説明

インライン型氷クラッシャを備えた氷/飲料ディスペンサ

氷クラッシャが、氷ディスペンサ又は組合せ型の氷及び飲料ディスペンサに取り付けられる。ディスペンサを給仕カウンタ上又は飲料小出し領域内の既存のスペースに嵌め込むために、氷クラッシャは、最小限のスペースしか取らない。また、氷クラッシャは、氷を持ち上げることができる。この技術を利用した実施形態では、氷クラッシャからの氷の出口は、氷入口よりも高いところに位置している。氷が氷の源、例えば氷貯蔵庫から流れ出ると、氷は、破砕されながら持ち上げられる。次に、氷は、氷クラッシャの出口から流れ出て氷シュートを下り又は氷クラッシャの他の出口から流れ出て所望に応じてカップ又は容器内に流れ込む。他の実施形態では、氷を持ち上げないでこれを運搬し、更に別の実施形態では、消費者の選択に応じて破砕され又は角状にされた氷を小出しする。一実施形態では、選択された破砕氷又は角氷は共に、同一の氷小出しシュートを通って小出しされる。レトロフィットキットを使用すると、氷クラッシャを既存の氷ディスペンサ又は既存の組合せ型氷及び飲料ディスペンサに追加することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の技術分野は、氷ディスペンサ並びに氷及び飲料ディスペンサの技術分野である。
【0002】
〔関連出願の参照〕
本願は、2005年9月2日に出願された米国仮特許出願第60/713,983号に基づく35U.S.C.§119(e)の規定による権益主張出願であり、この米国仮特許出願を参照により引用し、その記載内容全体を本明細書の一部とする。
【背景技術】
【0003】
商用氷ディスペンサ、例えばファーストサービスレストランで用いられている氷ディスペンサは、所与のスペース内に氷貯蔵領域を増大させるようコンパクトな設計に作られている。ファーストサービスレストランの多くの消費者並びに一般の消費者は、自分の飲料の中に氷があることに慣れている。当然のことながら、このことは、近くに氷ディスペンサがなければならず又は飲料ディスペンサが氷貯蔵庫及び氷ディスペンサを有していることを意味している。幾つかの用途、例えば本発明の譲渡人に譲渡された米国特許第6,761,036号明細書に記載されている用途では、飲料ディスペンサは、製氷機を更に有し、ユーザが手作業で氷、例えば角氷(アイスキューブ)を氷貯蔵庫内に運び込んで後で消費者又は店員による小出しを行う必要が無いようになっている。標準型の角氷又は異形氷に加えて、消費者は、自分の飲料の中に削り氷又は破砕氷があることを喜ぶようになってきた。フレーク又は削りが小さければ小さいほど表面積がそれだけ一層大きくなるので標準型のアイスキューブよりも非常に迅速に飲料を冷やすことができる。人は又、自分の口の中に入れた破砕氷の感触を楽しんだり破砕氷を一層良好に噛み砕いたりすることができる。
【0004】
氷の小出しに関連した1つの問題は、製氷機、氷貯蔵庫及び氷ディスペンサが、非常に込み入った給仕及び食事領域内にスペースを必要とするということにある。スペースが可なり狭いのでスペースの節約のために氷ディスペンサが飲料ディスペンサ内に組み込まれ、製氷機は、上述したように、食事又は給仕領域内への余分な機械の配置を回避するために飲料ディスペンサに組み込まれている。当然のことながら、破砕氷又はフレーク状氷が今や望ましい場合、このことは、別の機械、例えば氷クラッシャが必要であり又は既存の製氷機又は飲料ディスペンサを改造して氷クラッシャを追加しなければならないことを意味している。スペースが不足しているという同じ問題は、製氷機又は氷クラッシャの追加に対して障害として働く。あらかじめ破砕された氷を小出しすることは、米国特許第6,109,476号明細書の場合のように困難である。というのは、氷は、氷貯蔵庫内で塊を形成する傾向があり、容易には氷貯蔵庫から運び出すことができないからである。
【0005】
加うるに、飲料ディスペンサの設計では、典型的には、クラッシャのためのスペースを既存のディスペンサ内に容易には配置できない。具体的に言えば、氷貯蔵庫を備えた飲料ディスペンサに氷クラッシャを追加しようとする場合、特に、製氷機も又、氷貯蔵庫の上方に設ける場合、氷貯蔵庫と飲料ディスペンサとの間には氷クラッシャに適合するのに十分なスペース(高さ)が無ければならない。低い天井又は高さに対する他の障害は、この追加の高さを拒否すべきものとする場合がある。したがって、要望されていることは、氷貯蔵庫から氷を小出しし、既存の機械の高さを増大させないで氷貯蔵庫からの氷を破砕する氷クラッシャを提供することである。
【0006】
【特許文献1】米国特許第6,761,036号明細書
【特許文献2】米国特許第6,109,476号明細書
【発明の開示】
【0007】
一体形氷クラッシャ付きの氷ディスペンサを発明したが、かかる氷ディスペンサにより、今や、氷の送り出しの時点で破砕氷を消費者のカップに提供することができる。氷クラッシャの小さなサイズ及び配置により、ディスペンサの高さ又はフットプリントのいずれをもそれほど増大させないで氷クラッシャをディスペンサに組み込むことができる。一体形氷クラッシャは又、組合せ型氷及び飲料ディスペンサに使用できる。好ましい氷及び飲料ディスペンサは、消費者の選択に応じて破砕氷か角氷かのいずれかの送り出しを可能にする。
【0008】
第1の特徴では、本発明は、氷ディスペンサと氷クラッシャの組合せである。この組合せは、氷貯蔵庫に連結された入口を備える氷クラッシャハウジングと、氷クラッシャハウジング内に設けられた氷クラッシャと、氷クラッシャハウジングからの破砕氷の出口とを有する。一実施形態では、氷クラッシャは、氷クラッシャハウジング内に設けられた少なくとも1つの回転クラッシャブレード及び少なくとも1つの非回転クラッシャブレードを有する。
【0009】
第2の特徴では、本発明は、飲料ディスペンサと氷クラッシャの組合せである。この組合せは、氷貯蔵庫及びコールドプレートを備えた飲料ディスペンサを有し、少なくとも1種類の飲料のためのシロップが、コールドプレート中の管を通って送られる。この組合せは、氷貯蔵庫に連結されている入口を備えた氷クラッシャハウジングと、氷クラッシャハウジング内に設けられた氷クラッシャと、氷クラッシャハウジングからの破砕氷出口とを更に有する。
【0010】
本発明の別の特徴は、氷を破砕して氷ディスペンサから小出しする方法である。この方法は、非冷凍式氷貯蔵庫から氷を氷クラッシャが収納されている氷クラッシャハウジングに移送するステップと、氷を氷クラッシャで破砕するステップと、氷クラッシャのハウジングの出口を通って破砕氷を運搬するステップとを有する。
【0011】
別の特徴では、本発明は、一体形氷ディスペンサを備えた飲料ディスペンサを作動させる方法であり、飲料ディスペンサは、シロップと水を混合し、飲料を小出しする少なくとも1つの混合及び小出し弁を有する。この方法は、a)破砕氷を小出しするか角氷を小出しするかを選択して氷小出しを実行するステップを有し、b)ステップa)の破砕氷の選択に応答して、i)アイスキューブが氷クラッシャハウジングに送り出されるようにし、ii)アイスキューブを氷クラッシャハウジング内で破砕し、iii)結果的に得られた破砕氷を氷小出しシュートに送るステップを有し、c)ステップa)における角氷の選択に応答して角氷を氷小出しシュートまで送るステップを有する。
【0012】
更に別の特徴では、本発明は、組合せ型氷及び飲料ディスペンサを作動させる方法であって、飲料ディスペンサは、シロップと水を混合し、飲料を小出しする少なくとも1つの混合及び小出し弁を有し、氷ディスペンサは、氷クラッシャを備える。この方法は、a)破砕氷を小出しするか角氷を小出しするかを選択するステップを有し、破砕氷の小出しが選択された場合、b)破砕氷が氷クラッシャ内に入るようにするステップを有し、c)氷クラッシャを作動させ、それにより氷を破砕するステップを有する。
【0013】
本発明の別の特徴は、組合せ型氷及び飲料ディスペンサであって、シロップと水を混合し、飲料を小出しする少なくとも1つの混合及び小出し弁と、氷貯蔵庫と、氷貯蔵庫からの第1及び第2の開口部と、氷クラッシャと、ディスペンサが角氷を送り出すか破砕氷を送り出すかを選択するセレクタとを有することを特徴とする組合せ型氷及び飲料ディスペンサである。
