説明

カゼイン由来ペプチドおよびその治療的使用

ミルクカゼインのアルファS1-、アルファS2-、ベータ-、またはカッパ-カゼイン分画の配列から得られた、あるいは、該配列と近似の生物学的活性を持つペプチド。これらのペプチドは、免疫修飾およびその他の治療活性、例えば、免疫反応の刺激および強化、ウィルス感染に対する保護、血清コレステロールレベルの正常化、および造血機能刺激を含むが、ただしこれらに限定されない。このカゼイン由来ペプチドは無毒であり、免疫病態、糖尿病、高コレステロール血症、血液学的障害、およびウィルス関連疾患の予防および治療に使用することが可能である。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己免疫疾患または感染症または病態を予防または治療する方法であって、前記方法は、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせの治療有効量を、治療または予防を必要とする被験者に投与することを具える方法。
【請求項2】
前記自己免疫疾患または感染症または病態は、ウィルス疾患、ウィルス感染、AIDS、およびHIVによる感染から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項3】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項4】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項5】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項6】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項7】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合した少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項1の方法。
【請求項8】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項7の方法。
【請求項9】
血液疾患または病態を予防または治療する方法であって、前記方法は、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせの治療有効量を治療または予防を必要とする被験者に投与することを含む方法。
【請求項10】
前記血液疾患または病態は、血小板減少症、汎血球減少症、顆粒球減少症、エリスロポエチン治療可能病態、およびトロンボポエチン治療可能病態から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項9の方法。
【請求項11】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項9の方法。
【請求項12】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項9の方法。
【請求項13】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項9の方法。
【請求項14】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項9の方法。
【請求項15】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項9の方法。
【請求項16】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項15の方法。
【請求項17】
治療または予防を必要とする前記被験者に、血球刺激因子の治療有効量を投与することをさらに含む方法であって、前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項9の方法。
【請求項18】
血球形成を調節する方法であって、前記方法は、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせの治療有効量を、血球形成の調節を必要とする被験者に投与することを含む方法。
【請求項19】
前記血球形成の調節は、造血細胞増殖誘発、造血幹細胞の増殖誘発、造血幹細胞の増殖と分化の誘発、巨核細胞増殖の誘発、赤血球増殖の誘発、白血球増殖の誘発、血小板増殖の誘発、プラズマ細胞増殖の誘発、樹状細胞増殖の誘発、および、マクロファージ増殖の誘発から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項18の方法。
【請求項20】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項18の方法。
【請求項21】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項18の方法。
【請求項22】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項18の方法。
【請求項23】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項18の方法。
【請求項24】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項18の方法。
【請求項25】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項24の方法。
【請求項26】
治療または予防を必要とする前記被験者に、血球刺激因子の治療有効量を投与することをさらに含む方法であって、前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項18の方法。
【請求項27】
幹細胞の末梢移動度を強化する方法であって、前記方法は、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせの治療有効量を、幹細胞の末梢移動度の強化を必要とする被験者に投与することを含む方法。
【請求項28】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項27の方法。
【請求項29】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項27の方法。
【請求項30】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項27の方法。
【請求項31】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項27の方法。
【請求項32】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項27の方法。
【請求項33】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項32の方法。
【請求項34】
治療または予防を必要とする前記被験者に、血球刺激因子の治療有効量を投与することをさらに含む方法であって、前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項27の方法。
【請求項35】
代謝疾患または病態を予防または治療する方法であって、前記方法は、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせの治療有効量を、治療または予防を必要とする被験者に投与することを含む方法。
【請求項36】
前記代謝疾患または病態は、NIDDM、IDDM、糖尿、高血糖症、高脂血症、および高コレステロール血症から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項35の方法。
