インプラントを挿入するためのアプリケータ
本発明は、インプラント、特に活性物質を含んでいる棒状のインプラント2を、ヒト又は動物の皮下に挿入するための、アプリケータ1に関するものであり、それは、ハウジング3と、カニューレ6と、カニューレ・ホルダ9と、カニューレ6及び/又はカニューレ・ホルダ9の内部に収容されたインプラント2と、カニューレ6のための保護カバー7と、少なくともカバー7がカニューレ6から取り外された後にインプラント2をカニューレ6及び/又はカニューレ・ホルダ9の内部に固定する、機構22、23、7と、を備えている。機構22、23、7は、カニューレ6の挿入中に、又は、カニューレ6の挿入後に、インプラント2を解放する。インプラントをカニューレから追い出す際に加わる横方向の力は、実質的にゼロである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インプラント、特に活性物質を含んでいる棒状のインプラントを、ヒト又は動物の皮下へと挿入するための、アプリケータであって、ハウジング、カニューレ、カニューレ・ホルダ、カニューレ及び/又はカニューレ・ホルダの内部に収容されたインプラント、カニューレのための保護カバー、及びインプラントをカニューレ及び/又はカニューレ・ホルダの内部に固定する機構、を備えているアプリケータに関する。
【背景技術】
【0002】
そのようなアプリケータは、この技術分野において知られている。
【0003】
欧州特許第0631794号明細書は、インプラントを投与するための装置に関するものであり、その装置は、導入カニューレ6及びプランジャ4を有する活性物質容器(符号1で示されている)を備えている。プランジャ4は、プランジャチャンネル3に配置されている。プランジャチャンネル3は、カニューレ6の管腔へと連続的に結合している。インプラント2の保持装置5が、管腔側のプランジャチャンネル3の端部に、配置されている。保持装置は、インプラントにとっての障壁(“Hindernis”)を形成する2つのボルト(“Bolzen 7、8”)を備えている。
【0004】
米国特許出願公開第2001/031940号明細書は、インプラントを投与するための装置に関するものである。この装置は、プランジャと、導入カニューレと、両者の間に活性物質容器と、を有するシリンジ状の装置である。活性物質容器は、インプラントの意図せぬ送出を防止するための2つの保持部材を具備している。保持部材は、柔軟であり、Oリングであってもよい。
【0005】
米国特許第5,484,403号明細書は、物体を、鳥、魚、動物、及びヒトの、体内へと埋め込むための、皮下シリンジであって、バレルと、バレルの一端に取り付けられたカニューレと、バレルの内部を往復移動できるプランジャと、を備えた皮下シリンジ、に関するものである。使用者は、物体をカニューレの内部に配置し、カニューレで切開を形成し、そしてプランジャを押して物体をカニューレから切開を通じて体内へと移動させることによって、物体の埋め込みを行う。カニューレには、カニューレ内への物体の挿入の瞬間から埋め込みの瞬間まで、埋め込み物体をカニューレ内にしっかりと保持するための手段、特に、クリンプ領域(符号31で示されている)、が設けられている。
【0006】
米国特許第5,395,319号明細書は、持続性製剤や識別タグなどの物体10を生物の体内に挿入するための、(符号12で示された)針、マンドレル24、及び任意の保護キャップ18に関するものであり、針は、先端に、尖った点14を備えるとともに、後端に、針を保持する針ホルダ16を備えており、マンドレル24は、針の内部で変位可能であり、保護キャップ18は、針の先端を囲んでおり、針ホルダに着脱可能に取り付けられている。針の内部の適切な位置に明確に固定されるのを保証するために、物体は、針の先端へと向いた閉じ部と、例えば操作端部へと向いた狭窄部20と、の間に、配置されている。針の尖った端部において、針の管腔の少なくとも一領域は、医学的な活性物質を含む軟膏状の材料によって閉じることができ、その材料は、挿入中に物体の少なくとも各部に付着し続ける。これが、少なくとも炎症に対する予防手段を提供する。しかしながら、閉じ部は、例えば接着材料であってもよく、又は、シリコーン・ストッパであってもよい。
【特許文献1】欧州特許第0631794号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2001/031940号明細書
【特許文献3】米国特許第5,484,403号明細書
【特許文献4】米国特許第5,395,319号明細書
【特許文献5】米国特許第5,906,599号明細書
【特許文献6】米国特許第1,655,158号明細書
【特許文献7】国際公開第2004/089458号明細書
【特許文献8】国際公開第01/68168号明細書
【特許文献9】米国特許第5,827,297号明細書
【特許文献10】米国特許第6,402,716号明細書
【特許文献11】米国特許第5,695,463号明細書
【特許文献12】米国特許第5,279,554号明細書
【特許文献13】米国特許第6,592,508号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
多くのインプラント、特に長期間に渡って活性物質をゆっくりと放出するインプラントは、脆弱である。カニューレの管腔の内部の、ボルト、Oリング、クリンプ領域、及び他の閉じ部が、そのような脆弱なインプラントに損傷を生じさせる可能性がある。
【0008】
本発明の目的は、一方では、カニューレ及び/又はカニューレ・ホルダの内部にインプラントを固定し、他方では、特に挿入中のインプラントの損傷回避を促進する、アプリケータを、提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的のため、本発明のアプリケータは、ヒト又は動物の皮下へとカニューレを挿入する際に、又は、カニューレを挿入した後に、機構が、インプラントを解放することを、特徴とする。カバーが取り外されるときに機構がインプラントをカニューレの内部に固定すること、及び、カニューレからのインプラントの追い出しに先立って機構がインプラントを解放すること、が好ましい。
【0010】
この結果、カバーが所定の位置にある限り(すなわち、典型的には保管の間中)は、インプラントへと加わる力が実質的にゼロであり、インプラントがカニューレから追い出されるときは、インプラントへ加わる横方向の力が実質的にゼロである。
【0011】
カニューレの少なくとも一部分に沿って延びているレバーを、機構が有していることが、更に好ましく、このレバーは、インプラントを好ましくはレバーそのものが係合することによってカニューレ及び/又はカニューレ・ホルダの内部に固定する、第1位置と、インプラントを解放する第2位置と、の間で、回転することができ及び/又はスライドすることができ及び/又は撓むことができる。
【0012】
カニューレ及び/又はカニューレ・ホルダが、インプラントへのアクセスを許容する開口を備え、レバーが、この開口に位置合わせされた突起を備えている場合には、アプリケータは、比較的容易でありながらも効果的な方法で構築することができる。更には、その突起は、カニューレ内にインプラントが存在しない場合にカニューレが引き込まれるのを妨げる。
【0013】
更なる好ましい実施形態においては、レバーが、カニューレ及び/又はカニューレ・ホルダに向かって付勢され、インプラントをカニューレ又はカニューレ・ホルダの内壁へと(軽く)押し付けている。
