説明

エラーシンボル検出装置及び方法とこれを用いたディスクドライブ

【課題】
エラーシンボル検出装置及び方法とこれを用いたディスクドライブを提供する。
【解決手段】
システムに適したチャンネル等化特性に該当チャンネルから受信される信号を等化させる等化器と、等化器から出力される信号からデータを検出するデータ検出器と、システムの信号伝送チャンネルに対して適用された部分応答目標多項式と同一の特性を有するように設計されたモデリングツールと、等化器の実際出力とモデリングツールの目標出力とに対する相関度に基づいて相関評価情報を生成する相関評価情報生成部と、相関評価情報に基づいてシンボルのエラー発生可能性の高い順位を決定し、エラー発生可能性の最も高い順位から特定順位までの一つ以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定するエラーシンボル決定部とを備えることを特徴とするエラーシンボル検出装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ保存装置のエラー検出装置及び方法に係り、特に、エラー訂正デコーダのエラー訂正能力を改善させるためのエラーシンボル検出装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明と関連して公開された技術文献としては、特許文献1及び特許文献2がある。
特許文献1には、対称FIRフィルタと非対称FIRフィルタとをサンプラーの出力に並列に接続させ、PLL回路は、対称FIRフィルタの出力のみを用いて位相調整し、等化処理は非対称FIRフィルタを用いる等化処理技術が提示されており、特許文献2には、チャンネルから得た信号に非対称性のある場合にも、エラー信号を効果的に減少させる等化処理技術が提示されている。
【0003】
一般的に、データ保存装置の一つであるハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:以下、HDDとする)は、磁気ヘッドによりディスクに記録されたデータを再生したり、ディスクにデータを記録したりすることによって、コンピュータシステムの運用に寄与する。このようなHDDは、次第に高容量化、高密度化及び小型化するにつれて、ディスク回転方向の記録密度であるBPI(Bit Per Inch)と直径方向の記録密度であるTPI(Track Per Inch)とが増大する傾向にあり、それによってさらに精巧なメカニズムが要求されている。
【0004】
現在HDDで使われているデータ検出装置は、部分応答最大類似(Partial Response Maximum Likelihood:PRML)検出技術に基づいて設計されている。PRML検出装置は、記録されるデータパターンに依存的に発生する媒体ノイズによってビットエラー率(Bit Error Rate:BER)が増加する短所があった。
【0005】
このような短所を補償するために、データ検出装置に後処理器を付加してBERを下げるようにした。しかし、従来の後処理器は、コードワードごとに最大1ビットのエラーが発生する場合にのみエラー検出できるように設計されている。
【0006】
従来の技術による後処理は、大きく2つの短所を有している。第一に、エラーが発生した位置を間違って判断してエラー訂正を行う場合に、正しいデータをエラーデータに訂正して、むしろBERを上昇させる結果を招くという問題点があった。
【0007】
第二に、HDDの記録密度が増加するにつれて信号対ノイズ比(signal to noise ratio:SNR)特性が低下するため、コードワード当り発生するエラー数が2ビット以上になる確率が高くなって、後処理器によってもエラーを訂正できないという問題点があった。
【特許文献1】特開2000−243034号公報
【特許文献2】大韓民国特許公開第1999−061996号公報
【0008】
本発明は、二成分現像剤を使用する転写写真方式による画像形成装置に係り、特に、二成分現像剤でトナーの濃度を一定に維持するために、トナー濃度を推定する方法及び装置、並びにこれを用いてトナーの濃度が一定に維持されるように、トナーを供給するトナー供給装置及び方法に関する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする技術的課題は、前記問題点を解決するために、ECCデコーダでのエラー訂正能を向上させるためにエラーが発生した位置を検出するエラーシンボル検出装置及び方法と、これを用いたディスクドライブとを提供するところにある。
【0010】
また、前記記録された方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記技術的課題を達成するために、本発明によるエラーシンボル検出装置は、システムに適したチャンネル等化特性に該当チャンネルから受信される信号を等化させる等化器と、前記等化器から出力される信号からデータを検出するデータ検出器と、前記システムの信号伝送チャンネル特性に従って決定され、前記等化器に適用された部分応答目標多項式と同一の特性を有するように設計されたモデリングツールであって、前記等化器の入力信号と同一の入力信号を処理して出力するモデリングツールと、前記等化器の実際出力と前記モデリングツールの目標出力とに対する相関度に基づいて相関評価情報を生成する相関評価情報生成部と、前記相関評価情報に基づいてシンボルのエラー発生可能性の高い順位を決定し、エラー発生可能性の最も高い順位から特定順位までの一つ以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定するエラーシンボル決定部とを備えることを特徴とする。
