説明

インターホンシステム

【課題】玄関に設置された子機に外部機器が追加接続された場合に、その接続を拒否できるようにする。
【解決手段】玄関に設置される子機2と、住戸内に設置され子機からの呼び出しに応答して通話を成立させるための親機1とを備え、子機2及び親機1はそれぞれ3個のインターホン接続入出力端子P1、P2、P3を有し、子機2は、インターホン接続入出力端子に親機以外の外部親機3が接続されたことを検出して親機1に通知するための接続確認信号を生成する子機制御部27を備え、親機1は、子機2の子機制御部27からの接続確認信号を受信して子機2への外部親機3の接続を受け付けるのを拒否するための親機制御部17を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターホンシステムに係り、特に、玄関に設置された子機に外部親機や外部増設親機を追加接続することができるインターホンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、玄関に設置された子機にて来訪者が呼出操作を行って住戸内に設置された親機を呼び出すと共に、子機のカメラで撮像された来訪者の映像を親機のモニタに出画することで、子機及び親機間で通話を行うことが可能になるテレビドアホン装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このテレビドアホン装置は、子機及び親機にそれぞれ信号を送受信するための送受信回路が複数設けられている。したがって、図7(A)、(B)に示すように、例えば子機200には3個のインターホン接続入出力端子P11、P12、P13が、親機100は3個のインターホン接続入出力端子P11、P12、P13がそれぞれ設けられ、子機200のインターホン接続入出力端子P13と、親機100のインターホン接続入出力端子P11とが伝送路L10によって接続されている。また、親機100には電気錠300が接続されている。
【0004】
このように複数のインターホン接続入出力端子P11、P12、P13を子機200及び親機100に備えたテレビドアホン装置において、親機100の親機制御部(図示せず)は起動時に機器構成を把握するために、インターホン接続入出力端子P11、P12、P13の順に空き端子確認を行っている。
【0005】
具体的には、親機100の親機制御部が各端子P11、P12、P13に対して空き端子確認信号を出力し、接続機器があれば、その接続機器が応答信号を返してくるので、親機制御部はその応答信号に基づきその端子に接続機器が接続されていることを判別する。図7(A)の場合、親機100はインターホン接続入出力端子P11に子機200が接続されているので、子機200の子機制御部が応答信号を返すことで親機100の親機制御部はインターホン接続入出力端子P11に子機200が接続されていると判別することができる。したがって、親機100の親機制御部は記憶部(図示せず)にインターホン接続入出力端子P11に子機200が接続されているとの情報をシステム構成情報として保存する。
【0006】
また、システム稼動時には一定周期で、接続機器の異変を検知するために接続端子に対してはヘルスチェックを、空き端子に対しては空き端子確認を行っている。具体的には、各端子に対して空き端子確認信号を出力し、接続機器があれば、その接続機器が応答信号を返すので、その接続端子に対してヘルスチェック信号を出力することで接続機器のヘルスチェックを行うことができる。なお、電源断のようにシステムリセットされた場合は、再度、親機100の親機制御部は機器構成を把握するために空き端子確認を行い、記憶部の構成情報を更新することになる。
【0007】
このようなテレビドアホン装置において、図7(B)に示すように、図7(A)のシステムにおける親機100のインターホン接続入出力端子P13に増設親機400をシステム稼動中に接続すると、親機100の親機制御部がインターホン接続入出力端子P13の空き端子確認で、増設親機400が接続されシステム構成に変更があったことを検出することができる。また、子機200のインターホン接続入出力端子P11に外部増設親機500を接続すると、親機100の親機制御部が子機200のインターホン接続入出力端子P13を除くインターホン接続入出力端子P11、P12の空き端子確認を行っているので、子機200のインターホン接続入出力端子P11の空き端子確認で、外部増設親機500が接続されシステム構成に変更があったことを検出することができる。
【0008】
親機100の親機制御部は、システム稼動中にシステム構成に変更があると、システムリセットして再度、機器構成を把握するために空き端子確認を行い、記憶部の構成情報を更新することになる。
【0009】
【特許文献1】特開2006−211372号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、背景技術において説明したテレビドアホン装置では、悪意ある来訪者が、室外に設置される子機200の空き端子となっているインターホン接続入出力端子に親機100と同等の機能を有する親機を接続すると、親機100の親機制御部はシステム内において親機は1台と認識しているので、システム破綻してしまう難点があった。
【0011】
また、悪意ある来訪者が、室外に設置される子機200の空き端子となっているインターホン接続入出力端子に外部増設親機500を新たに接続すると、電気錠操作、録画操作を行うことができるので、防犯上、問題となり、それら機能を外部増設親機に持たせられなくなる難点があった。
【0012】
