説明

ウッドデッキ

【課題】幕板の取付けの作業性を向上させる。
【解決手段】幕板20をウッドデッキ本体10の外側部に取付ける取付け構造は、幕板20の内側の板面に取付けられた取付け金具21をウッドデッキ本体10の外側面に取付けられた被取付け金具11に引掛けて係合させる金具同士の引掛け構造と、幕板20を被取付け金具11に形成された座面11B1上に載置させて下方側から支えた状態とする支持構造と、を備える。上記金具同士の引掛け構造と支持構造とによって、幕板20をウッドデッキ本体10の外側部にセットして、本締め前の自由状態で内外方向への移動と重力方向への移動とを拘束した仮留め状態として保持することができる仮留め構造が構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウッドデッキに関する。詳しくは、ウッドデッキ本体の外側部にこの外側部を覆う幕板が取付けられたウッドデッキに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のウッドデッキについては、例えば特許文献1に開示されている技術が知られている。すなわち、図8に示すように、このウッドデッキ110は、地盤Gの上に基礎115および土台112を組み上げて床パネル113を敷設した構成となっている。より詳しくは、ウッドデッキ110にはその外側部を覆うように幕板120が取付けられている。この幕板120は、床パネル113の敷設後に、作業者が幕板120を持ち上げて床パネル113の側面にあてがい、外側からネジ121を差し込んで固定することで取付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平07−197627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記ウッドデッキ110は、幕板120を床パネル113に固定するときに作業者が幕板120を持ち上げて床パネル113にあてがった状態に保持している必要があるため、幕板113の取付けの作業性が悪かった。本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、幕板の取付けの作業性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のウッドデッキは次の手段をとる。
まず、第1の発明は、ウッドデッキ本体の外側部にこの外側部を覆う幕板が取付けられたウッドデッキである。幕板をウッドデッキ本体の外側部に取付ける取付け構造は、幕板の内側の板面に取付けられた取付け金具をウッドデッキ本体の外側面に取付けられた被取付け金具に引掛けて係合させる金具同士の引掛け構造と、幕板を被取付け金具に形成された座面上に載置させて下方側から支えた状態とする支持構造と、を備えている。上記金具同士の引掛け構造と支持構造とによって、幕板をウッドデッキ本体の外側部にセットして、本締め前の自由状態で内外方向への移動と重力方向への移動とを拘束した仮留め状態として保持することができる仮留め構造が構成されている。
【0006】
この第1の発明によれば、幕板をウッドデッキ本体に取付ける際に、幕板の取付け金具をウッドデッキ本体の被取付け金具に引掛けて幕板を被取付け金具の座面上に載置することで、幕板が金具同士の引掛け構造と、被取付け金具による支持構造と、によってウッドデッキ本体に仮留めされた状態となって保持される。
【0007】
ついで、第2の発明は、上述した第1の発明において、幕板のウッドデッキ本体に対する本締めが、幕板が載置された被取付け金具の座面の底面側から差し込み式の締結部材を差し込んで締結することにより行われるものである。
【0008】
この第2の発明によれば、幕板の仮留め状態では、幕板が金具同士の引掛け構造によってウッドデッキ本体に対して内外方向に移動しないようにしっかりと拘束されるため、幕板の仮留め状態から幕板を被取付け金具の座面に対して下方側から締結することで、幕板全体がウッドデッキ本体に対して内外方向に移動しないように本締めされて十分な保持強度で固定された状態となる。
【0009】
さらに、第3の発明は、上述した第1または第2の発明において、取付け金具の上記金具同士の引掛け構造を構成する引掛け部を、幕板の内側の板面内における中央よりも上方寄りの位置に設定したものである。
【0010】
この第3の発明によれば、取付け金具の引掛け部を幕板の内側の板面内における中央よりも上方寄りの位置に設定したことにより、取付け金具を被取付け金具に引掛けて係合させる際に、取付け金具の引掛け部が幕板の上方側から視認しやすくなる。
【0011】
さらに、第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、取付け金具を、幕板の内側の板面と底面とに面であてがわれた状態となってセットされる断面「L」字状の形としたものである。
【0012】
