説明

エア−マッサージ装置

【課題】 顎で支えず、首から頭全体を圧と頭皮をずらす刺激のマッサージ装置を提供する。
【解決手段】 首後部、後頭部および頭頂部に対向する囲繞性支持部材(1)に密着させた発泡樹脂材の内張り部(2)の内側に、後頭部と首後部に対向するカフ材(3)、(4)を左右に、頭頂部に対向するカフ材(5)を配置し、頭額部に対向するカフ材(6)を有するベルト状の環帯(7)で両側頭部と囲繞性支持部材(1)を締めつける構成にし、各カフ材が単独、あるいは連携して高い空気圧の給排気がなされることで、首から頭全体に圧刺激と頭皮をずらす刺激のマッサージを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高い空気圧で給排気されるカフ材で頭部と首部をマッサージするエアーマッサージ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、頭額部から側頭部、さらには後頭部の一部を巻着して空気袋(エアーバッグ)を配置し、高い空気圧を給排気することでマッサージ刺激を与えるエアーマッサージ装置が知られている。また、空気袋が膨張時に頭から外れることを防ぎ、収縮時に空気袋を元の位置に戻す目的で顎紐を用いている。
【0003】
特許文献1に記載のエアーマッサージ装置(頭額部用空気圧マッサージ器)は、空気が出入りする空気袋体を頭額部周囲に巻き付け、空気袋を覆うベルト状の外被帯の両側部に顎紐(顎部に当てるための帯片部)、さらには顎当てを取り付けている。
【0004】
特許文献2に記載のエアーマッサージ装置(頭部用エアーバッグ)は、高い空気圧(圧搾空気)を給排気で膨張、収縮させるエアーベルトを頭額部に巻着し、エアーベルトに顎紐を取り付けている。
【0005】
特許文献3に記載のエアーマッサージ装置(頭額用の空気圧マッサージ器)は、圧搾空気の給排気で膨張、収縮を行う内袋(カフ材)を覆う生地で形成したエアーベルトを頭額部に巻着し、エアーベルトに顎紐を取り付けている。
【0006】
特許文献4に記載のエアーマッサージ装置(頭部マッサージ機)は、圧縮空気の給排気で膨張、収縮するエアバッグ(カフ材)が頭額部周りに配置され、顎紐を具備している。また、寸法調整可能な囲繞性支持部材をエアーバッグの外側に配置している。
【0007】
【特許文献1】特開2000−300632号公報
【特許文献2】特開2002−336324号公報
【特許文献3】特開2003−235920号公報
【特許文献4】特開2001−321411号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
首後部はもとより、頭頂部にも空気袋がないため、空気圧の刺激を直接受ける部位が頭額部周りに限定され、頭皮をずらすマッサージも部位と大きさ、および方向が限定されるため、首から頭全体の血行改善に限界を有し、育毛、頭痛および各種の凝りに十分対応できない。
【0009】
頭額部周りに巻着したエアーバッグ(空気袋体、カフ材、内袋)を有するエアーベルト(ベルト状の外被帯)を設け、空気袋の膨張時にエアーベルト(ベルト状の外被帯)が頭からはずれることを顎紐で押さえ、また、エアーベルトの上下の移動をある程度の範囲におさえている。しかし、空気圧とエアーバッグ形状を大きくするほどエアーベルトの上方向に働く力が大きくなり、顎紐が顎周辺を大きな力で圧迫し、危険な状態になることも予想される。
【0010】
エアーベルトが巻着される位置は使用時に固定できないため、眼周辺が圧迫される危険が想定され、耳に直接当たることで痛みや鼓膜への負担が生じやすい。
【0011】
頭額部全周を覆う囲繞性支持部材は、個人差のある頭形状に対応するためには、使用時の形状調整や複数形状での対応が必要となるため、使用時あるいは選択時に負担を強いる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するために、本発明では以下の手段を講じた。請求項1では、使用する人の後頭部から首後部に対向する連続した樹脂製の囲繞性支持部材の内側に各部位に対向するゴム等で形成された複数の空気袋が配置され、更には、必要に応じて装着される頭額部に対向する帯状の空気袋を有するベルト状の環帯が囲繞性支持部材の側端部から延ばされて設けられ、巻着される。
これら複数の空気袋に、単独あるいは複数、ポンプからの高い空気圧の給排気が繰り返されることで頭部と首部に刺激が加えられる。
本発明における囲繞性支持部材は、ヘルメット、ヘッドギア、サポータが例示される。
高い空気圧とは、例えば、ポンプで圧縮された大気圧よりも高い空気圧を示すものである。
