説明

オーナメント、及びその配設方法

【課題】デザインの自由度が大きく、施工性にも優れるオーナメントを提供する。また、施工後のデザインの変更も容易なものとする。
【解決手段】建物1の外壁面2に配設される飾りであるオーナメント10、110であって、建物の躯体に直接固定される少なくとも1つの基礎部材20、30、120と、基礎部材に保持され、建物のいずれにも固定されない少なくとも1つの装飾部材40、140とを備え、装飾部材の基礎部材への保持位置を任意に選択することが可能であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物外壁等に取り付けられる装飾品であるオーナメント、及びその配設方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、建物外壁、特に切妻屋根の妻側壁面に妻飾りとしてオーナメント(装飾品)が取り付けられる場合がある。これにより建物にアクセントを与え、建物全体としての意匠性を向上させることができる。
【0003】
従来におけるオーナメントは、該オーナメントを構成する複数の構成部材の各部材を建物外壁に木ネジ等の固定部材を用いて固定していた。その例として特許文献1にはオーナメントが開示されている。これによればオーナメントの外壁への取付部材である木ネジ等を腐食から防止する構成を有している。
【特許文献1】特開2003−25797号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、近年において住宅を始めとする建物のデザインが多様化するとともに、施工主の個々の嗜好に合ったデザインを実現する建物が求められている。そして建物外装品の1つであるオーナメントも例外ではなく、施工主個々の希望を満たすオーナメントの提供が必要とされている。オーナメントは機能的なものではなく、むしろ装飾的な意味の強い要素なので、デザインの多様化が一層求められている。
【0005】
ところが、特許文献1に記載のような従来のオーナメントにおいては、すでに決められた形状のオーナメントを外壁に取り付けるのみであるため、施工主は自身の好みに合わせてデザインの一部を変更をすることができなかった。
【0006】
また、いくつかの部材を希望に合わせて組み合わせるオーナメントも一部で市販されているが、これは全ての構成部材をそれ毎に外壁に取り付ける構造のため、施工性や施工後の変更が困難であり、不具合を生じていた。
【0007】
そこで本発明は、デザインの自由度が大きく、施工性にも優れるオーナメントを提供することを課題とする。また、施工後のデザインの変更も容易なものとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0009】
請求項1に記載の発明は、建物(1)の外壁面(2)に配設される飾りであるオーナメント(10、110)であって、建物の躯体に直接固定される少なくとも1つの基礎部材(20、30、120)と、基礎部材に保持され、建物のいずれにも固定されない少なくとも1つの装飾部材(40、140)とを備え、装飾部材の基礎部材への保持位置を任意に選択することが可能であることを特徴とするオーナメントにより前記課題を解決する。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のオーナメント(10、110)において、基礎部材(20、30、120)が正面視で視認可能とされるとともに、該視認可能とされた部位が装飾の一部であることを特徴とする。
【0011】
ここで「装飾の一部」とは、オーナメント全体が有する意匠性、飾りとしての美観において、当該視認可能とされる部分がその一部を構成していることを意味する。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のオーナメント(10、110)が、さらに装飾部材(40、140)に着脱可能に配置される保持手段(50)を有し、基礎部材(20、30、120)を装飾部材と保持手段との間で挟持することにより装飾部材が基礎部材に保持されることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のオーナメント(10、110)において、保持手段(50)、及び基礎部材(20、30、120)が互いに係合する係合手段(23a、53)を有し、基礎部材が装飾部材(40、140)と保持手段との間で挟持された姿勢で、係合手段により基礎部材と装飾部材との位置ずれが生じないことを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のオーナメント(10、110)を建物(1)の外壁面(2)に配設する方法であって、予め装飾部材(40、140)を基礎部材(20、30、120)に保持する工程と、保持する工程により一体とされたオーナメントを建物の配設位置に移動させる工程と、移動させる工程の後に基礎部材を建物の躯体に固定する工程とを含むオーナメントの配設方法により前記課題を解決する。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、建物躯体に固定する部材、すなわち外壁に孔を開ける等の建物に加工を施す必要がある部材は基礎部材のみであり、装飾部材にはこれが必要ないので、施工の効率を向上させることができる。また、建物に加工を施すことによる不具合、例えば気密水密の問題が生じる可能性を小さく抑えることも可能となる。さらには、オーナメントは地上等で予め組み立てておくことができ、建物外壁面を前にして数多くの部材を取り扱う必要がなく、これによっても施工効率を向上させることが可能となる。
