説明

インフラ監視システムおよび方法

複数の監視装置および/または複数の出力装置を備えるインフラ監視システムおよび方法。監視装置それぞれは、データを収集する少なくとも1つのセンサ、データを記憶するデータ記憶装置、データを分析するプロセッサ、およびデータを送受信する通信装置を含む。システムは、上記複数の装置からのデータを制御し受信するオペレーションセンタも含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、限定はされないが、商業用、産業用、または家庭用の水、ガスおよび/または電気の供給および使用などに関わるインフラを監視および制御するシステムおよび方法、特に、自治体を監視および管理し、ユーザに故障の可能性を警告する方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
自治体は、各自治体内の多数の安全システムを運営および/または外注している。このようなシステムは通常、複雑なインフラであり、配水、配ガス、配電、水管理、交通制御、消防署、警察署、および緊急対応部署を含むがそれらに限定されない。これらのシステムはそれぞれ、使用量(許可または無許可での)、故障、改ざん、事象、漏れ、汚染、および/またはその他の点で監視される必要がある。
(関連出願の相互参照)
本願は、2008年10月27日に提出された米国仮出願第61/108770号「給水インフラ監視システムおよび方法」と2009年5月22日に提出された米国仮出願第61/180600号「給水インフラ監視システムおよび方法」とに優先権を主張し、両出願を参照によって全体をここに組み込む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2007/0059986号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
大抵はいずれか1つのシステムの状態を把握するため、あるいは請求目的または修理目的のために、システム内の問題を手動で点検する人員を自治体に派遣しなければならない。これは時間と手間暇がかかる工程であるため、問題が見落とされる可能性がある。さらにシステムの好適な状況は、不定期に、または稀にしか評価されないために、長期間問題が点検されないままになることがある。たとえば水道原管に漏れがあった場合、特にその漏れが長期間発見されない場合、水道会社は、失われた水、エネルギー利用、および化学処理に多額の費用を投じることになる。さらに漏れの結果、地下に構造腐食が生じるおそれがある。
【0005】
現行のシステムに関連するもう1つの問題や欠点は、複数のモニタおよびコントローラに適合させることのできる送信インフラを生成可能なモニタおよび装置コントローラのネットワークを維持し、ネットワークを監視する公益企業にシステムに関する情報を提供する情報ネットワークを形成するのに十分な財産権(property rights)が欠如していることである。たとえば一部のネットワークでは、通信装置の設置のために新たなポールやタワーを建てる必要がある。
【0006】
さらに或るシステムにおける問題は、別のシステムにおける問題を引き起こす場合がある。たとえば消防署に報告された火災によって、ガス会社は火災近傍のガス流を切断し、水道会社は近傍に水または追加の水圧を転送する必要があるかもしれない。しかし現行のシステムは、相互運用可能ではない。したがって少なくとも1つの自治体システムの様々な状況を連続的に監視し、複数の事業体に同時に連絡を取ることのできる単独システムを有することが望ましい。
【0007】
本発明は、現行の戦略およびシステムに関連する問題や欠点を克服し、自治体インフラを監視する新たなシステムおよび方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態は、インフラ監視システムに関する。該システムはオペレーションセンタと、オペレーションセンタに通信する多数の監視装置とを含む。各監視装置は、インフラ内の少なくとも1つの状態を感知する少なくとも1つのセンサと、センサによって感知されたデータを記憶するデータ記憶装置と、データを送受信する通信装置と、センサ、データ記憶装置、および/または通信装置に通信するプロセッサとを有する。少なくとも1つの監視装置はインフラの第1の状況を監視し、少なくとも1つの監視装置はインフラの第2の状況を監視する。
【0009】
好適な実施形態では、オペレーションセンタと監視装置は無線通信下にある。他の実施形態では、少なくとも1つの出力装置は、オペレーションセンタに通信する。各出力装置は、データを受信および/または送信する通信装置と、少なくとも1つの出力ポートと、通信装置および/または少なくとも1つの出力ポートに通信するプロセッサとを有する。
【0010】
好適な実施形態では、オペレーションセンタと少なくとも1つの出力装置とが無線通信下にある。各監視装置および各出力装置は、第2の監視装置または出力装置に関する送信を受信し、第2の監視装置または監視装置への送信を再送信するように構成することができる。さらに、各監視装置および各出力装置は、オペレーションセンタに関する送信を受信し、オペレーションセンタへの送信を再送信するように構成することができる。
【0011】
好適な実施形態では、少なくとも1つの出力装置は、アクチュエータ制御装置、警報機、無線周波数識別装置、および/または改ざん防止装置に接続される。好適な実施形態では、監視装置および出力装置は、同じユニット内に含まれる。上記実施形態では、監視装置および出力装置は、電源、通信装置、および/またはプロセッサを共有することができる。
【0012】
好適な実施形態では、インフラは、配水システム、配電システム、配ガスシステム、交通制御システム、および緊急対応システムのうち少なくとも1つである。好適な実施形態では、監視装置は、商品使用量、改ざん、漏れ、GPS位置、近接度、傾斜、煙、温度、錆、腐食、流量、圧力、水質、大気質、および動作のうち少なくとも1つに関して監視することができる。システムは、少なくとも1つの監視装置が事象を記録する際に警告を生成することができる。監視装置はカメラに結合させることができる。
【0013】
好適な実施形態では、複数のオペレーションセンタが存在する。各オペレーションセンタは、固有に配置することができる。各オペレーションセンタは、多数のインフラを同時に監視する。インフラは、水道システム、電気システム、ガスシステム、緊急対応システム、交通制御システム、およびそれらの組み合わせを含む群から選択される。
【0014】
本発明の別の実施形態は、情報を伝達する方法に関する。該方法は、インフラ監視システムから少なくとも1つのインフラに関する情報を取得するステップと、情報を評価するステップと、情報を伝達するステップとを含む。インフラ監視システムは、オペレーションセンタと、オペレーションセンタに通信する多数の監視装置とを含む。各監視装置は、インフラ内の少なくとも1つの状態を感知する少なくとも1つのセンサと、センサによって感知されるデータを記憶するデータ記憶装置と、データを送受信する通信装置と、センサ、データ記憶装置、および/または通信装置に通信するプロセッサとを有する。少なくとも1つの監視装置がインフラの第1の状況を監視し、少なくとも1つの監視装置がインフラの第2の状況を監視する。
【0015】
好適な実施形態では、情報は、緊急対応者、設備修理員、および派遣員のうち少なくとも1人に伝達される。情報は2つ以上の事業体に伝達することができる。好適な実施形態では、取得される情報は、商品使用量、改ざん、漏れ、位置、近接度、傾斜、煙、温度、錆、腐食、流量、圧力、水質、大気質、および動作のうち少なくとも1つに関連する。
【0016】
