緩和することができる。
【００１６】
本発明の上記特徴および利点を更に明確に分かり易くするために、以下に実施例を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１７】
(実施例)
本発明が提供するインタラクティブ電子ゲームシステムの好適な実施例が、図１に示されている。この実施例におけるインタラクティブ電子ゲームシステム１００は、4台のインタラクティブ電子ゲーム装置１１０，１２０，１３０，１４０を共有し、インターネットの連結を介してインタラクション（指示）する。もちろん、上記のように、コンピューターシミュレーションを経由して、そのうちの一人のプレーヤーが他人とインタラクションすることもできる。各インタラクティブ電子ゲーム装置１１０，１２０，１３０，１４０は、それぞれディスプレイ装置１１２，１２２，１３２，１４２によって、その他のユーザーの状態を表示し、このディスプレイ装置は、このインタラクティブ電子ゲーム装置内に内蔵することができ、外付けの方式によりコンピューターまたはその他の装置のディスプレイに接続することもできる。
【００１８】
このインタラクティブ電子ゲームシステム１００は、無線送信技術を基礎とし、ユーザーがこのパターンおよびインターネットの接続を介して、異なる位置にいるユーザーと一緒にインタラクティブにゲームをプレーすることができ、図１に示すように４名のプレーヤーがそれぞれ異なる地区、例えば、台南、新竹、台北および高雄から参加する。ディスプレイ装置を介して、その他の人の現在の動作および状態を理解することができる。また、この実施例において、イメージキャプチャー（image capture 画像保存）装置１３４を加えて、ユーザーのイメージ（画像）をキャプチャー（保存）することもでき、このイメージキャプチャー装置１３４上には、マイクロホンを加えて、その他のプレーヤーと対話を進行することもでき、このようにして、インタラクティブ電子ゲームシステム１００に更なる臨場感および親和力を持たせることができる。
【００１９】
ここでは、高齢者に極めて人気のある麻雀を実施例としインタラクティブ電子ゲームシステム１００を説明するが、これに限定するものではない。麻雀の規則中、各プレーヤーは、１セットの基本配列組を集め、そのうちには、個人の表示配列面（13個）および少なくとも１つインタラクティブな牌を含み、インタラクティブな牌は、プレーヤーにツモ牌、チー（ポン）牌のインタラクティブユニットを提供する。
【００２０】
これらの牌面の図案は、発光ダイオード（LED）ユニットを利用して構成され、インタラクティブ電子ゲームシステム１００のネットワークプラットフォームが起動する時、各牌のコード（ID）をランダムパターン制御し、各コードは、所定の図案を有する。Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄのプレーヤー４人のうち、一人を親とし、捨て（ツモ）牌の先行権を取得することができる。このネットワークプラットフォームは、ゲーム牌面の展示を無線によってその他のプレーヤーに送信し、ディスプレイ装置の表示に基づき、ユーザーは、随時相手の捨て牌の状態を認知することができ、必要に応じて音声対話装置を組み合わせ、ゲームのインタラクションを増進させることもできる。
【００２１】
ユーザーがこの種のゲームパターンを介することにより、コンピューターがバーチャルな人物をプレーヤーとインタラクションさせることもでき、そのパターンによってゲーム人数不足の問題を解決し、更に、そのゲームパターンが、麻雀において運用されるだけではなく、そのゲームパターンは、ブリッジまたは四色牌等の各種インタラクティブな牌を必要とするゲームに広範囲に運用することができる。
【００２２】
図１に示されるように、ユーザーは、中央制御システムを介して、コンピューターの接続およびインタラクティブな状態を伝達する機能を進行させ、インタラクティブな情報がこれに基づいて指標とされる。この図においても説明されるように、牌面は、ネットワークプラットフォームが伝達する命令を受信して牌の模様を表示し、そのユーザーがインタラクティブなパターンを有し、イメージキャプチャー装置１３４、例えば、ウェブカメラ（Web CAM）装置等によって、ネットワークプラットフォームへ送信し、これによりその他３名のプレーヤーとインタラクションする根拠とする。
【００２３】
本発明が提供するインタラクティブ電子ゲーム装置の具体的な実施例が、図２に示されている。ここでは、人気のある麻雀を実施例としインタラクティブ電子ゲーム装置２００を説明するが、これに限定するものではない。このインタラクティブ電子ゲーム装置２００は、プレーヤーが有する基本持ち牌２２０を含み、それぞれゲーム牌テーブル２１０上に配置する。これら持ち牌２２０の牌面模様は、ゲームプラットフォームが起動する時、各牌のコード（ID）をランダムパターン制御し、各コードは、所定の図案を有し、例えば、図示されるように、13個の持ち牌２２０の牌面模様が、それぞれＡ１〜Ａ３，Ｂ１〜Ｂ４，Ｃ１〜Ｃ３，Ｄ１〜Ｄ２，Ｅ１等の５種類の牌面である。ゲーム起動時、このランダムパターン制御の牌面は、システムにより並び替えを進行し、同類の牌面を一緒に配列させることができ、麻雀ゲームを例とすれば、図２が示すようにＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ類が一緒に並べられる。プレーヤーが手指の敏捷性を増加できる訓練を希望する場合、プレーヤーは、これらの牌を牌面に基づき一緒に排列させ、インタラクションの特性を増加させることもできる。