【請求項37】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項35の方法。
【請求項38】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項35の方法。
【請求項39】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項35の方法。
【請求項40】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項35の方法。
【請求項41】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項35の方法。
【請求項42】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項41の方法。
【請求項43】
自己骨髄、または末梢血幹細胞移植(ASCT)、または同種骨髄移植(BMT)によって支援される骨髄破壊用量の化学・放射線療法に関連する病態を予防または治療する方法であって、前記方法は、α−、β−、またはκ−カゼイン、または、それらの組み合わせから得られるペプチドの治療有効量を、治療または予防を必要とする被験者に投与することを含む方法。
【請求項44】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項43の方法。
【請求項45】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項43の方法。
【請求項46】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項43の方法。
【請求項47】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項43の方法。
【請求項48】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項43の方法。
【請求項49】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項48の方法。
【請求項50】
治療または予防を必要とする前記被験者に、血球刺激因子の治療有効量を投与することをさらに含む方法であって、前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項43の方法。
【請求項51】
血球刺激因子の作用を増強する方法であって、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせの治療有効量を血球刺激因子作用の増強を必要とする被験者に投与することを含む前記方法。
【請求項52】
前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項51の方法。
【請求項53】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項51の方法。
【請求項54】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項51の方法。
【請求項55】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項51の方法。
【請求項56】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項51の方法。
【請求項57】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項51の方法。
【請求項58】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項57の方法。
【請求項59】
治療または予防を必要とする前記被験者に、エリスロポエチン、トロンボポエチン、または顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)の有効量をさらに投与することを含む請求項51の方法。
【請求項60】
骨髄破壊レシピエントにおける供与血液幹細胞のコロニー形成を強化する方法であって、前記方法は、供与前に、かつレシピエントに供与血液幹細胞を移植する前に、α−、β−、またはκ−カゼイン、または、それらの組み合わせから得られるペプチドの治療有効量で前記供与血液幹細胞のドナーを治療することを含む方法。
【請求項61】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項60の方法。
【請求項62】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項60の方法。
【請求項63】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項60の方法。
【請求項64】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項60の方法。
【請求項65】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項60の方法。
【請求項66】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項65の方法。
【請求項67】
供与前に、かつレシピエントに血液幹細胞を移植する前に、血球刺激因子によって前記ドナーを処置することをさらに含み、前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項60の方法。
【請求項68】
骨髄破壊レシピエントにおける供与血液幹細胞のコロニー形成を強化する方法であって、前記方法は、レシピエントに供与血液幹細胞を移植する前に、α−、β−、またはκ−カゼイン、または、それらの組み合わせから得られるペプチドの治療有効量で前記供与血液幹細胞を治療することを含む方法。
【請求項69】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項68の方法。
【請求項70】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項68の方法。
【請求項71】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項68の方法。
【請求項72】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項68の方法。
【請求項73】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項68の方法。
【請求項74】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項73の方法。
【請求項75】
レシピエントに血液幹細胞を移植する前に、前記供与血球を血球刺激因子によって処理することをさらに含む方法であって、前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項68の方法。
【請求項76】
骨髄破壊レシピエントにおける血液幹細胞のコロニー形成を強化する方法であって、前記方法は、レシピエントに血液幹細胞を移植する前に、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせによって前記血液幹細胞を処理することを含む方法。
【請求項77】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項76の方法。
