説明

エルシニア・ペスティス及びシュードモナス・エルギノーサのDNA複製をブロックする薬剤の開発のためのシステム

【課題】シュードモナス・エルギノーサとエルシニア・ペスティスの中心的なDNA複製装置を阻害する新規な治療剤の提供。
【解決手段】DNAポリメラーゼIIIレプリカーゼの活性を変調させる化合物をスクリーニングする方法であって、a)レプリカーゼ活性に関して許容する条件下で少なくとも一つの試験化合物に単離されたレプリカーゼを接触させ;b)試験化合物の存在下でレプリカーゼの活性を評価し;そしてc)試験化合物の存在下でのレプリカーゼの活性を試験化合物の不在下でのレプリカーゼの活性と比較するが、その際、試験化合物の存在下でのレプリカーゼの活性における変化が、レプリカーゼの活性を変調させる化合物の指標である。レプリカーゼは単離されたシュードモナス・エルギノーサのDNAポリメラーゼIIIサブユニット蛋白質である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
DNAポリメラーゼIIIレプリカーゼの活性を変調させる化合物をスクリーニングする方法であって、
a)レプリカーゼ活性に関して許容する条件下で少なくとも一つの試験化合物に単離されたレプリカーゼを接触させ;
b)試験化合物の存在下でレプリカーゼの活性を評価し;そして
c)試験化合物の存在下でのレプリカーゼの活性を試験化合物の不在下でのレプリカーゼの活性と比較するが、その際、試験化合物の存在下でのレプリカーゼの活性における変化が、レプリカーゼの活性を変調させる化合物の指標であり、
レプリカーゼが単離されたシュードモナス・エルギノーサのDNAポリメラーゼIIIサブユニット蛋白質である、方法。
【請求項2】
DNAポリメラーゼIIIレプリカーゼの活性を変調する化合物を同定する方法であって、
a)DNA分子、DNAポリメラーゼαサブユニット、候補化合物、dNTPsの混合物、及び任意に、βサブユニット、τ複合体、及びβサブユニットとτサブユニットの両方の複合体からなる群から選択されるメンバーを含む反応混合物を形成することによりレプリカーゼを形成させ;
b)候補化合物の不在下で核酸の重合を達成するのに有効な条件に反応混合物を供し;
c)試験化合物存在下でのレプリカーゼの活性を試験化合物不在下でのレプリカーゼの活性を比較するが、その際、試験化合物存在下でのレプリカーゼの活性の変化がレプリカーゼの活性を変調する化合物の指標であり、
但し、上記レプリカーゼは単離されたシュードモナス・エルギノーサのDNAポリメラーゼIIIサブユニット蛋白質を含む、方法。
【請求項3】
DNAポリメラーゼレプリカーゼを刺激することにおいてDnaX複合体とβサブユニットの活性を変調させる化合物を同定する方法であって、
a)プライムされたDNA(SSBでコートされていてよい)を、DNAポリメラーゼレプリカーゼ、βサブユニット、及びDnaX複合体(DnaX複合体のサブユニット又は亜集合体)と、候補薬剤、及びdNTPs(又は修飾されたdNTPs)の存在下で接触させることにより、反応混合物を形成させ;
b)上記反応混合物を、候補薬剤の不在下で、核酸重合を達成するのに有効な条件に供し;そして
c)試験化合物の存在下での核酸の重合を試験化合物の不在下での核酸の重合と比較し、その際、試験化合物存在下での核酸重合の変化がDnaX複合体とβサブユニットの活性を変調する化合物の指標であり、但し、DnaX複合体とβサブユニットはシュードモナス・エルギノーサのDNAポリメラーゼIIIサブユニット蛋白質を含む、方法。
【請求項4】
βサブユニットとDnaX複合体が相互作用能力を変調させる化合物を同定する方法であって、
a)βサブユニットを、及びDnaX複合体(DnaX複合体のサブユニット又は亜集合体)と上記化合物の存在下で接触させることにより、反応混合物を形成させ;
b)DnaX複合体(DnaX複合体のサブユニット又は亜集合体)とβサブユニットがと上記化合物の不在下で相互作用する条件に、上記反応混合物を供し;そして
c)試験化合物の存在下での相互作用の程度と試験化合物の不在下での相互作用の程度を比較し、その際、βサブユニットとDnaX複合体(DnaX複合体のサブユニット又は亜集合体)の間の相互作用の変化が相互作用を変調する化合物の指標であり、
但し、DnaX複合体(DnaX複合体のサブユニット又は亜集合体)はシュードモナス・エルギノーサのDNAポリメラーゼIIIサブユニット蛋白質を含む、方法。
【請求項5】
DNA分子上でDnaX複合体(DnaX複合体のサブユニット又は亜集合体)がβサブユニットと集合する能力を変調させる化合物を同定する方法であって、
a)環状のプライムされたDNA(SSBでコートされていてよい)を、DnaX複合体(DnaX複合体のサブユニット又は亜集合体)及びβサブユニットと、上記化合物、及びATP及又はdATPの存在下で接触させることにより、反応混合物を形成させ;
