説明

カプセルに製薬製品を充填する機械

【課題】 カプセルに製薬製品を充填する機械を提供することである。
【解決手段】 カプセル(2)に製薬製品を充填する機械であって、カプセル(2)の各々は、底(3)およびキャップ(4)によって規定され、前記カプセル(2)の底(3)およびキャップ(4)は、カプセル(2)自身をそれぞれ開閉するために、それぞれのカム(28、66、74)に係合されるそれぞれのタペット(32、69、77)のコントロール下で移動可能な少なくとも2つの作動部材(25、63a、63b)を提供される複数のホイール(10)を中心に順番に前方で動かされ;前記カム(28、66、74)は、ホイール(10)の回転軸(12)に平行な回転軸(17)を中心に回転するように取り付けられるドラム(16)の外面(29)に得られている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カプセルに製薬製品を充填する機械に関する。
【背景技術】
【0002】
製薬産業において、たとえば、米国特許US4615165に記載されているタイプのカプセルに製薬製品を充填する機械は知られており、それは、ポケットコンベヤを具備し、ホイール列(train of wheels)の周りに延びている所定の経路に沿って連続的に移動可能である。ホイール列は、順番に(in turn)、対応する底および対応する閉止キャップ(closing cap)によって規定される各々のカプセルを受けるように適合された開口ホイール(opening wheel)と、それはフィードホッパ(feeding hopper)から、コンベヤ装置の対応するポケット内へ各々のカプセルを開き、各々の底をフィードするためのものである;各々の底に製薬製品の所定の量を送るのに適している調薬ホイール(dosing wheel)と;および、対応するキャップで各々の底を閉じるのに適している閉止ホイール(closing wheel)と、を具備している。
【発明の概要】
【0003】
各々のホイールは、他のホイールの回転軸に平行な回転軸を中心に連続的に回転するために取り付けられ、および、複数の作動部材(actuating members)を提供される。それは、ホイールの周囲エッジに沿って均一に分布され、対応する回転軸を中心にホイールによって前方へ動かされ、および、ホイール自体に対して、前述の回転軸に平行の方向に移動可能である。
【0004】
各々のホイールの作動部材は、対応するカム作動装置によって、前述の方向に動かされ、それは、対応する回転軸に対して同軸的に機械のフレームに固定されたシリンダの外面に得られる少なくとも1つのカムを具備し、および、各々の作動部材に対して、対応するタペット(corresponding tappet)は、カムに係合され、作動部材自体に接続される。
【0005】
対応するカムの形状が前述の方向への対応する作動部材の動きの正しいコントロールを妨げるような場合、各々のシリンダは、閾値より大きい直径を有するべきである。上記のタイプの製薬製品をカプセルに充填する知られている機械は、広く試みられ、試験されているとはいえ、なんらかの欠点を有しており、それは、主にこれらの機械が相対的に大きくて、研究所または薬局のための機械として相対的に小さいサイズにされていないことに起因する。
【0006】
本発明の目的は、上記の欠点が無く、および、シンプルで、費用対効果的に実現されている、製薬製品をカプセルに充填する機械を提供することにある。
【0007】
本発明に係る、カプセルに製薬製品を充填する機械は、添付の請求の範囲に記載として提供される。
【0008】
本発明は、ここで、添付の図面を参照して記載されており、それは限定されないその実施の形態を表しています。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の機械の好ましい実施態様の概略斜視図である。
【図2】明確にするため取り除かれる部分を伴う図1の機械の概略平面図を示す図である。
【図3】明確にするため取り除かれる部分を伴う図1の機械の概略平面図を示す図である。
【図4】断面部分および明確にするため取り除かれる部分を伴う図1の機械の第1の詳細な概略側面図である。
【図5】断面部分および明確にするため取り除かれる部分を伴う図4の詳細な概略平面図である。
【図6】断面部分および明確にするため取り除かれる部分を伴う図1の機械の第2の詳細な概略側面図である。
【図7】断面部分および明確にするため取り除かれる部分を伴う図6の詳細な概略平面図である。
【図8】断面部分および明確にするため取り除かれる部分を伴う図1の機械の第3の詳細な概略側面図である。
【図9】断面部分および明確にするため取り除かれる部分を伴う図7の詳細な概略平面図である。
【図10】明確にするため取り除かれる部分を伴う図1の機械の変形の概略平面図である。