ベルト状の環帯には、必要に応じて、頭額部および頭側部に対向する部分にカフ材を配置することが、頭額部の生え際等を空気圧による圧刺激を加える他、頭皮をずらすような刺激の形成にも有効である。
カフ材は、内部に気体が流入されて膨張し、流出して収縮するものであれば良く、代表的には空気圧であるが、加温、冷温された気体が使用されても良い。
又、本発明は、カフ材の膨張収縮による刺激、及び温熱による刺激の1乃至2の組み合わせにより構成されることから、頭皮、首などを刺激するマッサージ装置であり、血行促進を図る。
【0013】
請求項2では、囲繞性支持部材が頭頂部に対向するまで連続して形成され、頭頂部の囲繞性支持部材の内側に独立して空気袋が設けられる。この空気袋と他の空気袋に、単独あるいは複数、高い空気圧の給排気が繰り返されることで頭頂部に空気圧による圧刺激が、あるいは頭皮各部をずらす刺激が加えられる。
【0014】
請求項3では、後頭部と首後部の中間位置に対向する囲繞性支持部材の外側に、ベルト状の環帯が固定される固定部が設けられる。この固定部は環帯の幅に近似して大きい間隔の段差で円弧状曲面で形成され、環帯はこの固定部で着脱可能にされる。この円弧状曲面の方向は、後頭部と首後部の中間位置から頭額部を通る方向に形成される。
【0015】
請求項4では、樹脂の囲繞性支持部材の内側に発泡樹脂材からなる内張り部が密着して設けられる。少なくとも後頭部と首後部に対向するカフ材がこの内張り部の内側に配置される。囲繞性支持部材の頭頂部には必ずしも内張り部を設けなくてもよい。請求項5では、囲繞性支持部材をはずれにくくするため、発泡樹脂の内張り部の後頭部と首後部の中間に相当する位置に段差部が形成される。段差の数は2つ以上でもよい。
【0016】
請求項6では、頭額部と側頭部に巻着されるベルト状の環帯は、片端部が囲繞性支持部材の側端部近傍に固定され、自由になる他端の面に設けられた面ファスナーが囲繞性支持部材の円弧状曲面の固定部に設けられた面ファスナーに着脱可能に固着されることで、頭部を締めつけて囲繞性支持部材を固定する。請求項7では、囲繞性支持部材の側端部近傍に離脱可能に設けられた金属ピンが環帯の縁を折り返し接合して形成された孔に通されることで片端部が固定される。
【0017】
請求項8では、後頭部と首後部に対向するカフ材が左右2つに配置され、請求項9では、左右2つのカフ材が中央で互いに一部重ねて配置され、摩擦を少なくする非ゴム材のシートが間に配置される。
【0018】
請求項10では、囲繞性支持部材の内側の後端部と頭頂部の中間の位置に面ファスナーを貼り付け、後頭部と首後部に対向するカフ材と頭頂部に対向するカフ材を一体化した袋帯の対応する位置に面ファスナーが設けられ、互いの面ファスナーを固着して囲繞性支持部材の内側に複数のカフ材が配置される。
【0019】
請求項11では、頭額部に対向するカフ材を有するベルト状の環帯が囲繞性支持部材の頭頂部の先端近傍からゴム等の紐で吊るされて位置決めされ、装着時に環帯の巻着を容易にする。
【0020】
請求項12では、後頭部と首後部に対向する位置の囲繞性支持部材の最も外側に出た部分が同一平面上に形成されて、囲繞性支持部材を平坦面に設置できるようにする。
【0021】
請求項13では、エアーチューブが囲繞性支持部材と発泡樹脂材の内張り部の間に配置されて、複数のカフ材と接続される。請求項14では、囲繞性支持部材の一部に配管部が設けられ、囲繞性支持部材内のエアーチューブが内側から、複数本にまとめられた一体エアーチューブが囲繞性支持部材の外側から配管部に接続される。
【0022】
請求項15では、後頭部と首後部に対向する左右2つのカフ材に交互逆に高い空気圧の給排気を行い、左右が交互に空気圧による圧刺激を加える。請求項16では、後頭部と首後部に対向する左右のカフ材が単独あるいは両方と頭頂部に対向するカフ材が同期して同じ周期の給排気を行うことで、圧刺激と頭皮をずらす刺激を加える。
【0023】
請求項17では、頭額部に対向する帯状のカフ材と頭頂部に対向するカフ材を同期して同じ周期の給排気を行うことで圧刺激と頭皮をずらす刺激を加える。請求項18では、頭額部に対向するカフ材を側頭部にも対向させ、高い空気圧の給排気を心拍に近い分当たり60から80周期の整数分の1で行い心拍と対応させる。
【0024】
請求項19では、頭頂部に対向するカフ材と頭頂部の間に複数の突出部を有する柔軟な押部材を配置することで圧刺激と頭皮をずらす刺激を強調する。請求項20では、肩部から背中の上部及び首後部までの一部又は全部を覆う温熱部材を本発明のエアーマッサージ装置と共に用いて、温熱と圧刺激によるり、血行促進の効果を強調する。
【0025】