【0012】
望ましくは、前記相関評価情報生成部は、前記データ検出器で検出されたデータを入力して、システムの部分応答目標に相応して入力されるデータの相関値を演算して出力させる整合フィルタと、前記整合フィルタから出力されるデータと前記等化器から出力されるデータとを同期させるために、前記等化器の出力を遅延させる第1遅延器と、前記整合フィルタから出力される信号と第1遅延器から出力される信号との差を演算する第1演算器と、前記整合フィルタから出力される信号と前記モデリングツールから出力される信号との差を演算する第2演算器と、前記第1演算器と前記第2演算器との出力を乗算してシンボル単位で累積させた相関評価情報を生成する乗算累算器とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、前記エラーシンボル決定部は、前記相関情報生成部で生成されたシンボル単位の相関評価情報をセクター単位で並列に伝送する直列−並列変換器と、前記直列−並列変換器から伝送されたシンボル単位の相関評価情報の大きさによって、シンボルのエラー発生可能性の高い順位を決定する比較器と、前記エラー発生可能性の最も高い順から順次に一定数のシンボルをエラーの発生したシンボルと判断し、エラー訂正デコーダに出力するエラーシンボル判定器とを備えることを特徴とする。
【0014】
前記他の技術的課題を達成するために、本発明によるエラーシンボル検出方法は、該当チャンネル特性を反映した等化器の実際出力と、前記等化器に適用された部分応答目標多項式と同一の特性を有するように設計されたモデリングツールの目標出力とに対する相関度に基づいた相関評価情報を生成する段階と、前記相関評価情報に基づいて一定単位でシンボルのエラー発生可能性の順位を決定する段階と、前記シンボルのエラー発生可能性の順位に基づいて、エラー発生可能性の高い一定順位以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定する段階とを含むことを特徴とする。
【0015】
望ましくは、前記相関評価情報を生成する段階は、チャンネル特性に適した部分応答目標多項式に相応する応答特性を有する等化器の実際出力信号を生成する段階と、前記等化器の実際出力信号から前記部分応答目標に対応する相関値を生成する段階と、前記等化器の実際出力信号と、該当出力信号に対応して前記生成された相関値との差に該当する第1減算値を演算する段階と、前記部分応答目標多項式に対応して設計されたモデリングツールから目標出力信号を生成する段階と、前記モデリングツールの目標出力信号と、該当出力信号に対応して前記生成された相関値との差に該当する第2減算値を演算する段階と、前記第1減算値と第2減算値とを乗算してシンボル単位で累積合算した相関評価情報を生成する段階とを含むことを特徴とする。
【0016】
前記の技術的課題を達成するために、本発明によるディスクドライブは、情報を保存するディスクと、前記ディスクから情報を読み出す変換器と、前記変換器で感知された信号を目標レベルに達するように利得を変動させて増幅させる増幅器と、前記増幅された信号をデジタル信号に変換させるアナログ/デジタル変換器と、前記アナログ/デジタル変換器で変換されたデジタル信号を入力して、システムに適したチャンネル等化特性に入力信号を等化させる等化器と、前記等化器から出力される信号からデータを検出するデータ検出器と、前記システムに適用された部分応答目標多項式に対応して設計されたモデリングツールと、前記等化器の実際出力と前記モデリングツールの目標出力とに対する相関度に基づいて相関評価情報を生成する相関評価情報生成部と、前記相関評価情報に基づいてシンボルのエラー発生可能性の高い順位を決定し、エラー発生可能性の最も高い順位から特定順位までの一つ以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定するエラーシンボル決定部とを備えることを特徴とする。
【0017】
前記の技術的課題を解決するために本発明は、該当チャンネル特性を反映した等化器の実際出力と、前記等化器に適用された部分応答目標多項式と同一の特性を有するように設計されたモデリングツールの目標出力とに対する相関度に基づいた相関評価情報を生成する段階と、前記相関評価情報に基づいて一定単位でシンボルのエラー発生可能性の順位を決定する段階と、前記シンボルのエラー発生可能性の順位に基づいて、エラー発生可能性の高い一定順位以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定する段階とを含むことを特徴とするエラーシンボル検出方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0018】
前記の技術的課題を達成するために、本発明によるエラーシンボル検出方法は、部分応答多項式に相応する第1信号を生成する段階と、前記部分応答多項式に相応する第2信号を生成する段階と、前記第1信号及び前記第2信号に基づいて相関評価情報を生成する段階と、前記相関評価情報に相応してシンボルのエラー発生可能性の順位を決定する段階と、前記決定されたエラー発生可能性の順位に基づいてエラー発生可能性の高い一つ以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定する段階とを含むことを特徴とする。
【0019】