【図11】断面部分および明確にするため取り除かれる部分を伴う2つの異なって作動している位置で示される図6および7の詳細な変形の概略側面図である。
【図12】断面部分および明確にするため取り除かれる部分を伴う2つの異なって作動している位置で示される図6および7の詳細な変形の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1、2および3に関して、符号1は、製薬製品をカプセル2に充填する機械を全体として示し、それは、好ましくは小ロットの生産のために研究所および薬局にて使用されるように適合されている。
【0011】
各々のカプセル2は、実質的にカップ形状の底3および底3自体の閉止キャップ4を具備する。
【0012】
機械1は、ボックス状の格納フレーム(containing frame)5を具備し、それは、実質的に平行六面体形状(parallelepiped shape)を有し、そしてそれは、2つの実質的に垂直で互いに平行である側壁6と、互いに平行で壁6と直角をなす2つの側壁7と、壁6および7と直角をなす実質的に水平な底部壁8と、および、壁8自体に実質的に平行な上部壁9とよって境界を決められる。
【0013】
機械1は、ホイール列10を更に備える。そして、その各々は、順番に、管状の直立部分(uprights)11を具備する。そして、それは垂直方向13に実質的に平行の長手軸12を有し、フレーム5の範囲内に収容され、壁9を通ってフレーム5の外側の上部から突き出て、および、フレーム5自体に対して軸12を中心に連続的に回転するようにフレーム5に枢着される。
【0014】
直立部分11は、壁9の下で各々の直立部分11上へ適合された(keyed)歯車15と、軸12に平行の長手軸17を有し、周知のタイプ(図示せず)の電動モータの出口シャフト上へ適合された入口歯車(図示せず)および方向13にその平行の長手軸20を中心に回転するように取り付けられた中間歯車19の両方に組み合わせられ、それに適合された歯車18を載せるドラム16とを具備している作動装置(actuating device)14によって、その軸12を中心に回転する。
【0015】
図4に示すように、機械1は、ポケットコンベヤ21を更に提供される。そして、それは複数のスプロケット(sprockets)22を中心に環状にされて、壁9を越えて対応する直立部分11上へ各々適合され、および、複数のポケット23を提供され、そしてそれは上方に向いている凹部を有するカップ形状であって、コンベヤ21に沿って均一に分布されて、上方に向いているその凹部に配置されそれぞれの底3を収容するために各々適合され、および、ホイール10を中心に延びている経路Pに沿ってコンベヤ15自体によって前方に連続的に動かされる。
【0016】
図2、4および5に関して、ホイール列10は、フィードホイール(以下に、10aで示される)を具備して、そしてそれは、順番に、対応する直立部分11の上端部で固定されるカプセル2を収容しているホッパー(hopper)24と、対応する軸12に平行の長手軸25aを有し、ホッパー24の底部壁を通って延びるフィードチューブ25とを具備している。そしてそれは、対応する直立部分11を通って得られた半径方向スロットを介して、対応する直立部分11内に収容される対応する軸12に同軸の作動シャフト26に固定される。シャフト26は、ホッパー24に対して方向13の直線の動きを実行するように、対応する直立部分11の底から外へ突き出て、および、対応する直立部分11に、カム作動装置27のバイアスの下で、摺動して結合され、および、角度的に固定される。
【0017】
装置27は、軸17に同軸的なドラム16の外面29で得られるカム28と、軸17に対して横の支点軸(fulcrum axis)31を中心にフレーム5に対して振動するように、フレーム5にヒンジで動くようにされた(hinged)クランク30とを具備する。そしてそれは中間点でカム28内に係合されるタペットローラー(tappet roller)32を支持し、および、クランク30の一方の端部で枢着され(pivotally mounted)、および、互いに平行の2枚の環状板34の間に係合して、対応する軸12に直交方向でシャフト26に固定されるカップリングローラー33を提供される。
【0018】
チューブ25は、底3の上に配置されるキャップ4を有する各々のカプセル2の向きを定めるために、静止ブレード(resting blade)および方向ブレード(orientation blade)(知られており、示されていない)と協同する。そしてそれは、方向13に平行な対応する直立部分11の周囲エッジを介して得られる実質的に円筒状シート35と更に協同する。それはコンベヤ21の上に延び、方向13自体のチューブ25と位置合わせされ、キャップ4を持つように適合された広げられた上部と、底3を収容するために適合された狭くなる下部とを具備する。
【0019】