本発明は、このような従来の難点を解決するためになされたもので、玄関に設置された子機に外部親機が追加接続された場合に、その接続を拒否できるインターホンシステムを提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明は、玄関に設置された子機に外部親機や外部増設親機が追加接続された場合に、予め接続権限を有する機器によってのみその接続情報を確認すると共に、その接続の可否情報を検出することができるインターホンシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述の目的を達成する本発明の第1の態様であるインターホンシステムは、玄関に設置される子機と、住戸内に設置され子機からの呼び出しに応答して通話を成立させるための親機とを備え、子機及び親機はそれぞれ少なくとも2個のインターホン接続入出力端子を有し、子機は、インターホン接続入出力端子に親機以外の外部親機が接続されたことを検出して親機に通知するための接続確認信号を生成する子機制御部を備え、親機は、子機の子機制御部からの接続確認信号を受信して子機への外部親機の接続を受け付けるのを拒否するための親機制御部を備えたものである。
【0015】
このような第1の態様であるインターホンシステムによれば、悪意ある来訪者が住戸外に設置される子機に外部親機を接続することにより、システム内に親機が2台となったとしても、親機の親機制御部がその接続を拒否するので、システム破綻を防止することができる。
【0016】
また、上述の目的を達成する本発明の第2の態様であるインターホンシステムは、玄関に設置される子機と、住戸内に設置され子機からの呼び出しに応答して通話を成立させるための親機とを備え、子機及び親機はそれぞれ少なくとも2個のインターホン接続入出力端子を有し、子機は、インターホン接続入出力端子に外部増設親機が接続されたことを検出して親機に通知するための接続確認信号を生成する子機制御部を備え、親機は、子機の子機制御部からの接続確認信号を受信して発報表示部を駆動させ、子機への外部増設親機の接続を報知すると共に、子機への外部増設親機の接続の許可及び拒否を検出するための親機制御部を備えたものである。
【0017】
このような第2の態様であるインターホンシステムによれば、電気錠操作機能や録画操作機能を有する外部増設親機が住戸外に設置される子機に接続されても、居住者が住戸内の親機で子機に外部増設親機が接続されたことを確認することができるので、外部増設親機を接続した者が悪意ある来訪者の場合には居住者が親機の操作部で接続を拒否することで親機制御部がその拒否情報を検出することができる。したがって、悪意ある来訪者が子機に外部増設親機を接続して電気錠操作や録画操作してしまうことを防止することができる。
【0018】
また、上述の目的を達成する本発明の第3の態様であるインターホンシステムは、玄関に設置される子機と、住戸内に設置され子機からの呼び出しに応答して通話を成立させるための親機及び増設親機とを備え、子機、親機及び増設親機はそれぞれ少なくとも2個のインターホン接続入出力端子を有し、子機は、インターホン接続入出力端子に外部増設親機が接続されたことを検出して親機に通知するための接続確認信号を生成する子機制御部を備え、親機は、子機の子機制御部からの接続確認信号を受信して発報表示部を駆動させ、子機への外部増設親機の接続を報知すると共に、増設親機に接続確認信号を送信する親機制御部を備え、増設親機は、親機制御部からの接続確認信号を受信して発報表示部を駆動させ、子機への外部増設親機の接続を報知する親機制御部を備え、親機及び増設親機の何れかは、親機制御部に子機への外部増設親機の接続の許可及び拒否を検出するための機能を有するものである。
【0019】
このような第3の態様であるインターホンシステムによれば、電気錠操作機能や録画操作機能を有する外部増設親機が住戸外に設置される子機に接続されても、居住者が住戸内の親機及び増設親機で子機に外部増設親機が接続されたことを確認することができるので、外部増設親機を接続した者が悪意ある来訪者の場合には居住者が親機又は増設親機の操作部で接続を拒否することで親機及び増設親機の何れかの親機制御部がその拒否情報を検出することができる。したがって、悪意ある来訪者が子機に外部増設親機を接続して電気錠操作や録画操作してしまうことを防止することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明のインターホンシステムによれば、玄関に設置された子機に外部親機が追加接続された場合に、その接続を拒否できるので、悪意ある来訪者が外部親機を使用してシステム破綻させることを防止できる。
【0021】
また、本発明のインターホンシステムによれば、玄関に設置された子機に外部親機や外部増設親機が追加接続された場合に、予め接続権限を有する機器によってのみその接続情報を確認すると共に、その接続の可否情報を検出することができるので、悪意ある来訪者が子機に外部増設親機を接続して電気錠操作や録画操作してしまうことを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について、図面を参照して説明する。参照する図1は本発明のインターホンシステムを示す図で、(A)はシステム構成図、(B)は親機のブロック図、(C)は子機のブロック図である。
【0023】
本発明の第1の実施の形態例であるインターホンシステムは図1(A)に示すように、玄関に設置される子機2と、住戸内に設置され子機2からの呼び出しに応答して通話を成立させるための親機1とを備え伝送路L1によって接続されている。
【0024】
親機1は図1(B)に示すように、来訪者と通話するためのマイク及びスピーカを有する音声入出力部11と、後述する子機2の画像入力部22が撮像した映像を表示する液晶モニタ等から成る映像表示部12と、種々の操作を行うためのタッチパネル等から成る操作部13とを備えている。音声入出力部11は通話回路である音声処理部14を介して通信インターフェース(以下、IFと称する。)15に接続され、映像表示部12は映像処理回路である映像処理部16を介して通信IF15に接続されている。操作部13はCPU等から成る親機制御部17を介して通信IF15に接続されている。この親機制御部17は音声処理部14及び映像処理部16に接続され、これらを制御している。