前記第1信号は、等化器の出力信号であり、前記第2信号は、等化器モデリングツールの目標出力信号と決定することが望ましい。
前記部分応答多項式は、データ保存装置のチャンネル特性に一致するように決定することが望ましい。
【0020】
前記シンボルのエラー発生可能性の順位は、大きい値に対応するシンボルが小さい値に対応するシンボルに比べて高い順位を有するように設定することが望ましい。
【0021】
前記シンボルのエラー発生可能性の順位で、最も高い順位から一定順位までのシンボルをエラーの発生したシンボルと決定することが望ましい。
【0022】
前記シンボルに対応するエラー発生可能性の値から所定値より大きい値を有するシンボルをエラーの発生したシンボルと決定することが望ましい。
【0023】
前記の技術的課題を達成するために、本発明によるエラーシンボル検出装置は、部分応答多項式に相応する第1信号を生成する等化器と、前記部分応答多項式に相応する第2信号を生成するモデリングツールと、前記第1信号及び前記第2信号に基づいて相関評価情報を生成する相関評価情報生成部と、前記相関評価情報に相応してシンボルのエラー発生可能性の順位を決定し、前記決定されたエラー発生可能性の順位に基づいてエラー発生可能性の高い一つ以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定するエラーシンボル決定部とを備えることを特徴とする。
【0024】
前記の技術的課題を達成するために、本発明によるエラーシンボル検出装置は、実際信号と目標信号との相関程度によって入力信号の相関評価情報を生成する相関評価情報生成部と、エラーシンボルの位置を決定するのに使われるパリティ−ビットを有さないシンボルから前記相関評価情報に相応して決定された前記決定されたエラー発生可能性の順位に基づいて、エラー発生可能性の高い一つ以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定するエラーシンボル決定部とを備えることを特徴とする。
【0025】
前記の技術的課題を達成するために、本発明によるディスクドライブは、実際信号と目標信号との相関程度によって入力信号の相関評価情報を生成し、エラーシンボルの位置を決定するのに使われるパリティ−ビットを有さないシンボルから前記相関評価情報に相応して決定された前記決定されたエラー発生可能性の順位に基づいて、エラー発生可能性の高い一つ以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定するエラーシンボル検出装置と、前記エラー検出装置で決定されたエラーシンボルによって信号をデコーディングするECCデコーダとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、後処理器でパリティビットを挿入しなくてもエラーの発生したシンボルを検出することによって、エラー訂正デコーダのエラー訂正能を向上させることができる。すなわち、エラーを訂正できるシンボルの数を最大に増加させることができる効果が発生し、また、コードワード当たり2ビット以上のエラーが発生した場合にもエラーを検出して、ECCデコーダを利用してエラー訂正処理を実行できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態について詳細に説明する。
まず、本発明と関連したデータ検出技術について説明する。
【0028】
HDDのデータ検出には、一般的にPRML(Partial Response Maximum Likelihood)技術が使われている。この技術は、HDDのチャンネルのように再生されるデータの周波数帯域が制限された特性を有する場合に必須に使われる。
【0029】
部分応答(PR)等化方式は、記録チャンネルの周波数特性と類似した目標応答を選定して等化器を備える記録システム(HDD)の全体応答特性を目標応答特性に変形する方式である。
【0030】
すなわち、PRMLシステムは、チャンネル応答と近いPR目標多項式G(D)を定めた後、等化器を利用してシステムで所望の目標特性に該当チャンネルの信号を等化させる。
本発明は、PR目標多項式G(D)が少なくとも2個の項に因数分解が可能な形態である場合に適用可能である。
【0031】
本発明によるエラー検出方法及び装置が適用されるデータ保存装置の一例として、HDDは機構的な部品から構成されたヘッドディスクアセンブリ(Head Disk Assembly:HDA)と電気回路との結合から構成される。
【0032】
図1は、本発明が適用されるHDDのHDA 10の構成を示す。
【0033】
HDA 10は、スピンドルモータ14によって回転する少なくとも一つの磁気ディスク12を備えている。ディスクドライブは、ディスク12表面に隣接して位置した変換器16をさらに備えている。
【0034】
変換器16は、それぞれのディスク12の磁界を感知して磁化させることによって、回転するディスク12から/に情報を読み取り/記録できる。典型的に変換器16は、各ディスク12の表面に対面している。たとえ単一の変換器16が示されて説明されているとしても、ディスク12を磁化させるための記録用変換器とディスク12の磁界を感知するための分離された読み取り用変換器とから構成されていると理解されなければならない。
【0035】
読み取り用変換器は、磁気抵抗(MR:Magneto−Resistive)素子から構成される。変換器16は、一般的にヘッドと称されることもある。
【0036】
