説明

カセッテ装填装置

【課題】寸法の異なる各カセッテを容易且つ確実に取り扱うことができ、作業性を良好に向上させることを可能にする。
【解決手段】カセッテ装填装置60は、複数のカセッテが個別に配列されるスタック部62を備える。スタック部62は、各カセッテが載置される第1受け板66a、第2受け板66b及び第3受け板66cを備える。第1受け板66a、第2受け板66b及び第3受け板66cには、これらに載置されるカセッテの自重により前記第1受け板66a、第2受け板66b及び第3受け板66cの高さ位置を変動可能にする第1昇降機構68a、第2昇降機構68b及び第3昇降機構68cが連結される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線画像情報が蓄積可能な記録媒体を収納するカセッテが装填されるカセッテ装填装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、照射された放射線エネルギの一部を蓄積する一方、可視光等の励起光を照射することにより、蓄積された放射線エネルギに応じて輝尽発光する蓄積性蛍光体パネルを用いた放射線画像情報読取装置が知られている。
【0003】
蓄積性蛍光体パネルは、通常、カセッテに収容された状態で被写体の放射線撮影が行われた後、放射線画像情報読取装置に装填される。この放射線画像情報読取装置内では、蓄積性蛍光体パネルがカセッテから取り出されて前記蓄積性蛍光体パネルに蓄積記録された放射線画像情報の読み取り処理が施された後、必要に応じて残存する放射線画像情報の消去処理が行われている。消去処理後の蓄積性蛍光体パネルは、カセッテに戻された後、放射線画像情報読取装置から排出されて次なる被写体の放射線撮影に供されている。
【0004】
ここで、効率的な放射線画像情報の読取処理や撮影処理を遂行するために、多数のカセッテを収容するとともに、前記カセッテを簡単に取り扱うことが可能な装置が望まれている。例えば、特許文献1に開示されている回診用X線撮影装置では、図15に示すように、移動可能な台車1の後端には、フイルム等のX線撮影用記憶媒体を装填したカセッテ2を収納するカセッテ収納ボックス3が搭載されている。
【0005】
カセッテ収納ボックス3は、手前側に引き傾けることでカセッテ2の出入口4が開放される一方、奥側へ押し戻すことで前記出入口4が閉まるように揺動可能に構成されている。このカセッテ収納ボックス3は、ベース5を介して設けられたピン6に図示しないフックが掛かることによって台車1にロック可能である。
【0006】
【特許文献1】特開2004−126366号公報(図7)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、通常、撮影箇所等の撮影条件に応じて、種々のサイズの異なるX線撮影用記憶媒体が用いられているため、カセッテ2は、種々の異なるサイズを有している。このため、カセッテ収納ボックス3にサイズの異なる複数のカセッテ2が収納されていると、特に寸法の小さなカセッテ2を前記カセッテ収納ボックス3から容易に取り出すことができないという問題がある。
【0008】
本発明はこの種の問題を解決するものであり、寸法の異なる各カセッテを容易且つ確実に取り扱うことができ、作業性を良好に向上させることが可能なカセッテ装填装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、放射線画像情報が蓄積可能な記録媒体を収納するカセッテが装填されるカセッテ装填装置に関するものである。このカセッテ装填装置は、複数のカセッテが個別に配列されるスタック部を備え、前記スタック部は、前記カセッテが載置される複数の受け部材と、各受け部材を弾性的に支持し、前記カセッテの自重により前記各受け部材の高さ位置を変動可能にする複数の昇降機構とを設けている。
【0010】
また、複数の受け部材は、カセッテが載置されない状態で、それぞれ異なる高さ位置に配置されることが好ましい。
【0011】
さらに、スタック部は、複数の受け部材に当接して複数の前記受け部材を一体的に支持可能な固定部材と、カセッテが載置された前記受け部材を、昇降機構とは個別に所定の固定高さ位置に維持するために、前記固定部材を上方に付勢する押圧機構とを備えることが好ましい。
【0012】
さらにまた、本発明に係るカセッテ装填装置は、複数のカセッテが個別に配列されるスタック部を備え、前記スタック部は、各カセッテが所定の傾斜角度で載置される複数の受け部材と、前記各カセッテの傾動先端位置を規制するとともに、前記カセッテの配列方向に向かって各傾動先端位置をオフセットさせる複数の先端規制部とを設けている。
【0013】
また、本発明に係るカセッテ装填装置は、複数のカセッテが個別に配列されるスタック部を備え、前記スタック部は、各カセッテが交互に異なる方向に傾斜角度を有して載置される複数の受け部材と、前記各カセッテの傾動先端位置を規制するために、交互に配置される複数の先端規制部とを設けている。