【請求項78】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項76の方法。
【請求項79】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項76の方法。
【請求項80】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項76の方法。
【請求項81】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項76の方法。
【請求項82】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項81の方法。
【請求項83】
レシピエントに血液幹細胞を移植する前に、前記血液幹細胞を血球刺激因子によって処理することをさらに含む方法であって、前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項76の方法。
【請求項84】
SARS感染源と関連する病態を予防または治療する方法であって、前記方法は、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせの治療有効量を、予防または治療を必要とする被験者に投与することを含む方法。
【請求項85】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項84の方法。
【請求項86】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項84の方法。
【請求項87】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項84の方法。
【請求項88】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項84の方法。
【請求項89】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項84の方法。
【請求項90】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項89の方法。
【請求項91】
前記SARS感染源はコロナウィルスであることを特徴とする、請求項84の方法。
【請求項92】
前記コロナウィルスはSARS−CoVであることを特徴とする、請求項91の方法。
【請求項93】
細菌病または病態を予防または治療する方法であって、前記方法は、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせの治療有効量を予防または治療を必要とする被験者に投与することを含む方法。
【請求項94】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項93の方法。
【請求項95】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項93の方法。
【請求項96】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項93の方法。
【請求項97】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項94の方法。
【請求項98】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項94の方法。
【請求項99】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項98の方法。
【請求項100】
自己免疫疾患または感染症または病態を予防または治療する製薬組成物であって、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせを活性成分として、かつ、製薬学的に受容可能な担体を含む前記製薬組成物。
【請求項101】
前記自己免疫疾患または感染症または病態は、ウィルス疾患、ウィルス感染、AIDS、およびHIVによる感染から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項100の製薬組成物。
【請求項102】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項100の製薬組成物。
【請求項103】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項100の製薬組成物。
【請求項104】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項100の製薬組成物。
【請求項105】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項100の製薬組成物。
【請求項106】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項100の製薬組成物。
【請求項107】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項106の製薬組成物。
【請求項108】
血液疾患または病態を予防または治療する製薬組成物であって、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせを活性成分として、かつ、製薬学的に受容可能な担体を含む前記製薬組成物。
【請求項109】
前記血液疾患または病態は、血小板減少症、汎血球減少症、顆粒球減少症、エリスロポエチン治療可能病態、およびトロンボポエチン治療可能病態、および顆粒細胞コロニー刺激因子治療可能病態から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項108の製薬組成物。
【請求項110】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項108の製薬組成物。
【請求項111】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項108の製薬組成物。
【請求項112】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項108の製薬組成物。
【請求項113】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項108の製薬組成物。
【請求項114】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項108の製薬組成物。
【請求項115】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項114の製薬組成物。
【請求項116】
血液刺激因子を活性成分としてさらに含む製薬組成物であって、前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項108の製薬組成物。
【請求項117】
血球形成を調節する製薬組成物であって、α−、β−、またはκ−カゼイン、または、それらの組み合わせから得られるペプチドを活性成分として、かつ、製薬学的に受容可能な担体を含む前記製薬組成物。
【請求項118】
前記血球形成の調節は、造血細胞増殖誘発、造血幹細胞の増殖誘発、造血幹細胞の増殖と分化の誘発、巨核細胞増殖の誘発、赤血球増殖の誘発、白血球増殖の誘発、血小板増殖の誘発、顆粒細胞増殖の誘発、プラズマ細胞増殖の誘発、樹状細胞増殖の誘発、および、マクロファージ増殖の誘発から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項117の製薬組成物。
