説明

オーダ処理装置及びプログラム

【課題】複数のメニューアイテムを統合した統合メニューアイテムを簡単且つ誤りなく設定することである。
【解決手段】PC10は、複数のメニューアイテムを記憶する記憶部15と、前記記憶されたメニューアイテムを表示する表示部14と、前記表示されたメニューアイテムの中から任意のメニューアイテムを複数選択する操作部12と、前記選択された複数のメニューアイテムに基づいてこれらのメニューアイテムを統合した統合メニューアイテムを生成し、当該統合メニューアイテムを前記選択された複数のメニューアイテムと関連付けて記憶部15に記憶するCPU11と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーダ処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、レストラン等の飲食店において、店員の操作により、顧客が注文したアイテムをオーダ情報として登録するオーダエントリシステムのハンディ端末、ECR(Electronic Cash Resister)、POS(Point Of Sales)端末等の装置が知られている。上記アイテムとは、料理、ドリンク等のメニューアイテムである。
【0003】
また、上記アイテムとして、セットメニューのアイテムが知られている。セットメニューとは、複数のメニューアイテムを包括的に選択するメニューである。例えば、予め設定されたセットメニューの親アイテムの情報と、親アイテムのセットメニューに含まれる複数の子アイテムの情報とが固定的に対応付けられたセットメニューテーブルをハンディ端末に記憶し、オーダ時に、親アイテムが選択入力されると、これに対応する複数の子アイテムの情報を読み出してオーダ登録する。
【0004】
また、上記アイテムとして、任意のアイテムを選択可能とするメニューが知られている。例えば、セットメニューの親アイテムの情報とサブ分類(プルダウングループ)とを対応付けた親アイテム設定ファイルと、プルダウングループ毎の複数の子アイテムの情報が設定された子アイテム設定ファイルとを記憶するPOS端末等である(特許文献1参照)。このPOS端末は、オーダ時に、親アイテムが選択入力されると、対応するプルダウングループの複数の子アイテムの情報を表示し、その中から子アイテムの選択入力を受け付ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−143765号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のメニュー管理装置では、セットメニューテーブル又は子アイテム設定ファイルに含まれる子アイテムを、事前に正しく設定する必要があるだけでなく、セットメニューテーブル又は親アイテム設定ファイルに含まれる親アイテムも正しく設定しておく必要があった。
【0007】
しかしながら、これらを設定する為には、セットメニューテーブル、親アイテム設定ファイル及び子アイテム設定ファイルにおける親アイテムと子アイテムとの関係等のデータ構造を、逐一、ユーザの指定操作により設定しなければならなかった。
【0008】
本発明の課題は、複数のメニューアイテムを統合した統合メニューアイテムを簡単且つ誤りなく設定することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明のオーダ処理装置は、
複数のメニューアイテムを記憶する記憶部と、
前記記憶されたメニューアイテムを表示する表示部と、
前記表示されたメニューアイテムの中から任意のメニューアイテムを複数選択する選択部と、
前記選択された複数のメニューアイテムに基づいてこれらのメニューアイテムを統合した統合メニューアイテムを生成する生成部と、
前記生成された統合メニューアイテムを前記選択された複数のメニューアイテムと関連付けて前記記憶部に記憶する制御部と、を備える。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のオーダ処理装置において、
前記記憶部は、前記各メニューアイテムに対応して、アイテム名称及び単価よりなるレコードデータを記憶し、
前記制御部は、前記生成された統合メニューアイテムのレコードデータに、前記選択された各メニューアイテムの前記各レコードデータのリンク先情報を記憶させる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のオーダ処理装置において、
前記生成部は、前記選択された複数のメニューのレコードデータのアイテム名称を用いて、前記統合メニューアイテムのアイテム名称を生成し、
前記制御部は、前記統合メニューアイテムのレコードデータに、前記生成されたアイテム名称を記憶させる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載のオーダ処理装置において、
前記生成された統合メニューアイテムは、セットメニューアイテムであり、
前記セットメニューアイテムは、オーダ指定時に指定された際に、当該セットメニューアイテムに関連付けられた複数のメニューアイテムが包括的に選択されて登録されるメニューアイテムである。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載のオーダ処理装置において、
前記生成された統合メニューアイテムは、セレクトメニューアイテムであり、
前記セレクトメニューアイテムは、オーダ指定時に指定された際に、当該セレクトメニューアイテムに関連付けられた複数のメニューアイテムから任意のメニューアイテムが選択されて登録されるメニューアイテムである。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のオーダ処理装置において、
前記制御部は、前記セレクトメニューアイテムに関連付けられた複数のメニューアイテムをハンディ端末の操作部の操作ボタンに割り付ける際に、各メニューアイテムを隣接する操作ボタンに配置する。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載のオーダ処理装置において、
前記表示部は、前記生成された統合メニューアイテムと、前記選択された複数メニューアイテムと、を対応付けて表示する。
【0016】
請求項8に記載の発明のプログラムは、
コンピュータを、
複数のメニューアイテムを記憶する記憶手段、
前記記憶されたメニューアイテムを表示する表示手段、
前記表示されたメニューアイテムの中から任意のメニューアイテムを複数選択する選択手段、
前記選択された複数メニューアイテムに基づいてこれらのメニューアイテムを統合した統合メニューアイテムを生成する生成手段、
前記生成された統合メニューアイテムを前記選択された複数のメニューアイテムと関連付けて前記記憶部に記憶する制御手段、
として機能させる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、複数のメニューアイテムを統合した統合メニューアイテムを簡単且つ誤りなく設定できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態のオーダエントリシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】PCの機能構成を示すブロック図である。
【図3】ハンディ端末の機能構成を示すブロック図である。
【図4】(a)は、アイテムファイルの構成を示す図である。(b)は、セレクトファイルの構成を示す図である。(c)は、セットファイルの構成を示す図である。
【図5】PCで実行されるアイテムデータ設定処理を示すフローチャートである。
【図6】PCで実行されるセレクトデータ設定処理を示すフローチャートである。
【図7】PCで実行されるセットデータ設定処理を示すフローチャートである。
【図8】メニュー編集画面を示す図である。
【図9】(a)は、セレクトアイテム及びセットアイテムに関するデータ追加前のセットメニュー表示部を示す図である。(b)は、セレクトアイテム及びセットアイテムに関するデータ追加前のアイテムファイルを示す図である。
【図10】(a)は、セレクトアイテムに関するデータ追加後のセットメニュー表示部を示す図である。(b)は、セレクトアイテムに関するデータ追加後のアイテムファイルを示す図である。(c)は、セレクトアイテムに関するデータ追加後のセレクトファイルを示す図である。
【図11】(a)は、セットアイテムに関するデータ追加後のセットメニュー表示部を示す図である。(b)は、セットアイテムに関するデータ追加後のアイテムファイルを示す図である。(c)は、セットアイテムに関するデータ追加後のセレクトファイルを示す図である。(d)は、セットアイテムに関するデータ追加後のセットファイルを示す図である。
【図12】PCで実行されるボタンレイアウト設定処理を示すフローチャートである。
【図13】ボタンレイアウト設定処理のアイテム割付処理を示すフローチャートである。
【図14】第1のボタンレイアウト設定画面を示す図である。
【図15】第2のボタンレイアウト設定画面を示す図である。
【図16】第3のボタンレイアウト設定画面を示す図である。
【図17】第4のボタンレイアウト設定画面を示す図である。
【図18】ハンディ端末で実行されるアイテム登録処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0020】