【００２４】
ここで提示されるシステムにより並び替えを進行し、同類の牌面を一緒に配列する実施例は、ゲーム牌テーブル２１０を経由し、これらのゲーム牌のセンサープラットフォームを提供し、これらゲーム牌、例えば、13個の持ち牌２２０およびインタラクティブな牌２２２が、このゲーム牌テーブル２１０に安置される時、これらのゲーム牌内のセンサーユニット、例えば、無線タグ（Radio Frequency Identification=RFID）ユニットを経由し、これらゲームの牌面模様を理解するとともに、このインタラクティブ電子ゲームシステムを経由し、並び替えを進行して同類の牌面を共に配列させることができる。
【００２５】
本実施例において、このゲームプラットフォームは、1台のホストコンピューター２３０内に構築され、このインタラクティブ電子ゲーム装置２００は、無線ネットワークの技術を介して本ストコンピューター２３０と接続し、図中に示される接続通路２２４のようになる。このホストコンピューター２３０は、インターネット（Internet）上に接続する１つの接続経路を有し、インターネット上に位置するその他のプレーヤーを相互に連結させる。このホストコンピューター２３０は、線２４２を経由しディスプレイ２４０に接続するとともに、線２５２を経由し1台のマイクロホンを有するウェブカメラ２５０にも接続する。
【００２６】
しかしながら、このゲームプラットフォームは、必ずしもホストコンピューターを必要とせず、１つの選択された実施例において、このゲームプラットフォームは、インターネット接続装置によりインターネット上に接続することができ、ディスプレイ装置もインタラクティブ電子ゲーム装置２００の外付けポート２１６を経由し外部のディスプレイ，マイクロホンまたはカメラに接続することができる。
【００２７】
プレーヤーの13個の持ち牌２２０の牌面模様を確定した後、インタラクティブ電子ゲーム装置２００はゲームの進行を開始し、プレーヤーがツモ牌権を取得した後、１つのインタラクティブ牌２２２を経由しツモ牌の操作を進行する、即ち、このゲームプラットフォームは残りの牌面の中から、ランダムに１つの牌面のコードを抽出し、このインタラクティブな牌２２２に付与する。このインタラクティブな牌２２２は、取得した模様、例えば、図に示した牌面模様Ｃ４を表示する。
【００２８】
この時、プレーヤーがこの取得した牌面模様を残して自己の持ち牌２２０とすることを希望する場合、「牌を残す」を選択し、元の13個の持ち牌２２０中から1つを選出し捨て牌を進行させるが、この時、インタラクティブな牌２２２の取得された牌面模様が13個の持ち牌２２０のうちの１つの模様へ転入される。捨て牌が選択された模様は、13個の持ち牌２２０中から取り除かれるとともに、ディスプレイ装置２４０上に表示され、その他のプレーヤーにこのプレーヤーが捨て牌した内容を理解させる、又はこの牌面の模様を受け取るか否かを考慮させる。また一方で、インタラクティブな牌２２２が取得した牌面模様に満足せず、この牌面を残すことを希望しない場合、この時、捨て牌を選択することによりこのインタラクティブな牌２２２が取得した牌面模様を打ち出して残さないようにすることができる。
【００２９】
上記のこれらのインタラクティブな方式は、１つの実施例では、ゲーム牌テーブル２１０上の数個の選択ボタン：“ツモ牌”２１１，“捨て牌”２１２，“チー（ポン）”２１３，“牌を残す”２１４を経由して達成され、必要に応じて“牌面の自動整理”２１５ボタンを組み合わせることができ、またはその他の入力命令の方式により達成される。１つの牌面模様の捨て牌を選択し、ゲーム牌テーブル２１０上の持ち牌２２０の対応番号に対する選択ボタンを直接選択することにより選択した牌面模様を打ち出すことができる。
【００３０】
本発明が提供するインタラクティブ電子ゲーム装置において、使用する持ち牌２２０またはインタラクティブな牌２２２のゲーム牌装置の好適な実施例は、図３Ａに示すように、ディスプレイユニット３１０と、ディスプレイ制御ユニット３２０と、無線送受信ユニット３３０と、無線タグ（RFID）ユニット３４０とを含む。このディスプレイユニット３１０は、ゲーム牌装置３００の側面３０２に位置し、ディスプレイ制御ユニット３２０により対応する牌面模様を制御し表示することに用いられ、図３Ｂが表示する模様“發”のようになる。このディスプレイユニット３１０は、１つの実施例中、現在製作可能な薄く小さい寸法の発光ダイオード（LED）を例とし、ＬＥＤをアレイ方式で配列することにより、異なる牌面模様を表示する。しかしながら、その他、牌面模様を組成可能な表示装置を有するものは、いずれも本実施例において適用することができる。
【００３１】
ディスプレイ制御ユニット３２０の制御信号は、無線送受信ユニット３３０を経由し、無線送受信の方式により、インタラクティブな電子ゲームシステム３５０から制御信号を取得する。無線送受信ユニット３３０の外に、更に無線タグ（RFID）ユニット３４０を含み、無線送信パターンおよびインタラクティブ電子ゲーム３５０により情報を送信または受信する。この無線タグ（RFID）ユニット３４０は、インタラクティブな電子ゲームシステム３５０にこのゲーム牌装置３００のコードまたは現在の状態を理解させることができる。
