オンデマンド式アイスティーのためのシステムおよび方法
オンデマンド式アイスティーを製造するための飲料抽出システム。飲料抽出システムは、濃縮飲料抽出器、濃縮飲料抽出器と連通する1つまたは複数の抽出水回路、1つまたは複数の補給水回路、および抽出水回路および補給水回路と連通する1つまたは複数の背圧弁を含むことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
[0101] 本出願は、2008年8月8日に出願され、現在係属中であり、参照によってその全体を本明細書に援用する、「Systems and Methods for On Demand Iced Tea」という名称の米国特許出願第12/188,250号の一部継続出願である。
【0002】
[0102] 本出願は一般に、茶を抽出するためのシステムおよび方法に関し、より詳細には、オンデマンド式にアイスティーを提供するように、高濃縮された茶を抽出し、次いで濃縮された茶を迅速に希釈するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0103] 茶および他のタイプの浸出飲料を提供するための多くの方法が知られている。これらの方法は、伝統的なティーバッグを使用するものから、茶抽出物および濃縮物を使用するものまで、多岐にわたっている。伝統的なティーバッグは高品質の茶を提供することができるが、ティーバッグは一般に、少なくとも短時間内に、より大量の茶を提供するには適していない。茶抽出物および濃縮物は、より大量の茶を迅速に提供することができ、長期間保存することもできる。しかし、そのような抽出物および濃縮物から製造された茶の品質は、多くの場合、伝統的なティーバッグから作られた茶の品質ほど高くない。
【0004】
[0104] アイスティーとして供される茶の抽出には、他の問題もある。茶は一般に、抽出後、氷を追加する前に少なくとも室温まで冷却しなければならず、そうでなければ氷が溶けて茶を希釈することがある。さらに、多くの場合、茶には甘味料および香料を追加する。しかし、これらの添加物は一般に、手で計量し混合しなければならない。したがってアイスティーの調製は、いくらか手間がかかり、時間を要する工程となることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0105] したがって、より大量に、かつ伝統的なティーバッグを使用して可能であるよりも短い時間で、高品質のアイスティーを抽出する、改善されたシステムおよび方法が望まれている。本明細書で説明するシステムおよび方法は、好ましくは高品質および大量のアイスティーを、効率的かつ費用効果的に製造する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0106] したがって、本出願は、オンデマンド式アイスティーを製造するための飲料抽出システムを提供する。飲料抽出システムは、濃縮飲料抽出器と、濃縮飲料抽出器と連通する1つまたは複数の抽出水回路と、1つまたは複数の補給水回路と、抽出水回路および補給水回路と連通する1つまたは複数の背圧弁とを含むことができる。
【0007】
[0107] 飲料抽出システムは、濃縮飲料抽出器の下流に混合ノズルをさらに含むことができる。第1の補給水回路は濃縮飲料抽出器と連通することができ、第2の補給水回路は混合ノズルと連通することができる。背圧弁を備えた1つまたは複数の添加物回路は、混合ノズルと連通することができる。添加物回路は、1つまたは複数の甘味料回路および1つまたは複数の香料回路を含むことができる。背圧弁のそれぞれは、ピストンおよび複数の出口ポートを含むことができる。調圧弁は抽出水回路および補給水回路と連通することができる。背圧弁のそれぞれは、あらかじめ定められた流量を有することができる。
【0008】
[0108] 飲料抽出システムは、脱着可能な注出沸かし器をさらに含むことができる。脱着可能な注出沸かし器に、ロードセルを関連付けることができる。飲料抽出システムは、選択表示部をさらに含むことができる。制御装置は、濃縮飲料抽出器および背圧弁と接続することができる。
【0009】
[0109] 飲料抽出システムは、濃縮飲料抽出器の下流にあり、補給水回路と連通するいくつかの混合ノズルをさらに含むことができる。いくつかの注出沸かし器は、混合ノズルの下流に配置することができる。飲料抽出システムはまた、濃縮飲料抽出器の下流にあり、補給水回路と連通する可動式混合ノズルも含むことができる。いくつかの注出沸かし器は、可動式ノズルの下流に配置することができる。
【0010】
[0110] 本出願はさらに、希釈された飲料を注出する方法を提供することができる。方法は、あらかじめ定められた流量の抽出水を第1の背圧弁を介して水供給源から抽出器へと流す工程と、抽出器内で濃縮飲料を抽出する工程と、濃縮飲料を混合ノズルへと流す工程と、あらかじめ定められた流量の補給水を第2の背圧弁を介して水供給源から混合ノズルへと流す工程と、希釈された飲料を形成するために、濃縮飲料および補給水を混合する工程とを含むことができる。流す工程は、水供給源を一定圧力に調整する工程を含むことができる。方法は、あらかじめ定められた流量の添加物を第3の背圧弁から混合ノズルへと流す工程をさらに含むことができる。
【0011】
[0111] 本出願はさらに、低圧抽出システムを提供する。低圧抽出システムは、濃縮飲料抽出器と、濃縮飲料抽出器と連通する1つまたは複数の抽出水回路と、1つまたは複数の補給水回路と、1つまたは複数の添加物回路と、抽出水回路、補給水回路、および添加物回路と連通するいくつかの背圧弁と、濃縮飲料抽出器、補給水回路、および添加物回路と連通する混合ノズルとを含むことができる。
【0012】
[0112] 第1の補給水回路は濃縮飲料抽出器と連通することができ、第2の補給水回路は混合ノズルと連通することができる。調圧弁は抽出水回路および補給水回路と連通することができる。背圧弁のそれぞれは、あらかじめ定められた流量を含むことができる。低圧抽出システムは、ロードセルが関連付けられた脱着可能な注出沸かし器をさらに含むことができる。
【0013】
[0113] 本出願はさらに、飲料抽出システムを提供する。飲料抽出システムは、濃縮飲料を抽出するための抽出器と、抽出器と連通するいくつかの混合ノズルと、濃縮飲料に補給水を供給するように、混合ノズルと連通するいくつかの補給水ラインとを含むことができる。
【0014】
[0114] 本出願はさらに、飲料抽出システムを提供する。飲料抽出システムは、濃縮飲料を抽出するための抽出器と、抽出器と連通する可動式混合ノズルと、濃縮飲料に補給水を供給するように、可動式混合ノズルと連通する補給水ラインと、可動式混合ノズルと連通するいくつかの注出沸かし器とを含むことができる。
【0015】
[0115] 本出願のこれらおよび他の特徴および改良点は、いくつかの図面および添付の特許請求の範囲と併せて以下の詳細な説明を読めば、当業者には明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】[0116] 本明細書で説明されるアイスティー抽出システムの概略図である。
【0017】
【図2】[0117] 図1のアイスティー抽出システムの外部側面図である。
【0018】
【図3】[0118] 図1のアイスティー抽出システムで使用することができる茶抽出器の側面断面図である。
【0019】
【図4A】[0119] 引き込まれた位置にあるピストンとともに示す、図3の茶抽出器の抽出室の側面断面図である。
【0020】
【図4B】[0120] 伸長した位置にあるピストンとともに示す、図3の茶抽出器の抽出室の側面断面図である。
【0021】
【図5】[0121] 本明細書で説明される低圧抽出システムの概略図である。
【0022】
【図6】[0122] 本明細書で説明される背圧デバイスの側面断面図である。
【0023】
【図7】[0123] 図5の低圧抽出システムの外部斜視図である。
【0024】
【図8】[0124] 図5の低圧抽出システムによって実行することができるレシピのグラフである。
【0025】
【図9】[0125] 様々な抽出技術を示すチャートである。
【0026】
【図10】[0126] 複数の混合ノズルを備えた低圧茶抽出システムの代替実施形態の概略図である。
【0027】
【図11】[0127] 可動式混合ノズルを備えた低圧茶抽出システムの代替実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[0128] 図面を参照すると、いくつかの図面を通して同様の番号は同様の要素を示すが、図1は本明細書で説明されるアイスティー抽出システム100を示す。アイスティー抽出システム100は茶抽出器110を含む。以下でより詳細に説明するように、茶抽出器100は、オランダ国Sliedrecht所在のde Jong Duke社から「COEX(登録商標)」という商標名で販売されている抽出デバイスとすることができる。本明細書では、同様のタイプの抽出デバイスを使用することもできる。
【0029】
[0129] アイスティー抽出システム100はさらに、1つまたは複数の茶供給源120を含む。任意の数の茶供給源120を使用することができる。茶供給源120は一般に、ばらの茶葉130を保持することができる。茶葉130は、紅茶、緑茶、白茶、ウーロン茶、組み合わせ、または任意のタイプの加工された茶葉、ハーブティー、または同様の材料を含むことができる。茶供給源120は、どのような所望の容量または形状とすることもできる。1回分の茶葉130を、茶供給源120と連通する1つまたは複数の茶シュート140を介して、または他のタイプの供給機構を介して、茶抽出器100へと供給することができる。
【0030】
[0130] アイスティー抽出システム100はまた、茶抽出器110と連通する、熱湯155が中に入った熱湯供給源150を含むことができる。熱湯供給源150は、ボイラー160と連通する従来の水供給源を含むことができる。ボイラー160は、水を沸騰または沸騰に近い状態にすることができる任意のタイプの従来の水加熱デバイスとすることができる。熱湯供給源150はまた、ボイラー160と連通する熱湯ポンプ170を含むことができる。熱湯ポンプ170は従来の設計のものとすることができる。
【0031】
[0131] アイスティー抽出システム100はさらに、茶抽出器110と連通する、冷たい補給水185または他のタイプの希釈剤が中に入った補給水供給源180を含むことができる。補給水供給源180は、補給水ポンプ190を介して、従来の水供給部および茶抽出器110と連通することができる。補給水ポンプ190は従来の設計のものとすることができ、上記の熱湯ポンプ170と同様とすることができる。
【0032】
[0132] アイスティー抽出システム110はさらに、使用済み茶入れ200を含むことができる。使用済み茶入れ200は、茶抽出器110に隣接して配置することができる。使用済み茶入れ200は、茶抽出器から使用済みの茶葉130を受けることができる。
【0033】
[0133] アイスティー抽出システム100はまた、注出ノズル210を含むことができる。注出ノズル210は、「Dispensing Nozzle」という名称のZieselの共通所有の米国特許第7,383,966号;「Dispensing Nozzle」という名称のZieselの米国特許第7,487,887号;「Dispensing Nozzle Assembly」という名称のZieselの米国特許第7,578,415号;および/または「Dispensing Nozzle Assembly」という名称のZieselの米国特許公報第2009/0032609号に記載されているものと同様とすることができる。甘味料の希釈は、米国特許公報第2009/0032609号または「Systems and Methods for Predilution of Sweetener」という名称のZieselの米国出願第12/251,469号に記載されているように実施することができる。米国特許第7,383,966号;米国特許第7,487,887号;米国特許第7,578,415号;米国特許公報第2009/0032609号;および米国出願第12/251,469号は、その全体を参照によって本願に援用する。本明細書では、同様のタイプのノズルおよび希釈技術を使用することもできる。
