説明

カバーの係止構造

【課題】比較的安価で、しかも、簡単な構成でカバーをケース本体に係止させることができる係止構造を提供する。
【解決手段】ポリエチレンなどの柔らかい樹脂によって形成された袋状のケース本体2およびカバー3とを有してなるソフトケース1において、同じ樹脂によって形成された係止片4と被係止部24を備え、また、その係止片4に、内側にスリット状の切欠部44を設けるとともに当該切欠部44の左右両側に突部45を設け、当該係止片4の突部45を前記ケース本体2の被係止部24に挿入させた状態で前記突部45を当該被係止部24の縁部25に係止させる。また、係止片4の基端に把持部42を設け、係止片4を引き抜く際に係止片4の溶着部分が外れないようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、比較的柔らかい素材で構成された収納体を覆うカバーの係止構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年では、歯ブラシやスイミング用ゴーグルなどのような比較的小さな物品を収納するケースとして、柔らかな合成樹脂で製造されたソフトケースなどの収納体が用いられるようになってきている。
【0003】
このようなソフトケースの一般的な構造について図6を用いて説明する。図6(a)や図6(b)において、2は、例えば、ポリエチレンやEVA樹脂などのように柔らかな合成樹脂によって形成されたケース本体であって、樹脂シートを溶着することによって内側に袋状の収納部を形成できるようにしたものである。また、3は、ケース本体2の開口部23を覆うカバーであり、ケース本体2の樹脂シートと一体的に設けられるか、あるいは、ケース本体2と別体に設けて溶着されるものである。
【0004】
ところで、このようなカバー3によってケース本体2の開口部23を塞ぐ際、従来では、特許文献1や特許文献2などに示すように、プラスチック製の留め具51や金属製金具などをカバー3やケース本体2に取り付け、それぞれを係止させるようにするか(図6(a))、あるいは、特許文献3などに示すように、カバー3とケース本体2に面ファスナー52を対向させるように取り付けてカバー3を接合させるようにしている(図6(b))。
【特許文献1】特開2006−061246号公報
【特許文献2】特開2001−180775号公報
【特許文献3】特開平8−331222号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のようにプラスチック製の留め具51や金属製金具でカバーを係止する構造であると、留め具が比較的高価であるために、ソフトケース自体を安価に仕上げることができない。また、軟質な合成樹脂シートに硬質なプラスチック製の留め具や金属製金具を取り付けた場合は、取り付け部分の柔らかさに不連続性を生じ、樹脂シートが破れてしまうことがある。さらには、ソフトケースを焼却処分する場合、金属片が炉に残り、残渣を増やすことになりかねない。
【0006】
一方、面ファスナー52を用いてカバーを留めるようにした構造であると、比較的安価に係止部を構成することができるものの、面ファスナー52をカバー3やケース本体2に溶着することができないために、縫製や接着剤によってしか取り付けることができない。このため、面ファスナー52を取り付けるために多くの時間や手間がかかるばかりでなく、カバー3を開く際は、面ファスナー52の先端部分に法線方向に向かった大きな荷重がかかり、面ファスナー52の先端部分から破れてくることがある。また、面ファスナー52を用いた場合、その面ファスナー52における無数のフック状部分(図示せず)に髪の毛やゴミなどが絡み込んでしまい、不快感を与えてしまうことにもなりかねない。
【0007】
そこで、本発明は上記課題に着目してなされたもので、比較的安価で、しかも、簡単な構成でカバーを係止させることができるカバーの係止構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、袋状に形成されたケース本体と、当該ケース本体の収納部を覆うカバーとを有してなり、カバーに設けられた係止片をケース本体の被係止部に係止させるようにしたカバーの係止構造において、当該カバーに、内側に中空状の切欠部を設けるとともに当該切欠部の左右両外側に突部を設け、当該係止片の突部を前記ケース本体の被係止部に挿入させて前記突部を当該被係止部の縁部に係止させるようにしたものである。
【0009】
