説明

エンボスロール

【課題】エンボスパターンの変更の際の時間短縮を図ると共に、保管スペースの縮小化を図ることができるエンボスロールを提供する。
【解決手段】両端が軸受に回動自在に軸支される円筒形状のコア2と、繊維ウエブにエンボスを付与するエンボスパターンが形成され、かつコア2の外周面に着脱自在に取付けられるエンボスプレート3と、を備えたエンボスロール1である。前記エンボスプレート3を、前記コア2の円周方向に対して複数に分割され、かつ前記コア2の外周面に沿うように形成された円弧形状のプレートとし、少なくとも2枚以上のエンボスプレート3,3,…により、前記コア2の外周面を被覆するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維ウエブにエンボスを付与するエンボスロールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
トイレットペーパーのロール、ペーパータオル、ペーパーティッシュ及びナプキンなどの家庭用衛生薄葉紙を製造する際に、繊維ウエブの嵩高さや柔らかさ等を増すため、現在では必要に応じて、エンボス加工が施されている。
このエンボス加工におけるエンボスパターンを変更する場合には、エンボスロール全体を取り替える必要があるが、この変更にはかなりの作業と時間を要していたため、生産効率を悪化させていた。
そこで、特許文献1には、軸心を中心として回転するロールのコアと、このコアの外周面に円筒形の相互交換可能なスリーブと、を備え、このスリーブの外側円筒表面上にはエンボスパターンが形成されており、このスリーブをコアに挿入して固定するエンボスロールが提案されている。このエンボスロールの場合には、エンボスパターンの交換の際に、先に取付けられていたエンボスロールを取外し、次に別のスリーブを挿入し固定することにより、エンボスパターンの変更の時間短縮を図ることができるものである。
【特許文献1】特表2005−510381号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記発明のものは、相互交換可能なスリーブは円筒形状であり、通常のエンボスロールと同等の大きさのため、交換したスリーブを保管するためのスペースは従来のものと同じ大きさを要し、保管スペースの縮小化という面では不利であった。
そこで、本発明の主たる課題は、エンボスパターンの変更の際の時間短縮を図ると共に、保管スペースの縮小化を図ることができるエンボスロールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決した本発明は、次のとおりである。
<請求項1記載の発明>
請求項1記載の発明は、両端が軸受に回動自在に軸支される円筒形状のコアと、繊維ウエブにエンボスを付与するエンボスパターンが形成され、かつコアの外周面に着脱自在に取付けられるエンボスプレートと、を備えたエンボスロールであって、前記エンボスプレートは、前記コアの円周方向に対して複数に分割され、かつ前記コアの外周面に沿うように形成された円弧形状のプレートであり、少なくとも2枚以上のエンボスプレートにより、前記コアの外周面が被覆される構成とされた、ことを特徴とするエンボスロールである。
【0005】
<請求項2記載の発明>
請求項2記載の発明は、前記エンボスロールは、前記コアの軸方向に対して複数に分割されている構成とされた、請求項1記載のエンボスロールである。
【0006】
<請求項3記載の発明>
請求項3記載の発明は、前記エンボスプレートの円弧形状は、1/4円、1/3円又は半円状である構成とされた、請求項1又は2記載のエンボスロールである。
【0007】
(作用効果)
エンボスプレートは、コアの円周方向に対して複数に分割され、かつコアの外周面に沿うように形成された円弧形状のプレートであり、少なくとも2枚以上のエンボスプレートにより、コアの外周面が被覆される構成とすることにより、取外したエンボスプレートは少なくとも2枚以上に分割されているため、保管スペースの縮小化を図ることができる。
また、エンボスロールをコアの軸方向に対して複数に分割されている構成とすることにより、一層の保管スペースの縮小化を図ることができる。