図1〜図3を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。先ず、図1を参照して、本実施の形態のオーダエントリシステム1の全体構成を説明する。図1に、本実施の形態のオーダエントリシステム1の構成を示す。
【0021】
オーダエントリシステム1は、レストラン等の飲食店の店舗に設置されるシステムである。オーダエントリシステム1は、ウエイター等の接客スタッフにより顧客の注文したメニューアイテム(以下、単にアイテムという)及びその個数のオーダ情報が入力され、そのオーダ情報をキッチンの調理スタッフに通知するシステムである。オーダエントリシステム1が設置される店舗は、調理スタッフが調理を行う場所であるキッチンと、接客スタッフが配膳を行い顧客が食事を行う場所であるホールと、を有する。ホールには、顧客が着席するためのテーブル及び椅子が設置されている。
【0022】
オーダエントリシステム1は、オーダ処理装置としてのPC(Personal Computer)10と、ハンディ端末20と、コントローラ30と、プリンタ40と、を備える。PC10、コントローラ30及びプリンタ40は、有線通信接続されている。ハンディ端末20は、コントローラ30と、無線通信(無線LAN(Local Area Network))接続されている。PC10とハンディ端末20とは、コントローラ30を介して通信可能である。また、ハンディ端末20は、コントローラ30と、赤外線通信が可能である。
【0023】
PC10、コントローラ30、プリンタ40は、店舗のキッチン、又はキッチンとホールとの間の領域に設置されている。ハンディ端末20は、店舗のホールに配置された接客スタッフに所持されている。
【0024】
PC10は、店舗で提供するセットメニュー及びセレクトメニューを含むメニューに関する情報を設定するための装置である。セレクトメニューとは、複数のアイテムから1つのアイテムを排他的に選択するメニューである。親アイテムを構成する下位のアイテムを子アイテムとする。セットメニューの親アイテムをセットアイテムとし、このセットアイテムを構成する子アイテムをセット構成アイテムとする。セレクトメニューの親アイテムをセレクトアイテムとし、このセレクトアイテムを構成する子アイテムをセレクト構成アイテムとする。
【0025】
ハンディ端末20は、接客スタッフによる、顧客が注文したアイテム及びその個数のオーダ情報の入力を受け付けるOES(Order Entry System)端末である。ハンディ端末20は、後述する表示部24、キーパッド221,222を有する。
【0026】
コントローラ30は、オーダエントリシステム1における情報の管理装置である。また、コントローラ30は、PC10、ハンディ端末20及びプリンタ40の通信を中継する。プリンタ40は、コントローラ30の指示に応じて、伝票等を印刷出力するサーマルプリンタ等のプリンタである。プリンタ40で印刷される伝票は、ハンディ端末20で入力されたオーダ情報に基づく伝票であり、例えば、調理スタッフへの注文アイテムの調理用の伝票や、顧客の会計用の伝票である。
【0027】
例えば、店舗のホールで顧客からアイテムの注文があり、接客スタッフによりハンディ端末20にオーダ情報が入力され、ハンディ端末20からコントローラ30にオーダ情報が送信される。そして、コントローラ30は、受信したオーダ情報に基づく調理用及び会計用の伝票をプリンタ40に印刷させる。そして、調理スタッフは、印刷された調理用の伝票を目視により確認して注文されたアイテムの調理を開始する。
【0028】
アイテムの調理が完了すると、出来上がったアイテムが、会計用の伝票とともに、接客スタッフにより、注文元の顧客に配膳される。配線されたアイテムの食事後に、顧客は、会計用の伝票を会計所に持参する。接客スタッフは、会計用の伝票を目視して、会計所に設置されたECRにより会計処理を行う。オーダエントリシステム1は、ECRを含む構成としてもよい。
【0029】
なお、オーダエントリシステム1のハンディ端末の台数は、1台に限定されるものではなく、複数台としてもよい。
【0030】
次いで、図2を参照して、PC10の内部の機能構成を説明する。図2に、PC10の機能構成を示す。
【0031】
図2に示すように、PC10は、生成部、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11と、選択部としての操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、記憶部15と、通信部16と、を備える。PC10の各部は、バス17を介して接続されている。
【0032】
CPU11は、PC10の各部を制御する。CPU11は、各種プログラムのうち指定されたプログラムを記憶部15から読み出してRAM13に展開し、展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。
【0033】
CPU11は、アイテムデータ設定プログラム151に従い、操作部12を介する管理者からの入力に応じて、新規なアイテムを設定しアイテムファイル50を生成して記憶部15に記憶する。
【0034】
CPU11は、セレクトデータ設定プログラム152に従い、メニュー編集画面を表示部14に表示し、操作部12を介する管理者からの入力に応じて、セレクトアイテム及びセレクト構成アイテムを設定しアイテムファイル50及びセレクトファイル60を生成して記憶部15に記憶する。
【0035】
CPU11は、セットデータ設定プログラム153に従い、メニュー編集画面を表示部14に表示し、操作部12を介する管理者からの入力に応じて、セットアイテム及びセット構成アイテムを設定しアイテムファイル50及びセットファイル70を生成して記憶部15に記憶する。
【0036】
CPU11は、ボタンレイアウト設定プログラム154に従い、ボタンレイアウト設定画面を表示部14に表示し、操作部12を介する管理者からの入力に応じて、アイテムをその種類に応じて手動及び自動的に操作ボタンに割り付け、アイテム割付ファイルを生成して記憶部15に記憶する。
【0037】
操作部12は、文字、数字等の各種入力キーを有するキーボードを備え、各入力キーの押下入力の操作情報をCPU11に出力する。また、操作部12は、マウス等のポインティングデバイスを含むものとし、このポインティングデバイスで入力された位置情報をCPU11に出力する構成としてもよい。
【0038】
RAM13は、揮発性の半導体メモリであり、各種データ及び各種プログラムを格納するワークエリアを有する。
【0039】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等で構成され、CPU11から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。
【0040】
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)等で構成され、HDDの磁気記録媒体等の記録媒体に各種データ及び各種プログラムを読み出し及び書き込み可能に記憶する。記憶部15には、アイテムデータ設定プログラム151と、セレクトデータ設定プログラム152と、セットデータ設定プログラム153と、ボタンレイアウト設定プログラム154と、が記憶されている。また、記憶部15には、後述するアイテムファイル50、セレクトファイル60、セットファイル70及びアイテム割付ファイルが記憶される。
【0041】
通信部16は、ネットワークカード等により構成され、有線通信接続されたコントローラ30と通信を行う。
【0042】
次いで、ハンディ端末20の内部の機能構成を説明する。図3に、ハンディ端末20の機能構成を示す。
【0043】
図3に示すように、ハンディ端末20は、CPU21と、操作部22と、RAM23と、表示部24と、ROM(Read Only Memory)25と、無線通信部26と、フラッシュメモリ27と、赤外線通信部28と、電源部29と、を備える。CPU21、操作部22、RAM23、表示部24、ROM25、無線通信部26、フラッシュメモリ27、赤外線通信部28は、バス29aを介して接続されている。
【0044】
CPU21、RAM23、表示部24は、PC10のCPU11、RAM13、表示部14と同様の構成を有するため、異なる部分について説明する。
【0045】
CPU21は、指定されたプログラムをROM25から読み出してRAM23に展開し、展開されたプログラムとの協働で各種処理を実行する。CPU21は、アイテム登録プログラム251に従い、キーパッド221,222にアイテムを割り付け、キーパッド221,222を介する接客スタッフからの入力に応じて、注文されたアイテムをオーダ登録し、そのオーダ情報を生成してフラッシュメモリ27に記憶する。
【0046】
図1に示すように、操作部22は、デフォルトの各種操作キーと、任意の操作機能をそれぞれに設定可能な複数の操作ボタンのキーパッド221,222とを備え、各種キー及びキーパッド221,222に押下入力された操作情報をCPU21に出力する。ハンディ端末20の筐体は、蓋を有する。この蓋を開けた場合に、筐体側のキーパッド221と、蓋の内側のキーパッド222とが、露出する。例えば、このキーパッドに各操作ボタンの位置及び機能が印刷された用紙が貼り付けられ、接客スタッフは、この用紙の各操作ボタンの上からキーパッドに押下入力を行う。キーパッドの各操作ボタンには、例えば、各アイテムの選択入力等の機能が設定可能である。図1に示すように、表示部24は、キーパッド221の上部に配置されている。