好適な実施形態では、インフラは、水道システム、電気システム、ガスシステム、緊急対応システム、交通制御システム、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される。情報は、多数のインフラから同時に取得することができる。好適な実施形態では、情報は無線ネットワーク上で送信される。無線ネットワークは好ましくは電気通信ネットワークであり、情報は少なくとも1つの携帯装置に伝達される。
【0017】
好適な実施形態では、情報は、インフラの一状況が所定の閾値を超えるか否か判定するために評価される。好適な実施形態では、情報は少なくとも1つのセンサからオペレーションセンタに送信される。
【0018】
本発明のその他の実施形態および利点は部分的に以下の説明に記載され、部分的には、この説明から自明となるであろう、または本発明の実施を通じて分かるであろう。
【0019】
本発明を、例として添付図面を参照してより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明のシステムの一実施形態の概略図。
【図2】本発明の監視装置の一実施形態の概略図。
【図3】本発明の制御装置の一実施形態の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本明細書で具体化され概説されるように、本明細書での開示は、本発明の詳細な実施形態を提供する。しかしながら開示される実施形態は、様々な代替の形式で具体化することのできる本発明の単なる例にすぎない。したがって具体的な構造上および機能上の詳細は限定的であることを意図しておらず、請求項の根拠、および当業者が本発明を様々に採用するよう教示するための代表的な基盤を提供することを意図するものである。
【0022】
本発明の実施形態によって解決可能な当該技術における問題点は、インフラの監視と保守である。驚くべきことに、一方向または二方向通信機能を有する監視装置が、自治体システムの故障を検出し、要求に応じたリアルタイムまたは略リアルタイムの装置の状態、保守、およびシステムの制御を提供するために使用可能であることが発見された。
【0023】
本発明の監視装置のネットワークは、システム管理者に対して、システムの現状の全体像を提供することができる。ネットワークは好ましくは、それぞれが少なくとも1つの状態を感知することのできる様々な監視装置のアレイを含む。監視装置は、少なくとも1つのオペレーションセンタとのデータの送受信が可能であってもよい。通信は、遠隔監視装置から、中央監視施設、多数の地域監視センタのうちの1つ、ユーザ、および/または研究施設に行うことができる。さらにシステムは、好ましくは少なくとも1つの制御装置を含む。各制御装置は、システムの様々な状況を制御するように構成される。制御装置は、監視装置の一部であってもよいし、別個のユニットであってもよい。通信は、好ましくはインターネットを介して行われるが、民間ネットワーク、構内ネットワーク、または広域ネットワークを介して行ってもよい。好ましくは通信は、遠隔監視装置および/または制御装置から地域監視施設または分散モニタへなどのように、無線要素を含む。また好ましくは、通信は、通信システムが別の未知の人間によって監視できないように保護または暗
号化される。好ましくはシステムへのアクセスは、ユーザの名前とパスワードを通じて許可されるが、追加のおよび/または代替の暗号化方法を採用することもできる。
【0024】
本発明の一実施形態は、水道インフラシステムに関する。このようなシステムでは、監視装置は、ネットワークを運営する公益企業にリアルタイムで情報を提供することができるネットワークへのフィードバックのため、システム全体に、たとえば構成部品への付属装置として配置することができる。ネットワーク運営者は、送信された情報を利用して、ネットワーク上の制御装置を始動させたり、ネットワークによって提供される情報によって支持されるように修理やその他のサービスを派遣したりすることができる。たとえば水道メータ上の水圧モニタが位置間の変動を示す場合、ネットワークを利用して水漏れを報告することができ、制御装置は水を転送させることができる。圧力計を消火栓に装着して、システム全体の圧力損を監視および報告することで、消火栓のユーザ(適切な圧力を確保することが必要な消防署)、システムのユーザ(圧力低下によって影響を受ける水道の消費者)、およびシステムの運営者(損失に関するリアルタイムの情報の欠如の結果、資産の損失を被る)に恩恵を及ぼすようにリアルタイムの情報を提供することができる。
【0025】
図1は、監視し、制御し、少なくとも1つの監視装置および/または少なくとも1つの制御装置に通信する本発明のインフラ監視システムとしてのシステム100を示す。システム100は、少なくとも1つの監視装置110および/または1つの制御装置111に通信するオペレーションセンタ105を含む。好適な実施形態では、オペレーションセンタ105と装置110および111との間の双方向通信が行える。通信は、一方向であっても双方向であってもよい。通信は、有線ネットワーク、無線ネットワーク、Zigbeeネットワーク、Bluetoothネットワーク、Z−waveネットワーク、WiFiネットワーク、WiMaxネットワーク、RFネットワーク、構内ネットワーク(LAN)、インターネットネットワーク、広域ネットワーク(WAN)、携帯電話ネットワーク、固定配線電話ネットワーク、900MHz無線ネットワーク、および衛星ネットワークを含むがそれらに限定されない、当該技術において既知である任意の通信ネットワーク115上で行うことができる。好適な実施形態では、ネットワークは、固定ネットワークである。たとえば固定ネットワークは、網目状ネットワークまたは星状ネットワークとすることができる。さらに装置110および111とオペレーションセンタ105とは直接通信することができる、またはリレーやゲートウェイなどの仲介装置を介して通信することができる。
【0026】
本発明の各監視装置110は好ましくは、インフラの少なくとも1つの状況を監視する。監視される状況は、インフラの要素(たとえば、パイプの状態、バルブの状態、消火栓の状態、サービスラインの状態、メータの状態、送電線の状態、およびバッテリの状態)、商品状態(たとえば、液体または気体流、液体または気体圧力、液体または気体温度、および液体または気体汚染)、またはそれらの組み合わせのうちの1つ以上とすることができる。さらにモニタは、自己を監視することができる。たとえばモニタは好ましくは、通信喪失、低バッテリレベル、および/または内部損傷(たとえば、水による短絡)があるか否か判定する。さらに各監視装置110は、構造上安定にする(たとえば、バルブ、パイプ、またはメータに固定する)、または移動可能にする(たとえば、パイプ内の水または気体流と共に、あるいは水または気体流内で移動可能である)ことができる。
【0027】
本発明のネットワークの各ノードは好ましくは、送信エラーを検出する。エラー検出は、定義された多項またはその他の任意のエラー検出方法に基づくテーブルを利用する巡回冗長検査符号を使用することができる。好適な実施形態では、主ルートが遮断されるか、またはその他の方法で利用不能にされる場合に、送信ルートを変更することができる。さらに装置110および111は、たとえばハンドシェイクプロトコルを介して、メッセージの受信を確認することができる。確認が受信されない場合、メッセージを同じルートで
再送信するか、あるいはルートを変更することができる。
【0028】
好適な実施形態では、各監視装置110および各制御装置111は、一意の識別子を割り当てられる。この一意の識別子は、装置の地理的位置、市街番地、設置の順番、または装置を識別するその他の任意の方法に関連させることができる。さらに様々な種類の装置110および111は、装置の種類毎に独自の識別子を有することができる。たとえばすべての水道メータの識別子はWMで始め、すべての漏れ検知器の識別子はLDで始めることができる。装置110および111との通信は、メッセージが正しい装置110または装置111によって受信されるように一意の識別子を含むことができる、あるいは、オペレーションセンタ105がどこからメッセージが送信されたか判定することができる。