【0016】
また、装飾部材の基礎部材への保持位置を任意に選択することができるので、各部材は共通であってもその配置により、利用者の好みによるデザインを創造することができ、部品の種類を増やすことなく、多種多様なデザインのオーナメントを提供することが可能である。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、基礎部材もオーナメントの意匠性を向上するデザインの一部となるので、さらに多種多様なデザインのオーナメントを提供することができる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、基礎部材への装飾部材の保持を容易におこなうことができるとともに、分離も容易であるので、配置の微調整や、デザインの変更を簡潔に行うことができ、利用者の利便性、及び施工の容易を可能とする。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、基礎部材と装飾部材との位置関係のずれをさらに防止することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば上記したオーナメントを効率よく、安全に建物に取り付けることができる。
【0021】
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための最良の形態から明らかにされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
【0023】
図1は第一実施形態に係る本発明のオーナメント10、10が取り付けられた建物1の正面図である。建物1は2階建てであり、1階には通常の建物が有する玄関扉3、窓4が配置され、2階にも窓5、6が具備されている。そして建物1の上部には屋根7が形成されている。図1の符号2は外壁面2を示している。本発明のオーナメント10、10は建物1の外壁面2の上部で屋根7の下方に取り付けられている。当該部位は切妻屋根の妻側壁面である。本実施形態では住宅に本発明のオーナメント10、10が取り付けられているが、これに限定されることなく、ビルや公共施設等あらゆる種類の建物に取り付け可能である。また、本実施形態では切妻屋根の妻側壁面にオーナメント10、10が取り付けられているが、配置される位置も特に限定されるものではなく利用者の好みに応じた位置に設置することができる。
【0024】
図2は図1に表されたオーナメント10、10のうちの1つに注目して示した図である。また、図3にはオーナメント10の断面図(端面図)を示した。図3(a)は図2にA−Aで示した線に沿った部分の断面図、図3(b)は図2にB−Bで示した線に沿った部分の断面図である。以下に図2、図3及び適宜示す図を参照しつつオーナメント10の構成について説明する。
【0025】
オーナメント10は、基礎部材としての線状部材20、30、及び装飾部材としての面材40を備えている。ただし線状部材20、30は基礎部材ではあるが正面視でその一部が視認され、この部分でオーナメントのデザインの一部となっている。さらに、オーナメント10は、線状部材20、30に面材40を保持するための保持部材50、50を具備している。さらに詳しくは次の通りである。
【0026】
線状部材20は、上述したように、線状の基礎部材であるとともにオーナメント10のデザインの一部とされている。さらに線状部材20は、オーナメント10を建物1の外壁面2に取り付けるための構成、及び面材40を保持するための構成も備えている。図4(a)は線状部材20の背面図(図2に表れる線状部材20を正面図とする。)、図4(b)は、図4(a)にC−Cで示した線に沿った断面図、図4(c)は、図4(a)にD−Dで示した線に沿った断面図である。線状部材20は、横断面が略H型を有した長尺部材である。そして該H型断面において間に具備される部材23は、図4(b)からわかるようにその一面側に長手方向に凹凸を繰り返してなる波状面23aを有している。また、線状部材20の長手方向両端には、該線状部材20の上記波状面23aの凹凸が形成された面側から凹凸の高さ方向に2つの円筒部材24、24が突設され、該円筒部材24、24の先端側端部は開口が狭く形成されている。当該波状面23aは、後述する保持部材50との係合手段となるものである。
【0027】
線状部材30は、線状部材20と同様、線状の基礎部材であるとともにオーナメント10のデザインの一部とされている。さらに線状部材30は、オーナメント10を建物1の外壁面2に取り付けるための構成、及び面材40を保持するための構成も備えている。線状部材20が直線状であるのに対し、線状部材30は湾曲した部材である点が異なる。図5(a)は線状部材30の背面図(図2に表れる線状部材30を正面図とする。)、図5(b)は、図5(a)にE−Eで示した線に沿った断面図ある。線状部材30は、横断面が略H型を有した長尺部材である。そして該H型断面において間に具備される部材33は、図5(b)からわかるようにその一面側に長手方向に凹凸を繰り返してなる波状面33aを有している。また、線状部材30の長手方向両端には、該線状部材30の上記波状面33aの凹凸が形成された面側から凹凸の高さ方向に2つの円筒部材34、34が突設され、該円筒部材34、34の先端側端部は開口が狭く形成されている。当該波状面33aは、後述する保持部材50との係合手段となるものである。
【0028】
面材40は、矩形の装飾部材である。図6には、面材40の背面(図2に表れた面材40を正面とする。)側から見た斜視図を、図7には面材40の背面図及び断面図を示した。図7(a)は面材40の背面図、図7(b)は図7(a)にF−Fで示した線に沿った断面図、図7(c)は図7(a)にG−Gで示した線に沿った断面図である。
