説明

エキスパンションジョイント

【課題】建物躯体の大きな動きに追従できるとともに、ジョイントカバーの支持強度を十分に確保する。
【解決手段】相対する壁又は天井などの建物躯体間の間隙Sに沿い、間隙Sの幅方向に一定の間隔をおいて複数のホルダ3を配置し、このホルダ3に間隙Sを覆うジョイントカバー4を取り付けたエキスパンションジョイントにおいて、ホルダ3にはその長手方向に沿ってスライド可能なスライド部材22を配置し、このスライド部材22を連結部材15を介して建物躯体側に設けられたベース部材12に回動可能に連結するとともに、スライド部材22と連結部材15とを弾性体によってジョイントカバー4が間隙Sに接近する方向に付勢した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地震、地盤沈下等の場合に相対する建物躯体の動きに追従する移動量の大きいエキスパンションジョイントに関するものである。
【0002】
エキスパンションジョイントは地震、地盤沈下等の場合に相対する建物躯体の動きに追従するように構成されている。ところで、建物躯体の動きに追従するエキスパンションジョイントの移動量が小さいと、エキスパンションジョイントに無理な力が加わるから、エキスパンションジョイントが損傷したり、変形したりして十分に機能できなくなることがある。このため、外観が損なわれるという問題がある。これに対し、建物躯体の動きに追従するエキスパンションジョイントの移動量が大きすぎると、強度を強くしなければならないので、大型化せざるを得ず、また小さな動きに対応しにくいので効率が悪いほか、構造が複雑になるので見栄えが悪いという問題がある。
【0003】
この改善策として、特許文献1のようなエキスパンションジョイントが知られている。これはエキスパンションジョイント自体を大型化せずに建物躯体の大きな動きに追従できるようにしたものである。
【0004】
しかしながら、スライド材が躯体間隙内にあるので、建物躯体が互いに接近したときに、スライド材が建物躯体に当って損傷することがある。また、建物躯体間隙を覆うジョイントカバーを保持するホルダの両端はバネを介して建物躯体に支持されている。このように、ホルダとジョイントカバーはバネによって支持される構造であるから、強度的に不安定であり、特に一方の建物躯体が他方の建物躯体よりも突出するように変動するときは、ホルダがジョイントカバーとともに建物躯体の表面に対して傾くので、この傾き度合いが大きいと、バネにかなりの負担が加わり、ジョイントカバーを支持することができずに変形したり損傷したりすることがある。
【特許文献1】特開2002−47739公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記問題点を解消し、機構自体を大型化することなしに建物躯体の大きな動きに追従できるとともに、ジョイントカバーの支持強度を十分に確保することができるエキスパンションジョイントを提供することをその解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係るエキスパンションジョイントは、相対する壁又は天井などの建物躯体間の間隙に沿い、上記間隙の幅方向に一定の間隔をおいて複数のホルダを配置し、このホルダに上記間隙を覆うジョイントカバーを取り付けたエキスパンションジョイントにおいて、上記ホルダにはその長手方向に沿ってスライド可能なスライド部材を配置し、このスライド部材を、連結部材を介して上記建物躯体側に設けられたベース部材に回動可能に連結するとともに、上記スライド部材と連結部材とを弾性体によって上記ジョイントカバーが上記間隙に接近する方向に付勢したことを特徴とする。
【0007】
前記スライド部材と連結部材とベース部材とがZ字形に配置するのが好ましい。
【0008】
少なくとも一方の建物躯体の前記躯体間隙に臨む面に、上記間隙の長手方向に沿う案内レールを設け、前記ベース部材を上記案内レールにスライド自在に嵌合するのがよい。
【0009】
前記案内レールに嵌合する前記ベース部材は断面C字形であるのが望ましい。
【0010】
