説明

インターホン装置

【課題】 玄関に現れた不審者を刺激することなく当該不審者の映像を表示し録画することが可能なインターホン装置を提供する。
【解決手段】
呼出ボタン11、子機マイク12、子機スピーカ13、カメラ15、人感センサ18、及び、照明部17を有する玄関子機2、親機マイク32、親機スピーカ33、モニタ34、及び、録画部を有し、伝送線Lを介して玄関子機2と接続される居室親機3を備えるインターホン装置であって、検知した人物が不審者であるか否かを判断する不審者判定部29を、玄関子機2または居室親機3の何れかに有し、不審者判定部29が不審者と判断した場合、照明部17の設定を変更せず、代わりにカメラの感度を上げてカメラを起動して、撮像した不審者映像を前記居室親機に送信し、モニタに表示、或いは録画動作を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターホン装置に関し、特に不審者が玄関に現れた場合に当該不審者を検知し、録画する機能を備えたインターホン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
玄関に居る人物を不審者と判断した場合、従来のインターホンでは、照明を点滅させたり、スピーカから音声を流したりすることにより、威嚇することで当該不審人物の退去を促し、防犯機能の向上を図っていた。
【0003】
例を挙げると、特許文献1には、照明部を備え、不審者に対し照明(フラッシュライト)を点滅させることで威嚇動作を行うものが開示されている。
【0004】
更に、特許文献2には、接近した人物を検知する人感センサ、及び、人感センサが検知した人物が不審者であるか否かを判断する不審者判定部を玄関子機に備え、人感センサが人物を検知してから一定期間呼び出しボタンが押下されないと、当該人物を不審者であると判断して、自動的に照明を点滅させて威嚇動作を行うと共に、当該不審者の録画のためのカメラを起動させる構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−431170号公報
【特許文献2】特開2009−182639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、不審者を威嚇することにより、インターホンで不審者を検知していることが当該不審者に知られてしまうため、インターホンを避けるかインターホンのカメラ部を紙やテープ等で塞いでしまう行動を促すことになりかねず、この結果不審者の録画が妨害され、防犯上、必ずしもインターホンによる威嚇が有利に働かない場合もあった。
【0007】
本発明は、上記の状況に鑑み、玄関に不審者が現れた場合に不審者を刺激することなく不審者の映像を表示し録画することが可能なインターホン装置を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明に係るインターホン装置は、
居住者を呼び出すための呼出ボタン、居住者と通話するための子機マイクと子機スピーカ、来訪者を撮像するカメラ、接近した人物を検知する人感センサ、及び、前記カメラの撮像に最低限必要な最小光量以上の明るさを供給し、夜間での前記カメラの撮像を可能とする照明部、を有する玄関子機と、
前記玄関子機からの呼び出しに応じて前記来訪者と通話するための親機マイク及び親機スピーカ、前記カメラで撮像した映像を出画するためのモニタ、及び、前記カメラで撮像した映像を録画する録画部を有する居室親機と、を備えたインターホン装置であって、
検知した人物が不審者であるか否かを判断する不審者判定部を、前記玄関子機または前記居室親機の何れか一方に有し、
前記不審者判定部が不審者と判断した場合、当該不審者の映像を鮮明に撮像できるように前記カメラの設定を変更して前記カメラを起動し、撮像した不審者映像を前記居室親機に送信することを第1の特徴とする。
【0009】
上記第1の特徴のインターホン装置は、更に、前記不審者判定部が不審者と判断した場合、前記カメラの感度を上げて前記カメラを起動し、撮像した不審者映像を前記居室親機に送信することを第2の特徴とする。
【0010】
上記第1又は第2の何れかの特徴のインターホン装置は、更に、前記不審者判定部が不審者と判断し、前記カメラが起動される場合において、前記カメラの起動前と起動後で、前記照明部の点灯または消灯の状態を変化させず、同じ状態が維持されることを第3の特徴とする。
【0011】
上記何れかの特徴のインターホン装置に依れば、不審者判定部が不審者と判断した場合、カメラの設定を変更して当該不審者の撮像を行うため、不審者に悟られることなく、そして、妨害を受けることなく不審者の撮像を行うことが可能になる。
