説明

ウイルス検出方法

【課題】
生細胞内のウイルス増殖を、その生細胞を破壊することなく、リアルタイムに検出し得るウイルス検出方法を提供する。
【解決手段】
ウイルスゲノム中に取り込まれた蛍光標識ヌクレオチドを蛍光検出することにより、生細胞内のウイルスを検出する方法であって、前記蛍光標識ヌクレオチドは、少なくとも、光吸収により得た励起エネルギーを他の蛍光色素に与える励起対象蛍光色素と、他の蛍光色素から励起エネルギーを受け取って発光する検出対象蛍光色素と、を有する複数の蛍光色素群によって標識されていることを特徴とするウイルス検出方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はウイルスの検出方法に関する。より詳しくは、ウイルスゲノム中に取り込まれた蛍光標識ヌクレオチドを蛍光検出することにより、生細胞内のウイルスを検出する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ウイルスは、ヒトや動植物などの病気の原因となるものであり、ウイルスを検出する技術は、さまざまな分野の研究開発などにおいて重要な一端を担っている。例えば、特定の疾患の診断、創薬、食品などの衛生面の管理、環境汚染の浄化・修復などあらゆる分野において、検出技術の開発が進んでいる。
【0003】
その中で、生細胞内におけるウイルス増殖性を評価する方法として、例えば、ELISA(Enzyme−Linked ImmunoSorbent Assey)法や、PCR(Polymerase Chain Reaction)法などが一般的に用いられている。
【0004】
ELISA法は、細胞中のウイルス抗原を、酵素などで標識した抗体(標識抗体)を用い、抗原抗体反応を利用して定量的に検出する方法である。具体的には、まず、測定対象となるウイルス抗原に対する抗体を予め結合させた固相にウイルス感染させた細胞を溶解したものを添加し、細胞内のウイルス抗原を固相に結合させる。ここに標識抗体を添加すると、固相に結合したウイルス抗原に前記標識抗体が結合し、「固相化抗体/目的物質/標識抗体」のサンドイッチ構造が構築される。この状態において前記標識抗体を定量することにより、測定対象であるウイルス抗原量が求められる(サンドイッチ法)。また、前記標識抗体の代わりに、酵素や蛍光色素などで標識した抗原をサンプル中のウイルス抗原と競争的に固相に結合させ、これを定量する方法(競合法)なども用いられている。
【0005】
PCR法では、細胞中のウイルスゲノムを増幅させ、これを定量することにより細胞中のウイルス増殖性を評価する。具体的には、ウイルス感染させた細胞からウイルスゲノムを単離し、これをPCR法と呼ばれるDNAの増幅技術によりウイルスゲノムを増幅させ、アガロースゲル電気泳動法などの核酸検出手段によって定量する。
【0006】
特許文献1には、抗体を蛍光物質で標識し、抗原であるウイルスと蛍光で標識された抗体とを抗原抗体反応させて検出液とし、該被検出液を連続的にフローセルに通過させつつ、該検出液中に単一波長をもつ励起光を照射すると共に、該照射により蛍光物質を発光させ、該蛍光物質の発光を受光素子で検出することにより該蛍光の発光数とその強度とを計測し、これらの計測結果より、被検出液に含まれるウイルスを識別することを特徴とする血液中ウイルスの検出方法が開示されている。
【0007】
特許文献2には、ウイルスを含有する可能性がある試料を水不溶性担体と接触させる工程と、前記水不溶性担体をアルカリ性水溶液と接触させる工程と、前記アルカリ性水溶液を中和する工程と、核酸を増幅する工程と、を含み、前記水不溶性担体は、疎水化処理が施された磁性体を含有する、ウイルス検出方法が開示されている。
【0008】
また、特許文献3には、PCRにおいて、増幅効率が最善になるべく調整された時間、パルボウイルスDNAの熱変性処理を行うことによりDNAを増幅し、得られたDNAをELISA法により検出することからなるパルボウイルスDNAの検出方法が開示されている。
【0009】
【特許文献1】特開平10−82785号公報。
【特許文献2】特開2004−141116号公報。
【特許文献3】特開平11−221099号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記のウイルス増殖性評価方法では、評価の際にウイルス感染させた細胞を溶解し、細胞内のウイルスゲノムを抽出しなければならないため、一の細胞内におけるウイルス増殖をリアルタイムに検出することはできなかった。
【0011】