【0014】
本発明の更に別の特徴は、組合せ型氷及び飲料ディスペンサであって、シロップと水を混合し、飲料を小出しする少なくとも1つの混合及び小出し弁と、氷貯蔵庫と、氷貯蔵庫からの第1及び第2の開口部と、氷クラッシャと、2つの小出しシュート、即ち、角氷のための小出しシュート及び破砕氷のための小出しシュートとを有することを特徴とする組合せ型氷及び飲料ディスペンサである。
【0015】
本発明の別の特徴は、氷クラッシャを既存の氷ディスペンサに追加するレトロフィットキットであって、氷クラッシャハウジング内に設けられていて、既存の氷ディスペンサに取り付け可能な氷クラッシャと、氷クラッシャハウジングに取り付け可能な氷小出しシュートとを有することを特徴とするキットである。
【0016】
本発明の他の多くの特徴及び実施形態が存在し、これらのうちのほんの幾つかが添付の図面及び以下の現時点において好ましい実施形態に記載されている。好ましい実施形態では、レストラン業者は、機器のフットプリントを事実上増大させないで破砕氷を提供することができる。ユーザは、自分が角氷に慣れているのと同じ程度の適時性及び利便性で破砕氷を楽しむことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本明細書及び特許請求の範囲で用いられる「角氷」及び「アイスキューブ」は、形状とは無関係の一片の状態に凍った氷を意味している。アイスキューブは、形状が矩形であっても良く、丸形であっても良く、或いは他の何らかの形状のものであって良い。
【0018】
本発明には多くの実施形態が存在する。好ましい実施形態としては、氷を小出しして破砕する氷クラッシャ付き氷ディスペンサ(図1)や氷クラッシャを備えた組合せ型氷及び飲料ディスペンサが挙げられる。この後者のカテゴリには3つの形式の機器、即ち、同一の氷小出しシュートを通って破砕氷と角氷の両方を小出しする機器(図4は、この形式の一実施形態を示し、図18〜図22は、この形式の別の実施形態を示している)、互いに別々の小出しシュートを通って破砕氷及び角氷を小出しする機器(図6は、この形式の一実施形態を示し、図23〜図26は、この形式の別の実施形態を示している)及び破砕氷だけを小出しする機器(どの図にも示されていない)が存在する。
【0019】
他形式の氷破砕機構体を使用することができるが、一般に、上述の実施形態は、垂直平面内で回転する1つ又は2つ以上の破砕ブレードを備えた氷クラッシャを想定している。氷クラッシャは、垂直平面がディスペンサの前部に垂直に又はこれと平行になるように設計されると共に設置されるのが良い。かくして、氷は、真っ直ぐな下向きのラインをなして氷貯蔵庫から氷クラッシャに、小出しシュートに、そしてユーザのカップ内に移動することができる。他の実施形態では、氷は、氷貯蔵庫から直角に曲がって氷クラッシャ内に入ることができ、或いは、氷クラッシャ又は破砕氷保持領域から直角に曲がって小出しシュート内に入ることができる。加うるに、他の実施形態では、破砕ブレードが水平面内で回転するような氷クラッシャの設計及び設置を含み、氷は、一方の側から入り、反対の側から出て、次に下方に曲がって小出しシュートに入る。
【0020】
好ましい実施形態では、破砕装置は、貯蔵庫の氷出口と氷小出しシュートの頂部との間に配置される。これを達成するため、クラッシャは、氷を持ち上げると共に破砕作用を実行するのが良い。図面は、回転可能な1組のブレーカバー(回転ブレード又はカッタ)を備えた氷クラッシャを全体的に示しており、ブレーカバーは、氷を持ち上げると共にこれを、クラッシャハウジングに設けられた溝により定位置に静止状態に保持されている別の組をなすバー(非回転バー又はカッタ)に押し付ける。氷が静止バーを通過すると、静止バーに設けられたワイパが、氷の経路を塞ぎ、破砕氷を氷クラッシャハウジング出口に差し向け、かかる出口は、以下に説明するように破砕氷を小出しする保持領域を有するのが良い。かかる実施形態では、破砕氷は、氷を小出しすることができるよう開くドアによって閉鎖されている下方に傾斜したチャンバ内に位置する。ドアの下には捕捉装置が設けられており、この捕捉装置は、溶解中の氷粒子及び水滴を収集し、これらをドレンに向けて移動させ、したがって氷小出しシュートからの見苦しい滴垂れが生じないようになる。
本発明の氷クラッシャ実施形態を氷ディスペンサに使用することができ、又、飲料ディスペンサ、特に氷貯蔵庫又は一体形製氷機を備えた氷貯蔵庫を有する飲料ディスペンサにも使用することができる。図1は、氷クラッシャ18を備えた氷ディスペンサ10の分解組立て図である。氷ディスペンサ10は、ハウジング14及びハウジングカバー11をフロントフェーシア13と共に有している。氷ディスペンサは、氷貯蔵庫12及び下方に傾斜した氷開放シュート17を有し、このシュートは、氷クラッシャ18とのインターフェイスを取っている。氷クラッシャは、氷を破砕し、ユーザがアクチュエータ、例えば作動レバー15を作動させることにより氷を必要とするまで氷を小さな保持チャンバ内に保持することができる。次に、氷ディスペンサのための制御装置(図示せず)が、出口ドア(図示せず)を氷保持チャンバに対して開き、破砕氷が、保持チャンバから氷シュート16を通ってユーザによって保持されているカップ又は容器内に転げ落ちる。氷クラッシャの下又はシュートの下に位置する滴受け又は捕捉装置19が、溶解中の氷粒子及び水滴並びにカップの入れすぎからのこぼれを収集し、これらをドレンに向かって移動させることができる。分かりやすくするために、氷貯蔵庫内の通常の氷運搬パドルホイール(翼車と呼ばれる場合がある)及びパドルホイールを駆動するモータは、図示していない。
【0021】
氷クラッシャの独特な1つの特徴は、上述の面積及び高さに関する制約を満たすのを助けることにある。これら制約のために、氷クラッシャを氷ディスペンサ又は飲料ディスペンサに組み込む場合、氷ディスペンサ又は飲料ディスペンサの高さを増大させる必要なく氷クラッシャを氷貯蔵庫と氷シュートの間に挿入できれば非常に有用である。図2は、氷貯蔵庫12と氷のディスペンサ又は組合せ型氷及び飲料ディスペンサ内の氷開放シュート17との間のインターフェイスの断面立面図である。図3は、氷貯蔵庫12と氷開放シュート17と氷クラッシャ18との間の高さの関係を示す部分断面立面図である。氷クラッシャの内部稼働部分が、図5に示されている。
【0022】
図2では、氷開放シュート17は、下向きの角度Aをなして氷貯蔵庫12に組み付けられている。角度Aは、任意適当な角度であって良いが、好ましくは約10°〜約30°である。この角度であれば、氷貯蔵庫からの氷を氷クラッシャ内に迅速に流すことができるということが判明した。図7は、氷クラッシャ18の構成部品と氷開放シュート17と氷貯蔵庫12との間の高さの関係を示している。氷は、好ましくは組合せ型氷及び飲料のディスペンサ実施形態によって小出しされる飲料のための水及びシロップを冷却するためのコールドプレート(図示せず)の頂部に位置した状態で氷貯蔵庫12内に存在する。氷はモータ12bにより駆動されるパドルホイール12aによって貯蔵庫12から氷シュート17に運搬される。氷は、シュート17に入り、氷クラッシャ18及び稼働チャンバ18a内に落下する。氷は、破砕され、好ましくは保持チャンバ18bに上方に運搬されるが、必ずしもそうではない。保持チャンバ18bは、壁18cによって稼働チャンバ18aから分離されており、この壁の存在により、好ましい実施形態では、氷クラッシャは、氷を氷が氷クラッシャに入る高さと少なくとも同じほどの高さまで、好ましくはこれよりも高い高さ位置まで持ち上げる必要がある。氷クラッシャが、氷を持ち上げると共に破砕するので、氷貯蔵庫を高い高さ位置まで持ち上げる必要なく又は変形例として、氷ディスペンサ(図1参照)からの氷の出口16を加工させる必要はない。チャンバ18bの底部は、好ましくは、氷開放シュート17の最も低い箇所よりも上に位置し又はチャンバ18bの底部は、氷開放シュート17のどの箇所よりも上方に位置するのが良い。保持チャンバは、大きいものである必要はない。一実施形態では、保持チャンバは、約3オンス(1オンスは、約0.4536kg)の破砕氷を保持する。この量は、ユーザが氷アクチュエータを作動させたときに氷がほぼ同時に流れ始めることができるようにするのに十分である。他の実施形態では、氷は破砕され、保持チャンバが必ずしも必要ではないほど迅速に運搬される。
