説明

インターネットランドリーシステム

【課題】従来のコインランドリーは共同利用の不衛生、夜間の治安の悪さ、洗剤や小銭の用意と仕事を持つ女性には利用し難く、乾燥後の洗濯物を畳むのも労苦であった。
【解決手段】インターネット利用で24時間受注可能とし、コインランドリーを係員が顧客に出向いて完全受注型にし、価格は従量制にした。支払い方法も現金と併用してインターネット決済システムを利用し顧客の利便性を向上した。洗濯は消臭・除菌剤を洗剤と併用し共同利用の衛生面を担保し、乾燥後は洗濯物を整形して畳み顧客に届ける。顧客基本情報のデータベース構築とインターネットとバーコードシステムの活用により各種の顧客サービスを提供して顧客の満足度を向上させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインターネットを利用したアンダーウェアー、衣類、タオル等から成る一般家庭洗濯物のランドリーシステムに関する。詳しくは、コインランドリーシステムの改良と訪問式ランドリーの併用による顧客サービス中心の新ランドリーサービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】特開2003−290600 特開2001−22829
【0003】
従来のコインランドリーでは顧客が無人のランドリー店に洗濯物を持参し、洗濯物を洗濯機に入れ洗剤を加え設備使用の料金を支払い自分で操作し、洗濯完了後は乾燥機に洗濯物を移し設備使用の料金を支払い自分で操作し乾燥完了後は持ち帰り分別、たたむ作業を行っている。
【0004】
家庭での洗濯は顧客が家庭用洗濯機で洗濯後に外または部屋に干し、洗濯機・乾燥機の併用または全自動洗濯乾燥機を使用しているが、最近の全自動乾燥洗濯機はコンピュータ化により操作は多様化し難易である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上に述べたコインランドリーの使用においては機械操作を全て自分で行うには操作方法が判らない時もあり、小銭の用意を必要とする。また共同利用であるので衛生面では不安を感じ、夜間において治安上の問題もあり洗濯中はその場を空けると盗難の心配や操作時に洗濯物を他人に見られる可能性がある。
【0006】
洗濯完了後洗濯物は重く絡まりあっているので乾燥機へ移動する際に洗濯物を一枚ごとに解かなくてはならず労苦であり、コインランドリーへの往復と洗濯から乾燥までの全工程にかなりの時間を費やさなくてはならない。また時にはコインランドリーの全洗濯機が使用中で洗濯物を一端持帰り再度出直さなくてはならないこともある。
【0007】
家庭で洗えるアンダーウェアー等の洗濯物を受け付ける外部委託サービスはなく、インターネット利用もないので問い合わせは困難であり、顧客サービスは存在しなかった。
【0008】
本システムは、このような従来の問題を解決しようとするものであり、ランドリーを消費者主体の便利、安全、衛生的、効率的に実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
インターネットの利用により顧客は24時間いつでもランドリー発注を行うことができる。
【0010】
インターネットランドリーは完全訪問型として係員が顧客へ出向き、対面して洗濯物を受け取り洗濯ネットに入れるが顧客の希望によっては顧客自身に洗濯ネットに入れてもらう。計量方式の採用により、洗濯物の重量で料金を設定する従量料金システムとする。
【0011】
機械操作および全作業を係員が行い、消臭除菌剤の使用で衛生管理を徹底させ、不衛生品は受注せず信頼できるランドリーシステムとし、アンダーウェアー等を考慮して折りたたみを含む全工程を一定年齢以上の女性が担当する。
【0012】
顧客データベースの構築により顧客管理を行い、インターネットメールによる集配サービスの受付けで時間の無駄を省き獲得サービスポイントや各種サービス情報の配信を行い会員制導入により人的関係を築き、サービスの内容を拡充する
【0013】
顧客基本情報入力済みポイントカードを発行し顧客に渡し、受注の際にはポイントカードを顧客から一端預かり店舗ポイントカードリードライターにて顧客情報を読み取り発注金額に応じたポイントが加算される。
【0014】
顧客の利便性を向上するために支払い方法を現金のみならずインターネット決済システムを併用する。
【発明の効果】
【0015】
従来のセルフサービス型コインランドリーを変更し、集配型コインランドリー代行ビジネスシステムにした効果は安全、便利、衛生的、効率的であり、顧客との信頼関係が構築される。
【0016】
会員としての入会者には、継続的な受注に対してポイントサービスを提供し、顧客は安価に当サービスを利用できる。また全ランドリー作業の代行により顧客の時間の有効利用さらにはコインランドリーにおける治安問題の解決および稼働率が向上する。
【0017】
インターネット決済方式により手持ち現金を用意する必要がなく24時間いつでも簡単便利に発注できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図1、図2、図3と図4に基づいて説明する。