そして、このような発明における一態様として、袋状のケース本体とカバーと係止片を可撓性樹脂によって形成し、その係止片に、内側に中空状の切欠部を設けるとともに当該切欠部の左右両外側に突部を設けるようにする。そして、その係止片の突部を前記ケース本体の被係止部に挿入させて前記突部を当該被係止部の縁部に係止させるようにする。
【0010】
このように構成すれば、比較的安価に係止部を構成することができるとともに、中空状の切欠部によって左右両側に設けられた突部を内側に押し込んで係止片を被係止部に挿入させることができるため、係止部に無理な力をかけなくても容易に係止片を係止させることができるようになる。
【0011】
また、このような発明において、係止片をカバーの表面側に取り付けるとともに、前記被係止部へ挿入する側と反対側の端部を非接合状態として把持可能な把持部を形成する。
【0012】
このようにすれば、係止片を被係止部から引き抜く際に、把持部を摘んで引き抜くことができ、係止片とカバーとの溶着部分などに無理な負荷をかけることなく係止片を引き抜くことができる。これにより、係止片の溶着部分がケース本体から外れてしまうといった不具合を防止することができる。
【0013】
さらに、被係止部を構成する場合、可撓性樹脂をリング状に形成した被係止部によって構成し、係止片の先端部をその被係止部の前方に露出させるようにする。
【0014】
このように構成すれば、リング状の被係止部から係止片の突部を露出させているので、係止片を引き抜く際に、その露出した突部の両側を中空状の切欠部側に押し込んで係止状態を解除することができる。
【0015】
加えて、これらのケース本体とカバーと係止片を同一の可撓性樹脂で形成する。
【0016】
このようにすれば、各部の柔らかさに連続性を持たせることができ、不連続な硬い部分が生じて樹脂が破れてしまうなどといった不具合を防止することができるようになる。
【0017】
また、被係止部に、対向したフック部を有する起立係止部を設け、これによって被係止部の中央部分に溝部を設けるようにする。
【0018】
このようにすれば、係止片を溝部の上から挿入するように嵌め込むことができ、切欠部による弾性変形によって溝部への入り込みを容易にすることができるとともに、フック部によって上方への抜けを防止することができるようになる。
【発明の効果】
【0019】
本発明では、袋状のケース本体と、当該ケース本体の収納部を覆うカバーとを有してなり、カバーに設けられた係止片をケース本体の被係止部に係止させるようにしたカバーの係止構造において、当該カバーの係止片に、内側に中空状の切欠部を設けるとともに当該切欠部の左右両外側に突部を設け、当該係止片の突部を前記ケース本体の被係止部に挿入させて前記突部を当該被係止部の縁部に係止させるようにしたので、比較的安価に係止部を形成することができるようになる。また、中空状の切欠部によって左右の突部を内側に移動させて被係止部に挿入させることができるため、被係止部に無理な力をかけなくても容易に係止片を係止させることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態におけるソフトケース1の外観斜視図を示したものであり、図2は、ソフトケース1の係止片4をケース本体2に係止させるための係止構造の拡大図を示したものである。また、図3は、その係止片4を被係止部24の取り付けるための状態を示したものである。
【0021】
本実施の形態におけるソフトケース1は、比較的柔らかな合成樹脂によって形成される袋状のケース本体2と、同じく、柔らかな合成樹脂によって形成されるカバー3とを備えてなり、ケース本体2の開口部23をカバー3で覆えるようにしたものであって、そのカバー3の先端近傍に柔らかい合成樹脂製の係止片4を設けるとともに、ケース本体2にもその係止片4を係止させるための被係止部24を設けるようにしたものである。そして、特徴的には、その係止片4の中央部にスリット状の切欠部44を設けるとともに、その切欠部44の左右両側に前記被係止部24の幅よりも大きな突部45を設け、切欠部44の中空領域への弾性変形を許容して突部45を被係止部24の縁部25に係止させるようにしたものである。以下、実施の形態におけるソフトケース1の構造について詳細に説明する。
【0022】
まず、ケース本体2は、ポリエチレン樹脂や塩化ビニル、EVA樹脂などのように比較的柔らかな樹脂シートを適宜の大きさや形状にカットして溶着することによって内側に収納部21を形成できるようにしたもので、1枚の樹脂シートを巻き付けて両端を溶着することで収納部21を形成するとともに、下方側の開口部分を内側に折り込んで底面部22を形成する。なお、このケース本体2は、一枚の樹脂シートによって形成してもよく、あるいは、複数枚の樹脂シートを溶着させることによって形成してもよい。