そこで、本発明は、生細胞内のウイルス増殖を、その生細胞を破壊することなく、リアルタイムに検出し得るウイルス検出方法を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記技術的課題を解決するために、まず、ウイルスゲノム中に取り込まれた蛍光標識ヌクレオチドを蛍光検出することにより、生細胞内のウイルスを検出する方法であって、前記蛍光標識ヌクレオチドは、少なくとも、光吸収により得た励起エネルギーを他の蛍光色素に与える励起対象蛍光色素と、他の蛍光色素から励起エネルギーを受け取って発光する検出対象蛍光色素と、を有する複数の蛍光色素群によって標識されていることを特徴とするウイルス検出方法を提供する。この方法によれば、ヌクレオチドに標識された蛍光色素群の間の蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)を利用することにより、生細胞内におけるウイルスの複製をリアルタイムに検出することができる。
この際、前記蛍光色素群は、励起光の励起対象蛍光色素と、蛍光の検出対象蛍光色素とを異なるものとするのが好適である。
また、本発明に係るウイルス検出方法は、(1)前記蛍光標識ヌクレオチドを前記生細胞内へ導入する工程と、(2)該生細胞にウイルスを感染させる工程と、(3)該生細胞内において複製されるウイルスゲノム中に前記蛍光色素を取り込ませる工程と、を含み、前記(1)の工程において、前記検出対象蛍光色素から検出される蛍光強度(A)と、前記(3)の工程において、前記検出対象蛍光色素から検出される蛍光強度(B)との差分((B)−(A))に基づいて、前記生細胞内におけるウイルス複製量を測定することを特徴とする。
さらに、本発明に係るウイルス検出方法では、前記励起対象蛍光色素及び前記検出対象蛍光色素の種類は特に限定されないが、一例として、前記励起対象蛍光色素としてCy5を、前記検出対象蛍光色素としてCy5.5を用いることができる。
【0013】
ここで、本発明に関する技術用語の説明をする。
【0014】
「蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)」とは、ドナーとなる蛍光物質とアクセプターとなる蛍光物質との間の距離が1nm〜10nm程度の近傍にある場合に、ドナーを励起するとエネルギーがアクセプターに移動し、アクセプターが励起される現象をいう。
【0015】
本発明における「ウイルス」とは、広義に解するものとし、動植物に感染するもののみならず、細菌に感染するいわゆるバクテリオファージなども含むものとする。また、ウイルスゲノムの種類は問わず、DNAウイルス、RNAウイルスのいずれも含むものとする。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るウイルス検出方法によれば、生細胞内におけるウイルス増殖性を、その生細胞を破壊することなく、リアルタイムに検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための好適な形態について図面を参照としながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
【0018】
図1乃至図5は、本発明に係るウイルス検出方法の好適な実施形態を示す図である。Nはヌクレオチドであり、それぞれ励起対象蛍光色素X1及び検出対象蛍光色素X2で標識された蛍光標識ヌクレオチドN1、N2を含むものである。1はウイルスの宿主となる生細胞、2は増殖させるウイルス、21はウイルスゲノムをそれぞれ表す。
【0019】
本発明に係るウイルス検出方法は、以下の工程からなる。
【0020】
まず、励起対象蛍光色素X1及び検出対象蛍光色素X2がそれぞれ標識された蛍光標識ヌクレオチドN1及びN2を含むヌクレオチドNを、ウイルス感染させる生細胞1内に導入する(工程(1)、図1(1)参照)。
【0021】
なお、励起対象蛍光色素X1は、光吸収により得た励起エネルギーを検出対象蛍光色素X2に与え、前記検出対象蛍光色素X2は、前記励起対象蛍光色素X1から蛍光共鳴エネルギー移動ETによって励起エネルギーを受け取って発光する。
【0022】
この状態で、前記生細胞1に前記励起対象蛍光色素X1の励起波長λExX1の励起光Pを照射し、前記検出対象蛍光色素X2の発光波長域中の蛍光検出波長λEmX2における蛍光F0を検出する(図1(2)参照)。
【0023】
前記励起対象蛍光色素X1の発光波長域は、前記検出対象蛍光色素X2の蛍光検出波長λEmX2と異なっているため、λEmX2における前記励起対象蛍光色素X1由来の蛍光強度は充分に小さい。また、前記検出対象蛍光色素X2の励起波長域は励起対象色素X1の励起波長λExX1と異なっているため、λExX1の光Pを照射してもX2はほとんど励起されず、前記検出対象蛍光色素X2が直接励起されることによる蛍光強度も充分に小さい。従って、バックグラウンドシグナルはほとんど検出されない。
【0024】
さらに、前記ヌクレオチドNは前記生細胞1の細胞質内にランダムに存在しているため、前記励起対象蛍光色素X1と前記検出対象蛍光色素X2の間で蛍光共鳴エネルギー移動ETの起こる確率は充分に低い。
【0025】