【0047】
ROM25は、各種データ及び各種プログラムを記憶する読み出し専用の半導体メモリである。ROM25には、アイテム登録プログラム251が記憶されている。
【0048】
無線通信部26は、アンテナ、変調部、復調部、信号処理部等を備え、コントローラ30と無線通信を行う。無線通信部26は、送信する情報の信号を信号処理部で信号処理し、変調部により変調してアンテナから無線電波としてコントローラ30に送信する。また、無線通信部26は、アンテナによりコントローラ30から受信した無線電波の受信信号を復調部により復調し、信号処理部で信号処理して受信情報を得る。
【0049】
フラッシュメモリ27は、各種データ及び各種プログラムを読み出し及び書き込み可能に記憶する不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ27には、後述するアイテムファイル50、セレクトファイル60及びセットファイル70が記憶される。
【0050】
赤外線通信部28は、IrDA(Infrared Data Association)の規格等の赤外線通信部であり、コントローラ30と赤外線通信を行う。電源部29は、リチウム電池等の二次電池であり、ハンディ端末20の各部に電源供給を行う。
【0051】
次に、図4を参照して、PC10で生成され記憶される情報を説明する。図4(a)に、アイテムファイル50の構成を示す。図4(b)に、セレクトファイル60の構成を示す。図4(c)に、セットファイル70の構成を示す。
【0052】
図4(a)に示すように、アイテムファイル50は、アイテムに関するデータを含むファイルである。但し、図4(a)では、セットメニュー及びセレクトメニューに関するデータ以外のデータ(単品アイテムに関するデータ)は省略されているものとする。
【0053】
アイテムファイル50は、番号51と、キャラクタ52と、単価53と、リンク54と、を有する。番号51は、アイテムの識別情報であり、識別番号にPLU(Price Look Up)が付された情報である。キャラクタ52は、番号51のアイテムのキャラクタ名である。単価53は、番号51のアイテムの単価[円]である。リンク54は、番号51のアイテムがセレクトアイテムである場合に、そのセレクトアイテムに対応するセレクトファイル60のセレクト構成アイテムのレコードへのリンクを示す情報となる。同様に、リンク54は、番号51のアイテムがセットアイテムである場合に、そのセットアイテムに対応するセットファイル70のレコードへのリンクを示す情報となる。
【0054】
図4(b)に示すように、セレクトファイル60は、アイテムファイル50のセレクトアイテムに関するデータを含むファイルである。セレクトファイル60は、番号61と、リンク621〜62n(n:任意の正の整数)と、を有する。番号61は、セレクトファイル60のレコードの識別情報であり、識別番号にSEL(Select)が付された情報である。リンク621〜62nは、番号61に対応するセレクトアイテムにリンクするアイテムファイル50のセレクト構成アイテムの番号(番号51)である。
【0055】
図4(c)に示すように、セットファイル70は、アイテムファイル50のセットアイテムに関するデータを含むファイルである。セットファイル70は、番号71と、リンク721〜72m(m:任意の正の整数)と、を有する。番号71は、セットファイル70のレコードの識別情報であり、識別番号にSETが付された情報である。リンク721〜72mは、番号71に対応するセットアイテムにリンクするアイテムファイル50のセット構成アイテムの番号(番号51)である。
【0056】
次に、図5〜図18を参照して、オーダエントリシステム1の動作を説明する。先ず、図5〜図8を参照して、アイテムデータ、セレクトデータ及びセットデータの設定を説明する。図5に、PC10で実行されるアイテムデータ設定処理を示す。図6に、PC10で実行されるセレクトデータ設定処理を示す。図7に、PC10で実行されるセットデータ設定処理を示す。図8に、メニュー編集画面100を示す。
【0057】
オーダエントリシステム1において、PC10によりアイテムデータ設定処理、セレクトデータ設定処理及びセットデータ設定処理が実行される。アイテムデータ設定処理、セレクトデータ設定処理及びセットデータ設定処理を順に説明する。
【0058】
図5に示すアイテムデータ設定処理は、アイテムファイル50にアイテムに関するデータを追加して設定する処理である。PC10において、例えば、操作部12を介して管理者(オーナ、店長等、メニューの管理者)からアイテムデータ設定処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開されたアイテムデータ設定プログラム151との協働で、アイテムデータ設定処理を実行する。
【0059】
先ず、CPU11は、操作部12を介する管理者からの操作入力に応じて、次に新規設定するアイテムの入力があるか否かを判別する(ステップS11)。次に新規設定するアイテムの入力がある場合(ステップS11;YES)、CPU11は、操作部12を介して、設定するアイテムのデータ(キャラクタ及び単価)の入力を受け付ける(ステップS12)。
【0060】
そして、CPU11は、ステップS12で入力されたキャラクタ及び単価を、記憶部15に記憶されているアイテムファイル50のキャラクタ52及び単価53に追加の1レコードとして格納し、このレコードに新たな番号51を設定する(ステップS13)。この設定される番号51は、例えば、アイテムファイル50において最大の番号51の昇順の次のアイテム番号とする。
【0061】
そして、CPU11は、記憶部15に記憶されたアイテムファイル50、セレクトファイル60及びセットファイル70を用いて、更新後のアイテムファイル50を反映したメニュー編集画面を生成して表示部14に表示し(ステップS14)、ステップS11に移行される。
【0062】
ステップS14では、例えば、図8に示すメニュー編集画面100が表示される。メニュー編集画面100は、単品アイテム表示部101と、セットメニュー表示部102と、インデントボタン103と、を有する。単品アイテム表示部101は、単品アイテムに関するデータの表示領域部である。セットメニュー表示部102は、セットメニュー及びセレクトメニューのアイテムに関するデータの表示領域部である。セットメニュー表示部102には、アイテムファイル50の各アイテムのキャラクタ52及び単価53が含まれている。インデントボタン103は、メニュー編集画面100中のアイテムを選択するための操作ボタンである。
【0063】
次に新規設定するアイテムの入力がない場合(ステップS11;NO)、アイテムデータ設定処理が終了する。
【0064】
図6に示すセレクトデータ設定処理は、セレクトファイル60にセレクトデータを追加して設定する処理である。PC10において、例えば、操作部12を介して管理者からセレクトデータ設定処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開されたセレクトデータ設定プログラム152との協働で、セレクトデータ設定処理を実行する。
【0065】
先ず、CPU11は、記憶部15に記憶されたアイテムファイル50、セレクトファイル60及びセットファイル70を用いて、メニュー編集画面を生成して表示部14に表示する(ステップS20)。
【0066】
そして、CPU11は、記憶部15に記憶されているセレクトファイル60に、新たな番号61とともに1レコードを追加する(ステップS21)。ステップS21の新たな番号61は、格納済の最大の番号61の昇順の次のセレクト番号である。また、ステップS21で追加されたレコードは、新規設定するセレクトアイテムのレコードとなる。
【0067】
そして、CPU11は、ステップS20で表示されたメニュー編集画面に対応する操作部12を介する管理者からの操作入力に応じて、次に新規設定するセレクトアイテムを構成するセレクト構成アイテムの選択入力があるか否かを判別する(ステップS22)。セレクト構成アイテムの入力がある場合(ステップS22;YES)、CPU11は、記憶部15に記憶されているアイテムファイル50を参照し、ステップS22で入力されたセレクト構成アイテムの番号51を読み出して取得する(ステップS23)。
【0068】
そして、CPU11は、ステップS21で追加されたレコードのリンク62nにステップS23で取得したセレクト構成アイテムの番号51を格納する(ステップS24)。なお、nの初期値を1とする。
【0069】
そして、CPU11は、nを1インクリメントし(ステップS25)、ステップS22に移行される。セレクト構成アイテムの入力がない場合(ステップS22;NO)、CPU11は、記憶部15に記憶されているアイテムファイル50に、新たな番号51とともに1レコードを追加する(ステップS26)。ステップS26の新たな番号51は、格納済の最大の番号51の昇順の次のアイテム番号である。ステップS26で追加されたレコードは、ステップS21〜S25で設定されたセレクトファイル60のレコードに対応するセレクトアイテムのレコードとなる。
【0070】