さらに、エンボスプレートの円弧形状を1/4円、1/3円又は半円状である構成とすることにより、力学的に安定した状態で1枚のエンボスプレートにかかる圧力を分散させることができ、繊維ウエブに対し安定したエンボス付与作業を行うことができる。
【0008】
<請求項4記載の発明>
請求項4記載の発明は、前記エンボスプレートの前記コアへの係合は、油圧及び/又は空気圧により、前記コアの外周面を膨張又は縮小させることで行なわれる構成とされた、請求項1乃至3のいずれか1項記載のエンボスロールである。
【0009】
(作用効果)
前記エンボスプレートの前記コアへの係合が油圧及び/又は空気圧により、前記コアの外周面を膨張又は縮小させることで行なわれる構成とすることにより、エンボスプレートの取外し作業が容易化されると共に、コアへの固定は確実なものとされる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、エンボスパターンの変更の際の時間短縮を図ると共に、保管スペースの縮小化を図ることができる等の利点がもたらされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明に係るエンボスロールは、トイレットペーパー、ティシュペーパー、キッチンペーパー等を製造するための繊維ウエブ(連続シート)に対してエンボス加工を施すものであり、一般的には、このエンボスロールに対向する対向ロールと共に協動してエンボス付与手段を形成し、繊維ウエブにエンボスを付与するものである。
【0012】
本発明に係るエンボスロール1は、両端が軸受(図示せず)に回動自在に軸支された円筒形状のコア2と、繊維ウエブにエンボスを付与するエンボスパターンが形成され、かつコア2の外周面に着脱自在に取付けられるエンボスプレート3と、を備えている。
【0013】
エンボスプレート3は、図1及び図2に示すように、コア2の円周方向に対して複数に分割され、かつコア2の外周面に沿うように形成された円弧形状のプレートである。コア2の円周方向に対して複数枚に分割されたエンボスプレート3,3,…により、コア2の外周面が被覆される構成とされている。エンボスプレート3は、コア2の円周方向に対して少なくとも2枚以上で、コア2の外周面を被覆するように構成されていることにより、取外したエンボスプレート2の保管スペースの縮小化を図ることができる。
【0014】
エンボスプレート3の円弧形状は、半円(2等分割円)以上(例えば、4等分割円、5等分割円、…)に分割することができるが、円弧の中心角(内角)が60度の倍数であると力学的に安定するため、円弧の中心角が60度、120度、180度というように60の倍数で、1/4円(4等分割円)、1/3円(3等分割円)、半円(2等分割円)になるようにエンボスプレート3を構成することが好適である。この形状によって、1枚のエンボスプレート3にかかる圧力を分散させることができ、繊維ウエブに対し安定したエンボス付与作業を行うことができる。なお、図2に示す実施形態では、1/3円(3等分割円)ごとに取付けられている。
【0015】
また、エンボスプレート3は、コア2の軸方向に対しても複数に分割されており、図1に示す実施形態では、3つのセクション(区画)によって仕切り分けされている。このため、一層の保管スペースの縮小化を図ることができる。
【0016】
なお、このセクションは、2〜5つのセクションで分割されることが好ましい。1つのセクションのみでは、1つのエンボスプレートの長さはコア全長(例えば、トイレットペーパー、ティシュペーパー、キッチンペーパー等で使用されるコア全長は1000〜4500mm)になるため、保管スペースの縮小化の点で不具合を生じる。また、取付けする際、複数の人員が必要となり、効率が悪くなる恐れがある。一方、6セクション以上であれば、エンボスプレートの数が増え、コアの外周面を被覆する精度が悪くなる恐れがある。また、例えば1セクションにつき、エンボスプレート3枚とすると、6セクション以上では、取付けるべきエンボスプレート18枚になり、取付作業効率が悪化する。
【0017】
