説明

エアジェット紡績装置用コンポーネント

本発明は、エアジェット紡績装置用コンポーネント、特に、導入口を具備しエアジェット紡績装置の渦巻きチャンバから糸を引き出す糸引き出し通路を有するスピンドルポイントと称するコンポーネントに関する。このコンポーネントは、糸引き出し通路に接続され糸継ぎ工程の時に糸引き出し通路から空気を排出する少なくとも1つのエア排出口を有する。このコンポーネントは、糸継ぎ工程の時に糸の端部を糸引き出し方向とは反対方向に送り戻す注入通路を有する。注入通路は、圧縮空気供給源に接続可能であり、開口により糸引き出し通路の導入口とは反対側において糸引き出し通路に接続されている。エア排出口は、糸引き出し通路の導入口と注入通路の開口との間で糸引き出し通路に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアジェット紡績装置用コンポ―ネント(構成部材、構成部品)、特に、エアジェット紡績装置の渦巻きチャンバから糸を引き出すための導入口を有する糸(ヤーン、紡いだ糸)引き出し通路を有する紡錘糸付着先端部材(スピンドルポイント)に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のコンポーネントは、ドイツにおいて公開された特許出願DE10333411A1のものがある。このコンポーネントは、エアジェット紡績装置の渦巻きチャンバから外へ出てくる糸を引き出すための導入口を有し、ドイツにおいて公開された特許出願DE10333411A1においてスピンドルポイント(紡錘糸付着先端部材、単にスピンドルポイントと称する)として示されているものである。スピンドルポイントは、糸引き出し通路の拡張部を有する固定されたスピンドル状コンポーネントに装着される。スピンドルポイントは、糸継ぎ工程の間、糸を送り戻す為の注入通路を有する。中断の後エアジェット紡績装置を始動させるために、紡いだ糸の端は、糸の引き出し方向とは反対にエアジェット紡績装置を通って送り戻され、ドラフトユニットの領域に配置される。注入通路は、糸の端部が送り戻される時、圧縮空気供給源に接続されている。注入通路からの空気は、糸引き出し通路の中に流され、糸の引き出し方向とは反対の空気の流れを生成する。
【0003】
公知の実施形態においては、糸の端部の正確な送り戻しの妨げとなる渦巻き流が、糸引き出し通路内に生じる。
【0004】
本発明の目的は、糸継ぎ工程の間の糸の端部の送り戻しを改善するために、改良されたエアジェット紡績装置用コンポーネントを提供することにある。
【0005】
この目的は、糸引き出し通路に接続され、糸継ぎ工程の間空気を糸引き出し通路から排出する少なくとも1つのエア排出口を有するコンポーネントにおいて達成される。
【0006】
本発明に係るコンポーネントは、エアジェット紡績装置内に設置可能なスピンドル状コンポーネントにおいて実現することができる。有効な実施形態において、スピンドル状コンポーネントは、多数の部品を有するコンポーネントとして設計され、“スピンドルポイント”と称される先端コンポーネント(先端部材)を含むものである。そしてこのスピンドルポイントが、本発明のコンポーネントである。
【0007】
エア排出口によって、注入通路の中を通過して糸引き出し通路の中に流れる空気の一部は、選択的に糸引き出し通路から排出される。エア排出口は、渦巻きチャンバの中に、あるいは、スピンドルポイントの周りのエア排出通路の中に有効につながる。エア排出口は、糸引き出し通路から来る空気の全てを、糸引き出し通路の導入口を介して排出しなければならないということにはならないという利点をもたらす。これにより、糸引き出し通路内の空気の渦を減少させることができ、糸継ぎ時の糸の端部の送り戻しがより確実に高い信頼性で実行される。糸引き出し通路の中において糸の端部の位置がわからなくなったり絡んだり引っかかったりすることを避けることができる。
【0008】
そのコンポーネントは、糸継ぎ工程の間、引き出す方向とは反対方向に糸の端部を送り戻すための注入通路を有効に具備し、圧縮空気供給源に接続される注入通路は、開口によって糸引き出し通路に接続され、圧縮空気を糸引き出し通路の導入口に向かって注入する。好適には、エア排出口は、糸引き出し通路の導入口と注入通路の開口との間で糸引き出し通路に接続される。この配置により、注入通路を介して糸引き出し通路の中に流された空気は、エア排出口を介して糸引き出し通路から部分的に、再び逃すことができる。僅かな割合の空気だけが、糸引き出し方向と反対方向に流れ、糸引き出し通路の導入口から外に流れる。