変換器16は、スライダ20に統合される。スライダ20は、変換器16とディスク12との表面の間に空気軸受を生成する構造に形成されている。スライダ20は、ヘッドジンバルアセンブリ(Head Gimbal Assembly:HGA)22に結合されている。ヘッドジンバルアセンブリ22は、ボイスコイル26を有するアクチュエータアーム24に付着されている。ボイスコイル26は、ボイスコイルモータ(VCM:Voice Coil Motor)30を特定するマグネチックアセンブリ28に隣接して位置している。ボイスコイル26に供給される電流は、軸受アセンブリ32に対してアクチュエータアーム24を回転させるトルクを発生する。アクチュエータアーム24の回転は、ディスク12の表面を横切って変換器16を移動させる。
【0037】
情報は、一般的にディスク12の環状トラック内に保存される。各トラック34は、一般的に複数のセクターを備えている。各セクターは、データフィールドと識別フィールドとを備えている。識別フィールドは、セクター及びトラック(シリンダ)を識別するグレーコードで構成されている。変換器16は、他のトラックから/に情報を読み取り/記録するためにディスク12の表面を横切って移動する。
【0038】
ディスク12は、ユーザ領域と非ユーザ領域とに大別される。ユーザ領域は、ユーザがデータを実質的にライト/リードできる領域であり、非ユーザ領域は、ディスクドライブに関連した情報を保存する領域である。
【0039】
図2は、本発明によるディスクドライブで、エラーシンボル検出のための電気的なシステム構成を示す。
【0040】
図2に示すように、本発明によるエラーシンボル検出のための電気的なシステムは、プリアンプ201、可変利得増幅器(VGA)202、低域通過フィルタ(LPF)203、アナログ/デジタル変換器204、等化器205、ビタビ検出器206、整合フィルタ207、遅延器208、211、演算器209、213、FIRフィルタ210、モデリングフィルタ212、乗算累算器214、直列−並列変換器215、比較器216、及びエラーシンボル判定器217で構成される。
【0041】
図2を参照すれば、遅延器208、演算器209、213、及び乗算累算器214を含む構成手段を相関評価情報生成部1000と称し、FIRフィルタ210、遅延器211、及びモデリングフィルタ212を含む構成手段をモデリングツール2000と称し、直列−並列変換器215、比較器216、及びエラーシンボル判定器217を含む構成手段をエラーシンボル決定部3000と称する。
【0042】
プリアンプ201は、ディスク12から変換器16によって感知された電気的な信号を固定された利得値によって増幅する。
【0043】
可変利得増幅器202は、プリアンプ201で1次的に増幅された信号を利得を可変させながら最適の状態に増幅させる。すなわち、アナログ/デジタル変換器204の出力をモニタリングしながら、信号の大きさが大きい場合には利得を下げ、信号の大きさが小さい場合には利得を高める。
【0044】
低域通過フィルタ203は、可変利得増幅器202の出力信号に含まれているノイズ成分を除去するために低域周波数帯域の成分のみを通過させる。
【0045】
アナログ/デジタル変換器204は、低域通過フィルタ203のアナログ出力信号をデジタル信号rに変換させる。
【0046】
アナログ/デジタル変換器204で変換されたデジタル信号rは、等化器205に出力される。
【0047】
等化器205は、アナログ/デジタル変換器204で変換されたデジタル信号rを入力して、システムに適したチャンネル等化特性に入力信号を等化させる。
【0048】
本発明における等化器205は、高密度記録システムでの符号間干渉を補償するために部分応答等化方式を適用する。
【0049】
本発明では一例として、PR目標多項式G(D)を数式1のように設定した。
【数1】

これにより、等化器205は、G(D)に相応するチャンネル等化特性を有するようにFIR(Finite Impulse Response)フィルタとして設計できる。
ビタビ検出器206は、ビタビトレリス(Viterbi trellis)を生成した後に、最も累積エラーの少ない経路を探す方式でデータを検出する。
【0050】
整合フィルタ207は、ビタビ検出器206で検出されたデータを入力して、システムの部分応答目標に相応して入力されるデータの相関値Vを演算して出力する。
次に、モデリングツール2000は、次のように設計される。
【0051】
FIRフィルタ210は、数式1のようなPR目標多項式G(D)で因数分解される項のうち、自然な特性に該当する(1−D)の特性を具現するように設計する。
【0052】
そして、モデリングフィルタ212は、PR目標多項式G(D)の残余項である(c+cD+c+c)と同じ応答特性を有するように設計する。
【0053】
遅延器211は、整合フィルタ207を通過するデータとの同期のために出力を遅延させ、細部的にバッファにデータを保存してから、所望の時間経過後にバッファからデータを出力する方法で時間を遅延させる。ここで、遅延器211の位置は、FIRフィルタ210前端またはモデリングフィルタ212後端に変更してもよい。
【0054】
これにより、モデリングツール210は、PR目標多項式G(D)と同一の特性を有するように設計される。次に、相関評価情報生成部1000では、次のように動作する。
【0055】
遅延器208は、整合フィルタ207を通過するデータとの同期のために等化器205の出力信号yを遅延させる。
【0056】
演算器209は、整合フィルタ207から出力される相関値データVと等化器205の遅延された出力信号yとの差Xを演算する。
