説明

インターネットで個別業務受注を可能にするワーキングネットシステム

【課題】メーカー同士、サービスエンジニア同士の競合する、機密情報を保持した上で、サイト内で安全に且つ、自由に取引でき、そして、一般の利用者に、そのサービス内容や実態を、分かり易くし、より利用しやすい情報処理システムの構築を目指す。
【解決手段】メーカーエリアとエンジニアエリアのアクセス権は、どちらも同一グループ内では、競合他メーカー、他エンジニアの情報には触れない様にアクセス管理し、異なるグループである、メーカーエリアとエンジニアエリアでは、相互に見られる様にアクセス権を設定する。
一般エリアには、メーカーとエンジニアの公開情報とシステムの概要など、非公開部分の一部を見える様に、アクセス権を設定する。
そのため、メーカーとエンジニアは、それぞれのエリアの閲覧可能情報欄に情報を書き込み、その部分だけは、一般にアクセス権を解放する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会員制サイトを発展させて、個別の業務受注を可能にする情報処理システムである。
【背景技術】
【0002】
従来から、業務のアウトソーシング化で、ビジネスサイトを利用する場合、オープンなインターネット上の依頼では、信用度を担保する事が難しい為、会員制サイトの様な、形態を取らざるを得なかった。
しかし、ただ会員制というだけでは、サイト内での競合するメーカー同士の機密情報が、丸見えになる為、どうしても依頼先を、自由に選択する取引形態は出来ない。
逆に、依頼先を固定すれば、仲介サイトの必要性は無くなり、インターネットでの利点は生まれず、最終的にはサイトを離れ、直接取引する可能性が高くなる。
本来、UNIXなどのファイルシステムでは、グループ内にはアクセス権が有り、他グループへのアクセス権は持たない。
しかし、本発明はプログラムでこれを逆転する事で、上記の問題点を解決する。
また、会員制サイトの難点は、一般の利用者に、そのサービス内容や実態が、見えづらい事である。
本発明は、透明性を確保しつつ、機密情報は保持と、自由な選択を両立される仕組みを提供する為にインターネットを利用したワーキングネットシステムを構築する。
【特許文献1】特許公開2002−150031
【特許文献2】特許公開2001−236364
【特許文献3】特許公開2002−230330
【特許文献4】特許公開2002−150031
【特許文献5】特許公開2003−16117
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
解決しようとする問題点は、メーカー同士、サービスエンジニア同士の競合する機密情報を保持した上で、サイト内で安全に且つ、自由に取引できそして、一般の利用者に、そのサービス内容や実態を、分かり易くし、より利用しやすい情報処理システムの構築を目指す。
【課題を解決するための手段】
【0004】
サイト内での競合するメーカー同士の機密情報*が、丸見えになる事を、防ぐには、サイトをエリアごとに区切って、それぞれのアクセス権を分ける必要がある。
例えば、誰もが参加出来る一般エリア、クライアントであるメーカーエリア、サービスをする、エンジニアエリアに分けるとする。
しかし、ただ分けるだけではお互いに競合するメーカー同士の機密情報は、グループ内では見えてしまう。
そこで、メーカーエリアとエンジニアエリアでは、同一グループ内に関しては見えないが、サービスを提供する側とされる側は相互に見られる様にする。
この事によって、競合するメーカー同士の機密情報は保持される。
これは、UNIXなどのファイルシステムと反して、グループ内のアクセス権を無くし、逆に他グループへのアクセス権は保持する様にプログラムする事で解決する。
つまり、メーカーエリアとエンジニアエリアのアクセス権は、どちらも同一グループ内では、競合他メーカー、他エンジニアの情報には触れない様にアクセス管理し、異なるグループである、メーカーエリアとエンジニアエリアでは、相互に見れる様にアクセス権を設定する。
また、一般エリアに一部、会員のみが知り得る情報を置く事よって、通常の会員制サイトの欠点である透明性を確保でき、一般の人々にもサイトのコンセプトをイメージさせ易くする。
具体的方法としては、一般エリアには、メーカーとエンジニアの公開情報とシステムの概要など、非公開部分の一部を見える様に、アクセス権を設定する。
そのため、メーカーとエンジニアにはそれぞれのエリアの、閲覧可能情報欄に情報を書き込み、その部分だけは、一般にアクセス権を解放する。
*この場合の機密情報とは、例えば、アパレルメーカーなら新作のデザイン画であったり、未公開のテキスタイルパターン(生地柄)などの情報を意味する。
また、建築メーカーなら、入札前の建築パース(完成予想図)などもコレにあたる。
【発明の効果】
【0005】