そして、CPU11は、アイテムファイル50からステップS23で読み出した番号51に対応するキャラクタ52を読み出し、読み出したキャラクタ52を用いた新たなキャラクタを自動的に生成して、ステップS26で追加したレコードのキャラクタ52に格納する(ステップS27)。ステップS27では、操作部12を介する管理者からの操作入力に応じたキャラクタ52を設定する構成としてもよい。
【0071】
そして、CPU11は、単価0[円]をステップS26で追加したレコードの単価53に格納する(ステップS28)。セレクトアイテムのオーダ登録時には、セレクト構成アイテムの単価のみが必要となるからである。
【0072】
そして、CPU11は、ステップS21で設定された番号61を、ステップS26で追加したレコードのリンク54に格納する(ステップS29)。そして、CPU11は、記憶部15に記憶されたアイテムファイル50、セレクトファイル60及びセットファイル70を用いて、更新後のアイテムファイル50及びセレクトファイル60を反映したメニュー編集画面を生成して表示部14に表示し(ステップS30)、セレクトデータ設定処理を終了する。
【0073】
図7に示すセットデータ設定処理は、セットファイル70にセットアイテムに関するデータを追加して設定する処理である。PC10において、例えば、操作部12を介して管理者からセットデータ設定処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開されたセットデータ設定プログラム153との協働で、セットデータ設定処理を実行する。
【0074】
先ず、CPU11は、記憶部15に記憶されたアイテムファイル50、セレクトファイル60及びセットファイル70を用いて、メニュー編集画面を生成して表示部14に表示する(ステップS40)。
【0075】
そして、CPU11は、記憶部15に記憶されているセットファイル70に、新たな番号71とともに1レコードを追加する(ステップS41)。ステップS41の新たな番号71は、格納済の最大の番号71の昇順の次のセレクト番号である。また、ステップS41で追加されたレコードは、新規設定するセットアイテムのレコードとなる。
【0076】
そして、CPU11は、ステップS40で表示されたメニュー編集画面に対応する操作部12を介する管理者からの操作入力に応じて、次に新規設定するセットアイテムを構成するセット構成アイテムの選択入力があるか否かを判別する(ステップS42)。セット構成アイテムの入力がある場合(ステップS42;YES)、CPU11は、記憶部15に記憶されているアイテムファイル50を参照し、ステップS42で入力されたセット構成アイテムの番号51を読み出して取得する(ステップS43)。
【0077】
そして、CPU11は、ステップS41で追加されたレコードのリンク72mにステップS43で取得したセット構成アイテムの番号51を格納する(ステップS44)。なお、mの初期値を1とする。
【0078】
そして、CPU11は、mを1インクリメントし(ステップS45)、ステップS42に移行される。セット構成アイテムの入力がない場合(ステップS42;NO)、CPU11は、記憶部15に記憶されているアイテムファイル50に、新たな番号51とともに1レコードを追加する(ステップS46)。ステップS46の新たな番号51は、格納済の最大の番号51の昇順の次のアイテム番号である。ステップS46で追加されたレコードは、ステップS41〜S45で設定されたセットファイル70のレコードに対応するセットアイテムのレコードとなる。
【0079】
そして、CPU11は、アイテムファイル50からステップS43で読み出した番号51に対応するキャラクタ52を読み出し、読み出したキャラクタ52を用いた新たなキャラクタを自動的に生成して、ステップS46で追加したレコードのキャラクタ52に格納する(ステップS47)。ステップS47では、操作部12を介する管理者からの操作入力に応じたキャラクタ52を設定する構成としてもよい。
【0080】
そして、CPU11は、アイテムファイル50からステップS43で読み出した番号51に対応する単価53を読み出し、読み出した単価53を用いた新たな単価を自動的に生成して、ステップS46で追加したレコードの単価53に格納する(ステップS48)。ステップS48では、例えば、読み出した複数の単価53の合計値を設定したり、その合計値の所定の割引後の単価を設定する。また、ステップS48では、操作部12を介する管理者からの操作入力に応じた単価53を設定する構成としてもよい。
【0081】
そして、CPU11は、ステップS41で設定された番号71を、ステップS46で追加したレコードのリンク54に格納する(ステップS49)。そして、CPU11は、記憶部15に記憶されたアイテムファイル50、セレクトファイル60及びセットファイル70を用いて、更新後のアイテムファイル50及びセットファイル70を反映したメニュー編集画面を生成して表示部14に表示し(ステップS50)、セットデータ設定処理を終了する。
【0082】
ここで、図9〜図11を参照して、アイテムデータ設定処理、セレクトデータ設定処理、セットデータ設定処理の具体例を説明する。図9(a)に、セレクトアイテム及びセットアイテムに関するデータ追加前のセットメニュー表示部102Aを示す。図9(b)に、セレクトアイテム及びセットアイテムに関するデータ追加前のアイテムファイル50Aを示す。図10(a)に、セレクトアイテムに関するデータ追加後のセットメニュー表示部102Bを示す。図10(b)に、セレクトアイテムに関するデータ追加後のアイテムファイル50Bを示す。図10(c)に、セレクトアイテムに関するデータ追加後のセレクトファイル60Bを示す。図11(a)に、セットアイテムに関するデータ追加後のセットメニュー表示部102Cを示す。図11(b)に、セットアイテムに関するデータ追加後のアイテムファイル50Cを示す。図11(c)に、セットアイテムに関するデータ追加後のセレクトファイル60Cを示す。図11(d)に、セットアイテムに関するデータ追加後のセットファイル70Cを示す。
【0083】
一例として、PC10におけるアイテムデータ設定処理実行により、ステップS11〜S13で図9(b)に示すアイテムファイル50Aが設定されて記憶部15に記憶され、ステップS14で図9(a)に示すセットメニュー表示部102Aを含むメニュー編集画面が表示されたケースを説明する。アイテムファイル50Aでは、番号51がPLU−0001〜PLU−0004で、キャラクタ52が“ステーキ”、“白米”、“パン”、“サラダ”のアイテムのデータが設定されている。セットメニュー表示部102Aでは、アイテムファイル50Aのキャラクタ52に対応して、“ステーキ”、“白米”、“パン”、“サラダ”のアイテムが同列に並べられ、同位(同階層)となっている。
【0084】
そして、PC10におけるセレクトデータ設定処理実行により、ステップS21〜S29で図10(b)及び図10(c)に示すアイテムファイル50B、セレクトファイル60Bが設定されて記憶部15に記憶される。また、ステップS30で図10(a)に示すセットメニュー表示部102Bを含むメニュー編集画面が表示されたものとする。セレクトファイル60Bでは、番号61がSEL−0001で、リンク621,622がPLU−0002,PLU−0003のレコードデータが設定されている。アイテムファイル50Bでは、番号51がPLU−0005で、キャラクタ52が“白米パンセレクト”で、単価53が0で、リンク54がSEL−0001のレコードデータが追加設定されている。
【0085】
より具体的には、ステップS22で、メニュー編集画面において、“白米”と“パン”とがアクティブにされ、右のインデントボタン103の押下によりセレクト構成アイテムとして選択入力される。“白米パンセレクト”は、ステップS27で、PLU−0002のキャラクタ“白米”と、PLU−0003の“パン”と、“セレクト”とが、くっつけられて生成されたものである。PLU−0005の単価53は、ステップS28で0に設定されている。PLU−0005のリンク54は、ステップS29で、セレクトファイル60Bの番号61のSEL−0001を用いて設定されている。
【0086】
セットメニュー表示部102Bでは、“白米パンセレクト”のセレクトアイテムが追加されている。また、そのセレクト構成アイテムとしての“白米”及び“パン”が、セレクトアイテムの次に配置され、このセレクトアイテムよりも一字分の字下げがなされている。このため、“白米”及び“パン”が“白米パンセレクト”のセレクト構成アイテムであることが目視により識別可能である。また、図8に示すように、メニュー編集画面100において、“白米”と“パン”とに、ラジオボタンが表示され、どちらをデフォルトの選択とするかの設定を行うことが可能な構成としてもよい。
【0087】
そして、PC10におけるセットデータ設定処理実行により、ステップS41〜S49で図11(b)、図11(c)及び図11(d)に示すアイテムファイル50C、セレクトファイル60C及びセットファイル70Cが設定されて記憶部15に記憶される。また、ステップS50で図11(a)に示すセットメニュー表示部102Cを含むメニュー編集画面が表示されたものとする。セレクトファイル60Cは、セレクトファイル60Bと同じである。セットファイル70Cは、番号71がSET−0001で、リンク721,722がPLU−0005,PLU−0004のレコードデータが設定されている。アイテムファイル50Cでは、番号51がPLU−0007で、キャラクタ52が“定食セット”で、単価53が500で、リンク54がSET−0001のレコードデータが追加設定されている。