【0025】
さらに、親機制御部17は従来の親機と同様に、ヘルスチェック機能及び空き端子確認機能を有している。また、空き端子確認により得られた機器の構成情報を記憶するための記憶部18が親機制御部17に接続されている。ここで、ヘルスチェック機能とは、接続した機器が正常に稼動しているか否かをチェックする機能で、システム稼動時には一定周期で行っている。
【0026】
また、通信IF15は子機3と接続するためのインターホン接続入出力端子を例えば3個有している。この親機用インターホン接続入出力端子P1、P2、P3は、それぞれ通信IF15に接続されている。
【0027】
子機2は図1(C)に示すように、居住者と通話するためのマイク及びスピーカを有する音声入出力部21と、玄関の来訪者を撮像するためのカメラである画像入力部22と、呼び出し等の種々の操作を行うためのタッチパネル等から成る操作部23とを備えている。音声入出力部21は通話回路である音声処理部24を介して通信IF25に接続され、画像入力部22は画像処理回路である画像処理部26を介して通信IF25に接続されている。操作部23はCPU等から成る子機制御部27を介して通信IF25に接続されている。この子機制御部27は音声処理部24及び画像処理部26に接続され、これらを制御している。
【0028】
また、通信IF25は親機1と接続するためのインターホン接続入出力端子を例えば3個有している。この子機用インターホン接続入出力端子P1、P2、P3は、それぞれ通信IF25に接続されている。
【0029】
さらに、子機用インターホン接続入出力端子P3と親機用インターホン接続入出力端子P1とは伝送路L1によって接続されている。
【0030】
このインターホンシステムIS1は、さらに、子機2の子機制御部27は、子機用インターホン接続入出力端子P1、P2、P3の何れか1個に親機1以外の外部親機3(図1(A))等の何らかの機器が接続されたことを検出して親機1に通知するための接続確認信号を生成する制御機能を有している。なお、子機制御部27はインターホン接続入出力端子P1にどのような機器が接続されたかを確認する機能を有していない。ここで、外部親機3は親機1と同等の機器構成で同等の機能を有しているものとする。また、親機1の親機制御部17は、子機2の子機制御部27からの接続確認信号を受信して子機2への外部親機3の接続を受け付けるのを拒否する制御機能を有している。
【0031】
このように構成された第1の実施の形態例であるインターホンシステムIS1の動作について説明する。
【0032】
来訪者が玄関の子機2の操作部23で親機1が設置された住戸内の居住者を呼び出すと、操作部23は子機制御部27に呼出信号を出力する。子機制御部27はその呼出信号を通信IF25へ出力すると共に、画像入力部22で撮像した画像の映像信号も通信IF25へ出力する。通信IF25は呼出信号及び映像信号を多重化して、子機用インターホン接続入出力端子P3→伝送路L1を介して親機1に送信する。親機1は多重化された呼出信号及び映像信号を、親機用インターホン接続入出力端子P1を介して通信IF15で受信すると、通信IF15は呼出信号及び映像信号を分離して呼出信号を親機制御部17に出力すると共に映像信号を映像処理部16に出力する。親機制御部17は呼出信号に基づき音声処理部14を介して音声入出力部11から呼出音を出力させると共に映像処理部16を駆動させるので、映像処理部16は映像表示部12に映像信号の内容を表示させる。
【0033】
居住者が来訪者を確認すると、その来訪者からの呼び出しに応答するために親機1の操作部13で通話操作を行うと、操作部13は親機制御部17に通話信号を出力する。また、居住者の音声を入力した音声入出力部11は音声信号を、音声処理部14を介して通信IF15に出力する。親機制御部17が通話信号を通信IF15に出力すると、通信IF15は通話信号及び音声信号を多重化して、親機用インターホン接続入出力端子P1→伝送路L1を介して子機2に送信する。子機2は多重化された通話信号及び音声信号を、子機用インターホン接続入出力端子P3を介して通信IF25で受信すると、通信IF25は通話信号及び音声信号を分離して通話信号を子機制御部27に出力すると共に音声信号を音声処理部24に出力する。子機制御部27は通話信号に基づき音声処理部24を介して音声入出力部21から親機1からの音声信号を出力する。
【0034】
来訪者は居住者に要件を伝えるために、音声入出力部21で音声を入力すると、その音声信号は音声処理部24を介して通信IF25に入力する。通信IF25は音声信号と画像入力部22で撮像した画像の映像信号とを多重化して、子機用インターホン接続入出力端子P3→伝送路L1を介して親機1に送信する。親機1は多重化された音声信号及び映像信号を、親機用インターホン接続入出力端子P1を介して通信IF15で受信すると、通信IF15は音声信号及び映像信号を分離して音声信号を音声処理部14に出力すると共に映像信号を映像処理部16に出力する。したがって、子機2からの音声及び映像を音声入出力部11及び映像表示部12で確認することができるので、親機1と子機2とが通話状態になる。
【0035】
このようなインターホンシステムIS1の住戸外に設置される子機2の空いている子機用インターホン接続入出力端子、例えばP1に悪意ある来訪者が親機1以外の外部親機3を接続した場合について、図2に示す通信シーケンスに基づき説明する。
【0036】