この第4の発明によれば、取付け金具を断面「L」字状の形としたことにより、取付け金具を幕板に対して、板厚方向と、上下方向と、に同時にあてがって位置決めすることが可能になる。
【0013】
さらに、第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、被取付け金具に、ウッドデッキ本体の天板面を構成するデッキ板の外側面にあてがわれてデッキ板の敷設位置の位置決めをする当接部を設けたものである。
【0014】
この第5の発明によれば、ウッドデッキ本体に取付けられる被取付け金具に当接部を設けたことにより、被取付け金具によってウッドデッキ本体に対するデッキ板の敷設位置を位置決めすることが可能になる。
【0015】
さらに、第6の発明は、上述した第1から第5のいずれかの発明において、被取付け金具が、ウッドデッキ本体に形成された外側に突出する段差状の台座上に載置されて下方側から支持された状態で設けられるものである。
【0016】
この第6の発明によれば、被取付け金具をウッドデッキ本体の台座上に載置することで、被取付け金具にかかる重力方向の荷重がウッドデッキ本体により支持されるようになる。
【発明の効果】
【0017】
第1の発明によれば、幕板の取付け金具をウッドデッキ本体の被取付け金具に引掛けるとともに幕板を被取付け金具の座面上に載置する簡単な作業により、幕板を金具同士の係合によってウッドデッキ本体に引掛けた状態にして保持することができる。したがって、幕板の取付けの際に、作業者が幕板をウッドデッキ本体の側面部にあてがった状態にして保持しておく作業が不要になり、幕板の取付けの作業性を大幅に向上させることができる。
【0018】
また、第2の発明によれば、幕板と幕板を下方側から支持する被取付け金具の座面とを差し込み式の締結部材を下方側から差し込んで締結するだけで、幕板をウッドデッキ本体に対して十分な保持強度でもって固定するように本締めすることができる。さらに、締結部材の差し込み跡が外部から見えにくい幕板の下方側に位置するので、ウッドデッキの見栄えを向上させることができる。
【0019】
また、第3の発明によれば、取付け金具を被取付け金具に引掛けて係合させる際に、取付け金具の引掛け部が視認しやすくなるため作業性が向上する。
【0020】
また、第4の発明によれば、取付け金具を幕板に対して板厚方向と上下方向とに同時にあてがって位置決めすることができるため、かかる取付けの作業性を向上させることができる。
【0021】
また、第5の発明によれば、被取付け金具に当接部を設けたことにより、被取付け金具にデッキ板の敷設位置を位置決めする機能も持たせることができ、部品点数の合理化と、それに伴う組み付け作業の合理化と、を図ることができる。
【0022】
また、第6の発明によれば、被取付け金具にかかる重力方向の荷重をウッドデッキ本体の強度で支持することができるので、幕板をウッドデッキ本体によって支持する支持強度をより高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】実施例1にかかるウッドデッキの概略構成を表した斜視図である。
【図2】実施例1にかかるウッドデッキの組み付け状態を表した斜視図である。
【図3】実施例1にかかるウッドデッキの骨組みおよび被取付け金具の構成を表した斜視図である。
【図4】実施例1にかかるウッドデッキの前面幕板および取付け金具の構成を表した斜視図である。
【図5】実施例1にかかるウッドデッキの側面幕板および取付け金具の構成を表した斜視図である。
【図6】図2のVI−VI線断面図である。
【図7】図2のVII−VII線断面図である。
【図8】従来のウッドデッキの構成を表した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0025】
始めに、実施例1のウッドデッキ1の構成について、図1ないし図7を用いて説明する。図2に示すように、このウッドデッキ1は、家屋Wの前庭に家屋Wに隣接して設けられている。具体的には、ウッドデッキ1は、上記前庭の地盤Gの上に土台となる骨組みが組まれ、その上に複数枚のデッキ板13が敷設されることで、その本体部(ウッドデッキ本体10)が家屋Wの壁に沿う方向(紙面左右方向)に長尺な直方体形状となって組まれて構成されている。そして、上記ウッドデッキ本体10の外側面となる紙面左手前側と両サイドの框面には、それぞれ、化粧板となる幕板20(前面幕板20A、側面幕板20B)が取付けられて固定されている。
【0026】
続いて、上記ウッドデッキ本体10の骨組み構造について、図1および図2を用いて説明する。ウッドデッキ本体10の骨組みは、地盤Gの上に碁盤の目状に並べられて設けられた9個の基礎石15と、各基礎石15の上に立設された9本の角筒状の束材14と、ウッドデッキ本体10の長手方向に並ぶ各3本の束材14の間にそれぞれ掛け渡されて設けられた3本の長尺状の大引き材12と、ウッドデッキ本体10の長手方向と垂直な方向に並ぶ各3本の束材14の間にそれぞれ掛け渡された3本の長尺状の根がらみ16と、で構成されている。これにより、ウッドデッキ本体10の骨組みは、大引き材12と根がらみ16とが井桁状に組まれた枠形状に構成されている。上記各基礎石15は、コンクリートなどの人造石材により形成されている。また、各束材14と各大引き材12と各根がらみ16は、それぞれアルミニウムなどの耐久性に優れた金属により形成されている。