【００３２】
ここで提示されるインタラクティブ電子ゲームシステム３５０により並び替えを進行し同類の牌面を共に配列するようにした実施例は、ゲーム牌テーブルを経由してこれらゲーム牌装置のセンサープラットフォームを提供することができる。複数のゲーム牌装置がこのゲーム牌テーブルに安置される時、これらゲーム牌内の無線タグ（RFID）ユニット３４０を経由し、これらゲーム牌の牌面模様を理解するとともに、これらインタラクティブ電子ゲームシステム３５０を経由して、並び替えを進行し、同類の牌面模様を共に配列することができる。
【００３３】
図３Ｃは、図３Ａ中のゲーム牌装置３００の底部説明図である。このゲーム牌装置３００は、更に１つの充電電池セット３６０を有し、且つ底部に２つの導電片３６２，３６４を有し、ゲーム牌装置３００がゲーム牌テーブルに位置する時、ゲーム牌テーブル上の充電接続片が相互に接続して充電電池セット３６０に対し充電を進行可能とすることに用いられる。
【００３４】
以上のごとく、この発明を最良の実施形態により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な範囲を基準として定めなければならない。
【図面の簡単な説明】
【００３５】
【図１】本発明が提供するインタラクティブ電子ゲームシステムの好適な実施例の説明図。
【図２】本発明が提供するインタラクティブ電子ゲーム装置の具体的実施例の説明図。
【図３Ａ】図２のインタラクティブ電子ゲーム装置に使用されるゲーム牌装置の好適な実施例の一側を示す斜視図。
【図３Ｂ】図２のインタラクティブ電子ゲーム装置に使用されるゲーム牌装置の好適な実施例の他側を示す斜視図。
【図３Ｃ】図２のインタラクティブ電子ゲーム装置に使用されるゲーム牌装置の好適な実施例の更に他側を示す斜視図。
【符号の説明】
【００３６】
１００ インタラクティブ電子ゲームシステム
１１０，１２０，１３０，１４０ インタラクティブ電子ゲーム装置
１１２，１２２，１３２，１４２ ディスプレイ装置
１３４ イメージキャプチャー装置
２００ インタラクティブ電子ゲーム装置
２１０ ゲーム牌テーブル
２２０ 持ち牌
２３０ ホストコンピューター
２４０ ディスプレイ
２４２，２５２ 線
２５０ マイクロホン付きウェブカメラ
３００ ゲーム牌装置
３１０ ディスプレイユニット
３２０ ディスプレイ制御ユニット
３３０ 無線送受信ユニット
３４０ 無線タグ（Radio Frequency Identification=RFID）ユニット
３５０ インタラクティブ電子ゲームシステム
３６０ 充電電池セット
３６２，３６４ 導電片
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電子ゲームシステムに関し、特に、バーチャルインタラクティブゲームを実際の操作ができるゲームユニットに結合し、従来のゲームと同様に両手を運用し、プレーヤーの臨場感を増進させることができ、また、ネットワークオンラインゲームのように各地に分散したプレーヤーを連結することができるインタラクティブ電子ゲームシステムに関する。
【背景技術】
【０００２】
研究によると、高齢者の知能は、往々にして年齢の増加によっていくらか衰退する現象があり、且つそれが新しい物事を受け入れる程度もだんだんと緩慢になり、或いは受け入れを拒否する現象が生じ、このグループの人口における活動量の発展は、日増しに減少し、高齢者心身状態不良の問題の複雑化を引き起こしていることが指摘されている。
【０００３】
これに鑑み、ゲームパターンによって高齢者の心身娯楽圏に入る場合、ゲームパターンによって高齢者の心身発展を向上させることができる。麻雀ゲームを例にとれば、一般のコンピューター麻雀は、娯楽性を提供できるが、従来の麻雀の触感はない。従って、インタラクティブ電子麻雀ゲーム装置において、実際の表示機能を備えた麻雀ユニットが、インタラクティブゲームの臨場感を提供し、プレーヤーに従来の麻雀を操作するように両手の使用を可能とさせる。
【０００４】
日本特許公開公報特開平11-90036号中に開示された、蛍光体を含む情報チップを配置した麻雀は、麻雀表面または内部における蛍光体の有無または光透過係数の差異を利用し、牌の識別情報を記録する。更に詳細に言えば、紫外線等の照射を利用し蛍光体を発光させ、光学技術による読み取りによって牌識別情報を獲得する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
但し、これまでの改良は、ハイテクなバーチャルインタラクティブゲーム方式によって、高齢者のハイテクな生活に対する適応力を増進させるために、ゲームパターンを介して、高齢者に提供することには対応していない。更に、このバーチャルインタラクティブゲームは、実際のゲームユニットの操作において、高齢者の手と手指の間の敏捷性を増進させ、高齢者の知力衰退を緩和させる。また、無線ネットワークゲームの接続を組み合わせることにより、更に従来のゲームの人数が揃わないという問題を解決することができる。
【０００６】
本発明の目的は、ゲームパターンを介して、ハイテクなバーチャルインタラクティブゲーム方式による娯楽を高齢者に提供することができ、これによって高齢者のハイテクな生活に対する適応力を増進させることができ、実際のゲームユニットの操作を介して、高齢者の手と手指の間の敏捷性を増進させ、高齢者の知力衰退を緩和させることができるインタラクティブ電子ゲーム装置を提供することにある。