インターホンシステムIS1は、通常、システム稼動時には図2に示すように、親機1の親機制御部17はヘルスチェック及び空き端子確認を一定周期で行っている。このようにシステム稼動時のインターホンシステムIS1において、悪意ある来訪者が子機2の子機用インターホン接続入出力端子P1に外部親機3を接続すると、子機2の子機制御部27は親機1の親機制御部17によるインターホン接続入出力端子P1の空き端子確認で、システムに機器が追加されようとしていることを検出する。子機2の子機制御部27は、子機用インターホン接続入出力端子P1に何らかの機器が接続されたことを検出して親機1に通知するための接続確認信号を生成してヘルスチェック応答として通信IF25に出力する。通信IF25は接続確認信号を子機用インターホン接続入出力端子P3→伝送路L1を介して親機1に送信する。なお、子機2はインターホン接続入出力端子P1にどのような機器が接続されたかを確認する機能を有していない。
【0037】
親機1は接続確認信号を親機用インターホン接続入出力端子P1を介して通信IF15で受信すると、通信IF15はその接続確認信号を親機制御部17に出力する。親機制御部17は、接続確認信号を検出すると、通信IF15に外部親機3に対するヘルスチェック信号のみを出力する。通信IF15はヘルスチェック信号を、親機用インターホン接続入出力端子P1→伝送路L1を介して子機2に送信する。子機2はヘルスチェック信号を、子機用インターホン接続入出力端子P3を介して通信IF25で受信すると、通信IF25はヘルスチェック信号を子機制御部27に出力する。子機制御部27はヘルスチェック信号に基づき外部親機3のへルスチェックを行い、へルスチェック結果を親機1に送信する。
【0038】
親機制御部17はヘルスチェックの結果、接続機器が許可されていない外部親機3であることを検出すると、子機用インターホン接続入出力端子P1に対して、へルスチェック以外の外部親機3との通信を遮断する。また、子機制御部27は外部親機3とのへルスチェック以外の通信を遮断したことにより親機1にヘルスチェック応答のみを送信するので、親機1の親機制御部17は記憶部18の構成情報を更新して、親機1及び子機2から構成されたインターホンシステムに、接続不可能な機器が追加されていると認識することになる。
【0039】
また、接続機器である外部親機3が取り外されると、子機制御部27は親機1に外部親機3とのへルスチェックに関する信号を送信できなくなるので、親機1の親機制御部17は記憶部18の構成情報を更新して親機1及び子機2から構成されたインターホンシステムと認識し、通常のシーケンスに戻ることになる。
【0040】
したがって、悪意ある来訪者が住戸外に設置される子機2に外部親機3を接続することにより、システム内に親機が2台となったとしても、親機1の親機制御部17がヘルスチェックによりその接続を拒否するので、システム破綻を防止することができる。
【0041】
なお、上述した実施例においては、外部機器が住戸外に設置された子機に接続されると、親機の親機制御部自体が子機への外部機器の接続を受け付けるのを拒否するインターホンシステムであったが、これに限らず、居住者が子機への外部機器の接続の許可及び拒否を選択できるインターホンシステムでもよい。
【0042】
このような本発明の第2の実施の形態例であるインターホンシステムは上述した図1(A)、(B)、(C)に示すインターホンシステムIS1と同様の構成なので、同一の構成要素には同一の参照番号を付すことで詳細説明は省略する。
【0043】
このインターホンシステムIS2は例えば図3(A)に示すように、玄関に設置される子機2と、住戸内に設置され子機2からの呼び出しに応答して通話を成立させるための親機1とを備え伝送路L1によって接続され、さらに、親機1には電気錠6が接続されている。
【0044】
親機1は図4に示すように、音声入出力部11、映像表示部12、操作部13、音声処理部14、通信IF15、映像処理部16、親機制御部17及び記憶部18を備え、さらに、親機制御部17に電気錠IF19が接続され、電気錠IF19に電気錠6を接続するための電気錠接続端子P4が接続されている。子機2は図1(C)に示すものを使用する。
【0045】
このようなインターホンシステムIS2の子機2の子機制御部27はインターホンシステムIS1とは異なり、子機用インターホン接続入出力端子P1、P2、P3の何れか1個に外部増設親機4等の何らかの機器が接続されたことを検出して親機1に通知するための接続確認信号を生成する制御機能を有している。子機制御部27はインターホン接続入出力端子P1にどのような機器が接続されたかを確認する機能を有していない。また、インターホンシステムIS2の親機1の親機制御部17はインターホンシステムIS1とは異なり、子機2の子機制御部27からの接続確認信号を受信して発報表示部となる音声入出力部11及び映像表示部12を駆動させ、子機2への外部増設親機4の接続を報知すると共に、子機2への外部増設親機4の接続の許可及び拒否を検出する制御機能を有している。この外部増設親機4は、親機1の電気錠操作機能や録画操作機能を有している。
【0046】
このように構成された第2の実施の形態例であるインターホンシステムIS2の動作について説明する。なお、子機2及び親機1間の呼出動作、通話動作はインターホンシステムIS1と同様なので説明を省略するが、親機1の親機制御部17は、子機1から受信した映像信号及び音声信号を記憶部18に出力することで録画、録音を行っている。
【0047】
この録画、録音データを親機1で再生するために、居住者が親機1の操作部13で再生操作を行うと、操作部13から再生要求信号が親機制御部17に出力されるので、親機制御部17は記憶部18に格納されている録画、録音データを取り出して通信IF15に録画信号及び録音信号を出力する。したがって、通信IF15は録画信号を映像処理部16を介して映像表示部12に表示させ、録音信号を音声処理部14を介して音声入出力部11から出力させることができる。