【0027】
詳しくは、図3に示すように、上記各束材14は、各基礎石15に対して、それらの根元部が「L」字板状の固定金具15Aを用いてネジ15Bにより固定されている。各束材14は、上部束材14Aと下部束材14Bとを入れ子として全体の長さを調節し、テクスビス14B1で上部束材14Aと下部束材14Bとを締結する構成となっている。各束材14には、その上面の開口部にダボ14A2が差し込まれてネジ14A3で固定されている。根がらみ16は、断面「コ」字状の長尺部材により形成されており、その両端部と中央部とがそれぞれ各束材14の側面にあてがわれてネジ16A(図6参照)により固定されている。各大引き材12は、長尺の角筒状に形成されており、その両端部と中央部とがそれぞれ各束材14の上面に形成された台座上に載置されている。
【0028】
大引き材12は、その上部に敷設された各デッキ板13を支持するデッキ支持部12Aと、その角筒内の空洞として形成された空洞部12Bと、角筒内部の壁面に突出して形成された複数のビスホール12B1と、各束材14にダボ継ぎされるダボ溝12Cと、を備えている。デッキ支持部12Aは、大引き材12の上面に一対の載置レール12A1を大引き材12の長手方向に沿って設けることで構成されており、一対の載置レール12A1の間には係合溝12A2が形成されている。これにより、一対の載置レール12A1上に各デッキ板13を載置して、後述する複数の位置決め金具13Aの底部を係合溝12A2にデッキ板13の底面と干渉しないように係合させることができる。各大引き材12の両端部には、後述する被取付け金具11’が外側からネジ11E’を上記各ビスホール12B1にねじ込むことで締結される。ダボ溝12Cは、大引き材12の下面にその長手方向に沿って形成されており、上記ダボ14A2が嵌め込まれてネジ14A4で締結されることにより各束材14にダボ継ぎされる。
【0029】
続いて、ウッドデッキ本体10のデッキ面を構成する各デッキ板13の構成について、図6および図7を用いて説明する。各デッキ板13は、リサイクルした高密度ポリエチレンなどの合成樹脂に木くずなどの植物の繊維を混合した合成木材(以下、本明細書では単に「合成木材」と記載する。)により成型されている。これにより、各デッキ板13に木質感を持たせながら、各デッキ板13の対候性を高めて腐敗とひび割れとを防止することができる。図6および図7に示すように、各デッキ板13は、複数の空洞を備えた長尺の板状に成型されており、その各空洞は各デッキ板13の長手方向に沿って延びる角柱形状に形成されている。これにより、デッキ板13に十分な強度を持たせながら、デッキ板13を軽量化して扱いやすくすることができる。各デッキ板13は、その長尺の板面を3本の大引き材12に対して直交するように掛け渡した状態で、大引き材12の長手方向に沿って並べられて敷設されている。
【0030】
詳しくは、各デッキ板13は、各大引き材12に固定されて設けられる複数の位置決め金具13Aによってその並び方向に位置決めされた状態として設けられている。各位置決め金具13Aは、その底部から板状の突起を起こしあげた構成とされている。各位置決め金具13Aは、その突起がデッキ板13の側面に片側(図7で見て右側)からあてがわれた状態でネジ13Bにより固定される。各位置決め金具13Aは、その底部が大引き材12の係合溝12A2に係合された状態でネジ13Bにより固定される。これにより、デッキ板13が大引き材12に固定される。さらに、図7に示すように、各位置決め金具13Aは、デッキ板13を固定した状態で、固定されたデッキ板13とは反対側(図7で見て右側)から別のデッキ板13を係合させて位置決めさせることができる。これにより、位置決めされた1枚のデッキ板13を基準として逐次的にデッキ板13を位置決めして固定することができる。
【0031】
ここまで、ウッドデッキ本体10の各構成について説明してきた。続いて、ウッドデッキ本体10に取付けられる各幕板20およびそのウッドデッキ本体10への取付け構造について、図1ないし図7を用いて説明する。なお、以下の説明において、ウッドデッキ本体10の図1および図2で見て左手前側の框面に取付けられる「前面幕板20A」と、両サイドの框面に取付けられる「側面幕板20B」について、両者の基本的構造が同じ箇所については、これらを「幕板20」とまとめて説明する。
【0032】