【0029】
各監視装置110および各制御装置111は既存のシステムまたは装置に合わせて改造する、新たなシステムまたは装置に結合する、あるいは新たなシステムまたは装置と一体化することができる。たとえばシステムは、監視制御データ収集(SCADA)ネットワークに接続する、該ネットワークと協働する、あるいは該ネットワークとは関係なく作動することができる。好適な実施形態では、各監視装置110および各制御装置111は、監視装置110または制御装置111と新たなまたは既存のシステムまたは装置との結合を簡易化するための1セットのアダプタを有する。
【0030】
好適な実施形態では、システム100はセクタに分割され、各セクタは少なくとも1つの監視装置110および/または少なくとも1つの制御装置111を有する。各セクタはオペレーションセンタ105に直接通信することができる、あるいは各セクタは監視装置110および/または制御装置111とオペレーションセンタ105に通信する少なくとも1つの仲介通信装置を有することができる。好適な実施形態では、セクタは、地理的位置によって分割される。たとえば或る地域内のすべての装置は、単独セクタ内に位置し、地域毎に1つのセクタが存在する。好適な実施形態では、1つの仲介通信装置は、複数のセクタにサービスを提供することができる。
【0031】
好適な実施形態では、各監視装置110および/または制御装置111は、隣接する監視装置110および/または制御装置111に通信することができる。上記実施形態では、各装置110および/または111は、送受信機として動作する、あるいは別の装置またはオペレーションセンタ105へのメッセージを受信し、そのメッセージを転送することによって中継することができる。システム100がセクタに分割される実施形態では、監視装置110および制御装置111は、自身のセクタ内でのみ通信を行うことができる。他の実施形態では、監視装置110および制御装置111は、他のセクタ内の装置110および/または111に通信することができる。各遠隔監視装置110および/またはオペレーションセンタ105は、送信されたメッセージが意図される装置によって受信されたか否か判定することができ、受信されなかった場合、メッセージが適切に受信されるまでメッセージのルートを変更することができる。さらにリレー装置をシステムに実装して通信範囲を拡張することができる。たとえばリレー装置を、電柱上、自治体の建物内、消火栓内、および/またはマンホールカバー下に配置することができる。好適な実施形態では、装置110および111は網目状ネットワーク上で通信を行う。網目状ネットワークでは、装置110および111は網目状ネットワーク内の他の装置110および111に通信することができる。オペレーションセンタ105は、ルーティングテーブルから得られる規定の通信経路を設定することができる。
【0032】
オペレーションセンタ105は、自治体オフィス、民間または公的企業、消防署、警察署、またはオペレーションセンタ105を監視する任意のその他の事業体に配置することができる。他の実施形態では、オペレーションセンタ105は、インターネットにアクセス可能な装置によってアクセス可能な遠隔ホストされたオペレーションセンタとすること
ができる。上記実施形態では、オペレーションセンタ105は、クラウドコンピューティング(たとえば、遠隔ホストされたコンピュータ、サーバ、およびデータ記憶装置のネットワーク)を利用することができる。非遠隔ホストされたコンピュータネットワークと比較して、クラウドコンピューティングは使い易さを増し、アクセスとセキュリティを向上させ、コストを低減し、特別にカスタマイズされ、無制限の記憶空間を提供することができる。さらに好適な実施形態では、複数のオペレーションセンタ105が存在する。1つ以上のオペレーションセンタが様々な事業体に配置され、各制御センタは、システム100の様々な状況を監視することができる。たとえば或る監視装置が水の使用量を監視し、且つ別の監視装置がガス漏れを監視する実施形態では、水使用量の状況は水道会社によって監視され、ガス漏れはガス会社および/または消防署によって監視され得る。好適な実施形態では、重複するオペレーションセンタ105が存在し、少なくとも2つのオペレーションセンタ105は、システム100の同じ状況を監視する。オペレーションセンタ105は、好適な実施形態では、装置110および111のファームウェアを更新する送信を行うことができる。
【0033】
図2は、監視装置ユニット200の概略図である。監視装置ユニット200は、プロセッサ205を含む。プロセッサ205は、センサ215からのデータを受信する少なくとも1つの入力ポート210に結合される。プロセッサ205は、信号を送受信する送受信機220にも結合される。好適な実施形態では、プロセッサ205は、データ記憶部230に結合される。データ記憶部230は、センサ215から受信される所定量のデータを保持することができる。たとえばデータ記憶部230は所定時間(たとえば、1日、1週間、または1ヶ月)データを保持する、所定数の読取り(たとえば、10回の読取り、100回の読取り、1000回の読取り)を保持する、あるいはオペレーションセンタによって消去を指示されるまでデータを保持することができる。さらにデータ記憶部230は、オペレーションセンタからの指示(prompting)時に実行するプロセッサ205への命令を保持することができる。好適な実施形態では、プロセッサ205は、オペレーションセンタに送信するため、データ記憶部230に記憶されたデータの少なくとも1部をコンパイルする。
【0034】
各遠隔監視装置200は、連続的に、特定の間隔で、またはランダムにデータを収集する、および/またはデータを送信することができる。監視装置200が非連続的構造でデータを収集し送信する実施形態では、監視装置200は、エネルギー節減のために非データ収集期間中に電力消費を停止または低減することができる。好適な実施形態では、プロセッサ205は、電源235に結合される。電源235は、プロセッサ205とプロセッサ205に装着される装置とに電力を供給することのできる装置とすることができる。たとえば電源235は、バッテリ、ソーラーパネルアレイ、風力タービン、水力タービン、電線、またはそれらの組み合わせとすることができる。好適な実施形態では、バッテリなどのバックアップ電源もある。好適な実施形態では、電力はインフラシステムの運転から得ることができる。
【0035】
好適な実施形態では、プロセッサ205は、監視装置に関連する少なくとも1つの状態を監視する少なくとも1つのセンサ215に結合される。好適な実施形態では、センサ215は、装置の状態を判定することができる。センサ215は、プロセッサ205に直接配線される、あるいは無線通信を使用して、プロセッサ205からの信号を送受信することができる。センサ215は、監視装置内または監視装置外に配置することができる。好適な実施形態では、センサ215は、監視装置から離れて配置される。たとえば、センサを近傍の建物または電柱に配置することができる。センサ215とプロセッサ205とが無線で通信する実施形態では、同一の通信プロトコルを、プロセッサ/オペレーションセンタ通信と同様、センサ/プロセッサ通信において使用することができる、あるいは異なる通信プロトコルを、プロセッサ/制御センタ通信と同様、センサ/プロセッサ通信にお
いて使用することができる。たとえばセンサ/プロセッサ通信がRFプロトコルを使用する一方、プロセッサ/制御センタ通信は、有線ネットワーク上で行われることができる。
【0036】