【0014】
さらに、本発明に係るカセッテ装填装置は、複数のカセッテが個別に配列されるスタック部を備え、前記スタック部は、各カセッテが収容される複数の仕切り部材と、複数の前記仕切り部材を、装置本体に対して収容する位置と、前記装置本体から揺動させるとともに、前記仕切り部材同士の間隔を大きくして前記カセッテの着脱を可能にする位置とに規制する規制機構とを設けている。
【0015】
さらにまた、規制機構は、複数の仕切り部材同士を所定の間隔毎に連結可能な係止部材を備えることが好ましい。
【0016】
また、規制機構は、複数の仕切り部材間に配設され、前記仕切り部材同士を互いに離間する方向に付勢する弾性部材を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明では、カセッテが受け部材に載置されると、前記カセッテの自重によって、昇降機構の作用下に前記受け部材の高さ位置が変動する。その際、寸法の小さな軽量カセッテは、寸法の大きな重量カセッテに比べて下降距離(沈み距離)が小さくなり、前記寸法の小さな軽量カセッテは、前記寸法の大きな重量カセッテに対して相対的に上昇する。これにより、複数のカセッテが配列された状態で、寸法の小さな軽量カセッテを容易且つ確実に取り出すことができ、前記カセッテの取り扱い作業性が有効に向上する。
【0018】
また、本発明では、各カセッテが所定の傾斜角度で且つ配列方向に向かって各傾動先端位置をオフセットして配列されるため、各カセッテの傾動先端を容易に把持することが可能になる。従って、寸法の小さなカセッテが寸法の大きなカセッテ間に配置されていても、前記寸法の小さなカセッテを確実に把持することができ、前記カセッテの取り扱い作業性が有効に向上する。
【0019】
さらに、本発明では、各カセッテが交互に異なる傾斜角度で受け部材に載置されるため、各カセッテの傾動先端を容易に把持することが可能になる。このため、寸法の小さなカセッテを選択的に把持することができ、前記カセッテの取り扱い作業性が有効に向上する。
【0020】
さらにまた、本発明では、複数のカセッテが複数の仕切り部材間に配置されており、複数の前記仕切り部材が装置本体から揺動されると、前記仕切り部材同士の間隔が大きくなる。従って、仕切り部材間に配設されるカセッテは、寸法に影響されることがなく、容易且つ確実に把持されるため、前記カセッテの取り扱い作業性の向上が図られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るカセッテ装填装置が適用される画像読取装置10の内部構成図である。
【0022】
画像読取装置10は、ケーシング12の上部にカセッテ装填部14を備え、このカセッテ装填部14に形成された装填口15に対して、放射線画像情報が蓄積記録された画像記録担体、例えば、蓄積性蛍光体シート等の蓄積性蛍光体パネル16を収容したカセッテ18が装填される。カセッテ18は、蓄積性蛍光体パネル16を収容する本体部20と、蓄積性蛍光体パネル16を出し入れさせるための開口部22を形成する蓋部材24とを備えている。
【0023】
画像読取装置10の内部の装填口15に近接する部位には、カセッテ18の蓋部材24のロックを解除するロック解除機構28と、前記蓋部材24が開蓋されたカセッテ18から蓄積性蛍光体パネル16を吸着して取り出す吸着盤30と、前記吸着盤30によって取り出された前記蓄積性蛍光体パネル16を挟持搬送するニップローラ32とが配設される。なお、ロック解除機構28は、カセッテ18に挿入されて図示しないカセッテロック手段を解除するためのロック解除ピン29を有する。
【0024】
ニップローラ32に連設して、複数の搬送ローラ34a〜34g及び複数のガイド板36a〜36fが配設され、これらにより湾曲搬送路38が構成される。ニップローラ32と搬送ローラ34aとの間には、読取処理が終了した蓄積性蛍光体パネル16に残存する放射線画像情報を消去するための消去ユニット40が配設される。消去ユニット40は、消去光を出力する冷陰極管等の消去光源42を有する。
【0025】
湾曲搬送路38の最下部に配設される搬送ローラ34d、34e間には、プラテンローラ44が配設される。プラテンローラ44の上部には、蓄積性蛍光体パネル16に蓄積記録された放射線画像情報を読み取る走査ユニット46が配設される。
【0026】
走査ユニット46は、励起光であるレーザビームLBを導出して蓄積性蛍光体パネル16を搬送方向と直交する方向に走査する励起部48と、レーザビームLBによって励起されることで放出される放射線画像情報に係る輝尽発光光を集光する集光ガイド50と、前記集光ガイド50によって集光された輝尽発光光を電気信号に変換するフォトマルチプライヤ52とを備える。なお、集光ガイド50の一端部には、輝尽発光光の集光効率を高めるための集光ミラー54が近接して配設される。
【0027】