【0034】
[0134] この例では、注出ノズル210は、様々な流体を混合し、混合された流体流を容器230に向けるように、中心の細長いターゲット220を含むことができる。本明細書では、他のタイプの混合デバイスを使用することもできる。容器230は一杯用カップとすることができ、あるいは容器230はピッチャー、沸かし器、またはより大量の茶のための他のタイプの入れ物の形態とすることができる。注出ノズル210は、抽出茶ライン240を介して、茶抽出器110と連通することができる。
【0035】
[0135] アイスティー抽出システム100はまた、いくつかの添加物供給源250を含むこともできる。添加物供給源250は、1つまたは複数の甘味料供給源260を含むことができる。甘味料供給源260は、その中に1つまたは複数の甘味料270を含むことができる。甘味料270は天然または人工甘味料とすることができる。甘味料270は、スクロース、高フルクトースコーンシロップ、および/または他のタイプの従来の甘味料を含むことができる。添加物供給源250はまた、いくつかの香料供給源280も含むことができる。香料供給源280は、その中に1つまたは複数の香料290を含むことができる。香料290は、ジュース濃縮物、シロップ、または同様のタイプの材料とすることができる。例えば、香料290は、レモン、桃、または他のタイプの果実あるいは他の香料を含むことができる。添加物供給源250はまた、天然または人工色素;例えばクエン酸またはクエン酸カリウムなどの酸味を制御するための添加物;ビタミン、ミネラル、ハーブエキス、栄養補助食品などの機能性添加物、およびアセトアミノフェンなどの市販(または他の)医薬品;および/または他の所望のタイプの材料を含むことができる。添加物供給源250は、1つまたは複数の添加物ライン300を介して、注出ノズル210と連通することができる。任意の数の添加物ライン300を使用することができる。
【0036】
[0136] アイスティー抽出システム100はまた、氷ディスペンサ310を含むこともできる。氷ディスペンサ310は、氷320を容器230または他のものへと提供するように、注出ノズル210または他のものの付近に配置することができる。あるいは、氷ディスペンサ310は、アイスティー抽出システム100から離すことができる。本明細書では、様々なタイプの冷却手段を使用することができる。
【0037】
[0137] 図2に示すように、上記のアイスティー抽出システム100の構成部品を筐体330内に配置することができる。筐体330は、注出ノズル210を介して飲料を充填する間、容器230を上に置くための支持体340を含むことができる。アイスティー抽出システム100の筐体330はまた、筐体330上に配置された表示部350も含むことができる。表示部350は、消費者が飲料を選択することができる任意のタイプの選択デバイスとすることもできる。これらの選択は、茶供給源120からの紅茶葉または緑茶葉130、および添加物供給源250からの甘味料270、香料290などの様々なタイプの添加物を含むことができる。氷ディスペンサ310からの氷320の追加も、選択することができる。本明細書では、任意の他のタイプの選択手段を使用することができる。表示部350は対話型とすることができる。表示部350およびアイスティー抽出システム100は、全体として、診断、注出量、支払、再供給、選択変更などについて通信を提供するように、ネットワーク接続することができる。
【0038】
[0138] 図3、4A、および4Bは、茶抽出器110をより詳細に示す。茶抽出器110は内部抽出室360を含むことができる。内部抽出室360は、熱湯ライン370を介して熱湯供給源150と連通する。内部室360は、その中に配置されたピストン380を含むことができる。ピストン380は従来の設計のものとすることができる。ピストン380は、内部抽出室360内で概して水密なシールを形成する。ピストン380は、偏心カム390によって駆動されると、内部抽出室360内で上下に移動することができる。本明細書では、他のタイプの駆動機構を使用することもできる。
【0039】
[0139] 茶抽出器110の内部抽出室360は、上側キャップ400によって閉鎖することができる。上側キャップ400は、偏心カム390または他のタイプの駆動機構によって、開位置および閉位置へと操作することができる。上側キャップ400はフィルタ410を含むことができる。フィルタ410は、圧力下で抽出された茶を通過させるが、茶葉130を中にとどめるようなサイズの金属性フィルタとすることができる。上側キャップ400はまた、混合領域420も含むことができる。混合領域420は、ある量の抽出された濃縮茶425を、補給水ライン430を介して補給水システム180からの補給水185と混合させることができる。次いで、ある量の希釈された茶435を、抽出茶ライン340を介して注出ノズル210へと送ることができる。混合領域420はまた、内部抽出室360から離すこともできる。混合領域420は単純に補給水ライン430、内部抽出室360、および抽出茶ライン240を連結する三方弁とすることができ、または混合領域420はこれらの要素のそれぞれを連結する室を含むことができる。
【0040】
[0140] 上側キャップ400はまた、一方の側に鈍い縁部440を含むこともできる。鈍い縁部440は使用済み茶葉130を使用済み茶入れ200へと押し出すように働く。本明細書では他のタイプの廃棄機構を使用することもできる。上側キャップ400はまた、茶供給源120から茶葉230を受け入れるためのノズル450を含むことができる。本明細書では他のタイプの流入機構を使用することもできる。
【0041】
[0141] 使用時には、消費者は表示部350を介してアイスティー飲料を選択することができる。例えば、消費者は紅茶を選択し、次いで甘味料270、香料290、および氷320などの添加物を選択することができる。次いで、アイスティー抽出システム100は、茶供給源120の1つから茶抽出器110のノズル450へと1回分の茶葉130を放出することができる。茶葉130は、茶抽出器110の内部抽出室360へと落下することができる。内部抽出室360には紙フィルタ、バッグ、または他のタイプの紙製供給源は必ずしも必要ではないことに留意されたい。
【0042】
[0142] 図4Aに示すように、茶葉130が内部抽出室360内に配置されると、茶抽出器110の上側キャップ400が内部抽出室360を閉じる。次いで、熱湯供給源150からの熱湯155が、まず蒸らし用の熱湯155を供給し、次いで濃縮茶425を抽出するために、熱湯ライン370を介して内部抽出室360へと注がれる。熱湯155は好ましくは摂氏約98度(華氏約208度)である。本明細書では他の温度、好ましくは摂氏約90度〜摂氏約100度(華氏約194度〜華氏約212度)を使用することができる。茶葉130の抽出にかかる時間は約20〜約30秒であることがあり、好ましくは約23〜約25秒である。本明細書では他の抽出時間を使用することもできる。抽出圧力を変化させることもできる。
【0043】
[0143] 抽出サイクルが終了すると、ピストン380は図4Bに示すように内部抽出室360内に突き出る。この上向きの移動によって、抽出された濃縮茶425は、フィルタ410を通って混合領域420へと押し出される。抽出された濃縮茶425の濃度は、約6.75:1とすることができる。本明細書では、約4:1より大きく約8:1より小さい、任意の濃度を使用することができる。次いで、抽出された濃縮茶425を、補給水ライン430を介して補給水システム180からの補給水185と混合することができる。したがって、抽出された濃縮茶425を希釈された茶435へと希釈し、抽出茶ライン240を介して注出ノズル210へと送ることができる。
【0044】
[0144] 次いで、ピストン380は内部抽出室360内に引き続き突き出ることができる。さらに突き出るとき、ピストン380は茶葉130をパック様構造460へと圧縮する。圧縮によって茶葉130は圧搾され、さらなる量の抽出された濃縮茶425(抽出された茶固形物が含まれている)が、フィルタ410を通って混合領域420へと押し出されるようになる。この最終的な圧搾工程によって、おそらく、圧縮なしで提供される場合より多くの茶固形物および他のタイプの茶成分が含まれた、より高品質の茶飲料が提供されると考えられる。圧搾された量は、抽出された濃縮茶425の最も高濃度の部分となると考えられる。例として、約100ミリリットルの抽出された濃縮茶425がピストン380を介して混合領域420内へと送られる場合、この最終的な圧搾工程によって、余分の約15ミリリットル程度が追加される。(この圧搾された量は、コーヒーを抽出するときは飲むには苦くなりすぎるため、一般に廃棄される。)次いで、合計約115ミリリットルの抽出された濃縮茶425が、約6.75対1の濃度になるように、約775ミリリットルの補給水と混合される。
【0045】
[0145] 次いで、上側キャップ400が内部抽出室360を開けている間、ピストン380をいくらか引き戻すことができる。次いでピストン380は、パック460を内部抽出室360から持ち上げるように、再び突き出る。上側キャップ400は再び枢動して、鈍い歯440がパック460を使用済み茶入れ200へと押し出す。したがって、アイスティー抽出システム100はパック460の形態の使用済み茶葉130以外の廃棄物を生成することがない。
【0046】
[0146] 上記のように、希釈された茶435は、抽出茶ライン240を介して注出ノズル210を通過する。補給水システム180は、圧搾工程が完了した後ある時間にわたって、混合領域420および抽出茶ライン240から残りの茶がなくなるように、補給水185を上側キャップ400の混合領域420を通って抽出茶ライン240へと流し続ける。希釈された茶435は注出ノズル210を通過し、容器230に向かって細長いターゲット220に沿って通過する。アイスティー抽出システム100はまた、選択された添加物をこの時点で混合する。例えば、甘味料供給源260からの甘味料270が、細長いターゲット220に沿って希釈された茶435と混合される。同様に、香料供給源280から選択された香料290も、細長いターゲット220に沿って混合され、容器230に向かって落下する。最後に、アイスティー抽出システム100はまた、所望であれば、氷ディスペンサ310からのある量の氷320を含むこともできる。
【0047】
[0147] したがって、アイスティー抽出システム100は、迅速かつ効率的な方法で、任意の所望量のアイスティーをオンデマンド式に作ることができる。抽出された濃縮茶425の補給水185に対する希釈率は比較的高いので、補給水185は抽出された濃縮茶425の温度を低下させ、希釈された茶435に、氷が尚早に融けることなく、氷をすぐに追加することができるようになっている。同様に、アイスティー抽出システム100は、甘味料270および香料290などの添加物を適正な比率で容器230に自動で追加し混合する。さらに、アイスティー抽出システム100では使用済み茶葉130以外の廃棄物がない。したがって、本明細書で説明するシステムおよび方法は、大量の新鮮な抽出されたアイスティーを迅速かつ効率的な方法で提供する。例えば、1リットルより多いアイスティーを約1分未満程度で抽出することができる。