【0014】
更なる好ましい実施形態においては、レバーは、第1位置において、カニューレ又はカニューレ・ホルダを係止して、長手方向の動きを防止し、第2位置において、カニューレ又はカニューレ・ホルダを解放する。
【0015】
また、本発明は、カニューレ及びカニューレ・ホルダにインプラントが存在しない場合に、(着脱可能な)カバーをハウジングへと係止する、機構、を備えたアプリケータに関する。これにより、カニューレにインプラントが存在していない場合に、カバーの取り外し、したがってカニューレの挿入が、妨げられ又は防止される。
【0016】
このアプリケータは、好ましくは、カニューレの少なくとも一部分に沿って延びるレバーを備えており、(インプラントが存在しない場合に)カバーが係止される位置と、(インプラントが存在する場合に)カバーが解放される位置と、の間で、回転することができ及び/又はスライドすることができ及び/又は撓むことができる。
【0017】
米国特許第5,906,599号明細書は、生物学的作用物質を届けるための装置を開示しており、その装置は、組織への挿入のためのカニューレを備えており、カニューレの遠位端にはノッチが形成されている。このカニューレのノッチを横切って広がる可撓性膜は、多量の生物学的作用物質を支持するための表面を有している。生物学的作用物質を正確に組織部位又は体腔へと届けるために、膜の支持面をカニューレに対して横方向に変位させるための、変位部材が、カニューレ内に配置されている。
【0018】
米国特許第1,655,158号明細書は、ラドン・シードを埋め込むための器具を開示しており、その器具は、埋め込み具1、トロカール2、及びプランジャ3という、3つの部材で構成されている。埋め込み具は、筒状の本体部4及び針5を備えている。
【0019】
国際公開第2004/089458号明細書は、埋め込み可能な物体を患者の皮下に挿入するための装置を開示しており、その装置は、当該装置を把持するためのハンドルと、ハンドルに接続された基部と、を具備している。基部は、柱、カニューレ、及び斜めの軌道に配置された可撓性アクチュエータを、備えている。
【0020】
国際公開第01/68168号明細書は、1つ又は数個のインプラントを挿入するための使い捨ての装置を開示しており、この装置は、筒状カニューレ10と、プランジャ20と、ハンドル30と、を備えており、カニューレ10は、先端11を備えており、インプラントのための容器としても機能し、ハンドル30は、カニューレ10へ向けられた第1端部31及びカニューレから離れる方に向けられた第2端部32を有している。
【0021】
米国特許第5,827,297号明細書は、手持ち式の切断器具を使用して小径の植毛を植え付けるための装置を開示しており、この装置は、ツールを保持する本体と、回転円筒ツールと、ツールを本体に対して回転駆動できる駆動アセンブリと、を有している。
【0022】
米国特許第6,402,716号明細書は、排出用の細長いロッドを収容するための保護部材と、小さなロッドを備えた針を覆うためのカバー部材と、を具備したシリンジ・アセンブリを開示しており、小さなロッドは、閉じた端部の内部に形成されており、小さなロッドは、針部分を所定の位置に保持するとともに注入物を針部分内に収容するために、針部分に向かって所定距離だけ延びている。
【0023】
米国特許第5,695,463号明細書は、固体又は半固体の薬剤の、筋肉注射又は皮下注射のための、注射装置を開示している。この装置は、針が取り付けられている本体部材を備えている。保護スリーブが、針を覆っており、装置が患者の皮膚へと押し付けられたときに、針を本体部材内へ引き込む。
【0024】
米国特許第5,279,554号明細書は、ホルモンペレットや電子トランスポンダなどの物体を動物の皮下へと埋め込むための装置を開示しており、この装置は、内部にスライド可能な作動ロッド11を備えた中空針1と、少なくとも針の尖端を覆うことができるように針に対して可動であるカバー2と、リベート6へと移動して復帰不可能になる当接部10の形態の係止機構と、を備えている。
【0025】
米国特許第6,592,508号明細書は、埋め込み針を具備した埋め込み装置を開示しており、その埋め込み針は、近位端から遠位端まで長手方向に延びる穴を有しており、この針穴は、少なくとも1つのシードの通過を許容するように構成されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
次に、本発明を、本発明の2つの好ましい実施形態を概略的に示す図面を参照して、更に詳しく説明する。
【0027】
図1〜8は、インプラント2、特に避妊薬などの活性物質を含んでいる棒状のインプラントを、ヒトの皮下へと挿入するための、好ましい使い捨て可能なアプリケータ1を、示している。アプリケータ1は、2つの半殻4、5からなるハウジング3と、インプラント2を収容する金属カニューレ6(図2)と、インプラント2の移動の自由を規制するために、ピン7Aをカニューレ6の先端へと延伸させて有している、保護カバー7(図1、4)と、カニューレ6をハウジング3内へ引き込むためのアクチュエータ8と、を備えている。カニューレ6は、カニューレ・ホルダ9に固定されており、カニューレ・ホルダ9は、ハウジング3の内部にスライド可能に収容されている。この目的のため、半殻4、5のそれぞれの内壁に、2つの平行な長手方向のガイド10(図6)が設けられており、カニューレ・ホルダ9に、対応する長手方向の溝11が設けられている。カニューレ・ホルダ9は、可撓性部材12によってアクチュエータ8に接続されており、この実施例では、可撓性部材12は、カニューレ・ホルダ9及びアクチュエータ8と共に一体的な全体を形成している。アプリケータの構成によっては、剛直な部材、及び/又は、アプリケータの組み立ての際に接続される、別個のアクチュエータ、可撓性部材、及び針ホルダ、を使用することが、より好都合な場合もある。
【0028】
図6に見ることができるように、カニューレ・ホルダ9は、カニューレ6への移行部において前端(遠位端)にカラー13を備え、且つ、後端(近位端)付近の底面にノッチ14を備えている。後述されるように、これらの特徴は、カニューレ・ホルダ、したがってカニューレを、延伸位置及び引き込み位置にそれぞれ係止するように機能する。
【0029】
ハウジング3は、カニューレ6を挿入中に把持し操作するための、ハンドル15を、備えている。ハンドル15は、カニューレ6の上方に、すなわち、カニューレ6に沿って且つカニューレ6から離間して、好ましくは、カニューレ6の遠位端の付近まで、延びており、カニューレ6の挿入及び/又はインプラント2の正確な配置を、容易にしている。アプリケータの把持及びカニューレの操作を更に向上させるために、ハンドルの厚さ及び/又は曲げ剛性は、カニューレの厚さ及び曲げ剛性よりもそれぞれ大きいことが、一般的には好ましい。
【0030】
ハンドル15の上部には、アクチュエータ8を案内するための軌道16が設けられている。可撓性部材12を保持及び案内するために、好ましくは、軌道16の直下に、ガイド(図示せず)を備えてもよい。
【0031】