【0023】
一方、3は、このケース本体2と一体となるように設けられたカバーであり、収納部21における上方の開口部23を覆えるようにしたものである。このカバー3をケース本体2と一体形成する場合には、あらかじめ樹脂シートにカバー3となる部分や、収納部21を形成する部分、底面部22を形成する部分を設けてカットし、樹脂シートの両端辺を溶着して収納部21を形成するとともに底面部22を内側に折り込んで溶着する。これによりケース本体2とカバー3を一体形成する。また、このカバー3は、ケース本体2と別体に成形して後から溶着する場合は、平面状の樹脂シートの段階でケース本体2にカバー3を溶着し、その後、ケース本体2を袋状に溶着する。
【0024】
このケース本体2の表面には、リング状の被係止部24が設けられる。この被係止部24は、ケース本体2と同じ樹脂シートを長方形状に切断し、これをループ状に巻き付けてケース本体2に溶着したもので、その被係止部24にカバー3の係止片4を挿入できるようにしたものである。
【0025】
一方、係止片4は、ケース本体2と同じ樹脂か、あるいは、同程度の柔らかさを有する樹脂によって形成されるもので、図2に示すように、縦長扁平状に構成された樹脂の中央部分に、縦長中空状の切欠部44を形成するとともに、その切欠部44を形成する樹脂の両外側に円弧状に膨らんだ突部45を設けるようにしている。このとき、切欠部44の幅や左右の突部45の大きさは、左右の突部45を切欠部44側へ押し込んだ際に、少なくとも被係止部24の内側リング状部分に収まるように設定される。そして、このように形成された係止片4は、カバー3の表面における先端部41近傍に溶着され、また、その際、係止片4の基端側(挿入側を前端とする)を非溶着状態として自由に摘めるようにしておく。そして、その基端側を把持部42とし、その把持部42の表面もしくは裏面に凹凸43を施し、容易に摘んで引き抜けるようにしている。
【0026】
次に、このように構成されたソフトケース1のカバー3を係止させる方法、および解放させる方法について図3(a)から図3(c)を用いて説明する。
【0027】
まず、ソフトケース1のカバー3を閉めて係止片4を係止させる場合、図3(a)に示すように、係止片4の先端部41を被係止部24に挿入させる。このとき、係止片4の左右両外側の突部45を指で内側(切欠部44側)へ押し込み、さらに、把持部42を持って前方へ押し込んでいく。そして、完全に先端部41分を被係止部24から露出させるように押し込み、係止片4の突部45を被係止部24の縁部25に当接させたことを確認して係止片4を係止させる(図3(b))。これにより、係止片4の突部45が被係止部24の縁部25に当接した状態となっているため、強制的に引き抜こうとしない限り容易に係止片4が被係止部24から抜けるようなことがない。
【0028】
次に、係止片4を被係止部24から引き抜く際には(図3(c))、今後は逆に、被係止部24の先端から露出している突部45を両外側から指で内側へ押し込んで切欠部44を密着させ、この状態で係止片4の把持部42を摘んで引っ張る。このとき、突部45の内側には中空状の切欠部44が設けられているため、係止片4を強く変形させなくても容易に突部45を内側へ押し込んで変形させることができるようになる。また、通常であれば、カバー3を引っ張って係止片4を引き抜く方法が採用されるが、この通常の方法であると、係止片4の溶着部分に過度な力が加わって溶着部分が外れたり、溶着部分の周囲が破れたりすることがある。これに対して、上述のように、把持部42を設けると、把持部42を摘んで引っ張ることにより、カバー3との溶着部分に大きな負荷が加わることがなくなり、溶着状態を長持ちさせることができる。
【0029】
<第二の実施の形態>
次に、第二の実施の形態における係止構造について図4や図5を用いて説明する。上記実施の形態では、切欠部44を有する係止片4をリング状の被係止部24に挿入して係止させるようにしているが、この第二の実施の形態では、係止片4を被係止部24の上から嵌め込むようにして係止できるようにしている。以下、図4および図5を用いて第二の実施の形態における係止構造について詳細に説明する。なお、説明において、第一の実施の形態と同じ構造を有するものは、同じ符号を付して説明する。
【0030】