【請求項119】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項117の製薬組成物。
【請求項120】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項117の製薬組成物。
【請求項121】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項117の製薬組成物。
【請求項122】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項117の製薬組成物。
【請求項123】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項117の製薬組成物。
【請求項124】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項123の製薬組成物。
【請求項125】
血液刺激因子を活性成分としてさらに含む製薬組成物であって、前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項117の製薬組成物。
【請求項126】
幹細胞の末梢移動度を強化する製薬組成物であって、α−、β−、またはκ−カゼイン、または、それらの組み合わせから得られるペプチドの治療有効量を活性成分として、かつ、製薬学的に受容可能な担体を含む前記製薬組成物。
【請求項127】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項126の製薬組成物。
【請求項128】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項126の製薬組成物。
【請求項129】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項126の製薬組成物。
【請求項130】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項126の製薬組成物。
【請求項131】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項126の製薬組成物。
【請求項132】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項131の製薬組成物。
【請求項133】
血液刺激因子を活性成分としてさらに含む製薬組成物であって、前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項126の製薬組成物。
【請求項134】
代謝疾患または病態を予防または治療する製薬組成物であって、前記製薬組成物は、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせを活性成分として、かつ、製薬学的に受容可能な担体を含む製薬組成物。
【請求項135】
前記代謝疾患または病態は、NIDDM、IDDM、糖尿、高血糖症、高脂血症、および高コレステロール血症から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項134の製薬組成物。
【請求項136】
αS1カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項134の製薬組成物。
【請求項137】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項134の製薬組成物。
【請求項138】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項134の製薬組成物。
【請求項139】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項135の製薬組成物。
【請求項140】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項135の製薬組成物。
【請求項141】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項140の製薬組成物。
【請求項142】
自己骨髄、または末梢血幹細胞移植(ASCT)、または同種骨髄移植(BMT)によって支援される骨髄破壊用量の化学・放射線療法に関連する病態を予防または治療する製薬組成物であって、前記製薬組成物は、α−、β−、またはκ−カゼイン、または、それらの組み合わせから得られるペプチドを活性成分として、かつ、製薬学的に受容可能な担体を含む製薬組成物。
【請求項143】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項142の製薬組成物。
【請求項144】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項142の製薬組成物。
【請求項145】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項142の製薬組成物。
【請求項146】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項142の製薬組成物。
【請求項147】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項142の製薬組成物。
【請求項148】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項147の製薬組成物。
【請求項149】
血液刺激因子を活性成分としてさらに含む製薬組成物であって、前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項142の製薬組成物。
【請求項150】
血球刺激因子の作用を増強する製薬組成物であって、前記製薬組成物は、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせを活性成分として、かつ、製薬学的に受容可能な担体を含む製薬組成物。
【請求項151】
前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項150の製薬組成物。
【請求項152】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項150の製薬組成物。
【請求項153】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項150の製薬組成物。
【請求項154】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項150の製薬組成物。
【請求項155】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項150の製薬組成物。
【請求項156】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項150の製薬組成物。
【請求項157】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項156の製薬組成物。
【請求項158】
トロンボポエチン、エリスロポエチン、または顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)を活性成分としてさらに含むことを特徴とする、請求項150の製薬組成物。
【請求項159】
骨髄破壊レシピエントにおける供与血液幹細胞のコロニー形成を強化する製薬組成物であって、前記製薬組成物は、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせを活性成分として、かつ、製薬学的に受容可能な担体を含む製薬組成物。
