説明

インターネットユーザのアクセス意図を用いたインターネット上での広告誘致および広告提供方法とそのシステム

本発明はインターネットを利用するユーザの関心分野、すなわちユーザのアクセス意図を把握し、これを用いてインターネット上で多数の広告主から広告を誘致し、誘致された広告をインターネット上でユーザに提供するための方法およびそのシステムに関する。本発明の好ましい一実施例によるインターネット上で広告を誘致するための広告情報を生成する方法は、1つ以上のキーワード、前記キーワードの類型情報、前記類型情報に対応する所定の基準情報、および前記キーワードに対応する広告リスト情報を記録するキーワードデータベースを維持するステップであって、前記広告リスト情報は前記キーワードを含む広告ファイルの個数情報を含む、ステップと、ユーザから所定のイベントの入力を受けるステップと、前記入力されたイベントに対応するキーワードを履歴データとして記録するステップと、前記キーワードデータベースを参照して前記キーワードの類型情報を検索するステップと、前記検索された類型情報に対応する前記基準情報を検索するステップと、前記検索された基準情報によって前記キーワードが前記ユーザの関心分野であるかを判断するステップと、前記ユーザの関心分野であると判断される前記キーワードを含む広告ファイルを生成するステップと、前記キーワードデータベースに格納された前記広告リスト情報の前記個数情報を更新するステップと、前記キーワードおよび前記更新された広告リスト情報を含む広告情報を生成するステップと、を含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットを用いるユーザの関心分野、すなわちユーザのアクセス意図(intention)を把握し、これを用いてインターネット上で多数の広告主から広告を誘致し、誘致された広告をインターネット上でユーザに提供するための方法およびそのシステムに関する。より詳しくは、本発明は、インターネットユーザから入力されたイベントを分析してユーザが所望する情報の類型(タイプ)を把握し、これを用いてユーザのアクセス意図を判断してユーザのアクセス意図に関連した広告を誘致またはインターネット上でユーザに提供するための方法およびそのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術のうち、ユーザの関心分野を分析して所定の情報を提供する方法と見なされるものとしては、会員加入時に会員に加入しようとするユーザの関心分野の入力を受け、会員に加入したユーザに定期的または非定期的に電子メールを介して関心分野と関連した情報を提供したり、前記ユーザがログインする場合に、入力された関心分野と関連した広告を前記ユーザに提供したりする方法があった。
【0003】
ユーザが関心リストに記載する場合、前記関心リストはユーザ別に分類および格納され、ユーザが別途の手順を介して前記関心リストを修正を行わない限り、ユーザは前記関心リストに記載した事項に関心があるものと判断される。このような従来技術によると、時間の流れによって多様に変化するユーザの関心情報を能動的に反映した情報を提供することができないという問題点が常在する。また、継続的な関心情報でない一時的な関心情報は把握することができないという問題点があった。例えば、インターネットユーザが来月に引っ越しをする場合は、一定期間中のみ引っ越しに対する関心が増大し、引っ越しをした後には引っ越しに対する関心が減少する。しかし、従来技術によると、このような一時的な関心情報を把握することができないという問題点があった。その上、ユーザ自らが自分の関心分野を記録する場合、関心分野を大きく分類(categorize)する方法しかないため、より精密なユーザの関心分野を把握するにも困難があった。
【0004】
図1aは、従来技術によってキーワードを介してウェブページを検索する場合、検索語と関連した広告を画面の一部分にディスプレイすることによって広告を行う方法(以下、“一般キーワード広告方法”)の一例を示した図である。
【0005】
図1aに示された広告方法は、ユーザが所定の検索語“成形”110を入力する場合、ユーザが“成形”という検索語110と関連した成形手術または成形外科に関心があるものと推測し、これに対して成形外科の広告120を画面の一部分にディスプレイする方式で作動する。前記広告方法は、ユーザがウェブページで検索しようとする情報と関連した広告を提供することによって広告効果を高められるという効果を得ることができるが、このような広告方法は、ユーザが該当検索語を入力するその瞬間にのみ該当広告が提供されるため、広告露出(impression)が持続的でないだけでなく、該当検索語に対して画面に表示することができる広告の数に制限があるという問題点がある。例えば、検索語として“成形”を頻繁に入力するユーザは“成形”に対する関心が高いため、前記ユーザが異なる検索語を入力した時にも“成形”に関する広告が表示されると、広告の露出数も増加し、かつ広告のクリック率(click rate)も増加するため、その広告効果がより増大するであろう。また、広告だけではなく、成形と関連した有益な情報を前記ユーザに提供すると、ユーザの満足度は大きく増加するであろう。
【0006】
図1bには図1aに示された所定の検索語と関連した所定の広告をユーザに提供するための広告誘致画面の一例が示されている。図1bを参照すると、インターネットユーザに提供することができる広告の種類が4種類に分類されており、図1aに示されたように、所定の検索語と関連した広告、すなわち一般キーワード広告を提供しようとする分類が図面符号151に示された“1.バナー広告”、“2.質問ガイド広告”、“3.スポンサーリンク”部分となる。また、インターネットユーザが特定類型に属する情報を検索する場合、該当カテゴリと関連した広告を提供することも可能であるが、このような広告方法が図面符号152に示された部分になる。
【0007】
このように、インターネットを介した広告が広く活性化されつつ、特定検索語に対して多数の広告主が自分の広告をインターネット上で提供しようとするが、1つの検索語に対して1つのユーザインターフェイス画面に提供することができる広告の数に制約があり、広告を提供することができる前記検索語が枯渇する恐れがあるという問題点がある。従って、インターネット広告業社としては、新しい広告領域を探しこれを収益化するという問題が大きく台頭している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明によるインターネットユーザのアクセス意図を用いたインターネット上での広告誘致および広告提供方法とそのシステムは、インターネットユーザのアクセス意図を把握することによってインターネット上に所定の広告を行おうとする広告主が自分の広告と関連した分野に対して関心があるユーザに広告を提供することによって、広告効果を極大化することを目的とする。
【0009】
また、従来技術による一般キーワード広告に基づく広告方法を脱皮し、新しい広告領域を提供することによって、広告資源の枯渇という問題点を解決しようとすることを他の目的とする。
【0010】
また、インターネットユーザのアクセス意図をあらかじめ把握し、このようなアクセス意図と関連した広告をインターネットを介してユーザに提供することを所望する広告主にこのようなユーザのアクセス意図情報を提供することによって、新しい広告方法を創出することを他の目的にする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記の目的を達成するため、本発明の好ましい一実施例によるインターネット上で広告を誘致するための広告情報を生成する方法は、1つ以上のキーワード、前記キーワードの類型情報、前記類型情報に対応する所定の基準情報、および前記キーワードに対応する広告リスト情報を記録するキーワードデータベースを維持するステップであって、前記広告リスト情報は前記キーワードを含む広告ファイルの個数情報を含む、ステップと、ユーザから所定のイベントの入力を受けるステップと、前記入力されたイベントに対応するキーワードを履歴データとして記録するステップと、前記キーワードデータベースを参照して前記キーワードの類型情報を検索するステップと、前記検索された類型情報に対応する前記基準情報を検索するステップと、前記検索された基準情報によって前記キーワードが前記ユーザの関心分野であるかを判断するステップと、前記ユーザの関心分野であると判断される前記キーワードを含む広告ファイルを生成するステップと、前記キーワードデータベースに格納された前記広告リスト情報の前記個数情報を更新するステップと、前記キーワードおよび前記更新された広告リスト情報を含む広告情報を生成するステップとを含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の他の態様によるインターネット上で広告を誘致する方法は、1つ以上のキーワードおよび前記キーワードに対応し、上述した方法によって生成された広告情報を格納しているキーワードデータベースを維持するステップと、第1広告主から広告キーワードを含む広告要請を受信するステップと、前記キーワードデータベースを参照して前記広告キーワードに対応する広告情報を検索するステップと、前記検索された広告情報を加工して前記第1広告主のウェブブラウザに案内情報データを提供するステップと、前記第1広告主から確認回答を受信するステップであって、前記確認回答は前記第1広告主の第1広告データを含む、ステップとと、前記広告キーワードと前記広告キーワードに対応する前記第1広告データを第1広告データベースに記録するステップとを含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の他の態様による検索エンジンユーザに所定の広告を提供するための方法は、1つ以上のキーワードおよび前記キーワードに対応する1つ以上の広告データを格納している広告データベースを維持するステップと、ユーザからアクセス要求を受信するステップであって、前記アクセス要求は前記ユーザの端末機に格納された広告ファイルを含む、ステップと、前記受信された広告ファイルに