説明

オイルパン

【課題】樹脂製のオイルパンにおいて、製作誤差を少なくするとともに高い剛性を有する構造とする。
【解決手段】樹脂材を成形してなるオイルパン1であって、底壁部6と、該底壁部6の周縁から立ち上がる周壁部7とにより上部に開口を有するように形成されたオイル貯留部3aを有する内側容器部3と、上記周壁部7に接合される補強壁部5を有する外側容器部2とを備えるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、自動車における動力装置の内部を循環するオイルを貯留するオイルパンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、エンジンやオートマチックトランスミッション等の動力装置には、内部を循環するオイルを一旦貯留しておくためのオイルパンが設けられている。
【0003】
例えば、特許文献1のオイルパンは、樹脂材を成形してなるものであり、底壁部と、該底壁部の周縁から立ち上がる周壁部とにより上部に開口を有する形状をしている。
【特許文献1】特開2006−283617号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1のオイルパンは、樹脂材を成形してなるものなので、鋼板製のものに比べて軽量化を図ることができる反面、剛性不足の懸念がある。例えば、エンジンのシリンダブロック下部に締結されるオイルパンは、車体の下部に位置することが多いので、車両走行時に飛んできた小石がオイルパンの周壁に当たってオイルパンが破損したり、縁石等がオイルパンの周壁に接触してオイルパンの外形が変形するおそれがある。これらを回避するために板厚の厚いオイルパンを成形して剛性を高くしようとすると、成形したオイルパンを金型から取り出す際に収縮が不均一に生じて変形し、製作誤差が大きくなってしまう。
【0005】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、樹脂製のオイルパンにおいて、製作誤差を小さくするとともに高い剛性を有する構造とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、第1の発明では、樹脂材を成形してなるオイルパンであって、底壁部と、該底壁部の周縁から立ち上がる周壁部とにより上部に開口を有するように形成されたオイル貯留部を有する第1部材と、上記周壁部に接合される補強壁部を有する第2部材とを備えている構成とした。
【0007】
第2の発明では、第1の発明において、周壁部には周壁リブが設けられ、補強壁部には補強壁リブが設けられ、上記第1部材と上記第2部材とが互いに接合された際に上記周壁リブと上記補強壁リブとが接する構成とした。
【0008】
第3の発明では、オイル貯留部内には、周壁部の周方向に互いに離れた部位同士を連結するように、かつ、平面視で上記オイル貯留部の開口を横切るように延びる内側補強リブが形成され、上記周壁部の外壁面及び/又は補強壁部の壁面には、上記内側補強リブの延長線上に外側補強リブが形成されている構成とした。
【0009】
第4の発明では、第1の発明において、第1部材の周壁部と第2部材の補強壁部とが振動溶着により接合され、周壁部の補強壁部と対向する部分には、振動溶着の振動方向に突出する周壁リブが設けられ、上記補強壁部の上記周壁部と対向する部分には、振動溶着の振動方向に突出する補強壁リブが設けられ、上記第1部材と上記第2部材とを接合した際に、上記周壁リブは上記補強壁リブに対向する部位からずれるように位置付けられ、上記周壁リブと上記補強壁部との間に隙間が形成されるとともに上記補強壁リブと上記周壁部との間に隙間が形成される構成とした。
【0010】
第5の発明では、第1から4のいずれか1つの発明において、第1部材の内方に第2部材が接合されるとともに上記第1部材と上記第2部材との間には空洞部が形成され、上記空洞部の周壁には、上記空洞部に熱媒体が流入するように該空洞部と連通する流入孔と、上記空洞部から熱媒体が流出するように該空洞部と連通する流出孔とが形成されている構成とした。
【0011】
第6の発明では、第5の発明において、上記第1部材と上記第2部材との少なくとも一方には、他方へ向かって突出するとともに熱媒体の流れる方向に沿って延び、他方に接合される空洞補強リブが形成されている構成とした。
【発明の効果】
【0012】
第1の発明によれば、第1部材と第2部材とを各々成形した後に第1部材の周壁部に第2部材の補強壁部を接合するようにしたので、結果としてオイルパン全体の周壁は厚いものとなり、オイルパンの周壁の剛性を高めることができる。また、第1部材と第2部材とを各々成形することで各々の板厚を厚く成形する必要がなく、これにより各々の部材の製作誤差を小さくできる。したがって、製作誤差の少ない第1部材と第2部材とを接合してオイルパンを形成するので製作誤差の少ないつまり寸法精度の高いオイルパンとすることができる。