各々のカプセル2の方向付け(orientation)および開口(opening)、対応するキャップ4からの各々の底3の分離、および、コンベヤ21の対応するポケット23への各々の底3のフィード(供給)は、周知の動作シーケンスによって実行され、たとえば、米国特許US4615165に記載されており、その内容は参照によって全体としてここに組み込まれる。
【0020】
この考慮については、底3が所定の分布ステップでコンベヤ21に沿って均等に分布されるために、機械1が必要な大きさにされる(dimensioned)点に注意する価値がある。換言すれば、底3は単にいくつかのポケット23内に収容され、一方、残っているポケット23は空いている。
【0021】
図2、6および7に示すように、ホイール列10は、伝達ホイール(以下に、10cで示される)を間に入れることによってホイール10aに接続され、調薬装置(dosing device)36を提供される調薬ホイール(dosing wheel)(以下に、10bで示される)を更に備える。そしてそれは、順番に、スリーブ37を具備する。そしてそれは、対応する軸12に同軸的な対応する直立部分11内に取り付けられ、方向13で対応する直立部分11の外側へ突き出て、および、その上側端部で適合された支持ブラケット38を載せる。ブラケット38は、方向13に平行のブラケット38を通ってネジ止めされる調整ネジ39を提供される。
【0022】
スリーブ37は、対応する直立部分11自体に対して方向13の直線の動きを実行するために、対応する直立部分11に角度的に固定され、および、軸方向にスライドする方法で組み合わせられる。そしてそれは、カム作動装置40のバイアスの下で、軸17に同軸的なドラム16の外面29に得られたカム41と、軸17に対する横の支点軸43を中心にフレーム5に対して振動するようにフレーム5にヒンジで動かされるクランク42とを備える。それは、その中間点でカム41に係合しているタペットローラー44を支持し、および、クランク42の一方の端部で枢着されるカップリングローラー45を提供され、および、互いに平行な2枚の環状板46の間に係合し、対応する軸12に直交方向にスリーブ37に固定される。
【0023】
装置36は、対応する軸12に平行の長手軸48を有し、上側スリーブ37の端に固定される調薬シリンダ47と、シリンダ47内に延び、作動シャフト50の上端で固定される調薬ピストン49とを更に備える。作動シャフト50は、対応する軸12に同軸的なスリーブ37内に延びて、スリーブ37から外へ突き出て、および、カム作動装置51の下でスリーブ37自体に対して方向13の直線の動きを実行するために、スリーブ37に角度的に固定され、および、軸方向にスライドする方法で組み合わせられる。
【0024】
装置51は、軸17に同軸的にドラム16の外面29に得られるカム52およびクランク53を具備し、それは軸17に対し横の支点軸54を中心にフレーム5に対して振動するようにフレーム5にヒンジで動くようにされ、その中間点でカム52の内部に配置されているタペットローラー55を支持する。そしてそれは、クランク53の一方の端部で枢着されるカップリングローラー56を提供し、および、互いに平行な2枚の環状板57の間に係合し、対応する軸12に対して直交するシャフト50に固定される。
【0025】
方向13に平行して測定されるカム52の高さがローラー55の直径より大きいとき、シャフト50およびピストン49は、スリーブ37とシャフト50との間に配置されるスプリング58によって上昇された位置に通常維持され、そこで、シャフト50は、ネジ39と接触して配置され、および、ピストン49は、調薬チャンバ(dosing chamber)59を規定するシリンダ47の下端から所定の距離にて配置され、そのボリュームは、方向13のネジ39の位置に依存する。
【0026】
前記説明から、シリンダ47およびピストン49は、単に装置40のバイアスの下で、互いに同一の運動則に従って方向13に通常動かされる結果となる。
【0027】
調薬ホイール10bは、環状の容器60を更に備え、それは、その中に増強された(powered)製薬製品を収容するように適合され、対応するスプロケット22を越えて取り付けられ、および、フレーム5自体に対して、実質的に対応する軸12に平行で、かつ、対応する軸12とは異なる長手軸61を中心に連続的に回転するフレーム5に、対応する直立部分11および対応する軸12を中心とするスプロケット22の角速度と実質的に異なる角速度で、枢着する(pivotally coupled)。
【0028】
対応する直立部分11および対応するスプロケット22によって規定されるアセンブリに対する容器60のエキセントリックアセンブリは、対応する軸12を中心に調薬装置36の円形軌道の分割を決定する。そこで、第1のセグメントへは分配チャンバ(dispensing chamber)59が容器60に対面し、そして、容器60からそして容器60へと軸方向に移動して容器60自体から製薬製品の所定の量をサンプリングし、そして、第2のセグメントへはチャンバ59が対応するポケット23に対面し、新しくサンプリングされる製薬製品を対応する底3へと送る。