記録されたキーワードを抽出するステップと、前記広告データベースを参照して前記キーワードに対応する広告データを検索するステップと、前記検索された広告データを加工して前記ユーザのウェブブラウザに提供するステップとを含み、前記広告データベースは、1つ以上のキーワードおよび前記キーワードに対応し、請求項1の方法によって生成された広告情報を格納しているキーワードデータベースを維持するステップと、広告主から広告キーワードを含む広告要請を受信するステップと、前記キーワードデータベースを参照して前記広告キーワードに対応する広告情報を検索するステップと、前記検索された広告情報を加工して前記広告主のウェブブラウザに案内情報データを提供するステップと、前記広告主から確認回答を受信するステップであって、前記確認回答は前記広告主の広告データを含む、ステップと、前記広告キーワードと前記広告キーワードに対応する前記広告データを前記広告データベースに記録するステップと、を介して更新されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の他の態様によるインターネット広告システムは、1つ以上のキーワード、前記キーワードの類型情報、前記類型情報に対応する所定の基準情報、および前記キーワードに対応する広告リスト情報を記録するキーワードデータベースであって、前記広告リスト情報は前記キーワードを含む広告ファイルの個数情報を含む、キーワードデータベースと、ユーザから所定のイベントの入力を受けるための通信部と、前記入力されたイベントに対応するキーワードを履歴データとして記録し、前記キーワードデータベースを参照して前記キーワードの類型情報および前記検索された類型情報に対応する前記基準情報を検索し、前記検索された基準情報によって前記キーワードが前記ユーザの関心分野であるかを判断する処理部と、前記ユーザの関心分野であると判断される前記キーワードを抽出し、前記抽出されたキーワードを含む広告ファイルを生成する広告ファイル作成部であって、前記広告ファイルは前記ユーザの端末機番号(PC ID)、前記ユーザの識別記号、または前記広告ファイルの満了日(expiration date)情報の中の1つ以上をさらに含む、広告ファイル作成部と、前記キーワードデータベースに格納された前記広告リスト情報の前記個数情報を更新し、前記キーワードおよび前記更新された広告リスト情報を含む広告情報を生成する広告情報生成部とから構成される中央サーバと、1つ以上のキーワードおよび前記キーワードに対応する1つ以上の広告データを格納している広告データベースと、前記広告データベースを参照して前記広告ファイルに含まれたキーワードに対応する広告データを加工し、前記加工された広告データを前記ユーザのウェブブラウザに提供する広告送出部と、前記広告データ提供に関する履歴情報を格納するための格納部と、前記格納された履歴情報に基づいて前記広告データを登録した広告主に所定のフィードバック情報を提供するための分析部とから構成される広告サーバとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によるインターネットユーザのアクセス意図を用いたインターネット上での広告誘致および広告提供方法とそのシステムによると、インターネットユーザのアクセス意図を把握することで、インターネット上に所定の広告を行おうとする広告主が自分の広告と関連した分野に対して関心があるユーザに広告を提供するようにすることによって広告効果を極大化することができるという効果を得ることができる。
【0016】
また、本発明によるインターネットユーザのアクセス意図を用いたインターネット上での広告誘致および広告提供方法とそのシステムによると、従来技術によるキーワードに基づいた広告方法を越え、新しい広告領域を広告主に提供することによって広告資源の枯渇という問題点を解決することができるという効果を得ることができる。
【0017】
また、本発明によるインターネットユーザのアクセス意図を用いたインターネット上での広告誘致および広告提供方法とそのシステムによると、インターネットユーザのアクセス意図をあらかじめ把握し、このようなアクセス意図と関連した広告をインターネットを介してユーザに提供することを所望する広告主にこのようなユーザのアクセス意図情報を提供することによって新しい広告方法を創出することができるという効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付された図面を参照して、本発明によるインターネットユーザのアクセス意図判断方法およびこれを用いたインターネット上での広告方法とそのシステムの好ましい実施例を詳述する。
【0019】
図2は、本発明の一実施例によるインターネットユーザのアクセス意図を判断するための方法を示す流れ図である。
【0020】
インターネットユーザは多様な理由でインターネットに接続(アクセス)をする。その重要な理由の中の1つがインターネットを介した情報検索であり、ゲーム、電子メールの使用、金融取引などの理由によってインターネットにアクセスする。本発明の一態様によるインターネットユーザのアクセス意図を判断するための方法は、インターネットユーザの多様なアクセス意図の中でその比率が最も高いと調査されているインターネットを介した情報検索の意図によってインターネットにアクセスした場合を中心とし、ユーザのアクセス意図を把握するだけでなく、窮極的にはチャットまたはメッセンジャーサービスのようにユーザのアクセス意図を把握する根拠となり得るデータがユーザから入力されるいかなる実施例の場合においてもユーザのアクセス意図を把握することができる。
【0021】
図2を参照すると、本発明の一実施例によるインターネットユーザのアクセス意図を判断するための方法は次のとおりである。インターネットユーザのアクセス意図を判断するため、まずユーザから所定のイベントの入力を受ける(ステップ210)。所定のイベントの入力を受ける方法は、大きく下記3種類に分類される。
【0022】
(1)インターネットユーザが検索エンジンを提供するポータル(portal)サイトにアクセスして所定の情報検索のための検索語を入力する。この場合、イベントはユーザの検索語入力となる。また、上述したように、前記検索語は検索エンジンだけでなく、ユーザがチャットまたはメッセンジャーサービスを利用する時に頻繁に言及される単語を中心に特定される。例えば、メッセンジャーサービスの利用時に“靴(shoes)”または“ショッピング(shopping)”などの単語が多く登場する場合は、これを捕集し、ユーザから入力されたイベントが“靴”または“ショッピング”などに関するものであると特定する。
【0023】
(2)インターネットユーザがウェブブラウザを実行してウェブブラウザのアドレス入力ウィンドウに所定の情報が位置するウェブサイトのユニバーサルリソースロケータ(URL:Universal Resource Locator)を入力する。イベントはインターネットユーザのURL入力となる。この場合、イベントは前記URLの中で最上位部分のみを抽出した後、前記抽出された最上位URLがどのような分類に属するURLであるかを判断することによって特定される。例えば、ユーザがhttp://www.kipo.go.kr/patentlaw.htmをアドレス入力ウィンドウに入力した場合、URLの最上位部分であるwww.kipo.go.krを抽出し、抽出されたURLが特許または商標などに属するURLであると判断することによって、ユーザの入力したイベントが特許または商標に関するものであると特定する。ユーザの入力したイベントがIPアドレスであれば、これに対して逆ドメイン名のクエリ(query)サービスを行って前記IPアドレスに対するドメイン名を得ることもできる。
【0024】
(3)インターネットユーザがウェブサイトにディスプレイされる所定の情報とリンクされているハイパーテキストをクリックする。この場合、ユーザから入力されたイベントは、ハイパーテキストの内容情報を抽出して特定される。例えば、ユーザがハイパーリンクで表示された“特許”という単語をクリックして“特許”と関連した情報に移動しようとする場合であれば、ユーザから入力されたイベントは“特許”に関するものであると特定される。
【0025】
前記のようなインターネットユーザのイベントの入力を受け、前記イベントを類型別に分類する(ステップ220)。ステップ220で、類型とは前記ユーザが入力したイベントの一定パターンの集合を意味する。例えば、ユーザが“特許”を検索語として入力した場合、“特許”という検索語がどのような性格を有するイベントであるかを類型別に分類する。このような類型分類は、ユーザから入力されたイベントが果たしてユーザの関心分野であると判断することができるイベントであるかを判断するために実行される。ユーザが任意で“特許”という検索語を1回入力した場合、このような1回性の検索に基づいて“特許”がユーザの関心分野であると判断するには無理があるが、ユーザが“花配達”という検索語を1回入力した場合であれば、検索語の特性上、現在ユーザが“花配達”に関心があると判断することができる。このようにステップ220は、入力されたイベントがどのような類型に属するイベントであるかを判断し、これを分類するステップである。
【0026】
前記ユーザから入力を受けたイベントを類型別に分類した後、前記イベントの履歴情報を記録する(ステップ230)。前記履歴情報は、前記イベントが入力された回数、前記イベントがどの程度の期間で入力されたかに関する情報などを含む。本発明の好ましい一実施例によると、前記履歴情報はクッキーファイル(cookie file)形態で記録され、履歴情報が記録されたクッキーファイルはユーザ端末機または本発明によるユーザのアクセス意図を把握するためのシステム内に格納される。次に、記録された前記イベントの履歴情報を分析し(ステップ240)、分析された情報に基づいて所定の基準によってユーザの関心分野を判断する(ステップ250)。前記イベントの履歴情報を分析してユーザの関心分野を判断するステップ(ステップ240およびステップ250)は、上述したように、ユーザから入力されたイベントの類型によって既設定された所定の基準によって実行される。まず、ステップ240では、前記履歴情報に記録された前記イベントの入力回数、前記イベントが入力される期間(第1入力から第2入力までの期間)などを分析する。前記分析結果に基づき、所定の基準によって前記イベントが前記ユーザの関心分野を表現しているかを判断する(ステップ250)。前記所定の基準はユーザが入力したイベントの類型別に選定されたいくつかの条件であって、前記イベントが入力された回数、すなわちイベント発生頻度数と、前記イベント発生の最近性、および前記イベントと関連して既設定された優先順位の中の1つ以上となる。
