カウルルーバ
【課題】雨樋部に配設されたフロントガラスとの保持力が高いカウルルーバを提供する。
【解決手段】カウルルーバ1は、車両のフロントガラスとフードパネルとの間に車幅方向に延びるように配設され,フロントガラス5に保持される保持端縁部2と、フロントガラス側の車体内側に向く内面1aから突設された雨樋部3と、を有する。雨樋部3は、フロントガラス5側の内面1aから車体内側に延びる底壁31と、底壁31から屈曲して保持端縁部2に沿って延びる立壁32とをもつ。雨樋部3の底壁31には、係止片33が設けられ、雨樋部3の立壁32は、ヒンジ部34と、ヒンジ部34の屈曲により保持端縁部2側に倒伏することで保持端縁部2との間でフロントガラス5に弾撥力によって挟持される弾性部としての円弧部35と、円弧部35の先端に設けられ保持端縁部2側への倒伏により係止片33に係止される被係止端部36とを有する。
【解決手段】カウルルーバ1は、車両のフロントガラスとフードパネルとの間に車幅方向に延びるように配設され,フロントガラス5に保持される保持端縁部2と、フロントガラス側の車体内側に向く内面1aから突設された雨樋部3と、を有する。雨樋部3は、フロントガラス5側の内面1aから車体内側に延びる底壁31と、底壁31から屈曲して保持端縁部2に沿って延びる立壁32とをもつ。雨樋部3の底壁31には、係止片33が設けられ、雨樋部3の立壁32は、ヒンジ部34と、ヒンジ部34の屈曲により保持端縁部2側に倒伏することで保持端縁部2との間でフロントガラス5に弾撥力によって挟持される弾性部としての円弧部35と、円弧部35の先端に設けられ保持端縁部2側への倒伏により係止片33に係止される被係止端部36とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のフロントガラスとフードパネルとの間に配設されるカウルルーバに関する。
【背景技術】
【0002】
図11に示すように、従来のカウルルーバ9は、車両のエンジンルーム80を覆うフードパネル8とフロントガラス5との間に設けられ、車幅方向に延びる長板形状を呈している。カウルルーバ91のフロントガラス5側の先端縁には、フロントガラス5に保持される保持端縁部92が設けられている。
【0003】
カウルルーバ9は、そのフロントガラス側の内面9aから保持端縁部92に向けて雨樋部93が突設されている。雨樋部93は、車体のワイパーモータ82などのように雨よけが必要とされる部位を覆うように、車幅方向の一部に設けられている。
【0004】
カウルルーバのフロントガラス側の内面には、車幅方向に所定の間隔を隔てた位置にフロントガラスに保持される保持片が保持端縁部に沿って設けられている。後述の図4に示されているように、雨樋部以外の一般部では、保持片は、カウルルーバのフロントガラス側の内面から突出して保持端縁部に沿って延びている。保持片の先端には、爪部が設けられており、この爪部と保持端縁部との間でフロントガラスを挟持することで、カウルルーバがフロントガラスに保持される。
【0005】
図11,図12に示すように、雨樋部93は、カウルルーバ9のフロントガラス5側の内面9aから突設され車体内側に延びる底壁931と、底壁931から屈曲して保持端縁部92に沿って延びる立壁932とからなる。そして、雨樋部93の底壁931に、保持片933が突設され、この保持片933と保持端縁部92との間でフロントガラス5に保持されている。
【0006】
上記カウルルーバを製造するにあたっては、金型を用いた、射出成形などが行われる。カウルルーバから金型を取り外すにあたって、まず、成形されたカウルルーバの一般部の保持片及び雨樋部の外周に配置されている型を取り外す。次に、一般部の保持片及び雨樋部の中に配置されている型を保持片から抜き取る。
【0007】
一般部に形成された保持片では、先端に形成された爪部が、凹状の保持片の中に配置されている型から離れる方向に撓むことができるため、型を保持片から取り外すことができる。また、図12に示すように、雨樋部93に形成された保持片933は、保持端縁部92及び立壁932とほぼ平行に延び、保持端縁部92側及び立壁932側の双方の表面に凹凸がない平坦面である。このため、保持片933は型のスライドを妨げず、型をスムーズに取り去ることができる。
【0008】
しかし、平坦な保持片933は、フロントガラス5と面直方向に押し付けて保持される力は弱い。このため、フロントガラス5との保持片933が当接する当て面51との押付力が安定せず、フロントガラス5から保持端縁部92が浮き上がり、見栄えが悪化し、フロントガラス5と保持端縁部92との間からの水の浸入量が増加するおそれがある。よって、雨樋部93でのフロントガラス5との保持力が、一般部に比べて低くなる傾向にある。
【0009】