【0048】
[0148] 図5は、本明細書で説明する低圧茶抽出システム500を示す。低圧茶抽出システム500は、上記のように茶抽出器110を含むことができる。具体的には、茶抽出器110は、de Jong Duke社から「COEX(登録商標)」という商標名で販売されているものとすることができる。本明細書では同様のタイプの抽出デバイスを使用することもできる。茶抽出器110は、ドライフィードホッパー510と連通することができる。ドライフィードホッパー510は、ばらの茶葉130などが中に入った上記の茶供給源120と同様のものとすることができる。ドライフィードホッパー510は、オージェまたは他のタイプの投与機構を介して1回分の茶葉130を茶抽出器110に供給することができる。
【0049】
[0149] 低圧茶抽出システム500はいくつかの流体回路520を含むことができる。本明細書では、任意の数の流体回路520を使用することができる。流体回路520の1つまたは複数は、周囲水供給源530と連通することができる。周囲水供給源530は、任意のタイプの従来の水供給源とすることができる。流体回路520の1つまたは複数は、調圧弁540を介して周囲水供給源530と連通することができる。調圧弁540は従来の設計のものとすることができる。調圧弁540によって、流体回路520に対する流入水圧力を比較的一定にすることができる。
【0050】
[0150] 流体回路520はさらに、1つまたは複数の添加物供給源545と連通することができる。添加物供給源250は、1つまたは複数の甘味料供給源550および1つまたは複数の香料供給源560を含むことができる。甘味料供給源550は、砂糖、高フルクトースコーンシロップなど、任意のタイプの天然または人工甘味料を含むことができる。上記のように、甘味料供給源550は甘味料270を中に含むことができる。同様に、香料供給源560は、上記のようにレモン、桃、または他のタイプの果実あるいは香料などの香料290を含むことができる。本明細書では、任意のタイプの流入可能な添加物などとともに他のタイプの添加物供給源545を使用することができる。
【0051】
[0151] 図5の例では、流体回路520は、第1の抽出水回路570、第2の抽出水回路580、第1の補給水回路590、および第2の補給水回路600という4つの水回路を含む。第1および第2の抽出水回路570、580は、ボイラー610と連通することができる。ボイラー610は上記のボイラー160と同様のものとすることができ、任意のタイプの従来の水加熱デバイスとすることができる。第1および第2の抽出水回路570、580は、ボイラー610内またはその周りで結合することができる。熱湯ライン620はボイラー610を茶抽出器110と連結することができる。茶抽出器110は、茶抽出器110内または熱湯ライン620上に配置された入口弁630を有することができる。第1の補給水回路590は同様に、茶抽出器110および/またはボイラー610の下流の熱湯ライン620と連通することができる。第1の補給水回路590は、周囲温度の補給水を茶抽出器110に供給する。第2の補給水回路600は、以下でより詳細に説明するが、周囲温度の追加の補給水を供給するように、混合ノズルと連通することができる。本明細書では4つの水回路570〜600を説明しているが、任意の数の水回路を使用することができる。本明細書で使用される「水回路」という用語には、あらゆるタイプの希釈剤の使用が含まれる。
【0052】
[0152] 流体回路520はまた、1つまたは複数の添加物回路640も含む。添加物回路640は甘味料供給源550と連通する1つまたは複数の甘味料回路650および香料供給源560と連通する1つまたは複数の香料回路660を含むことができる。本明細書では、任意の数の添加物回路640を任意のタイプの添加物とともに使用することができる。添加物回路640は、以下でより詳細に説明するように、混合ノズルと連通することができる。
【0053】
[0153] 流体回路520はそれぞれ流量制御装置670を含むことができる。流量制御装置670はソレノイド式弁などとすることができる。さらに、流量制御装置670はそれぞれ特定の流量のためのサイズとすることができる。言い換えると、第1の抽出水回路570の流量制御装置670を1秒あたり約2ミリリットルのサイズとすることができ、第2の抽出回路580の流量制御装置670を1秒あたり約3ミリリットルのサイズとすることができる。本明細書では任意の流量を使用することができる。さらに、1秒あたりの流量が約5ミリリットルの流量であることが望ましい場合、抽出水回路570、580を同時に使用することができる。
【0054】
[0154] 流量制御装置670はまた、背圧制御デバイス680として機能することもできる。調圧弁540を使用するため、流体回路520のそれぞれの圧力は比較的一定とすることができる。しかし、茶抽出プロセスの性質により、茶抽出器110および流体回路520内で形成される背圧は、その中の茶葉130が膨張し拡張すると変化する。図6に示すように、背圧制御デバイス680は、いくつかの出口ポート700を備えた内部ピストン690を含むことができる。背圧によって出口ポート700は開き、比較的安定した流量を維持する。調圧弁540からの比較的一定の圧力は平方インチあたり約20〜約30ポンドとすることができ、背圧は平方インチあたり約0〜約18ポンドまたはそれ以上で変化することができる。これらの圧力は変化することができる。
【0055】
[0155] したがって、水調節器540および流量制御装置670の組み合わせによって、上記のポンプ170、190は概して必要がなくなる。したがって、この組み合わせは本明細書で説明する低圧抽出システム500の「低圧」という性質をもたらすが、他の圧力および圧力範囲に対応することもできる。低圧抽出システム500はまた、従来のより高圧の抽出デバイスに比べて、より安全でもある。
【0056】
[0156] 茶抽出器110およびいくつかの流体回路520は、混合ノズル710と連通することができる。茶抽出器110は、濃縮茶ライン720を介して混合ノズル710と連通することができる。本明細書では、Zieselの米国特許公報第2009/0032609号などに説明されているものなど、上記の混合ノズルの1つを使用することができる。抽出された濃縮茶425は、補給水185および甘味料270および香料290などの様々なタイプの添加物と混合することができる。混合ノズル710は容器230と連通することができる。この例では、容器230は、以下でより詳細に説明するように、注出沸かし器730の形態とすることができる。注出沸かし器730は、任意の簡便な形状およびサイズとすることができる。注出沸かし器730は、注出沸かし器730上に配置された従来の注出弁740を含むことができる。注出沸かし器730は、低圧茶抽出システム500から脱着可能である。本明細書では、複数の注出沸かし器を使用することもできる。
【0057】
[0157] 図7に示すように、低圧茶抽出システム500はさらに、低圧茶抽出システム500上に配置された上記の表示部350と同様の表示部750を含むことができる。表示部750は、消費者が飲料を選択することができる、任意のタイプの通信/選択デバイスとすることができる。選択は茶のタイプ、添加物のタイプ、飲料のサイズ、氷の追加などとすることができる。この例では、表示部750は、従来の抽出バスケットなどの形態にすることができる。しかし、本明細書では任意の形状を使用することができる。
【0058】
[0158] 低圧茶抽出システム500は制御装置760を含むことができる。制御装置760は、従来のプログラム可能なマイクロプロセッサなどとすることができる。本明細書では制御装置760は、以下でより詳細に説明するが、特定の飲料を提供するように、表示部750、茶抽出器110、流量制御装置670、および他の構成部品と接続することができる。制御装置760および低圧茶抽出システム500は、全体として、診断、注出量、支払、再供給、選択変更などについて通信を提供するように、ネットワーク接続することができる。
【0059】
[0159] 具体的には、制御装置760はいくつかの「レシピ」770をプログラム可能である。レシピ770は、多くの様々なタイプの飲料を作るように、飲料のタイプおよびサイズ、抽出圧力、抽出時間、および他のパラメータに関して、低圧茶抽出システム500の構成部品の動作を決定する。例えば、図8は1つのそのようなレシピ770を示す。したがって、上記のように使用者は、飲料のタイプ、すなわち紅茶または緑茶、飲料のサイズ、すなわちグラス、ピッチャー、またはガロン、甘味、および香料を選択する。次いで、制御装置760は適切なレシピ770を選択する。
【0060】
[0160] この例では、制御装置760は、フィードホッパー510および茶抽出器110に、1回分の茶葉130を内部抽出室360内に入れ、入口弁630を茶抽出器110に開口するように指示する。約7.0秒で、制御装置760は茶抽出器110の上側キャップ400を閉じるように指示する。ピストン380は、抽出室360内に選択した量に合わせて配置することができる。茶抽出器110が閉じると、ある量の蒸らし用の水が内部抽出室360内で茶葉130を浸すように第1の補給水回路590またはその他から送られる。あらかじめ定められた長さの時間の後、第1および第2の抽出水回路570、580が開いて水をボイラー610へと送り、抽出が開始され、濃縮茶425が混合ノズル710へと流れ始めるようになる。あらかじめ定められた長さの時間は、約20〜45秒とすることができる。補給水回路590、600および添加物回路640も開くことができる。抽出水回路570、580および補給水回路590、600の動作は、互い違いにすることができ、または律動的にすることができる。添加物回路640もまた、層にならず、希釈のための十分な時間が与えられるように、互い違いにすることができ、または律動的にすることができる。抽出プロセス中に茶葉130が膨張し、背圧が上昇すると、流量制御装置670は一定の流量を維持する。上記のように、流量制御装置670は、ポンプデバイスを必要としないように、所望の流量に合わせたサイズになっている。
【0061】
[0161] あらかじめ定められた長さの時間の約40〜60秒がさらに経過した後、抽出水回路570、580が停止すると、茶抽出器110のピストン380は上記のように茶葉130を圧搾することができる。補給水回路590、600は、茶抽出器110を洗い流し、残りがないように、約53秒後まで、いくらか継続することができる。抽出された濃縮茶425、補給水185、甘味料270、および香料290は、ノズル710内およびその下流で混合することができ、容器230へと入る。次いで、茶抽出器110は、茶抽出器110からパック460を排出することができる。
【0062】
[0162] 各工程のタイミングは所望の通り変化させることができる。上記で述べたタイミングは、例示のためのものに過ぎない。同様に、水、茶葉、および添加物の量も所望の通り変化させることができる。レシピ770はまた、氷325を飲料に直接加えるかどうかも考慮することができる。すなわち、氷は所望であれば補給水の量の一部とみなすことができる。いくつかの添加物も希釈を必要とすることがある。したがって、より低圧の茶抽出システム500は、任意の数の茶飲料を迅速かつ効率的な方法で提供することができる。制御装置760は抽出条件を変えることができるので、低圧茶抽出システム500は、安定した飲料を複数サイクル提供することができる。
【0063】