ブラケット17は、それぞれに突起18A、19Aが設けられている2つの弾性フィンガー18、19によって、ハウジング3の後端に挿入されてスナップ嵌合されている。更に、下方のフィンガー19は、端部付近に、くさび形の突起20を備えている。また、ブラケット17は、ハウジング3の大部分を通過してカニューレ・ホルダ9内及びカニューレ6内へと延びる、ロッド21を、備えている。この実施例では、ロッド21の長さは、カニューレ6が延伸位置にあるときに、インプラント2がカニューレ6の内部に完全に収容されて、典型的にはロッド21の遠位端に当接するように、カニューレ・ホルダ9及びカニューレ6の管腔の長さ、及び、インプラント2の長さ、に調節されている。カニューレ6が引き込み位置にあるときは、インプラント2は、カニューレ6から完全に追い出され、ロッド19の遠位端は、(引き込まれた)カニューレ6の遠位端から延伸する。
【0032】
レバー22は、ハンドル15の前端に枢動可能に接続されている。レバー22は、レバー22とハンドル15の内壁との間を延びている金属ばね(図示せず)によって、カニューレ6に向かって、軽く付勢されている。現時点の好ましい実施例においては、レバー22は、保護カバー7、インプラント2、及びカニューレ・ホルダ9と、相互作用する。この目的のため、レバー22は、(図8の左から右へ)、下方の壁に位置する第1突起23と、上縁に位置する一対の横突起24と、後方の壁を垂直に延びるスロット25と、を備えている。
【0033】
保護カバー7(図7)は、自身の内壁に、一対の隆部26を備えており、隆部26は、半殻4、5の外面に位置する対応するスロット27と協働して、カバー7とハウジング3との間にスライド係合を強いている。更に、カバー7は、それぞれノッチ29によって中断される、一対のキー28を、上縁に備えている。
【0034】
最後に、カニューレ6は、開口30(図6)を備えている。開口30は、突起23がインプラント2に係合してインプラント2をカニューレ6の内壁に対して軽く押し付けることができるようにする。
【0035】
保護カバー7が所定の位置にあるとき、レバー22の横突起24は、キー28によって支持されており、第1突起23は、インプラント2をちょうど避けている。
【0036】
保護カバー37が、取り外され、すなわち、長手方向にスライドしてハウジング3から離れる場合には、キー28は、横突起24の下をスライドする。カニューレ6の内部にインプラント2が存在しない場合には、レバー22の突起23は、開口30を通ってカニューレ6へと自由に進入できる。すなわち、横突起24がノッチ29に達したときに、レバー22は、下降し、カバー7の更なる移動を阻止して、カバー7が取り外されるのを防止し、また、アプリケータがそれ以上使用されるのを防止する。インプラント2が存在する場合には、レバー22は、横突起24が依然としてノッチ29を避けている状態で、ごく僅かに下降し、第1突起23を開口30を通じてインプラント2に当接させ、したがって、一方では、カバー7が取り外されるのを可能とし、他方では、インプラント2をカニューレ6の内壁に向かって軽く押し付け、すなわち、インプラント2をカニューレ6の内部に固定する。
【0037】
今では、医療専門家は、例えば、親指をハンドル15の一方の側に、他の指を他方の側に、位置させて、アプリケータ1を片手にとることができ、カニューレ6を患者の皮下へと挿入することができる。挿入中、ハンドル15は、適切な深さでのインプラント2の挿入を容易にするために、アプリケータ1及びカニューレ6の協調した操作、及び、皮膚の注意深い持ち上げ、を可能にする。カニューレ6の上方の皮膚は、突起23とインプラント2との間の接触が解除される程度にまで、すなわち、インプラント2が医療専門家による特別な動作を必要とせずに解放され、レバー22の後方の壁のスロット25がカニューレ・ホルダ9の前部のカラー13を避けることによってカニューレ・ホルダ9を解放する、という程度にまで、レバー22を持ち上げる。その後に、例えばアプリケータ1を保持している手の人差し指によって、アクチュエータ8が解放され、且つ、カニューレ6が後方へと引かれる。この後方への移動中に、インプラント2は、ロッド21の遠位端に当接して、その長手方向位置を維持する。インプラント2とカニューレ6の内壁との間に生じる摩擦は、僅かであり、インプラント2へ加わる横方向の力は、実質的にゼロである。針ホルダ9が完全に引き込まれた位置に達するとき、フィンガー19(ブラケット17の一部分)は、下方へと撓み、フィンガー19の突起20は、好ましくは、聞き取り可能なクリック音を発しながら、及び、インプラント2が挿入されたこと及びアプリケータ1を取り除いて廃棄できることを医療専門家へ知らせながら、針ホルダ9の下面のノッチ14にスナップ嵌合する。また、上記突起20及びノッチ14は、アプリケータ1の再使用を防止するロックを形成している。
【0038】
図9〜11は、本発明のアプリケータの第2実施形態を示している。第1実施形態との主たる相違を、以下で検討する。第1実施形態のものと少なくとも実質的に同一である要素は、同じ符号によって示されている。
【0039】
第2実施形態において、ハウジング3は、一体に(超音波によって)溶接される2つの側殻4、5と、側殻4、5へとスナップ嵌合されている別個の後部3Aと、からなっている。ハンドル15及び保護カバー7は、把持を向上させるために、且つ、これらの各部品15、7をどこで把持するかについて案内をもたらすために、この実施例においては突起31からなる模様であるレリーフを、両側に備えている。同様の突起31が、アクチュエータ8の(上)縁に設けられている。
【0040】
更に、カバー7は、底部内壁に、ステー32を備えており、ステー32は、好ましくは、上面に、アプリケータ1の長手方向に延びるV形溝を有している。保護キャップ7をハウジング4、5へと配置する際、ステー32は、カニューレ6を僅かに持ち上げ、ピン7Aに対するカニューレ6の先端の横位置及び高さを、再現性をもって定め、これにより、針の先端とカバー7の内壁との間の接触を防止する。
【0041】
アクチュエータ8とカニューレ・ホルダ9とを相互接続する可撓性部材12は、好ましくはアクチュエータ8の直下に且つ可撓性部材12の両側に、横突起33を備えている。次いで、ハウジング4、5の内壁は、対応する2つのストッパ34を備えており、突起33の通過を防止して、アクチュエータ8が意図せずに後方へと引かれるのを防止している。また、横突起33及びストッパ34は、カニューレ・ホルダ9及びカニューレ6が挿入中に後方へと押されるのを防止する。
【0042】
可撓性部材12を保持及び案内するためのガイド35が、軌道16の直下に、設けられている。ガイド35は、アクチュエータ8を押し下げたときにアクチュエータ8が充分に下方へと曲がるのを可能として、横突起33がストッパ34を通過するのを許容するために、アクチュエータ8の下方に充分な余地を提供するように形作られている。したがって、カニューレ6の引き込みは、1つの流れるような動きで実行することができ、すなわち、典型的には人差し指によってアクチュエータ8へ圧力を加えると、アクチュエータ8が、下方へと曲がって、ストッパ34を避け、次いで引き込み位置へと後退する。
【0043】
第1実施形態とは対照的に、カニューレ・ホルダ9の前端(遠位端)にカラー(13)が存在していない。代わりに、2つの弾性リップ36が、カニューレ・ホルダ9の後端(近位端)に設けられている。次いで、ハウジング4、5の内部側壁は、リップ33の後方への動きを阻止して後方においてカニューレ・ホルダ9の長手位置を定める、2つの対応するストッパ(図示されていない)を、備えている。インプラント2がカニューレ6から突き出すのを防止するよう、この機構がカニューレ・ホルダ9を最も前方の位置へと押し付けることが、好ましい。作動時には、リップ33は、内部へと曲がってストッパを通過する。