【0027】
前記イベントが属する類型によってユーザのアクセス意図を判断するための所定の基準は多種多様である。すなわち、ユーザから入力されたイベント、例えば、ユーザが入力した検索語が“花配達”であれば、“花配達”という検索語の特性上、相当な即時性が要求されるものと推定することができる。すなわち、ユーザは早急に花を配達しようとする意図があり得るため、このような即時性が強い種類の検索語の場合、ユーザの関心もまた即時性が強いと判断することができるであろう。このような種類のイベントは、ユーザから入力されたイベントの回数が1回であったとしても、ユーザが相当な関心を持っているため、ユーザのアクセス意図をそのまま表現するイベントであると判断することができるであろう。これとは反対に、ユーザが入力したイベント、例えば、ユーザが入力した検索語が“移民”または“留学”であれば、“移民”または“留学”という検索語の特性上、“花配達”に比べてその即時性は非常に低いと判断することができる。すなわち、ユーザは相当な期間をかけて前記検索語に対する関心を持続的に傾ける意図があると判断することができ、よって前記検索語だけではユーザのアクセス意図をそのまま表現していると判断するには無理がある。しかし、前記検索語が一ヶ月間で5回以上入力された場合であれば、ユーザは“移民”または“留学”という分野に相当な関心ないし持続的な関心を持っており、ユーザのアクセス意図もまた前記分野の情報を検索するためのものであると判断することができるであろう。このような判断のために上述した所定の基準を適用し、このような基準はどのくらい最近に入力されたイベントであるか、またはイベントがどの程度の優先順位を有するものであるかを含む。例えば、昨日入力されたイベントが今日再び入力された場合は、一週間の前に入力された要求よりもユーザの関心がさらに高いと判断することができ、前記花配達またはレストランに関連したイベントは、前記移民または留学などに関連したイベントよりはさらに高い優先順位を有するように設定されるであろう。上で説明した検索語別に設定された所定の基準は、本発明による広告提供システムのキーワードデータベースに該当キーワード別に記録されている。
【0028】
ステップ250では、上述した所定の基準によってステップ210で入力されたイベントが前記ユーザの関心分野を表現しているかを判断し、上述した所定の基準を満たすイベントであると判断した場合は前記イベントを記録し(ステップ260)、所定の基準を満たしていないイベントであると判断した場合は再びステップ230に戻る。
【0029】
ステップ250で、ユーザの関心分野を表現すると判断されたイベントはユーザの関心分野として記録されるが(ステップ260)、本発明の好ましい一実施例によると、前記ユーザの関心分野を表現すると判断されたイベントはクッキーファイルの形態で記録される。ユーザの関心分野をクッキーファイルの形態で記録してこれをユーザ側に格納することもできるし、本発明によるユーザのアクセス意図を把握するためのシステム内に格納することもできる。また、ユーザの関心分野を記録するための方法のさらに他の一実施例として、判断されたユーザの関心分野を各ユーザ別に分類して格納する方法がある。ユーザのアクセス意図を把握しようとする中央サーバ側に設けられた所定のデータベース手段に前記関心分野をユーザ別に管理することも可能であり、中央サーバはユーザのアクセス意図のみを把握し、別途のサーバ手段を置いて前記把握されたユーザのアクセス意図を格納し、これを用いて広告を含む所定の情報を前記ユーザ別に前記ユーザに提供することも可能である。
【0030】
前記のように記録されたユーザの関心分野を表現すると判断されたイベントは、ユーザからさらに他のイベントの入力があり、このようなイベントを類型別に分類して記録された履歴情報を分析した結果、上述した所定の基準によってユーザの関心分野を表現しているイベントであると判断される場合には持続的(継続的)に更新される。本発明の一実施例によると、ステップ260でユーザの関心分野として記録される前記イベントは複数であることもある。
【0031】
上述した本発明によるユーザのアクセス意図を判断する方法は、ユーザから入力を受けた任意の要求によってユーザの関心分野を判断することができるように設計されることもあるが、このような判断の正確性のため、関心分野を判断することができる要求の数または範囲を限定することも可能である。このような場合は、ユーザの関心分野、すなわちユーザのアクセス意図をさらに正確に判断することが可能であるため、判断されたユーザのアクセス意図をさらに効果的に用いることが可能である。例えば、イベントの中でユーザの意図を最も高く反映していると判断されるイベントを決定し、前記ユーザから入力されたイベントが前記決定されたイベントに含まれる場合にのみ、前記のような関心分野の判断を実行するように作動する。このような場合には、ユーザの意図を大きく反映していないと判断されるイベントなどに対しては類型別に分類および履歴情報の記録などのステップを実行する必要がないため、格納空間の效率的な使用およびシステム実現が容易になるという長所がある。
【0032】
本発明の好ましい一実施例によると、上述したユーザのアクセス意図を判断する方法は、所定のクライアントプログラムがユーザ側に設置されて実行される。すなわち、ユーザ端末機に設置されたクライアントプログラムは、ユーザのイベント(検索語または所定のURL入力、またはハイパーリンクのクリックなど)をモニタリングし、前記イベントを類型別に分類し、前記イベントの履歴情報を記録し、記録された履歴情報を分析して上述した所定の基準によってユーザの関心分野を判断するように作動する。本実施例によると、ユーザが様々なインターネットサービスを用いる場合をすべてモニタリングして関心分野を把握することができるという長所がある。例えば、ユーザがAという検索サイトで検索語を入力した時だけでなく、Bという検索サイトで検索語を入力した時にも前記検索語をすべてイベントとして追跡することができるため、より正確にユーザの関心分野を把握することが可能である。
【0033】
また、本発明の一実施例によると、前記クライアントプログラムの設置前にユーザの性別、年齢、住所、職業などの基本的な情報の入力を受けるようにし、ユーザの関心分野を判断するのに参考とすることができる。例えば、ユーザが30代の既婚女性であれば、ユーザの関心分野を育児、料理などに高い優先順位を置いて判断することができるであろう。また、本発明の一実施例によると、所定の客観性が保証される標本(サンプル)が確保される場合、年齢別または性別でインターネットユーザの現在の関心分野を持続的に判断することが可能であり、判断されたインターネットユーザの関心分野を用いて多様に活用することが可能である。
【0034】
図3は、本発明の一実施例によるインターネットユーザのアクセス意図を介した広告誘致および広告提供方法に用いられるユーザアクセス意図キーワードデータリスト生成方法の流れを示した流れ図である。図3を参照すると、本発明によるインターネット上でのキーワードデータリスト生成方法は、上述したインターネットユーザのアクセス意図判断方法を用いて次のように実行される。
【0035】
図3に示された方法の一例では、ユーザのイベントログを記録するための履歴データと、イベントを分析してユーザのアクセス意図として把握されるイベントを記録する広告ファイルとが用いられる。本実施例においては、説明の便宜のために広告ファイルの一例として広告クッキーを用いたが、所定のイベントまたは分析されたイベントに対する履歴を記録することができるファイルであればどのような形態のファイルであっても利用可能であることは言うまでもない。
【0036】
図3を参照すると、図2に示されたインターネットユーザのアクセス意図判断方法と同様に、ユーザから所定のイベントの入力を受け(ステップ310)、入力されたイベントは履歴データとして格納される(ステップ315)。本発明の好ましい一実施例によると、前記履歴データはクッキーファイルである。
【0037】
当業者であれば周知のように、クッキーはウェブサイトがユーザのシステムに残すことができる特別なテキストファイルであって、これは後で所定のシステムがそのユーザに関して何かを記憶するようにするためのものである。ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)を用いる場合、ウェブページに対するそれぞれの要求は、他の要求と相関関係がなくすべて独立的である。従って、ウェブサーバはそのユーザに以前にどのようなページが送られたかに関する何らの記録も有しておらず、さらにはそのユーザが以前にどのようなウェブサイトを訪問したのかさえも知り難い。クッキーはウェブサーバがユーザのウェブアクセスに関するファイルをユーザコンピュータに格納できるようにする装置である。クッキーファイルは大体、ユーザが用いるブラウザディレクトリの下部に格納される。
【0038】
クッキーはdocument.cookieの属性で設定され、その形式は次のとおりである。
name=value;expire=expDate
name:ブラウザの仮想空間に格納され、クッキーを互いに区別するためのクッキーの名前
value:クッキー値
expire:キーワードとしてクッキーがクッキーファイルに存在可能である終了期限
expDate:GMT(グリニッジ標準時)フォーマットで構成されたクッキーの終了期限
【0039】