従来、インタ−ネット上のワーキングサイトでは、会員制でその実態も分かりづらく、その利用価値も、登録した後でないと判断出来なかった。
そのため、気軽に登録し、自由に仕事の取引をするのも困難だった。
また、メーカー側は、業務の重要な内容を、公開したくない為、取引先を固定する場合も多く、インターネットの利点も生まれにくかった。
本発明の効果は、取引先を固定せずに自由に取引でき、こうした業務の重要な情報を、業務を請け負う者だけに伝える様にする。
この事で、透明性を確保しつつ、機密情報の保持と、自由な選択を両立するという矛盾した課題を克服し、インターネットでの新たな形態を提案する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
業種ごとの、ネットのポータルサイトに、このような、ワーキングサイト機能を付加し、ポータルの会員なども含めて、登録者を募る。
【実施例】
【0007】
例1)例えば、アパレルワーキングサイトを作り、企業のデザイナーにメーカー登録してもらう。
そして、メーカーエリアにブランド情報や企業概要などを記載し登録後、デザイン画を、自社のメーカーエリアに公開、又は非公開で掲示する。
(非公開の場合は、書面での情報で判断する)
そして、エンジニアエリアには、個人のパタンナーに登録を募り、キャリアシートを記載し登録後、仕事を請け負う。
パタンナーはデザイン画を見て仕事内容を判断し、それを請け負うか判断した後、入札請け負い希望書を、ウェブ上で送り取引成立となる。
逆に、メーカー側からのアプローチも可能である。
デザイナーは、エンジニアエリアの、パタンナーのキャリアシートを見て、仕事を依頼するか判断し、業務依頼書を、ウェブ上で送り取引成立となる。
その際互いに、業務を付託する事を、不適格と判断した場合、取引を辞退する事もできる。
【産業上の利用可能性】
【0008】
従来、インターネットでの業務のやり取りは非常に限定的なものであった。
しかし、雇用の形態もアウトソーシング化される中で、ネットを活用した業務依頼は不可欠であり、大いに活性化しなければならない。
本発明では、その様な産業構造の変化に、対応しうるシステムであり、雇用形態に左右されない、労働者の権利が保証されるシステムでもある。
また、単に外注委託業者と言うだけでは、メーカーと下請けという構図になり易く、どうしても、委託業者側が不利になる。
そこで、この様なワーキングサイトが、中立した立場で仲介する事で、互いにメリットを享受でき且つ、柔軟に経済状況にも対応し易くなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】ワーキングネットシステムのサイト構成図
【符号の説明】
【0010】
1.インターネット全体
2.ワーキングネットシステム全体
3.ポータルサイトエリア(一般エリア)
4.メーカーエリア
5.会員制エリア
6.エンジニアエリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メーカーエリアとエンジニアエリアでは、同一グループに関しては見えないが、サービスを提供する側とされる側は相互に見れる様にする。
この事によって、競合するメーカー同士の機密情報は保持される。
これは、UNIXなどのファイルシステムと反して、グループ内のアクセス権を無くし、逆に他グループへのアクセス権は保持する様にプログラムする事で解決する。
つまり、メーカーエリアとエンジニアエリアのアクセス権は、どちらも同一グループ内では、競合他メーカー、他エンジニアの情報には触れない様にアクセス管理し、異なるグループである、メーカーエリアとエンジニアエリアでは、相互に見れる様にアクセス権を設定する。
【請求項2】
一般エリアの一部に、会員のみが知り得る情報を置く事よって、通常の会員制サイトの欠点である透明性を確保でき、一般の人々にもサイトのコンセプトをイメージさせ易くする。
具体的方法としては、一般エリアには、メーカーとエンジニアの公開情報とシステムの概要など、非公開部分の一部を見える様に、アクセス権を設定する。
そのため、メーカーとエンジニアにはそれぞれのエリアの、閲覧可能情報欄に情報を書き込み、その部分だけは、一般にアクセス権を解放する。

【図1】
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【公開番号】特開2009−277196(P2009−277196A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−148608(P2008−148608)
【出願日】平成20年5月12日(2008.5.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.UNIX
【出願人】(508168723)
【Fターム(参考)】