各幕板20は、上述した各デッキ板13と同じ合成木材により成型されている。これにより、各幕板20に木質感を持たせながら、各幕板20の対候性を高めて腐敗とひび割れとを防止することができる。図4ないし図7に示すように、各幕板20は、複数の空洞を備えた長尺の板状に成型されており、その各空洞は各幕板20の長手方向に沿って延びる角柱形状に形成されている。これにより、各幕板20に十分な強度を持たせながら、各幕板20を軽量化して扱いやすくすることができる。各幕板20は、その上面および外側面が、その表面粗さが粗く加工されている。これにより、各幕板20の木質感を高めて各幕板20の見栄えを向上させることができる。さらに、各幕板20の表裏および上下を判別しやすくして、各幕板20の取付けの作業性を向上させることができる。
【0033】
各側面幕板20Bは、図1および図2に示すように、各デッキ板13とほぼ同じ長さの長尺の板状に形成されている。図2に示すように、各側面幕板20Bは、その板面をウッドデッキ本体10の両サイドの框面(外側面)に取付けられている。図7に示すように、各側面幕板20Bは、その上面がデッキ面と面一となるように取付けられている。これにより、ウッドデッキ本体10の内部の骨組み構造が外部から面で覆われた状態となるため、ウッドデッキ1の使用性および見栄えが向上する。
【0034】
前面幕板20Aは、図1および図2に示すように、ウッドデッキ1の長辺と同じ長さで各側面幕板20Bと同じ板幅の長尺の板状に形成されている。図2に示すように、前面幕板20Aは、その板面をウッドデッキ本体10の手前側の框面(外側面)にあてがうように取付けられている。図6に示すように、前面幕板20Aは、その上面がデッキ面と面一となるように取付けられている。これにより、ウッドデッキ本体10の内部の骨組み構造が外部から面で覆われた状態となるため、ウッドデッキ1の使用性および見栄えが向上する。
【0035】
前面幕板20Aは、図4に示すように、その側面幕板20Bが突き合わされる各側の端部がそれぞれキャップ20A1により覆われている。これにより、前面幕板20Aの各端部に露呈する内部の空洞が閉鎖されており、水などの異物が侵入しにくいようにカバーされている。上記前面幕板20Aは、その長手方向に2枚に分割されて構成されており、これらが後述する取付け金具21’によって後から継ぎ合わされる構成となっている。これにより、作業者が前面幕板20Aを取り回すときに必要となるスペースが狭くなって、作業者が前面幕板20Aを扱いやすくなる。
【0036】
上記各幕板20のウッドデッキ本体10への取付けは、各幕板20に取付けられた複数の取付け金具21と、ウッドデッキ本体10の外周面を構成する外側面に取付けられた複数の被取付け金具11と、を係合させる金具同士の係合により行われる。ここで、各被取付け金具11の具体的な構成について、図1、図3、図6および図7を用いて説明する。各被取付け金具11は、アルミニウムなどの耐久性に優れた金属により形成されている。図3に示すように、各被取付け金具11は、大引き材12の手前側の側面および各端部にネジ11Eで固定されている。厳密には、図1および図3に示すように、各大引き材12の両端部には、被取付け金具11の代わりに被取付け金具11’が取付けられている。
【0037】
なお、各被取付け金具11’は、後述する当接部11C’を除いて、各被取付け金具11と全く同じ構成である。そのため、各被取付け金具11’の各構成のうち、各被取付け金具11と共通する構成については、各被取付け金具11の各構成に付した符号に「’」を追加した符号を付して対応させ、その詳細な説明を省略する。各被取付け金具11は、図6に示すように、平板を折り曲げて複数の段差を設けた形状に形成されている。これにより、各被取付け金具11が後述するネジ21Cの頭などの突起と干渉しないようになっている。また、各幕板20が後述する載置アーム11Bに載置されたときに、各被取付け金具11が各幕板20の内側の板面に当接して、各幕板20をより安定させることができる。
【0038】
各被取付け金具11は、図6に示すように、各取付け金具21の引掛け部21Aに引掛けられる被引掛け部11Aと、各幕板20を載置する載置アーム11Bと、各デッキ板13に当接してこのデッキ板13を位置決めする当接部11Cと、各束材14の上縁部14A1で形成された台座に載置される被載置部11Dと、を備えている。ここで、上記各上縁部14A1が本発明における「台座」に相当する。図6に示すように、被引掛け部11Aは、平板を上向きに折り曲げた形状のフックとして形成されている。被引掛け部11Aは、金具同士の引掛け構造を構成するようになっている。この金具同士の引掛け構造は、取付け金具21の引掛け部21Aを上側から引掛けることで構成される。この金具同士の引掛け構造は、幕板20をウッドデッキ本体10の外側部に対して内外方向へ移動しないように拘束し、かつ、この内外方向以外の方向に対しては幕板20の移動を許容する自由状態とするものである。
【0039】
被引掛け部11Aは、厳密には、そのフックの先端部が倒れるように曲げられた形状に形成されており、その先端部が外方かつ上方(図6で見て左上方向)に向かっている。これにより、上記金具同士の引掛け構造の強度を保ちながら、引掛け部21Aを被引掛け部11Aに引掛けやすくすることができる。図6に示すように、載置アーム11Bは、その座面11B1上に幕板20を載置して、その幕板20を本締めネジ11B2によって締結して本締めする構成とされている。ここで、本締めネジ11B2が本発明における「締結部材」に相当する。