このような配置は、糸引き出し通路の導入口の開口断面積が、注入通路の開口のある領域における糸引き出し通路の開口断面積よりも小さい時に、特に有効である。糸引き出し通路は、紡績工程の間に糸の引かれる方向に見られるように、断面拡大部を有するのが有効である。断面拡大部は、糸の引き出す方向の下流に見られるように、糸引き出し通路の導入口のすぐ近くに配置されるのが有効である。その距離は、有効には2mmと3mmの間である。断面拡大部は、糸引き出し通路の導入口と注入通路の開口との間に配置するのが非常に有効である。糸引き出し通路の導入口と注入通路の開口との間の距離は、20mmより小さくとるのが有効であり、3mmと5mmとの間の範囲にあるのが有効である。
【0009】
エア排出口は、断面拡大部と注入通路の開口との間で糸引き出し通路に接続されているのが有効である。
【0010】
本発明の実施形態においては、糸引き出し通路は、糸を引き出す方向に見られるように、縦に並べられた、すなわち一列に整列された複数の断面拡大部を有する。そして、少なくとも1つのエア排出口が、2つの断面拡大図の間に配置されるのが有効である。複数の断面拡大部及びエア排出口を連続して設けることは、糸引き出し通路内渦巻きの抑制に特に効果があり、糸の端部を送り戻す工程が大幅に改善される。
【0011】
また、本発明の実施形態においては、エア排出口は、糸引き出し通路に対して基本的に垂直に延伸するように形成されている。糸引き出し通路に対して垂直に延伸したエア排出口は、非常に簡単に製造することができる。空気の排出を改善するために、複数のエア排出口を糸引き出し通路の周囲に均等に配置することが有効である。エア排出口の開口断面積は、少なくとも糸引き出し通路の導入口の開口断面積に相当することが有効である。糸引き出し通路のエア排出口の開口断面積が糸引き出し通路の導入口の略2〜10倍であることが、注入通路によって流れ入れられる空気の確実な排出のために有効である。非常に小さい導入口の場合、例えば導入口の直径が0.8mmあるいはそれより小さい場合には、エア排出口の開口断面積が、糸引き出し通路の導入口の開口断面積の略4倍である時に、特に良好な空気の排出が達成される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明のこれら及びさらに他の目的、特徴及び有利さは、その以下の詳細な記載を添付の図面と関連づけることにから一層簡単に明白となるのであって、
【図1】図1は、エアジェット紡績装置の本発明に係るコンポーネントを有する長手部分の拡大図であり、
【図2】図2は、エアジェット紡績装置用の本発明に係るコンポーネントのさらなる拡大図である。。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1に示すエアジェット紡績装置1は、ステープル繊維ストランド3から紡績糸2を製造するために用いられる。ドラフト装置4は、エアジェット紡績装置1の上流に配置される。
【0014】
紡績されるステープル繊維ストランド3は、ドラフト方向Aでドラフト装置4に供給され、紡績糸2として糸引き出し方向Bに引き出され、さらに巻き取り装置(図示しない)に供給される。一部のみを表すドラフト装置4は、好適には、4シリンダドラフト装置であり、従って、4つのローラ組を有するものであり、そのそれぞれが、駆動される底部ローラと加圧ローラとして設計された上部ローラとを有する。送り出しローラ5,6のみが図示されているが、これはドラフト装置4のドラフトゾーンを区切るものである。この種のドラフト装置4においては、ステープル繊維ストランド3は所望の細さ度合いで引き出される。ドラフト装置4の送り出しローラーペア5,6に挟まれるラインの直ぐ下流側に、細い繊維ストランド7が存在し、これは完全にドラフトされているが、まだ撚られてはいない。
【0015】
繊維ストランド7は、繊維供給通路8を介して、エアジェット紡績装置1に供給される。その下流にいわゆる渦巻きチャンバ9があり、その中で繊維ストランド7は紡ぎ撚られ、紡績糸2が形成され、糸引き出し通路10を介して糸引き出し方向Bに引き出される。
【0016】