【請求項160】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項159の製薬組成物。
【請求項161】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項159の製薬組成物。
【請求項162】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項159の製薬組成物。
【請求項163】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項159の製薬組成物。
【請求項164】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項159の製薬組成物。
【請求項165】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項164の製薬組成物。
【請求項166】
トロンボポエチン、エリスロポエチン、または顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)を活性成分としてさらに含むことを特徴とする、請求項159の製薬組成物。
【請求項167】
骨髄破壊レシピエントにおける血液幹細胞のコロニー形成を強化する製薬組成物であって、前記製薬組成物は、α−、β−、またはκ−カゼイン、または、それらの組み合わせから得られるペプチドを活性成分として、かつ、製薬学的に受容可能な担体を含む製薬組成物。
【請求項168】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項167の製薬組成物。
【請求項169】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項167の製薬組成物。
【請求項170】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項167の製薬組成物。
【請求項171】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項167の製薬組成物。
【請求項172】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項167の製薬組成物。
【請求項173】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項172の製薬組成物。
【請求項174】
トロンボポエチン、エリスロポエチン、または顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)を活性成分としてさらに含むことを特徴とする、請求項167の製薬組成物。
【請求項175】
自己免疫疾患または病態、ウィルス疾患、ウィルス感染、血液学的疾患、血液学的欠乏症、血小板減少症、汎血球減少症、顆粒球減少症、高脂血症、高コレステロール血症、糖尿、高血糖、糖尿病、AIDS、HIV−1、ヘルパーT−細胞障害、樹状細胞減少症、マクロファージ減少症、造血幹細胞障害であって、血小板、リンパ球、プラズマ細胞、および好中球障害を含む造血幹細胞障害、白血病前駆病態、白血病病態、化学療法または放射線療法に起因する免疫系障害、免疫不全および細菌感染による疾患の治療に起因するヒト免疫系障害から成るグループから選ばれる症状を予防または治療する製薬組成物であって、前記製薬組成物は、α−、β−、またはκ−カゼイン、または、それらの組み合わせから得られるペプチドを活性成分として、かつ、製薬学的に受容可能な担体を含む製薬組成物。
【請求項176】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項175の製薬組成物。
【請求項177】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項175の製薬組成物。
【請求項178】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項175の製薬組成物。
【請求項179】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項175の製薬組成物。
【請求項180】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項175の製薬組成物。
【請求項181】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項180の製薬組成物。
【請求項182】
血液刺激因子を活性成分としてさらに含む製薬組成物であって、前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項175の製薬組成物。
【請求項183】
血液学的疾患、血液学的欠乏症、血小板減少症、汎血球減少症、顆粒球減少症、樹状細胞減少症、マクロファージ減少症、造血幹細胞障害であって、血小板、リンパ球、プラズマ細胞、および好中球障害を含む障害、白血病前駆病態、白血病病態、骨髄形成異常症候群、非骨髄性悪性腫瘍、再生不良性貧血、および骨髄不全から成るグループから選ばれる症状を予防または治療するための製薬組成物であって、前記製薬組成物は、血球刺激因子およびα−、β−、またはκ−カゼイン、または、それらの組み合わせから得られるペプチドを活性成分として、かつ、製薬学的に受容可能な担体を含む製薬組成物。
【請求項184】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項183の製薬組成物。
【請求項185】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項183の製薬組成物。
【請求項186】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項183の製薬組成物。
【請求項187】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項183の製薬組成物。
【請求項188】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項183の製薬組成物。
【請求項189】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項188の製薬組成物。
【請求項190】
前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項183の製薬組成物。
【請求項191】
配列番号1−33から成るグループから選ばれるアミノ酸配列を有する精製ペプチド。
【請求項192】
共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含む精製キメラペプチド。
【請求項193】
配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項192のキメラペプチド。
【請求項194】
配列番号1−33から成るグループから選ばれるアミノ酸配列を有する精製ペプチド、および製薬学的に受容可能な担体を含む製薬組成物。
【請求項195】
共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含む精製キメラペプチド、および、製薬学的に受容可能な担体を含む製薬組成物。
【請求項196】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項195の製薬組成物。
【請求項197】