そこで、図13に示すように、雨樋部93に形成された保持片933の先端に爪部935を形成することで、雨樋部93のフロントガラスを保持する保持力を一般部の保持片と同程度まで高めることが考えられる。
【0010】
しかし、雨樋部93の保持片933の先端に爪部935を形成すると、爪部935は、保持片933の両側に配置されている型によって弾性変形することが抑止される。このため、雨樋部93から型97を図13のD方向に抜き取るときに、爪部935が型97のスライドを妨げる。このため、爪部935によって型97の抜き取りができず、その結果、雨樋部93の保持片933の先端には、爪部935を形成することはできない。
【0011】
また、従来、特許文献1〜3には、カウルルーバの端縁部の一般部において、保持片との間でフロントガラスを挟持する構成は開示されている。しかし、雨樋部に形成された保持片とカウルルーバの端縁部との間でフロントガラスを挟持する構成は開示されていない。
【特許文献1】特開2001−97244号公報(図2)
【特許文献2】特開平8−118944号公報(図2)
【特許文献3】特開平8−142653号公報(図2,図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、雨樋部に配設されたフロントガラスとの保持力が高いカウルルーバを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、車両のフロントガラスとフードパネルとの間に車幅方向に延びるように配設され,前記フロントガラス側の先端縁に設けられ前記フロントガラスに保持される保持端縁部と、前記フロントガラス側の車体内側に向く内面から突設された雨樋部と、を有するカウルルーバであって、前記雨樋部は、前記フロントガラス側の前記内面から車体内側に延びる底壁と、前記底壁から屈曲して前記保持端縁部に沿って延びる立壁とをもち、前記雨樋部の前記底壁には、係止部が設けられ、前記雨樋部の前記立壁は、ヒンジ部と、前記ヒンジ部の屈曲により前記保持端縁部側に倒伏することで前記保持端縁部との間で前記フロントガラスに弾撥力によって挟持される弾性部と、前記弾性部の先端に設けられ前記保持端縁部側への倒伏により前記係止部に係止される被係止部とを有することを特徴とする。
【0014】
請求項2に係る発明は、前記弾性部は、円弧形状を有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
前記請求項1に係る発明によれば、雨樋部の立壁にはヒンジ部、弾性部及び被係止部が設けられている。ヒンジ部の屈曲により、弾性部及び被係止部が保持端縁部側に倒伏することで、弾性部が、その弾撥力によってフロントガラスと保持端縁部に対して押圧する。これにより、保持端縁部は、フロントガラスに挟持される。ゆえに、保持端縁部は、フロントガラスから浮き上がることはなく、安定に保持される。
【0016】
また、被係止部は、保持端縁部側への倒伏により、雨樋部の底壁に設けられた係止部に係止される。このため、ヒンジ部を屈曲した状態で保持して、弾性部によって、フロントガラスと保持端縁部に対して安定に押圧し続けることができる。ゆえに、カウルルーバは、フロントガラスに対して高い保持力を発揮することができる。
【0017】
前記請求項2に係る発明によれば、弾性部は、その円弧形状によって弾撥力を発生させる。このため、弾性部の円弧面が、フロントガラスを局部的に押圧するため、強い保持力を発揮することができる。従って、保持端縁部は、フロントガラスと面直方向の移動が規制され、フロントガラスから浮き上がることを確実に抑止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の実施形態に係るカウルルーバについて図面を用いて詳細に説明する。
【0019】
本例のカウルルーバは、図1、図11に示すように、長板状を呈しており、車両のフロントガラス5とフードパネル8との間に車幅方向に延びるように配設されている。カウルルーバ1は、ワイパーを挿通する穴部19と、車室内へ外気を取り入れる開口18とを有している。
【0020】
カウルルーバ1の前部は、フードパネル8の下部に弾接するシール部材(図示略)が設けられ、エンジンルーム80の空気が、カウルルーバ1の開口18から車室内に進入することを防止している。カウルルーバ1の後部の先端縁には、フロントガラス5の下縁に保持される保持端縁部2を車幅方向全体に延設されている。
【0021】
図1,図2に示すように、カウルルーバ1の車体内側に向く内面1aの後部には、車幅方向に延びる雨樋部3が車体内側に向けて突設されている。雨樋部3は、フロントガラス5と保持端縁部2との間の隙間から流れ込んだ水を、雨樋部3の長手方向端部3aに排水するものであり、車体内側にワイパー搭載部など、水よけが必要とされる部位に配置されている。