流体装置は、紡ぎ工程の間、渦巻きチャンバ(渦巻室)9の中に向かって接するように形成された圧縮空気ノズル11を介して圧縮空気を流しこむことにより、渦巻きチャンバ9の中に回転する渦巻き流(渦流)を生成する。圧縮空気通路12を介した動作の間、圧縮空気はエアジェット紡績装置1の中に供給される。圧縮空気は、圧縮空気通路12から、まず、渦巻きチャンバ9の周りの環状通路13に到達する。環状通路11に対して、上述した圧縮空気ノズル11が直接接続されている。圧縮空気ノズル11から出た圧縮空気は、エア排出口14を通って排出される。エア排出口14は、スピンドル状コンポーネント15の周りに環状に配置される。スピンドル状コンポーネント15は、糸引き出し通路10を有する。スピンドル状コンポーネント15は、動作の間、静止している。
【0017】
渦巻きチャンバ9の領域に、撚り停止として作用する糸案内面16のエッジが配置されており、糸案内面16は、その導入口17の領域において糸引き出し通路10に対して僅かに偏心して配置されている。糸引き出し通路10の導入口17は、スピンドル状コンポーネント15の円錐状の傾斜端部にある。円錐状の傾斜先端部が、紡錘糸付着点あるいはスピンドルポイント18として示される。
【0018】
エアジェット紡績装置1において、紡績される糸は、一方で、繊維ストランド7の中に一緒に保持されており、従って、繊維供給通路8から糸引き出し通路10の中に、基本的には撚られることなく供給される。他方で、その糸は、繊維供給通路8と糸引き出し通路10との間の領域において、渦巻きチャンバ9の中の渦巻きの流れの中にさらされる。その渦巻きの流れは、糸に、あるいは、少なくともその端部領域に、糸引き出し通路10の導入口17から放射方向に離れるように付勢し、既に糸引き出し通路に入った糸の周りを回転するようにされる。上述したようなエアジェット紡績装置1で製造される紡績糸2は、本質的に糸の長手方向に延びた有効な撚れを有さない糸あるいは糸の範囲を有するコアと、そのコアの周囲を被覆する糸あるいは糸の領域がある外側領域を呈する。この種のエアジェット紡績装置1は、非常に速い紡績スピードが可能であり、それは毎分300m〜600mの間の範囲である。
【0019】
仮に何らかの理由によりスライバー7あるいは糸2が破損すると、牽引装置4がまず停止し、ステープル繊維ストランド3の供給が中断される。巻き取り装置(図示しない)もスイッチがオフされる。紡績工程が再度開始される前に、渦巻きチャンバ9に入り込んだ糸の破片を取り除く必要がある。スピンドル状コンポーネント15は、糸引き出し通路10に沿って糸引き出し方向Bに移動され、その結果スピンドルポイント18は渦巻きチャンバ9の外に移動される。そして渦巻きチャンバ9を塞ぐ繊維の沈着物は、真空源(図示しない)に接続されたエア排出口14を介して吸引されて取り除かれる。
エアジェット紡績装置1の基体19は、筒状の容器20を有し、これに、スピンドル状コンポーネント15が、筒状摺動面21によって移動可能に挿入される。2つの磁石22が基体19に設置される。スピンドル状コンポーネント15は、前記磁石22と協働して作用する磁性材料で形成される支持面23を有する。磁石22は、スピンドル状コンポーネント15をその動作位置において保持する。スピンドル状コンポーネント15は、渦巻きチャンバ9を洗浄するという目的のために、磁力から逃れて糸引き出し方向Bに筒状摺動面21に沿って移動することができる。スピンドル状コンポーネント15の移動は、サービス作業員によって手動で、あるいは、エアジェット紡績装置に対して設置されるメンテナンス装置により自動的に行われる。作動要素24が、図面に図表を用いて示されるだけであるが、スピンドル状コンポーネント15を移動させるために設置される。
糸引き出し通路10につながる注入通路29がスピンドル状コンポーネント15の中に設置されている。さらに、圧縮空気導管30がスピンドル状コンポーネント15において使用可能であり、圧縮空気導管30には、注入通路29に供給する圧縮空気が周期的に供給される。注入通路は、糸継ぎ工程の間必要とされる。注入通路29は、その外側開口において糸引き出し通路10に接続されている。注入通路29は、糸引き出し通路10の導入口17とは反対に接続されており、その結果、注入通路29から流れ入れられる圧縮空気は、糸引き出し方向Bとは反対方向に流れる空気の流れを生成する。これにより、紡績糸2の端部は、エアジェット紡績装置1を通って、糸引き出し方向Bに対して反対方向に、牽引装置4の領域に至るまで送り出され、そこでステープル繊維ストランド3の中に組み入れられることができる。