請求項21では、薄い柔軟なキャップで頭頂部から後頭部および頭額部と側頭部を覆い、キャップの開口部を環帯および後頭部と首後部に対向するカフ材で押さえてキャップと頭の間に密閉に近い空間を作る。請求項22では、前記温熱部材が各部位を暖めた後、空気圧の刺激を加える。
【発明の効果】
【0026】
本発明のエアーマッサージ装置は以下の効果を有する。
頭額部はもとより首後部、後頭部、さらには頭頂部にもカフ材を配置できることで、首から頭全体に空気圧による圧刺激と頭皮をずらす作用のマッサージが可能になる。
【0027】
囲繞性支持部材で支持したベルト状の環帯を頭額部と側頭部と囲繞性支持部材に巻着して締めつけ、後頭部と首後部の間の凹部に囲繞性支持部材の内側を食い込ませることで、囲繞性支持部材が頭から外れることをなくする。結果、顎紐を必要せず、顎や首を締める危険や痛みが生じない。
【0028】
頭額部に対向するカフ材を有するベルト状の環帯を囲繞性支持部材に吊り下げることで環帯の位置が決まり、装着が容易になり、環帯で眼が覆われず眼球が圧迫される危険がなくなる。また、耳の近くである囲繞性支持部材の側端部で環帯が浮かされるため、耳が強く圧迫されず、鼓膜を損傷する危険がない。
【0029】
頭頂部、後頭部および首後部に対向する囲繞性支持部材の内側は180度より数10度小さい開き角の円弧状近似の曲面で形成されるため、装着時に頭形状の個人差を吸収でき、囲繞性支持部材形状を調整することや形状の異なる複数の囲繞性支持部材を用意する必要がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明は、首部、頭部にかけて、空気圧によりカフ材を首部方向及び頭部方向に対し外方向へ変形しないような硬質性を有する囲繞性支持部材の内側に装着し、更に、カフ材の膨張時に、囲繞状態を損なわないように、即ち、頭部から外れないようにするために頭部に巻くことで固定する環帯のようなベルト状の固定部材を備え、この固定部材は、刺激カフ材の膨張収縮の際、カフ材をおさえることで頭部や首部に空気圧による圧刺激を与え、他のカフ材を頭皮表面に沿うように移動させることで、頭皮をずらす刺激を加えることを可能とする為、手軽に、首から上の部分を心地よくマッサージできる育毛装置が提案でき、
更に、肩部から、背中の上部および首部にかけて、温熱感を与える温熱部材を配置することで、この温熱部材から温熱感が与えられる。血行の促進を図る部材との組み合わせにより、最初は、温熱感により、肩から首筋の一部に温熱刺激を与えて、事前の血行促進を図り、更に前に記載した頭皮へのマッサージを空気圧を用いた刺激として加えることで、育毛、養毛が期待できる血行促進を実現する。
温熱部分は、両肩部から背中の上部及び後首部の範囲で、その一部、好ましくは、経穴部分であってもよく、また、肩部から背中の上部迄の範囲や、背中上部から後首部までの範囲、両肩と後首部の範囲であっても良い。局所的な温熱刺激を利用する場合は、手持ち型の発熱体を利用しても良い。
又は、本発明は、1つの囲繞性支持部材を折り曲げるなどして後頭部と頭頂部に沿うような状態を形成して、それぞれの部位にカフ材を設ける構成だけでなく、側頭部と、頭頂部、頭頂部と頭額部に沿うような仕様の囲繞性指示部材の形状であっても良く、少なくとも、頭部又はその近傍に配置したカフ材の膨張伸縮に連動して、カフ材の膨張をおさえ他の頭部に沿った囲繞性支持部材が移動し、その部分のカフ材又はその他の刺激具が、頭皮をずらす様な移動をする構成であればよい。
【実施例1】
【0031】
本発明のエアーマッサージ装置の実施例1を図1から図6を参照して説明する。
図1において、後頭部と首後部および頭頂部に対向する形状に形成された樹脂製の囲繞性支持部材1が頭部と首部を包むように装着される。囲繞性支持部材1の内側に密着して発泡樹脂材の内張り部2が配置されることにより、囲繞性支持部材1の外形に係わらず首後部から後頭部および頭頂部の形状に近似した曲面が内側に形成され、さらに、頭部や首への当たりが緩和される。発泡樹脂材の内張部2は、通常の運転用囲繞性支持部材に用いられているように、軽く形状が変化しにくいものが用いられる。
内張り部2の内側に、後頭部と首後部に対向するカフ材3とカフ材4が左右ほぼ対称に配置される。カフ材3のみ図示されているが、カフ材4は反対側に配置されて、端のみが図示されている。(図2において全体が図示される。)カフ材3とカフ材4は中央で互いに一部を重ねて配置され、膨張、収縮時に直接に擦れ合い、磨耗しないように非ゴム材のシートが間に介在される。頭頂部に対向するカフ材5は内張り部2の内側に配置される。
【0032】