【0088】
より具体的には、ステップS42で、メニュー編集画面において、“白米パンセレクト”と“サラダ”とがアクティブにされ、右のインデントボタン103の押下によりセット構成アイテムとして選択入力される。“定食セット”は、ステップS47で、操作部12を介する管理人からの操作入力に応じて設定されたものである。PLU−0006の単価53は、ステップS48で、PLU−0005,PLU−0004の単価200,300の合計額として設定されている。PLU−0006のリンク54は、ステップS49で、セットファイル70Cの番号71のSET−0001を用いて設定されている。
【0089】
セットメニュー表示部102Cでは、“定食セット”のセットアイテムが追加されている。また、そのセット構成アイテムとしての“白米パンセレクト(及びこれを構成する“白米”、“パン”)”及び“サラダ”が、他のアイテムよりもさらに一字分の字下げがなされている。このため、“白米パンセレクト”及び“サラダ”が、“定食セット”のセット構成アイテムであることが目視により識別可能である。
【0090】
そして、PC10におけるセットデータ設定処理実行により、ステップS41〜S49で図4(a)、図4(b)及び図4(c)に示すアイテムファイル50、セレクトファイル60及びセットファイル70が設定されて記憶部15に記憶される。また、ステップS50で図8に示すセットメニュー表示部102を含むメニュー編集画面100が表示されたものとする。セレクトファイル60は、セレクトファイル60Cと同じである。セットファイル70は、番号71がSET−0002で、リンク721,722がPLU−0001,PLU−0006のレコードデータが追加設定されている。アイテムファイル50では、番号51がPLU−0008で、キャラクタ52が“ステーキ定食セット”で、単価53が1500で、リンク54がSET−0002のレコードデータが追加設定されている。
【0091】
より具体的には、ステップS42で、メニュー編集画面において、“ステーキ”と“定食セット”とがアクティブにされ、右のインデントボタン103の押下によりセット構成アイテムとして選択入力される。“ステーキ定食セット”は、ステップS47で、操作部12を介する管理人からの操作入力に応じて設定されたものである。PLU−0008の単価53は、ステップS48で、PLU−0001,PLU−0006の単価1000,500の合計額として設定されている。PLU−0008のリンク54は、ステップS49で、セットファイル70の番号71のSET−0002を用いて設定されている。
【0092】
セットメニュー表示部102では、“ステーキ定食セット”のセットアイテムが追加されている。また、そのセット構成アイテムとしての“ステーキ”及び“定食セット(及びこれを構成するアイテム)”が、さらに一字分の字下げがなされている。このため、“ステーキ”及び“定食セット”が、“ステーキ定食セット”のセット構成アイテムであることが目視により識別可能である。
【0093】
次いで、図12〜図14を参照して、PC10で実行されるボタンレイアウト設定処理を説明する。図12に、PC10で実行されるボタンレイアウト設定処理を示す。図13に、ボタンレイアウト設定処理のアイテム割付処理を示す。図14に、ボタンレイアウト設定画面200Aを示す。
【0094】
図12に示すボタンレイアウト設定処理は、アイテムデータ設定処理、セレクトデータ設定処理、セットデータ設定処理の実行後に実行され、これらの処理で設定されたアイテムの、ハンディ端末20の操作部22における操作ボタンのレイアウトを設定する処理である。
【0095】
PC10において、例えば、操作部12を介して管理者からボタンレイアウト設定処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開されたボタンレイアウト設定プログラム154との協働で、ボタンレイアウト設定処理を実行する。
【0096】
先ず、CPU11は、記憶部15に記憶されているアイテムファイル50を読み出して、キャラクタ52の一覧を含むリスト画面を生成して表示部14に表示し、操作部12を介する管理者からのリスト画面中の操作ボタン設定対象のアイテムの選択入力に応じて、選択されたアイテムの番号51を取得する(ステップS61)。ステップS61で選択されるアイテムは、ハンディ端末20の操作部22のキーパッド221,222に操作ボタンを配置するセットメニュー又はセレクトメニューの最上位の親アイテムである。
【0097】
そして、CPU11は、ステップS61で選択されたアイテムの番号51に対応してアイテム割付処理を実行し(ステップS62)、ボタンレイアウト設定処理を終了する。
【0098】
図13を参照して、ボタンレイアウト設定処理のステップS62のアイテム割付処理を説明する。先ず、CPU11は、キーパッド221,222のボタンレイアウトを示すボタンレイアウト設定画面を生成して表示部14に表示する(ステップS70)。ボタンレイアウト設定画面は、図14に示すボタンレイアウト設定画面200Aであるものとする。ボタンレイアウト設定画面200Aは、ハンディ端末イメージ部210を有する。ハンディ端末イメージ部210は、ハンディ端末20の操作部22の外観イメージ画像である。
【0099】
ハンディ端末イメージ部210は、表示部イメージ部220と、キーパッドイメージ部230と、を有する。表示部イメージ部220は、ハンディ端末20の表示部24の外観イメージ画像である。キーパッドイメージ部230は、操作部22のキーパッド221,222の外観イメージ画像である。キーパッドイメージ部230は、複数のボタンイメージ部231を有する。ボタンイメージ部231は、キーパッド221,222に配列された複数の操作ボタンの外観イメージ画像である。
【0100】
そして、CPU11は、選択中のアイテムの番号(番号51、リンク621〜62n又はリンク721〜72m)に応じて、親アイテムをキーパッド221,222の操作ボタンに割り付け中であるか否かを判別する(ステップS71)。
【0101】
親アイテムを割り付け中である場合(ステップS71;YES)、CPU11は、操作部12を介する管理者からのボタンイメージ部231の位置入力に応じて、選択中の親アイテムのボタン位置情報を取得し、そのアイテムの番号及びボタン位置情報を、記憶部15に記憶されているアイテム割付ファイルに格納する(ステップS72)。記憶部15には、アイテムが割り付けられたボタン位置情報を有するアイテム割付ファイルが記憶されているものとする。アイテム割付ファイルは、アイテムの識別情報(番号51)と、このアイテムに対応して割り付けられたボタンイメージ部231のボタン位置情報(あるいは操作ボタン位置を識別可能なボタン識別情報)と、を有するファイルとする。
【0102】
親アイテムを割り付け中でない場合(ステップS71;NO)、CPU11は、選択中のアイテムの番号に応じて、セレクト構成アイテムをキーパッド221,222の操作ボタンに割り付け中であるか否かを判別する(ステップS73)。セレクト構成アイテムを割り付け中である場合(ステップS73;YES)、CPU11は、選択中のセレクト構成アイテムの操作ボタンを、親アイテムのボタンイメージ部231の隣位置とキーパッドイメージ部230の最下段の(隣接する)空き位置とのボタンイメージ部231に配置し、そのアイテムの番号及びボタン位置情報を、記憶部15に記憶されているアイテム割付ファイルに格納する(ステップS74)。
【0103】
セレクト構成アイテムを割り付け中でない場合(ステップS73;NO)、CPU11は、選択中のアイテムの番号に応じて、セット構成アイテムをキーパッド221,222の操作ボタンに割り付け中であるか否かを判別する(ステップS75)。セット構成アイテムを割り付け中である場合(ステップS75;YES)、CPU11は、選択中のセット構成アイテムの操作ボタンを、キーパッドイメージ部230の最下段の(隣接する)空き位置のボタンイメージ部231に配置し、そのアイテムの番号及びボタン位置情報を、記憶部15に記憶されているアイテム割付ファイルに格納する(ステップS76)。
【0104】
ステップS72,74,76の実行後、CPU11は、記憶部15に記憶されたアイテムファイル50を参照し、選択中のアイテムの番号51に対応するキャラクタ52を読み出して取得する(ステップS77)。そして、CPU11は、ステップS77で取得されたキャラクタ52をステップS72、S74又はS76でキーパッドイメージ部230に貼り付けた更新後のボタンレイアウト設定画面を生成して表示部14に表示する(ステップS78)。
【0105】
そして、CPU11は、記憶部15に記憶されているアイテムファイル50を参照し、選択中のアイテムの番号に対応するリンク先情報(リンク54)があるか否かを判別する(ステップS79)。リンク先情報がない場合(ステップS79;NO)、アイテム割付処理が終了する。リンク先情報がある場合(ステップS79;YES)、CPU11は、ステップS79で取得したリンク先情報(リンク54)がセットであるか否かを判別する(ステップS80)。
【0106】
リンク先情報がセットである場合(ステップS80;YES)、CPU11は、記憶部15に記憶されているセットファイル70を参照し、ステップS79で取得したリンク先情報(リンク54)に対応する番号71のレコードの未選択のリンクアイテム(セット構成アイテム)の番号(リンク721〜72m)を1つ選択する(ステップS81)。