【0012】
上記第1乃至第3の何れかの特徴のインターホン装置は、更に、前記不審者判定部は、前記人感センサが人物を検知した後所定の時間が経過してもなお前記呼び出しボタンが押下されない場合に、前記人感センサが検知した人物を不審者と判断することを第4の特徴とする。
【0013】
上記第4の特徴のインターホン装置に依れば、簡易な構成で不審者と通常の訪問者とを区別でき、通常の訪問者に不快感を与えることはない。
【0014】
上記第1乃至第4の何れかの特徴のインターホン装置は、更に、周囲の明るさを検知する光量センサを、前記玄関子機に有し、
前記玄関子機は、前記不審者判定部が不審者と判断し、且つ、前記光量センサにより検知された光量が所定量より少ない場合に、前記カメラの感度を上げて前記カメラを起動し、不審者映像を撮像することを第5の特徴とする。
【0015】
上記第5の特徴のインターホン装置に依れば、照明部の消灯により光量が不足する場合であっても、不審者に悟られることなく、不審者を鮮明に撮像することが可能になる。
【0016】
上記第1乃至第5の何れかの特徴のインターホン装置は、更に、前記玄関子機は、前記光量センサにより検知された光量が前記最小光量よりも少ない場合、前記不審者判定部の判断に依らず、常に照明部が点灯されることを第6の特徴とする。
【0017】
上記第6の特徴のインターホン装置に依れば、玄関周囲の光量が絶対的に不足する夜間であっても、不審者に悟られることなく、不審者を鮮明に撮像することが可能になる。
【発明の効果】
【0018】
従って、本発明に依れば、玄関に不審者が現れた場合に、当該不審者を刺激することなく当該不審者の映像を表示し録画し、当該不審者を特定することが可能なインターホン装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係るインターホン装置の構成例を示す模式的な構成図。
【図2】本発明に係るインターホン装置の構成例を示す構成ブロック図。
【図3】本発明に係るインターホン装置の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0020】
〈第1実施形態〉
本発明の一実施形態に係るインターホン装置1(以降、適宜「本発明装置1」と称する)の構成例を図1及び図2に示す。図1は本発明装置1の構成図、図2はブロック図である。図1及び図2において、本発明装置1は、玄関に設置されて来訪者が居住者を呼び出すための玄関子機2、及び、玄関子機2からの呼び出しに対して応答するための居室親機3を備え、玄関子機2と居室親機3とは伝送線Lで接続されている。
【0021】
本実施形態において、玄関子機2は、呼出ボタン11、子機マイク12及び子機スピーカ13が接続された通話回路21、来訪者を撮像するためのカメラ15、白色LEDで構成される照明部17、人感センサ18、玄関子機2周辺の明るさを検出する光量センサ19、カメラ15により撮像された映像信号の変調処理等を行う映像処理部23、及び、居室親機3と通信を行うためのインターフェース(子機IF)25、及び、玄関子機2を制御する子機制御部27を備えている。更に、本発明において、子機制御部27は、不審者判定部29をその内部に備えており、当該不審者判定部29は、呼び出しボタン11の状態や、人感センサ18の検知状態に基づき来訪者が不審者か否かを判断し、不審者と判断した場合は人感センサ18の検知状態、及び光量センサ19の検知量に応じて、不審者映像を鮮明に撮像できるようカメラ15の設定を変更した後、カメラ15を起動する。
【0022】
人感センサ18は、玄関周囲の所定の範囲内にいる人物を検知すると、子機制御部27内の不審者判定部29に信号を送り、玄関周囲に接近する人物が居ることを通知する。
【0023】
光量センサ19は、玄関周囲の明るさを検知し、照明部17、カメラ15の制御のための情報を子機制御部27に送信する。特に不審者判定時においては、光量センサ19が検知した光量に基づき、不審者映像を鮮明に撮像できるようにカメラ15が制御される。
【0024】
一方、居室親機3は、親機マイク32及び親機スピーカ33が接続された通話回路22、映像処理部23から伝送された映像信号の復調処理等を行う映像処理部24、カメラ15が撮像した映像を出画するためのモニタ34、当該映像を録画するためのメモリ35、不審者記録ボタン36、玄関子機2からの呼び出しに応答するための通話ボタン31、玄関子機2と通信するためのインターフェース(親機IF)26、及び、居室親機3を制御する親機制御部28を備えている。尚、映像処理部24、親機制御部28、及びメモリ35は、図示しないが、玄関子機2のカメラ15で撮像した映像を録画する録画部としての機能を有している。当該録画部において、親機制御部28により録画が制御され、メモリ35に録画された映像が保存される構成である。