【0040】
載置アーム11Bは、厳密には、その先端部の板厚が他の部位よりも厚く設定されて、後述する各取付け金具21の底当て部21Bの板厚と同じ長さだけ上方に突出した形状に形成されている。これにより、幕板20が座面11B1に載置されたときに、各取付け金具21の底当て部21Bが幕板20に食い込まないようになる。このため、上記支持構造を安定させることができる。座面11B1は、載置アーム11Bの上面として形成されており、その上に幕板20を載置することができるように構成されている。これにより、座面11B1は、幕板20の自重を下側から支持する支持構造を構成するようになっている。この支持構造は、幕板20を重力方向へ移動しないように拘束し、かつ、重力方向以外の方向に対しては幕板20の移動を許容する自由状態とするものである。
【0041】
上記支持構造は上記金具同士の引掛け構造と同時に構成することができる。このため、各取付け金具21の引掛け部21Aを各被取付け金具11の被引掛け部11Aに引掛けることで各幕板20の内外方向に対して各幕板20の移動を拘束するとともに、各幕板20の底面を各被取付け金具11の座面11B1に載置することで各幕板20の自重を支持して、各幕板20をウッドデッキ本体10に仮留めした状態に保持させる仮留め構造が構成される。この仮留め構造では、各幕板20は、各幕板20の内外方向と重力方向以外の方向に対して、その移動が拘束されない自由状態となっている。このため、上記仮留め構造は、各幕板20をウッドデッキ本体10に仮留めした状態に保持したまま、各幕板20をスライドさせて各幕板20の取付け位置を調整できる構成となっている。
【0042】
各本締めネジ11B2は、各幕板20の底面を締結する部材であり、上記各幕板20の仮留め状態から各載置アーム11Bと各幕板20とに貫通するように下方側からねじ込まれる構成となっている。各幕板20の仮留め状態では、各幕板20が金具同士の引掛け構造によってウッドデッキ本体10に対して内外方向に移動しないようにしっかりと拘束されるため、各幕板20の仮留め状態から各幕板20の底面を各被取付け金具11の座面11B1に対して下方側から締結することで、各幕板20全体がウッドデッキ本体10に対して内外方向に移動しないように本締めされて十分な保持強度で固定された状態となる。さらに、各本締めネジ11B2の頭が外部から見えにくい各幕板20の下方側に位置するため、ウッドデッキ1の見栄えを向上させることができる。各本締めネジ11B2は、各幕板20の底面に孔をうがちながらねじ込まれる部材であり、後述する各取付け金具11の底当て部21Bを回避するように座面11B1に形成されたネジ穴に差し込まれる構成となっている。
【0043】
続いて、各被取付け金具11の当接部11Cの構成について説明する。図3に示すように、図1で見て左手前側の大引き材12の側面に取付けられた被取付け金具11の当接部11Cと、各大引き材12の両端部に取付けられた被取付け金具11’の当接部11C’と、は異なる構成となっている。このため、以下では、各被取付け金具11の当接部11Cの説明と、各被取付け金具11’の当接部11C’の説明と、を別個に行う。
【0044】
各被取付け金具11の当接部11Cは、図6に示すように、平板を上向きに折り曲げた形状のフックとして形成されている。各当接部11Cは、ウッドデッキ本体10の手前側(図6で見て左側)の端面に当接するようになっている。これにより、デッキ板13を各デッキ板13の長手方向(図6で見て左右方向)に係止して位置決めすることができる。そのため、被取付け金具11に各デッキ板13の敷設位置を位置決めする機能も持たせて、部品点数の合理化と、それに伴う組み付け作業の合理化と、を図ることができる。
【0045】
各被取付け金具11’の当接部11C’は、図7に示すように、先端部が上向きに折り曲げられた板形状に形成されている。各当接部11C’は、その先端部が各デッキ板13の並びの端にあるデッキ板13の外側面(図7で見て右側のデッキ板13の右側面)に当接するようになっている。これにより、デッキ板13を各デッキ板13の並び方向(図示左右方向)に係止して位置決めすることができる。各当接部11C’は、この当接部11C’が当接しているデッキ板13を外側(図示右側)からネジ11C1’で締結することができる構成とされている。これにより、各被取付け金具11’に各デッキ板13の並びの端にあるデッキ板13(図7で見て右側のデッキ板13)の敷設位置を位置決めした状態に固定する機能も持たせて、部品点数の合理化と、それに伴う組み付け作業の合理化と、を図ることができる。
【0046】