【0013】
第2の発明によれば、第1部材と第2部材とを接合すると、第1部材の周壁部に設けられた周壁リブと第2部材の補強壁部に設けられた補強壁リブとが接触するので、オイルパンの周壁をさらに剛性の高いものとすることができる。
【0014】
第3の発明によれば、第1部材と第2部材とを接合した状態でオイルパンの周壁を内側補強リブの延長線方向に見たときに、外側補強リブが内側補強リブと重複するようになるので、オイルパンの周壁をさらに剛性の高いものとすることができる。
【0015】
第4の発明によれば、周壁リブ及び補強壁リブを設けて剛性を向上させる場合に、周壁リブと補強壁部との間に隙間を形成し、補強壁リブと周壁部との間に隙間を形成しているので、振動溶着時に周壁リブと補強壁リブとが振動の邪魔とならないようにでき、確実に溶着できる。
【0016】
第5の発明によれば、例えば、冷却された熱媒体や加熱された熱媒体を流入孔から空洞部に流入させることで熱媒体とオイルとを熱交換させ、オイル貯留部内のオイルの温度を調節できるようになる。したがって、動力装置にオイルを供給する前に、オイルの温度を最適な温度に調節してから供給することができる。
【0017】
第6の発明によれば、空洞補強リブによって第1部材と第2部材とが繋がるのでオイルパンの剛性が高くなるとともに、上記空洞補強リブが熱媒体の流れる方向に沿って設けられているので、熱媒体の流れを整流することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係るオイルパン1を示すものである。オイルパン1は、自動車の前部に設けられたエンジンルームに搭載されるエンジン(図示せず)用のものであり、該エンジンのシリンダブロック(図示せず)の下面に取り付けられるようになっている。上記オイルパン1はエンジンの潤滑経路の一部に使用され、オイルパン1内に溜められたオイルは、オイルパン1内に配設されたストレーナ(図示せず)から吸入され、エンジン各部に供給されて循環した後、オイルパン1内に戻るようになっている。尚、エンジンルームに搭載されたエンジンの向きは、クランク軸が車両左右方向に延びる向きとなっている。
【0019】
この実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
【0020】
オイルパン1は、略直方体の形状をなしており、外側容器部(第2部材)2と該外側容器部2の内部に接合される内側容器部(第1部材)3とで構成されている。
【0021】
外側容器部2は、略直方体の形状をなす樹脂製の射出成形品であり、図1乃至3に示すように、底壁部4と、該底壁部4の周縁から立ち上がる補強壁部5と、上記補強壁部5の左端に形成された締結部58とを有している。
【0022】
図3に示すように、底壁部4は車両の左右方向に長い板状をなしている。上記底壁部4の周縁には、図5に示すように、上方に突出し底壁部4の周縁に沿って延びる環状突出部4bが形成されている。また、図3乃至図5に示すように、底壁部4の中央部分には、上方に向かって突出するとともに左右方向に真っ直ぐ延びる板状の外側リブ4cが前後方向において等間隔に3つ形成されている。
【0023】
補強壁部5は、底壁部4の周縁から上方に真っ直ぐ立ち上がる第1補強壁部51と、該第1補強壁部51の上方周縁において第1補強壁部51と直交するように外方に突出する外側重合面部52と、該外側重合面部52の外周縁から上方に真っ直ぐ立ち上がる第2補強壁部53と、該第2補強壁部53の上端周縁において第2補強壁部53と直交するように外方に突出する外側フランジ部54とを有している。つまり、補強壁部5の一部には段差ができるように成形されている。上記外側重合面部52及び外側フランジ部54の厚さは、第1補強壁部51及び第2補強壁部53より厚く形成されている。そして補強壁部5は、オイルパン1の周壁の厚さの略半分程度の厚さで形成されている。上記外側重合面部52の上面には、上方に突出して外側重合面部52に沿って延びる環状突出部52aが形成されている。また、上記外側フランジ部54には、外周縁から上方に突出して外側フランジ部54に沿って延びる環状取付部55が形成されている。また、環状取付部55には上方に開口し、環状取付部55に沿って延びる環状凹部55aが形成されている。さらに、図1に示すように、環状取付部55には、オイルパン1をシリンダブロック(図示せず)に締結するためのボルト(図示せず)が挿通するボルト挿通孔Bhが環状取付部55の延びる方向に間隔をあけて設けられている。図3及び図5に示すように、外側フランジ部54における環状取付部55の内方には、上方に突出し環状取付部55に沿って延びる環状突出部54aが形成されている。該環状突出部54aの突出高さは、環状取付部55の突出高さよりも低く設定されている。
