説明

オイルヒーター熱交換装置。

【課題】オイルヒーターの欠点である暖房適温に達する時間を短縮し、対流による室温上部と床部との温度差が僅少なオイルヒーター熱交換装置を提供する。
【解決手段】オイルヒーターラジェター上部にファンモーターを取り付ける。
ファンで発生の気流をラジェター上部オイルパイプ両側を覆う整流板および下部オイルパイプに配置する反射板を通過させ急速に熱交換させる、反射板両側にトルクヒンジで固定する、可動性の風向板により暖房方向へ暖気を送出するオイルヒーター熱交換装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オイルヒーターラジェターにファンモーターを取り付けたオイルヒーター熱交換装置である。
【背景技術】
【0002】
従来、オイルヒーターにセラミックヒーターを取り付けた製品がある。
【先行技術文献】

【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために、次のような問題点があった。
(イ)発熱体ラジェターの温度上昇に長時間必要とし急速な暖房には不向きで最大の問題点であった。
(ロ)発熱部ラジェーターフィンが低温で他の暖房機器に比較して、少し離れると暖房効果は特に劣る。
(ハ)輻射熱、特に対流効果に大きく依存するこのため室温上下温度差が大きく床面温度が低く暖房時間経過後も解消されない。
(二)ドアー解放などで暖気を失うと温度上昇に時間を必要とし、解放空間では他の暖房機器に比較して効果は大きく劣る。
(ホ)ラジェターが火傷するほどの高温になる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
オイルヒーターラジェター上部に単数または複数のファンモーターを取り付ける。
ファンモーターで発生する気流をラジェター両側部へ導き熱交換させる、上部オイルパイプを覆う部位に整流板を取り付ける。さらに整流板と等面積程度のスライド式整流板を整流板下部に取り付ける。
下部オイルパイプ軸方向と平行にアルミのような熱良導体の反射板をラジェターに密着させ、反射板長辺両側にトルクヒンジで自在の方向可変性の風向板を取り付ける。
以上のような特徴を有するオイルヒーター熱交換装置である。
【発明の効果】
【0005】
本発明はオイルヒーターの暖房開始時の室温上昇に長時間を必要としていたが、ファンモーターによる急速な熱交換の促進により大幅な短縮を可能にした、ファンにより対流を抑止、サーキュレーター効果により室内温度差を平均化、床面温度の上昇を可能に床暖房のような効果を実現化し、解放空間でもファンモーターによる強制放熱により顕著な暖房効果を得られた。
整流板と発熱体ラジェターに密着した広面積アルミ製反射板と風向板の急速放熱により気流の熱交換を促進して熱交換効率を画期的に向上させると共に、可動風向板により暖気の到達距離を延伸し、同時に埃の巻き上げ防止を可能にした。
ラジェター左右のスライド式整流板の開閉、風向板の角度調整により、暖房遠近の柔軟な対応が可能になった。
無段階のファン速度制御により室温のスムーズな連続制御と就寝時の低床部の温度上昇および低騒音暖房が可能となった。
ラジェター高温部分は、ファンによる冷却により火傷の危険は少なくなり室温の平均化により省エネルギーが可能になった。
小型軽量低電力薄型ファンモーターの採用により、搭載後も重心の移動は低く、安全性が保持され本発明が具体化することとなった。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の使用状態を示す斜視図
【図2】本発明の作動原理を表す図
【図3】本発明のファンモーター部ユニットの斜視図
【図4】本発明のファンモーター部の分解斜視図
【図5】本発明の整流板部使用時の全閉状態(A)と全開状態(B)を示す図
【図6】本発明の整流板部によって覆われる内部のラジェター部分を示す側面図
【図7】本発明の整流板部の分解斜視図
【図8】本発明の反射板、風向板部の取り付け分解斜視図
【図9】本発明の風向板使用状態を示す図
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)ファンモーター(1)を整流板(4)と一体の載置台部(2)へ、ネジ(3)で取り付け、ラジェター(14)上部へ固定する。
(ロ)一体構成の整流板部(4)を内側両側面にゴム(7)を貼り付けた支軸(6)2本で板状の可動整流板(5)を挟みリベット(8)で整流板(4)内部へ取り付ける。
(ハ)風向板(10)を反射板(9)両側へトルクヒンジ(11)でネジナット(12)により固定、反射板(9)をUボルトナット(13)で下部オイルパイプ(16)へ取り付ける、本発明は以上のような構成でこれを使用するときは、オイルヒーターおよびファンモーター(1)電源を投入、ヒーター電力を最大にラジェター両側の可動整流板(5)を全閉位置に設定すると暖房立ち上がり時間を短縮できる、冷風起動を防止するため暖房適温に達するとファンモーター(1)は最大風量で起動する。
ラジェター温度上昇後は風向板(10)を暖房方向へ向け暖気の到達範囲の延伸が可能である、整流板(4)は任意の位置で固定が可能、暖房方向への風量調整ができる、最下部の位置では気流の温度上昇と到達範囲を拡大できる、オイルヒーターを壁面、家具付近に配置する場合、近接する側の可動整流板(5)を閉にセットすると暖房方向へ暖気を効率良く到達させることができる、近くで使用する時は暖房側の可動整流板(5)を開放、輻射熱と相乗効果で低電力切り替えにより省エネルギーとすることができる。
【符号の説明】
【0008】
1 ファンモーター
2 載置台
3 ネジ
4 整流板
5 可動整流板
6 支軸
7 ゴム
8 リベット
9 反射板
10 風向板
11 トルクヒンジ
12 ネジナット
13 Uボルトナット
14 ラジェター
15 上部オイルパイプ
16 下部オイルパイプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オイルヒーターラジェターの上部に単数または複数のファンモーターを取り付けたオイルヒーター熱交換装置。
【請求項2】
下部オイルパイプ軸方向と平行にアルミのような熱良導体の反射板をラジェターに密着させ、反射板長辺両側にトルクヒンジで自在の方向可変性の風向板を取り付けた請求項1におけるオイルヒーター熱交換装置。
【請求項3】
ラジェター両側上部オイルパイプを覆う位置に整流板を取り付け、整流板はスライド式の整流面積を可変構造にした請求項1におけるオイルヒーター熱交換装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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