【0025】
まず、このように構成された本発明装置1における一般的な動作を説明する。
【0026】
来訪者が玄関子機2の呼び出しボタン11を押下して居住者を呼び出すと、呼出信号が伝送線Lを介して居室親機3に送信され、居室親機3の親機スピーカ33から呼出音が鳴動する。同時に、子機制御部27が玄関子機2のカメラ15を起動して、撮像映像が映像処理部23と子機IF25を介して居室親機3の親機IF26へ伝送され、映像処理部24を介して居室親機3のモニタ34に出画される。
【0027】
このとき、光量センサ19の情報を受けて子機制御部27が玄関の光量が十分確保されていると判断したら、カメラ15は照明部17を消灯させた状態で起動されるが、光量が不十分と判断したら照明部17を点灯して起動される。
【0028】
その後、呼出音及びモニタ34で来訪者を確認した居住者により、居室親機3の通話ボタン31が押下されると親機制御部28は通話モードに移行制御し、子機マイク12、子機スピーカ13、親機マイク32、及び、親機スピーカ33を能動として通話が可能となる。
【0029】
このように、通常の訪問者に対しては玄関前の光量に従い照明部を点灯するか否かを判断しカメラ15で撮像が行われる。
【0030】
次に、本発明装置による不審者記録の手順を図3のフローチャートを参照して説明する。
【0031】
本実施形態において、居住者は不審者を記録する場合には居室親機3の不審者記録ボタン36を押下する(S1)。すると、玄関子機2は常時、呼出しボタン11と人感センサ19の状態を監視する不審者監視モードに移行する(S2、S3)。子機制御部27内に設けられた不審者判定部29は、呼出しボタン11が押されずに人感センサ19が人物を検知するとタイマを作動させ、所定時間(例えば、15秒)内に呼出ボタン11が押下されるかを監視する(S4)。
【0032】
所定時間が経過しても呼出ボタン11が押下されない場合は、不審者判定部29は玄関に現れた人物を不審者と判断し、子機制御部27上で不審者フラグをオンにする(S5)。一方、所定時間内に呼出ボタン11が押下される場合は不審者フラグをオフのままとする。この不審者フラグにより不審者記録ボタン36が押され、不審者監視モード中であっても通常の訪問者との区別ができる。また、当該不審者フラグがオンされたことは居室親機3の親機制御部28にも伝送線Lを介して伝えられる。
【0033】
次に、光量センサ19の情報を受けて子機制御部27が玄関の光量を判断する(S6)。光量が不十分な場合(S6でYES分枝)には不審者フラグの状態により(S11)照明部17を点灯するか(S12)、或いは、不審者映像をより鮮明に撮像できるようカメラ15の設定を変更するか(S13)の何れかを行い、光量が十分にあると判断する場合には照明部17の点灯もカメラ15の設定も変更しない。即ち、玄関周囲の光量が所定の閾値より少なく、且つ不審者フラグがオフの場合には、照明部17を点灯してカメラを起動し(S12)、居室親機3のモニタ34に来訪者の映像を表示して、前述の通常の居住者の呼び出し動作を行う。一方、玄関周囲の光量が所定の閾値より少なく、且つ不審者フラグがオンされている場合には、照明部17の明るさはそのままに、不審者映像をより鮮明に撮像できるようカメラ15の設定を変更してカメラ15を起動し(S13)、当該不審者映像をモニタ34に表示し、メモリ35に録画を開始して(S7)、所定枚数の不審者の映像を記録した後(S8)、録画を終了しカメラ15を停止し(S9)、カメラの設定を元に戻す。ここでは、ステップS13において、玄関周囲の光量に応じて感度を上げた状態でカメラ15を起動し、不審者映像を鮮明に撮像できるようにカメラ15を設定している。
【0034】
その後、不審者フラグがオンの場合の後処理を行うため、不審者フラグの状態をもう1度判断する(S10)。不審者フラグがオンの場合には、親機制御部28は、不審者記録を行ったことを示す居室親機3にある不審者記録ありランプ37を点滅させ、居住者に不審者の訪問があったことを知らせる(S14)。また、親機制御部28は、不審者の映像を記録したメモリ35にあるファイルに不審者の映像であることを示すタグを付加する(S15)。このタグ付加により、居住者はメモリ35に録画された映像の中から、一般の来訪者の映像と不審者の映像を区別して管理することができ、不審者映像の抽出が容易になるため不審者の特定作業の効率を高めることができる。
【0035】
そして、上記の後処理後、子機制御部27と親機制御部28における不審者フラグをオフとし(S16)、呼出しボタン11と人感センサ18の状態確認(S2、S3)に再び戻る。
