説明

インパルス治療のための可変長ふくらはぎ被覆体

体内の血液循環を強化する手段として脚のふくらはぎ等の体部位に適用するための膨張可能な衣料。該衣料は、膨張可能なブラダー(4,5,6)が配設された2つの被覆体半体(8,9)からなるという意味で汎用的なものである。該2つの被覆体半体は、異なるサイズのふくらはぎに適合する可変全長を有する衣料被覆体を提供すると同時に個々の被覆体半体のブラダー間の流体の連絡の完全性を維持するように共に選択的に結合することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体内の血液循環の強化に関し、特にこれをもたらすための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
脚に着用された膨張可能な衣料を、体内の血液循環を強化する手段として使用することは、臨床的有益性が立証された十分に確立された技術である。
【0003】
該衣料は通常は、ひざの上または一層便利にはひざの下で脚の周囲に該衣料を取り付け又は固定する手段の一部をなし又は該手段と一体をなすものとして収容された膨張可能なブラダー(空気袋)を備えている。使用時には、該ブラダーが、空気等の流体が充填されて拡張し、血管を空にするよう人体に力を加える。該ブラダーは、一定期間にわたり加圧状態に維持された後、該流体を解放し、次いで、かかるサイクルを繰り返す。ブラダーの充填又は排気の割合は、用途に従って数分の一秒から数秒まで変動し得るものである。
【0004】
該衣料は、例えば、該装置を脚の周囲を包囲して、マジックテープ(登録商標)により固定することにより、通常は下肢に対して取り付けられる。最適性能を得るため、該衣料は、患者のふくらはぎの外周に応じて一定範囲のサイズ(例えば、小、中、第)から選択され、すなわち、フリーサイズの衣料は、多様な解剖学的集団の人々に適用した場合に固有の制限を示すものとなる。
【0005】
ふくらはぎインパルス治療における最近の進歩により、シングル、デュアル、又はトリプルブラダー要素によってふくらはぎに対して全体的に膨張するのではなく、脚の解剖学的な特徴と一致させることを目的とした選択的に配置されたブラダー構成を使用する利点が認められた。従来技術の特色は、相対的に後方に配置されたデュアルブラダーに対する、脚の前方のアウトステップ側におけるシングルブラダーの関連する位置決めにある。該ブラダー要素の位置的な分離は、解剖学的データに基づき、ふくらはぎの外周に従って定められる。
【0006】
従来技術の新規の改善として、この開示は、選択的に配置されたブラダーを使用して汎用衣料を構成することができる態様を公開するものであり、及び個々のブラダー要素間の相互接続の詳細を開示するものである。かかる改善は、従来技術の欠陥及び制限の解決に向けられたものである。
【0007】
その開示された方法は、A-V Impulse System(登録商標)で使用されるようにふくらはぎインパルス技術装置で使用されるよう当初は構成され説明された。このサイズ設定の思想に関する同様の用途が、手足インパルス技術及びその他の断続的な空気圧式の圧縮装置に存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、体内の血液循環を強化する手段として、足、ふくらはぎ、及び手等の体部位に適用するための膨張可能な医療用衣料が提供され、該医療用衣料は、1つ又は2つ以上の膨張可能なブラダーが配設された周方向被覆体と、該ブラダーが周期的に膨張した際に周期的な圧力が体部位に加えられて血液が体内を巡るように前記被覆体を前記体部位の周囲に固定する手段と、異なる形状及びサイズの体部位に従って前記衣料の適合度合いを調節するための該衣料内に組み込まれた手段とを備えている。
【0009】
本発明の好適な特徴及び利点については、本開示に添付する図面を参照して以下で一層詳細に説明することとする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】ふくらはぎの周囲に取り付けるためのワンピース型ふくらはぎインパルス技術衣料を示す平面図である。
【図2】人の脚のふくらはぎに適用された図1に示す衣料の側面図である。
【図3】小柄な体格の人に使用するための図1のふくらはぎ用衣料の平面図である。
【図4】大柄な体格の人に使用するための図1のふくらはぎ用衣料の平面図である。
【図5】本発明に従って構成されたふくらはぎインパルス治療用衣料の平面図である。
【図6】小柄な体格の人に使用するためのツーピース型衣料という形で構成された図5のふくらはぎ用衣料の平面図である。