【0019】
図1において店舗は当該サービスのホームページを地域限定のインターネットに立ち上げる。
【0020】
図1において顧客は顧客端末、固定電話または携帯電話から店舗端末、固定電話または携帯電話を通じてランドリーサービスを店舗に発注する。固定電話以外からの発注に際しては名前、住所、電話番号、携帯番号、性別、年齢、生年月日、メールアドレスおよび決済方法の基本顧客情報を顧客が入力し店舗端末に送信して会員となる。
【0021】
係員は発注を受けて顧客指定場所へ出向き、洗濯ネットにランドリー類を入れ洗濯物の重さを量り従量料金制に基づいて料金を請求し、顧客は現金またはインターネット決済システムを利用して支払いポイントカードを係員に渡す。
【0022】
係員は顧客のポイントカードを店舗に持ち帰り、カードリーダ・ライターに顧客より預かったポイントカードを挿入するとカードリーダ・ライターに登録されたポイントシステムに従って自動的にポイントを加算しカードに印字される。
【0023】
係員はバーコードリーダーで顧客カードを読み取りデータを収集しリアルタイムで店舗端末に送信する。ここでのバーコードは14桁から成るNW−7を使用し、1桁はバーコード種類、2−5桁には洗濯プロセス情報、7から12桁には顧客基本情報、13から14桁を決済システムとする。NW−7はエクセル及びワード対応型であるので顧客管理に最適なバーコードシステムである。
【0024】
図2はバーコードリーダーから送信された顧客データを店舗端末内のCPUでの情報処理経路とデータベースへの出力説明図である。顧客データはCPU内のRAMへ、次にREGISTERへ送信されてからALUへ転送されここで全情報を照合確認した後にデータベースへ送信登録される。
【0025】
図3は顧客データベース構築内容でありバーコードと同一性を持つ。会員制の導入により各種サービスの多様化への対応、メールによる集配の予約、各種メッセージの送信、獲得サービスポイント確認とサービス期間の案内を行う顧客管理を行う。
【0026】
図4のインターネット決済システムは携帯電話と端末にて利用可能であり顧客には利用手数料なしで又手元現金を用意することなくいつでも発注することができる。但し、利用に当たっては顧客がインターネット決済システムに当ランドリーサービスを支払い先きとして事前登録しておく必要がある。
【0027】
係員がバーコードリーダーによって顧客バーコードデータを読み込むと顧客情報はインターネット決済システムの仮想サーバーに送信され支払い先の確認、弊社への支払い、顧客へのレシート通知と一連の作業を瞬時に行い弊社のデータベースへと送信され顧客データは更新される。
【0028】
係員は洗濯ネット入りランドリーを既存のコインランドリーに持ち込み、消臭除菌剤と洗剤を洗濯機に投入し衛生管理を徹底した後、規定の料金を入れて洗濯機を操作し、洗濯を開始する。洗濯完了後はランドリーを乾燥機に移動し、規定の料金を入れて乾燥機を操作し完全に乾燥させ店舗に持ち帰る。
【0029】
係員はランドリーを一枚一枚たたみ梱包した後、端末または携帯から顧客に配達時間の確認メールまたは電話連絡を入れ加算済みポイントカードとともに顧客に届けることとする。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】インターネット ランドリーシステムの概要図
【図2】店舗端末CPUからデータベースへの情報処理経路図。
【図3】店舗端末中の顧客管理用データベース
【図4】仮想サーバーインターネット決済システム システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットによる受発注後、係員が顧客の自宅または配達を望む場所において一般家庭洗濯物の重さを計りその重さに合った料金を客は支払い洗濯物を係員に渡し、係員は洗濯・乾燥とたたみ作業を代行し全工程完了後にメール又は携帯電話で配達時間の確認後に仕上がった洗濯物を顧客に届けるランドリーサービスシステム。
【請求項2】
顧客は顧客端末からインターネットにより顧客基本情報である住所、氏名、電話番号、携帯電話番号、イーメールアドレスと決済方法を入力して店舗端末に送信して会員登録を行いデータベース化した後、ネット会員にはランドリー集配の予約、ランドリー完了配達日時確認メッセージや獲得ポイント数の通知を送信、1キロのランドリーに対し1ポイント付与するポイント制により50ポイントで1キロ分のランドリー料金減額サービスやポイント倍増サービス期間を設け現金支払いを除くインターネット決済による領収通知を提供するランドリーサービスシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−284313(P2008−284313A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−153328(P2007−153328)
【出願日】平成19年5月15日(2007.5.15)
【出願人】(506077337)
【Fターム(参考)】