【0029】
前記説明に対して、ピストン49が、単に、チャンバ59内に収容される製薬製品をコンパクトにするために、および、対応する底3のチャンバ59内に製薬製品をアンローディングするために、装置51によってシリンダ47に対して動かされる点に留意する価値がある。シリンダ47に対するピストン49の動きは、カム52内に挿入される2つのプラグ(図示せず)によって制御される。そのうちの一方は、方向13に固定され、チャンバ59から製薬製品のアンローディングを制御し、他方は、製薬製品の化学的物理的な特性に従って方向13に調整されることができ、チャンバ59内の製薬製品のコンパクティングを制御する。
【0030】
容器60からの製薬製品のサンプリング、それのチャンバ59内へのコンパクティング、および、それを対応する底3内への送ること(feeding)は、例えば、参照によってここに完全に組み込まれる欧州特許番号08425148.7号に記載されている周知の動作シーケンスによってなされる。
【0031】
前記説明から、その高さがチューブ55の直径より大きいカム52は、相対的にシンプルで、費用対効果的な方法で作られることができ、および、単に、言及されたプラグ(図示せず)が高精度および小さい公差によって作られるべきであるという結果となる。
【0032】
図2、8および9に関して、ホイール列10は、最終的に閉止ホイール(以下、10dで示す)を具備し、それは、ホイール10a自体からキャップ4を受けるために移送ホイール(transfer wheel)(以下、10eで示す)を配置(interposing)することによって、フィードホイール10aに接続され、および、ホイール10b自体から製薬製品を充填される底3を受けるために、移送ホイール(以下、10fで示す)を配置することによって、調薬ホイール10bに更に接続される。
【0033】
ホイール10dは、実質的に円筒状シート62を有する。そして、それは、方向13に平行なホイール10dの周囲エッジに沿って得られる。そしてそれは、各々の底3がホイール10fによって送られ、各々のキャップ4でホイール10eによって送られるフェーズで対応する軸12を中心にホイール10d自体によって前方へ動かされ、および、互いに反対の2つのスラスト部材63と協同する。そして、それは、対応する軸12に平行に延び、方向13に互いに位置合わせされ、および、他方(以下、63bで示す)を越えて一方(以下、63aで示す)に配置される。
【0034】
部材63bは、スリーブ64の上端部で固定される。それは、対応する軸12に同軸的な対応する直立部分11内に収容され、対応する直立部分11の外側の底から突き出て、および、カム作動装置65のバイアスの下で、対応する直立部分自体に対して方向13の直線的な動きを実行するように対応する直立部分11に角度的に固定され、および、軸方向にスライドする方法で組み合わせられる。
【0035】
装置65は、軸17に同軸的なドラム16の外面29に得られたカム66を具備する。および、軸17に対し横の支点軸68を中心にフレーム5に対して振動するようにフレーム5にヒンジで動くようにされたロッカーアーム67は、カム66に係合されたタペットローラー69を提供される第1のアームを有し、互いに平行な2枚の環状板71の間を回転するように取り付けられたカップリングローラー70を提供される第2のアームを有し、対応する軸12に直交するスリーブ64に固定される。
【0036】
部材63aは、シャフト72の上端部に固定される。そして、それは対応する軸12に同軸的なスリーブ64内に延びて、スリーブ64から外へ突き出て、および、カム作動装置73のコントロール下でスリーブ64自体に対して方向13の直線的な動きを実行するようにスリーブ64に角度的に固定され、および、軸方向にスライドする方法で組み合わせられる。
【0037】
装置73は、軸17に対して同軸的なドラム16の外面29に得られたカム74および、ロッカーアーム75を具備し、ロッカーアーム75は軸17に対して横の支点軸76を中心にフレーム5に対して振動するようにフレーム5にヒンジで動くようにされている。それは、カム74内で係合するタペットローラー77を提供される第1のアームを有し、および、互いに平行な2枚の環状板79の間で回転するように取り付けられるカップリングローラー78を提供され、対応する軸12に直交するシャフト72に固定される第2のアームを有する。
【0038】
各々のキャップ4は、シート62内でホイール10eによって移され、および、各々のキャップ2の閉止は、知られている動作シーケンス、および、たとえば、参照によって全体としてここに組み込まれる米国特許US4615165に記載されている動作シーケンスによって実行される。