続いて、各被取付け金具11の被載置部11Dの構成について説明する。図6に示すように、被載置部11Dは、板状に形成されており、その底面を束材14の上縁部14A1に形成された台座に載置させている。被載置部11Dは、上記載置アーム11Bよりも上方かつ被取付け金具11を各大引き材12に締結するネジ11Eよりも下方の位置に形成されている。これにより、被載置部11Dは、載置アーム11Bから受ける重力方向の荷重を各束材14の上縁部14A1に形成された台座に支持させることができる。そのため、各載置アーム11Bが各幕板20から受ける重力方向の荷重を束材14の強度で支持して、各幕板20を支持する支持強度をより高くすることができる。
【0047】
ところで、各被取付け金具11は、図1に示すように、図示左手前側にある大引き材12の左手前側の側面に取付けられている。詳しくは、この大引き材12を支持する各束材14上の3箇所と、その中間の2箇所と、にそれぞれ取付けられている。また、被取付け金具11’は、3本の大引き材12の各端部に取付けられており、各束材14から離れて位置している。これにより、各束材14上に位置した各被取付け金具11の被載置部11Dのみが、各束材14の上縁部14A1に形成された台座に載置されている。
【0048】
ここまで、各被取付け金具11の各構成について説明してきた。続いて、各幕板20に取付けられる各取付け金具21の各構成について、図1および図4ないし図7を用いて説明する。各取付け金具21は、具体的には、アルミニウムなどの耐久性に優れた金属により形成されている。上記各被取付け金具11と各取付け金具21とがともに金属で形成されていることにより、上述した金具同士の引掛け構造と支持構造との強度が担保されている。図1に示すように、各取付け金具21は、各幕板20を取付けたときに各被取付け金具11、11’と対面するような配置で、各幕板20に取付けられている。図4および図5に示すように、各取付け金具21は、前面幕板20Aの内側の板面(図4参照)および側面幕板20Bの内側の板面(図5参照)に面であてがわれてネジ21Cで固定されている。
【0049】
なお、前面幕板20Aを継ぎ合わせる位置にある取付け金具21の取付け個所(図4で見て右にある取付け個所)には、図1および図4に示すように、厳密には、取付け金具21の代わりに取付け金具21’が取付けられている。図4に示すように、取付け金具21’は、その前面幕板20Aの長手方向の幅が各取付け金具21よりも広く設定されている。取付け金具21’は、2枚に分割された前面幕板20Aにまたがるように両前面幕板20Aの内側の板面に面であてがわれており、両前面幕板20Aにそれぞれネジ21C’で締結されている。これにより、2枚の前面幕板20Aに別部材を取付けなくても、両前面幕板20Aを継ぎ合わせることができる。上述した点を除いて、各取付け金具21と取付け金具21’とは全く同じ構成である。そのため、取付け金具21’の各構成については、各取付け金具21の各構成に付した符号に「’」を追加した符号を付して対応させ、その詳細な説明を省略する。
【0050】
各取付け金具21には、図4ないし図7に示すように、上述した各被取付け金具11、11’の被引掛け部11A、11A’に引掛けるための引掛け部21Aと、各取付け金具21を各幕板20にセットするための底当て部21Bと、が設けられている。図6および図7に示すように、引掛け部21Aは、平板を下向きに折り曲げた形状のフックとして形成されている。また、引掛け部21Aは、幕板20の内側の板面内における中央よりも上方寄りの位置から突出している。これにより、各取付け金具21を各被取付け金具11、11’に引掛けて係合させる際に、引掛け部21Aが幕板20の上方側から視認しやすくなるため作業性が向上する。また、上述した支持構造および本締めの構造が構成される幕板20の底面から離れた位置で、上述した金具同士の引掛け構造が構成されるようになる。そのため、各幕板20がウッドデッキ本体10により安定的に保持されるようになる。
【0051】
各底当て部21Bは、図4および図6に示すように、断面「L」字となる板状に形成されている。各底当て部21Bは、その板面を幕板20の内側の板面と底面とに面であてがうことで、各取付け金具21の各幕板20に対する位置決めを行うように構成されている。これにより、各幕板20を、各幕板20の板厚方向と、上下方向と、に同時に位置決めできるようになる。そのため、各取付け金具21の取付けの作業性を向上させることができる。
【0052】
このように、本実施例のウッドデッキ1によれば、各幕板20の各取付け金具21をウッドデッキ本体10の各被取付け金具11に引掛けるとともに各幕板20を各被取付け金具11の座面11B1上に載置する簡単な作業により、各幕板20を金具同士の係合によってウッドデッキ本体10に引掛けた状態にして保持することができる。したがって、各幕板20の取付けの際に、作業者が各幕板20をウッドデッキ本体10の側面部にあてがった状態にして保持しておく作業が不要になり、各幕板20の取付けの作業性を大幅に向上させることができる。
【0053】