クッキーはユーザのコンピュータに格納されるファイルであって、ネットスケープ(Netscape)(登録商標)ではこのファイルを単一システムに最高300個まで格納することができ、ファイル1つのサイズは4KB以下に制限される。本発明の好ましい一実施例によると、前記クッキーファイルは所定のユーザPC番号、ユーザの関心分野であると判断される1つ以上のキーワード、前記クッキーファイルの終了期限などを含む。
【0040】
次に、入力されたイベントの類型を分析する(ステップ320)。類型とは前記イベントがどのような属性を有しているかに対する所定の類型であって、一例として、このような類型は、イベントが有する即時性の程度、すなわち前記イベントが前記ユーザの関心分野を把握するのに有効なものとして把握される期間(以下、“有効期間”)によって分けられる。すなわち、入力されたイベントが“花配達”のように即時性が強く要求されるイベントである場合は1日(日別基準)を有効期間とする類型に分類し、“コンピュータ”のように一定期間の推移を詳察する必要のあるイベントの場合は一週間(週別基準)を有効期間とする類型に分類し、“留学”などのように比較的長期間の推移を詳察する必要のあるイベントの場合は一ヶ月(月別基準)を有効期間とする類型に分類するなど、入力されたイベントを所定の類型によって分類することができる。
【0041】
新規イベントが入力されるたび、前記イベント履歴データは更新される(ステップ325)。本発明の一実施例によると、前記イベント履歴データに格納されるイベントの数は所定の数で制限されており、前記更新は先入れ先出し(First In First Out;FIFO)方式で実行されるが、これは最初に入力されたイベントを一番先にイベント履歴データから除去することによって、イベントの最近性を維持し、格納空間を效率的に用いるようにするためである。
【0042】
また、イベント履歴データに格納されるイベントは、予め選定された(predetermined)イベントで限定されることがある。これはユーザが特別な意図を有さずに入力したイベントがイベント履歴データに格納されることを防止するためのものであって、ユーザの関心分野をさらに正確に判断することができるだけでなく、ユーザの関心分野を判断するのに必要なシステムの負荷を減らすこともできる。
【0043】
また、本発明の一実施例によると、前記イベント履歴データは前記選定されたイベントに対する満了期間(expiration period)を設定しておき、前記イベントが前記選定されたイベントであり、前記イベントが格納された期間が前記満了期間を超えた場合には、前記イベントを前記イベント履歴データから除去する。例えば、イベントが“花配達”という検索語入力であり、前記イベントに対する満了期間が1日に設定された場合(花配達という検索語は、上述したように即時性が強い)、花配達という検索語がイベント履歴データに格納された状態で1日が過ぎた場合には、上述した先入れ先出し方式とは関係なく、前記花配達という検索語はイベント履歴データから削除される。
【0044】
次に、前記ステップ320で分析された類型に基づき、所定の基準によって前記履歴データの中に含まれたイベントがユーザのアクセス意図であるかを判断する(ステップ330)。前記所定の基準は、上述したように、ユーザのイベント別に選定されたいくつかの条件であって、前記イベントが入力された回数、すなわち前記イベント発生頻度数と、前記イベントの最近性、および前記イベントに関連して既設定された優先順位の中の1つ以上である。例えば、有効期間が1日であるものとして類型化されたイベントである“花配達”検索語の入力回数が1日に2回以上である場合、または有効期間が一週間であるものとして類型化されたイベントである“コンピュータ”検索語の入力回数が一週間に3回以上である場合、または有効期間が一ヶ月であるものとして類型化されたイベントである“留学”検索語の入力回数が一ヶ月に5回以上である場合、上述したイベントはユーザの関心分野であると判断され、広告クッキー(advertisement cookie)に格納される。上述したように、特定検索語および前記検索語の類型、前記検索語に対する所定の基準は、本発明によるシステムのキーワードデータベースにキーワード別に記録されている。
【0045】
また、前記優先順位(priority)は、所定期間に前記イベントに関連した広告のクリック数によって決定される。例えば、ユーザが3日間イベントとして“はげ頭”という検索語と関連した広告を5回以上クリックした場合、前記ユーザは“はげ頭”と関連した分野に非常に高い関心を有するものと判断することができるため、このようなイベントに対しては、その他のイベントに比べて高い優先順位を有するように設定する。
【0046】
ユーザのアクセス意図であると判断されるイベントは、前記履歴データからキーワードデータとして抽出される(ステップ335)。前記抽出されたキーワードデータに基づいて広告クッキーが作成される(ステップ340)。
【0047】
本発明の一実施例によると、広告クッキーは、ユーザの関心分野として判断されたイベントとそのイベントに関連した広告または広告が格納された位置を表現する所定の広告識別記号(ID)を含んで作成される。作成された広告クッキーに含まれた所定のキーワードデータは、本発明によるインターネットユーザのアクセス意図を用いた広告誘致および広告提供方法に用いられる販売対象キーワードとして所定のキーワードデータベースに記録され(ステップ345)、前記キーワードデータベースでは前記所定のキーワードデータが含まれた広告クッキーが発行されるたび、所定のキーワードデータによって広告クッキー発行数フィールドまたは広告クッキー発行ユーザPC番号フィールドなどに記録されたデータが持続的に更新される(ステップ350)。
【0048】
本発明のさらに他の実施例によると、前記広告クッキーはユーザ側に格納されるが、本発明の一実施例によると、中央サーバまたは中央サーバと連動して作動する所定の広告サーバの処理容量が十分である場合、前記ユーザの関心分野と関連したイベントおよび広告識別記号を中央サーバまたは広告サーバで各ユーザ別に格納および管理することも可能である。
【0049】
本発明の好ましい一実施例によると、前記広告クッキーは所定期間有効であり、所定の期間が経過すれば、期間満了によって自動削除されるように構成される。これは前記クッキーファイルに対する説明で詳述したように、クッキーファイル内のexpDateを調整することによって、所定期間のみ有効なクッキーとして存続するように制御することができる。
【0050】
図4および図5は、図3に示された本発明の一実施例によるユーザアクセス意図キーワードデータリスト生成方法が実行されるシステムの一例を示した構成ブロック図である。図4および図5に示されたユーザアクセス意図キーワードデータリスト生成方法が実行されるシステムは、ユーザイベントとして検索エンジンに基づいて検索語入力を用いる場合に対する一実施例である。
【0051】
図4に示されたインターネット上での情報提供システムは、大きくユーザ420、検索エンジン410、クッキー430、中央サーバ440、および広告サーバ450から構成される。各構成要素間のデータ伝達過程は、上述した図3に対する説明とほぼ同一である。
【0052】
図4に示されたインターネット上での情報提供システムに対しては、ユーザが検索エンジンに入力する“検索語”をイベントとしてその作動内容を説明する。ユーザ420は検索エンジン410に検索語を入力する。入力された検索語は先入れ先出し(FIFO)方式で更新される履歴(history)データとして記録され、履歴データは中央サーバ440に収集されて分析される。履歴データを分析して所定の基準を満たす検索語は所定のキーワードデータとして抽出され、抽出されたキーワードデータは広告クッキー430として作成されてユーザ420端末機に格納される。ユーザ420がインターネットにアクセスする場合、ユーザ420端末機に格納された広告クッキー430が中央サーバ440に伝送され、中央サーバ440は広告クッキー430に含まれる広告識別記号を判別して広告サーバ450が所定の広告をユーザ420に提供するように作動する。また、広告サーバ450が直接広告クッキー430の伝送を受けて所定の広告をユーザ420に提供可能であることは上述したとおりである。作成された広告クッキーに含まれた所定のキーワードデータは、本発明によるインターネットユーザのアクセス意図を用いた広告誘致および広告提供システムで用いられる販売対象キーワードとして所定のキーワードデータベースに記録され、前記キーワードデータベースでは前記所定のキーワードデータが含まれた広告クッキーが発行されるたび、所定のキーワードデータによって広告クッキー発行数フィールドまたは広告クッキー発行ユーザPC番号フィールドなどに記録されたデータが持続的に更新されるように作動する。
【0053】
図5は、図3に示された本発明の一実施例によるユーザアクセス意図キーワードデータリスト生成方法が実行されるシステムのさらに他の一例を示した構成ブロック図である。
【0054】
図5に示されたユーザアクセス意図キーワードデータリスト生成システムのさらに他の一例は、大きくユーザ520、検索エンジン510、クッキー530、中央サーバ540、広告サーバ550、およびクライアントプログラム560から構成される。各構成要素間のデータ伝達過程は、上述した図4に対する説明とほぼ同一である。
【0055】
ユーザ520は検索エンジン510に検索語を入力する。入力された検索語は中央サーバ540に収集されて分析される。クライアントプログラム560は上述した図4で中央サーバ540が実行する役割を分担する個体であって、ユーザ520端末機に設置される。入力された検索語は先入れ先出し(FIFO)方式で更新される履歴(history)データとして記録され、履歴データはクライアントプログラム560で収集されて分析される。履歴データを分析して所定の基準を満たす検索語は所定のキーワードデータとして抽出され、抽出されたキーワードデータは広告クッキー530として作成されてユーザ520端末機に格納される。ユーザ520がインターネットにアクセスする場合、クライアントプログラム560は広告クッキー530によって提供される広告の対象を判断し、広告サーバ550が所定の広告をユーザ520に提供するように作動する。また、広告サーバ550が直接広告クッキー530の伝送を受けて所定の広告をユーザ520に提供可能であることは上述したとおりである。図5に示された実施例において、キーワードデータベースを維持(保持)してこれを更新する構成は、上述した図4の実施例と同一である。