前記案内レールは長手方向に沿って溝を有する複数のレール部材を突合せて連結してなり、隣り合うレール部材の突合せ部には、上記各溝に平板を嵌合し、平板のビス孔を貫通したビスの先端を上記溝の溝底に押圧させて接続させるのがよい。
【0011】
前記弾性体はダブルコイルバネがよい。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明によれば、エキスパンションジョイントは、ホルダにはスライド可能なスライド部材を配置し、このスライド部材を上記建物躯体側に設けられたベース部材に対し、連結部材を介して回動可能に連結する構造であるから、機構自体を大型化せずに、建物躯体の大きな動きに追従することができる。また、ホルダをバネで支持する構造ではないから、ジョイントカバーの支持強度を十分に確保することができる。
【0013】
請求項2に係る発明によれば、スライド部材と連結部材とベース部材とがZ字形に配置されている構造なので、動きが滑らかであり、建物躯体の変動対応に最も効果的である。
【0014】
請求項3に係る発明によれば、一方の建物躯体の躯体間隙に臨む面に、ベース部材のスライドを案内する案内レールを設けたので、案内レールが建物躯体の表側に突出することがなく、ジョイントカバーを建物躯体に近接して配置するための障害にならない。そして、両建物躯体が互いに躯体間隙に沿って反対側に変動するときは、一方のベース部材が対応する建物躯体のレール部材に沿ってスライドすることにより上記変動は吸収される。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、案内レールに嵌合するベース部材は断面C字形であるから、案内レールに沿って滑らかにスライドすることができる。
【0016】
請求項5に係る発明によれば、案内レールは長手方向に沿って溝を有する複数のレール部材を突合せて連結してなり、隣り合うレール部材の突合せ部には、上記各溝に平板を嵌合し、平板のビス孔を貫通したビスの先端を上記溝の溝底に押圧させて接続する構成であるから、案内レールの連続性が容易に確保できる。
【0017】
請求項6に係る発明によれば、小型でも十分なバネ強度が得られ、また経時的劣化も小さい。
【実施例1】
【0018】
図1は本発明に係る実施の一例を示すもので、同図において符号1、2は互いに相対する建物の壁躯体を示す。上記建物躯体1、2間の間隙Sに沿い、上記間隙Sの幅方向に一定の間隔をおいて複数のホルダ3が配置され、このホルダ3に上記間隙Sを覆うジョイントカバー4が取り付けられている。つまり、ホルダ3は、図3に示されるように、平行な両側壁3aを連結板3bで連結してなり、両側壁3aの内面には長手方向にスライド溝5を相対形成した部材で、背面部にはジョイントカバー4がビス止め固定されている。
【0019】
次に、上記ホルダ3の両側部はそれぞれジョイント機構を介して対応する建物躯体1、2に連結されている。以下、各ジョイント機構について説明する。
【0020】
まず、図2〜図4に示されるように、一方の建物躯体1には、躯体間隙Sに臨む側面に、上記間隙Sの長手方向に沿って案内レール6が設けられている。案内レール6は断面コ字形のレール本体6aとレール本体6aから建物躯体1の表面に延出される取付縁7とから構成される長尺の金属製部材で、レール本体6aの先端から外方に断面円形の膨出縁8が形成されている。
【0021】
なお、案内レール6は長手方向に沿って溝5を有する複数のレール部材9を突合せて連結してなり、隣り合うレール部材9の突合せ部には、上記各溝5に共通の平板10を嵌合し、平板10のビス孔を貫通したビス11の先端を上記溝5の溝底に押圧させて接続している。このため、案内レール6の連続性が容易に確保できる。
【0022】
上記案内レール6膨出縁8には短尺のベース部材12がスライド可能に嵌合している。ベース部材12は断面がC字形で、表側には円弧部13が形成されている。円弧部13の中央は切り欠きされている。
【0023】
ベース部材12の切り欠き部14には連結部材15が回動可能に取り付けられている。連結部材15は、中央部がコ字形の凹部17を有する板状部18の一端に円軸部19を、他端に円弧部20を有するもので、上記円軸部19は板状部18の両側に突出している。連結部材15は上記円弧部20をベース部材12の切り欠き部14に嵌め、ベース部材12と連結部材15の円弧部20に共通の軸21を挿入することにより、ベース部材12に対して互いに回動できるように構成されている。