【0044】
以上の説明から明らかであるように、本発明の好ましいアプリケータは、保護カバーが取り外されるときにインプラントをカニューレの内部に(自動的に)固定し、患者の皮下へのカニューレの挿入が実質的に完了したときに、インプラントを(やはり自動的に)解放する。
【0045】
このように、本発明のアプリケータは、脆弱なインプラント、特に活性物質を長期間に渡ってゆっくりと放出するインプラント、と共に使用するのに、特に適している。そのようなインプラントの好ましい実施例は、例えば3年間という長期間に渡って妊娠の予防を提供する、単一棒の避妊薬インプラントである。これは、長さが40mmであり直径が2mmである生分解性でない棒からなっている。挿入後、この棒は、プロゲストゲン・ホルモン、すなわちエトノゲストレル(etonogestrel)をゆっくりと放出する。
【0046】
本発明は、上述の実施形態に限定されるわけではなく、上述の実施形態を、特許請求の範囲の範疇においてさまざまなやり方で変更することができる。例えば、レバーをハウジングへ枢動可能に取り付ける代わりに、レバーの全体又は一部分を、柔軟な材料から製作し、レバーがレバーの種々の位置の間で撓むことができるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明のアプリケータの第1実施形態の斜視図である。
【図2】保護カバーが取り外された、図1と同じアプリケータの、斜視図である。
【図3】カニューレが延伸位置にある、図1の好ましいアプリケータの上面図である。
【図4】カニューレが延伸位置にある、図1の好ましいアプリケータの側面断面図である。
【図5】カニューレが引き込まれた位置にある、図1の好ましいアプリケータの側面断面図である。
【図6】図1の好ましいアプリケータの分解図である。
【図7】保護カバーの斜視図である。
【図8】図1の好ましいアプリケータに使用されるレバーの上面図、断面図、及び背面図である。
【図9】本発明のアプリケータの第2実施形態の斜視図である。
【図10】カニューレが延伸位置にある、図9の好ましいアプリケータの側面断面図である。
【図11】図9の好ましいアプリケータの分解図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、インプラント、特に活性物質を含んでいる棒状のインプラントを、ヒト又は動物の皮下へと挿入するための、アプリケータであって、ハウジング、カニューレ、カニューレ・ホルダ、カニューレ及び/又はカニューレ・ホルダの内部に収容されたインプラント、カニューレのための保護カバー、及びインプラントをカニューレ及び/又はカニューレ・ホルダの内部に固定する機構、を備えているアプリケータに関する。
【背景技術】
【0002】
そのようなアプリケータは、この技術分野において知られている。
【0003】
欧州特許第0631794号明細書は、インプラントを投与するための装置に関するものであり、その装置は、導入カニューレ6及びプランジャ4を有する活性物質容器(符号1で示されている)を備えている。プランジャ4は、プランジャチャンネル3に配置されている。プランジャチャンネル3は、カニューレ6の管腔へと連続的に結合している。インプラント2の保持装置5が、管腔側のプランジャチャンネル3の端部に、配置されている。保持装置は、インプラントにとっての障壁(“Hindernis”)を形成する2つのボルト(“Bolzen 7、8”)を備えている。
【0004】
米国特許出願公開第2001/031940号明細書は、インプラントを投与するための装置に関するものである。この装置は、プランジャと、導入カニューレと、両者の間に活性物質容器と、を有するシリンジ状の装置である。活性物質容器は、インプラントの意図せぬ送出を防止するための2つの保持部材を具備している。保持部材は、柔軟であり、Oリングであってもよい。
【0005】
米国特許第5,484,403号明細書は、物体を、鳥、魚、動物、及びヒトの、体内へと埋め込むための、皮下シリンジであって、バレルと、バレルの一端に取り付けられたカニューレと、バレルの内部を往復移動できるプランジャと、を備えた皮下シリンジ、に関するものである。使用者は、物体をカニューレの内部に配置し、カニューレで切開を形成し、そしてプランジャを押して物体をカニューレから切開を通じて体内へと移動させることによって、物体の埋め込みを行う。カニューレには、カニューレ内への物体の挿入の瞬間から埋め込みの瞬間まで、埋め込み物体をカニューレ内にしっかりと保持するための手段、特に、クリンプ領域(符号31で示されている)、が設けられている。
【0006】
米国特許第5,395,319号明細書は、持続性製剤や識別タグなどの物体10を生物の体内に挿入するための、(符号12で示された)針、マンドレル24、及び任意の保護キャップ18に関するものであり、針は、先端に、尖った点14を備えるとともに、後端に、針を保持する針ホルダ16を備えており、マンドレル24は、針の内部で変位可能であり、保護キャップ18は、針の先端を囲んでおり、針ホルダに着脱可能に取り付けられている。針の内部の適切な位置に明確に固定されるのを保証するために、物体は、針の先端へと向いた閉じ部と、例えば操作端部へと向いた狭窄部20と、の間に、配置されている。針の尖った端部において、針の管腔の少なくとも一領域は、医学的な活性物質を含む軟膏状の材料によって閉じることができ、その材料は、挿入中に物体の少なくとも各部に付着し続ける。これが、少なくとも炎症に対する予防手段を提供する。しかしながら、閉じ部は、例えば接着材料であってもよく、又は、シリコーン・ストッパであってもよい。
【特許文献1】欧州特許第0631794号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2001/031940号明細書
【特許文献3】米国特許第5,484,403号明細書
【特許文献4】米国特許第5,395,319号明細書
【特許文献5】米国特許第5,906,599号明細書
【特許文献6】米国特許第1,655,158号明細書
【特許文献7】国際公開第2004/089458号明細書
【特許文献8】国際公開第01/68168号明細書
【特許文献9】米国特許第5,827,297号明細書
【特許文献10】米国特許第6,402,716号明細書
【特許文献11】米国特許第5,695,463号明細書
【特許文献12】米国特許第5,279,554号明細書
【特許文献13】米国特許第6,592,508号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
多くのインプラント、特に長期間に渡って活性物質をゆっくりと放出するインプラントは、脆弱である。カニューレの管腔の内部の、ボルト、Oリング、クリンプ領域、及び他の閉じ部が、そのような脆弱なインプラントに損傷を生じさせる可能性がある。
【0008】
本発明の目的は、一方では、カニューレ及び/又はカニューレ・ホルダの内部にインプラントを固定し、他方では、特に挿入中のインプラントの損傷回避を促進する、アプリケータを、提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的のため、本発明のアプリケータは、ヒト又は動物の皮下へとカニューレを挿入する際に、又は、カニューレを挿入した後に、機構が、インプラントを解放することを、特徴とする。カバーが取り外されるときに機構がインプラントをカニューレの内部に固定すること、及び、カニューレからのインプラントの追い出しに先立って機構がインプラントを解放すること、が好ましい。
