説明

オクレリズマブ(2H7)の単回一定注入投与量

本発明は、自己免疫疾病の処置用の医薬品の製造におけるCD20アンタゴニストの使用に関し、該医薬品は、該アンタゴニストを1回の治療的に有効な静脈内注入(i.v.)でヒト患者に投与するためのものである。CD20アンタゴニストは好ましくはCD20抗体であり、自己免疫疾病は好ましくは関節リウマチである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己免疫疾病の処置用の医薬品の製造におけるCD20アンタゴニストの使用であって、該医薬品は、該アンタゴニストを1回の治療的に有効な静脈内注入(i.v.)でヒト患者へ投与するためのものである、該使用。
【請求項2】
1回目の投与から4〜6ヶ月後に2回目の完全治療有効量のCD20アンタゴニストの静脈内注入を行なう、請求項1記載の使用。
【請求項3】
2回目の静脈内注入の投与は、1回目の投与後に応答したが再発した患者への投与のためである、請求項2記載の使用。
【請求項4】
CD20アンタゴニストは、CD20モノクローナル抗体である、請求項1〜3のいずれか1項記載の使用。
【請求項5】
1回目と2回目の静脈内注入における投与のための治療有効量は本質的に同じである、請求項1〜4のいずれか1項記載の使用。
【請求項6】
CD20モノクローナル抗体は、キメラ、ヒト化、又はヒトである、請求項4〜5のいずれか1項記載の使用。
【請求項7】
自己免疫疾病は、関節リウマチ、全身性エリテマトーサス(SLE)、ループス腎炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、シェーグレン症候群、視神経脊髄炎(NMO)、ANCA関連血管炎、ウェゲナー病、炎症性腸疾病、突発性血小板減少性紫斑病(ITP)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、自己免疫性血小板減少症、多発性硬化症、乾癬、IgA腎症、IgM多発性神経炎、重症筋無力症、糖尿病、レイノー症候群、及び糸球体腎炎からなる群より選択される、請求項1〜6のいずれか1項記載の使用。
【請求項8】
自己免疫疾病は、関節リウマチである、請求項1〜7のいずれか1項記載の使用。
【請求項9】
患者は、メトトレキセート、TNFアンタゴニスト、又は異なるCD20アンタゴニストを用いた以前の処置に対して不十分な応答を示した、請求項1〜8のいずれか1項記載の使用。
【請求項10】
自己免疫疾病は、活動性関節リウマチである、請求項1〜9のいずれか1項記載の使用。
【請求項11】
活動性関節リウマチは、中程度から重度の関節リウマチである、請求項10記載の使用。
【請求項12】
治療有効量は、10mg〜2000mgである、請求項1〜11のいずれか1項記載の使用。
【請求項13】
CD20抗体は、ヒト化2H7抗体である、請求項1〜12のいずれか1項記載の使用。
【請求項14】
治療有効量は、400mg〜1500mgである、請求項1〜13のいずれか1項記載の使用。
【請求項15】
治療有効量は400mgである、請求項1〜14のいずれか1項記載の使用。
【請求項16】
治療有効量は1000mgである、請求項1〜15のいずれか1項記載の使用。
【請求項17】
治療有効量は1500mgである、請求項1〜16のいずれか1項記載の使用。
【請求項18】
ヒト化CD20抗体は、それぞれ、配列番号6で示される完全長L鎖並びに配列番号7、8、及び15で示される完全長重鎖を含む、2H7変異体A、B、及びI、又はその断片からなる群より選択される、請求項1〜17のいずれか1項記載の使用。
【請求項19】
ヒト化CD20抗体は、配列番号6で示される完全長L鎖及び配列番号7で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、2H7変異体Aである、請求項1〜18のいずれか1項記載の使用。
【請求項20】
ヒト化CD20抗体は、配列番号6で示される完全長L鎖及び配列番号7で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、2H7変異体Aと本質的に同じエピトープに結合する、請求項1〜17のいずれか1項記載の使用。
【請求項21】
ヒト化CD20抗体は、それぞれ、配列番号9で示される完全長L鎖並びに配列番号10、11、12、13及び14で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、2H7変異体C、D、F、G、及びHからなる群より選択される、請求項1〜17のいずれか1項記載の使用。
【請求項22】
ヒト化CD20抗体は、配列番号6で示される完全長L鎖及び配列番号8で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、2H7変異体Bである、請求項1〜18のいずれか1項記載の使用。