【0022】
図2、図3に示すように、雨樋部3は、フロントガラス5側の内面1aから車体内側に延びる底壁31と、底壁31から屈曲して保持端縁部2に沿って延びる立壁32とをもつ。雨樋部3の底壁31には、車幅方向に所定間隔を隔てた位置に、係止部としての複数の係止片33が突設されている。雨樋部3の立壁32の縁部には、係止片33と車幅方向の位置を同じくする部分に、ヒンジ部34を介して、弾性部としての円弧部35、及び被係止部としての被係止端部36が一体に設けられている。ヒンジ部34は、立壁32よりも厚みが薄く、厚み方向に屈曲自在なインテグラルヒンジである。円弧部35は、立壁32と厚みがほぼ同じであり、半円形状を呈している。円弧部35の一端部にはヒンジ部34が連結されており、他端部には平板状の被係止端部36が連結されている。
【0023】
また、図1、図4に示すように、カウルルーバ1の後部には、雨樋部3以外の一般部4にも、車幅方向に所定間隔を隔ててフロントガラス5に保持される複数の保持片40を一体に設けている。保持片40は、断面L字形状を呈しており、カウルルーバ1のフロントガラス5側の内面1aから突出して保持端縁部2に沿って延びている。保持片40の先端には、保持片40から保持端縁部2側に若干突出した爪部41が設けられている。保持片40は、保持端縁部2に沿って延びる部分で、爪部41の近傍である爪部直下部43に、肉抜き孔42が形成されている。肉抜き孔42は、爪部直下部43を若干脆弱にして撓みやすくし、フロントガラス5による押圧力によって爪部41の若干の移動を可能としている。この爪部41と保持端縁部2との間でフロントガラス5に挟持されることで、カウルルーバ1はフロントガラス5に保持される。
【0024】
図3,図4に示すように、カウルルーバ1のフロントガラス側の保持端縁部2には、軟質樹脂材料からなるプロテクタ20が取り付けられている。プロテクタ20は、保持端縁部2とフロントガラス5との間から水やゴミなどが車体内側に浸入することを抑制している。なお、プロテクタ20は、軟質樹脂材料をカウルルーバと一体に成形することもできる。
【0025】
カウルルーバ1を製造するにあたっては、図5〜図7に示すように、カウルルーバ成形用の金型7を準備する。図5は、カウルルーバ1の雨樋部3の円弧部35及び係止片33が形成されている部分を成形する金型7の断面図である。図6は、カウルルーバ1の一般部4の保持片40が形成されている部分を成形する金型7の断面図である。図7は、カウルルーバ1の一般部4の爪部41が形成されている部分の金型7の断面図である。図5〜図7に示すように、金型7は、カウルルーバ1の外面1b側の形状をもつ成形面71aをもつ第1分割型71と、カウルルーバ1の内面1a側の形状をもつ成形面72aをもつ第2分割型72と、カウルルーバ1の雨樋部3及び保持片40の形状をもつ成形面73aをもつ第3分割型73とをもち、成形面71a、72a、73aはカウルルーバの全体形状をもつ成形穴70を構成している。第1分割型71は、固定型であり、第2、第3分割型72,73は可動型である。図5に示すように、第3分割型73には、カウルルーバ1の円弧部35を形成する部分の鉛直方向に開口する空洞部73bが形成されている。第1分割型71は、空洞部73bに嵌入され、円弧部35を形成する部分に向けて突出する円弧部成形部71bを有している。第2分割型72は、爪部41の近傍の肉抜き孔42を形成する突部72bが突出しており、この突部72bの先端面は、第3分割型73の成形面73aに当接している。
【0026】
次に、樹脂材料を、金型7の成形穴70に射出成形する。ここで用いられる樹脂材料は、ポリプロピレン等が挙げられる。次に、第2分割型72を図5〜図7に示す矢印A方向に移動させて離型する。このとき、成形されたカウルルーバ1及び第3分割型73は、第2分割型72とともに、第1分割型71から取り外される。その後、第3分割型73を図5〜図7に示す矢印B方向に移動させて離型する。
【0027】
図1、図4に示すように、フロントガラスにカウルルーバ1の後部を保持するにあたっては、フロントガラス5の下縁部に、一般部4の保持片40を配置するとともに、雨樋部3を配置する。一般部4の保持片40の先端に設けられた爪部41によって、フロントガラス5の下縁部に保持端縁部2が押し付けられる。これにより、保持端縁部2が、フロントガラス5の下縁部における雨樋部3の中に配置された部分に押し付けられる。
【0028】
次に、図3に示すように、雨樋部3のヒンジ部34を屈曲させて円弧部35及び被係止端部36を保持端縁部2側に倒伏させ、被係止端部36を係止片33に係止させる。これにより、ヒンジ部34の屈曲状態が保持され、円弧部35の頂部35aがフロントガラス5に弾接して、円弧部35の弾撥力によって保持端縁部2がフロントガラス5へ押し付けられる。