【0056】
本発明のさらに他の実施例では、クライアントプログラム560は広告クッキー530の生成までのみを実行し、生成された広告クッキー530によってユーザに提供される広告の対象判断および広告の提供は中央サーバ540が実行する。本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者は、前記で説明された機能が前記実施例で説明されていない他の形態によって、クライアントプログラム560および中央サーバ540間に適切に分配されることを理解することができるであろう。
【0057】
上述した図4および図5に示されたユーザアクセス意図キーワードデータリスト生成システムの一例では、ユーザの検索語ログを記録するための履歴データと、検索語を分析してユーザのアクセス意図として把握されるイベントをキーワードデータとして抽出し、これを記録するための広告ファイルが用いられる。本実施例においては、説明の便宜のために広告ファイルの一例として広告クッキーを用いたが、所定のイベントまたは分析されたイベントに対する履歴を記録することがでるファイルであればどのような形態のファイルでも用いることができることは言うまでもない。
【0058】
図6は、本発明のさらに他の一実施例によるユーザアクセス意図キーワードデータリスト生成方法の流れを示した流れ図である。図6を参照すると、本発明によるユーザアクセス意図キーワードデータリスト生成方法は、上述したインターネットユーザのアクセス意図判断方法を用いて次のように実行される。
【0059】
図6に示されたユーザアクセス意図キーワードデータリスト生成方法の流れは、ユーザからイベントとしてURLの入力を受ける場合である。
【0060】
図6を参照すると、ユーザから所定のURLの入力を受ける(ステップ610)。本発明によるシステムでは、入力されたURLを分析し、前記URLに対応する所定のリスト語を検索し、前記リスト語を履歴データとして格納する(ステップ615)。ステップ615で、入力されたURLを分析して対応するリスト語を検索する方法は、入力されたURLの中で最上位URLを抽出し、抽出された最上位URLがどのようなリスト語として表現されるかを判断することによって実行される。例えば、ユーザがwww.kipo.go.kr/news/030218のようなURLを入力した場合、本発明によるシステムは、前記URLの中で最上位URLであるwww.kipo.go.krを抽出し、所定のURL情報とこれに対応する所定のリスト語を維持(保持)しているデータベース手段を参照し、前記抽出された最上位URLに対応する所定のリスト語を抽出する。
【0061】
次に、履歴データに格納された前記リスト語の類型を分析する(ステップ620)。類型とは前記イベントがどのような属性を有しているかに対する所定の類型であって、一例として、このような類型はイベントが有する即時性の程度、すなわち前記イベントが前記ユーザの関心分野を把握するのに有効なものとして把握される期間(以下、“有効期間”)によって分けられることは図3において詳述したとおりである。
【0062】
新しいURLが入力されるたび、前記履歴データは更新される(ステップ625)。次に、前記ステップ620で分析された類型に基づいて所定の基準によって前記履歴データの中に含まれた前記リスト語がユーザのアクセス意図であるかを判断する(ステップ630)。前記所定の基準は図3で詳述したとおりである。
【0063】
ユーザのアクセス意図であると判断されるリスト語は、前記履歴データからキーワードデータとして抽出される(ステップ635)。前記抽出されたキーワードデータに基づいて広告クッキーが作成される(ステップ640)。
【0064】
作成された広告クッキーに含まれた所定のキーワードデータは、本発明によるインターネットユーザのアクセス意図を用いた広告誘致および広告提供方法に用いられる販売対象キーワードとして所定のキーワードデータベースに記録され(ステップ645)、前記キーワードデータベースでは前記所定のキーワードデータが含まれた広告クッキーが発行されるたび、所定のキーワードデータによって広告クッキー発行数フィールドまたは広告クッキー発行ユーザPC番号フィールドなどに記録されたデータが持続的に更新される(ステップ650)。
【0065】
図6に示された本発明のさらに他の一実施例によるユーザアクセス意図キーワードデータリスト生成方法は、ユーザ端末機に設置される所定のクライアントプログラムを介して実行されることもある。
【0066】
図7は、本発明の一実施例によるインターネットユーザのアクセス意図を用いたインターネット上での広告誘致方法の一例を示した図である。
【0067】
図7に示された図は、ユーザのアクセス意図を把握し、把握されたユーザが入力したイベントとしての検索語別に各広告主の広告を提供するため、多数の広告主に前記検索語に対する広告を誘致するための画面の一例である。図7aに示された図は、広告主に提供される本発明によるユーザのアクセス意図を用いたインターネット上での広告方法に対する案内文句の一例である。
【0068】
図7bは本発明によるユーザのアクセス意図を用いたインターネット上での広告のために広告主に提供される広告請約(subscription)画面の一例である。図7bを参照すると、広告請約画面には販売しようとするユーザアクセス意図である検索語としてのキーワード、キーワードの購買可能可否、所定の広告契約期間、月販売単価751、予想露出可能回数752が含まれる。図7bに示された予想露出可能回数752は次の方法で算出される。
【0069】
広告クッキーが発行される場合、広告クッキーが発行された対象キーワード、キーワードの類型情報、広告クッキーが発行された所定のユーザ端末機の番号などの情報は、本発明によるシステムの所定のデータベース手段に格納される。すなわち、発行された広告クッキーについてのデータをデータベース化し、前記発行された広告クッキーに含まれたキーワード別に各ユーザ端末機が所定のインターネットウェブサイトで発生させた露出数を集計する。このような露出数集計は、該当ウェブサイトの総ユーザを対象とすることもできるが、総ユーザの中から一部をサンプリングして露出数集計を実行し、総ユーザに対する露出数を統計的に推定することも可能である。このような予想露出可能回数752は、最初に広告クッキーを発行した後、所定の期間を置いて関連データを蓄積し、統計的データを確保した後に広告主に提供することも可能である。
【0070】
図8は、本発明の一実施例によるインターネット上での広告誘致方法を示す流れ図である。
【0071】
図8を参照すると、本発明の一実施例によるインターネット上での広告誘致方法は次のステップを介して実行される。広告主から所定の広告キーワードを含む広告要請を受信する(ステップ801)。一例として、“冷蔵庫”という広告キーワードに対して所定の広告を行おうとする広告主に前記広告キーワードを入力するようにするユーザインターフェイス画面を提供し、これを介して前記広告要請を受信するように実現される。受信された広告要請に含まれた広告キーワードを分析し、前記広告キーワードに対応する広告として販売しようとするキーワードデータが所定のキーワードデータベースに存在するかを判断する(ステップ802)。前記広告キーワードに対応するキーワードデータがない場合は前記広告キーワードを所定の格納手段に格納し(ステップ803)、該当広告キーワードに対する要請カウンタ値を増加させる(ステップ804)。前記要請カウンタ値が所定値以上であるかを判断し(ステップ805)、前記要請カウンタ値が所定値未満の場合は再び広告要請を受信するステップ(ステップ801)に戻る。一例として、広告主から“冷蔵庫”を広告キーワードとする広告要請がある場合、本発明によるユーザアクセス意図を用いた広告の対象となるキーワードデータの中に“冷蔵庫”が存在しなければ、“冷蔵庫”キーワードを所定の格納手段に格納させ、要請カウンタ値を1に設定する。このような“冷蔵庫”キーワードを用いた広告要請が一例として3回以上受信された場合には、前記“冷蔵庫”キーワードに対する要請カウンタ値は3となり、前記所定値を3に設定しておいた場合、該当広告キーワードをキーワードデータベースに格納(記憶)する(ステップ806)。続いて、新たに登録されたキーワードデータ(“冷蔵庫”)を含んで発行された広告クッキーの数、該当広告クッキーが発行されたユーザ端末機の数などの情報を収集する(ステップ807)。収集された情報は前記広告要請を行った広告主に提供され(ステップ808)、前記広告主は前記情報を参照して該当キーワードを購買するかを決定する(ステップ809)。購買を決定した場合、決済実行と同時に該当キーワードに対してインターネットユーザに提供しようとする所定の広告バナーデータを本発明によるシステムに伝送し、広告主を識別することができるIDおよびパスワード情報の入力を受ける(ステップ810)。
【0072】
また、本発明の一実施例によると、ユーザのアクセス意図と関連した所定の検索語に対して広告を誘致するステップは、競売または入札の方式で実行される。すなわち、本発明による広告システムでは前記該当キーワードデータに対する予想露出回数などの情報を提示して多数の広告主に広告誘致を公知し、多数の広告主は前記検索語に対する広告誘致に対する金額を提示し、本発明による広告システムでは前記金額の中で最高額を提示した広告主の広告を誘致する方式で前記キーワードデータに対する広告誘致が実行される。
【0073】
本発明の一実施例によると、広告の露出がなされたユーザの追後行動に対するフィードバック情報を前記広告主に提供するステップをさらに含むように実現される。このようなフィードバック情報としては、該当広告が露出された後にユーザが広告主のウェブサイトを訪問した回数、訪問周期、再訪問回数、広告露出VS訪問割合などがあり、上述したように、本発明による広告システムであらかじめ前記ユーザの年齢、性別、住所などの基本的な情報を維持している場合には、ユーザの基本情報に基づいて前記広告主により詳細なフィードバック報告が可能である。このようなフィードバック情報を広告主またはこれを必要とする人に提供することによって、本発明による情報提供の効果を定量的(quantitative)に判断することができるようになる。