【0023】
上述したように、氷クラッシャは、氷ディスペンサだけでなく飲料ディスペンサにも使用できる。飲料ディスペンサの一例は、図4に示されている。飲料ディスペンサ20は、ハウジング20a及び頂部カバー20bを有している。フロントフェーシアは、飲料ディスペンサの関連の内側部分を見やすくするために省かれている。氷は、氷貯蔵庫21内に保持され、この氷貯蔵庫は、下方に傾斜した氷開放シュート(図4には示されていない)を介して氷クラッシャ22とインターフェイスしている。氷クラッシャ22は、モータ23によって駆動されて氷を破砕し、ユーザが氷ディスペンサを作動させると、氷を小出しシュート24を介してユーザに送り出す。この実施形態では、ユーザは、2つのオプション、即ち、氷クラッシャ22からの破砕氷又は角氷を選択できる。ユーザは、スイッチ25aを押すことにより角氷を選択でき又はスイッチ25bを押すことにより破砕氷を選択することができ、次に、小出しシュート24を押すことにより選択された氷の小出しを開始する。角氷が選択された場合、氷貯蔵庫21内の通常のパドルホイールを作動させるとドア29を開くことができ、氷は、ドア29及び小出しシュート24を通って小出しされる。
【0024】
飲料ディスペンサは、好ましくは、少なくとも1つの弁26(これは、一般に、当該技術分野において周知のようにシロップと水を混合し、飲料を小出しする混合及び小出し弁である)と、飲料小出しアクチュエータ又はレバー27と、小出しノズル28とを有している。飲料ディスペンサは、代表的には、冷却システムと、水及び炭酸水の源と、1つ又は2つ以上の飲料又は飲料シロップとを有する。ユーザは、飲料を小出しするためのアクチュエータ27を作動させることにより弁26及びノズル28を介して飲料に接近する。
【0025】
氷クラッシャ及びディスペンサ10又は組合せ型氷及び飲料ディスペンサ20に用いられる氷クラッシャが、図5の分解組立て等角図に詳細に示されている。氷クラッシャは、比較的単純な構造のものであり、好ましくは、ナイロン製ハウジング、ステンレス鋼製ブレード及びワイパ並びにアセタール製の軸受及びブッシュを備えている。氷クラッシャ50は、ハウジング51と、被動シャフト52を取り付ける孔53と、内部部品を収容し、破砕が行われる稼働チャンバ58と、稼働部品及びハウジング51の内側部分をクリーニングすることができるようにする取り外し可能なドア57とを有している。氷の出口孔及び出口ドア又は孔は、この図には示されていない。氷クラッシャの破砕チャンバ内には、静止ブレード54及び回転クラッシャブレード55が設けられており、これらの各々の1つだけが示されている。静止ブレードは、好ましくは、回転ブレードと交互に位置している。回転ブレードは、被動シャフト52に動力供給するモータ及び駆動シャフト(図示せず)によって駆動される。ブレードを氷クラッシャ内で被動シャフト52で支持するための1つ又は2つ以上の軸受又はブッシュ56が設けられている。
【0026】
氷クラッシャを備えた飲料ディスペンサが、図6に示されている。飲料ディスペンサ30は、氷を破砕するための氷クラッシャ31を有し、更に、氷を氷ディスペンサから小出しする別々の出口32a,32bを有しており、破砕氷を出口32から小出しすると共に角氷を出口32bから小出しする。氷だけを小出しして飲料は小出ししないディスペンサも又、角氷及び破砕氷の別々の出口を有するのが良い。飲料ディスペンサ30は、氷貯蔵庫12内に保持されている角氷又は他の氷を小出しする追加のシュート17を更に有する。角氷は、角氷出口32bから小出しされる。
【0027】
氷貯蔵庫12は、氷貯蔵庫の上方に位置決めされた製氷機から又は別の源、例えばバケットによって注ぎ込まれた氷の源から送り出された氷を保持する。氷クラッシャ31は、図5に示されたのと同一の氷クラッシャ50であり、かかる氷クラッシャ31は、回転ブレードが取り付けられているシャフト36に動力供給するモータ31aによって駆動される。この実施形態では、氷クラッシャ31は、内部コンポーネントと一緒にクリーニングのために取り外し可能な左側33を有している。通常は氷出口34を封止している出口ドアは、この図では省かれており、それにより、氷クラッシャの内側の一部が露出されている。内壁35が稼働チャンバ30a(この図では後方寄りに位置している)を前方の氷貯蔵チャンバ30bから分離している。上述したように、氷は、内壁を越えて貯蔵チャンバに到達するために稼働チャンバから持ち上げられるのが良い。代表的な飲料ディスペンサは、少なくとも1つの弁37と、少なくとも1つのノズル38と、飲料を小出しする少なくとも1つのアクチュエータ39とを更に有している。
【0028】
図6に示す実施形態では、氷は、氷貯蔵庫12から氷クラッシャ31内に下方に移動し、次にチャンバ30bに向かって外方に移動する。次に、破砕氷チャンバの出口ドア(図示せず)が開くと、氷は、90°水平に曲がって出てユーザの飲料カップ内に落下する。貯蔵チャンバを必要としない実施形態では、90°水平に曲がる理由は存在しない場合がある。かかる実施形態では、図5aに示すように、氷クラッシャ81は、破砕チャンバ82からの出口領域87のところにゲート又はドア、例えばギロチン型ドア(図示せず)を有するだけで良い。ユーザが破砕氷のスイッチを作動させると、氷は、クラッシャ81の後方領域86内の氷貯蔵庫12から流れ出る。それと同時に、クラッシャが作動し、クラッシャはドアが開いている間にほぼ瞬時に氷を破砕し、氷は迅速に小出しされる。
【0029】
氷クラッシャの内部稼働手段は、非常に重要である。というのは、これら稼働手段は、きれいであって衛生的であると共に氷を破砕したり運搬するのに効果的である必要があるからである。取り外し可能な左側ドア41に取り付けられている氷クラッシャ40の内部要素が、図7に示されている。この実施形態では、氷クラッシャは、被動シャフト42を介してモータとインターフェイスを取っており、このモータは、飲料ディスペンサ又は氷ディスペンサ内に設けられている。氷クラッシャ40は、4つの内部静止ブレード44と交互に位置した3つの内部回転ブレード43を有している。各ブレードは、好ましくは、回転中の摩耗を最小限に抑えるよう少なくとも1つのブッシュ45,48を有している。静止ブレードは、被動シャフト42に取り付けられており、上述したように、駆動シャフト42によって駆動可能にインターフェイスされておらず、又、氷クラッシャハウジングの設計によって回転しないようになっている。複数の回転/非回転ブレードを備えた実施形態では、これらブレードは、好ましくは、図7に示すように交互に組み立てられる。
【0030】
非被動ブレードに取り付けられたワイパ部分44は、破砕氷を回転ブレードから拭い取る傾向があり、それにより、出口を通って破砕氷を運搬する。ワイパ部分44は、静止ブレードの平面に対して約90°の角度をなして曲げられており、したがって、ワイパ部分は、隣り合う回転ブレード相互間の隙間の大部分を埋めるようになっている。約0.040〜約0.050インチ(約1mm)の隙間が推奨される。氷クラッシャが貯蔵チャンバ及びドアを有する場合、氷は、これが小出しされる前に貯蔵されることになる。氷クラッシャが一体形貯蔵チャンバ及び遠隔作動可能なドアを有していない場合、氷は、破砕チャンバの出口から設けられている小出し手段又は貯蔵容積部に流れることになる。
【0031】