b)上記反応混合物を、DnaX複合体(又は亜集合体)が上記化合物の不在下でDnaX分子上でべサブユニットと集合する条件に供し;そして
c)試験化合物の存在下での集合の程度を試験化合物の不在下での集合の程度と比較し、その際、DnaX分子上のβサブユニットの量の変化が、DnaX複合体(DnaX複合体のサブユニット又は亜集合体)がβサブユニットとDNA分子上で集合する能力を変調する化合物の指標であり、
但し、DnaX複合体(DnaX複合体のサブユニット又は亜集合体)はシュードモナス・エルギノーサのDNAポリメラーゼIIIサブユニット蛋白質を含む、方法。
【請求項6】
DnaX複合体(DnaX複合体のサブユニット又は亜集合体)がβサブユニットをDNA分子から解離する能力を変調させる化合物を同定する方法であって、
a)βサブユニットが集合していたDNA分子を、上記化合物の存在下で接触させることにより、反応混合物を形成させ;
b)上記反応混合物を、DnaX複合体(又はDnaX複合体のサブユニット又は亜集合体)が上記化合物の不在下でDNA分子からβサブユニットを解離する条件に供し;そして
c)試験化合物の存在下での集合の程度を試験化合物の不在下での集合の程度と比較し、その際、DnaX分子上のβサブユニットの量の変化が、DnaX複合体(DnaX複合体のサブユニット又は亜集合体)がβサブユニットをDNA分子から解離する能力を変調する化合物の指標であり、
但し、DnaX複合体(DnaX複合体の亜集合体)はシュードモナス・エルギノーサのDNAポリメラーゼIIIサブユニット蛋白質を含む、方法。
【請求項7】
DnaX複合体又はDnaX複合体サブユニット(例えば、τサブユニット)のdATP/ATP結合活性を変調させる化合物を同定する方法であって、
a)DnaX複合体(又はDnaX複合体のサブユニット)を、dATP/ATPと、DnaX分子の存在又は不在下及び/又は上記化合物の存在下で接触させることにより、反応混合物を形成させ;
b)上記反応混合物を、DnaX複合体(又はDnaX複合体のサブユニット又は亜集合体)がdATP/ATPと上記化合物の不在下で相互作用する条件に供し;そして
c)試験化合物の存在下での結合の程度を試験化合物の不在下での結合の程度と比較し、その際、dATP/ATP結合の変化が、DnaX複合体又はDnaX複合体サブユニット(例えば、τサブユニット)のdATP/ATP結合活性を変調する化合物の指標であり、
但し、DnaX複合体(DnaX複合体のサブユニット)はシュードモナス・エルギノーサのDNAポリメラーゼIIIサブユニット蛋白質を含む、方法。
【請求項8】
DnaX複合体又はDnaX複合体サブユニットのdATP/ATPase活性を変調させる化合物を同定する方法であって、
a)DnaX複合体(又はDnaX複合体のサブユニット)を、dATP/ATPと、DnaX分子の存在又は不在下及び/又は上記化合物の存在下で接触させることにより、反応混合物を形成させ;
b)上記反応混合物を、DnaXサブユニット(又は複合体)がdATP/ATPを上記化合物の不在下で加水分解する条件に供し;そして
c)試験化合物の存在下での加水分解の程度を試験化合物の不在下での加水分解の程度と比較し、その際、加水分解されたdATP/ATP結合の量の変化が、DnaX複合体又はDnaX複合体サブユニット(例えば、τサブユニット)のdATP/ATPase活性を変調する化合物の指標であり、
但し、DnaX複合体(又はサブユニット)はシュードモナス・エルギノーサのDNAポリメラーゼIIIサブユニット蛋白質を含む、方法。
【請求項9】
DNAポリメラーゼIIIレプリカーゼの活性を変調させる化合物を 同定する方法であって、
a)任意にSSBでコートされている環状のプライムされたDNA分子を、DnaX複合体、βサブユニット及びαサブユニットと、上記化合物及びdNTPs(又は修飾されたdNTPs)の存在下で接触させることにより反応混合物を形成させ;
b)反応混合物を、上記化合物の不在下で、核酸重合に影響する条件に供し;そして c)試験化合物存在下での核酸重合を、試験化合物不在下での核酸重合と比較するが、その際、試験化合物の存在下でのレプリカーゼの活性の変化が、レプリカーゼの活性を変調させる化合物の指標であり、
DnaX複合体がシュードモナス・エルギノーサのDNAポリメラーゼIIIサブユニット蛋白質である、方法。
【請求項10】
δサブユニットとδ’及び/又はDnaXサブユニットが相互作用する能力を変調させる化合物を同定する方法であって、
a)δサブユニットをδ’及び/又はδ’プラスDnaXサブユニットと上記化合物の存在下で接触させることにより反応混合物を形成させ;
b)反応混合物を、δサブユニットとδ’及び/又はδ’プラスDnaXサブユニットが上記化合物の不在下で相互作用するはずの条件に供し;そして