【０００７】
本発明のもう１つの目的は、無線ネットワークゲームの接続を用いて、従来のゲームの人数が揃わないという問題を解決することができるインタラクティブ電子ゲーム装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明が提供するインタラクティブ電子ゲーム装置は、制御システムと、ゲーム牌テーブルと、複数のゲーム牌とを含む。この制御システムは、前記インタラクティブゲーム間のネットワーク接続および制御を設定することに用いられる。上記ゲーム牌は、制御システムからの制御信号を受信すること及びゲーム牌の状態を送信すること、並びに制御信号に基づきゲーム牌の牌面模様を表示することに用いられる。ゲーム牌テーブルは、上記ゲーム牌を安置することに用いられるとともに、ゲーム牌のセンサー装置プラットフォームとして用いられ、それによって制御システムにゲーム牌に対し牌面模様の切替および並び替えを進行させる。ディスプレイは、制御システムに接続し、複数のプレーヤーの状態およびインタラクティブな画面を表示することに用いられる。
【０００９】
本発明が提供するインタラクティブ電子ゲームシステムにおいて、各ゲーム牌は、ディスプレイユニットと、無線送受信ユニットと、センサーユニットとを含む。このディスプレイユニットは、ゲーム牌の牌面模様を表示することに用いる。無線送受信ユニットは、無線送受信の方式により情報を送受信することに用いられる。センサーユニットは、制御システムによりゲーム牌のコードを識別し、制御の根拠とすることに用いられる。ディスプレイ制御ユニットは、無線送受信ユニットを経由し、制御システムからの制御信号を受信することおよびゲーム牌の状態を送信すること、並びに表示装置が表示するゲーム牌の牌面模様を制御することに用いられる。
【００１０】
（作用）
本発明は、ゲームパターンを介するとともに、ハイテクなバーチャルインタラクティブゲーム方式の娯楽装置を採用し、ハイテクな生活に対する適応力を増進させるだけではなく、更に実際のゲームユニットの操作を提供し、プレーヤーの手と手指の間の敏捷性を増進させることができるインタラクティブ電子ゲーム装置を提供する。
【００１１】
本発明が提供するインタラクティブ電子ゲーム装置は、無線ネットワークインタラクティブ式電子ゲームに運用することができ、例えば、高齢者の頭を鍛える玩具とすることができる。この発明が提供する実際のインタラクティブゲームユニットは、発光ディスプレイ装置（例えば、発光ダイオード（Light Emitting Diode=LED）である）と、動作センサー装置と、コントローラーと、無線ネットワーク技術とを結合し、ユーザーに手指の器用さの訓練を提供する。ネットワークプラットフォームの制御を介して、ユーザーは、異なる地域のプレーヤーまたはコンピューターバーチャルプレーヤーとゲームを進行することができるので、従来のゲームの人数が揃わないという問題を解決することができる。この種の頭を鍛える玩具は、バーチャルコンピューターゲームの長所を有し、インタラクティブコミュニケーションメディアを提供し、高齢者の寂しさを取り除くことができ、実際のゲームユニットが、更に臨場感を増加し、高齢者の大脳の退化を緩和することができる。
【００１２】
本発明は、中年または高齢者を主要な試験対象として想定し、実際の操作方式により中高齢者の手部の操作能力を向上させ、心身の発展を促進するとともに、中高齢者のハイテク製品に対する受容能力を向上させる。本発明は、社会的インタラクション行為において拡大するだけでなく、そのゲームプラットフォームは、高齢者とのインタラクションおよび頭を鍛えるゲームの価値の増進を達成し、高齢者の知能および年齢増加が招く高齢者の知力退化現象も改善する。
【発明の効果】
【００１３】
一実施例におけるインタラクティブなゲームシステム、例えば、インタラクティブ式電子麻雀設計は、電子ゲーム設計であり、ゲームユニット牌面の内容が、ランダム方式のコードであり、内容の出現確率がランダムであり、また衝突または反覆現象を発生させず、この設計が、多様性であり且つ高度なインタラクションを有するデジタルゲームであり、その設計の主な効能は、高齢者のインタラクション能力および手と手指の操作能力を向上させる訓練にある。
【００１４】
一実施例におけるインタラクティブ式電子麻雀設計モデルは、市場に販売される一般の製品に近似し、その製品は、主にファーエンド送信技術を採用し、遠距離のマンマシーンインタラクティブ効能を向上させる。各１つの牌は、いずれも実際のゲームユニットであり、牌面ディスプレイ装置と、コントローラーと、無線連結技術を結合し、または動作センサー装置を加えることもでき、高齢者に手指の敏捷性の訓練を提供し、このインタラクション設計は、触覚経験とユーザーの肢体操作というニーズに基づいて構築される。
【００１５】
ネットワークプラットフォームの制御を介して、使用者は異なる地域のプレーヤーまたはコンピューターバーチャルプレーヤーとゲームを進行することができるので、従来のゲームの人数が揃わない問題を解決することができる。この種の頭を鍛える玩具は、バーチャルコンピューターゲームの長所を有し、インタラクティブコミュニケーションメディアを提供し、高齢者の寂しさを解除することができ、実際のゲームユニットが、更に臨場感を増し、高齢者の大脳の退化を緩和することができる。