好適な実施形態では、センサ215は、使用量モニタである。上記実施形態では、使用量モニタは、所定期間、消費者によって使用される水、ガス、電気、またはその他の商品の量を記録する。使用量モニタは、商品使用量を連続的に記録することができる、あるいは、使用量モニタは商品が使用中であるという信号をプロセッサ205に提供することができる。プロセッサ205は、オペレーション制御装置に信号を送信して、監視装置が使用中である、および/またはどのくらいの量の商品がセンサを流れているかをオペレーションセンタに警告することができる。好適な実施形態では、オペレーションセンタは、需要に応じて使用量モニタからの読取りを要求することができる。好適な実施形態では、プロセッサまたはオペレーションセンタは、商品の無許可使用が存在するか否かを、使用量に基づき判定することができる。無許可使用の検知時、プロセッサ205およびオペレーションセンタの少なくとも一方は、無許可使用が存在するという警告を生成することができる。たとえば使用量モニタが消火栓に結合される実施形態では、使用量モニタは、消火栓使用中であることを示すが、火災が報告されていない場合、オペレーションセンタは、消火栓の誤使用の可能性があるという警告を伝達することができる。
【0037】
好適な実施形態では、少なくとも1つのセンサ215は、改ざんセンサである。改ざんセンサは、動作検知器、接触センサ、回転センサ、タッチセンサ、近接センサ、バイオフィードバックセンサ、温度センサ、容量センサ、抵抗センサ、または対象物の存在を検出することのできる任意のその他のセンサとすることができる。改ざんセンサは、事象を検知すると、プロセッサ205にメッセージを送信することができる。その後、プロセッサ205は事象を評価して、監視されている装置が改ざんされているか否か判定する、あるいは評価のためにオペレーションセンタにメッセージを中継する。監視される装置は、消火栓、需給計器、バルブ、マンホールカバー、ポンプ、または改ざんされる可能性のある任意のその他の装置とすることができる。改ざん事象の検知後、プロセッサ205およびオペレーションセンタの少なくとも一方は、装置が改ざんされているという警告を生成することができる。好適な実施形態では、監視装置は、改ざん防止装置(後述)を始動させることができる。好適な実施形態では、オペレーションセンタは、所定期間、あるいは、改ざん事象の監視の開始をプロセッサ205に命じる別のメッセージがオペレーションセンタから受信されるまで、改ざんセンサからのメッセージを無視するようにプロセッサ205に命じる送信を送る。たとえば、消防署が消火栓を使用する必要がある場合、オペレーションセンタは、改ざん事象を一時的に無視するようにプロセッサ205にメッセージを送る。いったん消防署が消火栓の使用を終了すると、オペレーションセンタは、改ざん事象の監視を再開するようにプロセッサ205にメッセージを送る。
【0038】
好適な実施形態では、少なくとも2つのセンサ215は、漏れ検知器である。各漏れ検知器は、パイプ内漏れ検知器および/または外部漏れ検知器を含むことができる。気体用途の場合、漏れ検知器は、好ましくは蒸気センサである。一方、液体用途の場合、好ましくは漏れ検知器は、音響監視を利用することによって、漏れの存在と位置を判定する。漏れから発生するエネルギーは、商品およびパイプ壁を通じてパイプ内に伝達される。各漏れ検知器は、商品またはパイプ壁、接続部、またはサービスライン内の漏れによって発生する振動を検知することができる。漏れの位置を判定するため、少なくとも2つの検知器が同一の漏れを検知しなければならない。パイプに沿って伝わる音声の速度(V)、2つの検知器間の距離(D)、および各検知器が音声を検知する時点間の遅延(T)に基づき、以下の式を用いて漏れの位置(L)を判定することができる。

L=(D−(V x T))/2

上記の式によると、水中の標準的な音速は約1500m/sであり、鉄製パイプを通る標準的な音速は5100m/sである。この速度は、実験的に測定可能である。たとえば、漏れが2つの検知器間のちょうど中間にある場合、音声は、両検知器に同時に到達することになる。各検知器は、連続的に、または所定期間毎に監視することができる。漏れ検知器は、漏れ検知器が事象を検知する際にプロセッサ205にメッセージを送信することができる。その後、プロセッサ205は、漏れが存在するか否か、および漏れがどの程度重大であるか判定するために事象を評価することができる、あるいは評価のためにオペレーションセンタにメッセージを中継することができる。漏れ事象の検出時、プロセッサ205およびオペレーションセンタの少なくとも一方は、漏れが注意を喚起するほど重大であると判定された場合に、漏れが存在するという警告を生成することができる。
【0039】
好適な実施形態では、少なくとも1つのセンサ215は、煙検知器である。煙検知器は、光電検知器、イオン化検知器、または煙の存在を検出することのできる任意のその他の装置とすることができる。煙検知器は、監視装置内に、または監視装置外に配置することができる。好適な実施形態では、煙検知器は、煙を連続的に監視する。煙検知器は、事象を検知すると、プロセッサ205にメッセージを送信することができる。その後、プロセッサ205は、事象を評価して煙が存在するか否か判定することができる、あるいは評価のためにオペレーションセンタにメッセージを中継することができる。煙の検知時、プロセッサ205およびオペレーションセンタの少なくとも一方は、煙が存在するという警告を生成することができる。
【0040】
好適な実施形態では、少なくとも1つのセンサ215は、温度センサである。温度センサは、接触センサ(たとえば、熱電対、サーミスタ、ガラス温度計、抵抗温度検知器、充填システム温度計、バイメタル温度計、半導体温度センサ、および相変化表示器)、または非接触センサ(たとえば、放射線温度計、熱画像装置、比率温度計、光高温計、および光ファイバ温度計)とすることができる。温度センサは、監視装置内に、または監視装置外に配置することができる。好適な実施形態では、温度センサは、所定の閾値を超過する、あるいは所定の閾値未満に低下する温度に関して連続的に監視する。温度センサは、閾値を超える温度を検出すると、プロセッサ205にメッセージを送信することができる。その後、プロセッサ205は、事象を評価することによって温度が問題であるか否か(パイプの凍結や火災など)を判定することができる、あるいは評価のためにオペレーションセンタにメッセージを中継することができる。望ましくない温度の検知時、プロセッサ205およびオペレーションセンタの少なくとも一方は、望ましくない温度の状態が存在するという警告を生成することができる。
【0041】
好適な実施形態では、少なくとも1つのセンサ215は、錆および/または腐食センサである。センサは、液体浸透検査、磁粉検査、X線検査、目視検査、渦電流検査、超音波検査、およびサーモグラフィ検査を含むがそれらに限定されない、当該技術において既知である任意の方法を用いて錆および/または腐食を検知することができる。センサは、閾値を超える錆または腐食を検知すると、プロセッサ205にメッセージを送信することができる。その後、プロセッサ205は、錆または腐食を評価することによって、問題があるか否か判定することができる、あるいは評価のためにオペレーションセンタにメッセージを中継することができる。望ましくない錆または腐食の検知時、プロセッサ205およびオペレーションセンタの少なくとも一方は、望ましくない量の錆または腐食が存在するという警告を生成することができる。
【0042】
好適な実施形態では、少なくとも1つのセンサ215は、流量センサである。流量センサは、気体システムまたは液体システムのいずれかで使用することができる。流量センサは、流方向、流濁度、流速、流密度、流粘度、および/またはその他の任意の流状況を検知することができる。流量センサは、速度計、レーザ干渉計、ベーン、回転電位計、ホー