図8〜図13は、図5に示されている氷クラッシャの実施形態の内部コンポーネントの追加の図である。これらコンポーネント及びこれらに非常に良く似たコンポーネントは又、他の実施形態のうちの多くに使用できる。側面図が、図8に示されている。図9及び図10で分かるように、回転ブレード43は、回転ブレード及びブッシュ45の内周部に設けられていて、シャフト42の外周部に設けられた歯車設計とマッチした歯車設計によって駆動シャフト42に固定的に取り付けられている。シャフトが回転すると、回転ブレード43及びブッシュ45は、シャフトと連係して回転する。ブッシュは、防振防音装置としても働く。
【0032】
駆動シャフトは、この実施形態では、シャフトの一端部に設けられたドックツース(dog-teeth )を介してモータとインターフェイスを取っている。回転ブレード43は、真っ直ぐであって中心ハブを備えると共に各回転ブレードの4つ全ての表面に設けられた切断又は破砕特徴部、例えば歯43aを備えている。非回転ブレード44は好ましくは、この実施形態ではブレードの少なくとも1つの表面に設けられた切断又は破砕特徴部、例えば歯44aを更に有している。ただし、この特徴部は、氷を破砕部分から拭い取って除去するこれらの機能にとって必要ではない。非回転ブレードは、中央ハブ及び中央ハブの各側に1つずつ2つの部分、即ち、約120°の角度をなした切断又は破砕特徴部44a及び別の部分44bを更に有している。部分44bは、非回転ブレード44の平面に対して約90°の角度をなして曲げられたワイパ44eを有している。図8に見える向きでは、回転ブレードは、時計回りに回転し、したがって氷は、回転ブレード43に設けられている歯特徴部43aと非回転ブレード44に設けられている歯特徴部44aとの間に生じる力によって破砕されるようになっており、氷は、回転ブレードから拭い取られてワイパ44eから下方に遠ざかって後方に落下する。
【0033】
回転ブレード43とブッシュ45との間のインターフェイスが、図9及び図10に示されている。好ましくはアセタールで作られたブッシュ45は、外周部45a及び切欠き45bを有し、したがって、ブレード43は、ブッシュ内で平らに横たわることができるようになっている。アセタールが好ましいが、摺動接触の際に摩耗及び腐食に対して耐性のある任意他の食品用材料で十分であろう。これら他の材料としては、少なくともPTFEやナイロンが挙げられる。ブッシュは、回転ブレード43に設けられている孔43bに嵌まり込むボス46を更に有する。これらボスにより、ブッシュ45は、回転ブレード43と一緒に回転するようになる。ブッシュ45は、その内周部47に設けられた駆動設計部を更に有し、かかる駆動設計部としては、隙間47a及び駆動シャフトとインターフェイスを取る隆起部分47bが挙げられる。回転ブレード43は、直径が僅かに大きい類似の内周部を有し、したがって、ブッシュ45を回転ブレード43と共に組み立てることができるようになっており、ブレード43及びブッシュ45は、一緒に回転することになる。
【0034】
図11及び図12は、非回転又は静止ブレード44及びそのブッシュ48を示している。ブレード44は、好ましくは、ステンレス鋼で作られ、このブレードは、氷を破砕し又は砕く歯44a及び氷クラッシャハウジングとインターフェイスを取るリテーナ44dを備えた第1の部分を有している。凹部44cにより、リテーナ44dは、ハウジングに設けられている溝の中に嵌まり込むことができる。ブレード44は、ブレードの平面に対して約90°をなして曲げられた第2の部分44bを有し、その結果、ワイパ部分44eは、氷を回転ブレード43相互間から拭い去って破砕氷の供給をすばやく行うことができるようにする一方で、ブレードが引き続き回転することができるようにする。中央領域44gは、ブッシュ48から延びるボス48aを受け入れる複数個の孔44fを有している。ボス48aは、好ましくは、回転ブッシュ45のパターンとは異なるパターンで設けられ、内周部48bの直径は、好ましくは、ブッシュ45の内周部とは異なっていて且つこれよりも大きく、したがって、ブッシュ45,48を間違ったブレードとは組み立てることができないようになっている。ブッシュ48は、シャフト42(図13)の外部に設けられた非回転ブレード44の軸受として働き、ブッシュ45は、回転ブレード43と共に組み立てられ、したがって、ブレード43とブッシュ45の組立体は、シャフト42とインターフェイスを取るようになっている。
【0035】
図13は、この実施形態に用いられるシャフト42の一実施形態を示している。シャフト42は、ドッグツース42aによって駆動シャフト49及びドックツース49aとインターフェイスしている被動シャフトである。ドックツース49aを図示のようにピン49bによって保持するのが良い。
【0036】
図14は、氷クラッシャ及び組合せ型氷及び飲料ディスペンサの実施形態のための電気系統を示している。電気系統は、炭酸ガス飽和システム及び氷クラッシャを備えた組合せ型氷及び飲料ディスペンサのためのコンポーネントを有する。このディスペンサ用の電気系統60は、電源61を有し、この電源は、単相120VACであっても良く、或いは、別の電圧電源であっても良い。他の実施形態では、三相電力を飲料ディスペンサ又は氷クラッシャ若しくはこれら両方に用いることができる。
【0037】
電気系統は、第1の回路板62及び炭酸ガス飽和装置回路板64を有している。回路板62には、取り付けハードウェア又はプラグ65及び一体形氷クラッシャを備えた飲料ディスペンサを制御するマイクロプロセッサ制御装置66が取り付けられている。電気系統は、ソーダ弁及び氷クラッシャモータ63のコイルへの電力を制御する。マイクロプロセッサ制御装置66は、ディスペンサに設けられている安全スイッチ及びインターロック(図示せず)とインターフェイスを取っている。インターロックは、パネルを取り外した場合、氷及び飲料ディスペンサへの電力を中断することにより、氷及び飲料ディスペンサのハウジングの安全パネルの取り外しができないようにすることができる。また、インターロックをディスペンサの他のコンポーネント上に配置しても良く、かかるコンポーネントとしては、氷クラッシャモータ63が挙げられる。変流器69により、過負荷の場合に氷クラッシャモータ63への電力を遮断することにより氷クラッシャモータ63が過負荷状態にならないようにするのが良い。
【0038】
氷クラッシャモータ63のためのアクチュエータによって作動される氷小出しスイッチ70は、ユーザが氷を小出ししたいと思ったときにクラッシャモータ63を始動させ、その後クラッシャモータを停止させるようマイクロプロセッサ制御装置66とインターフェイスするのが良い。また、回路板62には、逓降電圧を有効電圧にする変圧器71,73、例えば制御目的で5Vを提供する変圧器71及び飲料弁のために12V又は24VACを提供する変圧器73が取り付けられるのが良い。ワイヤリングハーネス77が、ソレノイド弁又は氷クラッシャのためのソレノイドドアのためのソレノイド79に電力供給する変換回路78に24Vの電力を提供するのが良い。変圧器71,73への電力線及び変圧器71,73からの電力線のために遮蔽材80を設けるのが良い。遮蔽材を例えば電力ハーネス77及び制御回路、例えば回路板62のために分離するのが良い。
【0039】
回路板64は、氷及び飲料ディスペンサのための炭酸ガス飽和装置を作動する制御装置を含むのが良い。電力を炭酸ガス飽和装置モータポンプに供給するための継電器85を設けるのが良い。また、炭酸ガス飽和装置レベルセンサから信号を受け取る制御装置83、例えばマイクロプロセッサを設けるのが良い。制御装置83は、炭酸ガス飽和装置レベルセンサの高レベル及び低レベル信号に応答して水を炭酸ガス飽和装置に供給し又は炭酸ガス飽和装置への水を停止させることができる。また、電力を供給するための回路(図示せず)及び氷貯蔵庫内の代表的なパドルホイール型氷攪拌機のための制御装置及びそのモータを設けるのが良い。ユニットは、カバーを取り外した場合に作動を阻止する安全スイッチ(これは、キルスイッチ67とも呼ばれる)を更に有する。
【0040】
氷クラッシャ付きの氷ディスペンサの実施形態のための単純化された制御システム90が、図15に示されている。制御システム90は、電源91a、変圧器92,93及びマイクロプロセッサ制御装置94を有している。変圧器は、入力電力を氷クラッシャモータ96に適した電圧まで逓降する第1の変圧器92を含むのが良い。変圧器93は、マイクロプロセッサ制御装置94の作動のため並びに継電器及びソレノイドのための制御電圧、例えば5VDCに入力電力を逓降するのに適しているのが良い。