【００１６】
本発明の上記特徴および利点を更に明確に分かり易くするために、以下に実施例を挙げ、図面を参照して詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１７】
(実施例)
本発明が提供するインタラクティブ電子ゲームシステムの好適な実施例が、図１に示されている。この実施例におけるインタラクティブ電子ゲームシステム１００は、4台のインタラクティブ電子ゲーム装置１１０，１２０，１３０，１４０を共有し、インターネットの連結を介してインタラクション（指示）する。もちろん、上記のように、コンピューターシミュレーションを経由して、そのうちの一人のプレーヤーが他人とインタラクションすることもできる。各インタラクティブ電子ゲーム装置１１０，１２０，１３０，１４０は、それぞれディスプレイ装置１１２，１２２，１３２，１４２によって、その他のユーザーの状態を表示し、このディスプレイ装置は、このインタラクティブ電子ゲーム装置内に内蔵することができ、外付けの方式によりコンピューターまたはその他の装置のディスプレイに接続することもできる。
【００１８】
このインタラクティブ電子ゲームシステム１００は、無線送信技術を基礎とし、ユーザーがこのパターンおよびインターネットの接続を介して、異なる位置にいるユーザーと一緒にインタラクティブにゲームをプレーすることができ、図１に示すように４名のプレーヤーがそれぞれ異なる地区、例えば、台南、新竹、台北および高雄から参加する。ディスプレイ装置を介して、その他の人の現在の動作および状態を理解することができる。また、この実施例において、イメージキャプチャー（image capture 画像保存）装置１３４を加えて、ユーザーのイメージ（画像）をキャプチャー（保存）することもでき、このイメージキャプチャー装置１３４上には、マイクロホンを加えて、その他のプレーヤーと対話を進行することもでき、このようにして、インタラクティブ電子ゲームシステム１００に更なる臨場感および親和力を持たせることができる。
【００１９】
ここでは、高齢者に極めて人気のある麻雀を実施例としインタラクティブ電子ゲームシステム１００を説明するが、これに限定するものではない。麻雀の規則中、各プレーヤーは、１セットの基本配列組を集め、そのうちには、個人の表示配列面（13個）および少なくとも１つインタラクティブな牌を含み、インタラクティブな牌は、プレーヤーにツモ牌、チー（ポン）牌のインタラクティブユニットを提供する。
【００２０】
これらの牌面の図案は、発光ダイオード（LED）ユニットを利用して構成され、インタラクティブ電子ゲームシステム１００のネットワークプラットフォームが起動する時、各牌のコード（ID）をランダムパターン制御し、各コードは、所定の図案を有する。Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄのプレーヤー４人のうち、一人を親とし、捨て（ツモ）牌の先行権を取得することができる。このネットワークプラットフォームは、ゲーム牌面の展示を無線によってその他のプレーヤーに送信し、ディスプレイ装置の表示に基づき、ユーザーは、随時相手の捨て牌の状態を認知することができ、必要に応じて音声対話装置を組み合わせ、ゲームのインタラクションを増進させることもできる。
【００２１】
ユーザーがこの種のゲームパターンを介することにより、コンピューターがバーチャルな人物をプレーヤーとインタラクションさせることもでき、そのパターンによってゲーム人数不足の問題を解決し、更に、そのゲームパターンが、麻雀において運用されるだけではなく、そのゲームパターンは、ブリッジまたは四色牌等の各種インタラクティブな牌を必要とするゲームに広範囲に運用することができる。
【００２２】
図１に示されるように、ユーザーは、中央制御システムを介して、コンピューターの接続およびインタラクティブな状態を伝達する機能を進行させ、インタラクティブな情報がこれに基づいて指標とされる。この図においても説明されるように、牌面は、ネットワークプラットフォームが伝達する命令を受信して牌の模様を表示し、そのユーザーがインタラクティブなパターンを有し、イメージキャプチャー装置１３４、例えば、ウェブカメラ（Web CAM）装置等によって、ネットワークプラットフォームへ送信し、これによりその他３名のプレーヤーとインタラクションする根拠とする。
【００２３】
本発明が提供するインタラクティブ電子ゲーム装置の具体的な実施例が、図２に示されている。ここでは、人気のある麻雀を実施例としインタラクティブ電子ゲーム装置２００を説明するが、これに限定するものではない。このインタラクティブ電子ゲーム装置２００は、プレーヤーが有する基本持ち牌２２０を含み、それぞれゲーム牌テーブル２１０上に配置する。これら持ち牌２２０の牌面模様は、ゲームプラットフォームが起動する時、各牌のコード（ID）をランダムパターン制御し、各コードは、所定の図案を有し、例えば、図示されるように、13個の持ち牌２２０の牌面模様が、それぞれＡ１〜Ａ３，Ｂ１〜Ｂ４，Ｃ１〜Ｃ３，Ｄ１〜Ｄ２，Ｅ１等の５種類の牌面である。ゲーム起動時、このランダムパターン制御の牌面は、システムにより並び替えを進行し、同類の牌面を一緒に配列させることができ、麻雀ゲームを例とすれば、図２が示すようにＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ類が一緒に並べられる。プレーヤーが手指の敏捷性を増加できる訓練を希望する場合、プレーヤーは、これらの牌を牌面に基づき一緒に排列させ、インタラクションの特性を増加させることもできる。