配列番号1−33から成るグループから選ばれるアミノ酸配列を持つ精製ペプチドと組み合わせて血球刺激因子、および製薬学的に受容可能な担体を含む製薬組成物であって、前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれる前記製薬組成物。
【請求項198】
血球刺激因子を含む製薬組成物であって、前記血球刺激因子は、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含む精製キメラペプチドと組み合わせて、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれる製薬組成物。
【請求項199】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項198の製薬組成物。
【請求項200】
SARS感染源と関連する病態を予防または治療する製薬組成物であって、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせを活性成分として、かつ、製薬学的に受容可能な担体を含む前記製薬組成物。
【請求項201】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項200の製薬組成物。
【請求項202】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項200の製薬組成物。
【請求項203】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項200の製薬組成物。
【請求項204】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項200の製薬組成物。
【請求項205】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項200の製薬組成物。
【請求項206】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項205の製薬組成物。
【請求項207】
血液刺激因子を活性成分としてさらに含む製薬組成物であって、前記血球刺激因子は、トロンボポエチン、エリスロポエチン、および顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)から成るグループから選ばれることを特徴とする、請求項200の製薬組成物。
【請求項208】
前記SARS感染源はコロナウィルスであることを特徴とする、請求項200の製薬組成物。
【請求項209】
前記コロナウィルスはSARS−CoVであることを特徴とする、請求項208の製薬組成物。
【請求項210】
細菌感染を予防または治療する製薬組成物であって、前記製薬組成物は、α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチド、または、それらの組み合わせを活性成分として、かつ、製薬学的に受容可能な担体を含む製薬組成物。
【請求項211】
前記ペプチドは、αS1カゼインの断片化によって、αS1カゼインのN末端部分から得られる断片であることを特徴とする、請求項210の製薬組成物。
【請求項212】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは合成ペプチドであることを特徴とする、請求項210の製薬組成物。
【請求項213】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られる前記ペプチドは、配列番号1−33の内の一つに記載される配列を持つことを特徴とする、請求項210の製薬組成物。
【請求項214】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、ペプチドの混合物であることを特徴とする、請求項210の製薬組成物。
【請求項215】
α−、β−、またはκ−カゼインから得られるペプチドの前記組み合わせは、共有結合で結合された少なくとも2個のα−、β−、またはκ−カゼイン由来のペプチドを含むキメラペプチドであることを特徴とする、請求項210の製薬組成物。
【請求項216】
前記キメラペプチドは、配列番号1−33および434−4000のいずれかに記載される配列を持つ第2カゼインペプチドに共有結合された配列番号1−25の内の一つに記載される配列を持つ第1αS1カゼインペプチドを含むことを特徴とする、請求項215の製薬組成物。
【請求項217】
カゼインのタンパク分解加水分解産物の低温処理法であって、前記方法は、
a)タンパク分解酵素を含む、カゼインのタンパク分解加水分解産物を入手するステップと;
b)前記カゼインのタンパク分解加水分解産物を冷却して前記タンパク分解酵素を不活性化するステップと;
c)前記カゼインのタンパク分解加水分解産物のpHを酸性pHに調整するステップと;
d)前記酸性カゼインタンパク加水分解産物をろ過し、ろ液を収集し、さらに前記ろ液を酸性化して、天然カゼイン由来のタンパクを沈殿させるステップと;
e)前記沈殿を分離し収集するステップと;
f)前記沈殿のpHをアルカリpHに調整し、前記タンパク分解酵素を非可逆的に不活性化するステップと;
g)前記沈殿のpHをpH7−9に調整し、それによって前記カゼインタンパク加水分解産物を低温で処理するステップと;
を含む方法。
【請求項218】
工程bは、約10℃に冷却することを含むことを特徴とする、請求項217の方法。
【請求項219】
前記pHを調整する工程cは、酸を2%(w/v)酸まで加えることを含み、前記ろ液をさらに酸性化する工程dは、約10%(w/v)の酸にさらに酸を加えることを含むことを特徴とする、請求項217の方法。
【請求項220】
工程fの前記アルカリpHは少なくともpH9であることを特徴とする、請求項217の方法。
【請求項221】
請求項217の方法によって低温で処理されるカゼインタンパク加水分解産物。

【図1】
image rotate

【図2a】
image rotate

【図2b】
image rotate

【図3a】
image rotate

【図3b】
image rotate

【図3c】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5a】
image rotate

【図5b】
image rotate

【図5c】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10a】
image rotate

【図10b】
image rotate

【図10c】
image rotate

【図10d】
image rotate

【図10e】
image rotate

【図10f】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図26a】
image rotate

【図26b】
image rotate

【図26c】
image rotate

【図26d】
image rotate

【図26e】
image rotate

【図26f】
image rotate

【図26g】
image rotate

【図26h】
image rotate

【図26i】
image rotate


【公表番号】特表2008−509073(P2008−509073A)
【公表日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−501441(P2007−501441)
【出願日】平成17年2月20日(2005.2.20)
【国際出願番号】PCT/IL2005/000211
【国際公開番号】WO2005/081628
【国際公開日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
【出願人】(506294233)ペプテラ ファーマスーティカルズ エルティーディー. (1)
【Fターム(参考)】