【0041】
制御システム90は、氷クラッシャをターンオンするスイッチ又はアクチュエータ91bのための制御装置を更に有するのが良い。氷クラッシャを作動させると、継電器95,98は、アクチュエータ91bを作動させている間又は特定の期間、例えば3〜20秒間作動することができる。他の期間をマイクロプロセッサ制御装置にプログラムしても良い。作動中、変流器97は、氷クラッシャモータに流れる電流をモニタするために使用できる。電流が或る特定の限度よりも高い場合、制御装置94は、継電器95を引き外し、かくしてモータへの電力を止めるようプログラムされているのが良い。これが起こると、制御装置は又、継電器98を引き外し、かくしてソレノイドドアを氷クラッシャから氷クラッシャから見て下流側の氷シュートまで又は氷シュートに連結されているチャンバまで閉鎖するようプログラムされているのが良い。
【0042】
図16は、氷ディスペンサ又は組合せ型氷及び飲料ディスペンサに用いられる氷クラッシャを作動させる方法101の流れ図である。この方法では、ユーザは、氷ディスペンサ又は組合せ型氷及び飲料ディスペンサを作動させて氷を小出しするためにアクチュエータを押し下げる(110)。また、作動の結果として、氷貯蔵庫内の攪拌機モータ、例えばパドルホイールのためのモータが始動され、かくして氷が破砕氷シュートを含む氷貯蔵庫内のシュートに運ばれる。作動後、氷ソレノイドドアが開き(120)、少量のあらかじめ破砕された氷のための保持チャンバが設けられている場合に残っている氷を小出しする。変形例として、図18〜図22のディスペンサ及び図23〜図26のディスペンサで分かるように、ドアは、氷クラッシャの出口のところに位置しても良い。また、氷クラッシャが作動し(130)、氷クラッシャモータを始動させる。氷クラッシャの回転ブレードが回転し(140)、氷を非回転ブレードに当てて破砕する。非回転ブレードが氷を回転ブレードから拭い取る(150)。回転ブレード及び非回転ブレードのこの作用により、氷が破砕チャンバの下流側のチャンバに運ばれる(160)。変形例として、氷が氷クラッシャから氷シュートまで運ばれる(170)。次に、氷クラッシャは、ユーザが作動ボタン又はパッドを押し下げるのをやめるか作動レバーを押すのをやめるかのいずれかによって非動作状態にされて停止する(180)。代替的に又は追加的に、氷クラッシャは、指定された期間後に停止するようプログラムされても良い。出口ドア、好ましくは電磁式ドアが、次に閉じ、氷クラッシャ/ディスペンサは、次にいつでも使用できる状態にある。
【0043】
氷貯蔵庫及び飲料ディスペンサの実施形態は、好ましくは、上述したように一体形製氷機を含む実施形態を除き、機械的冷凍方式を利用しない。機械的冷凍方式という用語は、例えば電気式又はガス式冷凍システムのような装置を含むが、かかる装置が設けられていなければ所与の量の氷を含むことはない。したがって、「非冷凍式氷貯蔵庫」という用語は、冷凍空間内には位置していない氷貯蔵庫、例えば図示の氷貯蔵庫を意味し、この場合、氷は、時間の経過につれて溶けるので補充される必要がある。これとは対照的に、家庭用電化製品としての冷蔵庫/冷凍庫のフリーザコンパートメントの内側に位置する氷貯蔵庫は、冷凍式氷貯蔵庫である。
【0044】
図17は、組合せ型氷及び飲料ディスペンサ内の飲料システムの幾つかの部分を示している。飲料システムは、飲料ディスペンサに現在用いられている飲料システムと同一であるのが良く、したがって、詳細には説明しない。図示の実施形態では、10個の混合及び小出し弁190が設けられている。弁の数は、機器のモデルごとに様々な場合がある。20個の混合及び小出し弁を有する氷及び飲料ディスペンサでは、図17のシステムと同じ2つの別々のシステムが1つの装置に用いられる。炭酸水又は非炭酸水を弁190に供給するために用いられる。非炭酸水は、弁190のうちの1つ又は2つ以上を通って非炭酸「水だけの」飲料を提供するために用いられる。かかる1つのマニホルドが、米国特許第6,698,621号明細書に記載されており、この米国特許を参照により引用し、その記載内容を本明細書の一部とする。この実施形態では、水は、コールドプレート196に供給されてこれによって冷却される。コールドプレートは、代表的には、氷貯蔵庫の底部に載っており、氷貯蔵庫から小出しされ又はクラッシャに送られたのと同一の氷によって冷却される。淡水が、コールドプレートから炭酸ガス飽和装置194とマニホルド192の両方に送られる。二酸化炭素ライン(図示せず)が、炭酸ガス飽和装置194に二酸化炭素を提供する。次に、炭酸水は、マニホルド192に送られる。コールドプレート型熱交換器196は、好ましくは、水又はシロップを冷却するための1つ又は2つ以上のコイルの周りにアルミニウムを鋳造することにより作られる。代表的な飲料システムの他の細部、例えば炭酸ガス飽和装置ポンプ、水ライン、シロップライン等が、米国特許第6,761,036号明細書に記載されており、この米国特許も又、参照により引用し、その記載内容を本明細書の一部とする。
【0045】
図18〜図22は、組合せ型氷又は飲料ディスペンサ210の好ましい実施形態を示している。ディスペンサ210は、図4のディスペンサ20と非常に良く似ているが、幾つかの大規模な改造点を有している。第1に、この実施形態では、氷貯蔵庫から氷クラッシャ250への開口部は、常に開いている。しかしながら、アイスキューブは、氷クラッシャからのドアが開かれず、クラッシャが作動されなければ、氷クラッシャを通過することはない。第2に、破砕氷のための保持チャンバは、設けられていない。
【0046】
図18に示すように、フロントフェーシア213が、常態では、氷クラッシャ及びモータを覆っている。飲料混合及び小出し弁226は、分かりやすくために図18からは省かれているが、図19には示されており、この場合、フェーシア213は、分かりやすくするために図示されていない。氷貯蔵庫の2つの開口部、即ち、角氷のための開口部212及び氷を氷クラッシャハウジング内に供給する開口部217が設けられている。また、図18には凹部215が示されており、この凹部により、氷クラッシャ及びモータコンポーネントを後退させることができ、それにより、氷クラッシャ及びモータコンポーネントが機械のフロントから突き出る量が減少する。開口部212は、常態ではドア214によって閉じられており、このドアは、回転ソレノイド216に連結されたレバーアーム218によって作動される。ドア214は、開口部212内に設けられた軌道内で上限に摺動し、これら軌道は、垂直から僅かな角度をなしている。ドア214が開かれ、氷貯蔵庫内のパドルホイールが回転しているとき、アイスキューブは、開口部212を通って収集器222内に入り、この収集器は、小出しシュート224の頂部上に形成されている。氷クラッシャハウジングは、常態ではドア234によって覆われた出口を有し、このドア234は、回転ソレノイド230に連結されたレバー232によって作動される。安全覆い235(図19に最も良く示されている)が、収集器222の内部に設けられたロッドに取り付けられている。安全覆いは、その底部が揺動して氷クラッシャから遠ざかることができるように回動自在に取り付けられており、それにより、破砕氷は、小出しシュート224内に入ることができる。しかしながら、安全覆いは、これが停止する垂直位置に揺動して戻ることしかできず、それにより、誰かがシュート内に指を突っ込んで指が内部クラッシャ要素と接触するようになることはない。
【0047】
図20は、ディスペンサ210の角氷出口の断面図である。この図では、ドア214が摺動するスロット211を容易に見ることができる。(ドア214は、分かりやすくするためにこの図には示されていない。)上述したように、このスロットは、垂直から僅かな角度をなしている。
【0048】