ル効果センサ、流れる流体によって引き起こされる伝熱を測定する装置、または流体流を測定する当該技術において既知である任意のその他の装置であってもよい。センサは、流の異常を検知すると、プロセッサ205にメッセージを送信することができる。その後、プロセッサ205は、事象を評価することによって、異常が問題であるか否か判定することができる、あるいは評価のためにオペレーションセンタにメッセージを中継することができる。異常の検知時、プロセッサ205およびオペレーションセンタの少なくとも一方は、異常が存在するという警告を生成することができる。
【0043】
好適な実施形態では、少なくとも1つのセンサ215は、圧力センサである。好適な実施形態では、圧力センサは、流体流の内部、または圧力が感知される領域に配置される。たとえば、圧力センサは、消火栓の底部または水中に配置されて水道システム内の水圧を判定する、パイプ内に配置されて気体または水システム内の気圧または水圧を判定する、あるいは室内に配置されて室内の大気圧を判定することができる。圧力センサは、ピエゾ抵抗ひずみゲージ、容量ゲージ、電磁ゲージ、圧電装置、または圧力を測定する当該技術において既知である任意のその他の装置とすることができる。センサは、圧力異常を検知すると、プロセッサ205にメッセージを送信することができる。その後、プロセッサ205は、事象を評価してその異常が問題であるか否か判定することができる、あるいは評価のためにオペレーションセンタにメッセージを中継することができる。異常の検知時、プロセッサ205およびオペレーションセンタの少なくとも一方は、異常が存在するという警告を生成することができる。
【0044】
好適な実施形態では、少なくとも1つのセンサ215は、水質モニタである。水質モニタは、システムを通過して流れる水の単独の状況または水の複数の状況を監視することができる。たとえば水質モニタは、水のバクテリアレベル、薬品レベル、アルカリ度、塩素および/またはクロラミンレベル、硬度、pHレベル、過酸化物含有量、鉄レベル、硝酸塩レベル、亜硝酸塩レベル、ヒ素レベル、汚濁レベル、酸素レベル、バイオマスレベル、および/または環境保護庁(EPA)によって規定されるその他の汚染物質のいずれかのうちの1つ以上を監視することができる。複数の監視装置がある実施形態では、すべての装置が同一の状況を監視する、各装置が異なる状況を監視する、またはそれらの組み合わせが可能である。好適な実施形態では、水質モニタは連続的に水を検査するが、好適な実施形態では、水質モニタは水を所定間隔で(たとえば、1時間に1回、1日に1回、1週間に1回など)検査する。各水質モニタは、データをプロセッサ205に中継する。プロセッサ205はデータをデータベース230に記憶する、あるいはデータをオペレーションセンタに送信することができる。プロセッサ205またはオペレーションセンタのいずれかは水質モニタから受信したデータを監視して、汚染レベルの変化があるか否か、あるいは汚染レベルが閾値レベルを超えたか否か判定することができる。危険な汚染レベルの検知時、プロセッサ205およびオペレーションセンタの少なくとも一方は、水道システムが汚染されているという警告を生成することができる。
【0045】
少なくとも2つの監視装置が水の同じ状況を監視している実施形態では、オペレーションセンタは、ある監視装置の位置と別の監視装置の位置との間で水の状況の変化があるか否か判定することができる。変化がある場合、オペレーションセンタは、水道システムに変化があるという警告を生成し、水の状況変化の概算位置を出力することができる。
【0046】
好適な実施形態では、少なくとも1つのセンサ215は大気質モニタである。大気質モニタは、大気の単独の状況または大気の複数の状況を監視することができる。さらに、大気質モニタは、施設内の大気または周囲大気を監視することができる。たとえば、大気質モニタは、大気中のベンゼンレベル、二硫化炭素レベル、ウレタンレベル、ホルムアルデヒドレベル、リンレベル、ナフタレンレベル、パラチオンレベル、キノリンレベル、トリフルラリンレベル、および/または許容可能レベルが環境保護庁によって設定されるその
他の汚染物質のいずれかのうちの1つ以上を監視することができる。複数の監視装置が存在する実施形態では、すべての装置が同一の状況を監視する、あるいは各装置が異なる状況を監視する、またはそれらの組み合わせが可能である。好適な実施形態では、大気質モニタは連続的に大気を検査するが、好適な実施形態では、大気質モニタは空気を所定の時間間隔で(たとえば、1時間に1回、1日に1回、1週間に1回など)検査する。各大気質モニタは、データをプロセッサ205に中継する。プロセッサ205は、データをデータベース230に記憶する、あるいはデータをオペレーションセンタに送信することができる。プロセッサ205またはオペレーションセンタのいずれか一方は、大気質モニタから受信するデータを監視して、汚染レベルの変化があるか否か、あるいは汚染レベルが閾値レベルを超えたか否か判定することができる。危険な汚染レベルの検知時、プロセッサ205およびオペレーションセンタの少なくとも一方は、大気中に汚染物質があるという警告を生成することができる。
【0047】
少なくとも2つの監視装置が同じ大気状況を監視している実施形態では、オペレーションセンタは、或る監視装置の位置と別の監視装置の位置との間で大気状況に変化があるか否か判定することができる。変化がある場合、オペレーションセンタは、大気に変化があるという警告を生成し、大気状況の変化の概算位置を出力することができる。さらに、各読取りと対応づけられるタイムスタンプがある実施形態では、制御センタは、汚染物質が移動する概算方向と速度を判定することができる。
【0048】
好適な実施形態では、少なくとも1つのセンサ215は、動作検知器である。動作検知器は、レーダ動作検知器、光センサ動作検知器、受動赤外線動作検知器、磁気動作検知器、感圧動作検知器、または対象物の動作を検知することのできる任意のその他の装置とすることができる。動作検知器は、上述したように改ざん防止、セキュリティ目的、および/または街灯制御の目的で、たとえば、信号機を制御する交差点を通過する車両の数を数えるために使用することができる。動作検知器は、監視装置内または監視装置外に配置することができる。動作の検知時、動作検知器はプロセッサ205に検知を中継することができる。プロセッサ205は、データベース230に検知を記憶する、あるいは検知に関するメッセージをオペレーションセンタに送信することができる。プロセッサ205またはオペレーションセンタは、検知を評価し、動作検知器の目的に応じて動作することができる。たとえば、所定数の車両が監視装置を通過したことを動作検知器が検知した場合、プロセッサ205またはオペレーションセンタは、信号機を緑から赤に切り換えることができる。第2の例として、動作検知器が所定時間後、たとえば日没後に動作を検知した場合、プロセッサ205またはオペレーションセンタは、監視装置近傍の街灯を所定期間点灯させることができる。
【0049】
好適な実施形態では、少なくとも1つのセンサ215は、傾斜計である。傾斜計は、振り子、水管、気泡レベルメータ、および/またはMEMS電子メータとすることができる。傾斜計は、パイプ、消火栓、メータ、バルブ、電柱、マンホールカバー、および街灯を含むがそれらに限定されない、システム内の装置に配置することができる。センサは、閾値を超える傾斜を検知すると、プロセッサ205にメッセージを送信することができる。その後、プロセッサ205はその傾斜を評価して問題があるか否か判定することができる、あるいは評価のためにオペレーションセンタにメッセージを中継することができる。望ましくない傾斜の検知時、プロセッサ205およびオペレーションセンタの少なくとも一方は、望ましくない傾斜があるという警告を生成することができる。たとえば、電柱に車両が衝突した場合、傾斜計は、電柱が望ましくないレベルで傾いていることを表示し、オペレーションセンタは、状況を査定し電柱を修理するために、修理員を派遣するように自治体に警告することができる。