[0163] 実際、低圧茶抽出システム500は、より少ない廃棄物でより多くの茶を作り出しながら、香り、色、濃さ、および全体的特徴に関して、伝統的なドリップ抽出茶と同様の飲料特徴を提供することができる。一定流量の高圧静止フローデバイスとは対照的に、低圧茶抽出システム500は、ドリップ抽出サイクルと概ね類似した茶の抽出を行う。図9に示すように、低圧抽出システム500の茶の抽出は、関連した色および茶固形生成物を有するドリップ抽出茶と同様の放物曲線を有する。茶抽出器110内の一定圧力により、曲線の上部は平坦になり、より安定した飲料を提供する。したがって、低圧抽出システム500は、所望の味の特徴に合わせるように、抽出パラメータを変化させることができる。
【0064】
[0164] 再び図5を参照すると、低圧茶抽出システム500は、制御装置760と接続するロードセル800を含むこともできる。ロードセル800は、任意のタイプの従来の計量デバイスとすることができる。ロードセル800は、容器230、注出沸かし器730などの下に配置することができる。したがって、ロードセル800は、そこにあると思われる希釈された茶435の量をモニタし、制御装置760にフィードバックすることができる。例えば、いくつかのサイクルを行って注出沸かし器730を満たすことができる。したがって、ロードセル800は、注出沸かし器730が満たされ、または所望の量に達したことを判断することができる。
【0065】
[0165] ロードセル800および制御装置760はまた、低圧茶抽出システム500が概ね自己管理することができるように、低圧茶抽出システム500に注出沸かし器730を適時再充填するように指示することができる。制御装置760はまた、低需要期間中などに、サニテーションサイクルの信号を送るように、低圧抽出システム500が動作しないようにすることができる。注出沸かし器730は、低圧茶抽出システム500とは別個にすることができる。したがって、注出沸かし器730は、従来の方法で取り外し、配備することができる。
【0066】
[0166] 図10は、低圧茶抽出システム810の代替実施形態を示す。この実施形態では、複数の注出沸かし器730を使用することができる。その結果、複数の混合ノズル710を使用することもできる。特に、茶濃縮ライン720は、沸かし器弁820を含むことができる。沸かし器弁820は、いくつかのノズルライン830を介して混合ノズル710と連通することができる。沸かし器弁820は、抽出された濃縮茶425の流れを所望の混合ノズル710へと向けることができる。いくつかの流体回路520は、所望の通り補給水および添加物を提供するように、各混合ノズル710と連通することができる。あるいは、共通混合領域を使用することもできる。
【0067】
[0167] ロードセル800は、制御装置760が各沸かし器730を所望の通り充填することができるように、各注出沸かし器730の下に配置することができる。混合ノズル710はそれぞれ、従来の抽出バスケットなどの形態とすることができる。本明細書では任意の形状を使用することができる。本明細書では、任意の数の混合ノズル710および注出沸かし器730を使用することができる。注出沸かし器730はそれぞれ、所望の通り異なるタイプの飲料を含むことができる。
【0068】
[0168] 図11は、低圧茶抽出システム850の他の実施形態を示す。この実施形態では、低圧茶抽出システム850は可動式混合ノズル860を含むことができる。可動式混合ノズル860は、上記の混合ノズル710と同様とすることができるが、各注出沸かし器730の付近に配置されるように、スライド870または他のデバイスに沿って可動または枢動可能とすることができる。制御装置760は可動式混合ノズル860を所望の注出沸かし器730に向けることができる。可動式混合ノズル860は、従来の抽出バスケットなどの形態とすることができる。本明細書では任意の形状を使用することができる。本明細書では、任意の数の注出沸かし器730を使用することができる。注出沸かし器730はそれぞれ、所望の通り異なるタイプの茶飲料を含むことができる。
【0069】
[0169] したがって、複数の注出沸かし器730を使用することができることにより、カウンタースペースなどに関して、低圧茶抽出システム500、810、850の設置面積を減らすことができる。低圧茶抽出システム500、810、850はまた、様々なタイプの抽出された茶が入ったいくつかの注出沸かし器730を提供することもできる。新鮮さおよびより短い保持時間を確保するように、より少ないバッチの茶を使用することもできる。低圧茶システム500、810、850はまた、低需要期間中に、サニテーションサイクルの信号を送るように、さらなる抽出をロックアウトすることもできる。したがって、低圧茶抽出システム500、810、850は動作効率をもたらし、生産量を最適化し、サニテーション頻度を最適化し、エネルギーを節約し、製品の信頼性を実現することができる。
【0070】
[0170] 上記の説明は本出願のある実施形態のみに関するものであり、当業者であれば、添付の特許請求の範囲によって定義された本発明およびその均等物の一般的な趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書に多くの変更および修正を行うことができることは明らかであろう。
【技術分野】
【0001】
関連出願
[0101] 本出願は、2008年8月8日に出願され、現在係属中であり、参照によってその全体を本明細書に援用する、「Systems and Methods for On Demand Iced Tea」という名称の米国特許出願第12/188,250号の一部継続出願である。
【0002】
[0102] 本出願は一般に、茶を抽出するためのシステムおよび方法に関し、より詳細には、オンデマンド式にアイスティーを提供するように、高濃縮された茶を抽出し、次いで濃縮された茶を迅速に希釈するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0103] 茶および他のタイプの浸出飲料を提供するための多くの方法が知られている。これらの方法は、伝統的なティーバッグを使用するものから、茶抽出物および濃縮物を使用するものまで、多岐にわたっている。伝統的なティーバッグは高品質の茶を提供することができるが、ティーバッグは一般に、少なくとも短時間内に、より大量の茶を提供するには適していない。茶抽出物および濃縮物は、より大量の茶を迅速に提供することができ、長期間保存することもできる。しかし、そのような抽出物および濃縮物から製造された茶の品質は、多くの場合、伝統的なティーバッグから作られた茶の品質ほど高くない。
【0004】
[0104] アイスティーとして供される茶の抽出には、他の問題もある。茶は一般に、抽出後、氷を追加する前に少なくとも室温まで冷却しなければならず、そうでなければ氷が溶けて茶を希釈することがある。さらに、多くの場合、茶には甘味料および香料を追加する。しかし、これらの添加物は一般に、手で計量し混合しなければならない。したがってアイスティーの調製は、いくらか手間がかかり、時間を要する工程となることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0105] したがって、より大量に、かつ伝統的なティーバッグを使用して可能であるよりも短い時間で、高品質のアイスティーを抽出する、改善されたシステムおよび方法が望まれている。本明細書で説明するシステムおよび方法は、好ましくは高品質および大量のアイスティーを、効率的かつ費用効果的に製造する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0106] したがって、本出願は、オンデマンド式アイスティーを製造するための飲料抽出システムを提供する。飲料抽出システムは、濃縮飲料抽出器と、濃縮飲料抽出器と連通する1つまたは複数の抽出水回路と、1つまたは複数の補給水回路と、抽出水回路および補給水回路と連通する1つまたは複数の背圧弁とを含むことができる。
【0007】
[0107] 飲料抽出システムは、濃縮飲料抽出器の下流に混合ノズルをさらに含むことができる。第1の補給水回路は濃縮飲料抽出器と連通することができ、第2の補給水回路は混合ノズルと連通することができる。背圧弁を備えた1つまたは複数の添加物回路は、混合ノズルと連通することができる。添加物回路は、1つまたは複数の甘味料回路および1つまたは複数の香料回路を含むことができる。背圧弁のそれぞれは、ピストンおよび複数の出口ポートを含むことができる。調圧弁は抽出水回路および補給水回路と連通することができる。背圧弁のそれぞれは、あらかじめ定められた流量を有することができる。
【0008】
[0108] 飲料抽出システムは、脱着可能な注出沸かし器をさらに含むことができる。脱着可能な注出沸かし器に、ロードセルを関連付けることができる。飲料抽出システムは、選択表示部をさらに含むことができる。制御装置は、濃縮飲料抽出器および背圧弁と接続することができる。
【0009】
[0109] 飲料抽出システムは、濃縮飲料抽出器の下流にあり、補給水回路と連通するいくつかの混合ノズルをさらに含むことができる。いくつかの注出沸かし器は、混合ノズルの下流に配置することができる。飲料抽出システムはまた、濃縮飲料抽出器の下流にあり、補給水回路と連通する可動式混合ノズルも含むことができる。いくつかの注出沸かし器は、可動式ノズルの下流に配置することができる。
【0010】
[0110] 本出願はさらに、希釈された飲料を注出する方法を提供することができる。方法は、あらかじめ定められた流量の抽出水を第1の背圧弁を介して水供給源から抽出器へと流す工程と、抽出器内で濃縮飲料を抽出する工程と、濃縮飲料を混合ノズルへと流す工程と、あらかじめ定められた流量の補給水を第2の背圧弁を介して水供給源から混合ノズルへと流す工程と、希釈された飲料を形成するために、濃縮飲料および補給水を混合する工程とを含むことができる。流す工程は、水供給源を一定圧力に調整する工程を含むことができる。方法は、あらかじめ定められた流量の添加物を第3の背圧弁から混合ノズルへと流す工程をさらに含むことができる。
【0011】
[0111] 本出願はさらに、低圧抽出システムを提供する。低圧抽出システムは、濃縮飲料抽出器と、濃縮飲料抽出器と連通する1つまたは複数の抽出水回路と、1つまたは複数の補給水回路と、1つまたは複数の添加物回路と、抽出水回路、補給水回路、および添加物回路と連通するいくつかの背圧弁と、濃縮飲料抽出器、補給水回路、および添加物回路と連通する混合ノズルとを含むことができる。
【0012】
[0112] 第1の補給水回路は濃縮飲料抽出器と連通することができ、第2の補給水回路は混合ノズルと連通することができる。調圧弁は抽出水回路および補給水回路と連通することができる。背圧弁のそれぞれは、あらかじめ定められた流量を含むことができる。低圧抽出システムは、ロードセルが関連付けられた脱着可能な注出沸かし器をさらに含むことができる。
【0013】
[0113] 本出願はさらに、飲料抽出システムを提供する。飲料抽出システムは、濃縮飲料を抽出するための抽出器と、抽出器と連通するいくつかの混合ノズルと、濃縮飲料に補給水を供給するように、混合ノズルと連通するいくつかの補給水ラインとを含むことができる。
【0014】
[0114] 本出願はさらに、飲料抽出システムを提供する。飲料抽出システムは、濃縮飲料を抽出するための抽出器と、抽出器と連通する可動式混合ノズルと、濃縮飲料に補給水を供給するように、可動式混合ノズルと連通する補給水ラインと、可動式混合ノズルと連通するいくつかの注出沸かし器とを含むことができる。
【0015】