【0057】
そして、演算器213は、整合フィルタ207から出力される相関値データVとモデリングツール2000の出力信号との差Yを演算する。
【0058】
次に、乗算累算器214は、演算器209と演算器213との出力値を乗算した後にシンボル単位で累積する。すなわち、乗算累算器214の出力Zは、数式2のように表現される。
【数2】

したがって、乗算累算器214の出力Zは、等化器205の実際出力とモデリングツール2000の目標出力とに対する相関評価情報に該当する。
【0059】
前記の相関評価情報Zは、エラーが発生しやすいパターン(error−dominant pattern)であるほど大きい値を有する。また、Zは、一つのセクター区間でシンボル単位で順次に演算する。次に、エラーシンボル決定部3000では、次のように動作する。
【0060】
直列−並列変換器215では、相関評価情報生成部1000でセクター区間別に演算された複数のZは、並列に比較器216に出力する。
【0061】
比較器216では、一つのセクター区間でのそれぞれのシンボルに対するZ値の大きさを比較して順位を決定する。ここで、Z値の大きさが大きいほどエラー発生可能性の高い順位と決定する。
【0062】
次に、エラーシンボル判定器217は、比較器216で決定された順位に基づいてエラー発生可能性の高い順位から順次に特定数ほどのシンボルをエラーシンボルとして判定し、これをECCデコーダ4000に出力する。すなわち、エラーシンボル判定器217は、一つのセクター区間でZ値の大きい順に特定数ほどのシンボルをエラーシンボルとして判定する。ここで、特定数は、記録チャンネルの特性に勘案して実験を通じて設定する。
【0063】
ECCデコーダ4000は、エラーシンボル決定部3000及びビタビ検出器206から信号を受信してエラーシンボル決定部3000の出力によってビタビ検出器206のデータをデコーディング処理する。次に、本発明によるエラー検出方法を図3のフローチャートを参照して説明する。
【0064】
まず、データ再生装置がデータリードモードに遷移されているかを判断する(S310)。段階S310の判断結果、データリードモードに遷移される場合には、記録媒体から読み出した信号から該当チャンネル特性を反映した等化器の実際出力と、等化器に適用された部分応答目標多項式と同一の特性を有するように設計されたモデリングツールの目標出力とに対する相関評価情報を生成するプロセスを実行する(S320)。
【0065】
段階S320のプロセスは、細部的に次のように実行される。まず、チャンネル特性に適した部分応答目標多項式に相応する応答特性を有する等化器の実際出力信号を生成する。そして、等化器の実際出力信号からシステムの部分応答目標に対応する相関値を生成する。
【0066】
その後、等化器の実際出力信号と該当出力信号に対応して生成された相関値との差に該当する第1減算値Xを演算する。前記の動作と共に、部分応答目標多項式に対応して設計されたモデリングツールから目標出力信号を生成し、モデリングツールの目標出力信号と該当出力信号に対応して生成された相関値との差に該当する第2減算値Yを演算する。
【0067】
次に、前記で演算された第1減算値と第2減算値とを乗算して、シンボル単位で累積合算した相関評価情報Zを生成する。一つのセクター区間で相関評価情報Zを生成した後には、相関評価情報Z値に基づいてシンボルのエラー発生可能性の順位を決定する(S330)。すなわち、相関評価情報Z値の大きさを比較して、相関評価情報Z値が大きいほどエラー発生可能性の高い順位と決定する。
【0068】
次に、一つのセクター区間でZ値の大きい順に特定数ほどのシンボルをエラーシンボルと判定する(S340)。前記のような方法によって、エラーの発生したシンボルを検出でき、エラーシンボル情報は、ECCデコーダに出力されてシンボル単位でエラー訂正を実行する。
【0069】
ECCデコーダでのエラー訂正処理は、一例としてリードソロモン(Reed Solomon:RS)コードを利用してエラー訂正処理を実行する。RSコードは、マルチプルランダムエラーに対する修正が可能なコードに1個のシンボルをマルチビットで表現できる。RSコードは、訂正の基本単位をシンボルとして定義される。
【0070】
RSエンコーダは、パリティ−チェックを生成するブロックであり、kバイトに対する2kバイトのパリティ−チェックを生成する。生成されたパリティ−チェックは、kバイトのメッセージに付加される。kバイトのメッセージは(k−1)次数の多項式となり、パリティ−チェックは、k次数の多項式をRSコードで定義された生成多項式で除算したときの残りに該当する多項式である。
【0071】
RSデコーダは、2t個のシンドロームを演算する。それぞれのシンドロームは、受信された多項式を生成多項式の根で除算した残りに該当する値である。このとき、2t個のシンドロームが全て0であれば、エラーが発生しない場合であり、そうでない場合には、エラーが発生した場合である。
【0072】
エラーが発生した場合に、2t個のシンドロームを利用してそれぞれエラー位置多項式とエラー評価多項式とを求める。この場合、エラーを訂正できる最大のシンボルの数はt個となる。
【0073】
しかし、エラー発生位置を正確に確認できれば、2t個のシンドロームでエラーパターンを求めるためのエラー評価多項式を生成することができるので、エラーを訂正できる最大のシンボルの数が2tに増える。
【0074】