【0050】
好適な実施形態では、少なくとも1つのセンサ215は、近接センサである。近接セン
サは、電磁技術、静電技術、赤外線技術、またはタッチスイッチを使用することができる。近接センサは、装置が適切に閉鎖されたか否か、あるいは装置が不適切に接触しているか否かを検知することができる。センサは、閾値を超える近接度を検知すると、プロセッサ205にメッセージを送信することができる。その後、プロセッサ205は、問題があるか否か判定するためにその近接度を評価することができる、あるいは評価のためにオペレーションセンタにメッセージを中継することができる。望ましくない近接度の検出時、プロセッサ205およびオペレーションセンタの少なくとも一方は、望ましくない近接度が存在するという警告を生成することができる。たとえばバルブが不適切に閉鎖されている場合、近接度センサはバルブが閉鎖されていないことを表示し、プロセッサ205はバルブを閉鎖する適切な手段を講じるように自治体に警告することができる。
【0051】
好適な実施形態では、少なくとも1つのセンサ215は、カメラである。カメラは、赤外線カメラ、ビデオカメラ、スチルカメラ、デジタルカメラ、フィルムカメラ、それらの組み合わせ、または画像を取得することのできるその他の任意の装置とすることができる。好適な実施形態では、カメラは、連続的にビデオ画像を撮影するデジタルビデオカメラである。別の好適な実施形態では、カメラは、一定間隔で、あるいはプロセッサ205からの命令時に静止画像を撮影するデジタルスチルカメラである。好適な実施形態では、カメラは、交通カメラとすることができ、プロセッサ205によって指示される際に、たとえば車両が赤信号で走行していると判定される際に写真を撮影することができる。他の実施形態では、カメラは、システムインフラの目視検査を実行するために使用される。たとえば、カメラの視界に腐食しそうなシステム内の装置を含めて、カメラが装置の劣化を目視検査する簡易な方法を提供することができる。カメラは画像データをプロセッサ205に送信することができ、そこでデータはデータベース230に記憶される、あるいはオペレーションセンタに送信される。好適な実施形態では、画像データは、カメラからプロセッサ205に、およびプロセッサ205からオペレーションセンタに連続的に流される。データストリームは、ライブであっても遅延されてもよい。カメラは、監視装置上、監視装置近傍、あるいは監視装置内に配置することができ、監視装置内の場合、カメラの1部は監視装置外に延在する、あるいはカメラが画像を取得できる穴を監視装置に設ける。好適な実施形態では、カメラは、アクチュエータ上に配置される。アクチュエータは、カメラの視野に再配置されるように移動することができる。アクチュエータは、需要に応じてプロセッサ205から移動する、あるいは自律的に移動することができる。アクチュエータが自律的に移動する実施形態では、移動は、連続的にまたは散発的でありうる。
【0052】
好適な実施形態では、少なくとも1つのセンサ215は、全地球測位システム(GPS)受信機である。好適な実施形態では、GPS受信機は、パイプ、消火栓、メータ、バルブ、電柱、マンホールカバー、および街灯を含むがそれらに限定されない、システム内の装置上に配置される。センサは、プロセッサ205にセンサ位置を示すメッセージを送信することができる。その後、プロセッサ205は、評価、確認、および文書化のためにオペレーションセンタにメッセージを中継することができる。予期せざる位置の検知時、プロセッサ205およびオペレーションセンタの少なくとも一方は、おそらくは装置が撤去された、改ざんされた、あるいは盗まれたことを示す、センサが移動したという警告を生成することができる。さらに、たとえば消火栓の位置を探す緊急対応者や、埋め込まれた装置の位置を判定する修理員は、GPS位置を利用することができる。このような実施形態では、オペレーションセンタは、緊急対応者または修理員が容易に装置の位置を突きとめられるような情報を伝達することができる。伝達は、口頭、電気通信ネットワーク(たとえば、スマートフォンまたは携帯型コンピュータ)、または短波無線を含むがそれらに限定されない任意の方法で実行することができる。監視装置が流体流と共に移動する実施形態では、センサは、たとえば、流または流内の汚染レベルを追跡するために監視装置の更新位置を提供することができる。
【0053】
監視装置200に接続可能なその他のセンサ215は、流速計、逆流計、システム状態モニタ、および電力レベルモニタを含むがそれらに限定されない。
【0054】
図3は、制御装置300の概略図である。制御装置300は、プロセッサ305を含む。プロセッサ305は、出力装置340を制御する少なくとも1つの出力ポート310に結合される。プロセッサ305は、信号を送受信する送受信機320にも結合される。プロセッサ305は、出力ポート310に通信可能に結合される。出力ポート310は、少なくとも1つの出力装置340に接続される。各出力装置340は同じ目的を有することができる、あるいは各出力装置340は異なる目的を有することができる、あるいはその組み合わせも可能である。出力装置340は、制御装置300内、または図示されるように制御装置300外に配置することができる。さらに出力装置340は、制御装置300に装着することができる、あるいは制御装置300から離すことができる。出力装置340は、有線または無線通信路を通じて出力ポート310に通信する。好適な実施形態では、出力装置340は、双方向通信が可能である。好適な実施形態では、制御装置300は、監視装置の一体的な部分である。上記実施形態では、制御装置と監視装置は、同一のプロセッサおよび/または送受信機を共有することができる。
【0055】
好適な実施形態では、プロセッサ305は、データ記憶部330に結合される。データ記憶部330は、出力装置340の制御方法についてプロセッサ305への指示を記憶することができる。好適な実施形態では、プロセッサ305は、電源335に結合される。電源335は、プロセッサ305およびプロセッサ305に装着される任意の装置に電力を供給することのできる任意の装置とすることができる。たとえば電源335は、バッテリ、ソーラーパネルアレイ、風力タービン、水力タービン、電線、またはそれらの組み合わせとすることができる。好適な実施形態では、バッテリなどのバックアップ電源もある。
【0056】
好適な実施形態では、少なくとも1つの出力装置340は、アクチュエータ制御装置である。アクチュエータ制御装置は、改ざん防止装置、係止装置、カメラ動作装置、消火栓ナット開放装置、またはバルブを含むがそれらに限定されない任意の種類のアクチュエータを制御することができる。アクチュエータ制御装置は、自律的に、またはプロセッサ305からの要求に応じてアクチュエータを制御することができる。たとえば特定の事象が感知されたという信号を受信すると、プロセッサ305は、特定の方法で動作するようにアクチュエータ制御装置に命令を送ることができる。同様に、好適な実施形態では、制御信号をオペレーションセンタから発することができる。アクチュエータは、機械的、電気的、またはそれらの組み合わせとすることができる。
【0057】
好適な実施形態では、少なくとも1つの出力装置340は、警報機である。警報機は、視覚警報機、可聴警報機、触知(すなわち、振動)警報機、またはそれらの組み合わせとすることができる。警報機は、監視装置内、監視装置外、オペレーションセンタ、システムから離れた位置、または人々に警告する任意のその他の位置に配置することができる。さらに様々な位置に2つ以上の警報機を置くことができる。たとえば煙検知器がある実施形態では、火災検知器内に可聴警報機を配置して監視装置周囲の人々に火災の可能性を警告し、消防署に可聴警報機を配置して消防署に火災の可能性を警告し、ガス会社に視覚警報機を配置して起こり得る火災の近傍のガス流を切断すべきであると表示することができる。好適な実施形態では、警報機はプロセッサ305によって制御され、他の実施形態では、警報機はオペレーションセンタによって制御される。好適な実施形態では、警報機は、局所的に制御可能なオン/オフスイッチを有する。