[0115] 本出願のこれらおよび他の特徴および改良点は、いくつかの図面および添付の特許請求の範囲と併せて以下の詳細な説明を読めば、当業者には明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】[0116] 本明細書で説明されるアイスティー抽出システムの概略図である。
【0017】
【図2】[0117] 図1のアイスティー抽出システムの外部側面図である。
【0018】
【図3】[0118] 図1のアイスティー抽出システムで使用することができる茶抽出器の側面断面図である。
【0019】
【図4A】[0119] 引き込まれた位置にあるピストンとともに示す、図3の茶抽出器の抽出室の側面断面図である。
【0020】
【図4B】[0120] 伸長した位置にあるピストンとともに示す、図3の茶抽出器の抽出室の側面断面図である。
【0021】
【図5】[0121] 本明細書で説明される低圧抽出システムの概略図である。
【0022】
【図6】[0122] 本明細書で説明される背圧デバイスの側面断面図である。
【0023】
【図7】[0123] 図5の低圧抽出システムの外部斜視図である。
【0024】
【図8】[0124] 図5の低圧抽出システムによって実行することができるレシピのグラフである。
【0025】
【図9】[0125] 様々な抽出技術を示すチャートである。
【0026】
【図10】[0126] 複数の混合ノズルを備えた低圧茶抽出システムの代替実施形態の概略図である。
【0027】
【図11】[0127] 可動式混合ノズルを備えた低圧茶抽出システムの代替実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[0128] 図面を参照すると、いくつかの図面を通して同様の番号は同様の要素を示すが、図1は本明細書で説明されるアイスティー抽出システム100を示す。アイスティー抽出システム100は茶抽出器110を含む。以下でより詳細に説明するように、茶抽出器100は、オランダ国Sliedrecht所在のde Jong Duke社から「COEX(登録商標)」という商標名で販売されている抽出デバイスとすることができる。本明細書では、同様のタイプの抽出デバイスを使用することもできる。
【0029】
[0129] アイスティー抽出システム100はさらに、1つまたは複数の茶供給源120を含む。任意の数の茶供給源120を使用することができる。茶供給源120は一般に、ばらの茶葉130を保持することができる。茶葉130は、紅茶、緑茶、白茶、ウーロン茶、組み合わせ、または任意のタイプの加工された茶葉、ハーブティー、または同様の材料を含むことができる。茶供給源120は、どのような所望の容量または形状とすることもできる。1回分の茶葉130を、茶供給源120と連通する1つまたは複数の茶シュート140を介して、または他のタイプの供給機構を介して、茶抽出器100へと供給することができる。
【0030】
[0130] アイスティー抽出システム100はまた、茶抽出器110と連通する、熱湯155が中に入った熱湯供給源150を含むことができる。熱湯供給源150は、ボイラー160と連通する従来の水供給源を含むことができる。ボイラー160は、水を沸騰または沸騰に近い状態にすることができる任意のタイプの従来の水加熱デバイスとすることができる。熱湯供給源150はまた、ボイラー160と連通する熱湯ポンプ170を含むことができる。熱湯ポンプ170は従来の設計のものとすることができる。
【0031】
[0131] アイスティー抽出システム100はさらに、茶抽出器110と連通する、冷たい補給水185または他のタイプの希釈剤が中に入った補給水供給源180を含むことができる。補給水供給源180は、補給水ポンプ190を介して、従来の水供給部および茶抽出器110と連通することができる。補給水ポンプ190は従来の設計のものとすることができ、上記の熱湯ポンプ170と同様とすることができる。
【0032】
[0132] アイスティー抽出システム110はさらに、使用済み茶入れ200を含むことができる。使用済み茶入れ200は、茶抽出器110に隣接して配置することができる。使用済み茶入れ200は、茶抽出器から使用済みの茶葉130を受けることができる。
【0033】
[0133] アイスティー抽出システム100はまた、注出ノズル210を含むことができる。注出ノズル210は、「Dispensing Nozzle」という名称のZieselの共通所有の米国特許第7,383,966号;「Dispensing Nozzle」という名称のZieselの米国特許第7,487,887号;「Dispensing Nozzle Assembly」という名称のZieselの米国特許第7,578,415号;および/または「Dispensing Nozzle Assembly」という名称のZieselの米国特許公報第2009/0032609号に記載されているものと同様とすることができる。甘味料の希釈は、米国特許公報第2009/0032609号または「Systems and Methods for Predilution of Sweetener」という名称のZieselの米国出願第12/251,469号に記載されているように実施することができる。米国特許第7,383,966号;米国特許第7,487,887号;米国特許第7,578,415号;米国特許公報第2009/0032609号;および米国出願第12/251,469号は、その全体を参照によって本願に援用する。本明細書では、同様のタイプのノズルおよび希釈技術を使用することもできる。
【0034】
[0134] この例では、注出ノズル210は、様々な流体を混合し、混合された流体流を容器230に向けるように、中心の細長いターゲット220を含むことができる。本明細書では、他のタイプの混合デバイスを使用することもできる。容器230は一杯用カップとすることができ、あるいは容器230はピッチャー、沸かし器、またはより大量の茶のための他のタイプの入れ物の形態とすることができる。注出ノズル210は、抽出茶ライン240を介して、茶抽出器110と連通することができる。
【0035】
[0135] アイスティー抽出システム100はまた、いくつかの添加物供給源250を含むこともできる。添加物供給源250は、1つまたは複数の甘味料供給源260を含むことができる。甘味料供給源260は、その中に1つまたは複数の甘味料270を含むことができる。甘味料270は天然または人工甘味料とすることができる。甘味料270は、スクロース、高フルクトースコーンシロップ、および/または他のタイプの従来の甘味料を含むことができる。添加物供給源250はまた、いくつかの香料供給源280も含むことができる。香料供給源280は、その中に1つまたは複数の香料290を含むことができる。香料290は、ジュース濃縮物、シロップ、または同様のタイプの材料とすることができる。例えば、香料290は、レモン、桃、または他のタイプの果実あるいは他の香料を含むことができる。添加物供給源250はまた、天然または人工色素;例えばクエン酸またはクエン酸カリウムなどの酸味を制御するための添加物;ビタミン、ミネラル、ハーブエキス、栄養補助食品などの機能性添加物、およびアセトアミノフェンなどの市販(または他の)医薬品;および/または他の所望のタイプの材料を含むことができる。添加物供給源250は、1つまたは複数の添加物ライン300を介して、注出ノズル210と連通することができる。任意の数の添加物ライン300を使用することができる。
【0036】
[0136] アイスティー抽出システム100はまた、氷ディスペンサ310を含むこともできる。氷ディスペンサ310は、氷320を容器230または他のものへと提供するように、注出ノズル210または他のものの付近に配置することができる。あるいは、氷ディスペンサ310は、アイスティー抽出システム100から離すことができる。本明細書では、様々なタイプの冷却手段を使用することができる。
【0037】
[0137] 図2に示すように、上記のアイスティー抽出システム100の構成部品を筐体330内に配置することができる。筐体330は、注出ノズル210を介して飲料を充填する間、容器230を上に置くための支持体340を含むことができる。アイスティー抽出システム100の筐体330はまた、筐体330上に配置された表示部350も含むことができる。表示部350は、消費者が飲料を選択することができる任意のタイプの選択デバイスとすることもできる。これらの選択は、茶供給源120からの紅茶葉または緑茶葉130、および添加物供給源250からの甘味料270、香料290などの様々なタイプの添加物を含むことができる。氷ディスペンサ310からの氷320の追加も、選択することができる。本明細書では、任意の他のタイプの選択手段を使用することができる。表示部350は対話型とすることができる。表示部350およびアイスティー抽出システム100は、全体として、診断、注出量、支払、再供給、選択変更などについて通信を提供するように、ネットワーク接続することができる。
【0038】
[0138] 図3、4A、および4Bは、茶抽出器110をより詳細に示す。茶抽出器110は内部抽出室360を含むことができる。内部抽出室360は、熱湯ライン370を介して熱湯供給源150と連通する。内部室360は、その中に配置されたピストン380を含むことができる。ピストン380は従来の設計のものとすることができる。ピストン380は、内部抽出室360内で概して水密なシールを形成する。ピストン380は、偏心カム390によって駆動されると、内部抽出室360内で上下に移動することができる。本明細書では、他のタイプの駆動機構を使用することもできる。
【0039】
[0139] 茶抽出器110の内部抽出室360は、上側キャップ400によって閉鎖することができる。上側キャップ400は、偏心カム390または他のタイプの駆動機構によって、開位置および閉位置へと操作することができる。上側キャップ400はフィルタ410を含むことができる。フィルタ410は、圧力下で抽出された茶を通過させるが、茶葉130を中にとどめるようなサイズの金属性フィルタとすることができる。上側キャップ400はまた、混合領域420も含むことができる。混合領域420は、ある量の抽出された濃縮茶425を、補給水ライン430を介して補給水システム180からの補給水185と混合させることができる。次いで、ある量の希釈された茶435を、抽出茶ライン340を介して注出ノズル210へと送ることができる。混合領域420はまた、内部抽出室360から離すこともできる。混合領域420は単純に補給水ライン430、内部抽出室360、および抽出茶ライン240を連結する三方弁とすることができ、または混合領域420はこれらの要素のそれぞれを連結する室を含むことができる。
【0040】
[0140] 上側キャップ400はまた、一方の側に鈍い縁部440を含むこともできる。鈍い縁部440は使用済み茶葉130を使用済み茶入れ200へと押し出すように働く。本明細書では他のタイプの廃棄機構を使用することもできる。上側キャップ400はまた、茶供給源120から茶葉230を受け入れるためのノズル450を含むことができる。本明細書では他のタイプの流入機構を使用することもできる。
【0041】
[0141] 使用時には、消費者は表示部350を介してアイスティー飲料を選択することができる。例えば、消費者は紅茶を選択し、次いで甘味料270、香料290、および氷320などの添加物を選択することができる。次いで、アイスティー抽出システム100は、茶供給源120の1つから茶抽出器110のノズル450へと1回分の茶葉130を放出することができる。茶葉130は、茶抽出器110の内部抽出室360へと落下することができる。内部抽出室360には紙フィルタ、バッグ、または他のタイプの紙製供給源は必ずしも必要ではないことに留意されたい。
【0042】