【0024】
次に、連結部材15の円軸部19にはスライド部材22が回動可能に連結されている。スライド部材22はスライド受け22aとスライドプレート22bとからなり、スライド受け22aは中間に段差23を有する板状部材で、上記段差23の裏側には係合溝24が形成されている。また、スライド受け22aの一端には円弧部25が形成され、この円弧部25は上記連結部材15の円軸部19に回動自在に係合している。これに対し、スライドプレート22bの裏側にはあり溝26が形成されている。上記あり溝26の内部には上記スライド受け22aの一側部23aが嵌合している。そして、スライド受け22aとスライドプレート22bとは例えば、かしめによって固定され、一体に結合してスライド部材22を構成している。上記スライドプレート22bは、上記ホルダ3のスライド溝5内に、ホルダ3の長手方向に沿ってスライド可能に係合している。
【0025】
次に、連結部材15とスライド部材22とはダブルコイルバネ27のバネ力によって常時両者が閉じ状態になるように付勢されている。すなわち、ダブルコイルバネ27のコイル部27aは連結部材15の円軸部19の両側に嵌合し、中央の係合部28は連結部材15の凹部17に係合し、両端のL字形係合部29はスライドプレート22bの係合溝24に係合している。上記ダブルコイルバネ27により、スライド部材22と連結部材15とは円軸部19を中心に閉じ状態となっている。
【0026】
このように、ホルダ3のスライド溝5内にスライド部材22がスライド可能に配置されているとともに、上記スライド部材22と連結部材15と上記ダブルコイルバネ27とは、ホルダ3の両側壁の内側に納められているので、見栄えがよいほか、ジョイントカバー4の端部に取付けたパッキンの作用と合わせてエキスパンションジョイントを外装壁に設けたときに雨水やごみなどから保護することができる。
【0027】
これに対し、反対の建物躯体2の表側には、図1および図5に示されるように、躯体間隙Sに沿って複数の短尺のベース部材12Aが一定の間隔をおいて固定されている。ベース部材12Aは板状で一端には円弧部13が形成されている。円弧部13の中央は切り欠きされている。
【0028】
ベース部材12の切り欠き部14には連結部材15が回動可能に取り付けられている。連結部材15は、中央部がコ字形の凹部17を有する板状部18の一端に円軸部19を、他端に円弧部20を有するもので、上記円軸部19は板状部18の両側に突出している。連結部材15は上記円弧部20をベース部材12Aの切り欠き部14に嵌め、ベース部材12Aと連結部材15の円弧部20に共通の軸21を挿入することにより、ベース部材12Aに対して互いに回動できるように構成されている。
【0029】
次に、連結部材15の円軸部19には固定部材22が回動可能に連結されている。固定部材22は受け板22aと固定プレート22bとからなり、受け板22aは中間に段差23を有する板状部材で、上記段差23の裏側にはコ字形の係合溝24が形成されている。また、受け板22aの一端には円弧部25が形成され、この円弧部25は上記連結部材15の円軸部19に回動自在に係合している。これに対し、固定プレート22bの裏側にはあり溝26が形成されている。上記あり溝26の内部には上記スライド受け22aの一側部23aが嵌合している。そして、受け板22aと固定プレート22bとは例えば、かしめによって固定され、一体に結合して固定部材22を構成している。上記固定プレート22bは、上記ホルダ3のスライド溝5内に係合し、かしめによって固定されている。
【0030】
なお、スライドプレート22bと固定プレート22bは、上述の例とは逆に、ホルダ3の可動側(建物躯体1の側)を固定し、固定側(建物躯体2の側)をスライド可能に構成してもよいし、固定側、可動側の両側をスライド可能とし、ホルダ3の可動側と固定側を逆に構成してもよい。
【0031】