【0029】
本例においては、雨樋部3の立壁32にはヒンジ部34、円弧部35及び被係止端部36が設けられている。ヒンジ部34の屈曲により、円弧部35及び被係止端部36が保持端縁部2側に倒伏することで、円弧部35が、その弾撥力によってフロントガラス5と保持端縁部2に対して押圧して、保持端縁部2との間でフロントガラス5に挟持される。即ち、円弧部35の弾撥力によって、フロントガラス5の一方の表面に円弧部35が押し付けられて、フロントガラス5の他方の表面が保持端縁部2に押し付けられ、これにより、保持端縁部2が、フロントガラス5の他方の表面に保持される。ゆえに、保持端縁部2は、円弧部35とフロントガラス5による押付力によりフロントガラス5から浮き上がることはなく、安定に保持される。
【0030】
また、被係止端部36は、保持端縁部2側への倒伏により、雨樋部3の底壁31に設けられた係止片33に係止される。このため、ヒンジ部34を屈曲した状態に維持して、円弧部35により、保持端縁部2をフロントガラス5に対して安定に押圧し続けることができる。
【0031】
また、円弧部35は、その円弧形状によって弾撥力を発生させる。このため、円弧部35は、その凸状の円弧面35aでフロントガラス5を局部的に押圧する。従って、保持端縁部2は、面直方向の移動が規制され、フロントガラス5から浮き上がることを確実に抑止することができる。
【0032】
また、図5に示すように、ヒンジ部34、円弧部35及び被係止端部36は、雨樋部3の外側の立壁32に設けられており、また保持端縁部2よりもフロントガラス5の上方側に配置されている。このため、第2分割型72を第3分割型73及び成形されたカウルルーバ1とともに移動させることにより第1分割型71をカウルルーバ1から取り外した後に、雨樋部3の中に配置されている第3分割型73をB方向に引き抜くことで、ヒンジ部34、円弧部35及び被係止端部36は抵抗なく動くことができる。それゆえ、雨樋部3の中に配置されている分割型73を円滑に引き抜くことができる。
【0033】
なお、本実施形態においては、保持端縁部2をフロントガラス5に押圧する弾性部として、雨樋部3に半円形状の円弧部35を設けているが、円弧部35は、フロントガラス5に押圧される押圧面が弧状であればよい。したがって、円弧部35の形状は、半円形状に限らず、U字状、楕円状、扇形状、頂部のみ弧状の三角形でもよい。
【0034】
また、弾性部は、フロントガラスに弾接するものであれよく、前記円弧形状の円弧部35に限らず、断面波形状の弾性部37a(図8)、断面台形状の弾性部37b(図9)、ヒンジ部34と被係止端部36との間に形成された背板部37cに対して鉛直方向に突出するリブ28d(図10)でもよい。
【0035】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態に係るカウルルーバの斜視図である。
【図2】実施形態に係る、雨樋部の断面図である。
【図3】実施形態に係る、フロントガラスを保持した状態の雨樋部の断面図である。
【図4】実施形態に係る、フロントガラスを保持した状態の保持片の断面図である。
【図5】実施形態に係る、カウルルーバ成形用の金型であって、雨樋部の円弧部及び係止片を成形する部分の断面図である。
【図6】実施形態に係る、カウルルーバ成形用の金型であって、一般部の保持片を成形する部分の断面図である。
【図7】実施形態に係る、カウルルーバ成形用の金型であって、一般部の爪部を成形する部分の断面図である。
【図8】別の実施形態に係る、波形状の弾性部をもつカウルルーバの断面図である。
【図9】別の実施形態に係る、台形状の弾性部をもつカウルルーバの断面図である。
【図10】別の実施形態に係る、リブ形状の弾性部をもつカウルルーバの断面図である。
【図11】カウルルーバの車両への組み付け状態を示す斜視図である。
【図12】従来例に係る、雨樋部の断面図である。
【図13】従来例の変形例に係る、雨樋部の成形方法を示すための成形型の断面図である。
【符号の説明】
【0037】
1:カウルルーバ、1a:内面、1b:外面、2:保持端縁部、3:雨樋部、4:一般部、5:フロントガラス、7:金型、31:底壁、32:立壁、33:係止片、34:ヒンジ部、35:円弧部、36:被係止端部、40:保持片
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のフロントガラスとフードパネルとの間に配設されるカウルルーバに関する。
【背景技術】
【0002】
図11に示すように、従来のカウルルーバ9は、車両のエンジンルーム80を覆うフードパネル8とフロントガラス5との間に設けられ、車幅方向に延びる長板形状を呈している。カウルルーバ91のフロントガラス5側の先端縁には、フロントガラス5に保持される保持端縁部92が設けられている。