図21は、ディスペンサ210のための破砕氷出口及び氷クラッシャの断面図である。この図も又、ディスペンサ210の氷貯蔵庫262内で氷を持ち上げるために用いられるパドルホイール260を示している。断面は、パドルホイールを通る中心の僅かに右側で取られている。
【0049】
角氷は、下方に傾斜したシュートを通って氷クラッシャ250に送られる。回転クラッシャブレード255は、図21で見て反時計回りに回転し、それによりアイスキューブを約5時の位置で静止ブレード254に当てて破砕する。破砕氷は、ドア234を回転ソレノイド230によって持ち上げたときにこれがクラッシャハウジング出口を通ってこぼれ出るまでクラッシャハウジング内に積み上げられる。回転ブレード255にくっついたままの破砕氷は、静止ブレード254に設けられているワイパによって拭い取られる。図21は又、陳列灯264の存在場所を示している。
【0050】
キーパッドセレクタ240(図19)が、角氷を小出しすべきであるか破砕氷を小出しすべきであるかを選択するために用いられる。ボタン241を押した場合、破砕氷は、小出しシュート224が後方に押された場合に小出しされることになる。ボタン246を押した場合、角氷は、小出しシュート224が押されたときに小出しされることになる。
【0051】
回転ソレノイド216,230及びクラッシャモータ223並びに他の電気コンポーネントの制御は、概略が図22に示されている電気系統を用いて行われる。回路板244が、幾つかの回路並びにマイクロプロセッサ制御装置のための端子を有する。例えば、P1,P2は、線間電圧電力に接続されている。電力を角氷の小出しの制御に用いられる回転ソレノイド216に供給する整流器に通じる電線が、P9,P10のところで回路板244に接続されている。同様に、氷クラッシャ250から出ていて、ドア234を開放するのに用いられる回転ソレノイド230に電力を供給する整流器への電線が、P5,P6のところで接続されている。クラッシャモータ及びその関連のキャパシタが、P3,P4を介して接続されている。破砕氷又は角氷を選択するためのセレクタ押しボタン241,246を備えたキーパッド240が、J1のところに有極プラグを備えたリボンケーブル243を介して回路板244に接続されている。混合及び小出し弁226(この制御回路は、標準型であり、したがって図示されていない)を作動させる電圧電力の減少は、変圧器280によって行われ、この変圧器は又、低電圧電力をJ4のところで回路板244に供給する。略図は又、蛍光灯264並びにその関連の安定器及び始動器に供給される電力を示している。ディスペンサ210は、フロントカバーを取り外すと、機械への電力を停止するキルスイッチ272を備えている。J3のところで回路板244に接続されている小出しスイッチ274は、小出しシュート224を押すと作動される。P7,P8を介して回路板に接続されたモータ276は、パドルホイールを作動させる。制御システムは、小出しスイッチ274を作動させると、モータ276が回転するよう構成されており、マイクロプロセッサは、どの押しボタン241,246が最後に押されたかを確認する。押しボタン241が最後に押された場合、クラッシャモータ223及びクラッシャソレノイド230は、同時に作動され、それによりクラッシャが作動し、破砕氷出口に隣接したドア234が開かれる。押しボタン246が最後に作動された場合、角氷ソレノイド216が作動され、ドア212が開かれる。
【0052】
図23〜図26の氷及び飲料ディスペンサ310は、図6のディスペンサ30と同様、別々の角氷小出しシュート及び破砕氷小出しシュートを有しているが、幾つかの大規模な改良点を有し、これらのうちの多くは、図18〜図22のディスペンサ210に見られる特徴に類似している。図19の場合のように、ディスペンサ310のフロントフェーシアは、示されていない。ディスペンサ310は、2つのパドルホイール領域362,363を備えた状態で示されている。これらパドルホイール領域は、各々、パドルホイールを有し、即ち、氷を氷クラッシャに供給するためのパドルホイール及び氷を角氷小出しシュートに供給するパドルホイールを有している。
【0053】
角氷小出しシュート361は、ディスペンサ310の右側に配置されている。氷貯蔵庫の出口を通る角氷の流れは、角氷小出しシュート361を押すことにより制御される。ディスペンサ310への小出しシュート361の連結及びシュートを通るアイスキューブの制御は、角氷だけを小出しする従来型氷及び飲料ディスペンサに設けられている角氷小出し機構体と同一のものであって良く、或いは、ディスペンサ210のソレノイド216及びドア214と同様な回転ソレノイド及びドアを有しても良い。
【0054】
ディスペンサ310の氷クラッシャ350、モータ323、回転ソレノイド330、ドア334及びアーム332の設計は、ディスペンサ210の対応の部分と同一である。同様に、これらコンポーネントの制御は、本質的に同一である。図25は、ディスペンサ310の回路図である。多くのコンポーネントは、ディスペンサ210に関する図22の略図と同一である。ディスペンサ310は、領域362,363に2つのパドルホイールを有しているので、パドルホイールに動力供給する2つのモータ、即ち、左側モータ376及び右側モータ377が設けられている。また、2つの変圧器380が設けられており、各変圧器は、混合及び小出し弁326の別々の組に低電圧電力を供給する。スイッチ375は、角氷ディスペンサを押すと作動され、それにより右側モータ377が作動される。また、オプションとして、関連の安定器383及び始動器385を備えた2つの陳列灯364が設けられている。クラッシャモータのためのキャパシタ386及び継電器387が、図25に示されている。これらのアイテム及び数個の追加の符号が付けられていないアイテム、例えばナット、ねじ、ワッシャ、取り付けブラケット、タイマ、電気箱、及び他の二次的なアイテムが、図23及び図26の分解組立て図に示されている。図25は又、小出しシュート324又はオプションとしてのロッド373に枢着されているレバー372を押すと作動状態になるスイッチ371、キルスイッチ374(これ又図26に示されている)、及びオプションとしての攪拌機タイマ388を示しており、この攪拌機タイマは、どのパドルホイールも所定期間にわたって氷を小出ししなかった場合にパドルホイールを回転させるために設けられるのが良く、かくして、氷貯蔵庫内のアイスキューブは、互いにくっつかないように保たれる。
【0055】
氷クラッシャ250及びそのコンポーネントの詳細分解組立て図が、図27〜図34に示されている。組合せ型氷及び飲料ディスペンサ310に取り付けられて用いられる氷クラッシャ350は、氷クラッシャ250と全く同一のものである。氷クラッシャ250の部品の多くは、氷クラッシャ50に用いられている部品、例えば静止ブッシュ(スペーサ)248及び回転ブッシュ(スペーサ)245と非常に良く似ており、したがって、再び詳細には説明しない。しかしながら、大きな相違点のうちの幾つかは、次の通りである。上述したように、氷クラッシャ250のハウジング251は、保持チャンバを備えていない。非回転ブレード254に設けられた拭い取り部分の形状は、僅かに異なっている。取り外し可能なドア257は、異なる形状を有し、このドアは、ドア257を5°反時計回りに回転させることによりドア257をハウジング251の残部から取り外すよう掴むことができるタブ290を有している。ドアを取り付ける場合、一体ヒンジにより、戻り止めが、ドアを定位置にスナップ嵌めすることができる。ガスケット292が、ドア257を密封するのを助けるために設けられている。ハウジング251は、ガイド294を有し、出口ドア234は、このガイド内で上下に摺動する。駆動シャフト249及び被動シャフト242は、ドッグツースではなく、駆動シャフト内に設けられた突出ピン247を用いて別々にインターフェイスする。最後の静止ブッシュとドア257との間には波形ばねワッシャ291が設けられている。ブッシュ296及びシール297が、ドア257(図27)の外部に及びハウジング251の内部に外壁に当てて(図28)設けられている。組立体を結合するために保持リング295が用いられている。かくして、ブレード254,255は、ドア257を取り外すと、ドアと共にハウジング251から出てくる。