[0142] 図4Aに示すように、茶葉130が内部抽出室360内に配置されると、茶抽出器110の上側キャップ400が内部抽出室360を閉じる。次いで、熱湯供給源150からの熱湯155が、まず蒸らし用の熱湯155を供給し、次いで濃縮茶425を抽出するために、熱湯ライン370を介して内部抽出室360へと注がれる。熱湯155は好ましくは摂氏約98度(華氏約208度)である。本明細書では他の温度、好ましくは摂氏約90度〜摂氏約100度(華氏約194度〜華氏約212度)を使用することができる。茶葉130の抽出にかかる時間は約20〜約30秒であることがあり、好ましくは約23〜約25秒である。本明細書では他の抽出時間を使用することもできる。抽出圧力を変化させることもできる。
【0043】
[0143] 抽出サイクルが終了すると、ピストン380は図4Bに示すように内部抽出室360内に突き出る。この上向きの移動によって、抽出された濃縮茶425は、フィルタ410を通って混合領域420へと押し出される。抽出された濃縮茶425の濃度は、約6.75:1とすることができる。本明細書では、約4:1より大きく約8:1より小さい、任意の濃度を使用することができる。次いで、抽出された濃縮茶425を、補給水ライン430を介して補給水システム180からの補給水185と混合することができる。したがって、抽出された濃縮茶425を希釈された茶435へと希釈し、抽出茶ライン240を介して注出ノズル210へと送ることができる。
【0044】
[0144] 次いで、ピストン380は内部抽出室360内に引き続き突き出ることができる。さらに突き出るとき、ピストン380は茶葉130をパック様構造460へと圧縮する。圧縮によって茶葉130は圧搾され、さらなる量の抽出された濃縮茶425(抽出された茶固形物が含まれている)が、フィルタ410を通って混合領域420へと押し出されるようになる。この最終的な圧搾工程によって、おそらく、圧縮なしで提供される場合より多くの茶固形物および他のタイプの茶成分が含まれた、より高品質の茶飲料が提供されると考えられる。圧搾された量は、抽出された濃縮茶425の最も高濃度の部分となると考えられる。例として、約100ミリリットルの抽出された濃縮茶425がピストン380を介して混合領域420内へと送られる場合、この最終的な圧搾工程によって、余分の約15ミリリットル程度が追加される。(この圧搾された量は、コーヒーを抽出するときは飲むには苦くなりすぎるため、一般に廃棄される。)次いで、合計約115ミリリットルの抽出された濃縮茶425が、約6.75対1の濃度になるように、約775ミリリットルの補給水と混合される。
【0045】
[0145] 次いで、上側キャップ400が内部抽出室360を開けている間、ピストン380をいくらか引き戻すことができる。次いでピストン380は、パック460を内部抽出室360から持ち上げるように、再び突き出る。上側キャップ400は再び枢動して、鈍い歯440がパック460を使用済み茶入れ200へと押し出す。したがって、アイスティー抽出システム100はパック460の形態の使用済み茶葉130以外の廃棄物を生成することがない。
【0046】
[0146] 上記のように、希釈された茶435は、抽出茶ライン240を介して注出ノズル210を通過する。補給水システム180は、圧搾工程が完了した後ある時間にわたって、混合領域420および抽出茶ライン240から残りの茶がなくなるように、補給水185を上側キャップ400の混合領域420を通って抽出茶ライン240へと流し続ける。希釈された茶435は注出ノズル210を通過し、容器230に向かって細長いターゲット220に沿って通過する。アイスティー抽出システム100はまた、選択された添加物をこの時点で混合する。例えば、甘味料供給源260からの甘味料270が、細長いターゲット220に沿って希釈された茶435と混合される。同様に、香料供給源280から選択された香料290も、細長いターゲット220に沿って混合され、容器230に向かって落下する。最後に、アイスティー抽出システム100はまた、所望であれば、氷ディスペンサ310からのある量の氷320を含むこともできる。
【0047】
[0147] したがって、アイスティー抽出システム100は、迅速かつ効率的な方法で、任意の所望量のアイスティーをオンデマンド式に作ることができる。抽出された濃縮茶425の補給水185に対する希釈率は比較的高いので、補給水185は抽出された濃縮茶425の温度を低下させ、希釈された茶435に、氷が尚早に融けることなく、氷をすぐに追加することができるようになっている。同様に、アイスティー抽出システム100は、甘味料270および香料290などの添加物を適正な比率で容器230に自動で追加し混合する。さらに、アイスティー抽出システム100では使用済み茶葉130以外の廃棄物がない。したがって、本明細書で説明するシステムおよび方法は、大量の新鮮な抽出されたアイスティーを迅速かつ効率的な方法で提供する。例えば、1リットルより多いアイスティーを約1分未満程度で抽出することができる。
【0048】
[0148] 図5は、本明細書で説明する低圧茶抽出システム500を示す。低圧茶抽出システム500は、上記のように茶抽出器110を含むことができる。具体的には、茶抽出器110は、de Jong Duke社から「COEX(登録商標)」という商標名で販売されているものとすることができる。本明細書では同様のタイプの抽出デバイスを使用することもできる。茶抽出器110は、ドライフィードホッパー510と連通することができる。ドライフィードホッパー510は、ばらの茶葉130などが中に入った上記の茶供給源120と同様のものとすることができる。ドライフィードホッパー510は、オージェまたは他のタイプの投与機構を介して1回分の茶葉130を茶抽出器110に供給することができる。
【0049】
[0149] 低圧茶抽出システム500はいくつかの流体回路520を含むことができる。本明細書では、任意の数の流体回路520を使用することができる。流体回路520の1つまたは複数は、周囲水供給源530と連通することができる。周囲水供給源530は、任意のタイプの従来の水供給源とすることができる。流体回路520の1つまたは複数は、調圧弁540を介して周囲水供給源530と連通することができる。調圧弁540は従来の設計のものとすることができる。調圧弁540によって、流体回路520に対する流入水圧力を比較的一定にすることができる。
【0050】
[0150] 流体回路520はさらに、1つまたは複数の添加物供給源545と連通することができる。添加物供給源250は、1つまたは複数の甘味料供給源550および1つまたは複数の香料供給源560を含むことができる。甘味料供給源550は、砂糖、高フルクトースコーンシロップなど、任意のタイプの天然または人工甘味料を含むことができる。上記のように、甘味料供給源550は甘味料270を中に含むことができる。同様に、香料供給源560は、上記のようにレモン、桃、または他のタイプの果実あるいは香料などの香料290を含むことができる。本明細書では、任意のタイプの流入可能な添加物などとともに他のタイプの添加物供給源545を使用することができる。
【0051】
[0151] 図5の例では、流体回路520は、第1の抽出水回路570、第2の抽出水回路580、第1の補給水回路590、および第2の補給水回路600という4つの水回路を含む。第1および第2の抽出水回路570、580は、ボイラー610と連通することができる。ボイラー610は上記のボイラー160と同様のものとすることができ、任意のタイプの従来の水加熱デバイスとすることができる。第1および第2の抽出水回路570、580は、ボイラー610内またはその周りで結合することができる。熱湯ライン620はボイラー610を茶抽出器110と連結することができる。茶抽出器110は、茶抽出器110内または熱湯ライン620上に配置された入口弁630を有することができる。第1の補給水回路590は同様に、茶抽出器110および/またはボイラー610の下流の熱湯ライン620と連通することができる。第1の補給水回路590は、周囲温度の補給水を茶抽出器110に供給する。第2の補給水回路600は、以下でより詳細に説明するが、周囲温度の追加の補給水を供給するように、混合ノズルと連通することができる。本明細書では4つの水回路570〜600を説明しているが、任意の数の水回路を使用することができる。本明細書で使用される「水回路」という用語には、あらゆるタイプの希釈剤の使用が含まれる。
【0052】
[0152] 流体回路520はまた、1つまたは複数の添加物回路640も含む。添加物回路640は甘味料供給源550と連通する1つまたは複数の甘味料回路650および香料供給源560と連通する1つまたは複数の香料回路660を含むことができる。本明細書では、任意の数の添加物回路640を任意のタイプの添加物とともに使用することができる。添加物回路640は、以下でより詳細に説明するように、混合ノズルと連通することができる。
【0053】
[0153] 流体回路520はそれぞれ流量制御装置670を含むことができる。流量制御装置670はソレノイド式弁などとすることができる。さらに、流量制御装置670はそれぞれ特定の流量のためのサイズとすることができる。言い換えると、第1の抽出水回路570の流量制御装置670を1秒あたり約2ミリリットルのサイズとすることができ、第2の抽出回路580の流量制御装置670を1秒あたり約3ミリリットルのサイズとすることができる。本明細書では任意の流量を使用することができる。さらに、1秒あたりの流量が約5ミリリットルの流量であることが望ましい場合、抽出水回路570、580を同時に使用することができる。
【0054】
[0154] 流量制御装置670はまた、背圧制御デバイス680として機能することもできる。調圧弁540を使用するため、流体回路520のそれぞれの圧力は比較的一定とすることができる。しかし、茶抽出プロセスの性質により、茶抽出器110および流体回路520内で形成される背圧は、その中の茶葉130が膨張し拡張すると変化する。図6に示すように、背圧制御デバイス680は、いくつかの出口ポート700を備えた内部ピストン690を含むことができる。背圧によって出口ポート700は開き、比較的安定した流量を維持する。調圧弁540からの比較的一定の圧力は平方インチあたり約20〜約30ポンドとすることができ、背圧は平方インチあたり約0〜約18ポンドまたはそれ以上で変化することができる。これらの圧力は変化することができる。
【0055】
[0155] したがって、水調節器540および流量制御装置670の組み合わせによって、上記のポンプ170、190は概して必要がなくなる。したがって、この組み合わせは本明細書で説明する低圧抽出システム500の「低圧」という性質をもたらすが、他の圧力および圧力範囲に対応することもできる。低圧抽出システム500はまた、従来のより高圧の抽出デバイスに比べて、より安全でもある。
【0056】
[0156] 茶抽出器110およびいくつかの流体回路520は、混合ノズル710と連通することができる。茶抽出器110は、濃縮茶ライン720を介して混合ノズル710と連通することができる。本明細書では、Zieselの米国特許公報第2009/0032609号などに説明されているものなど、上記の混合ノズルの1つを使用することができる。抽出された濃縮茶425は、補給水185および甘味料270および香料290などの様々なタイプの添加物と混合することができる。混合ノズル710は容器230と連通することができる。この例では、容器230は、以下でより詳細に説明するように、注出沸かし器730の形態とすることができる。注出沸かし器730は、任意の簡便な形状およびサイズとすることができる。注出沸かし器730は、注出沸かし器730上に配置された従来の注出弁740を含むことができる。注出沸かし器730は、低圧茶抽出システム500から脱着可能である。本明細書では、複数の注出沸かし器を使用することもできる。