図1及び図2に示す実施形態では、前述のように、エンボスプレートは、1/3円(3等分割円)ごとに取付けられ、かつ3つのセクションで分割され、合計9枚でコアを被覆するようになっている。
【0018】
エンボスプレート3の凸部の形状は、特に限定されない。例えば、平面視で正方形、菱形、円形、楕円形、多角形、星形などとされ、実質的に平坦な頂面を有する形状とすることや、中心部が膨らんだ断面略弓形の頂面を有する形状とすることや、図示はしないが、頂部、及び、この頂部と隣接する頂部との相互間に連なる稜線部から主になるいわゆる富士山型の形状とすること、などができる。富士山型の形状とすると、繊維ウエブに、いわゆる富士山型のエンボスが付くことになるため、嵩だか性、吸収性が向上する。富士山型のエンボスとしては、この他にも、例えば、特開平1−111096号公報に示されるものを、例示することができる。
【0019】
エンボスプレート3のコア2へ取付けは、油圧及び/又は空気圧により、コア2の外周面を膨張又は縮小させることで行なわれ、これに起因してエンボスプレート3の端縁がコアに係合することで固定される構成となっている。具体的に、図2に示すA部分(取付部分)を拡大した図4及び図5に基づき説明すると、コア2の外周面の軸方向には、コア2に予め固定された固定側プレートストッパー4と、コア2の外周面上に出没自在な誘導側プレートストッパー5とが1枚のエンボスプレート3に対応するように1対となって取付けられている。エンボスプレート3の取付の際には、図4に示すように、誘導側プレートストッパー5を没した(下げた)状態で、エンボスプレート3の一方端に形成された被係合部3aを固定側プレートストッパー4に引掛け、他方端に形成された被係合部3bを誘導側プレートストッパー5の投影部分に位置させ、その状態で、図5に示すように、誘導側プレートストッパー5を外周面上から突出させて被係合部3bを引掛け、コア2に固定するものである。
【0020】
誘導側プレートストッパー5は、プッシャーカム6と、カムホルダー7とで、誘導ストッパーを構成している。プッシャーカム6の下部と、カムホルダー7におけるプッシャーカム6との当接部分のそれぞれとは、部材が凹凸に形成された波(ウェーブ)状に加工されており、例えば、円弧曲線状、又は同周期のサインカーブ状で加工されていることにより、図6に示すように、プッシャーカム6の凸部及び凹部が、それぞれカムホルダー7の凹部及び凸部に嵌まり込むようになっている。図6に示す初期状態では、図4に示すように、誘導側プレートストッパー5が没した状態であり、図7に示すように、側面からプッシャーカム6を押すことにより、プッシャーカム6の凸部とカムホルダー7の凸部とを当接させ、プッシャーカム6を上昇させ、それに連動して誘導側プレートストッパー5が外周面上から突出するようになっている。
【0021】
プッシャーカム6は、コア2の両側面又は一側面等に取付けられた油圧チューブ又はエアチューブ(図示せず)を介して送られる油又は空気により、側面から押し出されるようになっている。油圧又は空気圧によりプッシャーカム6は押し出され、プッシャーカム6とカムホルダー7の凹凸の嵌合関係が外れ、プッシャーカム6の凸部とカムホルダーの凸部の頂点同士が当接する状態になる。それによって、プッシャーカム6が最大位置まで上昇し、これに連動して誘導側プレートストッパー5がコア2の外周面上から突出し、エンボスプレート3の被係合部3aに係合するようになるものである。
【0022】
なお、誘導側プレートストッパー5、プッシャーカム6及びカムホルダー7は、コア2の軸方向に対して複数に分割されたセクション(区画)ごとに分割してもよいが、操作性の観点から一体としていることが好ましい。
【0023】
上記のエンボスロールを採用したエンボス付与装置の一実施の形態を、図3を参照しながら、以下に説明する。このエンボス付与装置は、上下に並列的に配置されたエンボスロール11,21と対向ロール12,22からそれぞれ構成される2つのエンボス付与手段を備え、右側にはエンボスロール11及びこれに対向する対向ロール12(以下、単に一対のロール11,12ともいう。)を有するエンボス付与手段10と、この左側において、一対のロール11,12と同様に、エンボスロール21及びこれに対向する対向ロール22(以下、単に一対のロール21,22ともいう。)を有するエンボス付与手段20と、が並設されている。