【0039】
全てのカム28、41、52、66、74がドラム16において得られ、および、ドラム16の軸17がホイール10の軸12に平行であるときに、機械1は、相対的に小さいディメンションを有し、および、ドラム16は、カム作動装置27、40、51、65、73の訂正動作(correct operation)を確保するために十分な直径を有する。
【0040】
前記説明について、機械1がモジュラー構造を有する点に注意する価値がある。図10に示される変形は、先の図に示されているそれとは異なり、壁6の1つは、取り除かれ、および、機械1は、支持フレーム81を具備している少なくとも1つの更なる調薬モジュール80、それはフレーム5と全体として類似で、フレーム5に取り外し可能に組み合わせられ、および、壁6自体によって閉止されている、ホイール10bと全体として類似の調薬ホイール82、および、ホイール10c、10e、および、10fと全体として類似で、および、ホイール10b、および、ホイール82の間に配置される2組の移送ホイール83を提供される。
【0041】
ホイール82、83は、歯車15と全体として類似のそれぞれの歯車(図示せず)を提供され、互いに、そして、ホイール10bの歯車15に組み合わせられ、および、スプロケット22と全体として類似のそれぞれのスプロケット(図示せず)を更に提供され、ポケットコンベヤ21内に係合される。
【0042】
さらに、モジュール80は、更なるドラム(図示せず)を具備し、それはドラム16と全体として類似であり、ホイール82、83の歯車(図示せず)に組み合わせられる歯車(図示せず)を提供され、装置40、51と全体として類似なカム作動装置(図示せず)の部分を規定し、シリンダ47および方向13のホイール82のピストン49を動かすように適合される。
【0043】
なんらかの変形(図示せず)に係る各々の調薬ホイール10b、82は、たとえば、参照によって全体としてここに組み込まれるイタリア特許出願BO2008A000598にて記載されているタイプの調薬シュート(dosing chute)を有する調薬アセンブリによって、または、たとえば錠剤および/または液体製薬製品を有する、カプセル2を充填する周知のタイプの調薬アセンブリによって、抑制され(suppressed)、および、置き換えられる。フィットした調薬アセンブリ(fitted dosing assemblies)に係る機械1は、電子的操作部によって、断続的に、または、連続的に作動される。
【0044】
図11および12に示される変形は、図6および7に示されるそれと以下の点で異なる:
ブラケット38、ネジ39、ピストン49、シャフト50、および、カム作動装置51は、抑制される;
シリンダ47は、軸48に対して横の支点軸85を中心にシリンダ47自体に対して回転するように、シリンダ47の外面にヒンジで動かされるロッカーアーム84を提供される;および、
シリンダ47は、シリンダ47内にネジ止めされるリングナット86によって上部に閉止され、および、調薬ピストン87によって摺動的に係合される。それは、リングナット86を介して延び、軸48に直交するピストン87に取り付けられる環状板88を有し、および、板88が、シリンダ47およびピストン87が調薬チャンバ59を規定することを可能にするために、シリンダ47およびピストン87自体の間に配置されるスプリング89によって、リングナット86と接触して配置される持ち上げられた位置に通常維持される。
【0045】
軸48に沿ったリングナット86の動きは、ピストン87の上昇位置、および、従って、チャンバ59の高さおよびボリュームを選択的にコントロールすることを明らかに可能にする。
【0046】
ピストン87は、チャンバ59内に収容されている前記医薬製品をコンパクトにするために、および、作動シャフト91を具備しているカム作動装置90によって、対応する底3内にチャンバ59から製薬製品をアンロードするために、方向13にシリンダ47に対して動かされる。それは摺動的にスリーブ37に係合し、対応する軸12を中心に角度的に固定され、スリーブ37の上部外側から突き出て、および、対応する軸12に同軸である実質的に円筒状ベル92をサポートし、下に対向するその凹部を有するシャフト91の下端で取り付けられ、ベル92の下端から外へ半径方向に突き出ている2本のアーム93を有し、および、対応する軸12自体を中心にシャフト91に対して振動するためにねじりスプリング(torsion spring)94を配置することによるシャフト91に枢着(pivotally coupled)される。
【0047】