【0010】
この結果、カバーが所定の位置にある限り(すなわち、典型的には保管の間中)は、インプラントへと加わる力が実質的にゼロであり、インプラントがカニューレから追い出されるときは、インプラントへ加わる横方向の力が実質的にゼロである。
【0011】
カニューレの少なくとも一部分に沿って延びているレバーを、機構が有していることが、更に好ましく、このレバーは、インプラントを好ましくはレバーそのものが係合することによってカニューレ及び/又はカニューレ・ホルダの内部に固定する、第1位置と、インプラントを解放する第2位置と、の間で、回転することができ及び/又はスライドすることができ及び/又は撓むことができる。
【0012】
カニューレ及び/又はカニューレ・ホルダが、インプラントへのアクセスを許容する開口を備え、レバーが、この開口に位置合わせされた突起を備えている場合には、アプリケータは、比較的容易でありながらも効果的な方法で構築することができる。更には、その突起は、カニューレ内にインプラントが存在しない場合にカニューレが引き込まれるのを妨げる。
【0013】
更なる好ましい実施形態においては、レバーが、カニューレ及び/又はカニューレ・ホルダに向かって付勢され、インプラントをカニューレ又はカニューレ・ホルダの内壁へと(軽く)押し付けている。
【0014】
更なる好ましい実施形態においては、レバーは、第1位置において、カニューレ又はカニューレ・ホルダを係止して、長手方向の動きを防止し、第2位置において、カニューレ又はカニューレ・ホルダを解放する。
【0015】
また、本発明は、カニューレ及びカニューレ・ホルダにインプラントが存在しない場合に、(着脱可能な)カバーをハウジングへと係止する、機構、を備えたアプリケータに関する。これにより、カニューレにインプラントが存在していない場合に、カバーの取り外し、したがってカニューレの挿入が、妨げられ又は防止される。
【0016】
このアプリケータは、好ましくは、カニューレの少なくとも一部分に沿って延びるレバーを備えており、(インプラントが存在しない場合に)カバーが係止される位置と、(インプラントが存在する場合に)カバーが解放される位置と、の間で、回転することができ及び/又はスライドすることができ及び/又は撓むことができる。
【0017】
米国特許第5,906,599号明細書は、生物学的作用物質を届けるための装置を開示しており、その装置は、組織への挿入のためのカニューレを備えており、カニューレの遠位端にはノッチが形成されている。このカニューレのノッチを横切って広がる可撓性膜は、多量の生物学的作用物質を支持するための表面を有している。生物学的作用物質を正確に組織部位又は体腔へと届けるために、膜の支持面をカニューレに対して横方向に変位させるための、変位部材が、カニューレ内に配置されている。
【0018】
米国特許第1,655,158号明細書は、ラドン・シードを埋め込むための器具を開示しており、その器具は、埋め込み具1、トロカール2、及びプランジャ3という、3つの部材で構成されている。埋め込み具は、筒状の本体部4及び針5を備えている。
【0019】
国際公開第2004/089458号明細書は、埋め込み可能な物体を患者の皮下に挿入するための装置を開示しており、その装置は、当該装置を把持するためのハンドルと、ハンドルに接続された基部と、を具備している。基部は、柱、カニューレ、及び斜めの軌道に配置された可撓性アクチュエータを、備えている。
【0020】
国際公開第01/68168号明細書は、1つ又は数個のインプラントを挿入するための使い捨ての装置を開示しており、この装置は、筒状カニューレ10と、プランジャ20と、ハンドル30と、を備えており、カニューレ10は、先端11を備えており、インプラントのための容器としても機能し、ハンドル30は、カニューレ10へ向けられた第1端部31及びカニューレから離れる方に向けられた第2端部32を有している。
【0021】
米国特許第5,827,297号明細書は、手持ち式の切断器具を使用して小径の植毛を植え付けるための装置を開示しており、この装置は、ツールを保持する本体と、回転円筒ツールと、ツールを本体に対して回転駆動できる駆動アセンブリと、を有している。
【0022】
米国特許第6,402,716号明細書は、排出用の細長いロッドを収容するための保護部材と、小さなロッドを備えた針を覆うためのカバー部材と、を具備したシリンジ・アセンブリを開示しており、小さなロッドは、閉じた端部の内部に形成されており、小さなロッドは、針部分を所定の位置に保持するとともに注入物を針部分内に収容するために、針部分に向かって所定距離だけ延びている。
【0023】
米国特許第5,695,463号明細書は、固体又は半固体の薬剤の、筋肉注射又は皮下注射のための、注射装置を開示している。この装置は、針が取り付けられている本体部材を備えている。保護スリーブが、針を覆っており、装置が患者の皮膚へと押し付けられたときに、針を本体部材内へ引き込む。
【0024】
米国特許第5,279,554号明細書は、ホルモンペレットや電子トランスポンダなどの物体を動物の皮下へと埋め込むための装置を開示しており、この装置は、内部にスライド可能な作動ロッド11を備えた中空針1と、少なくとも針の尖端を覆うことができるように針に対して可動であるカバー2と、リベート6へと移動して復帰不可能になる当接部10の形態の係止機構と、を備えている。
【0025】
米国特許第6,592,508号明細書は、埋め込み針を具備した埋め込み装置を開示しており、その埋め込み針は、近位端から遠位端まで長手方向に延びる穴を有しており、この針穴は、少なくとも1つのシードの通過を許容するように構成されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
次に、本発明を、本発明の2つの好ましい実施形態を概略的に示す図面を参照して、更に詳しく説明する。
【0027】
図1〜8は、インプラント2、特に避妊薬などの活性物質を含んでいる棒状のインプラントを、ヒトの皮下へと挿入するための、好ましい使い捨て可能なアプリケータ1を、示している。アプリケータ1は、2つの半殻4、5からなるハウジング3と、インプラント2を収容する金属カニューレ6(図2)と、インプラント2の移動の自由を規制するために、ピン7Aをカニューレ6の先端へと延伸させて有している、保護カバー7(図1、4)と、カニューレ6をハウジング3内へ引き込むためのアクチュエータ8と、を備えている。カニューレ6は、カニューレ・ホルダ9に固定されており、カニューレ・ホルダ9は、ハウジング3の内部にスライド可能に収容されている。この目的のため、半殻4、5のそれぞれの内壁に、2つの平行な長手方向のガイド10(図6)が設けられており、カニューレ・ホルダ9に、対応する長手方向の溝11が設けられている。カニューレ・ホルダ9は、可撓性部材12によってアクチュエータ8に接続されており、この実施例では、可撓性部材12は、カニューレ・ホルダ9及びアクチュエータ8と共に一体的な全体を形成している。アプリケータの構成によっては、剛直な部材、及び/又は、アプリケータの組み立ての際に接続される、別個のアクチュエータ、可撓性部材、及び針ホルダ、を使用することが、より好都合な場合もある。
【0028】