【0056】
本発明は、既存の氷ディスペンサ又は既存の組合せ型氷及び飲料ディスペンサに利用できる。特に、氷クラッシャ設計の好ましい実施形態は、これらを受け入れるのに基本的な機械について追加の高さを必要としないので、既存のディスペンサのレトロフィットに有用である。この用途のためのレトロフィットキットは、氷クラッシャ及び小出しシュートを含む。氷クラッシャは、角氷が現在小出しされている領域で既存のディスペンサに取り付け可能であろう。新品の氷小出しシュートは、氷クラッシャに取り付け可能であろう。かくして、上述した氷クラッシャ及びシュートの設計を組み合わせると、レトロフィットキットを提供することができる。氷クラッシャは、氷小出しシュートを押したときにパドルホイールモータを作動させるために用いられる配線と平行に配線されるのが良い。
【0057】
本発明の多くの実施形態が存在し、これらのうちのほんの幾つかの現時点において好ましい実施形態を説明した。例えば、氷に反作用してこれを破砕する非回転ブレードを回転ブレードとして用いないで、氷クラッシャは、ハウジング内に成形され又は組み込まれた固定位置のブレード又は要素を備えても良い。本発明の目的上、かかる固定要素は、「非回転ブレード」と均等である。非回転ブレードにワイパを設けることをせず、その代わり、ワイパは、回転クラッシャブレードの一部であっても良い。クラッシャを図1及び図4に示すように取り付けないで、クラッシャを破砕ブレードが垂直ではなく水平面又は横方向平面内で動く状態で90°の角度をなして設けても良い。ドアを開くのに回転ソレノイドを用いないで、機械的リンク装置を用いても良い。上述したように、他の破砕機構体、例えば音波クラッシャを用いても良い。上述の詳細な説明は、本発明を限定するものではなく例示と見なされ、本発明の精神及び範囲を定めるのは、添付の特許請求の範囲の記載であり、かかる特許請求の範囲は、全ての均等例を含むものであることは理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】一体形氷クラッシャを備えた氷ディスペンサの実施形態の分解組立て図である。
【図2】図1の2−2線矢視断面図である。
【図3】一体形氷クラッシャを備えた氷貯蔵庫の部分断面立面図である。
【図4】一体形氷クラッシャを備えた飲料ディスペンサの別の実施形態の正面側斜視図である。
【図5】被動ブレード及び非被動ブレードを備えた氷クラッシャの分解組立て図である。
【図5a】氷クラッシャの第2の実施形態の斜視図である。
【図6】角氷の第2のディスペンサを備えた飲料ディスペンサに一体的に取り付けられた氷クラッシャの別の実施形態の正面側斜視図である。
【図7】図5の氷クラッシャに用いられる内部要素の平面図である。
【図8】図5の氷クラッシャに用いられる内部要素の側面図である。
【図9】図5の氷クラッシャに用いられる駆動シャフトのためのインターフェイスを備えた回転ブレードの側面図である。
【図10】図5の氷クラッシャに用いられる駆動シャフトのためのインターフェイスを備えた回転ブレードのブッシュの斜視図である。
【図11】図5の氷クラッシャに用いられるワイパ要素を備えた非回転ブレードの斜視図である。
【図12】図5の氷クラッシャに用いられる非回転ブレードのブッシュの斜視図である。
【図13】図5の氷クラッシャのための駆動シャフト及びインターフェイスの平面図である。
【図14】図4の氷クラッシャ及び組合せ型氷及び飲料ディスペンサのための電気系統の略図である。
【図15】図1の氷クラッシャに用いられる氷ディスペンサを備えた氷クラッシャの実施形態のための電気系統の略図である。
【図16】氷ディスペンサ又は組合せ型氷及び飲料ディスペンサを備えた氷クラッシャを作動させる方法のステップを示す流れ図である。
【図17】コールドプレート型熱交換器を備えた飲料ディスペンサの水系統の略図である。
【図18】角氷及び破砕氷の両方のための単一の小出しシュートを備えた組合せ型氷及び飲料ディスペンサの別の実施形態の部分組立て斜視図である。
【図19】図18の組合せ型氷及び飲料ディスペンサの一部の拡大斜視図である。
【図20】図18の組合せ型氷及び飲料ディスペンサの角氷出口の縦断面図である。
【図21】図18の氷クラッシャ及び組合せ型氷及び飲料ディスペンサの破砕氷出口の縦断面図である。
【図22】図18の組合せ型氷及び飲料ディスペンサのための電気系統の略図である。
【図23】角氷と破砕氷のための別々の小出しシュートを備えた組合せ型氷及び飲料ディスペンサの別の実施形態の分解組立て図である。
【図24】図23の組合せ型氷及び飲料ディスペンサの左側部分の拡大斜視図である。
【図25】図23の組合せ型氷及び飲料ディスペンサのための電気系統の略図である。
【図26】図23の組合せ型氷及び飲料ディスペンサに用いられた氷クラッシャのためのモータ及び回転ソレノイドの分解組立て図である。
【図27】図18及び図23の組合せ型氷及び飲料ディスペンサに用いられた氷クラッシャの内部要素の分解組立て図である。
【図28】図18及び図23の組合せ型氷及び飲料ディスペンサに用いられた氷クラッシャのハウジングの分解組立て図である。
【図29】図27及び図28の氷クラッシャに用いられた破砕ブレードの拡大斜視図である。
【図30】図27及び図28の氷クラッシャに用いられたコンポーネントの斜視図である。
【図31】図27及び図28の氷クラッシャに用いられたコンポーネントの斜視図である。
【図32】図27及び図28の氷クラッシャに用いられたコンポーネントの斜視図である。
【図33】図27及び図28の氷クラッシャに用いられたコンポーネントの斜視図である。
【図34】図27及び図28の氷クラッシャに用いられたコンポーネントの斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料ディスペンサと氷クラッシャの組合せであって、
a)氷貯蔵庫及びコールドプレートを備えた飲料ディスペンサを有し、少なくとも1種類の飲料のためのシロップが、前記コールドプレート中の管を通って送られ、
b)前記氷貯蔵庫に連結されている入口を備えた氷クラッシャハウジングを有し、
c)前記氷クラッシャハウジング内に設けられた氷クラッシャを有し、
d)前記氷クラッシャハウジングからの破砕氷出口を有する、組合せ。
【請求項2】
前記氷貯蔵庫は、冷凍式のものではなく、前記氷貯蔵庫からの氷は、下方に傾斜したシュートによって前記氷クラッシャに送られる、請求項1記載の組合せ。
【請求項3】
前記氷貯蔵庫は、角氷の出口を更に有し、ユーザは、破砕氷を前記破砕氷出口から小出しすることができ又は角氷を角氷出口から小出しすることができる、請求項1記載の組合せ。
【請求項4】
前記破砕氷出口と前記角氷出口は、両方共、同一の小出しシュートに連結されている、請求項3記載の組合せ。
【請求項5】
前記破砕氷出口と前記角氷出口は、各々、別々の小出しシュートに連結されている、請求項3記載の組合せ。
【請求項6】
前記氷クラッシャハウジング内に少なくとも1つの回転クラッシャブレード及び少なくとも1つの非回転クラッシャブレードが設けられている、請求項1記載の組合せ。
【請求項7】
モータ及び前記モータに連結された駆動シャフトを更に有し、前記駆動シャフトは、前記少なくとも1つの回転クラッシャブレードの各々を駆動するインターフェイスを有する、請求項6記載の組合せ。
【請求項8】
前記少なくとも1つの非回転クラッシャブレードの各々は、ワイパを更に有する、請求項6記載の組合せ。
【請求項9】
前記氷クラッシャハウジング出口は、小出しシュートに連結されている、請求項1記載の組合せ。
【請求項10】
前記氷クラッシャハウジングは、前記破砕氷出口に隣接して位置するドアを更に有する、請求項1記載の組合せ。
【請求項11】
前記氷クラッシャハウジングは、少なくとも1つの取り外し可能な側部を有する、請求項1記載の組合せ。
【請求項12】
氷を前記氷貯蔵庫に送るよう位置決めされた出口を備える製氷機を更に有する、請求項1記載の組合せ。