【0024】
図2に示すように、補強壁部5の左側に位置する内壁面には、右側に突出し上下方向に延びる第1補強壁リブ5aが前後方向に一対形成され、補強壁部5の右側に位置する内壁面には、左側に突出し上下方向に延びる第2補強壁リブ5bが前後方向に一対形成されている。また、補強壁部5の前側に位置する外壁面及び後側に位置する外壁面には、外方に突出し上下方向に延びる外側補強リブ59aが左右方向に間隔をあけて形成されている。また、補強壁部5の左側に位置する外壁面及び右側に位置する外壁面には、外方に突出し上下方向に延びる外側補強リブ59bが前後方向に間隔をあけて形成されている。
【0025】
図3に示すように、補強壁部5の左側に位置する壁面の下部には、前後方向中央において中心軸が左右方向に沿うように左側に突出する円筒形状の流入部56が形成されており、補強壁部5の右側に位置する壁面の下部には、前後方向中央において中心軸が左右方向に沿うように右側に突出する円筒形状の流出部57が形成されている。上記流入部56内部には、後述する空洞部10と連通する流入孔12が形成され、上記流出部57内部には、空洞部10と連通する流出孔13が形成されている。
【0026】
締結部58は、変速機のケーシング(図示せず)に締結される部分であり、図1乃至図3に示すように、補強壁部5における左側壁には、前方と後方とに突出するフランジ部58a、58aを有している。そして、フランジ部58aと補強壁部5の左側壁の上部及び下部とには、連続するように左側に突出する環状突出部58bが形成されている。この環状突出部58bには、オイルパン1を変速機のケーシングに締結するためのボルト(図示せず)を挿通させるボルト挿通孔Bhが左右方向に貫通しており、上記ボルト挿通孔Bhは、環状突出部58bの周方向に間隔をあけて4つ設けられている。
【0027】
内側容器部3は、略直方体の形状をなす樹脂製の射出成形品であり、図1乃至3に示すように、底壁部6と、該底壁部6の周縁から立ち上がる周壁部7とにより形成された凹形状のオイル貯留部3aと、上記オイル貯留部3a内に配設され、内側容器部3を補強する第1補強リブ8及び第2補強リブ9とを有している。オイル貯留部3aの上部には、開口部3bが形成されており、シリンダブロック(図示せず)から滴下するオイルは、開口部3bからオイル貯留部3aに流れ込むようになっている。
【0028】
図2に示すように、底壁部6は車両の左右方向に長い板状をなしている。上記底壁部6の周縁には、該底壁部6の周縁に沿って延びる段差部61が設けられている。図5に示すように、段差部61の下面には、外側容器部2の環状突出部4bの先端と対向するように、下方に突出し底壁部6の周縁に沿って延びる環状突出部61aが形成されている。また、底壁部6には、外側容器部2の外側リブ4cと対向するように、下方に向かって突出するとともに左右方向に真っ直ぐ延びる板状の内側リブ6cが、前後方向に3つ等間隔に設けられている。そして、外側容器部2と内側容器部3との接合の際、外側リブ4cと内側リブ6cとの先端同士が接合して本発明の空洞補強リブ11を構成する。
【0029】
図3及び図5に示すように、周壁部7は、底壁部6の周縁から上方に真っ直ぐ立ち上がる第1周壁部71と、該第1周壁部71の上端周縁において第1周壁部71と直交するように外方に突出する内側重合面部72と、該内側重合面部72の外周縁から上方に真っ直ぐ立ち上がる第2周壁部73と、該第2周壁部73の上端周縁において第2周壁部73と直交するように外方に突出する内側フランジ部74とを有している。つまり、周壁部7の一部には段差ができるように成形されている。上記内側重合面部72及び内側フランジ部74の厚さは、第1周壁部71及び第2周壁部73より厚く形成されている。そして周壁部7は、オイルパン1の周壁の厚さの略半分程度の厚さで形成されている。該内側フランジ部74の上面は、内側容器部3が外側容器部2に接合した際に、外側容器部2の環状取付部55の上面と面一となるようになっている。
【0030】
上記内側重合面部72の下面には、外側容器部2の環状突出部52aの先端と対向するように、下方に突出し該内側重合面部72に沿って延びる環状突出部72aが形成されている。また、上記内側フランジ部74の下面には、外側容器部2の環状突出部54aの先端と対向するように、下方に突出し該内側フランジ部74に沿って延びる環状突出部74aが形成されている。
【0031】
また、図2に示すように、周壁部7において左側に位置する外壁面には、第1補強壁リブ5aと対向する位置からずれるように左側に突出する第1周壁リブ7aが前後方向に並んで一対形成され、周壁部7において右側に位置する外壁面には、第2補強壁リブ5bと対向する位置からずれるように右側に突出する第2周壁リブ7bが前後方向に並んで一対形成されている。