【0107】
そして、CPU11は、ステップS81で選択された1つのリンクアイテムの番号に対応してアイテム割付処理を実行する(ステップS82)。ステップS82のアイテム割付処理は、図13の全体のアイテム割付処理の再帰呼び出しである。そして、CPU11は、ステップS81で未選択のリンクアイテムがないか否かを判別する(ステップS83)。未選択のリンクアイテムがある場合(ステップS83;NO)、ステップS81に移行される。未選択のリンクアイテムがない場合(ステップS83;YES)、アイテム割付処理が終了する。
【0108】
リンク先情報がセットでない場合(ステップS80;NO)、このリンク先情報がセレクトであり、CPU11は、記憶部15に記憶されているセレクトファイル60を参照し、ステップS79で取得したリンク先情報(リンク54)に対応する番号61のレコードの未選択のリンクアイテム(セレクト構成アイテム)の番号(リンク621〜62n)を1つ選択する(ステップS84)。
【0109】
そして、CPU11は、ステップS84で選択された1つのリンクアイテムの番号に対応してアイテム割付処理を実行する(ステップS85)。ステップS85のアイテム割付処理は、図13の全体のアイテム割付処理の再帰呼び出しである。そして、CPU11は、ステップS84で未選択のリンクアイテムがないか否かを判別する(ステップS86)。未選択のリンクアイテムがある場合(ステップS86;NO)、ステップS84に移行される。未選択のリンクアイテムがない場合(ステップS86;YES)、アイテム割付処理が終了する。
【0110】
セット構成アイテムを割り付け中でない場合(ステップS75;NO)、CPU11は、エラー処理を実行し(ステップS87)、アイテム割付処理(ボタンレイアウト設定処理)を終了する。
【0111】
ここで、図14〜図17を参照して、ボタンレイアウト設定処理の具体例を説明する。図15に、ボタンレイアウト設定画面200Bを示す。図16に、ボタンレイアウト設定画面200Cを示す。図17に、ボタンレイアウト設定画面200Dを示す。
【0112】
先ず、CPU11によるボタンレイアウト設定処理実行により、ステップS61で、アイテムファイル50のキャラクタ“ステーキ定食セット”の親アイテムの番号51(PLU−0007)が選択される。そして、ステップS62のアイテム割付処理が実行され、ステップS72で、左上のボタンイメージ部231が選択入力される。すると、ステップS77でキャラクタ52(ステーキ定食セット)が取得され、ステップS78で図14に示すボタンレイアウト設定画面200Aが表示部14に表示される。ボタンレイアウト設定画面200Aでは、左上のボタンイメージ部231に、キャラクタ“ステーキ定食セット”の最上位の親アイテムの操作ボタン241が設定されている。
【0113】
そして、ステップS79,S80で、親アイテムの番号51(PLU−0007)に対応するリンク54にSET−0002が設定されている。このため、ステップS81で、セットファイル70の番号71(SET−0002)に対応するリンク721(PLU−0001)が選択される。そして、ステップS82で、セット構成アイテムの番号51(PLU−0001)に対応するアイテム割付処理(第1の再帰呼び出し)が実行される。
【0114】
選択中のセット構成アイテムの番号51がPLU−0001であり、ステップS76で、左下のボタンイメージ部231に配置される。そして、ステップS77でキャラクタ52(ステーキ)が取得される。そして、ステップS78で、ボタンイメージ部231に、キャラクタ“ステーキ”のセット構成アイテムの操作ボタン242が設定されているボタンレイアウト設定画面が表示部14に表示される。第1の再帰呼び出しのアイテム割付処理は、番号51(PLU−0001)のレコードにリンク54が無いため、そのまま終了する。
【0115】
このため、1段階上位のアイテム割付処理に戻り、ステップS81で、未選択のリンク722(PLU−0006)が選択される。そして、ステップS81で、セット構成アイテムの番号51(PLU−0006)に対応するアイテム割付処理(第2の再帰呼び出し)が実行される。
【0116】
選択中のセット構成アイテムの番号51がPLU−0006であり、ステップS76で、左下から右に2番目(操作ボタン242の右隣)のボタンイメージ部231に操作ボタンが配置される。そして、ステップS77でキャラクタ52(定食セット)が取得される。図15に示すように、ステップS78で、操作ボタン242の右隣のボタンイメージ部231に、キャラクタ“定食セット”のセット構成アイテムの操作ボタン243が設定されているボタンレイアウト設定画面200Bが表示部14に表示される。
【0117】
そして、ステップS79,S80で、番号51(PLU−0006)にリンク54(SET−0001)が設定されている。つまり、“ステーキ定食セット”のセット構成アイテムとしての“定食セット”は、新たなセットアイテムでもある。このため、ステップS81で、セットファイル70の番号71(SET−0001)に対応するリンク721(PLU−0005)が選択される。そして、ステップS82で、セット構成アイテムの番号51(PLU−0005)に対応するアイテム割付処理(第3の再帰呼び出し)が実行される。
【0118】
選択中のセット構成アイテムの番号51がPLU−0005であり、ステップS76で、左下から右に3番目(操作ボタン243の右隣)のボタンイメージ部231に操作ボタンが配置される。そして、ステップS77でキャラクタ52(白米パンセレクト)が取得される。ステップS78で、操作ボタン243の右隣のボタンイメージ部231に、キャラクタ“白米パンセレクト”のセットアイテムの操作ボタン244が設定されているボタンレイアウト設定画面が表示部14に表示される。
【0119】
そして、ステップS79,S80で、番号51(PLU−0005)にリンク54(SEL−0001)が設定されている。つまり、“定食セット”のセット構成アイテムとしての“白米パンセレクト”は、新たなセレクトアイテムでもある。このため、ステップS84で、セレクトファイル60の番号61(SEL−0001)に対応するリンク621(PLU−0002)が選択される。そして、ステップS85で、セレクト構成アイテムの番号51(PLU−0002)に対応するアイテム割付処理(第4の再帰呼び出し)が実行される。
【0120】
選択中のセレクトアイテムの番号51がPLU−0002であり、ステップS74で、最上位の親アイテム“ステーキ定食セット”の隣(操作ボタン241の右隣)と、左下から右に4番目(操作ボタン244の右隣)とのボタンイメージ部231に操作ボタンが配置される。そして、ステップS77でキャラクタ52(白米)が取得される。ステップS78で、操作ボタン241,244の右隣のボタンイメージ部231に、キャラクタ“白米”のセレクト構成アイテムの操作ボタン245,246が設定されているボタンレイアウト設定画面が表示部14に表示される。第4の再帰呼び出しのアイテム割付処理は、番号51(PLU−0002)のレコードにリンク54が無いため、そのまま終了する。
【0121】
このため、1段階上位の第3の再帰呼び出しのアイテム割付処理に戻り、ステップS84で、未選択のリンク622(PLU−0003)が選択される。そして、ステップS85で、セレクト構成アイテムの番号51(PLU−0003)に対応するアイテム割付処理(第5の再帰呼び出し)が実行される。
【0122】
選択中のセレクト構成アイテムの番号51がPLU−0003であり、ステップS74で、最上位の親アイテム“ステーキ定食セット”の隣(操作ボタン241の右隣の操作ボタン245の右隣)と、左下から右に5番目(操作ボタン246の右隣)とのボタンイメージ部231に操作ボタンが配置される。そして、ステップS77でキャラクタ52(パン)が取得される。図16に示すように、ステップS78で、操作ボタン245,246の右隣のボタンイメージ部231に、キャラクタ“パン”のセットアイテムの操作ボタン247,248が設定されているボタンレイアウト設定画面200Cが表示部14に表示される。第5の再帰呼び出しのアイテム割付処理は、番号51(PLU−0003)のレコードにリンク54が無いため、そのまま終了する。
【0123】
このため、1段階上位の第3の再帰呼び出しのアイテム割付処理に戻り、第3の再帰呼び出しのアイテム割付処理も終了して、もう1段階上位の第2の再帰呼び出しのアイテム割付処理に戻る。そして、ステップS81で、セットファイル70の番号71(SET−0001)に対応する未選択のリンク722(PLU−0004)が選択される。そして、ステップS82で、セット構成アイテムの番号51(PLU−0004)に対応するアイテム割付処理(第6の再帰呼び出し)が実行される。
【0124】
選択中のセットアイテムの番号51がPLU−0004であり、ステップS76で、左下から右に6番目(操作ボタン247の右隣)のボタンイメージ部231に操作ボタンが配置される。そして、ステップS77でキャラクタ52(サラダ)が取得される。図17に示すように、ステップS78で、操作ボタン248の右隣のボタンイメージ部231に、キャラクタ“サラダ”のセットアイテムの操作ボタン249が設定されているボタンレイアウト設定画面200Dが表示部14に表示される。
【0125】