【0029】
面材40は、面状の板材で一方の面が意匠面である面板41、及び該面板41の意匠面とは反対側の面の縁に沿って枠状に設けられる枠体42を備えている。枠体42の面板41が備えられる側とは反対側の面には所定の位置にねじ孔43、43、…が設けられている。
【0030】
本実施形態で面材40は正面視(図2参照)において矩形であるが、矩形であることに限定されるものではなく、円形、楕円形、三角形、五角形等あらゆる形状とすることができる。これによりさらにデザインの組み合わせに幅を持たせることが可能となる。
【0031】
保持部材50は、面材40の保持手段であり、上記線状部材20、30に面材40を保持するコ字状の部材である。図8(a)に保持部材50の平面図、図8(b)に保持部材50の正面図を示した。保持部材50は2つの円筒部材52、52と、該円筒部材52、52の一端同士を掛け渡すように設けられた板材51とを有している。また、板材51の円筒部材52、52側面で該円筒部材52、52間の略中央には円錐状の突起53が具備されている。当該突起53は、上述した線状部材20、30との係合手段となるものである。
【0032】
また、図9には保持部材50の変形例である保持部材50’の正面図を示した。保持部材50’は保持部材50における突起53が設けられていない例である。
【0033】
以上のような各構成部材が次のように組み立てられることによりオーナメント10が形成される。図2、図3及び適宜示す図を参照しつつオーナメント10の組み立て及び設置方法の一例について説明する。
<面材の配置40>
はじめに施工者は地上において面材40の装飾面を下に、枠体42を上向きにして置く。
<線状部材20の配置>
次に線状部材20を面材40に対して図1の位置関係となるように枠体42の上に載置する。
<線状部材20の面材40への固定>
保持部材50のコ字状である内側に線状部材20を囲うように該保持部材50を面材40に固定する。具体的には、保持部材50を面材40の枠体42に取り付け、この際、保持部材50の板材51と枠体42との間に線状部材20を挟持する。このとき、当該板材51に設けられた突起53(図8参照)を線状部材20の部材23の波状面23aの凹凸(図4(b)参照)の凹部に係合させる。これにより線状部材20の位置ずれを防止することが可能となる。
保持部材50の枠体42への固定は、保持部材50の円筒部材52、52の中空部52a、52a(図8参照)を貫通し、枠体42、42に設けられたねじ孔43、43に達する固定部材28、28により行われる(図3(a)参照)。保持部材による面材40と線状部材20との固定は2箇所で行われ、一方は保持部材50で、他方は保持部材50’による。
【0034】
<線状部材30の面材40への固定>
保持部材50のコ字状である内側に線状部材30を囲うように該保持部材50を面材40に固定する。具体的には、保持部材50を面材40の枠体42に取り付け、この際、保持部材50の板材51と枠体42との間に線状部材30を挟持する。このとき、当該板材51に設けられた突起53(図8参照)を線状部材30の部材33の波状面33aの凹凸(図5(b)参照)の凹部に係合させる。これにより線状部材30の位置ずれを防止することが可能となる。
保持部材50の枠体42への固定は、保持部材50の円筒部材52、52の中空部52a、52a(図8参照)を貫通し、枠体42、42に設けられたねじ孔43、43に達する固定部材28、28により行われる(図3(a)参照)。保持部材による面材40と線状部材30との固定は2箇所で行われ、一方は保持部材50で、他方は保持部材50’による。
【0035】
以上のように本発明のオーナメント10は、予め地上で組み立てることができ、構成要素ごとに外壁に固定するものに比べ作業性、及び安全性を向上させることができる。また、予め地上で組み立てることができるので、組み立て時に面材の配置等を相談しながら決めることが可能であり、かかる意味でも利便性の高いオーナメントを提供することできる。
【0036】
また、後で実施例で示すように、本発明のオーナメントでは、面材の数量、向き、位置を大きな自由度を有して決めることができる。これにより施工主の好みによってオーナメントのデザインを決めることができる。
【0037】
さらに地上で組み上げたオーナメント10を例えば次のように建物1の外壁面2に取り付ける。
<オーナメント10の外壁面2への取り付け>
以上のように地上で組み上げられたオーナメント10は、足場等により設置面に移動される。そして、オーナメント10は、図3(b)に示したように円筒部材24、24、34、34を介して建物躯体に達する固定部材12、12、14、14により外壁面2に固定される。オーナメントの取り付けはこのように建物への穴あけが必要になるが、本発明のオーナメント10では建物1に直接取り付けられる部分を少なく抑えることができる。これにより建物に孔をあけることにより生じる不具合を最小限とすることが可能となる。
【0038】
また、本発明のオーナメント10では、上記構成により装飾部材40は後から配置の変更や追加、除去等が容易であり、これにより外壁面に影響を及ぼすことがない。従って最初に採用したデザインを例えば数年後に模様替えしたり、居住者が変わったときに変更することも容易である。
【0039】
図10、図11には第二実施形態に係る本発明のオーナメント110を示した。図10はオーナメント110の正面図、図11はオーナメント110を背面からみた斜視図である。オーナメント110では、第一実施形態に係る本発明のオーナメント10が有する線状部材20、30の代わりに、矩形枠状の基礎部材である枠状部材120が適用されている。そして該枠状部材120の一面側に装飾部材である面材140、140、140、140が取り付けられている。