【0032】
第1補強リブ8は、板状をなし、図2及び図3に示すように、板厚方向が左右方向に沿うように配設され、環状取付部55の前方に形成されたボルト挿通孔Bh近傍から後方に形成されたボルト挿通孔Bh近傍まで周壁部7の前側部分と後側部分とを連結するように前後方向に延びている。上記第1補強リブ8は、内側容器部3の左右方向中央を中心として対称に一対形成されており、前後方向中央下部にはオイル貯留部3aに溜まるオイルを通過させるオイル通路孔8aが形成されている。
【0033】
第2補強リブ9は、板状をなし、図2及び図5に示すように、板厚方向が前後方向に沿うように配設され、環状取付部55の左側に形成されたボルト挿通孔Bh近傍から右側に形成されたボルト挿通孔Bh近傍まで周壁部7の左側部分と右側部分とを連結するように左右方向に延びている。このとき、上記第2補強リブ9は、内側容器部3の前後方向中央を中心として対称に一対形成されるとともに第1補強壁リブ5aと第2補強壁リブ5bとの間に形成されている。また、左右方向中央下部にはオイル貯留部3aに溜まるオイルを通過させるオイル通路孔9aが形成されている。
【0034】
そして、図2に示すように、外側容器部2と内側容器部3とが接合した際、補強壁部5の左側に位置する内壁面と周壁部7の左側に位置する外壁面との間には隙間が形成され、補強壁部5の右側に位置する内壁面と周壁部7の右側に位置する外壁面との間には隙間が形成されるようになっている。また補強壁部5の前側に位置する内壁面と周壁部7の前側に位置する外壁面とが密着し、補強壁部5の後側に位置する内壁面と周壁部7の後側に位置する外壁面とが密着するようになっている。また、第1補強壁リブ5aの先端と内側容器部3の周壁部7との間に隙間が形成され、第1周壁リブ7aの先端と外側容器部2の補強壁部5との間に隙間が形成されるようになっている。また、第2補強壁リブ5bの先端と内側容器部3の周壁部7との間には隙間が形成され、第2周壁リブ7bの先端と外側容器部2の補強壁部5との間に隙間が形成されるようになっている。さらに、外側補強リブ59aが、前後方向に延びる第1補強リブ(内側補強リブ)8の延長線上に位置し、外側補強リブ59bが、左右方向に延びる第2補強リブ(内側補強リブ)9の延長線上に位置するようになっている。
【0035】
また、図5に示すように、オイルパン1の下部には、底壁部6と、環状突出部4bと、環状突出部61aと、底壁部4との間で囲まれる空洞部10が形成され、図4に示すように、この空洞部10には流入孔12から冷却された熱媒体や熱せられた熱媒体が流入し、流出孔13から流れ出るようになっている。上記空洞部10に流れる熱媒体は、空気や水を用いることができ、例えば、吸気エアやラジエータ液等である。したがって、熱媒体とオイルとを熱交換させることによってオイル貯留部3aに溜まったオイルの温度を調節することができるようになっている。また、空洞部10内に位置する空洞補強リブ11は、空洞部10内を左側から右側に向かって流れる熱媒体の流れに沿って形成されているので、熱媒体の流れを整流することができる。
【0036】
次に、上記のように構成されたオイルパン1を製造する要領について説明する。まず、外側容器部2と内側容器部3とを樹脂成形にて各々個別に成形する。このとき、外側容器部2の補強壁部5はオイルパン1の周壁の厚さの略半分程度の厚さで形成され、内側容器部3の周壁部7はオイルパン1の周壁の厚さの略半分程度の厚さで形成される。したがって、補強壁部5及び周壁部7は、オイルパン1の周壁の厚さよりも薄く成形されるので成形時の精度が高い。次に、外側容器部2の内方に内側容器部3を振動溶着する。このとき、振動溶着治具の内、可動治具(図示せず)に内側容器部3をセットし、固定治具(図示せず)に外側容器部2をセットする。この状態から可動治具を固定治具に押し付けて可動治具を外側容器部2の左右方向に振動させる。このとき、第1補強壁リブ5a及び第2補強壁リブ5bと周壁部7との間に隙間が形成され、第1周壁リブ7a及び第2周壁リブ7bと補強壁部5との間に隙間が形成されているので、振動溶着時に第1補強壁リブ5a及び第2補強壁リブ5bが周壁部7と接触せず、第1周壁リブ7a及び第2周壁リブ7bが補強壁部5と接触しないので振動の邪魔とならない。上記振動溶着により、環状突出部4bの先端と環状突出部61aの先端とが連続して環状に溶着し、環状突出部52aの先端と環状突出部72aの先端とが連続して環状に溶着する。また、環状突出部54aの先端と環状突出部74aの先端とが連続して環状に溶着し、外側リブ4cと内側リブ6cとが溶着する。これらの溶着によって外側容器部2と内側容器部3とが接合される。このとき、外側リブ4cと内側リブ6cとが接合することによって空洞補強リブ11となる。また、補強壁部5の左側に位置する内壁面と周壁部7の左側に位置する外壁面との間には隙間が形成され、補強壁部5の右側に位置する内壁面と周壁部7の右側に位置する外壁面との間には隙間が形成されるようになる。さらに、補強壁部5の前側に位置する内壁面と周壁部7の前側に位置する外壁面とが密着し、補強壁部5の後側に位置する内壁面と周壁部7の後側に位置する外壁面とが密着してオイルパン1が形成される。