【0058】
好適な実施形態では、少なくとも1つの出力装置340は、改ざん防止装置である。改ざん防止装置は、機械的ロック、警報機、灯、電気ショック生成装置、保持装置、電気ロ
ック、または改ざんを防止することのできる任意のその他の装置とすることができる。改ざん防止装置は、セキュリティレベルに応じて、単に改ざんを阻止する、あるいは、装置に改ざんをしようとする人の能力を奪うことができる。好適な実施形態では、改ざん防止装置は、プロセッサ305によって制御され、その他の実施形態では、改ざん防止装置はオペレーションセンタによって制御される。
【0059】
好適な実施形態では、少なくとも1つの出力装置340は、無線周波数識別(RFID)装置である。RFID装置は、RFID装置を装着する装置に関する情報を送信することができる。たとえば、RFID装置は、製造業者情報、位置情報、最後の供給日、装置情報(たとえば、製造元、型式、および/または年度)、現行の状態(たとえば、バルブが開放されているか、あるいは閉鎖されているか)などを送信することができる。好適な実施形態では、RFID装置は、プロセッサ305またはオペレーションセンタによって更新可能である。RFID装置は、能動(たとえば、バッテリ駆動)または受動(たとえば、信号送信を誘発するのに外部ソースを必要とする)装置とすることができる。
【0060】
(実施例:)
本発明のシステムは、配水インフラを監視している。システムは、システム内の水圧を自動的に制御するために使用される。上記システムは、制御センタに使用情報をリアルタイムで中継する、インフラ全体で支払いの行われている多数の水道メータを含む。所定数の水道メータによって受信される情報に基づき、オペレーションセンタは、システムの使用量が低い(たとえば、夜間)と判定すると、システム内に圧力をかける送水を低減させる、あるいは送水を停止する。それによって、水のニーズを満たすだけのインフラ全体の十分な圧力を維持しつつ、送水によって使用される電力が節減される。送水を低減または停止するという判断を、インフラ全体で支払いの行われている圧力センサから受信する情報も元にすることができる。たとえば、インフラ内の圧力が閾値を超えると、オペレーションセンタは、送水を低減させる、あるいは送水を停止させる。
【0061】
別の例では、システムは、インフラの保守を助けるために使用される。水道管およびバルブは地下に埋め込まれることが多いため、装置の位置を突きとめ、装置の状態を査定し、必要に応じて装置を修理することが困難である。上述のシステムの例を使用して、各装置には監視装置が装備される。監視装置は、たとえば腐食モニタによって腐食を、GPS受信機によって地理的位置を、漏れ検知器によって漏れを監視することができる。腐食および/または漏れの検知時、監視装置はメッセージをオペレーションセンタに送信し、そこで情報が分析される。オペレーションセンタは、その腐食および/または漏れが修理を必要とするほど重大であるか否か、劣化を判断するために腐食および/または漏れを観察すべきか否か、あるいは腐食および/または漏れが無視できるか否か判定することができる。また、オペレーションセンタは、さらなる査定のためにその状況について人員に警告する。
【0062】
腐食および/または漏れを修理すべきであると判定された場合、オペレーションセンタは修理員にその情報を伝達し、装置に水が行かないようにする。上記情報は、GPS受信機から受信されるデータに基づく装置の位置、装置に関連する問題、および装置情報(たとえば、製造元、型式、および/または年度)などを含むことができる。監視装置は、上記情報の少なくとも1部を送信するRFID送信機も装備することができる。修理員は、スマートフォン、携帯型コンピュータ、または上記情報を受信することのできるその他の任意の装置で情報を受信する。修理の完了時、オペレーションセンタは、装置の新たな最新修理日を表示するようにシステムを更新する。
【0063】
別の実施例では、システムは、自治体内のいくつかの事業体によって同時に監視される。たとえば、消防署、ガス会社、水道会社、電力会社、および交通制御センタはすべて、
システムを同時に監視する。監視装置による煙の検知時、制御センタは、各事業体に火災の可能性を警告する。その火災の可能性がある位置は、監視装置のID番号と参照テーブルとの相互参照によって、あるいはGPS受信機から受信した情報に基づき判定される。消防署は、その位置情報を利用することによって、起こり得る火災の近傍に緊急対応者を派遣する。ガス会社は、その位置情報を利用することによって、起こり得る火災の近傍へのガス流を他へ迂回させる、あるいは切断する。水道会社は、その位置情報を利用することによって、起こり得る火災の近傍に向けて水をそらせ、あるいは起こり得る火災の近傍の水圧を上昇させて、消火栓に装着される監視装置から受信した情報に基づき、起こり得る火災の近傍の消火栓が損傷を負った可能性があるか否か(たとえば、異常な角度に傾いている、水圧を全くかほとんど受けていない、あるいは改ざんされている)を判定する。消火栓の位置は、監視装置のID番号と参照テーブルとの相互参照によって、あるいはGPS受信機から受信した情報に基づき判定される。水道会社は、どの消火栓を使用すべきか、消防署に自動的に警告する。さらに水道会社は、消火栓に対応づけられる改ざん防止装置を動作不能にする。電力会社は、追加の圧力が水道システム内で必要とされるという信号を受信し、水道ポンプへの電気的負荷を増加させる。さらに、交通制御センタは、消防署から起こり得る火災の近傍までの途上の信号機を調節して、消防車の迅速かつ安全な到着を助ける。
【0064】
別の実施例では、システムは、システムを流れる流体の汚染物質を監視するのに使用される。システムは、圧力センサ、漏れ検知器、および汚染検知器を含む。システム内の漏れによって、システム全体の圧力が低下し、汚染物質がシステム内に引き込まれるおそれがある。たとえば、パイプが水中にあり、パイプ内の圧力がパイプ外の圧力を下回る場合、外側の水は、パイプ内に流れ込む。したがってシステムは、このような、起こり得る、あるいは実際の汚染を点検するいくつかの監視装置を有する。圧力センサは、システム内の圧力が、システム内に汚染物質を引き込む閾値レベルを下回るか否かを表示する。漏れ検知器は、汚染物質がシステムに侵入しうる漏れが存在するか否かを表示する。汚染検知器は、システム内に汚染物質が存在するか否かを表示することによって、システムのインフラの可能性のある欠陥を示す。
【0065】
本発明のその他の実施形態および利用は、明細書の検討と、本明細書に開示される本発明の実施とから、当業者にとって自明となるであろう。すべての出版物、米国外国出願および特許出願を含む本明細書に引用されるすべての参考文献は、参照によって明確に全体を組み込む。明細書および実施例は、以下の請求項に示す本発明の範囲と精神のみを有する例とみなすべきである。さらに、「備える」という文言は「から成る」および「から実質上成る」を含む。すべての実施例は本発明の実施形態を示すが、本発明の範囲を限定するものとみなすべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インフラ監視システムであって、
オペレーションセンタと;
オペレーションセンタに通信可能に結合される複数の監視装置と
を備え、
複数の前記監視装置のそれぞれは、
インフラ内の少なくとも1つの状態を感知する少なくとも1つのセンサと;
少なくとも1つの前記センサによって感知されるデータを記憶するデータ記憶装置と;
データを送受信するように構成される通信装置と