【請求項13】
氷ディスペンサと氷クラッシャの組合せであって、
a)非冷凍式氷貯蔵庫と、
b)前記氷貯蔵庫に連結された入口を備える氷クラッシャハウジングと、
c)前記氷クラッシャハウジング内に設けられた氷クラッシャと、
d)前記氷クラッシャハウジングからの破砕氷の出口とを有する、組合せ。
【請求項14】
前記氷ディスペンサからの角氷の出口を更に有し、前記氷ディスペンサは又、破砕されていない角氷を小出しすることができる、請求項13記載の組合せ。
【請求項15】
単一の小出しシュートが、前記氷クラッシャハウジング出口と前記角氷出口の両方に連結されている、請求項14記載の組合せ。
【請求項16】
前記組合せは、2つの別々の小出しシュート、即ち、前記氷クラッシャハウジング出口に連結された小出しシュート及び前記角氷出口に連結された小出しシュートを有する、請求項14記載の組合せ。
【請求項17】
前記氷クラッシャハウジング内に少なくとも1つの回転クラッシャブレード及び少なくとも1つの非回転クラッシャブレードが設けられている、請求項13記載の組合せ。
【請求項18】
モータ及び前記モータに連結された駆動シャフトを更に有し、前記駆動シャフトは、前記少なくとも1つの回転クラッシャブレードの各々を駆動するインターフェイスを有する、請求項17記載の組合せ。
【請求項19】
前記少なくとも1つの非回転クラッシャブレードの各々は、ワイパを更に有する、請求項17記載の組合せ。
【請求項20】
角氷が小出しされるか破砕氷が小出しされるかを選択するための1つのスイッチ及び前記氷の小出しを行わせる第2のスイッチを有する、請求項14記載の組合せ。
【請求項21】
前記氷クラッシャハウジングは、前記破砕氷出口に隣接して位置するドアを更に有する、請求項20記載の組合せ。
【請求項22】
氷を破砕して氷ディスペンサから小出しする方法であって、
a)非冷凍式氷貯蔵庫から氷を氷クラッシャが収納されている氷クラッシャハウジングに移送するステップと、
b)氷を前記氷クラッシャで破砕するステップと、
c)前記氷クラッシャの前記ハウジングからの出口を通って破砕氷を運搬するステップとを有する、方法。
【請求項23】
非破砕氷を前記氷ディスペンサから小出しするステップを更に有する、請求項22記載の方法。
【請求項24】
製氷機を作動させるステップと、氷を前記製氷機から前記氷貯蔵庫に自動的に運搬するステップとを更に有する、請求項22記載の方法。
【請求項25】
破砕氷が前記氷ディスペンサから小出しされるか角氷が前記氷ディスペンサから小出しされるかを選択するステップを更に有する、請求項23記載の方法。
【請求項26】
前記氷貯蔵庫内に設けられたパドルホイールが、氷を前記氷クラッシャハウジングに移送するために用いられる、請求項22記載の方法。
【請求項27】
一体形氷ディスペンサを備えた飲料ディスペンサを作動させる方法であって、前記飲料ディスペンサは、シロップと水を混合し、飲料を小出しする少なくとも1つの混合及び小出し弁を有し、前記方法は、
a)破砕氷を小出しするか角氷を小出しするかを選択して氷小出しを実行するステップを有し、
b)前記ステップa)の破砕氷の選択に応答して、
i)アイスキューブが氷クラッシャハウジングに送り出されるようにし、
ii)前記アイスキューブを前記氷クラッシャハウジング内で破砕し、
iii)結果的に得られた破砕氷を氷小出しシュートに送るステップを有し、
c)前記ステップa)における角氷の選択に応答して角氷を氷小出しシュートまで送るステップを有する、方法。
【請求項28】
破砕氷を小出しするか角氷を小出しするかを選択する前記ステップは、押しボタンを押すステップを含む、請求項27記載の方法。
【請求項29】
氷小出しを実行するステップは、氷小出しシュートを押すステップを含む、請求項27記載の方法。
【請求項30】
角氷と破砕氷の両方は、同一の小出しシュートを通って小出しされる、請求項27記載の方法。
【請求項31】
組合せ型氷及び飲料ディスペンサを作動させる方法であって、前記飲料ディスペンサは、シロップと水を混合し、飲料を小出しする少なくとも1つの混合及び小出し弁を有し、前記氷ディスペンサは、氷クラッシャを備え、前記方法は、
a)破砕氷を小出しするか角氷を小出しするかを選択するステップを有し、破砕氷の小出しが選択された場合、
b)破砕氷が前記氷クラッシャ内に入るようにするステップを有し、
c)前記氷クラッシャを作動させ、それにより前記氷を破砕するステップを有する、方法。
【請求項32】
破砕氷を小出しするか角氷を小出しするかを選択する前記ステップ及び前記氷クラッシャを作動させる前記ステップは、2つの別々の作用を伴う、請求項31記載の方法。
【請求項33】
前記氷クラッシャ内への前記氷貯蔵庫からの出口は、常に開かれているが、前記氷クラッシャからの出口は、制御され、前記氷クラッシャを作動させる前記ステップも又、前記氷クラッシャからの前記出口を開く、請求項31記載の方法。
【請求項34】
組合せ型氷及び飲料ディスペンサであって、シロップと水を混合し、飲料を小出しする少なくとも1つの混合及び小出し弁と、氷貯蔵庫と、前記氷貯蔵庫からの第1及び第2の開口部と、氷クラッシャと、前記ディスペンサが角氷を送り出すか破砕氷を送り出すかを選択するセレクタとを有する、組合せ型氷及び飲料ディスペンサ。
【請求項35】
破砕氷が選択された場合、破砕氷は、前記第1の開口部を通って前記氷貯蔵庫から前記氷クラッシャ内に入ることができ、角氷が選択された場合、角氷は、前記第2の開口部を通って前記氷貯蔵庫から出ることができる、請求項34記載の組合せ型氷及び飲料ディスペンサ。
【請求項36】
破砕氷と角氷の両方は、同一の小出しシュートを通って小出しされる、請求項34記載の組合せ型氷及び飲料ディスペンサ。
【請求項37】
前記ディスペンサが角氷を送り出すか破砕氷を送り出すかを制御するために第1及び第2の電磁式ドアが用いられる、請求項34記載の組合せ型氷及び飲料ディスペンサ。
【請求項38】
角氷を前記セレクタで選択し、氷小出しを実行すると、前記第1の電磁式ドアは、前記第1の開口部を開いて角氷を小出しし、破砕氷が前記セレクタで選択されて氷の小出しを実行すると、前記氷クラッシャが作動されると共に前記第2の電磁式ドアが開かれ、前記氷クラッシャからの破砕氷を小出しすることができる、請求項37記載の組合せ型氷及び飲料ディスペンサ。
【請求項39】
組合せ型氷及び飲料ディスペンサであって、シロップと水を混合し、飲料を小出しする少なくとも1つの混合及び小出し弁と、氷貯蔵庫と、前記氷貯蔵庫からの第1及び第2の開口部と、氷クラッシャと、2つの小出しシュート、即ち、角氷のための小出しシュート及び破砕氷のための小出しシュートとを有する、組合せ型氷及び飲料ディスペンサ。
【請求項40】
氷クラッシャを既存の氷ディスペンサに追加するレトロフィットキットであって、氷クラッシャハウジング内に設けられていて、前記既存の氷ディスペンサに取り付け可能な氷クラッシャと、前記氷クラッシャハウジングに取り付け可能な氷小出しシュートとを有する、キット。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図5a】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate


【公表番号】特表2009−506955(P2009−506955A)
【公表日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−529313(P2008−529313)
【出願日】平成18年9月1日(2006.9.1)
【国際出願番号】PCT/US2006/034249
【国際公開番号】WO2007/028029
【国際公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【出願人】(508063783)マニタウォック フードサーヴィス カンパニーズ インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】