従って、蛍光F0はほとんど観測されず、これは本発明に係るウイルス検出方法におけるバックグラウンドとなる。
【0026】
次に、前記ヌクレオチドNを導入した前記生細胞1に、増殖させる前記ウイルス2を感染させる(工程(2)、図2参照)。
【0027】
前記生細胞1に前記ウイルス2を感染させると、前記生細胞1内に導入された前記ウイルス2が脱殻し、ウイルスゲノム21が複製される。このとき、工程(1)で前記生細胞1内に導入した前記ヌクレオチドNは、前記ウイルスゲノム21の複製に用いられるとともに、前記生細胞1中の細胞質内でランダムに存在していた状態から複製されるウイルスゲノム21中に配列した状態へと変化する(工程(3)、図3参照)。
【0028】
その結果、前記蛍光標識ヌクレオチドN1及びN2は同一のウイルスゲノム内に存在することとなり、前記蛍光標識ヌクレオチドN1及びN2にそれぞれ標識された前記励起対象蛍光色素X1と前記検出対象蛍光色素X2は、蛍光共鳴エネルギー移動ETが充分に起こりうる距離に近接する。
【0029】
この状態において、前記生細胞1にλExX1の光Pを照射すると、複製された前記ウイルスゲノム21中に取り込まれた前記励起対象蛍光色素X1と前記検出対象蛍光色素X2の間で蛍光共鳴エネルギー移動ETが起こり、前記励起対象蛍光色素X1の励起エネルギーが前記検出対象蛍光色素X2に移動する(工程(4)、図4参照)。
【0030】
蛍光共鳴エネルギー移動ETが起こると、励起された前記励起対象蛍光色素X1は失活し、前記検出対象蛍光色素X2が発光する。従って、工程(1)において観測される蛍光F0と比較して、λEmX2における蛍光F1の強度は増大する。
【0031】
蛍光共鳴エネルギー移動ETは、互いに近傍に位置する前記励起対象蛍光色素X1と前記検出対象蛍光色素X2の対が多いほど、すなわち、複製された前記ウイルスゲノムの数が多いほど、生じる確率が増え、その結果蛍光F1の強度が増大する。
【0032】
従って、蛍光F1の強度と、蛍光F0の強度の差分から、生細胞1中におけるウイルスゲノムの増殖を検出することができる。
【0033】
また、あらかじめ蛍光F1の強度と複製されたウイルスゲノムの量との相関を調べておけば、蛍光F1の強度から生細胞1中におけるウイルスゲノムの増殖をリアルタイムかつ定量的に求めることができる。
【0034】
さらに、蛍光F1を経時的に観測することにより、生細胞1中におけるウイルスゲノム21の増殖速度を求めることもできる。
【0035】
次に、本発明の構成について詳細に説明する。
【0036】
本発明に係るウイルス検出方法に用いられる生細胞1の種類は特に限定されず、動物、植物、細菌の細胞のうち、増殖させるウイルスに感染しうる生細胞を適宜選択することができる。
【0037】
生細胞1に感染させるウイルス2の種類などは特に限定されず、例えば、DNAウイルス、RNAウイルス、バクテリオファージなどとすることができる。
また、前記生細胞1内に導入するヌクレオチドNは前記ウイルス2の種類に応じて選択することができ、例えば、DNAウイルスを感染させる場合にはデオキシリボヌクレオチドと、RNAウイルスを感染させる場合にはリボヌクレオチドとすることができる。
【0038】
蛍光標識ヌクレオチドN1及びN2に標識される励起対象蛍光色素X1及び検出対象蛍光色素X2は、前記励起対象蛍光色素X1の発光波長域が、前記検出対象蛍光色素X2の励起波長域に重複するものであれば、その種類及び組み合わせは特に限定されないが、前記励起対象蛍光色素X1は、前記検出対象蛍光色素X2と異なる蛍光色素とするのが好ましい。具体的には、例えば、表1に示す組み合わせとすることができる。
【0039】
【表1】

【0040】
好適には、前記励起対象蛍光色素X1にCy5を、前記検出対象蛍光色素X2にCy5.5を用いることができる。Cy5およびCy5.5はいずれも耐光性に優れ、かつCy5の発光波長とCy5.5の励起波長との重なりが大きい。このため、Cy5とCy5.5を組み合わせて用いることにより、高感度かつ長時間安定してウイルスゲノムを検出することができる。
【0041】
また、本発明に係る蛍光標識ヌクレオチドについて、標識する蛍光色素の種類の数は特に限定されない。本実施形態では、励起対象蛍光色素X1及び検出対象蛍光色素X2の2種類の蛍光色素が標識された蛍光標識ヌクレオチドN1、N2を用いているが、3種類以上の蛍光色素を標識してもよい。
【0042】
具体的には、励起対象蛍光色素X1、検出対象蛍光色素X2に加え、例えば、前記励起対象蛍光色素X1から励起エネルギーを受け取り(ET1)、受け取った励起エネルギーをさらに前記検出対象蛍光色素X2に与える(ET2)蛍光色素などを含むことができる。このような蛍光色素を含むことにより、励起対象蛍光色素X1と検出対象蛍光色素X2のみを用いる場合と比較して(図5上図参照)、励起光波長と蛍光検出波長との波長の差を広げることができ、バックグラウンドシグナルを減少させることができる(図5下図参照)。