c)試験化合物存在下での相互作用の程度を、試験化合物不在下での相互作用の程度と比較し、その際、δサブユニットとδ’及び/又はδ’プラスDnaXサブユニットの間の相互作用の変化が、相互作用を変調させる化合物の指標であり、
但し、DnaXサブユニットがシュードモナス・エルギノーサのDNAポリメラーゼIIIのサブユニット蛋白質である、方法。
【請求項11】
単離されたシュードモナス・エルギノーサのDNAポリメラーゼIIIサブユニット蛋白質が、
a)配列番号:65、配列番号:70、配列番号:75、配列番号:80、配列番号:85、配列番号:90、配列番号:95、配列番号:102、配列番号:107、及び配列番号:112;及び
b)a)の蛋白質の相同体を含む蛋白質であって、但し、当該相同体は一つ又は複数のアミノ酸の欠失、置換又は挿入を含む蛋白質をコードし、そして上記蛋白質は細菌複製アッセイにおいて天然サブユニット蛋白質の機能を果たす;及び
c)a)に記載された何れの核酸分子にも完全に相補な単離された細菌核酸分子からなる群から選択される核酸分子によりコードされる、請求項1、2、又は9記載の方法
【請求項12】
DNAポリメラーゼIIIのδサブユニット蛋白質が、
a)配列番号:80、配列番号:85、及び配列番号:90;及び
b)a)の蛋白質の相同体を含む蛋白質であって、但し、当該相同体は一つ又は複数のアミノ酸の欠失、置換又は挿入を含む蛋白質をコードし、そして上記蛋白質は細菌複製アッセイにおいて天然サブユニット蛋白質の機能を果たす;及び
c)a)に記載された何れの核酸分子にも完全に相補な単離された細菌核酸分子
からなる群から選択される核酸分子によりコードされる、請求項3、4、5、6、7、8、又は10記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図4】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図7−1】
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【図7−2】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図22】
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【図24】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図39】
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【図40】
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【図42】
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【図43】
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【図45】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図17】
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【図21】
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【図23】
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【図25】
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【図38】
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【図41】
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【図44】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図53】
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【公開番号】特開2008−271967(P2008−271967A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−99194(P2008−99194)
【出願日】平成20年4月7日(2008.4.7)
【分割の表示】特願2002−589637(P2002−589637)の分割
【原出願日】平成14年5月14日(2002.5.14)
【出願人】(502354959)レプリダイン・インコーポレーテッド (7)
【Fターム(参考)】