ケーシング12は、例えば、車輪56を介して移動可能に構成してもよく、また、画像読取装置10は、図示しない放射線画像形成システムに組み込まれて台車に載置された状態で、病室等に搬送可能に構成されてもよい。
【0028】
その際、放射線画像形成システムは、放射線画像情報を撮影するための撮影情報等を入力し、あるいは、外部から取得するためのディスプレイを備えたコンソールと、コンソールから供給された撮影情報に従ってX線源を制御し、被写体にX線を照射することにより前記被写体の放射線画像情報をカセッテ18内の蓄積性蛍光体パネル16に記録するX線源制御装置と、画像読取装置10と、蓄積性蛍光体パネル16から読み取られた放射線画像情報を外部に送信する一方、外部から必要な情報を取得する送受信機と、バッテリとが載置される。
【0029】
ケーシング12の側部には、本発明の第1の実施形態に係るカセッテ装填装置60が組み込まれる。図2及び図3に示すように、カセッテ装填装置60は、複数、例えば、3つのカセッテ18が個別に配列されるスタック部62を備える。スタック部62には、カセッテ18を鉛直方向(矢印A方向)に挿入するとともに、水平方向(矢印B方向)に配列させるために第1収容部64a、第2収容部64b及び第3収容部64cが設けられる。
【0030】
スタック部62は、カセッテ18が載置される第1受け板(受け部材)66a、第2受け板66b及び第3受け板66cと、前記第1受け板66a〜第3受け板66cを弾性的に支持し、前記カセッテ18の自重により前記第1受け板66a〜第3受け板66cの高さ位置を変動可能にする第1昇降機構68a、第2昇降機構68b及び第3昇降機構68cとを設ける。
【0031】
第1昇降機構68a〜第3昇降機構68cは、それぞれ矢印C方向に所定距離離間して配置される一対のダンパ(例えば、オイルダンパ)70を備える。各一対のダンパ70は、矢印B方向に向かって高さ位置が異なるとともに、前記一対のダンパ70上には、それぞれ第1受け板66a、第2受け板66b及び第3受け板66cが連結される。
【0032】
第1受け板66a、第2受け板66b及び第3受け板66cは、矢印C方向に長尺な板状を有し、カセッテ18が載置されない状態で、それぞれ異なる高さ位置に配置される。なお、第1昇降機構68a、第2昇降機構68b及び第3昇降機構68cは、ダンパ70に代えて、例えば、コイルスプリング等のばね機構を用いてもよい。
【0033】
スタック部62には、第1受け板66a、第2受け板66b及び第3受け板66cに当接して前記第1受け板66a、前記第2受け板66b及び前記第3受け板66cを一体的に支持可能な固定部材72を備える。
【0034】
固定部材72には、図3に示すように、第1受け板66aを支持する第1支持面74a、第2受け板66bを支持する第2支持面74b、及び第3受け板66cを支持する第3支持面74cが、矢印B方向に向かって、順次、高さ寸法を低くして互いに平行に設けられる。第3支持面74c側(又は第1支持面74a側)には、スタック部62の外方に突出してペダル部76が膨出形成される。固定部材72の下部には、前記固定部材72を上方に付勢する押圧機構、例えば、スプリング78が配置される。
【0035】
固定部材72は、スプリング78を介して上方に付勢されることにより、カセッテ18が載置された第1受け板66a、第2受け板66b及び第3受け板66cを、第1昇降機構68a、第2昇降機構68b及び第3昇降機構68cとは個別に所定の固定高さ位置に維持する。すなわち、第1受け板66a、第2受け板66b及び第3受け板66cは、それぞれカセッテ18が載置された状態で、ダンパ70による緩衝機能から遮断されており、スプリング78を介して付勢される固定部材72によって一体的に支持されている。
【0036】
このように構成されるカセッテ装填装置60の動作について、これを組み込む画像読取装置10との関連で、以下に説明する。
【0037】
先ず、放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体パネル16を収納したカセッテ18は、画像読取装置10に供給される。カセッテ18が、蓋部材24を下にしてカセッテ装填部14の装填口15に装填されると、この蓋部材24は、ロック解除機構28を介してロックが解除される。
【0038】
次いで、カセッテ18内の蓄積性蛍光体パネル16は、吸着盤30の吸引作用下に前記カセッテ18から取り出される。カセッテ18から取り出された蓄積性蛍光体パネル16の先端がニップローラ32に挟持されるのと略同時に、吸着盤30による前記蓄積性蛍光体パネル16の吸着保持が解除される。
【0039】
これにより、蓄積性蛍光体パネル16は、ニップローラ32の回転作用下に鉛直下方向に向かって搬送される。この蓄積性蛍光体パネル16は、搬送ローラ34a〜34g及びガイド板36a〜36fからなる湾曲搬送路38によって搬送される。
【0040】