【0057】
[0157] 図7に示すように、低圧茶抽出システム500はさらに、低圧茶抽出システム500上に配置された上記の表示部350と同様の表示部750を含むことができる。表示部750は、消費者が飲料を選択することができる、任意のタイプの通信/選択デバイスとすることができる。選択は茶のタイプ、添加物のタイプ、飲料のサイズ、氷の追加などとすることができる。この例では、表示部750は、従来の抽出バスケットなどの形態にすることができる。しかし、本明細書では任意の形状を使用することができる。
【0058】
[0158] 低圧茶抽出システム500は制御装置760を含むことができる。制御装置760は、従来のプログラム可能なマイクロプロセッサなどとすることができる。本明細書では制御装置760は、以下でより詳細に説明するが、特定の飲料を提供するように、表示部750、茶抽出器110、流量制御装置670、および他の構成部品と接続することができる。制御装置760および低圧茶抽出システム500は、全体として、診断、注出量、支払、再供給、選択変更などについて通信を提供するように、ネットワーク接続することができる。
【0059】
[0159] 具体的には、制御装置760はいくつかの「レシピ」770をプログラム可能である。レシピ770は、多くの様々なタイプの飲料を作るように、飲料のタイプおよびサイズ、抽出圧力、抽出時間、および他のパラメータに関して、低圧茶抽出システム500の構成部品の動作を決定する。例えば、図8は1つのそのようなレシピ770を示す。したがって、上記のように使用者は、飲料のタイプ、すなわち紅茶または緑茶、飲料のサイズ、すなわちグラス、ピッチャー、またはガロン、甘味、および香料を選択する。次いで、制御装置760は適切なレシピ770を選択する。
【0060】
[0160] この例では、制御装置760は、フィードホッパー510および茶抽出器110に、1回分の茶葉130を内部抽出室360内に入れ、入口弁630を茶抽出器110に開口するように指示する。約7.0秒で、制御装置760は茶抽出器110の上側キャップ400を閉じるように指示する。ピストン380は、抽出室360内に選択した量に合わせて配置することができる。茶抽出器110が閉じると、ある量の蒸らし用の水が内部抽出室360内で茶葉130を浸すように第1の補給水回路590またはその他から送られる。あらかじめ定められた長さの時間の後、第1および第2の抽出水回路570、580が開いて水をボイラー610へと送り、抽出が開始され、濃縮茶425が混合ノズル710へと流れ始めるようになる。あらかじめ定められた長さの時間は、約20〜45秒とすることができる。補給水回路590、600および添加物回路640も開くことができる。抽出水回路570、580および補給水回路590、600の動作は、互い違いにすることができ、または律動的にすることができる。添加物回路640もまた、層にならず、希釈のための十分な時間が与えられるように、互い違いにすることができ、または律動的にすることができる。抽出プロセス中に茶葉130が膨張し、背圧が上昇すると、流量制御装置670は一定の流量を維持する。上記のように、流量制御装置670は、ポンプデバイスを必要としないように、所望の流量に合わせたサイズになっている。
【0061】
[0161] あらかじめ定められた長さの時間の約40〜60秒がさらに経過した後、抽出水回路570、580が停止すると、茶抽出器110のピストン380は上記のように茶葉130を圧搾することができる。補給水回路590、600は、茶抽出器110を洗い流し、残りがないように、約53秒後まで、いくらか継続することができる。抽出された濃縮茶425、補給水185、甘味料270、および香料290は、ノズル710内およびその下流で混合することができ、容器230へと入る。次いで、茶抽出器110は、茶抽出器110からパック460を排出することができる。
【0062】
[0162] 各工程のタイミングは所望の通り変化させることができる。上記で述べたタイミングは、例示のためのものに過ぎない。同様に、水、茶葉、および添加物の量も所望の通り変化させることができる。レシピ770はまた、氷325を飲料に直接加えるかどうかも考慮することができる。すなわち、氷は所望であれば補給水の量の一部とみなすことができる。いくつかの添加物も希釈を必要とすることがある。したがって、より低圧の茶抽出システム500は、任意の数の茶飲料を迅速かつ効率的な方法で提供することができる。制御装置760は抽出条件を変えることができるので、低圧茶抽出システム500は、安定した飲料を複数サイクル提供することができる。
【0063】
[0163] 実際、低圧茶抽出システム500は、より少ない廃棄物でより多くの茶を作り出しながら、香り、色、濃さ、および全体的特徴に関して、伝統的なドリップ抽出茶と同様の飲料特徴を提供することができる。一定流量の高圧静止フローデバイスとは対照的に、低圧茶抽出システム500は、ドリップ抽出サイクルと概ね類似した茶の抽出を行う。図9に示すように、低圧抽出システム500の茶の抽出は、関連した色および茶固形生成物を有するドリップ抽出茶と同様の放物曲線を有する。茶抽出器110内の一定圧力により、曲線の上部は平坦になり、より安定した飲料を提供する。したがって、低圧抽出システム500は、所望の味の特徴に合わせるように、抽出パラメータを変化させることができる。
【0064】
[0164] 再び図5を参照すると、低圧茶抽出システム500は、制御装置760と接続するロードセル800を含むこともできる。ロードセル800は、任意のタイプの従来の計量デバイスとすることができる。ロードセル800は、容器230、注出沸かし器730などの下に配置することができる。したがって、ロードセル800は、そこにあると思われる希釈された茶435の量をモニタし、制御装置760にフィードバックすることができる。例えば、いくつかのサイクルを行って注出沸かし器730を満たすことができる。したがって、ロードセル800は、注出沸かし器730が満たされ、または所望の量に達したことを判断することができる。
【0065】
[0165] ロードセル800および制御装置760はまた、低圧茶抽出システム500が概ね自己管理することができるように、低圧茶抽出システム500に注出沸かし器730を適時再充填するように指示することができる。制御装置760はまた、低需要期間中などに、サニテーションサイクルの信号を送るように、低圧抽出システム500が動作しないようにすることができる。注出沸かし器730は、低圧茶抽出システム500とは別個にすることができる。したがって、注出沸かし器730は、従来の方法で取り外し、配備することができる。
【0066】
[0166] 図10は、低圧茶抽出システム810の代替実施形態を示す。この実施形態では、複数の注出沸かし器730を使用することができる。その結果、複数の混合ノズル710を使用することもできる。特に、茶濃縮ライン720は、沸かし器弁820を含むことができる。沸かし器弁820は、いくつかのノズルライン830を介して混合ノズル710と連通することができる。沸かし器弁820は、抽出された濃縮茶425の流れを所望の混合ノズル710へと向けることができる。いくつかの流体回路520は、所望の通り補給水および添加物を提供するように、各混合ノズル710と連通することができる。あるいは、共通混合領域を使用することもできる。
【0067】
[0167] ロードセル800は、制御装置760が各沸かし器730を所望の通り充填することができるように、各注出沸かし器730の下に配置することができる。混合ノズル710はそれぞれ、従来の抽出バスケットなどの形態とすることができる。本明細書では任意の形状を使用することができる。本明細書では、任意の数の混合ノズル710および注出沸かし器730を使用することができる。注出沸かし器730はそれぞれ、所望の通り異なるタイプの飲料を含むことができる。
【0068】
[0168] 図11は、低圧茶抽出システム850の他の実施形態を示す。この実施形態では、低圧茶抽出システム850は可動式混合ノズル860を含むことができる。可動式混合ノズル860は、上記の混合ノズル710と同様とすることができるが、各注出沸かし器730の付近に配置されるように、スライド870または他のデバイスに沿って可動または枢動可能とすることができる。制御装置760は可動式混合ノズル860を所望の注出沸かし器730に向けることができる。可動式混合ノズル860は、従来の抽出バスケットなどの形態とすることができる。本明細書では任意の形状を使用することができる。本明細書では、任意の数の注出沸かし器730を使用することができる。注出沸かし器730はそれぞれ、所望の通り異なるタイプの茶飲料を含むことができる。
【0069】
[0169] したがって、複数の注出沸かし器730を使用することができることにより、カウンタースペースなどに関して、低圧茶抽出システム500、810、850の設置面積を減らすことができる。低圧茶抽出システム500、810、850はまた、様々なタイプの抽出された茶が入ったいくつかの注出沸かし器730を提供することもできる。新鮮さおよびより短い保持時間を確保するように、より少ないバッチの茶を使用することもできる。低圧茶システム500、810、850はまた、低需要期間中に、サニテーションサイクルの信号を送るように、さらなる抽出をロックアウトすることもできる。したがって、低圧茶抽出システム500、810、850は動作効率をもたらし、生産量を最適化し、サニテーション頻度を最適化し、エネルギーを節約し、製品の信頼性を実現することができる。
【0070】
[0170] 上記の説明は本出願のある実施形態のみに関するものであり、当業者であれば、添付の特許請求の範囲によって定義された本発明およびその均等物の一般的な趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書に多くの変更および修正を行うことができることは明らかであろう。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
濃縮飲料抽出器と、
前記濃縮飲料抽出器と連通する1つまたは複数の抽出水回路と、
1つまたは複数の補給水回路と、
前記1つまたは複数の抽出水回路および前記1つまたは複数の補給水回路と連通する1つまたは複数の背圧弁とを含む飲料抽出システム。
【請求項2】
前記濃縮飲料抽出器の下流に混合ノズルをさらに含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項3】
前記1つまたは複数の補給水回路の第1の補給水回路が前記濃縮飲料抽出器と連通することができ、前記1つまたは複数の補給水回路の第2の補給水回路が前記混合ノズルと連通することができる、請求項2に記載の飲料抽出システム。
【請求項4】
前記混合ノズルと連通する、前記1つまたは複数の背圧弁の1つを備えた1つまたは複数の添加物回路をさらに含む、請求項2に記載の飲料抽出システム。
【請求項5】
前記1つまたは複数の添加物回路が、1つまたは複数の甘味料回路および1つまたは複数の香料回路を含む、請求項4に記載の飲料抽出システム。
【請求項6】
前記1つまたは複数の背圧弁のそれぞれが、ピストンおよび複数の出口ポートを含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項7】
前記1つまたは複数の抽出水回路および前記1つまたは複数の補給水回路と連通する調圧弁をさらに含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項8】