少なくとも1つの前記センサ、前記データ記憶装置、および前記通信装置に通信可能に結合されるプロセッサと
を備え、
複数の前記監視装置のうち少なくとも1つは、前記インフラの第1の状況を監視し、
複数の前記監視装置のうち少なくとも1つは、前記インフラの第2の状況を監視することを特徴とする、インフラ監視システム。
【請求項2】
前記オペレーションセンタと複数の前記監視装置とは、互いに無線通信可能に結合される、
請求項1記載のインフラ監視システム。
【請求項3】
インフラ監視システムはさらに、前記オペレーションセンタに通信可能に結合される少なくとも1つの出力装置を備える、
請求項1記載のインフラ監視システム。
【請求項4】
少なくとも1つの前記出力装置は、
データを送受信する、またはデータを受信するように構成される通信装置と;
少なくとも1つの出力ポートと;
前記通信装置および少なくとも1つの前記出力ポートのうち少なくとも1つに通信可能に結合されるプロセッサと
を備える、
請求項3記載のインフラ監視システム。
【請求項5】
前記オペレーションセンタと前記少なくとも1つの出力装置とは、互いに無線通信可能に結合される、
請求項3記載のインフラ監視システム。
【請求項6】
各監視装置と各出力装置は、第2の監視装置または出力装置に関する送信を受信し、前記第2の監視装置または監視装置への送信を再送信するように構成される、
請求項3記載のインフラ監視システム。
【請求項7】
各監視装置と各出力装置は、前記オペレーションセンタに関する送信を受信し、前記オペレーションセンタへの送信を再送信するように構成される、
請求項3記載のインフラ監視システム。
【請求項8】
少なくとも1つの出力装置は、アクチュエータ制御装置、警報機、無線周波数識別装置、および改ざん防止装置のうち少なくとも1つに結合される、
請求項3記載のインフラ監視システム。
【請求項9】
監視装置と出力装置は、同じユニット内に含まれる、
請求項3記載のインフラ監視システム。
【請求項10】
前記監視装置と前記出力装置は、電源、通信装置、およびプロセッサのうち少なくとも1つを共有する、
請求項9記載のインフラ監視システム。
【請求項11】
前記インフラは、配水システム、配電システム、配ガスシステム、交通制御システム、および緊急対応システムのうち少なくとも1つを備える、
請求項1記載のインフラ監視システム。
【請求項12】
少なくとも1つの前記監視装置は、商品使用量、改ざん、漏れ、GPS位置、近接度、傾斜、煙、温度、錆、腐食、流量、圧力、水質、大気質、および動作のうち少なくとも1つを監視する請求項1記載のインフラ監視システム。
【請求項13】
少なくとも1つの前記監視装置は、事象を記録する際に警告を生成する、
請求項12記載のインフラ監視システム。
【請求項14】
少なくとも1つの前記監視装置は、カメラに結合される、
請求項1記載のインフラ監視システム。
【請求項15】
前記オペレーションセンタは、複数のオペレーションセンタを備える、
請求項1記載のインフラ監視システム。
【請求項16】
各オペレーションセンタは、固有に配置される、
請求項15記載のインフラ監視システム。
【請求項17】
前記オペレーションセンタは、複数のインフラを同時に監視する、
請求項1記載のインフラ監視システム。
【請求項18】
前記複数のインフラは、水道システム、電気システム、ガスシステム、緊急対応システム、交通制御システム、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、
請求項17記載のインフラ監視システム。
【請求項19】
情報伝達方法であって、
インフラ監視システムから少なくとも1つのインフラに関する情報を取得するステップと;
前記情報を評価するステップと;
前記情報を伝達するステップと
を備え、
前記インフラ監視システムは、
オペレーションセンタと;
前記オペレーションセンタに通信可能に結合される複数の監視装置と;
を備え、
複数の前記監視装置のそれぞれは、
インフラ内の少なくとも1つの状態を感知する少なくとも1つのセンサと;
少なくとも1つの前記センサによって感知されるデータを記憶するデータ記憶装置と;
データを送受信するように構成される通信装置と;
前記少なくとも1つのセンサ、前記データ記憶装置、および前記通信装置に通信可能に結合されるプロセッサと
を備え、
複数の前記監視装置のうち少なくとも1つは、前記インフラの第1の状況を監視し、
複数の前記監視装置のうち少なくとも1つは、前記インフラの第2の状況を監視する、情報伝達方法。
【請求項20】
前記情報は、緊急対応者、設備修理員、および派遣員のうち少なくとも1人に伝達される、
請求項19記載の情報伝達方法。
【請求項21】
前記情報は、2つ以上の事業体に伝達される、
請求項20記載の情報伝達方法。
【請求項22】
前記取得される情報は、商品使用量、改ざん、漏れ、位置、近接度、傾斜、煙、温度、錆、腐食、流量、圧力、水質、大気質、および動作のうち少なくとも1つに関連する、
請求項19記載の情報伝達方法。
【請求項23】
前記インフラは、水道システム、電気システム、ガスシステム、緊急対応システム、交通制御システム、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される、
請求項19記載の情報伝達方法。
【請求項24】
前記情報は、複数のインフラから同時に取得される、
請求項19記載の情報伝達方法。
【請求項25】
前記情報伝達方法はさらに、無線ネットワーク上で前記情報を送信するステップを備える、
請求項19記載の情報伝達方法。
【請求項26】
前記無線ネットワークは、電気通信ネットワークである、
請求項25記載の情報伝達方法。
【請求項27】
前記情報は、少なくとも1つの携帯装置に伝達される、
請求項26記載の情報伝達方法。
【請求項28】
前記情報は、前記インフラの状況が所定の閾値を超えるか否か判定するために評価される、
請求項19記載の情報伝達方法。
【請求項29】
前記情報伝達方法はさらに、少なくとも1つの前記センサから前記オペレーションセンタに前記情報を送信するステップを備える、
請求項19記載の情報伝達方法。
【請求項30】
インフラ監視システムであって、
複数の監視装置と;
前記監視装置それぞれに通信可能に結合される遠隔ホストされたオペレーションセンタと
を備え、
複数の前記監視装置それぞれは、
インフラ内の少なくとも1つの状態を感知する少なくとも1つのセンサと;
少なくとも1つの前記センサによって感知されるデータを記憶するデータ記憶装置と;
データを送受信するように構成される通信装置と;
少なくとも1つの前記センサ、前記データ記憶装置、および前記通信装置に通信可能に
結合されるプロセッサと
を備え、
ネットワーク上の前記オペレーションセンタは、複数のネットワークコンピュータと、サーバと、データ記憶装置とから成り、
複数の前記監視装置のうち少なくとも1つは、前記インフラの第1の状況を監視し、
複数の前記監視装置のうち少なくとも1つは、前記インフラの第2の状況を監視する、インフラ監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−507090(P2012−507090A)
【公表日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−533427(P2011−533427)
【出願日】平成21年10月27日(2009.10.27)
【国際出願番号】PCT/US2009/062247
【国際公開番号】WO2010/051287
【国際公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.Bluetooth
【出願人】(511104761)ミューラー インターナショナル エルエルシー (1)
【氏名又は名称原語表記】MUELLER INTERNATIONAL,LLC
【Fターム(参考)】