蓄積性蛍光体パネル16は、搬送ローラ34d、34e間を副走査搬送されるとともに、励起部48からのレーザビームLBが蓄積性蛍光体パネル16を主走査することにより、放射線画像情報の読み取りが行われる。具体的には、励起部48から出力されたレーザビームLBが蓄積性蛍光体パネル16に照射されると、この蓄積性蛍光体パネル16から放射線画像情報に対応した輝尽発光光が出力される。この輝尽発光光は、集光ガイド50を介してフォトマルチプライヤ52に導かれ、電気信号としての放射線画像情報に変換される。
【0041】
このようにして放射線画像情報の読み取られた蓄積性蛍光体パネル16は、一旦搬送ローラ34f側まで搬送された後、再び走査ユニット46の下部を通って湾曲搬送路38により逆転搬送される。蓄積性蛍光体パネル16は、搬送ローラ34a、ニップローラ32間に配置される消去ユニット40を通してカセッテ18に収容される。
【0042】
このとき、消去ユニット40を構成する消去光源42が点灯し、出力される消去光が蓄積性蛍光体パネル16に照射されることで、残存する放射線エネルギが除去される。放射線エネルギの除去された蓄積性蛍光体パネル16を収容したカセッテ18は、画像読取装置10から抜き取られた後、次なる放射線画像情報の撮影に供される。
【0043】
この場合、第1の実施形態では、画像読取装置10にカセッテ装填装置60が組み込まれており、このカセッテ装填装置60には、複数、例えば、3つのカセッテ18が装填可能である。ここで、カセッテ18としては、3種類の寸法の異なるカセッテ18a、18b及び18cが用いられる。
【0044】
ここで、カセッテ18aは、最小寸法の最軽量カセッテであり、カセッテ18cは、最大寸法の最重量カセッテであり、カセッテ18bは、前記カセッテ18a、18b間の中間寸法の中間重量カセッテである。
【0045】
カセッテ18a、18b及び18cは、カセッテ装填装置60に任意に収容されるものであり、例えば、図3に示すように、カセッテ18aが第2収容部64bに収容され、カセッテ18bが第3収容部64cに収容され、カセッテ18cが第1収容部64aに収容される。このため、特に最小寸法のカセッテ18aは、最大寸法のカセッテ18cと中間寸法のカセッテ18bとの間に配置されており、前記カセッテ18aを容易に取り出すことができない。
【0046】
そこで、作業者は、先ず、固定部材72に設けられているペダル部76を下方に踏み込むと、前記固定部材72は、スプリング78の弾性力に抗して下降する。従って、第1支持面74a、第2支持面74b及び第3支持面74cは、第1受け板66a、第2受け板66b及び第3受け板66cから離間し、前記第1受け板66a〜前記第3受け板66cの固定支持機能が解除される。
【0047】
このため、図4に示すように、第1受け板66aは、最大寸法、すなわち、最重量のカセッテ18cの自重により、ダンパ70に抗して大きく沈み込むように下降する。第2受け板66bは、最小寸法、すなわち、最軽量のカセッテ18aの自重により、ダンパ70に抗して僅かな距離だけ下降する。さらに、第3受け板66cは、中間寸法、すなわち、中間重量のカセッテ18bの自重により、ダンパ70に抗して第1受け板66aよりも短い距離で、且つ、第2受け板66bよりも長い距離だけ下降する。
【0048】
これにより、カセッテ18c、18a、18bは、ケーシング12側から、順次、高さ位置を低くして配列される。従って、特に最小寸法のカセッテ18aがカセッテ18c、18b間に配列されていても、このカセッテ18aを容易且つ確実に取り出すことができ、カセッテ18の取り扱い作業性が有効に向上するという効果が得られる。
【0049】
また、カセッテ18として3つの同一寸法のカセッテ18aが、カセッテ装填装置60に装填される場合がある。その際、第1昇降機構68a、第2昇降機構68b及び第3昇降機構68cを介して第1受け板66a、第2受け板66b及び第3受け板66cが、階段状に高さを異にして配列されるため、3つのカセッテ18aの沈み込み量が同一となって、これらの間に段差が設けられる(図5参照)。
【0050】
このため、同一寸法の3つのカセッテ18aが、カセッテ装填装置60を構成するスタック部62に配列されていても、いずれのカセッテ18aの取り出し作業も容易に遂行されるという利点がある。
【0051】
さらに、第1の実施形態では、カセッテ18の取り出し作業等が行われていない際、第1受け板66a、第2受け板66b及び第3受け板66cは、スプリング78に付勢される固定部材72を介して所定の固定高さ位置に維持されている。この状態では、第1受け板66a〜第3受け板66cにカセッテ18が載置されていても、前記第1受け板66a〜第3受け板66cにダンパ70が作用しておらず、固定部材72を介して強固に固定されている。
【0052】