【0024】
本装置においては、図3に示すように、繊維ウエブW1は、図示例では紙面左斜め下方向に、対向ロール12まで流れた後、この対向ロール12の周面に沿って流れ方向を反対方向に変え、この対向ロール12とエンボスロール11との間(第1のロール間)を通り、エンボスを付与される。同様に、繊維ウエブW2は、図示例では紙面右斜め上方向に、対向ロール22とエンボスロール21との間(第2のロール間)を通り、エンボスを付与される。そして、エンボスロール11とエンボスロール21との間(第3のロール間)で、繊維ウエブW1とW2が貼り合わされ、繊維ウエブW3が形成され、その後、繊維ウエブW3はプレスロール23とエンボスロール21との間(第4のロール間)を通って、貼り合わせを密にする。
【0025】
ここで、貼り合わせの機構を説明すると、エンボスロール11の右側には、接着剤を付与する接着剤付与手段30が配設されている。この接着剤付与手段30は、接着剤が蓄えられた接着剤ボックス31と、接着剤の量を調整する調整ロール32と、接着剤を繊維ウエブに転写する接着剤転写ロール33と、を備えている。このような接着剤付与手段30によって、エンボスが付与された1プライの繊維ウエブW1のエンボス凸部(図示せず)の天部に接着剤が付与される。接着剤が付与された繊維ウエブW1のエンボス凸部の天部は、エンボス付与手段20によって付与された1プライの繊維ウエブW2のエンボス凸部(図示せず)の天部又はエンボス凹部(図示せず)に接着することによって、「Tip to Tip」形態や、「ネステッド」形態のエンボス加工が施された2プライの繊維ウエブW3が形成されるようになる。
【0026】
これらエンボスの付与は、繊維ウエブW1,W2が、例えば、パルプ繊維、再生繊維及びレーヨンの群から選ばれた1種又は2種以上の原料からなる場合は、エンボスロール11及び対向ロール12の一方又は双方を、同様に、エンボスロール21及び対向ロール22の一方又は双方を、加熱して行うのが好ましい。ロールを加熱して、エンボスを付与すると、エンボスが鮮明・明瞭に付与されるようになる。
【0027】
エンボスロール11,21におけるエンボスプレートと対向ロール12,22とは、金属製とすることもできるが、対向ロール12,22を、少なくとも表面12a,22aがゴム等からなる弾性ロールとし、エンボスプレートを表面(周面)に複数の凸部が設けられた金属製とするのが好ましい。金属ロール及び弾性ロールの組み合わせ(いわゆるスチールラバー方式)によると、ロールのクリアランス調整の問題や、ロールに紙粉等が詰まるとの問題などが生じない。本実施の形態では、スチールラバー方式としている。なお、ここでいう金属ロールとは、エンボスロールの場合、エンボスプレートを金属製としたエンボスロールのことをいうものとする(以下同様)。
【0028】
エンボスロール11,21におけるエンボスプレートと対向ロール12,22の一方のみを加熱する場合、加熱ロールは、弾性ロールであってもよいが、金属ロールである方が、好ましい。これは、金属ロールの方が、熱伝導率がよく効果的に加熱による効果が発揮されるということのほか、金属ロールが加熱されていると、エンボスの形状に対応したかたちで、シートに熱が与えられることになり、付与されるエンボスが、より鮮明・明瞭になるということ、からである。
【0029】
加熱ロールの表面温度は、一対のロール11,12や21,22が、双方とも金属ロールであるか、金属ロール及び弾性ロールの組み合わせであるか、双方が加熱されているか、一方のみが加熱されているか、金属ロール及び弾性ロールのいずれが加熱されているか、などに関わらず、40〜140℃であるのが好ましく、60〜120℃であるのがより好ましく、80〜100℃であるのが特に好ましい。表面温度が低すぎると、エンボスが鮮明になるとの効果が、十分に発揮されない。他方、表面温度が高すぎると、エネルギーロスとなるほか、シートが焼き付くおそれや、製造されるトイレットペーパー等のエンボスシートが固くなるおそれがある。また、特に本形態では、次いで付与する薬液が直ぐに蒸発してしまい、全体に行き渡らなくなってしまうおそれがある。