図6に見ることができるように、カニューレ・ホルダ9は、カニューレ6への移行部において前端(遠位端)にカラー13を備え、且つ、後端(近位端)付近の底面にノッチ14を備えている。後述されるように、これらの特徴は、カニューレ・ホルダ、したがってカニューレを、延伸位置及び引き込み位置にそれぞれ係止するように機能する。
【0029】
ハウジング3は、カニューレ6を挿入中に把持し操作するための、ハンドル15を、備えている。ハンドル15は、カニューレ6の上方に、すなわち、カニューレ6に沿って且つカニューレ6から離間して、好ましくは、カニューレ6の遠位端の付近まで、延びており、カニューレ6の挿入及び/又はインプラント2の正確な配置を、容易にしている。アプリケータの把持及びカニューレの操作を更に向上させるために、ハンドルの厚さ及び/又は曲げ剛性は、カニューレの厚さ及び曲げ剛性よりもそれぞれ大きいことが、一般的には好ましい。
【0030】
ハンドル15の上部には、アクチュエータ8を案内するための軌道16が設けられている。可撓性部材12を保持及び案内するために、好ましくは、軌道16の直下に、ガイド(図示せず)を備えてもよい。
【0031】
ブラケット17は、それぞれに突起18A、19Aが設けられている2つの弾性フィンガー18、19によって、ハウジング3の後端に挿入されてスナップ嵌合されている。更に、下方のフィンガー19は、端部付近に、くさび形の突起20を備えている。また、ブラケット17は、ハウジング3の大部分を通過してカニューレ・ホルダ9内及びカニューレ6内へと延びる、ロッド21を、備えている。この実施例では、ロッド21の長さは、カニューレ6が延伸位置にあるときに、インプラント2がカニューレ6の内部に完全に収容されて、典型的にはロッド21の遠位端に当接するように、カニューレ・ホルダ9及びカニューレ6の管腔の長さ、及び、インプラント2の長さ、に調節されている。カニューレ6が引き込み位置にあるときは、インプラント2は、カニューレ6から完全に追い出され、ロッド19の遠位端は、(引き込まれた)カニューレ6の遠位端から延伸する。
【0032】
レバー22は、ハンドル15の前端に枢動可能に接続されている。レバー22は、レバー22とハンドル15の内壁との間を延びている金属ばね(図示せず)によって、カニューレ6に向かって、軽く付勢されている。現時点の好ましい実施例においては、レバー22は、保護カバー7、インプラント2、及びカニューレ・ホルダ9と、相互作用する。この目的のため、レバー22は、(図8の左から右へ)、下方の壁に位置する第1突起23と、上縁に位置する一対の横突起24と、後方の壁を垂直に延びるスロット25と、を備えている。
【0033】
保護カバー7(図7)は、自身の内壁に、一対の隆部26を備えており、隆部26は、半殻4、5の外面に位置する対応するスロット27と協働して、カバー7とハウジング3との間にスライド係合を強いている。更に、カバー7は、それぞれノッチ29によって中断される、一対のキー28を、上縁に備えている。
【0034】
最後に、カニューレ6は、開口30(図6)を備えている。開口30は、突起23がインプラント2に係合してインプラント2をカニューレ6の内壁に対して軽く押し付けることができるようにする。
【0035】
保護カバー7が所定の位置にあるとき、レバー22の横突起24は、キー28によって支持されており、第1突起23は、インプラント2をちょうど避けている。
【0036】
保護カバー37が、取り外され、すなわち、長手方向にスライドしてハウジング3から離れる場合には、キー28は、横突起24の下をスライドする。カニューレ6の内部にインプラント2が存在しない場合には、レバー22の突起23は、開口30を通ってカニューレ6へと自由に進入できる。すなわち、横突起24がノッチ29に達したときに、レバー22は、下降し、カバー7の更なる移動を阻止して、カバー7が取り外されるのを防止し、また、アプリケータがそれ以上使用されるのを防止する。インプラント2が存在する場合には、レバー22は、横突起24が依然としてノッチ29を避けている状態で、ごく僅かに下降し、第1突起23を開口30を通じてインプラント2に当接させ、したがって、一方では、カバー7が取り外されるのを可能とし、他方では、インプラント2をカニューレ6の内壁に向かって軽く押し付け、すなわち、インプラント2をカニューレ6の内部に固定する。
【0037】
今では、医療専門家は、例えば、親指をハンドル15の一方の側に、他の指を他方の側に、位置させて、アプリケータ1を片手にとることができ、カニューレ6を患者の皮下へと挿入することができる。挿入中、ハンドル15は、適切な深さでのインプラント2の挿入を容易にするために、アプリケータ1及びカニューレ6の協調した操作、及び、皮膚の注意深い持ち上げ、を可能にする。カニューレ6の上方の皮膚は、突起23とインプラント2との間の接触が解除される程度にまで、すなわち、インプラント2が医療専門家による特別な動作を必要とせずに解放され、レバー22の後方の壁のスロット25がカニューレ・ホルダ9の前部のカラー13を避けることによってカニューレ・ホルダ9を解放する、という程度にまで、レバー22を持ち上げる。その後に、例えばアプリケータ1を保持している手の人差し指によって、アクチュエータ8が解放され、且つ、カニューレ6が後方へと引かれる。この後方への移動中に、インプラント2は、ロッド21の遠位端に当接して、その長手方向位置を維持する。インプラント2とカニューレ6の内壁との間に生じる摩擦は、僅かであり、インプラント2へ加わる横方向の力は、実質的にゼロである。針ホルダ9が完全に引き込まれた位置に達するとき、フィンガー19(ブラケット17の一部分)は、下方へと撓み、フィンガー19の突起20は、好ましくは、聞き取り可能なクリック音を発しながら、及び、インプラント2が挿入されたこと及びアプリケータ1を取り除いて廃棄できることを医療専門家へ知らせながら、針ホルダ9の下面のノッチ14にスナップ嵌合する。また、上記突起20及びノッチ14は、アプリケータ1の再使用を防止するロックを形成している。
【0038】
図9〜11は、本発明のアプリケータの第2実施形態を示している。第1実施形態との主たる相違を、以下で検討する。第1実施形態のものと少なくとも実質的に同一である要素は、同じ符号によって示されている。
【0039】
第2実施形態において、ハウジング3は、一体に(超音波によって)溶接される2つの側殻4、5と、側殻4、5へとスナップ嵌合されている別個の後部3Aと、からなっている。ハンドル15及び保護カバー7は、把持を向上させるために、且つ、これらの各部品15、7をどこで把持するかについて案内をもたらすために、この実施例においては突起31からなる模様であるレリーフを、両側に備えている。同様の突起31が、アクチュエータ8の(上)縁に設けられている。
【0040】
更に、カバー7は、底部内壁に、ステー32を備えており、ステー32は、好ましくは、上面に、アプリケータ1の長手方向に延びるV形溝を有している。保護キャップ7をハウジング4、5へと配置する際、ステー32は、カニューレ6を僅かに持ち上げ、ピン7Aに対するカニューレ6の先端の横位置及び高さを、再現性をもって定め、これにより、針の先端とカバー7の内壁との間の接触を防止する。
【0041】
アクチュエータ8とカニューレ・ホルダ9とを相互接続する可撓性部材12は、好ましくはアクチュエータ8の直下に且つ可撓性部材12の両側に、横突起33を備えている。次いで、ハウジング4、5の内壁は、対応する2つのストッパ34を備えており、突起33の通過を防止して、アクチュエータ8が意図せずに後方へと引かれるのを防止している。また、横突起33及びストッパ34は、カニューレ・ホルダ9及びカニューレ6が挿入中に後方へと押されるのを防止する。