これにより、画像読取装置10が図示しない台車等によって移動される際の振動等によって、第1受け板66a〜第3受け板66cにダンパ70の緩衝機構が作用することがない。従って、第1受け板66a〜第3受け板66c上にカセッテ18を良好に載置することができ、前記カセッテ18が振動することを確実に阻止することが可能になる。
【0053】
なお、第1の実施形態では、第1受け板66a〜第3受け板66cに対応して第1昇降機構68a〜第3昇降機構68cを備えているが、例えば、第1昇降機構68aを用いずに、前記第1受け板66aを固定することもできる。
【0054】
図6は、本発明の第2の実施形態に係るカセッテ装填装置90の斜視説明図であり、図7は、前記カセッテ装填装置90の側面説明図である。
【0055】
なお、第1の実施形態に係るカセッテ装填装置60及び画像読取装置10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。また、以下に説明する第3〜第7の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
【0056】
カセッテ装填装置90は、スタック部92を備え、このスタック部92は、複数、例えば、3つのカセッテ18が個別に配列される第1収容部94a、第2収容部94b及び第3収容部94cを設ける。スタック部92は、各カセッテ18が所定の傾斜角度θ(図7参照)だけ傾斜して載置される複数、例えば、第1受け部材96a、第2受け部材96b及び第3受け部材96cを有する。第1受け部材96a〜前記第3受け部材96cには、カセッテ18を矢印D方向に円滑に移動させるための複数のローラ部材97が設けられる。このローラ部材97としては、ベアリングやフラットローラ又はころ等が用いられる。
【0057】
スタック部92は、カセッテ18の傾動先端位置(矢印D方向先端)を規制するとともに、前記カセッテ18の配列方向(矢印B方向)に向かって各傾動先端位置をオフセットさせる複数、例えば、第1先端規制部98a、第2先端規制部98b及び第3先端規制部98cを有する。
【0058】
このように構成される第2の実施形態では、例えば、それぞれ寸法の異なるカセッテ18a、18b及び18cが第2収容部94b、第1収容部94a及び第3収容部94cに収容される。このため、カセッテ18aは、第2受け部材96bの傾斜に沿ってローラ部材97上を矢印D方向に移動し、第2先端規制部98bに傾動先端位置が規制される。
【0059】
同様に、カセッテ18b、18cは、それぞれ第1受け部材96a及び第3受け部材96cの傾斜に沿って矢印D方向に移動し、第1先端規制部98a及び第3先端規制部98cによりそれぞれの傾動先端位置が規制される。
【0060】
その際、第1先端規制部98a、第2先端規制部98b及び第3先端規制部98cは、矢印B方向に向かってオフセットしている。このため、例えば、最小寸法のカセッテ18aが、カセッテ18b、18c間に配列されていても、作業者は、このカセッテ18aの揺動先端位置側の角部を容易に把持可能である。これにより、カセッテ18の取り扱い作業性が有効に向上する等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0061】
なお、第1受け部材96a、第2受け部材96b及び第3受け部材96cは、階段状に高さ位置が異なるように構成してもよい(第1の実施形態の固定部材72参照)。従って、特に同一寸法のカセッテ18が配列される際に、各カセッテ18の把持用の角部が配列方向及び鉛直方向にオフセットして配置され、前記カセッテ18の取り扱い作業性が向上するという利点がある。
【0062】
図8は、本発明の第3の実施形態に係るカセッテ装填装置100の要部斜視図であり、図9は、前記カセッテ装填装置100の側面説明図である。
【0063】
カセッテ装填装置100は、スタック部102を備え、このスタック部102には、カセッテ18を個別に配列する第1収容部104a、第2収容部104b及び第3収容部104cを有する。スタック部102は、各カセッテ18が交互に異なる方向に傾斜角度θ1、θ2を有して載置される第1受け部材106a、第2受け部材106b及び第3受け部材106cを有する。
【0064】
第1受け部材106a及び第3受け部材106cは、矢印E1方向先端側にカセッテ18の傾動先端位置を規制する第1先端規制部108a及び第3先端規制部108cを設ける一方、第2受け部材106bは、矢印E2方向先端側にカセッテ18の傾動先端位置を規制するための第2先端規制部108bが設けられる。第1受け部材106a〜第3受け部材106cは、それぞれ複数のローラ部材110a、110b及び110cを設ける。
【0065】
このように構成される第3の実施形態では、例えば、第1収容部104aにカセッテ18bが収容されると、このカセッテ18bが第1受け部材106aに沿って矢印E1方向に移動し、傾動先端位置が第1先端規制部108aに規制される。
【0066】