【0030】
以上の加熱方式による場合、エンボスの付与は、一対のロール11,12や21,22間のエンボス圧(ニップ圧(線圧))が、5〜30kg/cmとなるように行うのが好ましく、10〜25kg/cmとなるように行うのがより好ましく、15〜20kg/cmとなるように行うのが特に好ましい。エンボス圧が低すぎると、エンボスが鮮明になるとの効果が、十分に発揮されない。他方、エンボス圧が高すぎると、シートがちぎれてしまうおそれ(断紙発生のおそれ)がある。
【0031】
一対のロール11,12や21,22を、金属ロール及び弾性ロールの組み合せとする場合、弾性ロールは、その表面のショア硬度(Shore hardness)が、50〜90であるのが好ましく、60〜70であるのがより好ましい。ショア硬度が低すぎると、つまり弾性ロール表面がやわらかすぎると、断紙発生のおそれがある。他方、ショア硬度が高すぎると、つまり弾性ロール表面が硬すぎると、繊維ウエブにエンボスが付かなくなるおそれがある。
【0032】
ところで、以上の加熱スチールラバー方式によると、シートの坪量を、例えば、12.0〜17.0g/m2とすることができる。このように坪量が小さいと、一般にエンボスを鮮明・明瞭に付与することができないとされるが、以上の方式による場合は、可能である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係るエンボスロールの斜視図である。
【図2】その横断面図(I−I断面図)である。
【図3】本発明に係るエンボスロールを用いたエンボス付与装置の一実施の形態の概要図である。
【図4】初期状態のエンボスロールのコアへの取付部分(A部分)の拡大断面図である。
【図5】係合状態のエンボスロールのコアへの取付部分(A部分)の拡大断面図である。
【図6】初期状態の誘導ストッパーを説明する概要図である。
【図7】誘導側プレートストッパーが突出した状態の誘導ストッパーを説明する概要図である。
【符号の説明】
【0034】
1…エンボスロール、2…コア、3…エンボスプレート、4…固定側プレートストッパー、5…誘導側プレートストッパー、6…プッシャーカム、7…カムホルダー、10…エンボス付与手段、11…エンボスロール、12…対向ロール、20…エンボス付与手段、21…エンボスロール、22…対向ロール、23…プレスロール、30…接着剤付与手段、W1,W2…繊維ウエブ(1プライ)、W3…繊維ウエブ(2プライ)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端が軸受に回動自在に軸支される円筒形状のコアと、繊維ウエブにエンボスを付与するエンボスパターンが形成され、かつコアの外周面に着脱自在に取付けられるエンボスプレートと、を備えたエンボスロールであって、
前記エンボスプレートは、前記コアの円周方向に対して複数に分割され、かつ前記コアの外周面に沿うように形成された円弧形状のプレートであり、
少なくとも2枚以上のエンボスプレートにより、前記コアの外周面が被覆される構成とされた、
ことを特徴とするエンボスロール。
【請求項2】
前記エンボスロールは、前記コアの軸方向に対して複数に分割されている構成とされた、請求項1記載のエンボスロール。
【請求項3】
前記エンボスプレートの円弧形状は、1/4円、1/3円又は半円状である構成とされた、請求項1又は2記載のエンボスロール。
【請求項4】
前記エンボスプレートの前記コアへの係合は、油圧及び/又は空気圧により、前記コアの外周面を膨張又は縮小させることで行なわれる構成とされた、請求項1乃至3のいずれか1項記載のエンボスロール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−136861(P2007−136861A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−334034(P2005−334034)
【出願日】平成17年11月18日(2005.11.18)
【出願人】(390029148)大王製紙株式会社 (2,041)
【Fターム(参考)】