【００２４】
ここで提示されるシステムにより並び替えを進行し、同類の牌面を一緒に配列する実施例は、ゲーム牌テーブル２１０を経由し、これらのゲーム牌のセンサープラットフォームを提供し、これらゲーム牌、例えば、13個の持ち牌２２０およびインタラクティブな牌２２２が、このゲーム牌テーブル２１０に安置される時、これらのゲーム牌内のセンサーユニット、例えば、無線タグ（Radio Frequency Identification=RFID）ユニットを経由し、これらゲームの牌面模様を理解するとともに、このインタラクティブ電子ゲームシステムを経由し、並び替えを進行して同類の牌面を共に配列させることができる。
【００２５】
本実施例において、このゲームプラットフォームは、1台のホストコンピューター２３０内に構築され、このインタラクティブ電子ゲーム装置２００は、無線ネットワークの技術を介して本ストコンピューター２３０と接続し、図中に示される接続通路２２４のようになる。このホストコンピューター２３０は、インターネット（Internet）上に接続する１つの接続経路を有し、インターネット上に位置するその他のプレーヤーを相互に連結させる。このホストコンピューター２３０は、線２４２を経由しディスプレイ２４０に接続するとともに、線２５２を経由し1台のマイクロホンを有するウェブカメラ２５０にも接続する。
【００２６】
しかしながら、このゲームプラットフォームは、必ずしもホストコンピューターを必要とせず、１つの選択された実施例において、このゲームプラットフォームは、インターネット接続装置によりインターネット上に接続することができ、ディスプレイ装置もインタラクティブ電子ゲーム装置２００の外付けポート２１６を経由し外部のディスプレイ，マイクロホンまたはカメラに接続することができる。
【００２７】
プレーヤーの13個の持ち牌２２０の牌面模様を確定した後、インタラクティブ電子ゲーム装置２００はゲームの進行を開始し、プレーヤーがツモ牌権を取得した後、１つのインタラクティブ牌２２２を経由しツモ牌の操作を進行する、即ち、このゲームプラットフォームは残りの牌面の中から、ランダムに１つの牌面のコードを抽出し、このインタラクティブな牌２２２に付与する。このインタラクティブな牌２２２は、取得した模様、例えば、図に示した牌面模様Ｃ４を表示する。
【００２８】
この時、プレーヤーがこの取得した牌面模様を残して自己の持ち牌２２０とすることを希望する場合、「牌を残す」を選択し、元の13個の持ち牌２２０中から1つを選出し捨て牌を進行させるが、この時、インタラクティブな牌２２２の取得された牌面模様が13個の持ち牌２２０のうちの１つの模様へ転入される。捨て牌が選択された模様は、13個の持ち牌２２０中から取り除かれるとともに、ディスプレイ装置２４０上に表示され、その他のプレーヤーにこのプレーヤーが捨て牌した内容を理解させる、又はこの牌面の模様を受け取るか否かを考慮させる。また一方で、インタラクティブな牌２２２が取得した牌面模様に満足せず、この牌面を残すことを希望しない場合、この時、捨て牌を選択することによりこのインタラクティブな牌２２２が取得した牌面模様を打ち出して残さないようにすることができる。
【００２９】
上記のこれらのインタラクティブな方式は、１つの実施例では、ゲーム牌テーブル２１０上の数個の選択ボタン：“ツモ牌”２１１，“捨て牌”２１２，“チー（ポン）”２１３，“牌を残す”２１４を経由して達成され、必要に応じて“牌面の自動整理”２１５ボタンを組み合わせることができ、またはその他の入力命令の方式により達成される。１つの牌面模様の捨て牌を選択し、ゲーム牌テーブル２１０上の持ち牌２２０の対応番号に対する選択ボタンを直接選択することにより選択した牌面模様を打ち出すことができる。
【００３０】
本発明が提供するインタラクティブ電子ゲーム装置において、使用する持ち牌２２０またはインタラクティブな牌２２２のゲーム牌装置の好適な実施例は、図３Ａに示すように、ディスプレイユニット３１０と、ディスプレイ制御ユニット３２０と、無線送受信ユニット３３０と、無線タグ（RFID）ユニット３４０とを含む。このディスプレイユニット３１０は、ゲーム牌装置３００の側面３０２に位置し、ディスプレイ制御ユニット３２０により対応する牌面模様を制御し表示することに用いられ、図３Ｂが表示する模様“發”のようになる。このディスプレイユニット３１０は、１つの実施例中、現在製作可能な薄く小さい寸法の発光ダイオード（LED）を例とし、ＬＥＤをアレイ方式で配列することにより、異なる牌面模様を表示する。しかしながら、その他、牌面模様を組成可能な表示装置を有するものは、いずれも本実施例において適用することができる。
【００３１】
ディスプレイ制御ユニット３２０の制御信号は、無線送受信ユニット３３０を経由し、無線送受信の方式により、インタラクティブな電子ゲームシステム３５０から制御信号を取得する。無線送受信ユニット３３０の外に、更に無線タグ（RFID）ユニット３４０を含み、無線送信パターンおよびインタラクティブ電子ゲーム３５０により情報を送信または受信する。この無線タグ（RFID）ユニット３４０は、インタラクティブな電子ゲームシステム３５０にこのゲーム牌装置３００のコードまたは現在の状態を理解させることができる。