頭額部に対向するカフ材6は帯状に形成され、ベルト状の環帯7によって保持される。カフ材6は、頭額部だけでなく両側頭部に対向する長さの帯状するとよい。カフ材6と環帯7は空気を通さない同じ材質で構成されてもよく、カフ材6は融着で形成される。あるいは、カフ材6は空気を通さない材質で独立して形成され、環帯7の一部に設けられた袋状部分に保持されてもよい。
【0033】
囲繞性支持部材1の側端部近傍に設けられた金属ピン8を環帯7の縁に形成された孔9に通すことで環帯7は支持される。孔9は縁を折り返して融着、あるいは縫製されることで形成される。環帯7は、使用時にずり落ちて眼を覆わないように、さらには高さ位置が決まることで装着されやすいように、囲繞性支持部材1の先端近傍からゴムなどの紐10によって吊るされ、保持される。紐10は環帯7の上側で固定され、吊りさげられているが、環帯7と紐10は固定されず、紐で形成されるループに環帯7を通してもよい。環帯7と囲繞性支持部材1との紐10による結合は、少なくとも囲繞性支持部材1が頭皮表面に沿いながら移動して頭皮をずらす刺激を与えるに十分な移動が確保でき、又個人差がある頭部の形状に対応できる程度の遊びがある状態とするものであればよく、その結合の仕方、紐以外の結合部材は適宜選択され適用される。
【0034】
環帯7は、一方の端部を手で引っ張りながら、端部に接合された面ファスナー11を囲繞性支持部材1の固定部12に貼られた面ファスナー13に圧着固定されることで頭額部と側頭部周りと囲繞性支持部材に密着して巻着される。固定部12は囲繞性支持部材の外側で、後頭部と首後部の中間位置に相当する部分に段差部14を有する円弧状曲面で形成される。円弧状曲面は、環帯7の幅に近似するが大きい幅にされる。
【0035】
環帯7が張力で張られることで、囲繞性支持部材1の内側に相当する内張り部2の内側の後頭部と首後部の中間の部分が後頭部と首後部の間の凹部に食い込み、囲繞性支持部材1が上にずれ過ぎたり、頭から取り外れることがなくなる。ポンプからの高い空気圧の給気で頭額部に対向するカフ材6が膨張することで頭額部の傾斜と環帯7の中心で形成される面との角度が90度からずれていることにより上方向に外れようとする力が作用するが、同時に、巻着された環帯7はさらに強い張力で頭額部と側頭部および囲繞性支持部材1の外側を締めつけることになり、囲繞性支持部材がずれ過ぎたり、頭から外れ落ちることを防ぐ。
【0036】
頭頂部に対向するカフ材5は、高い空気圧の給気による膨張で囲繞性支持部材を上に持ち上げる。カフ材5の膨張によって囲繞性支持部材1が上方向に動く変位を過大にしないため、カフ材5は比較的小さい面積の形状にされる。カフ材5による囲繞性支持部材1の上下の変位量が適当であることが、囲繞性支持部材1が外れず圧刺激と頭皮をずらす刺激を得るのに必要である。
【0037】
囲繞性支持部材1と内張り部2で形成される内側の曲面は、頭頂部、後頭部および首後部の形状に近似され、使用する人による形状の個人差に対応する必要がある。内側の曲面を、人体対称面を含む面内に中心があると仮定した円弧形状でそれぞれの部分を近似すると、後頭部と首後部に対応する部分では開き角が120度から140度ほど、頭頂部では30度から60度ほどである。開き角が小さいほど形状のばらつきに対応しやすいが、頭や首を包む範囲が小さくなる。本発明ではマッサージ効果と形状の個人差とのバランスを適当な範囲で選択する。
【0038】
図2においては、右側頭部の方向から観た実施例1が示される。後頭部と首後部に対向する右側のカフ材4が内張り部2の内側に配置される。頭額部に対向する帯状のカフ材6を有する環帯7が囲繞性支持部材1の側端部近傍に設けられた金属ピン15と囲繞性支持部材1の間を通され、段差14で形成された固定部12で図示されていない面ファスナーどうしが圧着固定される。
【0039】
固定部12は、上下の段差部14間に円弧状曲面で形成されることで環帯7の巻く位置と方向が規定される。囲繞性支持部材1の側端部近傍の金属ピン15で環帯7の高さ位置を規定することで、頭額部でも高さ位置が紐で規定されていることもあり、上下の段差部14を省くことが可能である。しかし、段差部14があることにより、手で環帯7を引っ張りながら巻着する方向を規定して圧着固定することが容易になる。
【0040】
図3において、本発明の実施例1を頭の上方向から観た図を示す。囲繞性支持部材1の内側に後頭部と首後部に対向するカフ材3とカフ材4がほぼ対称に、中央で一部重ねられて配置される。重なる部分16ではカフ材3と4が膨張、収縮時に直接擦れて磨耗しないように、間に非ゴム材のシートが介在される。頭頂部に対向するカフ材5は、比較的小さい面積で形成されるが、図3で示されるような方形状でなくてもよく、幅を有するクロス形状してもよい。
【0041】