本発明では、このようなRSコードの原理を利用してエラーを訂正できるシンボルの最大数を拡張させる。すなわち、本発明では、パリティビットを挿入していない状態でエラー発生可能性の高いシンボルを検出して、エラーシンボルの位置と決定することによって、2t個のシンドロームでエラー評価多項式を生成すれば、エラーを訂正できるシンボルの最大数が2tに増える。
【0075】
本発明は、方法、装置、システム等として実行されうる。ソフトウェアとして実行される時、本発明の構成手段は、必然的に必要な作業を実行するコードセグメントである。プログラムまたはコードセグメントは、プロセッサ読み取り可能な媒体に保存され、または伝送媒体または通信網で搬送波と結合されたコンピュータデータ信号によって伝送されうる。プロセッサ読み取り可能な媒体は、情報を保存または伝送できるいかなる媒体も含む。プロセッサ読み取り可能な媒体の例としては、電子回路、半導体メモリ素子、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、消去可能なROM(Erasable ROM:EROM)、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、ハードディスク、光ファイバ媒体、無線周波数(Radio Frequency:RF)網などがある。コンピュータデータ信号は、電子網チャンネル、光ファイバ、空気、電子系、RF網のような伝送媒体上に伝播されうるいかなる信号も含まれる。
【0076】
添付された図面に示されて説明された特定の実施形態は、単に、本発明の例として理解され、本発明の範囲を限定するものではなく、当業界で本発明に記述された技術的思想の範囲でも多様な他の変更が発生しうるため、本発明は示され又は記述された特定の構成及び配列に制限されないことは明らかである。すなわち、本発明は、HDDを含む各種ディスクドライブに適用されるだけでなく、多様な種類のデータ保存装置に適用できるということは当然の事実である。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は、多様なデータ保存装置に適用され、一例としてHDDに適用する場合に、HDDに採用されたエラー訂正デコーダのエラー訂正能力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明が適用されるディスクドライブのヘッドディスクアセンブリの平面図である。
【図2】本発明によるエラーシンボル検出装置が適用されるディスクドライブの電気的な回路構成図である。
【図3】本発明によるエラーシンボル検出方法のフローチャートである。
【符号の説明】
【0079】
201 プリアンプ
202 可変利得増幅器
203 低域通過フィルタ
204 アナログ/デジタル変換器
205 等化器
206 ビタビ検出器
207 整合フィルタ
208、211 遅延器
209、213 演算器
210 FIRフィルタ
212 モデリングフィルタ
214 乗算累算器
215 直列−並列変換器
216 比較器
217 エラーシンボル判定器
1000 相関評価情報生成部
2000 モデリングツール
3000 エラーシンボル決定部
4000 ECCデコーダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムに適したチャンネル等化特性に該当チャンネルから受信される信号を等化させる等化器と、
前記等化器から出力される信号からデータを検出するデータ検出器と、
前記システムの信号伝送チャンネル特性に従って決定され、前記等化器に適用された部分応答目標多項式と同一の特性を有するように設計されたモデリングツールであって、前記等化器の入力信号と同一の入力信号を処理して出力するモデリングツールと、
前記等化器の実際出力と前記モデリングツールの目標出力とに対する相関度に基づいて、相関評価情報を生成する相関評価情報生成部と、
前記相関評価情報に基づいてシンボルのエラー発生可能性の高い順位を決定し、エラー発生可能性の最も高い順位から特定順位までの一つ以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定するエラーシンボル決定部と、を備えることを特徴とするエラーシンボル検出装置。
【請求項2】
前記モデリングツールは、
前記部分応答目標多項式の因数分解された一つの項に対応する応答特性を有するFIRフィルタと、
前記FIRフィルタと直列に連結され、前記部分応答目標多項式の因数分解された複数の項のうち、前記FIRフィルタによって具現された項以外の残余項に対応して設計されたモデリングフィルタと、
前記等化器から出力されて相関評価処理に用いられるデータと、前記モデリングフィルタから出力されるデータとを同期させるために、前記モデリングフィルタの出力を遅延させる第1遅延器と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のエラーシンボル検出装置。
【請求項3】
前記等化器は、FIRフィルタから構成されることを特徴とする請求項1に記載のエラーシンボル検出装置。
【請求項4】
データ検出器は、ビタビ検出器を備えることを特徴とする請求項1に記載のエラーシンボル検出装置。
【請求項5】
前記相関評価情報生成部は、
前記データ検出器で検出されたデータを入力して、システムの部分応答目標に相応して入力されるデータの相関値を演算して出力する整合フィルタと、
前記整合フィルタから出力されるデータと、前記等化器から出力されるデータとを同期させるために、前記等化器の出力を遅延させる第2遅延器と、