【図7】大柄な体格の人に使用するためのふくらはぎ用衣料の平面図である。
【図8】衣料内のブラダー要素と外部流体源との相互接続方法を示す、図1又は図5の衣料の平面図である。
【図9】ブラダー要素間の更なる好適な相互接続方法を含む、ツーピース型ふくらはぎ用衣料の平面図である。
【図9a】図9のX-X断面を拡大して示す断面図である。
【図10】本発明の更なる好適な実施形態に従って構成された、ふくらはぎ用衣料の平面図である。
【図11】小さなサイズのふくらはぎに合うよう調節される流体導管の相互接続方法を含む、ツーピース型汎用ふくらはぎ用衣料の平面図である。
【図12】図11に類似しているが、大きなサイズのふくらはぎに使用するための、ツーピース型汎用ふくらはぎ用衣料の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0012】
以下の説明では、全ての例示は右脚について示す。左脚に使用される衣料は、その鏡像をなすものであることが理解されよう。
【0013】
図1に示すインパルス治療用衣料は、ふくらはぎ部位で脚に解剖学的に適合し及び該ふくらはぎの周囲に固定されるよう構成された周方向被覆体1を含む。該衣料は、該被覆体1の外面にあるループ材料と係合する単一の又は複数のフック閉鎖手段3により脚に対して固定される。
【0014】
該衣料は、前記被覆体とふくらはぎとの間に位置決めされる1つ又は2つ以上のブラダー4,5,6を含み、該ブラダー4,5,6は、空気等の流体により数分の一秒で最大200mmHg程度まで急速に膨張させられて、手足に力を加え、及び最長3秒間にわたり加圧状態を維持した後に排気する。ブラダーは典型的には、外周部を高周波手段により溶接された2層のポリマー薄膜(PVC等)から構成される。
【0015】
図2には、図1の衣料が脚2のふくらはぎの周囲に適合した状態で示されている。外部コントローラからブラダーを膨張させ及び収縮させるために、該衣料に対してホース7を介して空気の接続が行われる。
【0016】
図3を参照すると、衣料1は、小さな体格の人に顕著に認められる最小外周のふくらはぎに関係する寸法'A'を有している。更に、寸法'B'は、デュアルブラダー5,6からのシングルブラダー4の分離に関係するものである。図示の実施形態は、ワンピース型衣料という形で構成されており、この場合、(単なる一例として)寸法'A'はおよそ50cm、寸法'B'はおよそ8cmである。
【0017】
図4に示す衣料1は、大きな体格の人に顕著に認められる最大外周のふくらはぎに関係する寸法'A'を有している。更に、寸法'B'は、デュアルブラダー5,6からのシングルブラダー4の分離に関係するものであり、図3に示すものよりも衣料の幅が一層広く、及びブラダー要素間の分離が一層大きくなっている。図示の実施形態は、ワンピース型衣料という形で構成されており、この場合、(単なる一例として)寸法'A'はおよそ60cm、寸法'B'はおよそ17cmである。
【0018】
図5は、ツーピース型衣料という形で構成された汎用サイズのふくらはぎ用衣料を示しており、該衣料は、シングルブラダー被覆体要素8とデュアルブラダー被覆体要素9とを備えており、この場合、周長寸法'A'及びブラダー5,6からのブラダー4の相対的な分離は、アイテム9に対する要素8の相対的な位置決めに従って調節することが可能である。更に、基準縁部11と連携して使用されるマーカーライン10の数という形でサイズの指示が提供される。
【0019】
図6は、ツーピース型衣料という形で構成された図5に類似した汎用サイズのふくらはぎ用衣料を示しており、この場合、寸法'A'は、小さな体格の人に顕著な最小外周のふくらはぎに関係するものである。更に、寸法'B'は、デュアルブラダー5,6からのシングルブラダー4の分離に関係するものである。図示の実施形態は、最も近いマーカーライン10を縁部11と位置合わせすることによりワンピース型衣料を事実上形成するようにツーピースの個々の要素8,9を組み立てるものであり、この場合、(単なる一例として)寸法'A'はおよそ50cm、寸法'B'はおよそ8cmである。
【0020】
図7は、ツーピース型衣料という形で構成された図5及び図6に類似した汎用サイズのふくらはぎ用衣料を示しており、この場合、寸法'A'は、大きな体格の人に顕著な最大外周のふくらはぎに関係するものである。更に、寸法'B'は、デュアルブラダー5,6からのシングルブラダー4の分離に関係するものである。図示の実施形態は、最も遠いマーカーライン10を縁部11と位置合わせすることによりワンピース型衣料を事実上形成するようにツーピースの個々の要素8,9を組み立てるものであり、この場合、(単なる一例として)寸法'A'はおよそ60cm、寸法'B'はおよそ17cmである。