【0042】
可撓性部材12を保持及び案内するためのガイド35が、軌道16の直下に、設けられている。ガイド35は、アクチュエータ8を押し下げたときにアクチュエータ8が充分に下方へと曲がるのを可能として、横突起33がストッパ34を通過するのを許容するために、アクチュエータ8の下方に充分な余地を提供するように形作られている。したがって、カニューレ6の引き込みは、1つの流れるような動きで実行することができ、すなわち、典型的には人差し指によってアクチュエータ8へ圧力を加えると、アクチュエータ8が、下方へと曲がって、ストッパ34を避け、次いで引き込み位置へと後退する。
【0043】
第1実施形態とは対照的に、カニューレ・ホルダ9の前端(遠位端)にカラー(13)が存在していない。代わりに、2つの弾性リップ36が、カニューレ・ホルダ9の後端(近位端)に設けられている。次いで、ハウジング4、5の内部側壁は、リップ33の後方への動きを阻止して後方においてカニューレ・ホルダ9の長手位置を定める、2つの対応するストッパ(図示されていない)を、備えている。インプラント2がカニューレ6から突き出すのを防止するよう、この機構がカニューレ・ホルダ9を最も前方の位置へと押し付けることが、好ましい。作動時には、リップ33は、内部へと曲がってストッパを通過する。
【0044】
以上の説明から明らかであるように、本発明の好ましいアプリケータは、保護カバーが取り外されるときにインプラントをカニューレの内部に(自動的に)固定し、患者の皮下へのカニューレの挿入が実質的に完了したときに、インプラントを(やはり自動的に)解放する。
【0045】
このように、本発明のアプリケータは、脆弱なインプラント、特に活性物質を長期間に渡ってゆっくりと放出するインプラント、と共に使用するのに、特に適している。そのようなインプラントの好ましい実施例は、例えば3年間という長期間に渡って妊娠の予防を提供する、単一棒の避妊薬インプラントである。これは、長さが40mmであり直径が2mmである生分解性でない棒からなっている。挿入後、この棒は、プロゲストゲン・ホルモン、すなわちエトノゲストレル(etonogestrel)をゆっくりと放出する。
【0046】
本発明は、上述の実施形態に限定されるわけではなく、上述の実施形態を、特許請求の範囲の範疇においてさまざまなやり方で変更することができる。例えば、レバーをハウジングへ枢動可能に取り付ける代わりに、レバーの全体又は一部分を、柔軟な材料から製作し、レバーがレバーの種々の位置の間で撓むことができるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明のアプリケータの第1実施形態の斜視図である。
【図2】保護カバーが取り外された、図1と同じアプリケータの、斜視図である。
【図3】カニューレが延伸位置にある、図1の好ましいアプリケータの上面図である。
【図4】カニューレが延伸位置にある、図1の好ましいアプリケータの側面断面図である。
【図5】カニューレが引き込まれた位置にある、図1の好ましいアプリケータの側面断面図である。
【図6】図1の好ましいアプリケータの分解図である。
【図7】保護カバーの斜視図である。
【図8】図1の好ましいアプリケータに使用されるレバーの上面図、断面図、及び背面図である。
【図9】本発明のアプリケータの第2実施形態の斜視図である。
【図10】カニューレが延伸位置にある、図9の好ましいアプリケータの側面断面図である。
【図11】図9の好ましいアプリケータの分解図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング(3)と、カニューレ(6)と、カニューレ・ホルダ(9)と、カニューレ(6)及び/又はカニューレ・ホルダ(9)の内部に収容されたインプラント(2)と、カニューレ(6)のための保護カバー(7)と、少なくともカバー(7)がカニューレ(6)から取り外された後に、インプラント(2)をカニューレ(6)及び/又はカニューレ・ホルダ(9)の内部に固定する、機構(22、23、7)と、を備え、インプラント、特に活性物質を含んでいる棒状のインプラント(2)を、ヒト又は動物の皮下に挿入するための、アプリケータ(1)であって、
機構(22、23、7)が、カニューレ(6)の挿入中に、又は、カニューレ(6)の挿入後に、インプラント(2)を解放することを特徴とするアプリケータ(1)。
【請求項2】
機構(22、23、7)が、カバー(7)が取り外されるときに、インプラント(2)をカニューレ(6)の内部に固定する、請求項1記載のアプリケータ(1)。
【請求項3】
機構(22、23、7)が、カニューレ(6)からのインプラント(2)の追い出しに先立って、インプラント(2)を解放する、請求項1又は2記載のアプリケータ(1)。
【請求項4】
機構(22、23、7)が、カニューレ(6)の少なくとも一部分に沿って延びているレバー(22)を備えており、レバー(22)は、インプラント(2)がカニューレ(6)及び/又はカニューレ・ホルダ(9)の内部に固定される第1位置と、インプラント(2)が解放される第2位置と、の間で、回転することができ及び/又はスライドすることができ及び/又は撓むことができる、請求項1〜3のいずれか一つに記載のアプリケータ(1)。
【請求項5】
カニューレ(6)及び/又はカニューレ・ホルダ(9)が、インプラント(2)へのアクセスを許容する開口(30)を備えており、レバー(22)が、この開口(30)に位置合わせされた突起(23)を備えている、請求項4記載のアプリケータ(1)。
【請求項6】
レバー(22)が、カニューレ(6)及び/又はカニューレ・ホルダ(9)に向かって付勢され、インプラント(2)をカニューレ(6)又はカニューレ・ホルダ(9)の内壁に対して押し付ける、請求項5記載のアプリケータ(1)。
【請求項7】
ハウジング(3)が、カニューレ(6)の少なくとも一部分の上方を延びているハンドル(15)を備えており、好ましくは、レバー(22)が、ハンドル(15)の遠位端へ回転可能に接続されている、請求項4〜6のいずれか一つに記載のアプリケータ(1)。
【請求項8】
カバーが、取り付けられたときに、レバーを第2位置へ移動させる、請求項4〜7のいずれか一つに記載のアプリケータ(1)。
【請求項9】
レバー(22)が、第1位置において、カニューレ(6)又はカニューレ・ホルダ(9)を係止し、第2位置において、カニューレ(6)又はカニューレ・ホルダ(9)を解放する、請求項4〜8のいずれか一つに記載のアプリケータ(1)。
【請求項10】
レバー(22)が、少なくとも1つの(更なる)突起又はノッチ(25)を備えており、カニューレ(6)又はカニューレ・ホルダ(9)が、それぞれ、少なくとも1つのノッチ又は突起(13)を備えており、少なくとも1つのそれぞれのノッチ(25)及び突起(13)が、レバー(22)の第1位置において互いに噛み合っている、請求項9記載のアプリケータ(1)。
【請求項11】
ハウジング(3)上に又はハウジング(3)内に、及び、少なくとも部分的にカニューレ(6)の内部に、取り付けられている、ロッド(21)と、カニューレ(6)及びロッド(21)を互いに対してスライドさせるためのアクチュエータ(8)と、を備えている、請求項1〜10のいずれか一つに記載のアプリケータ(1)。
【請求項12】
ハウジング(3)と、カニューレ(6)と、カニューレ・ホルダ(9)と、カニューレ(6)のための保護カバー(7)と、を備えており、