【0037】
このように、内側容器部3の周壁部7と外側容器部2の補強壁部5とが接合されてオイルパン1の周壁が形成されるので、オイルパン1の周壁が補強され車両走行時に小石が飛んできてオイルパン1の周壁に当たってもオイルパン1の変形や破損を抑制できる。また、周壁部7及び補強壁部5の一部には段差が成形されるとともに周壁部7と補強壁部5とが周壁の上部、中部、下部の3カ所で互いに環状に連続接合されているのでオイルパン1の周壁に大きな衝撃が加わっても変形や破損を抑制できる。また、エンジンの回転時には、シリンダブロック(図示せず)の振動がオイルパン1に伝達するが、このとき周壁部7が補強壁部5によって補強されているので、周壁部7の振動が抑制されて騒音が低減される。また、周壁部7と補強壁部5とが周壁の上部、中部、下部の3カ所で互いに環状に連続接合されているのでさらに周壁部7の振動が抑制されて騒音が低減される。また、オイルパン1の下部には空洞部10が設けられているので、例えば、エンジンの始動時において、エンジン各部に暖かいオイルを供給したいような場合に、加熱された熱媒体を空洞部10内に流すことでオイルを予め暖めた状態でエンジン各部に供給できるようになる。また、オイルパン1内のオイルの温度が上昇し過ぎた場合には、冷却された熱媒体を空洞部10内に流すことでオイルを冷却し、適温のオイルをエンジン各部に供給できるようになる。さらには、空洞部10内には空洞補強リブ11が熱媒体の流れる方向に沿って設けられているので熱媒体の流れが整流される。
【0038】
以上説明したように、この実施形態に係るオイルパン1によれば、外側容器部2と内側容器部3とを各々成形した後に外側容器部2の補強壁部5に内側容器部3の周壁部7を接合するようにしたので、結果としてオイルパン1全体の周壁は厚いものとなり、オイルパン1の周壁の剛性を高めることができる。また、外側容器部2と内側容器部3とを各々成形することで各々の板厚を、成形時に収縮が不均一に生じない程度の厚さにとどめておくことができ、これにより各々の部材の製作誤差を小さくできる。したがって、製作誤差の少ない外側容器部2と内側容器部3とを接合してオイルパン1を形成するので製作誤差の少ないオイルパン1とすることができる。
【0039】
また、外側容器部2と内側容器部3とを接合すると、外側容器部2の補強壁部5の外壁面に形成された外側補強リブ59aが、内側容器部3のオイル貯留部3aに設けられた第1補強リブ8の延長線上に位置し、外側補強リブ59bが、内側容器部3のオイル貯留部3aに設けられた第2補強リブ9の延長線上に位置するので、オイルパン1の周壁をさらに剛性の高いものとすることができる。
【0040】
また、第1補強壁リブ5a及び第2補強壁リブ5bを補強壁部5に設け、第1周壁リブ7a及び第2周壁リブ7bを周壁部7に設けて剛性を向上させる場合に、第1補強壁リブ5a及び第2補強壁リブ5bと周壁部7との間に隙間を形成し、第1周壁リブ7a及び第2周壁リブ7bと補強壁部5とのとの間に隙間を形成しているので、振動溶着時に互いのリブが振動の邪魔とならないようにでき、確実に溶着できる。
【0041】
また、冷却された熱媒体や加熱された熱媒体を流入孔12から空洞部10に流入させることでオイル貯留部3a内のオイルの温度を調節できるようになる。したがって、エンジン等にオイルを供給する前に、オイルの温度を最適な温度に調節してから供給することができる。
【0042】
また、空洞補強リブ11によって外側容器部2と内側容器部3とが繋がるのでオイルパン1の剛性が高くなるとともに、上記空洞補強リブ11が熱媒体の流れる方向に沿って形成されているので、空洞部10内を流れる熱媒体が整流されるようになる。
【0043】