【0021】
図8は、ブラダー要素と外部流体源との相互接続方法を含む、ワンピース型衣料又は図示のような組み立て式のツーピース型衣料という形で構成されたインパルス治療用ふくらはぎ用衣料を示している。
【0022】
組み立てられた被覆体要素8,9はシングルブラダー4及びデュアルブラダー5,6を含み、その各ブラダーは、該ブラダーを膨張させ又は収縮させるために流体を吸入し及び排気するよう取り付けられた導管12を有している。便宜上、導管12は、分岐したコネクタ13で終端することが可能であり、これにより、充填機能、加圧機能、及び排気機能を制御するためにA-V Impulse System(登録商標)コントローラ等の外部流体源に単一の導管又はホース7を取り付けることが可能となる。
【0023】
図9は、ツーピース型衣料という形で構成されたふくらはぎ用衣料の平面図であり、該衣料は、シングルブラダー被覆体要素8とデュアルブラダー被覆体要素9とを備えているが、ブラダー要素間の代替的な相互接続方法を用いるものである。
【0024】
シングルブラダー被覆体要素8はブラダー4を含み、該ブラダー4は、それ自体から係合領域15へと横断する一体型相互接続用導管14を有している。
【0025】
相互接続用導管14は、複数の流体通路16と、その間隙を埋める(例えば2層のポリマー薄膜のRF溶接により形成された)境界17とからなる。図面は、5つのかかる流体通路16を示しているが、単一の通路又は多数の通路の何れも許容可能である。この多数の流体通路16及び境界17を用いる技術は、膨張したブラダーの体積と比較して膨張した導管の体積を最小限にするのに有益なものであり、これにより、流体を最大限に利用すると共に、流体の供給又は排出の閉塞を(特に衣料が実際にふくらはぎの周囲で円筒形状に構成され及び患者がベッドに仰向けになっている場合に)低減させることが可能となる。相互接続用導管14は、ブラダー4と同じポリマー材料及びプロセスにより構成することが可能である。
【0026】
相互接続用導管14は、接着性シール18により境界が形成された係合領域15で終端することが可能である。該係合領域15の外側又は裏側の薄膜層25は、流体通路と同質で不浸透性のものであり、一方、内側又は皮膚側の薄膜層24は、穿孔されており、複数のアパーチャを含み、又は多孔性のものとなる。
【0027】
デュアルブラダー被覆体要素9は、ブラダー5,6を含む。通路19は、ブラダー5がブラダー6と流体的に連絡するようにブラダー5,6を連結する。ブラダー6は、外側の薄膜層にアパーチャ、穿孔、又は多孔性を有し、及び被覆体9の結合アパーチャ21と連絡しており、これにより、該ブラダーと被覆体9の外部との間での流体の流入又は排出が可能となっている。
【0028】
使用準備として、患者のふくらはぎの外周を測定し、適当なマーカーライン10との基準縁部11の位置合わせに従ってデュアルブラダー被覆体要素9をシングルブラダー被覆体要素8と結合させることにより、結合式の汎用衣料の相対的なサイズを決定し設定する。
【0029】
該シングル及びデュアルブラダー被覆体要素が結合される際、アパーチャ20は、周方向でサイズ調整範囲にわたり係合領域15上に重なるように、及び横方向及び回転方向におけるそれぞれの被覆体要素8,9間の係合精度を許容するように、構成される。粘着剤18は、係合領域15を取り囲み、シングル及びデュアルブラダー被覆体要素間の流体密封性シールを提供する。
【0030】
図示の実施形態では、流体は、ブラダー4に接続された導管又はホース7を介して結合後の汎用衣料に入り、次いで、導管14の流体通路16を介して、接着性シール18によりシールされた係合領域15へ入り、アパーチャ21,20を介してブラダー6に入り、最終的に通路19を介してブラダー5に入る。全ての流体通路のサイズが適切に設定されている場合には、ブラダー5,6がブラダー4とほぼ同時に近似して膨張し及び収縮して、集中的かつ統合的な力をふくらはぎに加えることになる。
【0031】
既述のように、接着性シール18は、流体密封性シールと、シングル及びデュアルブラダー被覆体要素を結合する機械的な結合手段とを提供する。動作時、該結合手段は、40mmHg以下〜200mmHg間でブラダーの繰り返しの膨張によって生じる半径方向及び周方向の力に耐えるよう十分に強固なものでなければならない。
【0032】