スピンドル状コンポーネント15は、少なくとも2つのコンポーネントからなるのが有効である。スピンドル状コンポーネント15の第1のコンポーネントは、筒状摺動面21、糸引き出し通路10の一部、及び、圧縮空気導管30を有する。スピンドルポイント18は、別個のコンポーネントとされ、スピンドル状コンポーネント15の第2のコンポーネントを形成する。磁性支持面23を有する鋼製リング33が、スピンドル状コンポーネント15の第3のコンポーネントとして設置される。
【0020】
スピンドルポイント18は、糸引き出し通路10の一部、その導入口17、及び、注入通路29の一部及びその排出口28を有する。スピンドルポイント18は、筒状収容面34においてスピンドル状コンポーネント15の中に挿入され、セットスクリュー35により固定される。スピンドルポイント18の領域における注入通路29の変化をシールするために、シールリング36が筒状収容面34に対して設置される。
スピンドルポイント18は、その外径に2段の円錐部分を有する。2段の円錐部分は、糸引き出し通路10の導入口17の領域の小円錐角部分と、これに隣接する大円錐角部分とを有する。糸引き出し通路10の出口開口の領域には、スピンドル状コンポーネント15に摩耗防止部37が設置されている。
【0021】
エア排出口25は、糸継ぎ動作の間の糸引き出し通路10の中から外への空気の排出を改善するために設けられている。エア排出口25は、糸引き出し通路10の導入口17と注入通路29の排出口28との間で、糸引き出し通路10に接続される。エア排出口25は、渦巻きチャンバ9の中に対して、あるいは、エア排出通路14の中に対して開口している。エア排出口25は、スピンドルポイント18の小円錐角部分の領域において開けられた穴として設計されるのが有効である。エア排出口25は、糸引き出し通路10に対して直角に延伸している。複数のエア排出口25が、糸引き出し通路10の周囲に均等に配置されている。糸継ぎ工程の間、糸の端部を送り戻すために注入通路29の中に供給される圧縮空気は、エア排出口25を通って糸引き出し通路10の中から外に、一部が放出される。これは、糸引き出し通路10が、糸2の引き出し方向Bに見られるように、断面拡大部26を有するときに特に有効である。断面拡大部26は、糸引き出し通路10の導入口17と注入通路29の排出口28との間に配置される。エア排出口25は、断面拡大部26と排出口28との間に配置される。
【0022】
エア排出口25は、注入通路29によって供給された空気を、糸引き出し通路10の中から外に、その空気が断面拡大部26に到達する前に、その体積の一定の割合を放出するという効果をもたらす。残りの体積の空気が、断面拡大部26を通過して流れ、導入口17を通過して流れ、非常に少ない空気の渦巻きを含むこととなり、その結果、糸の端部は、導入口17を通って高い信頼性で送り戻される。これは、糸の端部が糸引き出し通路10を通過して糸引き出し方向Bとは反対方向にある特定のスピード(特定の適度なスピード)で送り戻されることができる時に、特に有効である。糸の端部の特定のスピードは、糸の端部が排出口28及び断面拡大部26の領域に到達する時までに到達されることが最も有効であり、この領域に到達する時には糸の端部の送り戻しスピードを低くすることが有効である。また、断面拡大部26の領域を通過する糸の端部の送り戻しは、一定のスピードにおいて行うのが有効である。糸の端部を特定のスピードで送り戻すことは、送り戻し工程全体の信頼性を向上させることができ、糸の端部が断面拡大部26に引っかかる危険を回避できる。
【0023】
本発明の有効な実施形態においては、糸の糸引き出し方向Bに見られるように、縦に並べられた、すなわち一列に配置された複数の断面拡大部26,26’を有する糸引き出し通路10を設置することもできる。これにより、図2に示すように、2つの断面拡大部26、26’の間にさらなるエア排出口25’が配置される。図2は、スピンドルポイント18の注入通路29の排出口28と糸引き出し通路10の導入口17との間の領域のみを示す。エアジェット紡績装置1のその他の部分は、図1と同様に設計される。図2のエア排出口25,25‘’は、紡績糸2の糸引き出し方向Bに見られるように、断面拡大部26,26‘’のすぐ下流に配置される。この装置は、糸引き出し通路10内の空気の渦巻きを最大限に回避し、糸の送り戻しを非常に高い信頼性で可能である、という利点を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアジェット紡績装置(1)の渦巻きチャンバ(9)の中から外へ糸を引き出すための導入口(17)を有する糸引き出し通路(10)を有するエアジェット紡績装置用コンポーネント(18)であって、