前記整合フィルタから出力される信号と第2遅延器から出力される信号との差を演算する第1演算器と、
前記整合フィルタから出力される信号と前記モデリングツールから出力される信号との差を演算する第2演算器と、
前記第1演算器と前記第2演算器との出力を乗算してシンボル単位で累積させた相関評価情報を生成する乗算累算器を備えることを特徴とする請求項1に記載のエラーシンボル検出装置。
【請求項6】
前記相関評価情報の大きさが大きいほどエラーが発生しやすいパターンと判断することを特徴とする請求項5に記載のエラーシンボル検出装置。
【請求項7】
前記エラーシンボル決定部は、
前記相関情報生成部で生成されたシンボル単位の相関評価情報をセクター単位で並列に出力する直列−並列変換器と、
前記直列−並列変換器から出力されたシンボル単位の相関評価情報の大きさによって、シ ンボルのエラー発生可能性の高い順位を決定する比較器と、
前記エラー発生可能性の最も高い順から順次に一定数のシンボルをエラーの発生したシンボルと判断し、エラー訂正デコーダに出力するエラーシンボル判定器とを備えることを特徴とする請求項1に記載のエラーシンボル検出装置。
【請求項8】
該当チャンネル特性を反映した等化器の実際出力と、前記等化器に適用された部分応答目標多項式と同一の特性を有するように設計されたモデリングツールの目標出力とに対する相関度に基づいた相関評価情報を生成する段階と、
前記相関評価情報に基づいて一定単位でシンボルのエラー発生可能性の順位を決定する段階と、
前記シンボルのエラー発生可能性の順位に基づいて、エラー発生可能性の高い一定順位以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定する段階と、を含むことを特徴とするエラーシンボル検出方法。
【請求項9】
前記等化器は、FIRフィルタから構成されることを特徴とする請求項8に記載のエラーシンボル検出方法。
【請求項10】
前記相関評価情報を生成する段階は、
チャンネル特性に適した部分応答目標多項式に相応する応答特性を有する等化器の実際出力信号を生成する段階と、
前記等化器の実際出力信号から前記部分応答目標に対応する相関値を生成する段階と、
前記等化器の実際出力信号と、該当出力信号に対応して前記生成された相関値との差に該当する第1減算値を演算する段階と、
前記部分応答目標多項式に対応して設計されたモデリングツールから目標出力信号を生成する段階と、
前記モデリングツールの目標出力信号と、該当出力信号に対応して前記生成された相関値との差に該当する第2減算値を演算する段階と、
前記第1減算値と第2減算値とを乗算してシンボル単位で累積合算した相関評価情報を生成する段階と、を含むことを特徴とする請求項8に記載のエラーシンボル検出方法。
【請求項11】
前記シンボルのエラー発生可能性の順位は、前記相関評価情報の大きさ順に決定することを特徴とする請求項8に記載のエラーシンボル検出方法。
【請求項12】
前記シンボルの順位は、セクター単位で決定することを特徴とする請求項11に記載のエラーシンボル検出方法。
【請求項13】
該当チャンネル特性を反映した等化器の実際出力と、前記等化器に適用された部分応答目標多項式と同一の特性を有するように設計されたモデリングツールの目標出力とに対する相関度に基づいた相関評価情報を生成する段階と、
前記相関評価情報に基づいて一定単位でシンボルのエラー発生可能性の順位を決定する段階と、
前記シンボルのエラー発生可能性の順位に基づいて、エラー発生可能性の高い一定順位以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定する段階と、を含むことを特徴とするエラーシンボル検出方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項14】
情報を保存するディスクと、
前記ディスクから情報を読み出す変換器と、
前記変換器で感知された信号を目標レベルに達するように利得を変動させて増幅させる増幅器と、
前記増幅された信号をデジタル信号に変換させるアナログ/デジタル変換器と、
前記アナログ/デジタル変換器で変換されたデジタル信号を入力して、システムに適したチャンネル等化特性に入力信号を等化させる等化器と、
前記等化器から出力される信号からデータを検出するデータ検出器と、
前記システムに適用された部分応答目標多項式に対応して設計されたモデリングツールと、
前記等化器の実際出力と前記モデリングツールの目標出力とに対する相関度に基づいて、相関評価情報を生成する相関評価情報生成部と、
前記相関評価情報に基づいてシンボルのエラー発生可能性の高い順位を決定し、エラー発生可能性の最も高い順位から特定順位までの一つ以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定するエラーシンボル決定部と、を備えることを特徴とするディスクドライブ。
【請求項15】
相関評価情報生成部は、
前記データ検出器で検出されたデータを入力して、システムの部分応答目標に相応して入力されるデータの相関値を演算して出力させる整合フィルタと、
前記整合フィルタから出力されるデータと前記等化器から出力されるデータとを同期させるために、前記等化器の出力を遅延させる第1遅延器と、
前記整合フィルタから出力される信号と第1遅延器から出力される信号との差を演算する第1演算器と、
前記整合フィルタから出力される信号と前記モデリングツールから出力される信号との差を演算する第2演算器と、