【0074】
また、本発明によるユーザアクセス意図を用いた広告方法において、前記広告誘致に対する所定の広告料は、ステップ808で該当キーワードデータに対する情報と共に前記広告主に提示され、提示された金額を前記広告主から決済される方式で決済が実行されることもできるし、前記のフィードバック情報に基づいて該当キーワードデータに対する露出回数または露出と対比したユーザのクリック数などに基づいて事後精算する方式で決済が実行されることもできる。
【0075】
図9は本発明によるインターネット上での広告提供方法の一例を示す流れ図である。図9に示された本発明によるインターネット上での広告提供方法の一例は、本発明によるインターネットユーザアクセス意図判断を介したキーワード広告データ(第1広告データ)以外に、従来技術による一般キーワード販売に対する一般キーワード広告データ(第2広告データ)、一般バナー広告データ(第3広告データ)などの多様な種類の広告データをどのような基準によって1つのユーザインターフェイス画面に構成するかに関する一例である。
【0076】
本発明の一実施例によると、前記広告データは次のような方式でユーザに提供される。
【0077】
ユーザから本発明によるシステムへのアクセス要求を受信すると(ステップ901)、前記アクセス要求の対象となるウェブページが検索ページであるかを判断する(ステップ902)。検索ページである場合、ユーザから所定の検索語の入力を受け(ステップ903)、前記入力された検索語が所定の一般キーワード販売によって販売されたキーワードであるかを判断する(ステップ904)。一般キーワード販売によって販売されたキーワードであると判断される場合は、一般キーワードデータベース(第2データベース)を検索して該当キーワードと連結された前記第2広告データをユーザに提供する(ステップ909)。ステップ904で、前記検索語が一般キーワード販売によって販売されたキーワードでないと判断される場合は、前記ユーザ端末機の格納手段において所定のクッキーフォルダを検索して所定の広告ファイルがあるかを判断する(ステップ905)。広告ファイルがあると判断される場合は、前記広告ファイルに含まれた所定のキーワードデータに対応する第1広告データを前記ユーザに提供する(ステップ908)。ステップ905で広告ファイルがないと判断された場合は、一般バナー広告データベース(第3データベース)を検索して前記第3広告データをユーザに提供する(ステップ907)。
【0078】
ステップ902で前記ユーザがアクセス要求をしたページが検索ページでない一般ページ(ニュースまたはゲームページなど)であると判断された場合には、上述した流れと同一に前記ユーザ端末機の格納手段に所定のクッキーフォルダを検索して所定の広告ファイルがあるかを判断する(ステップ905)。広告ファイルがあると判断される場合には、前記広告ファイルに含まれた所定のキーワードデータに対応する第1広告データを前記ユーザに提供する(ステップ908)。ステップ905で広告ファイルがないと判断された場合には、一般バナー広告データベース(第3データベース)を検索して前記第3広告データをユーザに提供する(ステップ907)。
【0079】
図9に示された本発明による広告提供方法による一例は、多様な変形実施例が存在する。一例として、ステップ904で販売されたキーワードであると判断された場合であっても、第2広告データと共に、前記ユーザ端末機の格納手段に所定のクッキーフォルダを検索し、所定の広告ファイルに含まれた所定のキーワードデータに対応する第1広告データを1つのユーザインターフェイス画面に配することが可能である。また、実現によって図9に示された流れは、前記第1ないし第3広告データ間の優先順位を決定するためのものであり、前記第1ないし第3広告データが1つのユーザインターフェイス画面に多様な方法で配されてユーザに提供されることも可能である。
【0080】
図10は本発明によるインターネットユーザのアクセス意図を用いたインターネット上での広告誘致および広告提供システムの一例を示した構成ブロック図である。
【0081】
図10を参照すると、本発明によるインターネット上での広告システムは、中央サーバ、および広告サーバから構成される。中央サーバは、通信部1020、制御部1030、処理部1040、および所定のデータベース1051と広告ファイル作成部1052を含む格納部1050を含み、広告サーバは、広告送出部1060、第2広告データベース1071、第3広告データベース1072、分析部1080、および格納部1090を含む。本発明の一実施例によるインターネット上での広告システムの構成ブロックを詳しく説明すると次のとおりである。
【0082】
中央サーバは、ユーザが入力した所定のイベントの入力を受けてユーザの関心分野を判断し、これを所定の広告ファイルとして作成し、本発明によるシステムまたは/およびユーザ端末機1010の格納手段に伝送する機能を担当する。中央サーバの詳細モジュールとして、通信部1020はユーザからイベントの入力を受けるためのものであって、ユーザ端末機1010と中央サーバ間の通信を担当する。
【0083】
処理部1040は、前記入力されたイベントの類型を分析し、前記分析されたイベントの類型に基づいて所定の基準によって前記ユーザの関心分野を判断するためのものである。上述したように、イベントの類型分析の一例として、有効期間(effective period)別にイベントの類型を分類することもできる。すなわち、花配達のような即時性が要求される検索語のようなイベントの場合には有効期間を1日とし、コンピュータのような一定期間の推移を詳察する必要のある検索語のようなイベントの場合には有効期間を一週間とするなど、各イベントに対する類型を分析することができる。所定の基準は、上述したように、ユーザのイベント別に選定されたいくつかの条件であって、前記イベント発生頻度数、前記イベントの最近性、および前記イベントに関連して既設定された優先順位の中の1つ以上である。イベント類型の分析手順および所定の基準によるユーザの関心分野判断手順は上述したとおりである。
【0084】
格納部1050は、ユーザの関心分野とこれに対応する広告を識別することができる所定の符号を記録するためのものである。本発明の好ましい一実施例によると、ユーザに発行される広告クッキーは格納部1050内の広告ファイル作成部1052で作成される。このような広告クッキーが作成されてユーザに伝送されることによって、ユーザの関心分野と所定の記号を記録することもできるし、格納部1050自体に所定のデータベース1051手段を備えてユーザ別に関心分野およびこれと関連した広告などのような情報または情報の識別記号を格納管理することも可能である。また、本発明の好ましい一実施例によると、格納部1050に設けられたデータベース1051手段は、中央サーバでない広告サーバ内に設けられて所定の追加的な機能を担当することが可能である。また、本発明の好ましい一実施例によると、前記ユーザが所定のログインステップを介してアクセスした場合、前記広告ファイルを前記ユーザ情報データベース(図示省略)に格納することも可能であり、前記ユーザが追後に再びログインして所定のインターネットサービスを用いる場合、前記ユーザ情報データベースを参照して前記広告ファイルを抽出し、前記広告ファイルと関連した所定の広告を前記ユーザに提供するように作動することも可能である。
【0085】
制御部1030は、中央サーバの全般的な作動を制御する機能を実行する。
【0086】
広告サーバは所定の広告内容を格納管理する役割を実行するものであって、ユーザ端末機1010に格納されている広告クッキーを分析して所定の広告をユーザ端末機1010に伝達する機能を担当する。また、本発明の一実施例によると、広告サーバは本発明によるユーザの関心分野が記録された広告ファイルを作成し、これを用いて広告を提供する機能を担当するだけでなく、従来のキーワード広告または一般バナー広告システムと連動して多様な種類の広告をユーザに提供することが可能である。図10を参照すると、本発明による広告サーバは、一般キーワード販売を介した広告をユーザに提供するための広告データを格納している第2広告データベース1071および一般バナー広告をユーザに提供するための広告データを提供している第3広告データベース1072を含む。広告送出部1060は、中央サーバの制御部1030の制御を受け、多様な広告データを所定の基準によってユーザに提供する。すなわち、1つのユーザインターフェイス画面にユーザの関心分野による広告データ、一般キーワード広告データ、一般バナー広告データなどの多様な広告データを所定の基準によって配するが、このような所定の基準は前記広告データ間の優先順位を設定し、一例として、優先順位の高い広告はユーザインターフェイス右側上端に位置し、優先順位の低い広告はユーザインターフェイス左側下端に位置するという方式で配することが可能である。このような優先順位は広告主が支払った広告料によって決定される。
【0087】
格納部1090は広告クッキーが発行される場合、広告クッキーが発行された対象キーワード、キーワードの類型情報、広告クッキーが発行された所定のユーザ端末機の番号などの情報を格納する役割を担当する。すなわち、格納部1090では発行された広告クッキーに対するデータをデータベース化し、分析部1080では前記発行された広告クッキーに含まれたキーワード別に各ユーザ端末機が所定のインターネットウェブサイトで発生させた露出数を集計する。このような露出数集計は該当ウェブサイトの総ユーザを対象とすることもできるが、総ユーザの中から一部をサンプリングして露出数集計を実行して総ユーザに対する露出数を統計的に推定することも可能であるということは上述したとおりである。また、分析部1080は格納部1090に格納された該当キーワードデータ別に情報を総合して広告主に提供する所定のフィードバック報告情報を生成する役割を担当する。