ボタンレイアウト設定画面200Dでは、同階層(同位)のアイテムの操作ボタンが同色で表示され、異なる階層(上位又は下位)のアイテムの操作ボタンが異なる色に表示されるものとする。例えば、操作ボタン241の色と、操作ボタン242,243の色と、操作ボタン244,249の色と、操作ボタン245,246,247,248の色と、が互いに異なる。ボタンレイアウト設定画面200Dの各アイテムの操作ボタンの色と、メニュー編集画面100の各アイテムのキャラクタの色とは、同じアイテムで同じ色となることが好ましい。
【0126】
第6の再帰呼び出しのアイテム割付処理は、番号51(PLU−0004)のレコードにリンク54が無いため、そのまま終了し、第2の再帰呼び出しのアイテム割付処理に戻る。第2の再帰呼び出しのアイテム割付処理もそのまま終了し、最上位のアイテム割付処理に戻る。最上位のアイテム割付処理もそのまま終了し、ボタンレイアウト設定処理が終了する。
【0127】
PC10において、ボタンレイアウト設定処理の終了後、記憶部15に、アイテムファイル50、セレクトファイル60、セットファイル70及びアイテム割付ファイルが記憶されている。CPU11は、記憶部15からアイテムファイル50、セレクトファイル60、セットファイル70及びアイテム割付ファイルを読み出す。そして、CPU11は、通信部16により、上記読み出したアイテムファイル50、セレクトファイル60、セットファイル70及びアイテム割付ファイルをコントローラ30に送信する。
【0128】
コントローラ30は、アイテムファイル50、セレクトファイル60、セットファイル70及びアイテム割付ファイルをPC10から受信し、赤外線通信機能により、ハンディ端末20に赤外線送信する。ハンディ端末20において、CPU21は、赤外線通信部28により、アイテムファイル50、セレクトファイル60、セットファイル70及びアイテム割付ファイルをコントローラ30から受信してフラッシュメモリ27に記憶する。
【0129】
次いで、図18を参照して、ハンディ端末20で実行されるアイテム登録処理を説明する。図18に、ハンディ端末20で実行されるアイテム登録処理を示す。アイテム登録処理は、接客スタッフの操作入力に応じて、顧客からの注文されたアイテムを登録してオーダ情報を生成及び記憶する処理である。
【0130】
店舗において営業時間であるものとし、接客スタッフがホールに配置されてハンディ端末20を所持しているものとする。このハンディ端末20には、アイテムファイル50、セレクトファイル60、セットファイル70及びアイテム割付ファイルが記憶されているものとする。また、操作部22には、アイテムファイル50の全アイテムが操作ボタンとして配置されたハンディ端末イメージ部210に対応して印刷された用紙が貼り付けられているものとする。
【0131】
ハンディ端末20において、例えば、操作部22を介して接客スタッフからアイテム登録処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU21は、ROM25から読み出されて適宜RAM23に展開されたアイテム登録プログラム251との協働で、アイテム登録処理を実行する。
【0132】
先ず、CPU21は、フラッシュメモリ27からアイテム割付ファイルを読み出し、このアイテム割付ファイルに応じて、操作部22のキーパッド221,222に配列された各操作ボタンにアイテムを割り付ける(ステップS90)。そして、CPU21は、フラッシュメモリ27から、アイテムファイル50の全アイテムのキャラクタ52及び単価53を読み出して取得する(ステップS91)。
【0133】
そして、CPU21は、アイテム注文用のメニュー画面を生成して表示部24に表示し、このメニュー画面に対応して、操作部22のキーパッド221,222を介して、接客スタッフからの注文されたアイテムの選択入力(操作ボタンの押下入力)を受け付ける(ステップS92)。
【0134】
そして、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されているアイテムファイル50を参照し、ステップS92で選択入力されたアイテムの番号51に対応するリンク先情報(リンク54)があるか否かを判別する(ステップS93)。リンク先情報がある場合(ステップS93;YES)、CPU21は、ステップS93で取得したリンク先情報(リンク54)がセットであるか否かを判別する(ステップS94)。
【0135】
リンク先情報がセットである場合(ステップS94;YES)、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されているセットファイル70を参照し、ステップS93で取得したリンク先情報(リンク54)に対応する番号71のレコードの未選択のリンクアイテム(セット構成アイテム)の番号(リンク721〜72m)を1つ選択する(ステップS95)。
【0136】
そして、CPU21は、ステップS95で選択された1つのリンクアイテムの番号に対応してアイテム登録処理を実行する(ステップS96)。ステップS96のアイテム登録処理は、図18の全体のアイテム登録処理の再帰呼び出しである。そして、CPU21は、ステップS97で未選択のリンクアイテムが無いか否かを判別する(ステップS97)。未選択のリンクアイテムがある場合(ステップS96;NO)、ステップS95に移行される。
【0137】
ステップS93で取得したリンク先情報がセットでない場合(ステップS94;NO)、このリンク先情報がセレクトであり、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されているセレクトファイル60を参照し、ステップS98で取得したリンク先情報(リンク54)に対応する番号61のレコードの未選択のリンクアイテム(セレクト構成アイテム)の番号(リンク621〜62n)を1つ選択する(ステップS98)。
【0138】
そして、CPU21は、CPU21は、フラッシュメモリ27に記憶されているアイテムファイル50を参照し、ステップS98で選択された1つのリンクアイテムの番号に対応する番号51のキャラクタ52を含む(追加した)セレクト構成アイテムの一覧画面を生成して表示部24に表示する(ステップS99)。
【0139】
そして、CPU11は、ステップS98で未選択のリンクアイテムが無いか否かを判別する(ステップS100)。未選択のリンクアイテムがある場合(ステップS100;NO)、ステップS98に移行される。未選択のリンクアイテムがない場合(ステップS100;YES)、CPU21は、セレクト構成アイテムの一覧画面に対応して、操作部22のキーパッド221,222を介して、接客スタッフからの注文されたセレクト構成アイテムの選択入力(操作ボタンの押下入力)を受け付ける(ステップS101)。
【0140】
そして、CPU21は、ステップS101で選択された1つのリンクアイテム(セレクト構成アイテム)の番号に対応してアイテム登録処理を実行する(ステップS102)。ステップS102のアイテム登録処理は、図18の全体のアイテム登録処理の再帰呼び出しである。
【0141】
リンク先情報がない場合(ステップS93;NO)、未選択のリンクアイテムがない場合(ステップS96;YES)、又はステップS102の終了後、CPU21は、操作部22を介して、選択入力されたアイテムの個数の選択入力を受け付ける(ステップS103)。そして、CPU21は、ステップS92,S95,S101で選択されたアイテムの番号51と、ステップS103で入力された個数の情報と、を含むオーダ情報を生成してフラッシュメモリ27に記憶し(ステップS104)、アイテム登録処理を終了する。
【0142】
アイテム登録処理の実行後に、CPU21は、操作部22を介する接客スタッフからのオーダ情報送信指示の入力に応じて、フラッシュメモリ27に記憶されたオーダ情報を読み出して無線通信部26を介してコントローラ30に無線送信する。
【0143】
以上、本実施の形態によれば、PC10は、記憶部15にアイテムファイル50を記憶し、アイテムファイル50のアイテムのメニュー編集画面を表示部14に表示し、操作部12により、表示されたアイテムの中から任意のアイテムの複数の選択入力を受け付ける。そして、PC10は、前記選択入力された複数のアイテムに基づいてこれらのアイテムを統合した統合メニューアイテムとしてのセットアイテム又はセレクトアイテムを生成する。そして、PC10は、生成したセットアイテム又はセレクトアイテムを前記選択された複数のアイテム(セット構成アイテム又はセレクト構成アイテム)と関連付けて、アイテムファイル50のリンク54、セレクトファイル60、セットファイル70を生成して記憶部15に記憶する。
【0144】
このため、複数のアイテムを統合したセットアイテム及びセレクトアイテムを簡単且つ誤りなく設定できる。
【0145】
また、アイテムファイル50が、アイテム名称であるキャラクタ52及び単価53よりなるレコードデータを格納する。PC10は、アイテムファイル50のセットアイテム又はセレクトアイテムのレコードデータに、前記選択された複数のアイテムのリンク先情報としてのリンク54を対応付けて記憶させ、リンク54に対応するセレクトファイル60、セットファイル70を生成して記憶部15に記憶させる。このため、セットアイテム及びセレクトアイテムと、選択された複数のアイテム(セット構成アイテム及びセレクト構成アイテム)とを容易に対応付けることができる。