【0043】
生細胞1内に導入するヌクレオチドNに含まれる蛍光標識ヌクレオチドN1及びN2の割合は特に限定されないが、導入する前記ヌクレオチドNの一部を前記蛍光標識ヌクレオチドN1、N2とするのが好ましい。導入する前記ヌクレオチドNのすべてを前記蛍光標識ヌクレオチドN1、N2とすると、前記蛍光標識ヌクレオチドN1、N2に標識された前記励起対象蛍光色素X1及び前記検出対象蛍光色素X2がウイルスゲノム21の複製の際に障害となり、ウイルスゲノム21の複製が起こりにくくなる、又は起こらなくなる可能性があるため好ましくない。また、蛍光標識ヌクレオチドN1とN2の割合も特に限定されない。
【0044】
前記励起対象蛍光色素とX1と前記検出対象蛍光色素X2を標識する前記ヌクレオチドN1、N2の種類などは特に限定されず、例えば、前記励起対象蛍光色素X1及び前記検出対象蛍光色素X2を特定の1種類のヌクレオチドにのみ標識することができる。また、前記励起対象蛍光色素X1と前記検出対象蛍光色素X2をそれぞれ異なる特定の種類のヌクレオチドに標識することもできる。さらに、ヌクレオチドの種類を問わず、前記生細胞1内に導入する複数種のヌクレオチドNのうち、一定の割合を前記蛍光標識ヌクレオチドN1、N2とすることもできる。
【0045】
前記ヌクレオチドNの前記生細胞1への導入は、トランスフェクションに通常用いられる方法で行うことができる。例えば、カルシウム法、リポソームトランスフェクション法、マイクロインジェクション法などから適宜選択することができる。
【0046】
蛍光F0及びF1の観察手段は特に限定されず、通常の落射型の蛍光顕微鏡のほか、共焦点顕微鏡、多光子励起顕微鏡、エバネッセント顕微鏡など、光源がレーザーの顕微鏡を用いることができる。また、蛍光光度計などを用いることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明に係るウイルス検出方法は、動植物や細菌に感染するウイルスの生細胞内での増殖性を観測するのに用いることができる。特に、宿主となる生細胞を破壊することなく、リアルタイムにウイルスの増殖を検出するのに用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の好適な実施形態の工程(1)に係る概念図である。
【図2】本発明の好適な実施形態の工程(2)に係る概念図である。
【図3】本発明の好適な実施形態の工程(3)に係る概念図である。
【図4】本発明の好適な実施形態の工程(4)に係る概念図である。
【図5】本発明の好適な実施形態に係る蛍光色素群の蛍光スペクトルの模式図である。
【符号の説明】
【0049】
N ヌクレオチド
N1,N2 蛍光標識ヌクレオチド
X1 励起対象蛍光色素
X2 検出対象蛍光色素
1 生細胞
2 ウイルス
21 ウイルスゲノム
P 励起光
F0,F1 蛍光

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウイルスゲノム中に取り込まれた蛍光標識ヌクレオチドを蛍光検出することにより、生細胞内のウイルスを検出する方法であって、
前記蛍光標識ヌクレオチドは、少なくとも、光吸収により得た励起エネルギーを他の蛍光色素に与える励起対象蛍光色素と、他の蛍光色素から励起エネルギーを受け取って発光する検出対象蛍光色素と、を有する複数の蛍光色素群によって標識されていることを特徴とするウイルス検出方法。
【請求項2】
前記蛍光色素群において、励起対象蛍光色素と、検出対象蛍光色素と、が異なることを特徴とする請求項1記載のウイルス検出方法。
【請求項3】
(1)前記蛍光標識ヌクレオチドを前記生細胞内へ導入する工程と、
(2)該生細胞にウイルスを感染させる工程と、
(3)該生細胞内において複製されるウイルスゲノム中に前記蛍光色素を取り込ませる工程と、
を含み、
前記(1)の工程において、前記検出対象蛍光色素から検出される蛍光強度(A)と、
前記(3)の工程において、前記検出対象蛍光色素から検出される蛍光強度(B)と、
の差分((B)−(A))に基づいて、前記生細胞内におけるウイルス複製量を測定することを特徴とする請求項2記載のウイルス検出方法。
【請求項4】
前記励起対象蛍光色素としてCy5を、前記検出対象蛍光色素としてCy5.5を用いることを特徴とする請求項2記載のウイルス検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−39065(P2009−39065A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−209338(P2007−209338)
【出願日】平成19年8月10日(2007.8.10)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】