【0036】
以上が図3に示すフローチャートの動作である。本発明装置1では、人感センサ18が人物を検知後、呼び出しボタン11が押されるまでの時間により不審者であるか否かを判定し、不審者であると判定された場合には照明部17の状態は変更せず、当該不審者の映像をより鮮明に撮像できるように、カメラ15の感度を上げた状態で当該不審者の録画を行うため、不審者と通常の訪問者を平易に区別し、且つ、不審者を刺激することなく不審者映像を表示、録画することが可能になる。
【0037】
更に、不審者判定部29は、不審者監視モード中は定期的に玄関周囲の明るさを監視し、光量センサ19により検知された玄関周囲の光量が所定の最小光量よりも少ない場合、照明部17を点灯させ、玄関周囲の光量が少なくとも当該最小光量以上を維持するように、照明部17の点灯時の明るさを制御する。
【0038】
ここで、最小光量とは、カメラ15の撮像に最低限必要な光量であり、本実施形態においては、カメラ15を最高感度に設定して、不審者を鮮明に撮像する場合に最低限必要な光量である。このように玄関周囲の明るさが常に当該最小光量以上を維持するように制御することで、光量の不足する夜間であっても、不審者を威嚇することなく、不審者映像を表示、録画することができる。
【0039】
以上、本発明の一実施形態について詳細に説明したが、これは本発明の好適な実施形態の一例である。本発明の実施形態はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
【0040】
以下に、別実施形態について説明する。
【0041】
〈1〉上記本発明装置1は、不審者判定部29を子機制御部27内に備える構成であるが、不審者判定部29を親機制御部28内に備え、居室親機3側から伝送線Lを介して照明部17、人感センサ18、及び、光量センサ19を制御する構成としても構わない。
【0042】
〈2〉また、上記本発明装置1は、不審者判定部29が不審者を判定すると、当該不審者の静止画像を所定枚数録画する構成となっているが、メモリ35の容量の許す限り、動画として録画する構成としてもよい。また、画像の他、音声を、例えば子機マイク12を介して録音する構成としてもよい。
【0043】
〈3〉上記実施形態では、不審者判定部29が不審者を判定した場合、当該不審者の映像を鮮明に撮像できるように、カメラ15の感度を上げて当該不審者を刺激することなく当該不審者の撮像および録画を行う場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、人感センサ18の検知情報を利用してカメラ15を当該不審者の居る方向に向ける方法、カメラの視野範囲を広角から狭角に切り替え、不審者の居る場所を拡大して録画するといった方法も考えられる。
【0044】
〈4〉また、上記実施形態では、不審者判定部29が不審者を判定した場合、光量センサ19によって検知される光量が所定の閾値より少ない場合に限って、当該不審者の映像を鮮明に撮像できるようにカメラ15の感度を上げて撮像および録画を行っているが、光量センサ19によって検知される光量の多寡に拘わらず、不審者判定部29が不審者を判定した場合は常にカメラ15の感度を上げて撮像および録画を行う構成としても構わない。その場合は、図3のフローチャートにおいて、ステップS5の後、光量センサ19による光量の判断(S6)を行うことなくステップS11に跳び、不審者フラグの状態に応じて(S11)、不審者フラグがオフの場合は照明部17を点灯するか(S12)、或いは、不審者フラグがオンの場合は不審者映像をより鮮明に撮像できるようカメラ15の設定を変更するか(S13)の何れかを行う構成とする。
【0045】
〈5〉上記実施形態では、不審者判定部29が自動で不審者の判断を行う構成であるが、例えば居住者が来訪者の呼び出しに応答した後、居住者が当該来訪者を不審者と判断する場合も考えられるため、居住者により手動で不審者の録画が可能に構成されていることが好ましい。この場合も、照明部17の状態を変更することなく、カメラ15の設定を変更して不審者を撮影することで、不審者を威嚇することなく、不審者映像を表示、録画することができる。例えば、居室親機3内に不審者録画ボタン等を有し、当該不審者録画ボタンが押下されることで強制的に不審者フラグがオンされる構成とすれば、後の動作は図3のフローチャートのS6以降と同等となる。
【0046】