頭額部に対向するカフ材6は、頭額部だけでなく側頭部に当たる長い帯状にするとよい。頭の形状には個人差があるが、カフ材6の片端17は囲繞性支持部材1の側端部に重ならない位置にする必要がある。環帯7は、耳と重なる部分が生じるが、耳が完全に覆われず、囲繞性支持部材1や内張り部2(図3では示されないが図1、図2で示される。)の厚さで巻着時に隙間が生じたり強く圧接されないため、耳が痛くなったり鼓膜が圧で損傷を受けることはない。
【0042】
図3において各カフ材がポンプからの高い空気圧が給排気されたときの動作を示す。後頭部と首後部に対向するカフ材3とカフ材4は交互逆に高い空気圧で給排気されることにより、交互逆に膨張、収縮が生じる。膨張で生じる力は囲繞性支持部材1に固定され巻着された環帯7に生じる張力で囲繞性支持部材1が抑えられ、後頭部から首後部の左右に交互逆の空気圧による圧刺激が加わる。カフ材3とカフ材4が同期して膨張、収縮されると後頭部と首後部の全体に圧刺激が加わる。
【0043】
後頭部と首後部に対向するカフ材3とカフ材4がそれぞれ交互逆に給排気され、頭頂部に対向するカフ材5がカフ材3かカフ材4のそれぞれと同期して給排気されることで主に後頭部と首後部および頭頂部に圧刺激と頭皮をずらす刺激が加えられる。図3において、頭頂部のほぼ中心から鼻方向を時計の0時と規定した場合、後頭部と首後部に対向する左のカフ材3と頭頂部に対向するカフ材5を同期して給排気すると、1時過ぎから7時過ぎの方向に頭頂部の頭皮をずらす刺激と、左後頭部の頭皮を上方向にずらす刺激が加えられる。
【0044】
同様に、後頭部と首後部に対向する右のカフ材4と頭頂部に対向するカフ材5が同期して給排気されると11時前から5時前の方向に頭頂部の頭皮を、右後頭部の頭皮を上方向にずらす刺激が、カフ材3とカフ材4およびカフ材5を同期させると、零時から6時方向の頭頂部の頭皮をずらす刺激と、後頭部全体の頭皮を上にずらす刺激が加えられる。
【0045】
頭額部に対向する長い帯状のカフ材6と頭頂部に対向するカフ材5が同期して給排気されることで、それぞれの部位に圧刺激が加えられると同時に、頭額部と両側頭部近傍から頭頂部の方向に頭皮をずらす刺激が加えられる。
【0046】
頭額部に対向するカフ材6が両側頭部にも対向する長さに設定され、高い空気圧の給排気が心拍に近い分当たり60から80周期でなされることで、両側頭部には同じ周期の圧刺激が加わる。側頭部には頭皮に行く血管が集まる部分があり、心拍に近い周期ないしその整数倍の周期で圧刺激が加えられることで血行が促進される。
【0047】
頭皮の血行を促進するには、高い空気圧による強弱の圧刺激に加えて頭皮をずらす刺激が効果的である。本発明のように、頭部全体の頭皮をいろいろな方向のずらす刺激により血行促進の効果が強調される。さらに首後部に強弱の圧刺激が加えられることにより、首部の筋肉がほぐされて首部の血行が促進されることにより頭皮に向かう血流が多くなり、頭皮の血行はより促進される。
【0048】
首後部や側頭部、さらには頭頂部には東洋医学での複数のツボが存在する。本発明の実施例1では複数のカフ材はほぼ直接に複数のツボに密着して強弱の圧刺激と、ずらす刺激を加える。頭部や首部にある複数のツボでの強過ぎない力でのマッサージ効果が得られることで血行促進以外の治癒効果も期待できる。
【0049】
頭皮の血行を促進できることは育毛効果につながる。育毛には、正しい食事や十分な睡眠、適当な運動や禁煙およびストレスを貯め過ぎないなどの生活習慣の改善が必要で、頭皮を清潔にして必要以上の乾燥や紫外線を浴びることを避けるなどの対処が挙げられている。育毛には血液による酸素および養分の供給や老廃物除去が重要であり、頭皮の血流促進が必要になる。本発明の第1の目的は育毛に対応することである。
【0050】
第2の目的は、緊張性頭痛を緩和し長期的には少なくすることである。緊張性頭痛はストレスや首、肩に無理な姿勢による負担を掛けることなどから生じる。頭痛のうち緊張性頭痛が7割から8割を占めると報告されているが、首を中心とした頭部および肩部の筋肉が緊張や収縮することによる血行不良が原因となっている。本発明は、血行促進によって緊張性頭痛の緩和に役立ち、長期的使用によって緊張性頭痛を生じにくくすることが期待される。
【0051】
第3の目的は、首の凝りを和らげ、また頭が重い状態からリラックスして解放することである。いずれも筋肉の緊張などにより血流が滞ることから生じる場合が多い。日常的に本発明のエアーマッサージ装置で首部から頭部全体をマッサージすることで効果が期待できる。
【0052】