次に、連結部材15とスライド部材22とはダブルコイルバネ27のバネ力によって常時両者が閉じ状態になるように付勢されている。すなわち、ダブルコイルバネ27のコイル部27aは連結部材15の円軸部19の両側に嵌合し、中央の係合部28は連結部材15の凹部17に係合し、両端のL字形係合部29はスライドプレート22bの係合溝24に係合している。上記ダブルコイルバネ27により、スライド部材22と連結部材15とは円軸部19を中心に閉じ状態となるように付勢されている。
【0032】
このように、ホルダ3のスライド溝5内にスライド可能に配置されたスライド部材22と連結部材15とダブルコイルバネ27とは、ホルダ3の両側壁3aの内側に納められている。
【0033】
上記構成において、通常はダブルコイルバネ27により、スライド部材22と連結部材15とは円軸部19を中心に閉じ状態となっているので、ジョイントカバー4も建物躯体1、2の表面に接近するように付勢されている。また、連結部材15とベース部材12Aも、上記ダブルコイルバネ27が間接的に効いているので、上記ダブルコイルバネ27の作用により、自由に回動することができない。
【0034】
次に、地震や不同沈下などによって両建物躯体1、2間に位置的変化による変動が生じた場合、例えば両建物躯体1、2が互いに接近又は離間するときは、図2の矢印のように、可動側(建物躯体1の側)のスライド部材22がホルダ3内をスライドすることにより上記変動が吸収される。また、両建物躯体1、2が互いに躯体間隙Sに沿って反対側に変動するときは、一方のベース部材12が対応する建物躯体1のレール部材9に沿ってスライドすることにより上記変動は吸収される。
【0035】
さらに、図6に示されるように、一方の建物躯体2が他方の建物躯体1に対して相対的に突出するように変動するときは、スライド部材22と連結部材15および連結部材15とベース部材12とが、上記ダブルコイルバネ27のバネ力に抗して互いに開き方向に回動することによって対応することができる。
【0036】
また、建物躯体1、2の変動時にはジョイントカバー4と建物躯体1、2の表面との間の間隔は大きくなるが、ベース部材12とスライド部材22との間には連結部材15がそれぞれに対して回動自在に配置されているので、上記間隔に余裕をもって対応することができる。
【0037】
さらに、スライド部材22と連結部材15とダブルコイルバネ27とは、全てホルダ3の両側壁3aの内側に納められているので、ジョイントカバー4を建物躯体1、2面に近接した状態で配置することができ、体裁がよい。
【0038】
また、一方の建物躯体1、2の躯体間隙Sに臨む側面に、ベース部材12のスライドを案内する案内レール6を設けたので、案内レール6が建物躯体1、2の表側に突出することがなく、ジョイントカバー4を建物躯体1、2に近接して配置するための障害にならない。また、案内レール6とベース部材12とは建物躯体1の側面からわずかに突出する程度に設けられているので、建物躯体1、2が互いに接近移動しても、建物躯体2がベース部材12にぶつかることはない。
【0039】
上述のように、上記エキスパンションジョイントは、ホルダ3にはスライド可能なスライド部材22を配置し、このスライド部材22を上記建物躯体1、2側に設けられたベース部材12に回動可能に連結する構造であるから、機構自体を大型化せずに、建物躯体1、2の大きな動きに追従することができる。また、ホルダ3をバネで支持する構造ではないから、ジョイントカバー4の支持強度を十分に確保することができる。そして、スライド部材22と連結部材15とベース部材12とがZ字形に配置されている構造なので、動きが滑らかであり、建物躯体1、2の変動対応に最も効果的である。
【0040】
なお、弾性体としては、ダブルコイルバネ27を採用しているので、小型でも十分なバネ強度が得られ、また経時的劣化も小さい。
【実施例2】
【0041】
両側におけるスライド部材22と連結部材15との間に設けられる弾性体はダブルコイルバネ27に限定されない。通常のコイルバネを使用してもよい。図7はその例で、スライド受け22aをコ字形の板状本体22aの両側中央に係合突片30を外側方に突出させ、一端両側に軸受孔31を有する起立片32を形成し、その一側に長溝33を形成し、さらにその裏面にバネ受け34を形成した構成とし、上記係合突片30はスライドプレート22bの裏側のあり溝26に嵌合して固定され、スライド受け22aとスライドプレート22bとは一体に結合してスライド部材22を構成している。他方の建物躯体2には、図1と同様に、スライドプレート22bと同じ構成(長さは異なる)の固定部材をホルダ4に固定している。