【請求項23】
ヒト化CD20抗体は、配列番号9で示される完全長L鎖及び配列番号10で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、2H7変異体Cである、請求項1〜17及び21のいずれか1項記載の使用。
【請求項24】
抗体は、キメラ抗体リツキシマブである、請求項1〜17のいずれか1項記載の使用。
【請求項25】
CD20抗体は、ヒト抗体HUMAX−CD20(商標)である、請求項1〜17のいずれか1項記載の使用。
【請求項26】
CD20抗体は、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)、鎮痛薬、糖質コルチコステロイド、シクロホスファミド、アダリムマブ、レフルノミド、インフリキシマブ、エタネルセプト、オファツムマブ、トシリズマブ、AME−133、Immu−106、及びCOX−2阻害剤からなる群より選択された薬物と併用して投与するためのものである、請求項1〜25のいずれか1項記載の使用。
【請求項27】
第2の治療剤を含む、投与のための請求項1〜26のいずれか1項記載の使用。
【請求項28】
第2の治療剤は、免疫抑制剤である、請求項1〜27のいずれか1項記載の使用。
【請求項29】
第2の治療剤はメトトレキセートである、請求項1〜28のいずれか1項記載の使用。
【請求項30】
メトトレキセートの使用は、10〜25mg/週の用量で投与するためのものである、請求項1〜29のいずれか1項記載の使用。
【請求項31】
CD20抗体の投与前に、1〜6個のDMARDの投与を含む、請求項1〜30のいずれか1項記載の使用。
【請求項32】
CD20抗体の投与前に、ステロイド処置を全く含まない、請求項1〜31のいずれか1項記載の使用。
【請求項33】
活動性関節リウマチ(RA)の処置用の医薬品の製造におけるCD20抗体の使用であって、該医薬品は、400mg〜1500mgの用量の該抗体を1回の治療的に有効な静脈内注入(i.v.)でヒト患者に投与するためのものである、該使用。
【請求項34】
CD20抗体は、キメラ、ヒト化、又はヒトのモノクローナル抗体である、請求項33記載の使用。
【請求項35】
ヒト化CD20抗体は、それぞれ、配列番号6で示される完全長L鎖並びに配列番号7、8及び15で示される完全長重鎖、又はその断片を含む、2H7変異体A、B、及びIからなる群より選択される、請求項33〜34のいずれか1項記載の使用。
【請求項36】
ヒト化CD20抗体は、配列番号6で示される完全長L鎖及び配列番号7で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、2H7変異体Aである、請求項33〜35のいずれか1項記載の使用。
【請求項37】
ヒト化CD20抗体は、配列番号6で示される完全長L鎖及び配列番号7で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、2H7変異体Aと本質的に同じエピトープに結合する、請求項33〜34のいずれか1項記載の使用。
【請求項38】
ヒト化CD20抗体は、それぞれ、配列番号9で示される完全長L鎖並びに配列番号10、11、12、13、及び14で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、2H7変異体C、D、F、G、及びHからなる群より選択される、請求項33〜34のいずれか1項記載の使用。
【請求項39】
ヒト化CD20抗体は、配列番号6で示される完全長L鎖及び配列番号8で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、2H7変異体Bである、請求項33〜35のいずれか1項記載の使用。
【請求項40】
ヒト化CD20抗体は、配列番号9で示される完全長L鎖及び配列番号10で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、2H7変異体Cである、請求項38記載の使用。
【請求項41】
抗体は、キメラ抗体リツキシマブである、請求項33〜34のいずれか1項記載の使用。
【請求項42】
投与の後に、少なくとも4ヶ月間は2回目のCD20抗体の投与を行わない、請求項33〜41のいずれか1項記載の使用。
【請求項43】
400mgの用量のCD20抗体が投与される、請求項33〜42のいずれか1項記載の使用。
【請求項44】
1000mgの用量のCD20抗体が投与される、請求項33〜42のいずれか1項記載の使用。
【請求項45】
1500mgの用量のCD20抗体が投与される、請求項33〜42のいずれか1項記載の使用。
【請求項46】