第4の目的は、顔や首のたるみの改善に少しでも対応することである。顔の筋肉は、肩、背中と首に分布する僧坊筋から後頭部、頭頂部や側頭部に至る筋肉につながり、各部の筋肉が衰え、頭皮が硬くなると顔の皮膚を引き上げる力が弱くなり、結果、顔や首のたるみが生じやすくなると考えられている。ただし、顔面やその周辺の筋肉を活性化することが重要なことは言うまでもない。本発明のエアーマッサージ装置は、圧刺激や頭皮をずらす刺激により頭皮を柔らかくし、筋肉を活性化すると期待される。
【0053】
図4では、本発明の実施例1とともに、左右の肩部から背中の上部、さらには、後首部に温熱パッド18を用いた状態を示すものである。
本発明における温熱パッド等の温熱部材は、おおよそ平均体温から、+25度前後までの範囲で、体感的に温熱感が得られる程度の加温ができればよく、例えば、アルギン酸ナトリウム、穀類等を含む加温材を加温させたり、蒸しタオル、湯の袋詰め等を利用したりする等して、使用時予め加温して使用するものや、
ニクロム線等の電気ヒータ、電気温風ヒータを利用して電気的温度制御を行うものが例示される。温熱感の持続は、おおよそ数分〜15分までにおいて行われれば足りるが、これに限らず、より長時間の加温をおこなっても、その心地よさが持続する範囲で血行促進が図られれば良く、その後の頭皮のマッサージによる血行促進もより効果的に得られる。
実施例1のエアーマッサージ装置は、首後部のかなり下まで圧刺激を中心としたマッサージができる。しかし、肩部および背中までを直接マッサージできない。効果的に血行を促進し、あるいは凝りを和らげるためには、肩部や背中の血行促進が加わるとよい。温熱パッドで肩部や背中を暖めることでこの部分の血管が膨らみ血流がよくなることはすでに知られている。本発明のエアーマッサー装置とともに、あるいは前に使用することで背中上部と肩部から首部と頭部まで全てに血流促進効果が重畳的に期待できる。
【0054】
図5では、実施例1における囲繞性支持部材内側の構成を、囲繞性支持部材部分のみを断面にして示す。囲繞性支持部材1に密着して設けられた発泡樹脂材の内張り部2の内側に、後頭部と首後部に対向するカフ材3、4と頭頂部に対向するカフ材5が配置される。カフ材3、4とカフ材5を収納して一体化された袋帯20は、両端に袋状止め部21と22が設けられ、内張り部2の両端に袋状止め部21と22を入れ込こむことで保持される。さらに、袋帯20は、カフ材3、4とカフ材5の間の位置に設けられた面ファスナー23が内張り部2の対応する位置に貼られた面ファスナー24に圧着固定され、内張り部2の曲面に比較的沿った形状に配置される。袋帯20はカフ材3、カフ材4およびカフ材5と別の材料で作られてもよく、あるいは同じ材料で各カフ材の部分と袋状止め部21と22が融着で作られてもよい。
【0055】
内張り部2の内側には、後頭部と首後部の中間の位置に相当する部分に複数の段差25が形成される。図1で示したように、後頭部と首後部の間の凹部に内張り部2が食い込むようにすることで囲繞性支持部材1が頭の上方向に外れにくくしたが、複数の段差を設けることでさらにずれにくくする。交換、洗濯可能な布カバーを内張り部2の端部および側端と囲繞性支持部材1の間にできる隙間にはめ込むように取り付けてもよい。
尚、図5で示す様に囲繞性支持部材のみでも、例えば、床屋などで使用される洗髪、ひげ剃り時に仰向けに寝ることが可能なイスの上部に実質固定した状態で取り付け、好ましくはイスを所定角度で寝かせた状態で、事実上、使用者が頭を入れる様な形態の場合、その他、寝台、イス等に固定的に取り付けるなどした場合、手持ち型とした場合に適用可能であり、本発明の好適な実施例となる。

【0056】
図6では、頭頂部に対向するカフ材5と頭頂部の間に、複数の突出部を有する柔軟な押圧部材26が配置される。囲繞性支持部材1とカフ材5は頭頂部とずれる動作をする。このずれる動作により頭皮はひきずられてずらす刺激を受けるが、毛の上を滑るなど摩擦が小さいと効果的にずらす刺激を受けない。カフ材5と頭頂部の間に押部材の複数の突出部で滑ることを抑え、ずらす刺激を効果的に得る。尚、頭頂部におけるカフ材5に換えて、櫛、ブラシのような連続した突出部材を配置しても良い。
【実施例2】
【0057】
本発明のエアーマッサージ装置の実施例2を、図7と図8を参照して説明する。
主に寝た姿勢で用いる場合、図7で示すように、囲繞性支持部材27の後ろ側が平坦な面に安定して接する必要がある。後頭部と首後部に対向して囲繞性支持部材27の最も外に出た部分28と29がそれぞれ横幅を広くされ、同一平面上に構成されると、最も外に出た部分28と29をソファーや床などの平坦な面に当てて使用した場合でも頭の姿勢が不安定にならずにマッサージを受けることができる。環帯30を固定して巻着する固定部31は、囲繞性支持部材27の後部まで段差部32を設けて形成されなくてもよく、最も外に出た部分28と29は同じ連続面で構成できる。