【0042】
連結部材15は板状部17の一端に円孔部20を、他端両側に起立部36を形成するとともに、一方の起立部36の近傍にバネ受け37を切り起し形成したもので、前述の例と同様に、上記円孔部20を介してベース部材(図示せず)に回動自在に軸着されている。一方の建物躯体のベース部材が案内レールに沿って躯体間隙の長手方向に沿って摺動可能に取り付けられ、他方の建物躯体のベース部材が建物躯体の表面に固定されていることは、前述の例と同じである。
【0043】
そして、スライド部材22と連結部材15との間に設けられる弾性体としては、捩りコイルバネ38が使用されている。この捩りコイルバネ38は軸19に係合し、その一端のL形部39は連結部材15のバネ受け37に係合し、他端40はスライド部材22のバネ受け34に係合している。連結部材15はベース部材12Aに回動自在に連結している。
【0044】
なお、ホルダ3とベース部材12Aの構成は実施例1に示したものと同じである。
【0045】
上述の構成によっても、実施例1の場合と同様の効果を得ることができる。
【0046】
なお、上記エキスパンションジョイントは建物の天井躯体に設置してもよい。この場合、天井躯体とエキスパンションジョイントとは、天井躯体が上で、エキスパンションジョイントは下に設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明に係るエキスパンションジョイントの横断面図である。
【図2】上記エキスパンションジョイントの可動側の拡大図である。
【図3】上記エキスパンションジョイントの可動側の分解斜視図である。
【図4】連結部材とダブルコイルバネの取り付け状態説明図である。
【図5】上記エキスパンションジョイントの固定側の分解斜視図である。
【図6】上記エキスパンションジョイントの躯体変動時の断面図である。
【図7】上記エキスパンションジョイントの他の例の要部の分解斜視図である。
【符号の説明】
【0048】
1、2 建物躯体
3 ホルダ
4 ジョイントカバー
6 案内レール
12 ベース部材
15 連結部材
22 スライド部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相対する壁又は天井などの建物躯体間の間隙に沿い、上記間隙の幅方向に一定の間隔をおいて複数のホルダを配置し、このホルダに上記間隙を覆うジョイントカバーを取り付けたエキスパンションジョイントにおいて、
上記ホルダにはその長手方向に沿ってスライド可能なスライド部材を配置し、このスライド部材を、連結部材を介して上記建物躯体側に設けられたベース部材に回動可能に連結するとともに、上記スライド部材と連結部材とを弾性体によって上記ジョイントカバーが上記間隙に接近する方向に付勢したことを特徴とするエキスパンションジョイント。
【請求項2】
前記スライド部材と連結部材とベース部材とがZ字形に配置されている、請求項1記載のエキスパンションジョイント。
【請求項3】
少なくとも一方の建物躯体の前記躯体間隙に臨む面に、上記間隙の長手方向に沿う案内レールを設け、前記ベース部材を上記案内レールにスライド自在に嵌合した、請求項1または2記載のエキスパンションジョイント。
【請求項4】
前記案内レールに嵌合する前記ベース部材は断面C字形である請求項3記載のエキスパンションジョイント。
【請求項5】
前記案内レールは長手方向に沿って溝を有する複数のレール部材を突合せて連結してなり、隣り合うレール部材の突合せ部には、上記各溝に平板を嵌合し、平板のビス孔を貫通したビスの先端を上記溝の溝底に押圧させて接続させた、請求項3または4記載のエキスパンションジョイント。
【請求項6】
前記弾性体がダブルコイルバネである、請求項1記載のエキスパンションジョイント。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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