図6は本発明の変形例1を示す。この変形例1では、補強壁部5の左側に位置する内壁面には、第2補強リブ9の延長線上において右側に突出する第1補強壁リブ5cが前後方向に一対形成され、周壁部7の左側に位置する外壁面には、上記第1補強壁リブ5cと対向する第1周壁リブ7cが形成されている。また、補強壁部5の右側に位置する内壁面には、第2補強リブ9の延長線上において左側に突出する第2補強壁リブ5dが形成され、周壁部7の右側に位置する壁面には、上記第2補強壁リブ5dと対向する第2周壁リブ7dが形成されている。そして、外側容器部2と内側容器部3とを接着剤等で接着した際に、第1補強壁リブ5cの先端と第1周壁リブ7cの先端とが接し、第2補強壁リブ5dの先端と第2周壁リブ7dの先端とが接するようになっている。尚、補強壁部5及び周壁部7との両方からリブが突出し、リブの先端同士が接触する構造となっているが、第1補強壁リブ5cと第1周壁リブ7cとのいずれか一方が形成され、補強壁部5又は周壁部7と接触するような構造であってもよいし、第2補強壁リブ5dと第2周壁リブ7dとのいずれか一方が形成され、補強壁部5又は周壁部7と接触するような構造であってもよい。
【0044】
したがって、この変形例1では、外側容器部2と内側容器部3とを接合すると、外側容器部2の補強壁部5に設けられた第1補強壁リブ5cと内側容器部3の周壁部7に設けられた第1周壁リブ7cとが接触し、第2補強壁リブ5dと第2周壁リブ7dとが接触するので、オイルパン1の周壁をさらに剛性の高いものとすることができる。
【0045】
図7は本発明の変形例2を示す。この変形例2では、本発明の実施形態と内側容器部3の下部の形状が異なっている。すなわち、内側容器部3の底壁部6aは外側容器部2の底壁部4から所定の間隔をあけて設けられ、前後方向の幅が一対の第2補強リブ9間と同じとなるように形成されている。第1周壁部71aは、外側容器部2の第1補強壁部51から前後方向に所定の間隔をあけて設けられ、底壁部6aの周縁から上方に真っ直ぐに立ち上がるように形成されている。該第1周壁部71aの上端は、内側容器部3の上下方向略中央に位置するようになっており、該第1周壁部71aの上方周縁には、第1周壁部71aと直交するように外方に突出する内側重合面部72bが形成されている。そして、外側重合面部52に形成された環状突出部52aと内側重合面部72bに形成された環状突出部72aとが接合することによって、底壁部6aと、第1周壁部71aと、内側重合面部72bと、第1補強壁部51と、底壁部4とによって空洞部10aが形成されるようになっている。
【0046】
したがって、この変形例2では、オイル貯留部3aに溜まるオイルを底壁部6a側からだけでなく、第1周壁部71a側からも空洞部10aを流れる熱媒体によって熱交換できるようになり、オイル貯留部3aに溜まるオイルの温度調節をより速く行うことができる。
【0047】
尚、実施形態1の第1補強リブ8、第2補強リブ9の数は、上記に限られるものではなく、それぞれ3つ以上設けられていてもよい。また、上記第1補強リブ8と第2補強リブ9の板厚は、互いに同じとしてもよいし、異なる板厚としてもよい。また、上記第1補強リブ8と第2補強リブ9は、湾曲する形状としてもよい。
【0048】
また、オイルパン1は周壁の剛性が高いので、第1補強リブ8及び第2補強リブ9を省略することができる。
《発明の実施形態2》
図8は本発明の実施形態2に係るオイルパン1aを示す。このオイルパン1aは、オイルパン本体部(第1部材)20の周壁内方から内側部材(第2部材)30によって補強する構成となっている。
【0049】
オイルパン本体部20は、略直方体の形状をなす樹脂製の射出成形品であり、図8に示すように、底壁部40と、該底壁部40の周縁から立ち上がる周壁部50とにより形成された凹形状のオイル貯留部2aと、オイル貯留部2a内に配設され、オイルパン本体部20を補強する第1補強リブ(図示せず)及び第2補強リブ90とを有している。
【0050】
周壁部50は、底壁部40の周縁から上方に真っ直ぐ立ち上がる第1周壁部510と、該第1周壁部510の上方周縁において第1周壁部510と直交するように外方に突出する外側重合面部520と、該外側重合面部520の外周縁から上方に真っ直ぐ立ち上がる第2周壁部530と、該第2周壁部530の上端周縁において第2周壁部530と直交するように外方に突出する外側フランジ部540とを有している。上記外側重合面部520及び外側フランジ部540の厚さは、第1周壁部510及び第2周壁部530より厚く形成されている。そして上記周壁部50は、オイルパン1aの周壁の厚さの略半分程度の厚さで形成されている。上記外側重合面部520の上面には、上方に突出して外側重合面部520に沿って延びる環状突出部520aが形成されている。また、上記外側フランジ部540には、外周縁から上方に突出して外側フランジ部540に沿って延びる環状取付部550が形成されている。また、環状取付部550には上方に開口し、環状取付部550に沿って延びる環状凹部550aが形成されている。さらに、外側フランジ部540における環状取付部550の内方には、上方に突出し環状取付部550に沿って延びる環状突出部540aが形成されている。該環状突出部540aの突出高さは、環状取付部550の突出高さよりも低く設定されている。
【0051】