【００３２】
ここで提示されるインタラクティブ電子ゲームシステム３５０により並び替えを進行し同類の牌面を共に配列するようにした実施例は、ゲーム牌テーブルを経由してこれらゲーム牌装置のセンサープラットフォームを提供することができる。複数のゲーム牌装置がこのゲーム牌テーブルに安置される時、これらゲーム牌内の無線タグ（RFID）ユニット３４０を経由し、これらゲーム牌の牌面模様を理解するとともに、これらインタラクティブ電子ゲームシステム３５０を経由して、並び替えを進行し、同類の牌面模様を共に配列することができる。
【００３３】
図３Ｃは、図３Ａ中のゲーム牌装置３００の底部説明図である。このゲーム牌装置３００は、更に１つの充電電池セット３６０を有し、且つ底部に２つの導電片３６２，３６４を有し、ゲーム牌装置３００がゲーム牌テーブルに位置する時、ゲーム牌テーブル上の充電接続片が相互に接続して充電電池セット３６０に対し充電を進行可能とすることに用いられる。
【００３４】
以上のごとく、この発明を最良の実施形態により開示したが、もとより、この発明を限定するためのものではなく、当業者であれば容易に理解できるように、この発明の技術思想の範囲内において、適当な変更ならびに修正が当然なされうるものであるから、その特許権保護の範囲は、特許請求の範囲および、それと均等な範囲を基準として定めなければならない。
【図面の簡単な説明】
【００３５】
【図１】本発明が提供するインタラクティブ電子ゲームシステムの好適な実施例の説明図。
【図２】本発明が提供するインタラクティブ電子ゲーム装置の具体的実施例の説明図。
【図３Ａ】図２のインタラクティブ電子ゲーム装置に使用されるゲーム牌装置の好適な実施例の一側を示す斜視図。
【図３Ｂ】図２のインタラクティブ電子ゲーム装置に使用されるゲーム牌装置の好適な実施例の他側を示す斜視図。
【図３Ｃ】図２のインタラクティブ電子ゲーム装置に使用されるゲーム牌装置の好適な実施例の更に他側を示す斜視図。
【符号の説明】
【００３６】
１００ インタラクティブ電子ゲームシステム
１１０，１２０，１３０，１４０ インタラクティブ電子ゲーム装置
１１２，１２２，１３２，１４２ ディスプレイ装置
１３４ イメージキャプチャー装置
２００ インタラクティブ電子ゲーム装置
２１０ ゲーム牌テーブル
２２０ 持ち牌
２３０ ホストコンピューター
２４０ ディスプレイ
２４２，２５２ 線
２５０ マイクロホン付きウェブカメラ
３００ ゲーム牌装置
３１０ ディスプレイユニット
３２０ ディスプレイ制御ユニット
３３０ 無線送受信ユニット
３４０ 無線タグ（Radio Frequency Identification=RFID）ユニット
３５０ インタラクティブ電子ゲームシステム
３６０ 充電電池セット
３６２，３６４ 導電片
【特許請求の範囲】
【請求項１】
インタラクティブゲーム間の接続および制御の設定に用いる１つの制御システムと；
複数のゲーム牌であって、各ゲーム牌が前記制御システムからの制御信号を受信して前記ゲーム牌の状態を送信し、並びに前記制御信号に基づき前記ゲーム牌の牌面模様を表示するように用いられる複数のゲーム牌と；
前記ゲーム牌を安置するように用いられると共に、前記ゲーム牌のセンサー装置プラットフォームとして用いられ、それにより、前記制御システムに前記ゲーム牌に対する牌面模様の切り替えおよび並び替えを進行させる１つのゲーム牌テーブルと；
前記制御システムに接続し、複数のプレーヤーの状態およびインタラクティブな画面を表示することに用いる１つのディスプレイと
を含むことを特徴とするインタラクティブ電子ゲームシステム。
【請求項２】
前記制御システムが、無線により前記全ての複数のゲーム牌の牌面表示を送信制御するとともに、前記複数のプレーヤーの指令を受信して、前記ゲーム状態の情報を前記ディスプレイに提供し、前記複数のプレーヤーの捨て牌の状態を表示し、インタラクションを行うことを特徴とする請求項1記載のインタラクティブ電子ゲームシステム。
【請求項３】
各前記ゲーム牌が：
前記ゲーム牌の牌面模様を表示することに用いる１つのディスプレイユニットと；
無線送受信の方式を経由して情報を送受信する１つの無線送受信ユニットと；
前記制御システムにより前記ゲーム牌のコードを識別して、制御の根拠とすることに用いられる１つのセンサーユニットと；
前記無線送受信ユニットを経由し、前記制御システムからの制御信号を受信し及び前記ゲーム牌の状態を送信し、並びに前記ディスプレイ装置が表示する前記ゲーム牌の牌面模様を制御するように用いられる１つのディスプレイ制御ユニットと
を含むことを特徴とする請求項１記載のインタラクティブ電子ゲームシステム。
【請求項４】
前記センサーユニットが、１つの無線タグ（RFID）ユニットであることを特徴とする請求項３記載のインタラクティブ電子ゲームシステム。
【請求項５】
前記ディスプレイユニットが、発光ダイオード（LED）をアレイ方式により配列した形態を有することを特徴とする請求項３記載のインタラクティブ電子ゲームシステム。
【請求項６】
前記ゲーム牌が、更に１つの充電電池セットを含み、前記ゲーム牌が前記ゲーム牌テーブルに置かれる時、前記ゲーム牌テーブルを経由して前記複数のゲーム牌に対して充電を行うように用いられることを特徴とする請求項３記載のインタラクティブ電子ゲームシステム。