まず、係止片4は、ケース本体2と同じ樹脂か、あるいは、同程度の柔らかさを有する樹脂によって形成され、縦長扁平状に構成された樹脂の中央部分に、縦長中空状の切欠部44を形成するとともに、その切欠部44を形成する樹脂の両外側に円弧状に膨らんだ突部45を設けている。また、この係止片4における先端部には、指を掛けられるようにしたループ状の指穴46を有する把持部460を設けており、この指穴46に指を掛けて係止片4を前後上下に移動させられるようにしている。そして、このように形成された係止片4の基端部をカバー3の先端近傍に溶着して取り付け、その係止片4に設けられた突部45をカバー3と把持部460の中央部分に位置させるようにしている。また、この実施の形態では、係止片4における突部45の基端側を基端側片472とし、また、突部45の先端側を先端側片471とした場合、先端側片471の横幅を基端側片472の横幅よりも小さくなるように設定している。図においては、先端側片471の横幅をA、基端側片472の横幅をB(A<B)と設定している。
【0031】
一方、被係止部24は、ケース本体2と同じ樹脂か、あるいは、若干固い樹脂によって形成されるもので、ケース本体2に溶着されるベース部26と、先端部分の内側に対向したフック部28を有する起立係止部27を設けて構成される。そして、起立係止部27間の中央部分に溝部29を形成して、係止片4を上から挿入できるようにしている。このフック部28は、対向するフック部28との間を、前記係止片4の先端側片の横幅とほぼ同じ隙間幅Aとし、また、起立係止部27の下方の隙間を係止片の基端側片と同じ隙間幅Bに設定している。そして、最終的に、係止片4における基端側片472(幅Bの部分)を起立係止部27に嵌め込ませることによって上下方向への抜けを防止するとともに、突部45によっても前後方向へ抜けを防止できるようにしている。
【0032】
次に、このように構成された係止片4や被係止部24を用いてカバー3を閉じる場合の動作について説明する。
【0033】
まず、カバー3をケース本体2に係止させる場合、係止片4の指穴46に指を掛けた状態で、係止片4の先端側片(幅Aを有する部分)を被係止部24の溝部29に上に位置させ、この状態で把持部460を下げることによって先端側片471を溝部29におけるフック部28の間に挿入させる(図5)。そして、この状態で、把持部460を前方へ引っ張り、係止片4の突部45を起立係止部27の間に引き込ませる。このとき、係止片4には中空状の切欠部44が設けられているため、突部45を中空部分に押し込むことができ、容易に突部45を起立係止部27の内側に通すことができる。そして、さらに、突部45を起立係止部27の前方へ引き込むことによって、係止片4における基端側片472を溝部29に嵌め込ませる。これによって上下方向への抜けと前後方向への抜けを防止できるようにする。
【0034】
このように、上記実施の形態によれば、ポリエチレン樹脂やEVA樹脂などのように比較的柔らかい樹脂によって形成された袋状のケース本体2とカバー3とを有し、同じく柔らかい合成樹脂によって形成された係止片4と被係止部24を設けて成るソフトケース1において、係止片4に、内側に中空状の切欠部44を設けるとともに当該切欠部44の左右両外側に突部45を設けるようにしたので、係止片4の突部45をケース本体2の被係止部24に挿入させて係止させることができる。これにより、比較的安価に係止部を構成することができる。また、中空状の切欠部44によって左右の突部45を内側に移動させて被係止部24に挿入させることができるため、被係止部24に無理な負荷をかけなくても容易に係止片4を係止させることができる。
【0035】
また、この係止片4の基端側を非接合状態として自由に把持できるようにしたので、係止片4を被係止部24から引き抜く際に、この把持部42を摘んで簡単に引き抜くことができるようになる。また、係止片4と一体的に設けられた把持部42を摘んで引っ張ることができるので、係止片4とカバー3との溶着部分が外れてしまうなどといった不具合をなくすことができる。
【0036】
さらに、被係止部24を構成する場合、可撓性樹脂をリング状に形成することによって係止片4の先端を露出させるようにしたので、係止片4を引き抜く際に、その露出した突部45を両側から内側に押し込んで係止状態を解除することができる。
【0037】
加えて、これらのケース本体2とカバー3と係止片4を同一の可撓性樹脂で形成したので、各部の柔らかさに連続性を持たせることができ、柔らかさの不連続部分における破れなどを防止することができるようになる。
【0038】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
【0039】