【0088】
また、広告サーバはユーザのアクセス意図リストに対応する広告をインターネットにアクセスしたユーザにウェブブラウザを介して提供するだけでなく、ユーザの電子メールアカウントに所定の広告を送信したり、ユーザの移動通信端末機(携帯電話機またはPDAなど)にも所定の広告を送信するように作動することができる。図10に示された広告サーバは、中央サーバと物理的に区分されて位置するように図示されているが、これは例示であるだけで、中央サーバと広告サーバの区分は機能的区分であり、説明の便宜のためのものであることは言うまでもない。
【0089】
また、上述した本発明の一実施例によるインターネット上での広告システムを構成する各構成要素は、説明の便宜のために単純に機能的に区分されただけで、各構成要素の実際の物理的位置または実現とは無関係である。
【0090】
また本発明の実施例は多様なコンピュータで実現される多様な機能を実行するためのプログラム命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体を含む。前記コンピュータ読み取り可能媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含む。前記媒体は、プログラム命令は本発明のために特別に設計されて構成されたものや、コンピュータソフトウェア当業者に公知されて使用可能なものであったりする。コンピュータ読み取り可能記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピィーディスクおよび磁気テープのような磁気媒体(magnetic media)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体(magneto−optical media)、およびロム(ROM)、ラム(RAM)、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納し実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。前記媒体は、プログラム命令、データ構造などを指定する信号を伝送する搬送波を含む光または金属線、導波管などの伝送媒体であることもある。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。
【0091】
図11は本発明によるインターネットユーザのアクセス意図を用いたインターネット上での広告誘致および広告提供方法およびそのシステムで用いられる汎用コンピュータシステムの内部ブロック図である。
【0092】
コンピュータシステムは、ラム(RAM:Random Access Memory)1160とロム(ROM:Read Only Memory)1170を含む主記憶装置と連結される1つ以上のプロセッサ1140を含む。プロセッサ1140は中央処理装置(CPU)ともいわれる。当業界で広く知られているように、ロム1170はデータ(data)と命令(instruction)を単方向性でCPUに伝達する役割をし、ラム1160は通常、データと命令を双方向性で伝達するのに用いられる。ラム1160およびロム1170はコンピュータ読み取り可能媒体のいかなる適切な形態をも含む。大容量記憶装置(Mass Storage)1110は双方向性でプロセッサ1140と連結されて追加的なデータ格納能力を提供し、前記したコンピュータ読み取り可能記録媒体の中のいかなるものにも該当する。大容量記憶装置1110はプログラム、データなどを格納するのに用いられ、通常、主記憶装置より速度が遅いハードディスクのような補助記憶装置である。CDロム1120のような特定大容量記憶装置が用いられることもある。プロセッサ1140は、ビデオモニタ、トラックボール、マウス、キーボード、マイクロフォン、タッチスクリーン型ディスプレイ、カード読取り機、磁気または紙テープ読み取り機、音声または手書き文字認識機、ジョイ・スティック、またはその他の公知されたコンピュータ入出力装置のような1つ以上の入出力インターフェイス1130と連結される。最後に、プロセッサ1140はネットワークインターフェイス1150を介して有線または無線通信ネットワークに連結される。このようなネットワーク連結を介して前記した方法の手順を実行することができる。前記した装置および道具はコンピュータハードウェアおよびソフトウェア技術分野の当業者に広く知られている。
【0093】
前記したハードウェア装置は、本発明の動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されることもできる。
【0094】
以上のように本発明は限定された実施例と図面によって説明されたが、本発明は前記の実施例に限定されるものでなく、本発明が属する分野において通常の知識を有する者にとっては、このような記載から多様な修正および変形が可能であろう。従って、本発明思想は、添付の特許請求の範囲によってのみ把握されなければならず、この均等物または等価的変形のすべてが、本発明思想の範囲に属することは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1a】従来技術によって検索語を介したウェブページ検索時に検索語と関連した広告を画面の一部分にディスプレイすることによって広告を行う方法の一例を示した図である。
【図1b】従来技術によるインターネット上での広告誘致方法の一例を示した図である。
【図2】本発明の一実施例によるインターネットユーザのアクセス意図を判断するための方法を示す流れ図である。
【図3】本発明の一実施例によるインターネットユーザのアクセス意図を用いて所定の広告を行うための対象キーワードデータの生成方法の流れを示した流れ図である。
【図4】図3に示された本発明の一実施例による対象キーワードデータの生成方法が実行されるシステムの一例を示した構成ブロック図である。
【図5】図3に示された本発明の一実施例による対象キーワードデータの生成方法が実行されるシステムのさらに他の一例を示した構成ブロック図である。
【図6】本発明のさらに他の一実施例によるインターネットユーザのアクセス意図を用いて所定の広告を行うための対象キーワードデータの生成方法の流れを示した流れ図である。
【図7a】本発明の一実施例によるインターネットユーザのアクセス意図を用いたインターネット上での広告誘致方法の一例を示した図である。
【図7b】本発明の一実施例によるインターネットユーザのアクセス意図を用いたインターネット上での広告誘致方法の一例を示した図である。
【図8】本発明の一実施例によるインターネット上での広告誘致方法を示す流れ図である。
【図9】本発明によるインターネット上での広告提供方法の一例を示す流れ図である。
【図10】本発明によるインターネットユーザのアクセス意図を用いたインターネット上での広告誘致および広告提供システムの一例を示した構成ブロック図である。
【図11】本発明によるインターネットユーザのアクセス意図を用いたインターネット上での広告誘致および広告提供方法およびそのシステムに用いられる汎用コンピュータシステムの内部ブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネット上で広告を誘致するための広告情報を生成する方法であって、
1つ以上のキーワード、前記キーワードの類型情報、前記類型情報に対応する所定の基準情報、および前記キーワードに対応する広告リスト情報を記録するキーワードデータベースを維持するステップであって、前記広告リスト情報は前記キーワードを含む広告ファイルの個数情報を含む、ステップと、
ユーザから所定のイベントの入力を受けるステップと、
前記入力されたイベントに対応するキーワードを履歴データとして記録するステップと、
前記キーワードデータベースを参照して前記キーワードの類型情報を検索するステップと、
前記検索された類型情報に対応する前記基準情報を検索するステップと、
前記検索された基準情報によって前記キーワードが前記ユーザの関心分野であるかを判断するステップと、
前記ユーザの関心分野であると判断される前記キーワードを含む広告ファイルを生成するステップと、
前記キーワードデータベースに格納された前記広告リスト情報の前記個数情報を更新するステップと、
前記キーワードおよび前記更新された広告リスト情報を含む広告情報を生成するステップと、
を含むことを特徴とする広告情報生成方法。
【請求項2】
前記イベントは、前記ユーザがインターネット検索エンジンの検索ウィンドウに入力した検索語、前記ユーザがウェブブラウザのアドレスウィンドウに入力したウェブページ情報、および前記ユーザが前記ウェブブラウザ上で選択入力したハイパーテキストマークアップ言語の中のいずれか1つであることを特徴とする請求項1に記載の広告情報生成方法。
【請求項3】
前記類型情報は、前記キーワード別に既設定された所定の有効期間情報であることを特徴とする請求項1に記載の広告情報生成方法。
【請求項4】
前記基準情報は、前記有効期間中に前記ユーザから前記イベントが入力された回数であることを特徴とする請求項3に記載の広告情報生成方法。
【請求項5】
前記広告ファイルはクッキーファイルであることを特徴とする請求項1に記載の広告情報生成方法。
【請求項6】
前記広告ファイルは、前記ユーザの端末機番号、前記ユーザの識別記号、または前記広告ファイルの満了日情報の中の1つ以上をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の広告情報生成方法。
【請求項7】
前記広告情報は、前記キーワードに対応するウェブページの露出個数情報をさらに含むことを特徴とする請求項1または6に記載の広告情報生成方法。
【請求項8】
インターネット上で広告を誘致する方法であって、
1つ以上のキーワード、および前記キーワードに対応し請求項1の方法によって生成された広告情報を格納しているキーワードデータベースを維持するステップと、
第1広告主から広告キーワードを含む広告要請を受信するステップと、