【0058】
図8では、高い空気圧の給排気を伝えるエアーチューブを効率的に配置する構成を示す。図7と同じ囲繞性支持部材27を用いているが、発泡樹脂材の内張り部は示されない。後頭部と首後部に対向する左側のカフ材33と頭頂部に対向するカフ材34は内張り部の内側に配置される。カフ材33とカフ材34に接続されたエアーチューブ35と36が内張り部と囲繞性支持部材27の間に配置され、囲繞性支持部材27の一部に設けられた配管部37に囲繞性支持部材27の内側から接続される。同様に、後頭部と首後部に対向する右側のカフ材38からのエアーチューブ39が内張り部と囲繞性支持部材27の間に配置され、配管部37に接続される。頭額部に対向するカフ材40に接続されたエアーチューブ41も囲繞性支持部材27と内張り部の間に配置され、配管部37に接続される。配管部37に外から4本平行にまとめられた柔軟な一体エアーチューブ(図示されず)が接続される。
【0059】
カフ材とエアーチューブを配置し囲繞性支持部材27に組み込むには、内張り部に複数のカフ材とエアーチューブを配置して囲繞性支持部材27に組み込むのが有効で、接着しない限り修理などで取り外すこともできる構成にする。配管部37は囲繞性支持部材27と独立した構成物とし、内側のエアーチューブを接続してから囲繞性支持部材27に取り付けると無駄がない。
【実施例3】
【0060】
本発明のエアーマッサージ装置の実施例3を、図9を参照して説明する。
育毛剤を頭部に効果的に使用する場合、図9で示すように、薄い塩化ビニールシートなどの柔軟な材質のキャップ42で育毛剤を含ませた頭部を覆うとよい。キャップ42はアルミシートで形状が柔軟に変形できるものにしてもよい。キャップ42の開口部43は、巻着された環帯44による押圧力で頭との間が閉じられる。さらに、頭額部に対向するカフ材45、後頭部と首後部に対向するカフ材46、47によって膨張時に一層閉じられる。キャップ42が密閉に近い状態で育毛剤が閉じ込められ、カフ材の膨張、収縮で頭部に発生する熱によって毛根に育毛剤が浸透しやすくなる。マッサージによる血行促進効果と合わせることで一層の育毛効果が期待できる。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明のエアーマッサージ装置は育毛を目的としたマッサージ装置、緊張性頭痛や肩から首及び頭の凝りを緩和するマッサージ装置、顔から首のたるみを矯正するマッサージ装置への利用が考えられる。囲繞性支持部材部を椅子や支柱、さらにはベッドなどに取り付け、業務用への利用も考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施例1を左側面図で示す。
【図2】本発明の実施例1を右側面図で示す。
【図3】本発明の実施例1を上面図で示す。
【図4】実施例1に温熱パッドを用いた図を示す。
【図5】実施例1を一部断面にした展開図で示す。
【図6】実施例1に押部材を追加した図を示す。
【図7】本発明の実施例2を示す。
【図8】実施例2に配管部を追加した図を示す。
【図9】本発明の実施例3を示す。
【符号の説明】
【0063】
1、27 囲繞性支持部材
2 内張り部
3、4、33、38、46、47 後頭部と首後部に対向するカフ材
5、34 頭頂部に対向するカフ材
6、40、45 頭額部に対向するカフ材
7、30、44 環帯
8、15 金属ピン
11、12、23、24 面ファスナー
12 固定部
14、32 段差部
18 温熱パッド
20 袋帯
26 押部材
36、36、39、41 エアーチューブ
37 配管部
42 キャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
後頭部と首後部に対向して連続する囲繞性支持部材が形成され、該囲繞性支持部材の内側に後頭部と首後部に対向するカフ材が配置され、頭額部にベルト状の環帯が前記囲繞性支持部材の側端部から延びるように設けられて巻着され、複数の該カフ材に高い空気圧の給排気が繰り返されることにより、頭部と首部に刺激が加えられることを特徴とするエアーマッサージ装置。
【請求項2】
頭頂部に対向するまで連続して形成された前記囲繞性支持部材の内側に、頭頂部に対向するカフ材が複数の前記カフ材と独立に配置され、該カフ材と複数の前記カフ材に高い空気圧の給排気が繰り返されるにより、頭部と首部に刺激が加えられることを特徴とする請求項1記載のエアーマッサージ装置。
【請求項3】
前記囲繞性支持部材の後頭部と首後部の中間位置に対向した外側に、前記環帯の幅に近似して大きい間隔で段差部を有する円弧状曲面の固定部が設けられ、前記環帯の着脱を可能にすることを特徴とする請求項1、2記載のエアーマッサージ装置。