【0003】
カウルルーバ9は、そのフロントガラス側の内面9aから保持端縁部92に向けて雨樋部93が突設されている。雨樋部93は、車体のワイパーモータ82などのように雨よけが必要とされる部位を覆うように、車幅方向の一部に設けられている。
【0004】
カウルルーバのフロントガラス側の内面には、車幅方向に所定の間隔を隔てた位置にフロントガラスに保持される保持片が保持端縁部に沿って設けられている。後述の図4に示されているように、雨樋部以外の一般部では、保持片は、カウルルーバのフロントガラス側の内面から突出して保持端縁部に沿って延びている。保持片の先端には、爪部が設けられており、この爪部と保持端縁部との間でフロントガラスを挟持することで、カウルルーバがフロントガラスに保持される。
【0005】
図11,図12に示すように、雨樋部93は、カウルルーバ9のフロントガラス5側の内面9aから突設され車体内側に延びる底壁931と、底壁931から屈曲して保持端縁部92に沿って延びる立壁932とからなる。そして、雨樋部93の底壁931に、保持片933が突設され、この保持片933と保持端縁部92との間でフロントガラス5に保持されている。
【0006】
上記カウルルーバを製造するにあたっては、金型を用いた、射出成形などが行われる。カウルルーバから金型を取り外すにあたって、まず、成形されたカウルルーバの一般部の保持片及び雨樋部の外周に配置されている型を取り外す。次に、一般部の保持片及び雨樋部の中に配置されている型を保持片から抜き取る。
【0007】
一般部に形成された保持片では、先端に形成された爪部が、凹状の保持片の中に配置されている型から離れる方向に撓むことができるため、型を保持片から取り外すことができる。また、図12に示すように、雨樋部93に形成された保持片933は、保持端縁部92及び立壁932とほぼ平行に延び、保持端縁部92側及び立壁932側の双方の表面に凹凸がない平坦面である。このため、保持片933は型のスライドを妨げず、型をスムーズに取り去ることができる。
【0008】
しかし、平坦な保持片933は、フロントガラス5と面直方向に押し付けて保持される力は弱い。このため、フロントガラス5との保持片933が当接する当て面51との押付力が安定せず、フロントガラス5から保持端縁部92が浮き上がり、見栄えが悪化し、フロントガラス5と保持端縁部92との間からの水の浸入量が増加するおそれがある。よって、雨樋部93でのフロントガラス5との保持力が、一般部に比べて低くなる傾向にある。
【0009】
そこで、図13に示すように、雨樋部93に形成された保持片933の先端に爪部935を形成することで、雨樋部93のフロントガラスを保持する保持力を一般部の保持片と同程度まで高めることが考えられる。
【0010】
しかし、雨樋部93の保持片933の先端に爪部935を形成すると、爪部935は、保持片933の両側に配置されている型によって弾性変形することが抑止される。このため、雨樋部93から型97を図13のD方向に抜き取るときに、爪部935が型97のスライドを妨げる。このため、爪部935によって型97の抜き取りができず、その結果、雨樋部93の保持片933の先端には、爪部935を形成することはできない。
【0011】
また、従来、特許文献1〜3には、カウルルーバの端縁部の一般部において、保持片との間でフロントガラスを挟持する構成は開示されている。しかし、雨樋部に形成された保持片とカウルルーバの端縁部との間でフロントガラスを挟持する構成は開示されていない。
【特許文献1】特開2001−97244号公報(図2)
【特許文献2】特開平8−118944号公報(図2)
【特許文献3】特開平8−142653号公報(図2,図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、雨樋部に配設されたフロントガラスとの保持力が高いカウルルーバを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、車両のフロントガラスとフードパネルとの間に車幅方向に延びるように配設され,前記フロントガラス側の先端縁に設けられ前記フロントガラスに保持される保持端縁部と、前記フロントガラス側の車体内側に向く内面から突設された雨樋部と、を有するカウルルーバであって、前記雨樋部は、前記フロントガラス側の前記内面から車体内側に延びる底壁と、前記底壁から屈曲して前記保持端縁部に沿って延びる立壁とをもち、前記雨樋部の前記底壁には、係止部が設けられ、前記雨樋部の前記立壁は、ヒンジ部と、前記ヒンジ部の屈曲により前記保持端縁部側に倒伏することで前記保持端縁部との間で前記フロントガラスに弾撥力によって挟持される弾性部と、前記弾性部の先端に設けられ前記保持端縁部側への倒伏により前記係止部に係止される被係止部とを有することを特徴とする。