【0048】
また、居住者が来訪者を住戸内に招き入れるために、親機1の操作部13で電気錠解錠操作を行うと、操作部13から解錠信号が親機制御部17に出力されるので、親機制御部17は電気錠IF19を介して電気錠6を解錠することができる。
【0049】
このようなインターホンシステムIS2の住戸外に設置される子機2の空いている子機用インターホン接続入出力端子、例えばP1に外部増設親機4を接続した場合について、図5に示す通信シーケンスに基づき説明する。
【0050】
このインターホンシステムIS2は上述したインターホンシステムIS1と同様の制御機能を有しており、通常、システム稼動時には図5に示すように、親機1の親機制御部17はヘルスチェック及び空き端子確認を一定周期で行っている。このようにシステム稼動時のインターホンシステムIS2において、子機2の子機用インターホン接続入出力端子P1に外部増設親機4を接続すると、子機2の子機制御部27は親機1の親機制御部17によるインターホン接続入出力端子P1の空き端子確認で、システムに機器が追加されようとしていることを検出する。子機2の子機制御部27は、子機用インターホン接続入出力端子P1に何らかの機器が接続されたことを検出して親機1に通知するための接続確認信号を生成してヘルスチェック応答として通信IF25に出力する。通信IF25は接続確認信号を子機用インターホン接続入出力端子P3→伝送路L1を介して親機1に送信する。なお、子機2はインターホン接続入出力端子P1にどのような機器が接続されたかを確認する機能を有していない。
【0051】
親機1は接続確認信号を親機用インターホン接続入出力端子P1を介して通信IF15で受信すると、通信IF15はその接続確認信号を親機制御部17に出力する。親機制御部17は、接続確認信号を検出すると、子機用インターホン接続入出力端子P1に外部増設親機4が接続されたことを検出して音声処理部14及び映像処理部16の何れか一方または両方を駆動させて子機2に外部増設親機4の接続があったことを、音声入出力部11で出力したり映像表示部12に表示したりすることができる。
【0052】
居住者は子機2に外部増設親機4の接続があったことを確認後、親機1の操作部13で接続許可操作を行うと、操作部13から接続許可信号が親機制御部17に出力されるので、親機制御部17は記憶部18に記憶されているシステムの構成情報を更新するためにシステムリセットを実行する。即ち、親機制御部17は機器構成を把握するために空き端子確認を行うので、記憶部18の構成情報を更新して親機1、子機2及び外部増設親機4から構成されたインターホンシステムと認識することになる。
【0053】
また、第2の実施例で、例えばP1に悪意ある来訪者が外部増設親機4を接続した場合について、通信シーケンスに基づき説明する。
【0054】
このインターホンシステムIS2は上述したインターホンシステムIS1と同様の制御機能を有しており、通常、システム稼動時には図5に示すように、親機1の親機制御部17はヘルスチェック及び空き端子確認を一定周期で行っている。このようにシステム稼動時のインターホンシステムIS2において、悪意ある来訪者が子機2の子機用インターホン接続入出力端子P1に外部増設親機4を接続すると、子機2の子機制御部27は親機1の親機制御部17によるインターホン接続入出力端子P1の空き端子確認で、システムに機器が追加されようとしていることを検出する。子機2の子機制御部27は、子機用インターホン接続入出力端子P1に何らかの機器が接続されたことを検出して親機1に通知するための接続確認信号を生成してヘルスチェック応答として通信IF25に出力する。通信IF25は接続確認信号を子機用インターホン接続入出力端子P3→伝送路L1を介して親機1に送信する。なお、子機2はインターホン接続入出力端子P1にどのような機器が接続されたかを確認する機能を有していない。
【0055】
親機1は接続確認信号を親機用インターホン接続入出力端子P1を介して通信IF15で受信すると、通信IF15はその接続確認信号を親機制御部17に出力する。親機制御部17は、接続確認信号を検出すると、子機用インターホン接続入出力端子P1に外部増設親機4が接続されたことを検出して音声処理部14及び映像処理部16の何れか一方または両方を駆動させて子機2に外部増設親機4の接続があったことを、音声入出力部11で出力したり映像表示部12に表示したりすることができる。
【0056】
居住者が親機1の操作部13で接続拒否操作を行うと、操作部13から接続拒否信号が親機制御部17に出力されるので、親機制御部17は通信IF15に接続拒否信号を出力する。通信IF15は接続拒否信号を、親機用インターホン接続入出力端子P1→伝送路L1を介して子機2に送信する。子機2は接続拒否信号を、子機用インターホン接続入出力端子P3を介して通信IF25で受信すると、通信IF25は接続拒否信号を子機制御部27に出力する。子機制御部27は接続拒否信号を入力すると、外部増設親機4とのへルスチェック以外の通信を遮断する。また、子機制御部27は外部増設親機4とのへルスチェック以外の通信を遮断したことにより、親機1の親機制御部17は記憶部18の構成情報を更新して親機1及び子機2から構成されたインターホンシステムに、接続不可能な機器が追加されていると認識することになる。
【0057】
また、接続機器である外部増設親機4が取り外されると、子機制御部27は親機1に外部増設親機4とのへルスチェックに関する信号を送信できなくなるので、親機1の親機制御部17は記憶部18の構成情報を更新して親機1及び子機2から構成されたインターホンシステムと認識し、通常のシーケンスに戻ることになる。
【0058】