〈6〉上記実施形態では、呼び出しボタン11が来訪者によって押下され、居住者が当該来訪者に対して通話ボタン31を押して応答する場合の動作について詳細に説明したが、居住者が留守の場合や、居住者が来訪者との通話を拒否する場合等、居住者が呼び出しに応答しない場合であっても、本発明は適用可能である。その場合、不審者監視モードにおいて、呼び出しボタン11の押下に対して通話ボタン31が押下されないため、呼び出しボタン11の押下により不審者フラグは一旦リセット(オフ)されるが、呼び出しボタン11の押下時を基準として再び人感センサ18による検知時間がカウントされ、不審者の判定を行う構成とするとよい。尚、留守録画機能を有するインターホン装置の場合には、居住者の代わりに当該留守録画機能が応答するため、その後の動作は図3のフローチャートと同等となる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、インターホン装置に利用可能であり、好適には、玄関周囲に居る不審人物を検知し、当該不審人物の特定のため録画機能を有するインターホン装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0048】
1: 本発明に係るインターホン装置(本発明装置)
2: 玄関子機
3: 居室親機
11: 呼出ボタン
12: 子機マイク
13: 子機スピーカ
15: カメラ
17: 照明部
18: 人感センサ
19: 光量センサ
21: 通話回路(子機側)
22: 通話回路(親機側)
23: 映像処理部(子機側)
24: 映像処理部(親機側)
25: 子機IF
26: 親機IF
27: 子機制御部
28: 親機制御部
29: 不審者判定部
31: 通話ボタン
32: 親機マイク
33: 親機スピーカ
34: モニタ
35: メモリ
36: 不審者記録ボタン
37: 不審者記録ありランプ
L: 伝送線



【特許請求の範囲】
【請求項1】
居住者を呼び出すための呼出ボタン、
居住者と通話するための子機マイクと子機スピーカ、
来訪者を撮像するカメラ、
接近した人物を検知する人感センサ、及び、
前記カメラの撮像に最低限必要な最小光量以上の明るさを供給し、夜間での前記カメラの撮像を可能とする照明部、を有する玄関子機と、
前記玄関子機からの呼び出しに応じて前記来訪者と通話するための親機マイク及び親機スピーカ、
前記カメラで撮像した映像を出画するためのモニタ、及び、
前記カメラで撮像した映像を録画する録画部を有する居室親機と、を備えたインターホン装置であって、
検知した人物が不審者であるか否かを判断する不審者判定部を、前記玄関子機または前記居室親機の何れか一方に有し、
前記不審者判定部が不審者と判断した場合、当該不審者の映像を鮮明に撮像できるように前記カメラの設定を変更して前記カメラを起動し、撮像した不審者映像を前記居室親機に送信することを特徴とするインターホン装置。
【請求項2】
前記不審者判定部が不審者と判断した場合、前記カメラの感度を上げて前記カメラを起動し、撮像した不審者映像を前記居室親機に送信することを特徴とする請求項1に記載のインターホン装置。
【請求項3】
前記不審者判定部が不審者と判断し、前記カメラが起動される場合において、
前記カメラの起動前と起動後で、前記照明部の点灯または消灯の状態を変化させず、同じ状態が維持されることを特徴とする請求項1または2に記載のインターホン装置。
【請求項4】
前記不審者判定部は、前記人感センサが人物を検知した後所定の時間が経過してもなお前記呼び出しボタンが押下されない場合に、前記人感センサが検知した人物を不審者と判断することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のインターホン装置。
【請求項5】
周囲の明るさを検知する光量センサを、前記玄関子機に有し、
前記玄関子機は、
前記不審者判定部が不審者と判断し、且つ、前記光量センサにより検知された光量が所定量より少ない場合に、前記カメラの感度を上げて前記カメラを起動し、不審者映像を撮像することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のインターホン装置。
【請求項6】
前記玄関子機は、
前記光量センサにより検知された光量が前記最小光量よりも少ない場合、前記不審者判定部の判断に依らず、常に照明部が点灯されることを特徴とする請求項5に記載のインターホン装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−95017(P2012−95017A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−239368(P2010−239368)
【出願日】平成22年10月26日(2010.10.26)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】