第2収容部104bにカセッテ18cが収容されると、このカセッテ18cは、第2受け部材106bの傾斜に沿って矢印E2方向に移動し、その傾動先端位置が第2先端規制部108bに規制される。さらに、第3収容部104cにカセッテ18aが収容されると、このカセッテ18aは、第3受け部材106cに沿って矢印E1方向移動し、その傾動先端位置が第3先端規制部108cに規制される。
【0067】
従って、カセッテ18cは、カセッテ18a、18bとは逆方向に傾動しており、各カセッテ18a、18b及び18cの傾動先端側の端部を容易に把持することが可能である。これにより、種々の寸法の異なるカセッテ18a〜18cをスタック部102に任意に装填し得るとともに、前記カセッテ18a〜18cの取り出し作業が有効に簡素化される等、第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
【0068】
図10は、本発明の第4の実施形態に係るカセッテ装填装置120の概略斜視説明図であり、図11は、前記カセッテ装填装置120の側面説明図である。
【0069】
カセッテ装填装置120は、スタック部122を備え、このスタック部122は、ケーシング12に形成された開口部124に収納可能である。この開口部124は、ケーシング12に凹部を設けることによって形成され、前記ケーシング12a内部から遮断されている。
【0070】
スタック部122は、各カセッテ18を収容する複数、例えば、第1仕切り部材126a、第2仕切り部材126b及び第3仕切り部材126cを備え、これらの一端部が支軸128を介して揺動可能に支持される。第1仕切り部材126aには、この第1仕切り部材126aを揺動させるための取手129が設けられる。
【0071】
第1仕切り部材126a、第2仕切り部材126b及び第3仕切り部材126cの下部側には、それぞれカセッテ18を載置するため突片130a、130b及び130cが設けられる。第1仕切り部材126a〜第3仕切り部材126cは、規制機構132を介してケーシング12に対して収容する位置と、前記ケーシング12から揺動させてこれらの間隔を大きくし、カセッテ18の着脱を可能にする位置とに規制される。
【0072】
規制機構132は、第1仕切り部材126a、第2仕切り部材126b及び第3仕切り部材126cとケーシング12とに設けられた固定部材134に固定される紐等の線状体136を備える。線状体136は、各固定部材134間の長さが設定されることにより、第1仕切り部材126aがケーシング12から揺動された際に、第1仕切り部材126a〜第3仕切り部材126cを所定の角度位置に保持可能に構成される。
【0073】
このカセッテ装填装置120では、第1仕切り部材126aと第2仕切り部材126bとの間にカセッテ18が収容され、前記第2仕切り部材126bと第3仕切り部材126cとの間にカセッテ18が収容され、さらに、前記第3仕切り部材126cと開口部124と内壁面との間にカセッテ18が収容される(図11参照)。
【0074】
その際、第1仕切り部材126a〜第3仕切り部材126c及び開口部124の内壁面は、カセッテ18に密着するように配置されており、狭小なスペースである開口部124に有効に収納することができる。
【0075】
一方、カセッテ18を取り出す際には、作業者が、取手129を把持して第1仕切り部材126aをケーシング12から離間する方向に揺動させると、規制機構132を構成する線状体136と固定部材134とを介して、第2仕切り部材126b及び第3仕切り部材126cが、順次、支軸128を支点にしてケーシング12から離間する方向に揺動する。
【0076】
そして、線状体136が固定部材134間で張られた状態では、図10に示すように、第1仕切り部材126a〜第3仕切り部材126cの間隔が大きくなり、各カセッテ18の上部側同士が大きく離間している。従って、作業者は、任意のカセッテ18を容易且つ確実に把持して取り出すことができ、前記カセッテ18の取り扱い作業性が有効に向上するという効果が得られる。
【0077】
図12は、本発明の第5の実施形態に係るカセッテ装填装置140の概略斜視説明図である。
【0078】
カセッテ装填装置140は、ケーシング12の開口部124に収納可能なスタック部142を備える。スタック部142は、第1仕切り部材144a、第2仕切り部材144b及び第3仕切り部材144cを備え、これらが支軸146を支点に揺動可能である。
【0079】
第1仕切り部材144a、第2仕切り部材144b及び第3仕切り部材144cは、規制機構148を介して所望の揺動姿勢に維持される。規制機構148は、第1仕切り部材144aの少なくとも上部一端側に設けられる第1アーム部150aと、第2仕切り部材144bに前記第1アーム部150aから離間して設けられる第2アーム部150bと、第3仕切り部材144cに設けられ、前記第1アーム部150a及び第2アーム部150bから離間して設けられる第3アーム部150cとを有する。
【0080】