また、各幕板20と各被取付け金具11の座面11B1とを各本締めネジ11B2を下方側からねじ込んで締結するだけで、各幕板20をウッドデッキ本体10に対して十分な保持強度でもって固定するように本締めすることができる。さらに、各本締めネジ11B2の頭が外部から見えにくい幕板の下方側に位置するので、ウッドデッキ1の見栄えを向上させることができる。
【0054】
また、各取付け金具21を各被取付け金具11に引掛けて係合させる際に、各取付け金具21の引掛け部21Aが視認しやすくなるため作業性が向上する。
【0055】
また、各取付け金具21を各幕板20に対して板厚方向と上下方向とに同時にあてがって位置決めすることができるため、かかる取付けの作業性を向上させることができる。
【0056】
また、各被取付け金具11、11’にそれぞれ当接部11C、11C’を設けたことにより、各被取付け金具11、11’に各デッキ板13の敷設位置を位置決めする機能も持たせることができる。そのため、部品点数の合理化と、それに伴う組み付け作業の合理化と、を図ることができる。
【0057】
また、各載置アーム11Bが各幕板20から受ける重力方向の荷重を各束材14の強度で支持できるので、各幕板20をウッドデッキ本体10によって支持する支持強度をより高くすることができる。
【0058】
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例1のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、取付け金具の引掛け部は被取付け金具の被引掛け部に上方から引掛けて係合させる構成である必要はなく、例えば取付け金具の引掛け部を取付け金具の被引掛け部に下方から引掛けて係合させる構成や、取付け金具の引掛け部を被取付け金具の被引掛け部に横方向のスライドによって引掛けて係合させる構成であってもよい。また、取付け金具の引掛け部のフックが幕板の上方寄りの板面から突出している必要はなく、例えば取付け金具の引掛け部のフックが幕板の下方寄りの板面から突出していてもよい。ただし、この場合はウッドデッキ本体による幕板の保持が安定しないおそれがある。
【0059】
また、引掛け部と被引掛け部との係合は、引掛け部と被引掛け部とに一本ずつ設けられたフックを引掛ける構成である必要はなく、例えば引掛け部と被引掛け部とを複数のフックを引掛けることで係合する構成や、引掛け部と被引掛け部の一方に形成されたフックをもう一方に形成された穴に引掛ける形で係合を行う構成であってもよい。また、被取付け金具が大引き材に取付けられている必要はなく、幕板が取付けられるウッドデッキ本体の側面にある部材であればどの部材であっても被取付け金具に取付けることができる。ただし、被取付け金具が取付けられる部材は、被取付け金具が幕板から受ける荷重を支持できる強度の高い部材であることが好ましい。
【0060】
また、本締めの締結部材としてネジを用いる必要はなく、例えば釘などのネジ以外の差し込み式の締結部材を差し込んで締結を行うことで本締めする構成であってもよい。また、本締めを幕板の底面側から行う必要はなく、例えば幕板を外側からウッドデッキ本体に締結して本締めする構成であってもよい。また、被取付け金具に当接部が設けられている必要はなく、例えば被取付け金具とは別にデッキ板を位置決めする部材をウッドデッキ本体に設けた構成であってもよい。また、台座は束材の上面を利用したものである必要はなく、例えばウッドデッキ本体に別個に台座が設けられた構成であってもよい。また、束材が上部束材と下部束材とで構成されている必要はなく、例えば束材全体が一体に構成されていてもよい。
【0061】
また、束材が地盤の上に載置された基礎石に固定金具を介して固定された構成である必要はなく、例えば基礎石が地盤の中に埋設された構成や、束材が基礎石や地盤に直接固定される構成であってもよい。また、束材と大引き材と根がらみとが金属製である必要はなく、例えば束材と大引き材と根がらみとを木製とすることもできる。また、デッキ板および幕板の素材は合成木材に限定されず、例えばデッキ板および幕板を木製とすることもできる。また、デッキ板の形状は実施例1の構成に限定されず、例えば内部に空洞がないデッキ板を使用したり、デッキ板を正方形の板状としたり、ウッドデッキ本体の天板全体を1枚のデッキ板で構成したりすることもできる。
【0062】
また、幕板の形状は実施例1の構成に限定されず、幕板内部の空洞や幕板の分割の有無は適宜設定することができる。また、幕板の上下方向の幅は実施例1の構成に限定されず、例えばウッドデッキ本体の側面全体を幕板で覆うこともできる。ただし、幕板の底面が地盤近くにあると、幕板の底面側から差し込み式の締結部材を差し込んで本締めを行う作業が難しくなる。また、幕板はウッドデッキ本体の家屋に面していない全ての外側面を覆うように取付けられている必要はなく、ウッドデッキ本体の外側面のうち少なくとも一部を覆うように幕板が取付けられているウッドデッキならば、本発明を適用することができる。
【0063】