【請求項７】
前記ゲーム牌が、複数の制御ボタンを含み、前記プレーヤーが前記複数のゲーム牌に対する牌面模様の整理・充電または制御の進行を選択するように用いられることを特徴とする請求項１記載のインタラクティブ電子ゲームシステム。
【請求項８】
更に、１つのイメージキャプチャーユニットを含み、前記プレーヤーのイメージをキャプチャーし、前記ディスプレイに前記プレーヤーに関するインタラクティブな画面を提供するように用いられることを特徴とする請求項１記載のインタラクティブ電子ゲームシステム。
【請求項１】
インタラクティブゲーム間の接続および制御の設定に用いる１つの制御システムと；
複数のゲーム牌であって、各ゲーム牌が前記制御システムからの制御信号を受信して前記ゲーム牌の状態を送信し、並びに前記制御信号に基づき前記ゲーム牌の牌面模様を表示するように用いられる複数のゲーム牌と；
前記ゲーム牌を安置するように用いられると共に、前記ゲーム牌のセンサー装置プラットフォームとして用いられ、それにより、前記制御システムに前記ゲーム牌に対する牌面模様の切り替えおよび並び替えを進行させる１つのゲーム牌テーブルと；
前記制御システムに接続し、複数のプレーヤーの状態およびインタラクティブな画面を表示することに用いる１つのディスプレイと
を含むことを特徴とするインタラクティブ電子ゲームシステム。
【請求項２】
前記制御システムが、無線により前記全ての複数のゲーム牌の牌面表示を送信制御するとともに、前記複数のプレーヤーの指令を受信して、前記ゲーム状態の情報を前記ディスプレイに提供し、前記複数のプレーヤーの捨て牌の状態を表示し、インタラクションを行うことを特徴とする請求項1記載のインタラクティブ電子ゲームシステム。
【請求項３】
各前記ゲーム牌が：
前記ゲーム牌の牌面模様を表示することに用いる１つのディスプレイユニットと；
無線送受信の方式を経由して情報を送受信する１つの無線送受信ユニットと；
前記制御システムにより前記ゲーム牌のコードを識別して、制御の根拠とすることに用いられる１つのセンサーユニットと；
前記無線送受信ユニットを経由し、前記制御システムからの制御信号を受信し及び前記ゲーム牌の状態を送信し、並びに前記ディスプレイ装置が表示する前記ゲーム牌の牌面模様を制御するように用いられる１つのディスプレイ制御ユニットと
を含むことを特徴とする請求項１記載のインタラクティブ電子ゲームシステム。
【請求項４】
前記センサーユニットが、１つの無線タグ（RFID）ユニットであることを特徴とする請求項３記載のインタラクティブ電子ゲームシステム。
【請求項５】
前記ディスプレイユニットが、発光ダイオード（LED）をアレイ方式により配列した形態を有することを特徴とする請求項３記載のインタラクティブ電子ゲームシステム。
【請求項６】
前記ゲーム牌が、更に１つの充電電池セットを含み、前記ゲーム牌が前記ゲーム牌テーブルに置かれる時、前記ゲーム牌テーブルを経由して前記複数のゲーム牌に対して充電を行うように用いられることを特徴とする請求項３記載のインタラクティブ電子ゲームシステム。
【請求項７】
前記ゲーム牌が、複数の制御ボタンを含み、前記プレーヤーが前記複数のゲーム牌に対する牌面模様の整理・充電または制御の進行を選択するように用いられることを特徴とする請求項１記載のインタラクティブ電子ゲームシステム。
【請求項８】
更に、１つのイメージキャプチャーユニットを含み、前記プレーヤーのイメージをキャプチャーし、前記ディスプレイに前記プレーヤーに関するインタラクティブな画面を提供するように用いられることを特徴とする請求項１記載のインタラクティブ電子ゲームシステム。
【図１】
【図２】
【図３Ａ】
【図３Ｂ】
【図３Ｃ】
【図２】
【図３Ａ】
【図３Ｂ】
【図３Ｃ】
【公開番号】特開２００８−１５４９９１（Ｐ２００８−１５４９９１Ａ）
【公開日】平成２０年７月１０日（２００８．７．１０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−３５９８３（Ｐ２００７−３５９８３）
【出願日】平成１９年２月１６日（２００７．２．１６）
【出願人】（３９００２３５８２）財団法人工業技術研究院 (524)
【氏名又は名称原語表記】ＩＮＤＵＳＴＲＩＡＬ ＴＥＣＨＮＯＬＯＧＹ ＲＥＳＥＡＲＣＨ ＩＮＳＴＩＴＵＴＥ
【住所又は居所原語表記】１９５ Ｃｈｕｎｇ Ｈｓｉｎｇ Ｒｄ．，Ｓｅｃ．４，Ｃｈｕｔｕｎｇ，Ｈｓｉｎ−Ｃｈｕ，Ｔａｉｗａｎ Ｒ．Ｏ．Ｃ
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年７月１０日（２００８．７．１０）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年２月１６日（２００７．２．１６）
【出願人】（３９００２３５８２）財団法人工業技術研究院 (524)
【氏名又は名称原語表記】ＩＮＤＵＳＴＲＩＡＬ ＴＥＣＨＮＯＬＯＧＹ ＲＥＳＥＡＲＣＨ ＩＮＳＴＩＴＵＴＥ
【住所又は居所原語表記】１９５ Ｃｈｕｎｇ Ｈｓｉｎｇ Ｒｄ．，Ｓｅｃ．４，Ｃｈｕｔｕｎｇ，Ｈｓｉｎ−Ｃｈｕ，Ｔａｉｗａｎ Ｒ．Ｏ．Ｃ
【Ｆターム（参考）】
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