このように、電気錠操作機能や録画操作機能を有する外部増設親機4が住戸外に設置される子機2に接続されても、居住者が住戸内の親機1で子機2に外部増設親機4が接続されたことを確認することができるので、外部増設親機4を接続した者が悪意ある来訪者の場合には居住者が親機1の操作部13で接続を拒否することで親機制御部17がその拒否情報を検出することができる。したがって、悪意ある来訪者が子機2に外部増設親機4を接続して電気錠操作や録画操作してしまうことを防止することができ、また、子機2に居住者が許可する外部増設親機に電気錠操作機能や録画操作機能を持たせることができるようになる。
【0059】
なお、上述したインターホンシステムIS2にいては、住戸内には親機1だけが設置されていたが、これに限らず、図3(B)に示すように、親機1に伝送路L2によって増設親機5が接続されていてもよい。この本発明の第3の実施の形態例であるインターホンシステムIS3は、インターホンシステムIS2に増設親機5が追加されたもので、増設親機5によっても子機2からの呼び出しを確認できると共に子機2と通話を行うことができる。
【0060】
この増設親機5は図6に示すように、来訪者と通話するためのマイク及びスピーカを有する音声入出力部51と、子機2の画像入力部22が撮像した映像を表示する液晶モニタ等から成る映像表示部52と、種々の操作を行うためのタッチパネル等から成る操作部53とを備えている。音声入出力部51は通話回路である音声処理部54を介して通信IF55に接続され、映像表示部52は映像処理回路である映像処理部56を介して通信IF55に接続されている。操作部53はCPU等から成る増設親機制御部57を介して通信IF55に接続されている。この増設親機制御部57は音声処理部54及び映像処理部56に接続され、これらを制御している。また、通信IF55は親機1と接続するためのインターホン接続入出力端子を例えば3個有している。この増設親機用インターホン接続入出力端子P1、P2、P3は、それぞれ通信IF55に接続されている。
【0061】
さらに、増設親機用インターホン接続入出力端子P1と親機用インターホン接続入出力端子P3とは伝送路L2によって接続されている(図3(B))。
【0062】
このようなインターホンシステムIS3の親機1の親機制御部17はインターホンシステムIS2の親機1の親機制御部17とは異なり、子機2の子機制御部27からの接続確認信号を受信して発報表示部となる音声入出力部11及び映像表示部12を駆動させ、子機2への外部増設親機4の接続を報知すると共に、増設親機5に子機2の子機制御部27からの接続確認信号を送信する制御機能を有している。
【0063】
また、インターホンシステムIS3の増設親機5の増設親機制御部57は、親機1の親機制御部17からの接続確認信号を受信して発報表示部となる音声入出力部51及び映像表示部52を駆動させ、子機2への外部増設親機4の接続を報知すると共に、子機2への外部増設親機4の接続の許可及び拒否を検出する制御機能を有している。
【0064】
なお、インターホンシステムIS3の子機2の子機制御部27はインターホンシステムIS2と同様の制御機能なので説明を省略する。
【0065】
このような第3の実施の形態例であるインターホンシステムIS3の住戸外に設置される子機2の空いている子機用インターホン接続入出力端子、例えばP1に外部増設親機4を接続した場合について、図5に示すフローチャートに基づき説明する。なお、増設親機5の制御機能は親機1の制御機能とほぼ同様なので、図示を省略している。
【0066】
このインターホンシステムIS3は上述したインターホンシステムIS1、IS2と同様の制御機能を有しており、通常、システム稼動時には図5に示すように、親機1の親機制御部17はヘルスチェック及び空き端子確認を一定周期で行っている。このようにシステム稼動時のインターホンシステムIS2において、子機2の子機用インターホン接続入出力端子P1に外部増設親機4を接続すると、子機2の子機制御部27は親機1の親機制御部17によるインターホン接続入出力端子P1の空き端子確認で、システムに機器が追加されようとしていることを検出する。子機2の子機制御部27は、子機用インターホン接続入出力端子P1に何らかの機器が接続されたことを検出して親機1に通知するための接続確認信号を生成してヘルスチェック応答として通信IF25に出力する。通信IF25は接続確認信号を子機用インターホン接続入出力端子P3→伝送路L1を介して親機1に送信する。なお、子機2はインターホン接続入出力端子P1にどのような機器が接続されたかを確認する機能を有していない。
【0067】
親機1は接続確認信号を親機用インターホン接続入出力端子P1を介して通信IF15で受信すると、通信IF15はその接続確認信号を親機制御部17に出力する。親機制御部17は、接続確認信号を検出すると、子機用インターホン接続入出力端子P1に外部増設親機4が接続されたことを検出して音声処理部14及び映像処理部16の何れか一方または両方を駆動させて子機2に外部増設親機4の接続があったことを、音声入出力部11で出力したり映像表示部12に表示したりすることができる。また、親機制御部17は、接続確認信号を増設親機5に送信するために通信IF15に出力する。通信IF15は接続確認信号を親機用インターホン接続入出力端子P3→伝送路L2を介して増設親機5に送信する。
【0068】
増設親機5は接続確認信号を増設親機用インターホン接続入出力端子P1を介して通信IF55で受信すると、通信IF55はその接続確認信号を増設親機制御部57に出力する。親機制御部57は、接続確認信号を検出すると、音声処理部54及び映像処理部56の何れか一方または両方を駆動させて子機2に外部増設親機4の接続があったことを、音声入出力部51で出力したり映像表示部52に表示したりすることができる。