実施例1のウッドデッキ1は、図1および図2に示すように、そのウッドデッキ本体10が、枠状に組み上げられた骨組みの上に長尺状のデッキ板13を並べて敷設して天板面を形成した構成となっている。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されたものではなく、ウッドデッキ本体の外側部にこの外側部を覆う幕板が取付けられる形式のウッドデッキであれば、ウッドデッキ本体がどのような構成で組み上げられたものであっても、本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0064】
1 ウッドデッキ
10 ウッドデッキ本体
11 被取付け金具
11A 被引掛け部
11B 載置アーム
11B1 座面
11B2 本締めネジ(締結部材)
11C 当接部
11D 被載置部
11E ネジ
11’ 被取付け金具
11A’ 被引掛け部
11B’ 載置アーム
11B1’ 座面
11B2’ 本締めネジ(締結部材)
11C’ 当接部
11C1’ ネジ
11D’ 被載置部
11E’ ネジ
12 大引き材
12A デッキ支持部
12A1 載置レール
12A2 係合溝
12B 空洞部
12B1 ビスホール
12C ダボ溝
13 デッキ板
13A 位置決め金具
13B ネジ
14 束材
14A 上部束材
14A1 上縁部(台座)
14A2 ダボ
14A3 ネジ
14A4 ネジ
14B 下部束材
14B1 テクスビス
15 基礎石
15A 固定金具
15B ネジ
16 根がらみ
16A ネジ
20 幕板
20A 前面幕板
20A1 キャップ
20B 側面幕板
21 取付け金具
21A 引掛け部
21B 底当て部
21C ネジ
21’ 取付け金具
21A’ 引掛け部
21B’ 底当て部
21C’ ネジ
110 ウッドデッキ
112 土台
113 床パネル
115 基礎
120 幕板
121 ネジ
G 地盤
W 家屋


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウッドデッキ本体の外側部に当該外側部を覆う幕板が取付けられたウッドデッキであって、
前記幕板を前記ウッドデッキ本体の前記外側部に取付ける取付け構造は、
前記幕板の内側の板面に取付けられた取付け金具を前記ウッドデッキ本体の外側面に取付けられた被取付け金具に引掛けて係合させる金具同士の引掛け構造と、
前記幕板を前記被取付け金具に形成された座面上に載置させて下方側から支えた状態とする支持構造と、を備え、
前記金具同士の引掛け構造と前記支持構造とによって、前記幕板を前記ウッドデッキ本体の前記外側部にセットして、本締め前の自由状態で内外方向への移動と重力方向への移動とを拘束した仮留め状態として保持することができる仮留め構造が構成されていることを特徴とするウッドデッキ。
【請求項2】
請求項1に記載のウッドデッキであって、
前記幕板の前記ウッドデッキ本体に対する本締めが、前記幕板が載置された前記被取付け金具の前記座面の底面側から差し込み式の締結部材を差し込んで締結することにより行われることを特徴とするウッドデッキ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のウッドデッキであって、
前記取付け金具の前記金具同士の引掛け構造を構成する引掛け部を、前記幕板の内側の板面内における中央よりも上方寄りの位置に設定したことを特徴とするウッドデッキ。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のウッドデッキであって、
前記取付け金具を、前記幕板の内側の板面と底面とに面であてがわれた状態となってセットされる断面「L」字状の形としたことを特徴とするウッドデッキ。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載のウッドデッキであって、
前記被取付け金具に、前記ウッドデッキ本体の天板面を構成するデッキ板の外側面にあてがわれて当該デッキ板の敷設位置を位置決めする当接部を設けたことを特徴とするウッドデッキ。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載のウッドデッキであって、
前記被取付け金具が、前記ウッドデッキ本体に形成された外側に突出する段差状の台座上に載置されて下方側から支持された状態で設けられることを特徴とするウッドデッキ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−154145(P2012−154145A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−16366(P2011−16366)
【出願日】平成23年1月28日(2011.1.28)
【出願人】(594028233)本多金属工業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】