前記1つまたは複数の背圧弁のそれぞれが、それらを通るあらかじめ定められた流量を含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項9】
脱着可能な注出沸かし器をさらに含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項10】
前記脱着可能な注出沸かし器に関連付けられたロードセルをさらに含む、請求項9に記載の飲料抽出システム。
【請求項11】
選択表示部をさらに含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項12】
前記濃縮飲料抽出器の下流にあり、前記1つまたは複数の補給水回路と連通する複数の混合ノズルをさらに含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項13】
前記複数の混合ノズルの下流にある複数の注出沸かし器をさらに含む、請求項12に記載の飲料抽出システム。
【請求項14】
前記濃縮飲料抽出器の下流にあり、前記1つまたは複数の補給水回路と連通する可動式混合ノズルをさらに含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項15】
前記可動式混合ノズルの下流にある複数の注出沸かし器をさらに含む、請求項14に記載の飲料抽出システム。
【請求項16】
前記濃縮飲料抽出器および前記1つまたは複数の背圧弁と接続する制御装置をさらに含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項17】
希釈された飲料を注出する方法であって、
あらかじめ定められた流量の抽出水を第1の背圧弁を介して水供給源から抽出器へと流す工程と、
前記抽出器内で濃縮飲料を抽出する工程と、
前記濃縮飲料を混合ノズルへと流す工程と、
あらかじめ定められた流量の補給水を第2の背圧弁を介して前記水供給源から前記混合ノズルへと流す工程と、
前記希釈された飲料を形成するために、前記濃縮飲料および前記補給水を混合する工程とを含む方法。
【請求項18】
前記流す工程が、前記水供給源を一定圧力に調整する工程を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
あらかじめ定められた流量の添加物を第3の背圧弁から前記混合ノズルへと流す工程をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
濃縮飲料抽出器と、
前記濃縮飲料抽出器と連通する1つまたは複数の抽出水回路と、
1つまたは複数の補給水回路と、
1つまたは複数の添加物回路と、
前記1つまたは複数の抽出水回路、前記1つまたは複数の補給水回路、および前記1つまたは複数の添加物回路と連通する複数の背圧弁と、
前記濃縮飲料抽出器、前記1つまたは複数の補給水回路、および前記1つまたは複数の添加物回路と連通する混合ノズルとを含む低圧抽出システム。
【請求項21】
前記1つまたは複数の補給水回路の第1の補給水回路が前記濃縮飲料抽出器と連通することができ、前記1つまたは複数の補給水回路の第2の補給水回路が前記混合ノズルと連通することができる、請求項20に記載の低圧抽出システム。
【請求項22】
前記1つまたは複数の抽出水回路および前記1つまたは複数の補給水回路と連通する調圧弁をさらに含む、請求項20に記載の低圧抽出システム。
【請求項23】
前記複数の背圧弁のそれぞれが、それらを通るあらかじめ定められた流量を含む、請求項20に記載の低圧抽出システム。
【請求項24】
脱着可能な注出沸かし器をさらに含む、請求項20に記載の低圧抽出システム。
【請求項25】
前記脱着可能な注出沸かし器に関連付けられたロードセルをさらに含む、請求項24に記載の低圧抽出システム。
【請求項26】
濃縮飲料を抽出するための抽出器と、
前記抽出器と連通する複数の混合ノズルと、
前記濃縮飲料に補給水を供給するように、前記複数の混合ノズルと連通する複数の補給水ラインとを含む飲料抽出システム。
【請求項27】
濃縮飲料を抽出するための抽出器と、
前記抽出器と連通する可動式混合ノズルと、
前記濃縮飲料に補給水を供給するように、前記可動式混合ノズルと連通する補給水ラインとを含む飲料抽出システムと、
前記可動式混合ノズルと連通する複数の注出沸かし器とを含む飲料抽出システム。
【請求項1】
濃縮飲料抽出器と、
前記濃縮飲料抽出器と連通する1つまたは複数の抽出水回路と、
1つまたは複数の補給水回路と、
前記1つまたは複数の抽出水回路および前記1つまたは複数の補給水回路と連通する1つまたは複数の背圧弁とを含む飲料抽出システム。
【請求項2】
前記濃縮飲料抽出器の下流に混合ノズルをさらに含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項3】
前記1つまたは複数の補給水回路の第1の補給水回路が前記濃縮飲料抽出器と連通することができ、前記1つまたは複数の補給水回路の第2の補給水回路が前記混合ノズルと連通することができる、請求項2に記載の飲料抽出システム。
【請求項4】
前記混合ノズルと連通する、前記1つまたは複数の背圧弁の1つを備えた1つまたは複数の添加物回路をさらに含む、請求項2に記載の飲料抽出システム。
【請求項5】
前記1つまたは複数の添加物回路が、1つまたは複数の甘味料回路および1つまたは複数の香料回路を含む、請求項4に記載の飲料抽出システム。
【請求項6】
前記1つまたは複数の背圧弁のそれぞれが、ピストンおよび複数の出口ポートを含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項7】
前記1つまたは複数の抽出水回路および前記1つまたは複数の補給水回路と連通する調圧弁をさらに含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項8】
前記1つまたは複数の背圧弁のそれぞれが、それらを通るあらかじめ定められた流量を含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項9】
脱着可能な注出沸かし器をさらに含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項10】
前記脱着可能な注出沸かし器に関連付けられたロードセルをさらに含む、請求項9に記載の飲料抽出システム。
【請求項11】
選択表示部をさらに含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項12】
前記濃縮飲料抽出器の下流にあり、前記1つまたは複数の補給水回路と連通する複数の混合ノズルをさらに含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項13】
前記複数の混合ノズルの下流にある複数の注出沸かし器をさらに含む、請求項12に記載の飲料抽出システム。
【請求項14】
前記濃縮飲料抽出器の下流にあり、前記1つまたは複数の補給水回路と連通する可動式混合ノズルをさらに含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項15】
前記可動式混合ノズルの下流にある複数の注出沸かし器をさらに含む、請求項14に記載の飲料抽出システム。
【請求項16】
前記濃縮飲料抽出器および前記1つまたは複数の背圧弁と接続する制御装置をさらに含む、請求項1に記載の飲料抽出システム。
【請求項17】
希釈された飲料を注出する方法であって、
あらかじめ定められた流量の抽出水を第1の背圧弁を介して水供給源から抽出器へと流す工程と、
前記抽出器内で濃縮飲料を抽出する工程と、
前記濃縮飲料を混合ノズルへと流す工程と、
あらかじめ定められた流量の補給水を第2の背圧弁を介して前記水供給源から前記混合ノズルへと流す工程と、
前記希釈された飲料を形成するために、前記濃縮飲料および前記補給水を混合する工程とを含む方法。
【請求項18】
前記流す工程が、前記水供給源を一定圧力に調整する工程を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
あらかじめ定められた流量の添加物を第3の背圧弁から前記混合ノズルへと流す工程をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
濃縮飲料抽出器と、
前記濃縮飲料抽出器と連通する1つまたは複数の抽出水回路と、
1つまたは複数の補給水回路と、
1つまたは複数の添加物回路と、
前記1つまたは複数の抽出水回路、前記1つまたは複数の補給水回路、および前記1つまたは複数の添加物回路と連通する複数の背圧弁と、
前記濃縮飲料抽出器、前記1つまたは複数の補給水回路、および前記1つまたは複数の添加物回路と連通する混合ノズルとを含む低圧抽出システム。
【請求項21】
前記1つまたは複数の補給水回路の第1の補給水回路が前記濃縮飲料抽出器と連通することができ、前記1つまたは複数の補給水回路の第2の補給水回路が前記混合ノズルと連通することができる、請求項20に記載の低圧抽出システム。
【請求項22】
前記1つまたは複数の抽出水回路および前記1つまたは複数の補給水回路と連通する調圧弁をさらに含む、請求項20に記載の低圧抽出システム。
【請求項23】
前記複数の背圧弁のそれぞれが、それらを通るあらかじめ定められた流量を含む、請求項20に記載の低圧抽出システム。
【請求項24】
脱着可能な注出沸かし器をさらに含む、請求項20に記載の低圧抽出システム。
【請求項25】
前記脱着可能な注出沸かし器に関連付けられたロードセルをさらに含む、請求項24に記載の低圧抽出システム。
【請求項26】
濃縮飲料を抽出するための抽出器と、
前記抽出器と連通する複数の混合ノズルと、
前記濃縮飲料に補給水を供給するように、前記複数の混合ノズルと連通する複数の補給水ラインとを含む飲料抽出システム。
【請求項27】
濃縮飲料を抽出するための抽出器と、
前記抽出器と連通する可動式混合ノズルと、
前記濃縮飲料に補給水を供給するように、前記可動式混合ノズルと連通する補給水ラインとを含む飲料抽出システムと、
前記可動式混合ノズルと連通する複数の注出沸かし器とを含む飲料抽出システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図10】
【図11】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図10】
【図11】
【図8】
【図9】
【公表番号】特表2013−508021(P2013−508021A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−534212(P2012−534212)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/050652
【国際公開番号】WO2011/046745
【国際公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(391026058)ザ コカ・コーラ カンパニー (238)
【氏名又は名称原語表記】The Coca‐Cola Company
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/050652
【国際公開番号】WO2011/046745
【国際公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(391026058)ザ コカ・コーラ カンパニー (238)
【氏名又は名称原語表記】The Coca‐Cola Company
【Fターム(参考)】
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