第1アーム部150aには、第1ガイド溝152aが形成され、この第1ガイド溝152aには、第2仕切り部材144bに設けられた第1ガイドピン154aが挿入される。第2アーム部150bには、第2ガイド溝152bが形成され、この第2ガイド溝152bには、第3仕切り部材144cに設けられた第2ガイドピン154bが挿入される。第3アーム部150cには、第3ガイド溝152cが形成され、この第3ガイド溝152には、ケーシング12に設けられた第3ガイドピン154cが挿入される。
【0081】
このように構成されるカセッテ装填装置150では、作業者が、第1仕切り部材144aをケーシング12から外方に揺動させるだけで、規制機構148を介して前記第1仕切り部材144a〜第3仕切り部材144c同士の間隔を大きくすることができる。このため、各カセッテ18の上部同士の間隔が大きくなって、任意のカセッテ18を容易に取り出すことが可能になり、上記の第4の実施形態と同様の効果が得られる。
【0082】
図13は、本発明の第6の実施形態に係るカセッテ装填装置160の概略側面説明図である。
【0083】
カセッテ装填装置160を構成するスタック部162は、それぞれカセッテ18を個別に収納可能な第1仕切り部材164a、第2仕切り部材164b及び第3仕切り部材164cを備え、これらが支軸166を介して揺動自在である。第1仕切り部材164a〜第3仕切り部材164cは、カセッテ18の開口部124に収納可能であるとともに、規制機構168を介して互いの間隔を維持した状態で、前記開口部124の外方に保持される。規制機構168は、第2仕切り部材164bに一端が固定された板ばね169aと、第3仕切り部材164cに一端が固定された板ばね169bとを備える。
【0084】
このように構成されるカセッテ装填装置160では、スタック部162が開口部124に収納された状態では、板ばね169a、169bの弾性力に抗して第1仕切り部材164a〜第3仕切り部材164cが、カセッテ18と密着した状態で配置される。一方、第1仕切り部材164aが外方に揺動されると、板ばね169a、169bの弾性力を介して前記第1仕切り部材164aと第2仕切り部材164bとの間隔、及び前記第2仕切り部材164bと第3仕切り部材164cとの間隔が大きくなる。
【0085】
これにより、スタック部162に収容されている3枚のカセッテ18は、それぞれの上部同士の間隔が大きくなり、任意のカセッテ18を容易且つ確実に取り出すことができる。従って、第6の実施形態では、上記の第4及び第5の実施形態と同様の効果が得られる。
【0086】
図14は、本発明の第7の実施形態に係るカセッテ装填装置170の側面説明図である。
【0087】
カセッテ装填装置170を構成するスタック部172は、ケーシング12に対して支軸173を中心に揺動可能な揺動部材174を備え、この揺動部材174に規制機構176が設けられる。規制機構176は、伸縮自在な柔軟部材、例えば、スポンジ、軟質ゴム又は中空弾性部材からなる伸縮仕切り部材178a、178bを有する。
【0088】
カセッテ18は、揺動部材174の基部174aと伸縮仕切り部材178aとの間、伸縮仕切り部材178a、178bの間、及び伸縮仕切り部材178bとケーシング12との間に収容される。
【0089】
揺動部材174がケーシング12側に揺動されると、伸縮仕切り部材178a、178bが圧縮されてカセッテ18b同士が互いに近接し、前記揺動部材174がカセッテ18を支持して狭小な開口部124内に収容される。一方、揺動部材174がケーシング12から外方に揺動されると、伸縮仕切り部材178a、178bが拡張してカセッテ18同士を大きく離間させる。このため、カセッテ18の着脱作業が一挙に簡素化し、上記の第4〜第6の実施形態と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るカセッテ装填装置が適用される画像読取装置の内部構成図である。
【図2】前記カセッテ装填装置の要部斜視図である。
【図3】前記カセッテ装填装置の側面説明図である。
【図4】前記カセッテ装填装置の動作説明図である。
【図5】前記カセッテ装填装置の動作説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るカセッテ装填装置の要部斜視図である。
【図7】前記カセッテ装填装置の側面説明図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係るカセッテ装填装置の要部斜視図である。
【図9】前記カセッテ装填装置の側面説明図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係るカセッテ装填装置の要部斜視図である。
【図11】前記カセッテ装填装置の側面説明図である。
【図12】本発明の第5の実施形態に係るカセッテ装填装置の要部斜視図である。
【図13】本発明の第6の実施形態に係るカセッテ装填装置の側面説明図である。