前記第1演算器と前記第2演算器との出力を乗算して、シンボル単位で累積させた相関評価情報を生成する乗算累算器と、を備えることを特徴とする請求項14に記載のディスクドライブ。
【請求項16】
前記エラーシンボル決定部は、
前記相関情報生成部で生成されたシンボル単位の相関評価情報をセクター単位で並列に出力する直列−並列変換器と、
前記直列−並列変換器から出力されたシンボル単位の相関評価情報の大きさによって、シンボルのエラー発生可能性の高い順位を決定する比較器と、
前記エラー発生可能性の最も高い順から順次に一定数のシンボルをエラーの発生したシンボルと判断し、エラー訂正デコーダに出力するエラーシンボル判定器と、を備えることを特徴とする請求項14に記載のディスクドライブ。
【請求項17】
前記モデリングツールは、
前記部分応答目標多項式の因数分解された一つの項に対応する応答特性を有するFIRフィルタと、
前記FIRフィルタと直列に連結され、前記部分応答目標多項式の因数分解された複数の項のうち、前記FIRフィルタによって具現された項以外の残余項に対応して設計されたモデリングフィルタと、
前記等化器から出力されて相関評価処理に用いられるデータと、前記モデリングフィルタから出力されるデータとを同期させるために、前記モデリングフィルタの出力を遅延させる第2遅延器と、を備えることを特徴とする請求項14に記載のディスクドライブ。
【請求項18】
データ検出器は、ビタビ検出器を備えることを特徴とする請求項14に記載のディスクドライブ。
【請求項19】
前記等化器は、FIRフィルタから構成されることを特徴とする請求項14に記載のディスクドライブ。
【請求項20】
部分応答多項式に相応する第1信号を生成する段階と、
前記部分応答多項式に相応する第2信号を生成する段階と、
前記第1信号及び前記第2信号に基づいて相関評価情報を生成する段階と、
前記相関評価情報に相応してシンボルのエラー発生可能性の順位を決定する段階と、
前記決定されたエラー発生可能性の順位に基づいて、エラー発生可能性の高い一つ以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定する段階と、を含むことを特徴とするエラーシンボル検出方法。
【請求項21】
前記第1信号は、等化器の出力信号であることを特徴とする請求項20に記載のエラーシンボル検出方法。
【請求項22】
前記第2信号は、等化器モデリングツールの目標出力信号であることを特徴とする請求項20に記載のエラーシンボル検出方法。
【請求項23】
前記部分応答多項式は、データ保存装置のチャンネル特性に一致するように決定することを特徴とする請求項20に記載のエラーシンボル検出方法。
【請求項24】
前記シンボルのエラー発生可能性の順位は、大きい値に対応するシンボルが小さい値に対応するシンボルに比べて高い順位を有するように設定することを特徴とする請求項20に記載のエラー検出方法。
【請求項25】
前記エラーの発生したシンボルは、前記シンボルのエラー発生可能性の順位で最も高い順位から一定順位までのシンボルに決定することを特徴とする請求項20に記載のエラー検出方法。
【請求項26】
前記エラーの発生したシンボルは、前記シンボルに対応するエラー発生可能性の値から所定値より大きい値を有するシンボルに決定することを特徴とする請求項20に記載のエラー検出方法。
【請求項27】
部分応答多項式に相応する第1信号を生成する等化器と、
前記部分応答多項式に相応する第2信号を生成するモデリングツールと、
前記第1信号及び前記第2信号に基づいて相関評価情報を生成する相関評価情報生成部と、
前記相関評価情報に相応してシンボルのエラー発生可能性の順位を決定し、前記決定されたエラー発生可能性の順位に基づいて、エラー発生可能性の高い一つ以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定するエラーシンボル決定部と、を備えることを特徴とするエラーシンボル検出装置。
【請求項28】
実際信号と目標信号との相関程度によって入力信号の相関評価情報を生成する相関評価情報生成部と、
エラーシンボルの位置を決定するのに使われるパリティ−ビットを有さないシンボルから前記相関評価情報に相応して決定された前記決定されたエラー発生可能性の順位に基づいて、エラー発生可能性の高い一つ以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定するエラーシンボル決定部と、を備えることを特徴とするエラーシンボル検出装置。
【請求項29】
実際信号と目標信号との相関程度によって入力信号の相関評価情報を生成し、エラーシンボルの位置を決定するのに使われるパリティ−ビットを有さないシンボルから前記相関 評価情報に相応して決定された前記決定されたエラー発生可能性の順位に基づいて、エラー発生可能性の高い一つ以上のシンボルをエラーの発生したシンボルと決定するエラーシンボル検出装置と、
前記エラー検出装置で決定されたエラーシンボルによって信号をデコーディングするECCデコーダと、を備えることを特徴とするディスクドライブ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2007−317350(P2007−317350A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−139501(P2007−139501)
【出願日】平成19年5月25日(2007.5.25)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】