前記糸引き出し通路(10)に接続され、糸継ぎ工程の間、前記糸引き出し通路(10)の中から外へ空気を排出する少なくとも1つのエア排出口(25,25’)を有することを特徴とするエアジェット紡績装置用コンポーネント。
【請求項2】
前記コンポーネント(18)は、前記糸継ぎ工程の間、糸の端部を糸引き出し方向(B)とは反対方向に送り戻すための注入通路(29)であって、圧縮空気供給源(30)に接続可能であり、排出口(28)により、前記糸引き出し通路(10)の前記導入口(17)とは反対側において当該糸引き出し通路(10)と接続される注入通路(29)を有する請求項1に記載のエアジェット紡績装置用コンポーネント。
【請求項3】
前記エア排出口(25)は、当該糸引き出し通路(10)の前記導入口(17)と前記注入通路(29)の前記排出口(28)との間で前記糸引き出し通路(10)に接続されている請求項2に記載のエアジェット紡績装置用コンポーネント。
【請求項4】
前記糸引き出し通路(10)は、前記糸の引き出し方向(B)において断面拡大部(26)を有する請求項1〜3のいずれかに記載のエアジェット紡績装置用コンポーネント。
【請求項5】
前記断面拡大部(26)は、当該糸引き出し通路(10)の前記導入口(17)と前記注入通路(29)の前記排出口(28)との間に配置されている請求項4に記載のエアジェット紡績装置用コンポーネント。
【請求項6】
前記エア排出口(25)は、前記断面拡大部(26)と前記注入通路(29)の前記排出口(28)との間で前記糸引き出し通路(10)に接続されている請求項4又は5に記載のエアジェット紡績装置用コンポーネント。
【請求項7】
前記糸引き出し通路(10)は、一列に整列された複数の前記断面拡大部(26,26’')を有する請求項4〜6のいずれかに記載のエアジェット紡績装置用コンポーネント。
【請求項8】
2つの前記断面拡大部(26,26’)の間に、少なくとも1つの前記エア排出口(25’)が配置されている請求項7に記載のエアジェット紡績装置用コンポーネント。
【請求項9】
前記エア排出口(25)は、前記糸引き出し通路(10)に対して垂直に延伸するように形成されている請求項1〜8のいずれかに記載のエアジェット紡績装置用コンポーネント。
【請求項10】
複数の前記エア排出口(25)が、前記糸引き出し通路(10)の周囲に均等に配置されている請求項1〜9のいずれかに記載のエアジェット紡績装置用コンポーネント。
【請求項11】
前記エア排出口(25)の開口断面積は、少なくとも前記糸引き出し通路(10)の前記導入口(17)の開口断面積に相当する請求項1〜10のいずれかに記載のエアジェット紡績装置用コンポーネント。
【請求項12】
前記エア排出口(25)の開口断面積は、少なくとも前記糸引き出し通路(10)の前記導入口(17)の開口断面積の略4倍である請求項11に記載のエアジェット紡績装置用コンポーネント。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−533691(P2012−533691A)
【公表日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−519906(P2012−519906)
【出願日】平成22年6月23日(2010.6.23)
【国際出願番号】PCT/EP2010/003829
【国際公開番号】WO2011/006580
【国際公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(512013754)マスチネンファブリック ライター アーゲー (3)
【氏名又は名称原語表記】MASCHINENFABRIK RIETER AG
【住所又は居所原語表記】Klosterstr. 20, 8406 Winterthur Swizerland
【Fターム(参考)】