前記キーワードデータベースを参照して前記広告キーワードに対応する広告情報を検索するステップと、
前記検索された広告情報を加工して前記第1広告主のウェブブラウザに案内情報データを提供するステップと、
前記第1広告主から確認回答を受信するステップであって、前記確認回答は前記第1広告主の第1広告データを含む、ステップと、
前記広告キーワードと前記広告キーワードに対応する前記第1広告データを第1広告データベースに記録するステップと、
を含むことを特徴とするインターネット上での広告誘致方法。
【請求項9】
前記キーワードデータベースを参照して前記広告キーワードに対応する前記広告情報を検索する前記ステップは、
前記広告キーワードに対応する広告情報がない場合、前記受信した広告キーワードおよび前記広告キーワードに対する入力カウンタ値を所定の格納手段に記録するステップと、
第2広告主から前記広告キーワードを含む広告要請を受信した場合、前記格納手段に記録された前記広告キーワードに対する前記入力カウンタ値を増加させるステップと、
前記入力カウンター値が所定値以上であるかを判断するステップと、
前記カウンター値が所定値以上である場合、前記広告キーワードおよび前記広告キーワードに対応する広告情報を前記キーワードデータベースに記録するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のインターネット上での広告誘致方法。
【請求項10】
前記案内情報データは、前記生成された広告ファイルの個数情報、前記広告キーワードに対応するウェブページの露出個数情報、または前記広告キーワードの価格情報の中の1つ以上を含むことを特徴とする請求項8に記載のインターネット上での広告誘致方法。
【請求項11】
前記確認回答は、所定の広告代金に対する決済情報をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載のインターネット上での広告誘致方法。
【請求項12】
前記広告要請は、競売または入札方式であることを特徴とする請求項8に記載のインターネット上での広告誘致方法。
【請求項13】
検索エンジンユーザに所定の広告を提供するための方法であって、
1つ以上のキーワードおよび前記キーワードに対応する1つ以上の広告データを格納している広告データベースを維持するステップと、
ユーザからアクセス要求を受信するステップであって、前記アクセス要求は前記ユーザの端末機に格納された広告ファイルを含む、ステップと、
前記受信された広告ファイルに記録されたキーワードを抽出するステップと、
前記広告データベースを参照して前記キーワードに対応する広告データを検索するステップと、
前記検索された広告データを加工して前記ユーザのウェブブラウザに提供するステップとを含み、
前記広告データベースは、
1つ以上のキーワードおよび前記キーワードに対応し、請求項1の方法によって生成された広告情報を格納しているキーワードデータベースを維持するステップと、
広告主から広告キーワードを含む広告要請を受信するステップと、
前記キーワードデータベースを参照して前記広告キーワードに対応する広告情報を検索するステップと、
前記検索された広告情報を加工して前記広告主のウェブブラウザに案内情報データを提供するステップと、
前記広告主から確認回答を受信するステップであって、前記確認回答は前記広告主の広告データを含む、ステップと、
前記広告キーワードと前記広告キーワードに対応する前記広告データを前記広告データベースに記録するステップと、
を介して更新されることを特徴とするインターネット上での広告提供方法。
【請求項14】
検索エンジンユーザに所定の広告を提供するための方法であって、
1つ以上のキーワードおよび前記キーワードに対応する1つ以上の第1広告データを格納している第1広告データベースを維持するステップと、
所定のキーワードに対応する1つ以上の第2広告データを格納している第2広告データベースを維持するステップと、
ユーザからアクセス要求を受信するステップであって、前記アクセス要求は前記ユーザの端末機に格納された広告ファイルを含む、ステップと、
前記受信された広告ファイルに記録されたキーワードを抽出するステップと、
前記第1広告データベースを参照して前記キーワードに対応する第1広告データを検索するステップと、
前記ユーザから検索語の入力を受けるステップと、
前記第2広告データベースを参照して前記検索語に対応する第2広告データを検索するステップと、
前記第1広告データまたは前記第2広告データを所定の基準によって配してユーザインターフェイス画面を構成するステップと、
前記ユーザインターフェイス画面を前記ユーザのウェブブラウザに提供するステップとを含み、
前記第1広告データベースは、
1つ以上のキーワードおよび前記キーワードに対応して請求項1の方法によって生成された広告情報を格納しているキーワードデータベースを維持するステップと、
広告主から広告キーワードを含む広告要請を受信するステップと、
前記キーワードデータベースを参照して前記広告キーワードに対応する広告情報を検索するステップと、
前記検索された広告情報を加工して前記広告主のウェブブラウザに案内情報データを提供するステップと、
前記広告主から確認回答を受信するステップであって、前記確認回答は前記広告主の広告データを含む、ステップと、
前記広告キーワードと前記広告キーワードに対応する前記広告データを前記第1広告データベースに記録するステップと、
を介して更新されることを特徴とするインターネット上での広告提供方法。
【請求項15】
所定のキーワードに対応する1つ以上の第2広告データを格納している第2広告データベースを維持するステップと、
1つ以上の第3広告データを格納している第3広告データベースを維持するステップとをさらに含み、
前記広告データベースを参照して前記キーワードに対応する前記広告データを検索する前記ステップは、
前記ユーザから検索語の入力を受けるステップと、
前記第2広告データベースを参照して前記検索語に対応する第2広告データを検索するステップと、
前記第3広告データベースを参照して前記第3広告データを検索するステップとを含み、
前記検索された広告データを加工して前記ユーザのウェブブラウザに提供する前記ステップは、
前記広告データ、前記第2広告データ、および前記第3広告データを所定の基準によって配してユーザインターフェイス画面を構成するステップと、
前記ユーザインターフェイス画面を前記ユーザのウェブブラウザに提供するステップとを含むことを特徴とする請求項13に記載のインターネット上での広告提供方法。
【請求項16】
前記第2広告データは一般キーワード広告データであり、前記第3広告データは一般バナー広告データであることを特徴とする請求項14または15に記載のインターネット上での広告提供方法。
【請求項17】
前記広告主に所定のフィードバック情報を提供するステップであって、前記フィードバック情報は、前記広告が前記ユーザに提供された回数、前記広告に対する前記ユーザのクリック回数、前記ユーザの前記第1広告主ウェブページ訪問周期、または前記広告提供後の前記第1広告主のウェブページ訪問回数の中の1つ以上を含む、ステップをさらに含むことを特徴とする請求項13または14に記載のインターネット上での広告提供方法。
【請求項18】
請求項1ないし請求項14のいずれか一項の方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項19】
インターネット広告システムであって、
1つ以上のキーワード、前記キーワードの類型情報、前記類型情報に対応する所定の基準情報、および前記キーワードに対応する広告リスト情報を記録するキーワードデータベースであって、前記広告リスト情報は前記キーワードを含む広告ファイルの個数情報を含む、キーワードデータベースと、
ユーザから所定のイベントの入力を受けるための通信部と、
前記入力されたイベントに対応するキーワードを履歴データとして記録し、前記キーワードデータベースを参照して前記キーワードの類型情報および前記検索された類型情報に対応する前記基準情報を検索し、前記検索された基準情報によって前記キーワードが前記ユーザの関心分野であるかを判断する処理部と、
前記ユーザの関心分野であると判断される前記キーワードを抽出し、前記抽出されたキーワードを含む広告ファイルを生成する広告ファイル作成部であって、前記広告ファイルは、前記ユーザの端末機番号、前記ユーザの識別記号、または前記広告ファイルの満了日情報の中の1つ以上をさらに含む、広告ファイル作成部と、
前記キーワードデータベースに格納された前記広告リスト情報の前記個数情報を更新し、前記キーワードおよび前記更新された広告リスト情報を含む広告情報を生成する広告情報生成部と、
から構成される中央サーバと、
1つ以上のキーワードおよび前記キーワードに対応する1つ以上の広告データを格納している広告データベースと、
前記広告データベースを参照して前記広告ファイルに含まれたキーワードに対応する広告データを加工し、前記加工された広告データを前記ユーザのウェブブラウザに提供する広告送出部と、
前記広告データ提供に関する履歴情報を格納するための格納部と、
前記格納された履歴情報に基づいて前記広告データを登録した広告主に所定のフィードバック情報を提供するための分析部と、
から構成される広告サーバと、
を含むことを特徴とするインターネット広告システム。

【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図1a】
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【公表番号】特表2006−524371(P2006−524371A)
【公表日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−500675(P2006−500675)
【出願日】平成16年4月21日(2004.4.21)
【国際出願番号】PCT/KR2004/000907
【国際公開番号】WO2004/095335
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】