【0014】
請求項2に係る発明は、前記弾性部は、円弧形状を有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
前記請求項1に係る発明によれば、雨樋部の立壁にはヒンジ部、弾性部及び被係止部が設けられている。ヒンジ部の屈曲により、弾性部及び被係止部が保持端縁部側に倒伏することで、弾性部が、その弾撥力によってフロントガラスと保持端縁部に対して押圧する。これにより、保持端縁部は、フロントガラスに挟持される。ゆえに、保持端縁部は、フロントガラスから浮き上がることはなく、安定に保持される。
【0016】
また、被係止部は、保持端縁部側への倒伏により、雨樋部の底壁に設けられた係止部に係止される。このため、ヒンジ部を屈曲した状態で保持して、弾性部によって、フロントガラスと保持端縁部に対して安定に押圧し続けることができる。ゆえに、カウルルーバは、フロントガラスに対して高い保持力を発揮することができる。
【0017】
前記請求項2に係る発明によれば、弾性部は、その円弧形状によって弾撥力を発生させる。このため、弾性部の円弧面が、フロントガラスを局部的に押圧するため、強い保持力を発揮することができる。従って、保持端縁部は、フロントガラスと面直方向の移動が規制され、フロントガラスから浮き上がることを確実に抑止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の実施形態に係るカウルルーバについて図面を用いて詳細に説明する。
【0019】
本例のカウルルーバは、図1、図11に示すように、長板状を呈しており、車両のフロントガラス5とフードパネル8との間に車幅方向に延びるように配設されている。カウルルーバ1は、ワイパーを挿通する穴部19と、車室内へ外気を取り入れる開口18とを有している。
【0020】
カウルルーバ1の前部は、フードパネル8の下部に弾接するシール部材(図示略)が設けられ、エンジンルーム80の空気が、カウルルーバ1の開口18から車室内に進入することを防止している。カウルルーバ1の後部の先端縁には、フロントガラス5の下縁に保持される保持端縁部2を車幅方向全体に延設されている。
【0021】
図1,図2に示すように、カウルルーバ1の車体内側に向く内面1aの後部には、車幅方向に延びる雨樋部3が車体内側に向けて突設されている。雨樋部3は、フロントガラス5と保持端縁部2との間の隙間から流れ込んだ水を、雨樋部3の長手方向端部3aに排水するものであり、車体内側にワイパー搭載部など、水よけが必要とされる部位に配置されている。
【0022】
図2、図3に示すように、雨樋部3は、フロントガラス5側の内面1aから車体内側に延びる底壁31と、底壁31から屈曲して保持端縁部2に沿って延びる立壁32とをもつ。雨樋部3の底壁31には、車幅方向に所定間隔を隔てた位置に、係止部としての複数の係止片33が突設されている。雨樋部3の立壁32の縁部には、係止片33と車幅方向の位置を同じくする部分に、ヒンジ部34を介して、弾性部としての円弧部35、及び被係止部としての被係止端部36が一体に設けられている。ヒンジ部34は、立壁32よりも厚みが薄く、厚み方向に屈曲自在なインテグラルヒンジである。円弧部35は、立壁32と厚みがほぼ同じであり、半円形状を呈している。円弧部35の一端部にはヒンジ部34が連結されており、他端部には平板状の被係止端部36が連結されている。
【0023】
また、図1、図4に示すように、カウルルーバ1の後部には、雨樋部3以外の一般部4にも、車幅方向に所定間隔を隔ててフロントガラス5に保持される複数の保持片40を一体に設けている。保持片40は、断面L字形状を呈しており、カウルルーバ1のフロントガラス5側の内面1aから突出して保持端縁部2に沿って延びている。保持片40の先端には、保持片40から保持端縁部2側に若干突出した爪部41が設けられている。保持片40は、保持端縁部2に沿って延びる部分で、爪部41の近傍である爪部直下部43に、肉抜き孔42が形成されている。肉抜き孔42は、爪部直下部43を若干脆弱にして撓みやすくし、フロントガラス5による押圧力によって爪部41の若干の移動を可能としている。この爪部41と保持端縁部2との間でフロントガラス5に挟持されることで、カウルルーバ1はフロントガラス5に保持される。
【0024】
図3,図4に示すように、カウルルーバ1のフロントガラス側の保持端縁部2には、軟質樹脂材料からなるプロテクタ20が取り付けられている。プロテクタ20は、保持端縁部2とフロントガラス5との間から水やゴミなどが車体内側に浸入することを抑制している。なお、プロテクタ20は、軟質樹脂材料をカウルルーバと一体に成形することもできる。