カニューレ(6)又はカニューレ・ホルダ(9)にインプラント(2)が存在していない場合に、カバー(7)をハウジング(3)へ係止する、機構(24、28、29)、を備えていることを特徴とする、好ましくは請求項1〜11のいずれか一つに記載のアプリケータ(1)。
【請求項13】
カニューレ(6)の少なくとも一部分に沿って延びており、カバー(7)が係止される位置とカバー(7)が解放される位置との間で、回転することができ及び/又はスライドすることができ及び/又は撓むことができる、レバー(22)、を備えている、請求項12記載のアプリケータ(1)。
【請求項14】
カニューレ(6)及び/又はカニューレ・ホルダ(9)が、カニューレ(6)及び/又はカニューレ・ホルダ(9)の管腔へのアクセスを許容する開口(30)を、備えており、レバー(22)が、この開口(30)に位置合わせされた突起(23)を、備えている、請求項13記載のアプリケータ(1)。
【請求項15】
無菌のパッケージの内部に収容された、請求項1〜14のいずれか一つに記載のアプリケータ(1)。
【請求項1】
ハウジング(3)と、カニューレ(6)と、カニューレ・ホルダ(9)と、カニューレ(6)及び/又はカニューレ・ホルダ(9)の内部に収容されたインプラント(2)と、カニューレ(6)のための保護カバー(7)と、少なくともカバー(7)がカニューレ(6)から取り外された後に、インプラント(2)をカニューレ(6)及び/又はカニューレ・ホルダ(9)の内部に固定する、機構(22、23、7)と、を備え、インプラント、特に活性物質を含んでいる棒状のインプラント(2)を、ヒト又は動物の皮下に挿入するための、アプリケータ(1)であって、
機構(22、23、7)が、カニューレ(6)の挿入中に、又は、カニューレ(6)の挿入後に、インプラント(2)を解放することを特徴とするアプリケータ(1)。
【請求項2】
機構(22、23、7)が、カバー(7)が取り外されるときに、インプラント(2)をカニューレ(6)の内部に固定する、請求項1記載のアプリケータ(1)。
【請求項3】
機構(22、23、7)が、カニューレ(6)からのインプラント(2)の追い出しに先立って、インプラント(2)を解放する、請求項1又は2記載のアプリケータ(1)。
【請求項4】
機構(22、23、7)が、カニューレ(6)の少なくとも一部分に沿って延びているレバー(22)を備えており、レバー(22)は、インプラント(2)がカニューレ(6)及び/又はカニューレ・ホルダ(9)の内部に固定される第1位置と、インプラント(2)が解放される第2位置と、の間で、回転することができ及び/又はスライドすることができ及び/又は撓むことができる、請求項1〜3のいずれか一つに記載のアプリケータ(1)。
【請求項5】
カニューレ(6)及び/又はカニューレ・ホルダ(9)が、インプラント(2)へのアクセスを許容する開口(30)を備えており、レバー(22)が、この開口(30)に位置合わせされた突起(23)を備えている、請求項4記載のアプリケータ(1)。
【請求項6】
レバー(22)が、カニューレ(6)及び/又はカニューレ・ホルダ(9)に向かって付勢され、インプラント(2)をカニューレ(6)又はカニューレ・ホルダ(9)の内壁に対して押し付ける、請求項5記載のアプリケータ(1)。
【請求項7】
ハウジング(3)が、カニューレ(6)の少なくとも一部分の上方を延びているハンドル(15)を備えており、好ましくは、レバー(22)が、ハンドル(15)の遠位端へ回転可能に接続されている、請求項4〜6のいずれか一つに記載のアプリケータ(1)。
【請求項8】
カバーが、取り付けられたときに、レバーを第2位置へ移動させる、請求項4〜7のいずれか一つに記載のアプリケータ(1)。
【請求項9】
レバー(22)が、第1位置において、カニューレ(6)又はカニューレ・ホルダ(9)を係止し、第2位置において、カニューレ(6)又はカニューレ・ホルダ(9)を解放する、請求項4〜8のいずれか一つに記載のアプリケータ(1)。
【請求項10】
レバー(22)が、少なくとも1つの(更なる)突起又はノッチ(25)を備えており、カニューレ(6)又はカニューレ・ホルダ(9)が、それぞれ、少なくとも1つのノッチ又は突起(13)を備えており、少なくとも1つのそれぞれのノッチ(25)及び突起(13)が、レバー(22)の第1位置において互いに噛み合っている、請求項9記載のアプリケータ(1)。
【請求項11】
ハウジング(3)上に又はハウジング(3)内に、及び、少なくとも部分的にカニューレ(6)の内部に、取り付けられている、ロッド(21)と、カニューレ(6)及びロッド(21)を互いに対してスライドさせるためのアクチュエータ(8)と、を備えている、請求項1〜10のいずれか一つに記載のアプリケータ(1)。
【請求項12】
ハウジング(3)と、カニューレ(6)と、カニューレ・ホルダ(9)と、カニューレ(6)のための保護カバー(7)と、を備えており、
カニューレ(6)又はカニューレ・ホルダ(9)にインプラント(2)が存在していない場合に、カバー(7)をハウジング(3)へ係止する、機構(24、28、29)、を備えていることを特徴とする、好ましくは請求項1〜11のいずれか一つに記載のアプリケータ(1)。
【請求項13】
カニューレ(6)の少なくとも一部分に沿って延びており、カバー(7)が係止される位置とカバー(7)が解放される位置との間で、回転することができ及び/又はスライドすることができ及び/又は撓むことができる、レバー(22)、を備えている、請求項12記載のアプリケータ(1)。
【請求項14】
カニューレ(6)及び/又はカニューレ・ホルダ(9)が、カニューレ(6)及び/又はカニューレ・ホルダ(9)の管腔へのアクセスを許容する開口(30)を、備えており、レバー(22)が、この開口(30)に位置合わせされた突起(23)を、備えている、請求項13記載のアプリケータ(1)。
【請求項15】
無菌のパッケージの内部に収容された、請求項1〜14のいずれか一つに記載のアプリケータ(1)。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2008−528085(P2008−528085A)
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−551679(P2007−551679)
【出願日】平成18年1月20日(2006.1.20)
【国際出願番号】PCT/EP2006/050346
【国際公開番号】WO2006/077250
【国際公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(507249362)ナムローゼ・フェンノートシャップ・オルガノン (3)
【氏名又は名称原語表記】N.V. ORGANON
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月20日(2006.1.20)
【国際出願番号】PCT/EP2006/050346
【国際公開番号】WO2006/077250
【国際公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(507249362)ナムローゼ・フェンノートシャップ・オルガノン (3)
【氏名又は名称原語表記】N.V. ORGANON
【Fターム(参考)】
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