内側部材30は、略直方体の形状をなす樹脂製の射出成形品であり、図8に示すように、補強壁部70と、該補強壁部70内に配設され内側部材30を補強する第1補強リブ(図示せず)及び第2補強リブ90とを有している。
【0052】
図8に示すように、補強壁部70は、オイルパン本体部20の第1周壁部510の内壁面に沿うように形成された第1補強壁部710と、該第1補強壁部710の上端周縁において第1補強壁部710と直交するように外方に突出する内側重合面部720と、該内側重合面部720の外周縁から上方に真っ直ぐ立ち上がる第2補強壁部730と、該第2補強壁部730の上端周縁において第2補強壁部730と直交するように外方に突出する内側フランジ部740とを有している。上記内側重合面部720及び内側フランジ部740の厚さは、第1補強壁部710及び第2補強壁部730より厚く形成されている。そして上記補強壁部70は、オイルパン1aの周壁の厚さの略半分程度の厚さで形成されている。該内側フランジ部740の上面は、内側部材30がオイルパン本体部20に接合した際に、オイルパン本体部20の環状取付部550の上面と面一となるようになっている。
【0053】
上記内側重合面部720の下面には、オイルパン本体部20の環状突出部520aの先端と対向するように、下方に突出し該内側重合面部720に沿って延びる環状突出部720aが形成されている。また、上記内側フランジ部740の下面には、オイルパン本体部20の環状突出部540aの先端と対向するように、下方に突出し該内側フランジ部740に沿って延びる環状突出部740aが形成されている。
【0054】
第2補強リブ90は、板状をなし、板厚方向が前後方向に沿うように配設され、左右方向に延びている。上記第2補強リブ90の左右方向中央下部にはオイル貯留部3aに溜まるオイルを通過させるオイル通路孔90aが形成されている。
【0055】
そして、オイルパン本体部20と内側部材30とが接合した際、周壁部50の左側に位置する内壁面と補強壁部70の左側に位置する外壁面との間には隙間が形成され、周壁部50の右側に位置する内壁面と補強壁部70の右側に位置する外壁面との間には隙間が形成されるようになっている。また周壁部50の前側に位置する内壁面と補強壁部70の前側に位置する外壁面とが密着し、周壁部50の後側に位置する内壁面と補強壁部70の後側に位置する外壁面とが密着するようになっている。このとき、内側部材30には底壁が設けられていないので、オイルパン1aの下部には空洞部が形成されない構成となっている。
【0056】
実施形態2におけるオイルパン1aを製造する要領は、実施形態1と同じであるため詳細な説明は省略する。
【0057】
したがって、実施形態2では、実施形態1と同様の効果が得られるとともに、オイルパン1a下部に空洞部がないのでオイルを貯留する容量を大きくすることができる。
【0058】
図9は実施形態2の変形例1を示す。この変形例1では、以下に述べる点が実施形態2と異なっているほかは、実施形態2と同様に構成されているので、同一構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。すなわち、変形例1では、図9に示すように、補強壁部70に第1補強壁部710が設けられておらず、内側部材30は、内側重合面部720と、第2補強壁部730と、内側フランジ部740と、第1補強リブ(図示せず)と、第2補強リブ90とで構成されている。
【0059】
したがって、この変形例1では、必要最小限の材料を用いて、特に剛性の低下し易いオイルパン1aの開口周縁の側壁の剛性を高める構造とすることができる。
【0060】
また、本発明の実施形態1における補強壁部5は、底壁部4の周縁から上方に斜めに立ち上がる第1補強壁部51と、該第1補強壁部51の上方周縁において第1補強壁部51と略水平になるように外方に突出する外側重合面部52と、該外側重合面部52の外周縁から上方に斜めに立ち上がる第2補強壁部53と、該第2補強壁部53の上端周縁において第2補強壁部53と略水平になるように外方に突出する外側フランジ部54とからなるようにしてもよい。
【0061】
また、周壁部7と補強壁部5とが周壁の上部、中部、下部の3カ所において環状に連続接合されているが、断続的に接合されるようにしてもよい。
【0062】
また、外側容器部2と内側容器部3とを組み付けたときに、周壁部7における右側壁と補強壁部5における右側壁との間には隙間が形成され、周壁部7における左側壁と補強壁部5における右側壁との間には隙間が形成されているが、それぞれ隙間が形成されないような構造としてもよい。
【0063】