図9aは、係合領域15のX-Xに沿った図9の被覆体8の拡大断面図であり、接着性シール18と連携する流体通路16及びその間隔を埋める境界17を詳細に示している。該係合領域は、RF溶接されたポリマー薄膜の皮膚側24及び外側25から構成されるものとして示されている。図示しないが追加可能なものとして、閉塞防止のために各流体通路内に包含させるスペーサが挙げられる。
【0033】
図10は、ツーピース型衣料という形で構成された汎用サイズのふくらはぎ用衣料の平面図であり、該衣料は、シングルブラダー被覆体要素8とデュアルブラダー被覆体要素9とを備えており、該被覆体要素8を該被覆体要素9に結合させるための代替的な方法を有するものである。ブラダー4及び一体化された相互接続用導管14は、前述のように係合領域15に接続される。接着性シール18は、該係合領域15を取り囲んで、流体密封性シールと、被覆体要素8を被覆体要素9へ固定するためのある程度の接着結合を提供する。更に、被覆体8の内側又は皮膚側の表面と被覆体9の外側との間に介在する1つ又は2つ以上の粘着剤ストリップ又は領域という形をとることができる上側閉鎖手段22及び下側閉鎖手段23を介して、更なる結合強度が達成される。代替的に、閉鎖手段22,23は、被覆体9の外側にあるループ材料と係合するマジックテープ(登録商標)のフック要素という形をとることが可能である。
【0034】
接着性閉鎖手段22,23を単独で又は接着性シール18と共に使用することの有益な特徴は、本出願人の国際出願PCT/GB2006/002674で開示されているように、1回のみの、最小限の、又は多数回の、被覆体9に対する被覆体8の再適用が可能となるように、再使用を制限し、許容し、又は促進させる手段として、その接着性閉鎖機構を選択することができることにある。
【0035】
図11は、小さなサイズのふくらはぎに適するよう調節された一体型流体導管を有するツーピース型汎用衣料の平面図である。この実施形態では、アパーチャ20及び結合アパーチャ21が係合領域15の左手側と位置合わせされるようにシングルブラダー被覆体要素8がデュアルブラダー被覆体要素9と結合される。接着性シール18は、流体密封性シールと、被覆体9に対する被覆体8の機械的保持とを提供する。このため、ホース7で導入された流体は、小さな体格に合わせて調整された該汎用衣料のシングル及びデュアルブラダー要素の双方を膨張させることになり、逆に該膨張系を排気させることが可能となる。
【0036】
図12は、大きなサイズのふくらはぎに適するよう調節された一体型流体導管を有するツーピース型汎用ふくらはぎ用衣料の平面図である。この実施形態では、アパーチャ20及び結合アパーチャ21が係合領域15の右手側と位置合わせされるようにシングルブラダー被覆体要素8がデュアルブラダー被覆体要素9と結合される。接着性シール18は、流体密封性シールと、被覆体9に対する被覆体8の機械的保持とを提供する。このため、ホース7で導入された流体は、大きな体格に合わせて調整された該汎用衣料のシングル及びデュアルブラダー要素の双方を膨張させることになり、逆に該膨張系を排気させることが可能となる。
【0037】
明らかに、系の全ての要素内の流れを損なうことなく、被覆体9に対する被覆体8の適切な調整により、小から大までの範囲をカバーする全ての中間の体格に適応することが可能である。
【0038】
本書で開示した本発明の実施形態は、以下のように要約することが可能である。
1.ふくらはぎの膨張のための汎用サイズの衣料を構成する手段
2.一定範囲のふくらはぎサイズに従うよう汎用衣料を調節する手段
3.組み立てられた衣料の周方向サイズを画定するためにツーピース型衣料の位置合わせを示す手段
4.組み立てられた衣料のデュアルブラダー要素に対するシングルブラダー要素の相対位置を画定するためにツーピース型衣料の位置合わせを示す手段
5.2つ以上の膨張可能なブラダーを有する膨張可能な衣料に対する流体接続を構成する手段
6.膨張可能な装置の個々の小室間での流体の分配手段
7.サイズ調節可能な膨張可能な装置の個々の小室間での流体の分配手段
8.複数の構成要素を有する衣料の構成要素間の加圧シールを提供する手段
9.周方向の調節が許容される場合における構成要素間の加圧シールを提供する手段
10.横方向の調節が許容される場合における構成要素間の加圧シールを提供する手段
11.軸方向又は回転方向のずれが許容される場合における構成要素間の加圧シールを提供する手段
12.ツーピース型衣料における結合手段と加圧シールを組み合わせる手段
13.加圧シールとは別個の更なる結合方法を提供する手段
14.適切な結合方法の選択により衣料の2つの部分の定量的な再調整を画定する手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