【請求項4】
前記囲繞性支持部材の内側に密着して発泡樹脂材からなる内張り部が設けられ、後頭部と首後部に対向する前記カフ材が該内張り部の内側に配置されることを特徴とする請求項1、2記載のエアーマッサージ装置。
【請求項5】
発泡樹脂材の前記内張り部の後頭部と首後部の中間位置に相当する部分に段差部が形成されることを特徴とする請求項4記載のエアーマッサージ装置。
【請求項6】
前記環帯の片端部が前記囲繞性支持部材の一方の側端部近傍に固定され、前記環帯の他端部近傍と前記固定部に対向する一対の面ファスナーが設けられことを特徴とする請求項3記載のエアーマッサージ装置。
【請求項7】
前記囲繞性支持部材に離脱可能に設けられた金属ピンが前記環帯の片端部の縁に形成された孔に通されて前記環帯が支持されることを特徴とする請求項1、2記載のエアーマッサージ装置。
【請求項8】
後頭部と首後部に対向する前記カフ材が左右2つのカフ材で構成されることを特徴とする請求項1、2記載のエアーマッサージ装置。
【請求項9】
後頭部と首後部に対向する左右2つの前記カフ材が中央で一部重ねられ、間に非ゴム材のシートが配置されることを特徴とする請求項8記載のエアーマッサージ装置。
【請求項10】
前記囲繞性支持部材の内側の後頭部と頭頂部の中間位置に面ファスナーが貼り付けられ、後頭部と首後部に対向する前記カフ材と頭頂部に対向する前記カフ材が一体化された袋帯の対向する位置に面ファスナーが配置されることを特徴とする請求項2記載のエアーマッサージ装置。
【請求項11】
頭額部に対向する前記カフ材を有する前記環帯が前記囲繞性支持部材の先端近傍から吊るされることを特徴とする請求項2記載のエアーマッサージ装置。
【請求項12】
前記囲繞性支持部材の後頭部と首後部に対向し最も外側に出た部分が同じ平面上に形成されることを特徴とする請求項1、2および3記載のエアーマッサージ装置。
【請求項13】
高い空気圧の給排気を導く柔軟なエアーチューブが前記囲繞性支持部材と前記内張り部の間に配置され、複数の前記カフ材に接続されることを特徴とする請求項4記載のエアーマッサージ装置。
【請求項14】
前記囲繞性支持部材の一部に配管部が設けられ、複数の前記エアーチューブが前記囲繞性支持部材の内部から、複数本がまとめられた柔軟な一体エアーチューブが前記囲繞性支持部材の外部から該配管部に接続されることを特徴とする請求項13記載のエアーマッサージ装置。
【請求項15】
後頭部と首後部に対向する左右2つの前記カフ材に交互逆に高い空気圧の給排気が実行されることを特徴とする請求項8記載のエアーマッサージ装置。
【請求項16】
後頭部と首後部に対向する前記カフ材と頭頂部に対向する前記カフ材に同じ周期で高い空気圧の給排気が実行されることを特徴とする請求項2、8記載のエアーマッサージ装置。
【請求項17】
頭額部に対向する帯状の前記カフ材と頭頂部に対向する前記カフ材に同じ周期で高い空気圧の給排気が実行されることを特徴とする請求項2記載のエアーマッサージ装置。
【請求項18】
頭額部に対向する帯状の前記カフ材に高い空気圧の給排気が分当たり60から80周期の整数分の1で実行されることを特徴とする請求項1、2記載のエアーマッサージ装置。
【請求項19】
頭頂部に対向する前記カフ材と頭頂部の間に複数の突出部を有する柔軟な押部材が配置されることを特徴とする請求項2記載のエアーマッサージ装置。
【請求項20】
左右の肩部から背中上部及び首後部までの一部又は全部を覆う温熱部材が共に用いられることを特徴とする請求項1、2記載のエアーマッサージ装置。
【請求項21】
柔軟なキャップで頭頂部から後頭部および頭額部と側頭部が覆われ、該キャップの円形状の開口部が前記環帯と後頭部から首後部に対向する前記カフ材で頭部に密着されることを特徴とする請求項1、2記載のエアーマッサージ装置。
【請求項22】
左右の肩部から首後部までの一部又は全部の領域に温熱を与える温熱部材、前記温熱部材により温熱を加えた後、後首部、後頭部、頭頂部のいずれか一部又は全部に空気圧による刺激を加える請求項1、21に記載のエアーマッサージ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−86529(P2008−86529A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−270169(P2006−270169)
【出願日】平成18年9月30日(2006.9.30)
【出願人】(000126757)株式会社アドバンス (60)
【Fターム(参考)】