【0069】
居住者は増設親機5で子機2に外部増設親機4の接続があったことを確認後、増設親機5の操作部53で接続許可操作を行うと、操作部53から接続許可信号が増設親機制御部57に出力されるので、増設親機制御部57は親機1の記憶部18に記憶されているシステムの構成情報を更新するためのシステムリセット信号を親機1に送信するために通信IF55に出力する。通信IF55はシステムリセット信号を増設親機用インターホン接続入出力端子P1→伝送路L2を介して親機1に送信する。
【0070】
親機1はシステムリセット信号を親機用インターホン接続入出力端子P3を介して通信IF15で受信すると、通信IF15はそのシステムリセット信号を親機制御部17に出力する。親機制御部17はこのシステムリセット信号に基づき記憶部18に記憶されているシステムの構成情報を更新するためにシステムリセットを実行する。即ち、親機制御部17は機器構成を把握するために空き端子確認を行うので、記憶部18の構成情報を更新して親機1、子機2及び外部増設親機4から構成されたインターホンシステムと認識することになる。
【0071】
また、第2の実施例で、例えばP1に悪意ある来訪者が外部増設親機4を接続した場合について、通信シーケンスに基づき説明する。
【0072】
このインターホンシステムIS2は上述したインターホンシステムIS1と同様の制御機能を有しており、通常、システム稼動時には図5に示すように、親機1の親機制御部17はヘルスチェック及び空き端子確認を一定周期で行っている。このようにシステム稼動時のインターホンシステムIS2において、悪意ある来訪者が子機2の子機用インターホン接続入出力端子P1に外部増設親機4を接続すると、子機2の子機制御部27は親機1の親機制御部17によるインターホン接続入出力端子P1の空き端子確認で、システムに機器が追加されようとしていることを検出する。子機2の子機制御部27は、子機用インターホン接続入出力端子P1に何らかの機器が接続されたことを検出して親機1に通知するための接続確認信号を生成してヘルスチェック応答として通信IF25に出力する。通信IF25は接続確認信号を子機用インターホン接続入出力端子P3→伝送路L1を介して親機1に送信する。なお、子機2はインターホン接続入出力端子P1にどのような機器が接続されたかを確認する機能を有していない。
【0073】
親機1は接続確認信号を親機用インターホン接続入出力端子P1を介して通信IF15で受信すると、通信IF15はその接続確認信号を親機制御部17に出力する。親機制御部17は、接続確認信号を検出すると、子機用インターホン接続入出力端子P1に外部増設親機4が接続されたことを検出して音声処理部14及び映像処理部16の何れか一方または両方を駆動させて子機2に外部増設親機4の接続があったことを、音声入出力部11で出力したり映像表示部12に表示したりすることができる。また、親機制御部17は、接続確認信号を増設親機5に送信するために通信IF15に出力する。通信IF15は接続確認信号を親機用インターホン接続入出力端子P3→伝送路L2を介して増設親機5に送信する。
【0074】
増設親機5は接続確認信号を増設親機用インターホン接続入出力端子P1を介して通信IF55で受信すると、通信IF55はその接続確認信号を増設親機制御部57に出力する。親機制御部57は、接続確認信号を検出すると、音声処理部54及び映像処理部56の何れか一方または両方を駆動させて子機2に外部増設親機4の接続があったことを、音声入出力部51で出力したり映像表示部52に表示したりすることができる。
【0075】
居住者が増設親機5の操作部53で接続拒否操作を行うと、操作部53から接続拒否信号が増設親機制御部57に出力されるので、増設親機制御部57は通信IF55に接続拒否信号を出力する。通信IF55は接続拒否信号を増設親機用インターホン接続入出力端子P1→伝送路L2を介して親機1に送信する。
【0076】
親機1は接続拒否信号を親機用インターホン接続入出力端子P3を介して通信IF15で受信すると、通信IF15は接続拒否信号を、親機用インターホン接続入出力端子P1→伝送路L1を介して子機2に送信する。子機2は接続拒否信号を、子機用インターホン接続入出力端子P3を介して通信IF25で受信すると、通信IF25は接続拒否信号を子機制御部27に出力する。子機制御部27は接続拒否信号を入力すると、外部増設親機4とのへルスチェック以外の通信を遮断する。また、子機制御部27は外部増設親機4とのへルスチェック以外の通信を遮断したことにより、親機1の親機制御部17は記憶部18の構成情報を更新して親機1及び子機2から構成されたインターホンシステムに、接続不可能な機器が追加されていると認識することになる。
【0077】
また、接続機器である外部増設親機4が取り外されると、子機制御部27は親機1に外部増設親機4とのへルスチェックに関する信号を送信できなくなるので、親機1の親機制御部17は記憶部18の構成情報を更新して親機1及び子機2から構成されたインターホンシステムと認識し、通常のシーケンスに戻ることになる。
【0078】
このように、電気錠操作機能や録画操作機能を有する外部増設親機4が住戸外に設置される子機2に接続されても、居住者が住戸内の親機1で子機2に外部増設親機4が接続されたことを確認することができるので、外部増設親機4を接続した者が悪意ある来訪者の場合には居住者が増設親機5の操作部53で接続を拒否することで親機1の親機制御部17がその拒否情報を検出することができる。したがって、悪意ある来訪者が子機2に外部増設親機4を接続して電気錠操作や録画操作してしまうことを防止することができる。
【0079】