また、外側容器部2と内側容器部3とを組み付けたときに、周壁部7における前側壁と補強壁部5における前側壁との間に隙間を形成し、周壁部7と補強壁部5との少なくとも一方にリブ(図示せず)を設けて隙間を埋めるようにしてもよいし、周壁部7における後側壁と補強壁部5における後側壁との間に隙間を形成し、周壁部7と補強壁部5との少なくとも一方にリブ(図示せず)を設けて隙間を埋めるようにしてもよい。そして、上記リブ(図示せず)を第1補強リブ8の延長線上に設けることによってオイルパン1を衝撃吸収し易い構造とすることができる。
【0064】
尚、本発明は、オートマチックトランスミッション等の動力機械のオイルパンとして適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明は、例えば、自動車のエンジンに装着するのに適している。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明のオイルパンを示す斜視図である。
【図2】図1のオイルパンの平面図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【図4】図3のC−C線における断面図である。
【図5】図2のB−B線における断面図である。
【図6】実施形態1の変形例1における図2相当図である。
【図7】実施形態1の変形例2における図5相当図である。
【図8】実施形態2における図5相当図である。
【図9】実施形態2の変形例1における図5相当図である。
【符号の説明】
【0067】
1 オイルパン
10 空洞部
10a 空洞部
11 空洞補強リブ
12 流入孔
13 流出孔
2 外側容器部(第2部材)
2a オイル貯留部
20 オイルパン本体部(第1部材)
3 内側容器部(第1部材)
3a オイル貯留部
30 内側部材(第2部材)
40 底壁部
5 補強壁部
5a 第1補強壁リブ
5b 第2補強壁リブ
5c 第1補強壁リブ
5d 第2補強壁リブ
50 周壁部
59a 外側補強リブ
59b 外側補強リブ
6 底壁部
6a 底壁部
7 周壁部
7a 第1周壁リブ
7b 第2周壁リブ
7c 第1周壁リブ
7d 第2周壁リブ
8 第1補強リブ(内側補強リブ)
9 第2補強リブ(内側補強リブ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂材を成形してなるオイルパンであって、
底壁部と、該底壁部の周縁から立ち上がる周壁部とにより上部に開口を有するように形成されたオイル貯留部を有する第1部材と、
上記周壁部に接合される補強壁部を有する第2部材とを備えていることを特徴とするオイルパン。
【請求項2】
請求項1に記載のオイルパンにおいて、
周壁部には周壁リブが設けられ、
補強壁部には補強壁リブが設けられ、
上記第1部材と上記第2部材とが互いに接合された際に上記周壁リブと上記補強壁リブとが接することを特徴とするオイルパン。
【請求項3】
請求項1に記載のオイルパンにおいて、
オイル貯留部内には、周壁部の周方向に互いに離れた部位同士を連結するように、かつ、平面視で上記オイル貯留部の開口を横切るように延びる内側補強リブが形成され、
上記周壁部の外壁面及び/又は補強壁部の壁面には、上記内側補強リブの延長線上に外側補強リブが形成されていることを特徴とするオイルパン。
【請求項4】
請求項1に記載のオイルパンにおいて、
第1部材の周壁部と第2部材の補強壁部とが振動溶着により接合され、
周壁部の補強壁部と対向する部分には、振動溶着の振動方向に突出する周壁リブが設けられ、
上記補強壁部の上記周壁部と対向する部分には、振動溶着の振動方向に突出する補強壁リブが設けられ、
上記第1部材と上記第2部材とを接合した際に、上記周壁リブは上記補強壁リブに対向する部位からずれるように位置付けられ、上記周壁リブと上記補強壁部との間に隙間が形成されるとともに上記補強壁リブと上記周壁部との間に隙間が形成されることを特徴とするオイルパン。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1つに記載のオイルパンにおいて、
第1部材の内方に第2部材が接合されるとともに上記第1部材と上記第2部材との間には空洞部が形成され、
上記空洞部の周壁には、上記空洞部に熱媒体が流入するように該空洞部と連通する流入孔と、上記空洞部から熱媒体が流出するように該空洞部と連通する流出孔とが形成されていることを特徴とするオイルパン。
【請求項6】
請求項5に記載のオイルパンにおいて、
上記第1部材と上記第2部材との少なくとも一方には、他方へ向かって突出するとともに熱媒体の流れる方向に沿って延び、他方に接合される空洞補強リブが形成されていることを特徴とするオイルパン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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