【0040】
枠状部材120の構成は、線状部材20、30が矩形に形成されたのみでその構成は概ね同じである。筒状部材124、124、124、124は、枠を構成する各辺の略中央に設けられているので合計4つの筒状部材124、124、124、124が具備されている。面材140、140、140、140は第一実施形態で用いた面材40と同じものを利用することができる。
【0041】
また、枠状部材120と面材140、140、140、140との連結に関しては、見易さのため図11では保持部材50に相当する部材は省略しているが、本実施形態でも第一実施形態のオーナメント10と同様の保持手段を採用することができる。
【0042】
このように、本発明のオーナメントは部品、部材の種類を少なく抑えつつも数多くのデザインのオーナメントの形成を可能とする。これは、例えばカタログ等に表れていない形状を利用者が独自にデザインすることができることを意味し、利用者に創造的な意欲を与えることも可能である。
【0043】
本発明のオーナメントをさらに詳しく説明するために以下に実施例をしめす。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0044】
実施例では、図12、図13に(a)〜(w)で線状部材と面材との組み合わせ例を挙げた。ここでは見易さのため符号は省略するが、これら実施例で用いられる各部材は上記の説明が該当する。
【0045】
このように、本発明により様々なデザインのオーナメントを形成することができる。ここに例示した組み合わせはその一部に過ぎず、利用者の好み、発想によりさらに他のデザインのオーナメントを形成することが可能である。
【0046】
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うオーナメント及びその設置方法もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】第一実施形態に係る本発明のオーナメントが建物に備えられた場面における該建物の正面図である。
【図2】図1に表れたオーナメントの正面図である。
【図3】図2に示したオーナメントの断面図(端面図)である。
【図4】直線の線状部材の背面図、及び断面図である。
【図5】湾曲した線状部材の背面図、及び断面図である。
【図6】面材を背面から見た斜視図である。
【図7】面材の背面図、及び断面図である。
【図8】保持部材の平面図、及び正面図である。
【図9】他の例の保持部材の正面図である。
【図10】第二実施形態に係る本発明のオーナメントの正面図である。
【図11】図10に示したオーナメントを背面から見た斜視図である。
【図12】実施例のうち(a)〜(k)のオーナメントデザイン例を示す図である。
【図13】実施例のうち(l)〜(w)のオーナメントデザイン例を示す図である。
【符号の説明】
【0048】
1 建物
2 外壁面
3 玄関扉
4、5、6 窓
7 屋根
10 オーナメント
11、12、13、14 固定部材
20 線状部材(基礎部材)
24 筒状部材
30 線状部材(基礎部材)
34 筒状部材
40 面材(装飾部材)
41 面板
42 枠体
43 ねじ孔
50 保持部材(保持手段)
51 板材
52 円筒部材
53 突起(係合手段)
110 オーナメント
120 枠状部材(基礎部材)
140 面材(装飾部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の外壁面に配設される飾りであるオーナメントであって、
前記建物の躯体に直接固定される少なくとも1つの基礎部材と、
前記基礎部材に保持され、前記建物のいずれにも固定されない少なくとも1つの装飾部材とを備え、
前記装飾部材の前記基礎部材への保持位置を任意に選択することが可能であることを特徴とするオーナメント。
【請求項2】
前記基礎部材が正面視で視認可能とされるとともに、該視認可能とされた部位が装飾の一部であることを特徴とする請求項1に記載のオーナメント。
【請求項3】
さらに前記装飾部材に着脱可能に配置される保持手段を有し、
前記基礎部材を前記装飾部材と前記保持手段との間で挟持することにより前記装飾部材が前記基礎部材に保持されることを特徴とする請求項1又は2に記載のオーナメント。
【請求項4】
前記保持手段、及び前記基礎部材が互いに係合する係合手段を有し、
前記基礎部材が前記装飾部材と前記保持手段との間で挟持された姿勢で、前記係合手段により前記基礎部材と前記装飾部材との位置ずれが生じないことを特徴とする請求項3に記載のオーナメント。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のオーナメントを前記建物の外壁面に配設する方法であって、
予め前記装飾部材を前記基礎部材に保持する工程と、
前記保持する工程により一体とされた前記オーナメントを前記建物の配設位置に移動させる工程と、
前記移動させる工程の後に前記基礎部材を前記建物の躯体に固定する工程とを含むオーナメントの配設方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−184804(P2008−184804A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−19028(P2007−19028)
【出願日】平成19年1月30日(2007.1.30)
【出願人】(302045705)トステム株式会社 (949)
【Fターム(参考)】