なお、このインターホンシステムIS3は、増設親機5の増設親機制御部57に子機2への外部増設親機4の接続の許可及び拒否を検出するための制御機能をもたせていたが、これに限らず、インターホンシステムIS2と同様に、親機1の親機制御部17に子機2への外部増設親機4の接続の許可及び拒否を検出するための制御機能をもたせるようにしてもよく、この場合にはインターホンシステムIS2の親機1の親機制御部17と同様の作用、効果を得ることができる。
【0080】
また、上述した各実施例においては、各機器のインターホン接続入出力端子は3個にしていたが、これに限らず、システムの規模に応じて個数を変更してもよい。
【0081】
これまで本発明について図面に示した特定の実施の形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の効果を奏する限り、これまで知られたいかなる構成であっても採用することができることはいうまでもないことである。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明のインターホンシステムによる最良な実施の形態を示す図で、(A)はシステム構成図、(B)は親機のブロック図、(C)は子機のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態例であるインターホンシステムの通信状態を示す通信シーケンス図である。
【図3】本発明のインターホンシステムによる最良な他の実施の形態を示す図で、(A)は第2の実施の形態例であるインターホンシステムを示すシステム構成図、(B)は第3の実施の形態例であるインターホンシステムを示すシステム構成図である。
【図4】本発明の第2、第3の実施の形態例であるインターホンシステムに使用される親機を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2、第3の実施の形態例であるインターホンシステムの通信状態を示す通信シーケンス図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態例であるインターホンシステムに使用される増設親機を示すブロック図である。
【図7】(A)、(B)は従来のインターホンシステムを示すブロック図である。
【符号の説明】
【0083】
IS1、IS2、IS3……インターホンシステム
1……親機
11……音声入出力部(発報表示部)
12……画像表示部(発報表示部)
17……親機制御部
2……子機
27……子機制御部
P1、P2、P3……インターホン接続入出力端子
3……外部親機
4……外部増設親機
5……増設親機
51……音声入出力部(発報表示部)
52……画像表示部(発報表示部)
57……増設親機制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
玄関に設置される子機(2)と、住戸内に設置され前記子機からの呼び出しに応答して通話を成立させるための親機(1)とを備え、
前記子機及び前記親機はそれぞれ少なくとも2個のインターホン接続入出力端子(P1、P2、P3)を有し、
前記子機は、前記インターホン接続入出力端子に前記親機以外の外部親機(3)が接続されたことを検出して前記親機に通知するための接続確認信号を生成する子機制御部(27)を備え、
前記親機は、前記子機の子機制御部からの接続確認信号を受信して前記子機への前記外部親機の接続を受け付けるのを拒否するための親機制御部(17)を備えたことを特徴とするインターホンシステム。
【請求項2】
玄関に設置される子機(2)と、住戸内に設置され前記子機からの呼び出しに応答して通話を成立させるための親機(1)とを備え、
前記子機及び前記親機はそれぞれ少なくとも2個のインターホン接続入出力端子(P1、P2、P3)を有し、
前記子機は、前記インターホン接続入出力端子に外部増設親機(4)が接続されたことを検出して前記親機に通知するための接続確認信号を生成する子機制御部(27)を備え、
前記親機は、前記子機の子機制御部からの接続確認信号を受信して発報表示部(11、12)を駆動させ、前記子機への前記外部増設親機の接続を報知すると共に、前記子機への前記外部増設親機の接続の許可及び拒否を検出するための親機制御部(17)を備えたことを特徴とするインターホンシステム。
【請求項3】
玄関に設置される子機(2)と、住戸内に設置され前記子機からの呼び出しに応答して通話を成立させるための親機(1)及び増設親機(5)とを備え、
前記子機、前記親機及び前記増設親機はそれぞれ少なくとも2個のインターホン接続入出力端子(P1、P2、P3)を有し、
前記子機は、前記インターホン接続入出力端子に外部増設親機(4)が接続されたことを検出して前記親機に通知するための接続確認信号を生成する子機制御部(27)を備え、
前記親機は、前記子機の子機制御部からの接続確認信号を受信して発報表示部(11、12)を駆動させ、前記子機への前記外部増設親機の接続を報知すると共に、前記増設親機に前記接続確認信号を送信する親機制御部(17)を備え、
前記増設親機は、前記親機制御部からの前記接続確認信号を受信して発報表示部(51、52)を駆動させ、前記子機への前記外部増設親機の接続を報知する親機制御部(57)を備え、
前記親機及び前記増設親機の何れかは、前記親機制御部に前記子機への前記外部増設親機の接続の許可及び拒否を検出するための機能を有することを特徴とするインターホンシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−219133(P2008−219133A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−50003(P2007−50003)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【出願人】(000100908)アイホン株式会社 (777)
【Fターム(参考)】