【0025】
カウルルーバ1を製造するにあたっては、図5〜図7に示すように、カウルルーバ成形用の金型7を準備する。図5は、カウルルーバ1の雨樋部3の円弧部35及び係止片33が形成されている部分を成形する金型7の断面図である。図6は、カウルルーバ1の一般部4の保持片40が形成されている部分を成形する金型7の断面図である。図7は、カウルルーバ1の一般部4の爪部41が形成されている部分の金型7の断面図である。図5〜図7に示すように、金型7は、カウルルーバ1の外面1b側の形状をもつ成形面71aをもつ第1分割型71と、カウルルーバ1の内面1a側の形状をもつ成形面72aをもつ第2分割型72と、カウルルーバ1の雨樋部3及び保持片40の形状をもつ成形面73aをもつ第3分割型73とをもち、成形面71a、72a、73aはカウルルーバの全体形状をもつ成形穴70を構成している。第1分割型71は、固定型であり、第2、第3分割型72,73は可動型である。図5に示すように、第3分割型73には、カウルルーバ1の円弧部35を形成する部分の鉛直方向に開口する空洞部73bが形成されている。第1分割型71は、空洞部73bに嵌入され、円弧部35を形成する部分に向けて突出する円弧部成形部71bを有している。第2分割型72は、爪部41の近傍の肉抜き孔42を形成する突部72bが突出しており、この突部72bの先端面は、第3分割型73の成形面73aに当接している。
【0026】
次に、樹脂材料を、金型7の成形穴70に射出成形する。ここで用いられる樹脂材料は、ポリプロピレン等が挙げられる。次に、第2分割型72を図5〜図7に示す矢印A方向に移動させて離型する。このとき、成形されたカウルルーバ1及び第3分割型73は、第2分割型72とともに、第1分割型71から取り外される。その後、第3分割型73を図5〜図7に示す矢印B方向に移動させて離型する。
【0027】
図1、図4に示すように、フロントガラスにカウルルーバ1の後部を保持するにあたっては、フロントガラス5の下縁部に、一般部4の保持片40を配置するとともに、雨樋部3を配置する。一般部4の保持片40の先端に設けられた爪部41によって、フロントガラス5の下縁部に保持端縁部2が押し付けられる。これにより、保持端縁部2が、フロントガラス5の下縁部における雨樋部3の中に配置された部分に押し付けられる。
【0028】
次に、図3に示すように、雨樋部3のヒンジ部34を屈曲させて円弧部35及び被係止端部36を保持端縁部2側に倒伏させ、被係止端部36を係止片33に係止させる。これにより、ヒンジ部34の屈曲状態が保持され、円弧部35の頂部35aがフロントガラス5に弾接して、円弧部35の弾撥力によって保持端縁部2がフロントガラス5へ押し付けられる。
【0029】
本例においては、雨樋部3の立壁32にはヒンジ部34、円弧部35及び被係止端部36が設けられている。ヒンジ部34の屈曲により、円弧部35及び被係止端部36が保持端縁部2側に倒伏することで、円弧部35が、その弾撥力によってフロントガラス5と保持端縁部2に対して押圧して、保持端縁部2との間でフロントガラス5に挟持される。即ち、円弧部35の弾撥力によって、フロントガラス5の一方の表面に円弧部35が押し付けられて、フロントガラス5の他方の表面が保持端縁部2に押し付けられ、これにより、保持端縁部2が、フロントガラス5の他方の表面に保持される。ゆえに、保持端縁部2は、円弧部35とフロントガラス5による押付力によりフロントガラス5から浮き上がることはなく、安定に保持される。
【0030】
また、被係止端部36は、保持端縁部2側への倒伏により、雨樋部3の底壁31に設けられた係止片33に係止される。このため、ヒンジ部34を屈曲した状態に維持して、円弧部35により、保持端縁部2をフロントガラス5に対して安定に押圧し続けることができる。
【0031】
また、円弧部35は、その円弧形状によって弾撥力を発生させる。このため、円弧部35は、その凸状の円弧面35aでフロントガラス5を局部的に押圧する。従って、保持端縁部2は、面直方向の移動が規制され、フロントガラス5から浮き上がることを確実に抑止することができる。
【0032】
また、図5に示すように、ヒンジ部34、円弧部35及び被係止端部36は、雨樋部3の外側の立壁32に設けられており、また保持端縁部2よりもフロントガラス5の上方側に配置されている。このため、第2分割型72を第3分割型73及び成形されたカウルルーバ1とともに移動させることにより第1分割型71をカウルルーバ1から取り外した後に、雨樋部3の中に配置されている第3分割型73をB方向に引き抜くことで、ヒンジ部34、円弧部35及び被係止端部36は抵抗なく動くことができる。それゆえ、雨樋部3の中に配置されている分割型73を円滑に引き抜くことができる。
【0033】