例えば、上記実施の形態では、ケース本体2の係止片4に把持部42を設けるようにしているが、この把持部42を設けないようにすることもできる。
【0040】
また、この実施の形態では、係止片4の突部45として、円弧状に突出した突部45を図示しているが、種々の形状の突部45を設けることができる。例えば、突部45を矢羽根形状にしてもよい。さらに、この係止片4の数については1カ所だけでなく、複数箇所設けることもできる。
【0041】
さらに、この実施の形態において切欠部44を設ける場合、縦長中空状の切欠部44を設けるようにしているが、縦長中空状の切欠部44に限らず、円形や四角形状の孔部などによって切欠部44を設けるようにしてもよい。すなわち、突部45を内側に押し込んで合成樹脂を容易に変形させることができるような形状であればどのような形状であってもよい。
【0042】
また、この実施の形態では、ケース本体2やカバー3、係止片4、被係止部24をすべて同じ合成樹脂で形成するようにしているが、これらを異なる素材(合成樹脂以外の素材も含む)で構成するようにしてもよい。例えば、この発明の係止構造を鞄などに適用する場合には、皮などによってケース本体2やカバー3、あるいは、係止片4などを構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施の形態におけるソフトケースの外観斜視図
【図2】同形態における係止構造の拡大図
【図3】同形態における係止片の係止と解除を示す図
【図4】本発明の第二の実施の形態におけるソフトケースの係止構造を示す図
【図5】本発明の第二の実施の形態におけるソフトケースの係止構造を示す図
【図6】従来例におけるソフトケースの係止構造を示す図
【符号の説明】
【0044】
1・・・ソフトケース
2・・・ケース本体
21・・・収納部
22・・・底面部
23・・・開口部
24・・・被係止部
25・・・縁部
26・・・ベース部
27・・・起立係止部
28・・・フック部
29・・・溝部
3・・・カバー
4・・・係止片
41・・・先端部
42・・・把持部
43・・・凹凸
44・・・切欠部
45・・・突部
46・・・指穴
460・・・把持部
471・・・先端側片
472・・・基端側片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋状のケース本体と、当該ケース本体の収納部を覆うカバーとを有してなり、カバーに設けられた係止片をケース本体の被係止部に係止させるようにしたカバーの係止構造において、当該カバーの係止片に、
内側に中空状の切欠部を設けるとともに当該切欠部の左右両外側に突部を設け、当該係止片の突部を前記ケース本体の被係止部に挿入させて前記突部を当該被係止部の縁部に係止させるようにしたことを特徴とするカバーの係止構造。
【請求項2】
可撓性樹脂によって形成された袋状のケース本体と、可撓性樹脂によって形成され、当該ケース本体の収納部を覆うカバーとを有してなり、可撓性樹脂によって形成された係止片によってカバーをケース本体の被係止部に係止させるようにしたソフトケースのカバーの係止構造において、前記カバーの係止片に、
内側に中空状の切欠部を設けるとともに当該切欠部の左右両外側に突部を設け、当該係止片の突部を前記ケース本体の被係止部に挿入させて前記突部を当該被係止部の縁部に係止させるようにしたことを特徴とするカバーの係止構造。
【請求項3】
前記係止片をカバーの表面側に取り付けるとともに、前記被係止部へ挿入する側と反対側の端部を非接合状態として把持可能な把持部を形成するようにした請求項1または2に記載のカバーの係止構造。
【請求項4】
前記被係止部が、可撓性樹脂をリング状にして被係止部を形成し、前記係止片の先端部を被係止部の前方に露出させるようにしたものである請求項1または2に記載のカバーの係止構造。
【請求項5】
前記ケース本体とカバーと係止片を同一の可撓性樹脂で形成した請求項1または2に記載のカバーの係止構造。
【請求項6】
前記被係止部が、対向したフック部を有する起立係止部を設けて中央部分に溝部を形成して構成されたものである請求項1または2に記載のカバーの係止構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−57108(P2009−57108A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−228541(P2007−228541)
【出願日】平成19年9月4日(2007.9.4)
【出願人】(507297293)
【Fターム(参考)】