【0146】
また、PC10は、アイテムファイル50の前記選択された複数のメニューのレコード(セット構成アイテム又はセレクト構成アイテム)のキャラクタ52を用いて、セットアイテム又はセレクトアイテムのキャラクタを生成し、セットアイテム又はセレクトアイテムのレコードのキャラクタ52として格納させる。このため、セットアイテム及びセレクトアイテムの名称を容易に設定できる。
【0147】
また、セットアイテムは、オーダ指定時に指定された際に、当該セットアイテムに関連付けられた複数のアイテム(セット構成アイテム)が包括的に選択されてオーダ登録されるアイテムである。このため、ハンディ端末20において、セットメニューの複数のアイテムを容易に包括的に選択してオーダ登録するようにアイテムファイル50及びセットファイル70を生成でき、これらのファイルを用いて複数のアイテムを容易に包括的に選択してオーダ登録できる。
【0148】
また、セレクトアイテムは、オーダ指定時に指定された際に、当該セレクトアイテムに関連付けられた複数のアイテム(セレクト構成アイテム)から1つのアイテムが排他的に選択されてオーダ登録されるアイテムである。このため、ハンディ端末20において、セレクトメニューの複数のアイテムから1つのアイテムを排他的に選択してオーダ登録するようにアイテムファイル50及びセレクトファイル60を生成でき、これらのファイルを用いて複数のアイテムから1つのアイテムを容易に排他的に選択してオーダ登録できる。
【0149】
また、PC10は、ボタンレイアウト設定処理により、セットアイテム及びセレクトアイテムに関連付けられた複数のアイテム(セット構成アイテム及びセレクト構成アイテム)をハンディ端末20の操作部22のキーパッド221,222の操作ボタンに容易に割り付けることができる。特に、不要な操作ボタンの設定を防ぐことができ、操作ボタンの位置の入力ミスを低減できる。
【0150】
また、PC10は、セレクトアイテムに関連付けられた複数のアイテム(セレクト構成アイテム)をハンディ端末20の操作部22のキーパッド221,222の操作ボタンに割り付ける際に、各セレクト構成アイテムを隣接する操作ボタンに配置する。このため、セレクト構成アイテムの操作ボタンの割り付けを自動的に容易に行うことができるとともに、オーダ登録時に、接客スタッフが、セレクトメニューの複数のセレクト構成アイテムを容易に選択操作できる。
【0151】
また、PC10は、メニュー編集画面100のセットメニュー表示部102において、親アイテムと、セットアイテム及びセレクトアイテムと、セット構成アイテム及びセレクト構成アイテムと、を字下げによる階層表示により対応付けて識別して表示する。このため、アイテムの対応付け及び階層付けを視覚的に容易に確認できる。
【0152】
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な記録媒体として記憶部15を使用した例を開示したが、この例に限定されない。
その他のコンピュータ読み取り可能な記録媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型の記録媒体を適用することが可能である。
また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する記録媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0153】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係るオーダ処理装置及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
【0154】
上記実施の形態では、オーダ処理装置がPC10である構成例を説明したが、これに限定されるものではない。オーダ処理装置は、ECR、POS等の売上データ処理装置や、ハンディ端末等、他の装置としてもよい。
【0155】
また、上記実施の形態では、アイテムデータ設定処理、セレクトデータ設定処理、セットデータ設定処理、ボタンレイアウト設定処理をオーダ処理装置(PC10)で実行する構成例で説明したが、これに限定されるものではない。これらの処理の少なくとも1つを、ハンディ端末20で実行する構成としてもよい。
【0156】
また、上記実施の形態では、メニュー編集画面100のセットメニュー表示部102において、親アイテムと、セットアイテム及びセレクトアイテムと、セット構成アイテム及びセレクト構成アイテムと、を字下げによる階層表示により対応付けて識別して表示する構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、親アイテムと、セットアイテム及びセレクトアイテムと、セット構成アイテム及びセレクト構成アイテムとを、ツリー状、フォルダ状等、他の階層表示により対応付けを行う構成としてもよい。
【0157】
また、上記実施の形態では、セレクトアイテムを、複数のセレクト構成アイテムから1つのアイテムを排他的に選択するメニューアイテムとしたが、これに限定されるものではない。例えば、セレクトアイテムを、複数のセレクト構成アイテムから少なくとも1つのアイテムを任意に選択するメニューアイテムとしてもよい。
【0158】
また、上記実施の形態におけるオーダエントリシステム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0159】
1 オーダエントリシステム
10 PC
11 CPU
12 操作部
13 RAM
14 表示部
15 記憶部
16 通信部
17 バス
20 ハンディ端末
21 CPU
22 操作部
221,222 キーパッド
23 RAM
24 表示部
25 ROM
26 無線通信部
27 フラッシュメモリ
28 赤外線通信部
29 電源部
29a バス
30 コントローラ
40 プリンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のメニューアイテムを記憶する記憶部と、
前記記憶されたメニューアイテムを表示する表示部と、
前記表示されたメニューアイテムの中から任意のメニューアイテムを複数選択する選択部と、
前記選択された複数のメニューアイテムに基づいてこれらのメニューアイテムを統合した統合メニューアイテムを生成する生成部と、
前記生成された統合メニューアイテムを前記選択された複数のメニューアイテムと関連付けて前記記憶部に記憶する制御部と、
を備えるオーダ処理装置。
【請求項2】
前記記憶部は、前記各メニューアイテムに対応して、アイテム名称及び単価よりなるレコードデータを記憶し、
前記制御部は、前記生成された統合メニューアイテムのレコードデータに、前記選択された各メニューアイテムの前記各レコードデータのリンク先情報を記憶させる請求項1に記載のオーダ処理装置。
【請求項3】
前記生成部は、前記選択された複数のメニューのレコードデータのアイテム名称を用いて、前記統合メニューアイテムのアイテム名称を生成し、
前記制御部は、前記統合メニューアイテムのレコードデータに、前記生成されたアイテム名称を記憶させる請求項1又は2に記載のオーダ処理装置。
【請求項4】
前記生成された統合メニューアイテムは、セットメニューアイテムであり、
前記セットメニューアイテムは、オーダ指定時に指定された際に、当該セットメニューアイテムに関連付けられた複数のメニューアイテムが包括的に選択されて登録されるメニューアイテムである請求項1から3のいずれか一項に記載のオーダ処理装置。
【請求項5】
前記生成された統合メニューアイテムは、セレクトメニューアイテムであり、
前記セレクトメニューアイテムは、オーダ指定時に指定された際に、当該セレクトメニューアイテムに関連付けられた複数のメニューアイテムから任意のメニューアイテムが選択されて登録されるメニューアイテムである請求項1から4のいずれか一項に記載のオーダ処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記セレクトメニューアイテムに関連付けられた複数のメニューアイテムをハンディ端末の操作部の操作ボタンに割り付ける際に、各メニューアイテムを隣接する操作ボタンに配置する請求項5に記載のオーダ処理装置。
【請求項7】
前記表示部は、前記生成された統合メニューアイテムと、前記選択された複数メニューアイテムと、を対応付けて表示する請求項1から6のいずれか一項に記載のオーダ処理装置。
【請求項8】
コンピュータを、
複数のメニューアイテムを記憶する記憶手段、
前記記憶されたメニューアイテムを表示する表示手段、
前記表示されたメニューアイテムの中から任意のメニューアイテムを複数選択する選択手段、
前記選択された複数メニューアイテムに基づいてこれらのメニューアイテムを統合した統合メニューアイテムを生成する生成手段、
前記生成された統合メニューアイテムを前記選択された複数のメニューアイテムと関連付けて前記記憶部に記憶する制御手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−88990(P2012−88990A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−236190(P2010−236190)
【出願日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】