なお、本実施形態においては、保持端縁部2をフロントガラス5に押圧する弾性部として、雨樋部3に半円形状の円弧部35を設けているが、円弧部35は、フロントガラス5に押圧される押圧面が弧状であればよい。したがって、円弧部35の形状は、半円形状に限らず、U字状、楕円状、扇形状、頂部のみ弧状の三角形でもよい。
【0034】
また、弾性部は、フロントガラスに弾接するものであれよく、前記円弧形状の円弧部35に限らず、断面波形状の弾性部37a(図8)、断面台形状の弾性部37b(図9)、ヒンジ部34と被係止端部36との間に形成された背板部37cに対して鉛直方向に突出するリブ28d(図10)でもよい。
【0035】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態に係るカウルルーバの斜視図である。
【図2】実施形態に係る、雨樋部の断面図である。
【図3】実施形態に係る、フロントガラスを保持した状態の雨樋部の断面図である。
【図4】実施形態に係る、フロントガラスを保持した状態の保持片の断面図である。
【図5】実施形態に係る、カウルルーバ成形用の金型であって、雨樋部の円弧部及び係止片を成形する部分の断面図である。
【図6】実施形態に係る、カウルルーバ成形用の金型であって、一般部の保持片を成形する部分の断面図である。
【図7】実施形態に係る、カウルルーバ成形用の金型であって、一般部の爪部を成形する部分の断面図である。
【図8】別の実施形態に係る、波形状の弾性部をもつカウルルーバの断面図である。
【図9】別の実施形態に係る、台形状の弾性部をもつカウルルーバの断面図である。
【図10】別の実施形態に係る、リブ形状の弾性部をもつカウルルーバの断面図である。
【図11】カウルルーバの車両への組み付け状態を示す斜視図である。
【図12】従来例に係る、雨樋部の断面図である。
【図13】従来例の変形例に係る、雨樋部の成形方法を示すための成形型の断面図である。
【符号の説明】
【0037】
1:カウルルーバ、1a:内面、1b:外面、2:保持端縁部、3:雨樋部、4:一般部、5:フロントガラス、7:金型、31:底壁、32:立壁、33:係止片、34:ヒンジ部、35:円弧部、36:被係止端部、40:保持片
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のフロントガラスとフードパネルとの間に車幅方向に延びるように配設され,前記フロントガラス側の先端縁に設けられ前記フロントガラスに保持される保持端縁部と、前記フロントガラス側の車体内側に向く内面から突設された雨樋部と、を有するカウルルーバであって、
前記雨樋部は、前記フロントガラス側の前記内面から車体内側に延びる底壁と、前記底壁から屈曲して前記保持端縁部に沿って延びる立壁とをもち、
前記雨樋部の前記底壁には、係止部が設けられ、
前記雨樋部の前記立壁は、ヒンジ部と、前記ヒンジ部の屈曲により前記保持端縁部側に倒伏することで前記保持端縁部との間で前記フロントガラスに弾撥力によって挟持される弾性部と、前記弾性部の先端に設けられ前記保持端縁部側への倒伏により前記係止部に係止される被係止部とを有することを特徴とするカウルルーバ。
【請求項2】
前記弾性部は、円弧形状を有していることを特徴とする請求項1記載のカウルルーバ。
【請求項1】
車両のフロントガラスとフードパネルとの間に車幅方向に延びるように配設され,前記フロントガラス側の先端縁に設けられ前記フロントガラスに保持される保持端縁部と、前記フロントガラス側の車体内側に向く内面から突設された雨樋部と、を有するカウルルーバであって、
前記雨樋部は、前記フロントガラス側の前記内面から車体内側に延びる底壁と、前記底壁から屈曲して前記保持端縁部に沿って延びる立壁とをもち、
前記雨樋部の前記底壁には、係止部が設けられ、
前記雨樋部の前記立壁は、ヒンジ部と、前記ヒンジ部の屈曲により前記保持端縁部側に倒伏することで前記保持端縁部との間で前記フロントガラスに弾撥力によって挟持される弾性部と、前記弾性部の先端に設けられ前記保持端縁部側への倒伏により前記係止部に係止される被係止部とを有することを特徴とするカウルルーバ。
【請求項2】
前記弾性部は、円弧形状を有していることを特徴とする請求項1記載のカウルルーバ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−262763(P2009−262763A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−114821(P2008−114821)
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】
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