【図14】本発明の第7の実施形態に係るカセッテ装填装置の側面説明図である。
【図15】特許文献1に開示されている回診用X線撮影装置の説明図である。
【符号の説明】
【0091】
10…画像読取装置 12…ケーシング
14…カセッテ装填部 16…蓄積性蛍光体パネル
18、18a〜18c…カセッテ 22、124…開口部
60、90、100、120、140、150、160、170…カセッテ装填装置
62、92、102、122、142、162、172…スタック部
64a〜64c、94a〜94c、104a〜104c…収容部
66a〜66c…受け板 68a〜68c…昇降機構
70…ダンパ 72、134…固定部材
74a〜74c…支持面 76…ペダル部
78…スプリング
96a〜96c、106a〜106c…受け部材
97、110a〜110c…ローラ部材
98a〜98c、108a〜108c…先端規制部
126a〜126c、144a〜144c、164a〜164c…仕切り部材
132、148、168、176…規制機構
136…線状体 169a、169b…板ばね
174…揺動部材 178a、178b…伸縮仕切り部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線画像情報が蓄積可能な記録媒体を収納するカセッテが装填されるカセッテ装填装置であって、
複数の前記カセッテが個別に配列されるスタック部を備え、
前記スタック部は、前記カセッテが載置される複数の受け部材と、
各受け部材を弾性的に支持し、前記カセッテの自重により前記各受け部材の高さ位置を変動可能にする複数の昇降機構と、
を設けることを特徴とするカセッテ装填装置。
【請求項2】
請求項1記載のカセッテ装填装置において、複数の前記受け部材は、前記カセッテが載置されない状態で、それぞれ異なる高さ位置に配置されることを特徴とするカセッテ装填装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載のカセッテ装填装置において、前記スタック部は、複数の前記受け部材に当接して複数の前記受け部材を一体的に支持可能な固定部材と、
前記カセッテが載置された前記受け部材を、前記昇降機構とは個別に所定の固定高さ位置に維持するために、前記固定部材を上方に付勢する押圧機構と、
を備えることを特徴とするカセッテ装填装置。
【請求項4】
放射線画像情報が蓄積可能な記録媒体を収納するカセッテが装填されるカセッテ装填装置であって、
複数の前記カセッテが個別に配列されるスタック部を備え、
前記スタック部は、各カセッテが所定の傾斜角度で載置される複数の受け部材と、
前記各カセッテの傾動先端位置を規制するとともに、前記カセッテの配列方向に向かって各傾動先端位置をオフセットさせる複数の先端規制部と、
を設けることを特徴とするカセッテ装填装置。
【請求項5】
請求項4記載のカセッテ装填装置において、複数の前記受け部材は、それぞれ異なる高さ位置に配置されることを特徴とするカセッテ装填装置。
【請求項6】
放射線画像情報が蓄積可能な記録媒体を収納するカセッテが装填されるカセッテ装填装置であって、
複数の前記カセッテが個別に配列されるスタック部を備え、
前記スタック部は、各カセッテが交互に異なる方向に傾斜角度を有して載置される複数の受け部材と、
前記各カセッテの傾動先端位置を規制するために、交互に配置される複数の先端規制部と、
を設けることを特徴とするカセッテ装填装置。
【請求項7】
放射線画像情報が蓄積可能な記録媒体を収納するカセッテが装填されるカセッテ装填装置であって、
複数の前記カセッテが個別に配列されるスタック部を備え、
前記スタック部は、各カセッテが収容される複数の仕切り部材と、
複数の前記仕切り部材を、装置本体に対して収容する位置と、前記装置本体から揺動させるとともに、前記仕切り部材同士の間隔を大きくして前記カセッテの着脱を可能にする位置とに規制する規制機構と、
を設けることを特徴とするカセッテ装填装置。
【請求項8】
請求項7記載のカセッテ装填装置において、前記規制機構は、複数の前記仕切り部材同士を所定の間隔毎に連結可能な係止部材を備えることを特徴とするカセッテ装填装置。
【請求項9】
請求項7記載のカセッテ装填装置において、前記規制機構は、複数の前記仕切り部材間に配設され、前記仕切り部材同士を互いに離間する方向に付勢する弾性部材を備えることを特徴とするカセッテ装填装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−83242(P2008−83242A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−261378(P2006−261378)
【出願日】平成18年9月26日(2006.9.26)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】