活動性関節リウマチ(RA)の処置用の医薬品の製造における、配列番号6で示される完全長L鎖及び配列番号7で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、2H7変異体Aの使用であって、該医薬品は、400mgの用量の該抗体を1回の治療的に有効な静脈内注入(i.v.)でヒト患者に投与するためのものである、該使用。
【請求項47】
活動性関節リウマチ(RA)の処置用の医薬品の製造における、配列番号6で示される完全長L鎖及び配列番号7で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、2H7変異体Aの使用であって、該医薬品は、1000mgの用量の該抗体を1回の治療的に有効な静脈内注入(i.v.)でヒト患者に投与するためのものである、該使用。
【請求項48】
活動性関節リウマチ(RA)の処置用の医薬品の製造における、配列番号6で示される完全長L鎖及び配列番号7で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、2H7変異体Aの使用であって、該医薬品は、1500mgの用量の該抗体を1回の治療的に有効な静脈内注入(i.v.)でヒト患者に投与するためのものである、該使用。
【請求項49】
投与の後に、少なくとも4ヶ月間は2回目のCD20抗体の投与を行わない、請求項46〜48のいずれか1項記載の使用。
【請求項50】
(a)CD20アンタゴニストを含む容器、及び(b)ヒト被験体における自己免疫疾病を処置するための指示書を含む添付文書を含む、製品であって、ここでの指示書には、被験体に、1回の静脈内注入として完全治療有効量のCD20アンタゴニストが投与されると示されている、該製品。
【請求項51】
CD20アンタゴニストは、キメラ、ヒト化、又はヒトのCD20モノクローナル抗体である、請求項51の製品。
【請求項52】
自己免疫疾病は、関節リウマチである、請求項50〜51のいずれか1項記載の製品。
【請求項53】
CD20アンタゴニストは、配列番号6で示される完全長L鎖及び配列番号7で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、CD20抗体2H7変異体Aである、請求項50〜52のいずれか1項記載の製品。
【請求項54】
指示書には、400mg〜1500mgの完全治療有効量が示されている、請求項50〜53のいずれか1項記載の製品。
【請求項55】
(a)CD20抗体を含む容器、及び(b)ヒト被験体における関節リウマチを処置するための指示書を含む添付文書を含む、製品であって、ここでの指示書には、被験体に、1回の静脈内注入として400mg〜1500mgの完全治療有効量のCD20抗体が投与されると示されている、該製品。
【請求項56】
CD20抗体は、配列番号6で示される完全長L鎖及び配列番号7で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、ヒト化2H7変異体Aである、請求項56記載の製品。
【請求項57】
ヒト化2H7変異体Aは、10mM硫酸ヒスチジン、60mg/mlスクロース、0.2mg/mlポリソルベート20、及び滅菌注射用水中において、pH5.8で、20mg/mlの抗体となるように製剤化される、請求項55〜56のいずれか1項記載の製品。
【請求項58】
1回限りの静脈内投与に適した形態の完全有効量のCD20抗体を含む、薬学的製剤。
【請求項59】
CD20抗体は、配列番号6で示される完全長L鎖及び配列番号7で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、ヒト化2H7変異体Aである、請求項58記載の薬学的製剤。
【請求項60】
有効量は400mg〜1500mgである、請求項58〜59のいずれか1項記載の薬学的製剤。
【請求項61】
CD20抗体は、配列番号6で示される完全長L鎖及び配列番号7で示される完全長H鎖、又はその断片を含む、ヒト化2H7変異体Aである、請求項58〜60のいずれか1項記載の薬学的製剤。
【請求項62】
ヒト化2H7変異体Aは、10mM硫酸ヒスチジン、60mg/mlスクロース、0.2mg/mlポリソルベート20、及び滅菌注射用水中において、pH5.8で、20mg/mlの抗体となるように製剤化される、請求項58〜61のいずれか1項記載の薬学的製剤。

【公表番号】特表2011−501734(P2011−501734A)
【公表日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−526246(P2010−526246)
【出願日】平成20年9月16日(2008.9.16)
【国際出願番号】PCT/EP2008/062286
【国際公開番号】WO2009/040268
【国際公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】