体内の血液循環を強化する手段として、足、ふくらはぎ、及び手等の体部位に適用するための、膨張可能な医療用衣料であって、1つ又は2つ以上の膨張可能なブラダーが配設された周方向の被覆体と、該ブラダーが周期的に膨張した際に周期的な圧力が体部位に加えられて血液が体内を巡るように前記被覆体を前記体部位の周囲に固定する手段と、異なる形状及びサイズの体部位に従って該衣料の適合度合いを調節するための該衣料内に組み込まれた手段とを備えている、膨張可能な医療用衣料。
【請求項2】
脚のふくらはぎに適用するための膨張可能な被覆体という形の請求項1に記載の衣料であって、該被覆体が、第1及び第2の別個の被覆体部分と、ふくらはぎのサイズに従って選択された長さの被覆体を脚の周囲に適用することを可能とするように一方の被覆体部分に対する他方の被覆体部分の係合位置を調節するための手段とを含む、請求項1に記載の衣料。
【請求項3】
前記一方の被覆体部分に他方の被覆体部分のための係合領域が配設され、該係合領域に間隔を置いた指示マーカーが配設され、前記指示マーカーに対し、前記被覆体の必要とされる周方向長さに従って他方の被覆体部分の前縁部分が選択的に位置合わせされる、請求項2に記載の衣料。
【請求項4】
前記2つの被覆体部分が、前記被覆体の長さを2つの被覆体半体へと分割し、その一方の被覆体半体に1つの膨張可能なブラダーが組み込まれ、及び他方の被覆体半体に2つの膨張可能なブラダーが組み込まれて、ふくらはぎの選択された領域に対する前記ブラダーの選択的な適用が提供される、請求項3に記載の衣料。
【請求項5】
単一の流体源から複数の前記ブラダーへ加圧流体を供給するための分岐した管接続部を含む、請求項4に記載の衣料。
【請求項6】
前記個々の被覆体半体の前記ブラダーが、該被覆体半体に形成された第1及び第2の流体供給通路と、組立時に該第1及び第2の流体供給通路を相互接続する前記係合領域内の結合手段とにより流体的に相互接続され、一方の被覆体半体の1つ又は複数のブラダーに接続された単一の流体源から前記複数のブラダーを一斉に膨張させることができるようになっている、請求項4に記載の衣料。
【請求項7】
前記結合手段が、前記係合領域内の所定の結合領域を含み、該結合領域が、組立後の被覆体において他方の被覆体半体と結合して、2つの被覆体半体のブラダー間での加圧流体の移動のための連続した経路を形成する、請求項6に記載の衣料。
【請求項8】
前記一方の被覆体半体に形成された前記第1の流体供給経路が、該一方の被覆体半体の前記ブラダーと前記結合領域との間の連絡を提供し、該結合領域が、前記第1の流体供給通路への第1の流体アクセスと、前記他方の被覆体半体のブラダーへの第2の流体供給経路への第2の流体アクセスとを画定する、請求項7に記載の衣料。
【請求項9】
前記係合領域における前記被覆体半体の選択的な係合時に前記第2の流体アクセスが前記結合領域の異なる部分へと移動した際に各被覆体半体のブラダー間の流体の連絡が維持されるように、前記第2の流体アクセスが前記第1の流体アクセスよりも小さな断面積を有している、請求項8に記載の衣料。
【請求項10】
前記結合領域が、該結合領域からの流体の漏洩を防止するための他方の被覆体半体との密封可能な係合のための密封可能手段によって境界が形成される、請求項7ないし請求項9の何れか一項に記載の被覆体。
【請求項11】
前記係合領域において前記2つの被覆体半体を結合させる1つ又は2つ以上の粘着性ストリップが配設され、これにより該2つの被覆体半体が共に固定される、請求項10に記載の衣料。
【請求項12】
実質的に図5ないし図12を参照して上記で説明し及び同図に示した衣料。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図9a】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2010−515508(P2010−515508A)
【公表日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−545225(P2009−545225)
【出願日】平成20年1月9日(2008.1.9)
【国際出願番号】PCT/GB2008/000066
【国際公開番号】WO2008/084225
【国際公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【出願人】(509196442)ノヴァメディックス ディストリビューション リミテッド (1)
【Fターム(参考)】