アーム93の1つ(以下、93aと示す)は、支柱95を支持し、それは方向13にアーム93a自体から下に延び、および、軸12を中心にシリンダ47および対応するピストン87の経路に沿って配置される。一方、他のアーム93(以下、93bと示す)がスリーブ96を支持し、それはアーム91bから上方に延び、スリーブ96内にネジ止めされるリングナット97によって上部に閉止され、および、ピストン98によって、底で閉止され、それはナット99内にネジ止めされるリングナット97を介して延び、スリーブ96に、および、リングナット97に摺動的に組み合わせられ、および、ナット99が、スリーブ96およびピストン98の間に挿入されたスプリング100によって、リングナット97と接触して配置される下降位置にて通常維持される。
【0048】
方向13のリングナット97の動きは、下降位置、すなわちピストン98の高さを選択的にコントロールすることを明らかに可能にする。
【0049】
装置90は、軸17に同軸的なドラム16の外面29に得られたカム101、および、フレーム5に対して、軸17に対して横の支点軸103を中心に振動するようにフレーム5にヒンジで動かされるクランク102を更に備え、その中間体点でカム101内で係合するタペットローラー104を支持し、および、クランク102の一端で枢着(pivotally mounted)されるカップリングローラー105を提供され、互いに平行の2枚の環状板106の間に係合し、対応する軸12に対して直交するシャフト91に固定される。
【0050】
使用において、シャフト91は、方向13にカム101およびクランク102によって低くされる。それは、調薬装置36が、ピストン98がピストン87を低くし、それでピストン87がチャンバ59内の医薬製品をコンパクトにすることを可能とするように、容器60から製薬製品のサンプリングステーションを介して動くとき、そして、調薬装置36が、支柱95がピストン87を低くし、それでピストン87がチャンバ59の外側で製薬製品をアンロードすることを可能にするように、対応する底3内に製薬製品のアンローディングステーションを介して動くときである。
【0051】
支柱95およびピストン98とのピストン87の接触に続き、ベル92は、ピストン87、支柱95およびピストン98の間をすべることを回避するために、スプリング94のバイアスに対して、対応する軸12を中心に摩擦によって枢軸的に送られる;一方、支柱95およびピストン98からピストン87をはずすと、ベル92は、スプリング94自体によって、その初期位置に再び動かされる。
【0052】
さらに、以下に、価値があることに注意する:
対応する底3内の製薬製品のアンローディングステーションにおいて、ロッカーアーム84は、ピストン87の係止位置に動かされる。そこにおいて、フレーム5(図12)に固定されるカム107によって、チャンバ59のボリュームは実質的にゼロである;
アンローディングステーションから容器60からの製薬製品のサンプリングステーションへの移送の間、ロッカーアーム84は、その係止位置(locking position)にて維持される;
サンプリングステーションの上流で、ロッカーアーム84がカム108によってピストン87の解除位置(releasing position)に通常動かされる。その位置にて、ピストン87がチャンバ59(図11)を形成するようにスプリング89によって再び持ち上げられる;および、
カム108は、作動している前方位置(図11)に通常配置され、そこで、カム108がロッカーアーム84を係合し、その解除位置からそれを動かし、および、格納された静止位置(retracted resting position)(図示せず)に動かされる。そこで、カム108がロッカーアーム84を係合せず、それでチャンバ59の形成を回避している。そのとき、空のポケット23内に製薬製品を送ることから調薬装置36を回避するために、ポケット23(各時、考慮に入れる)が空で、対応する底3から自由である。
【符号の説明】
【0053】
1…機械、2…カプセル、3…底、4…閉止キャップ、5…フレーム、6…側壁、7…側壁、8…底部壁、9…上部壁、10…ホイール列、10a…フィードホイール、10b…調薬ホイール、10c…伝達ホイール、10d…閉止ホイール、10e…移送ホイール、10f…移送ホイール、11…直立部分、12…長手軸、13…垂直方向、15…歯車、16…ドラム、17…長手軸、18…歯車、19…中間歯車、20…長手軸、21…コンベヤ、22…スプロケット、23…ポケット、24…ホッパー、25…チューブ、26…作動シャフト、27…カム作動装置、28…カム、29…外面、30…クランク、33…カップリングローラー、34…環状板、35…円筒状シート、36…調薬装置、37…スリーブ、38…支持ブラケット、39…調整ネジ、40…カム作動装置、41…カム、42…クランク、43…支点軸、44…タペットローラー、45…カップリングローラー、46…環状板、47…調薬シリンダ、48…長手軸、49…調薬ピストン、50…作動シャフト、51…カム作動装置、52…カム、53…クランク、54…支点軸、55…タペットローラー、56…カップリングローラー、57…環状板、58…スプリング、59…調薬チャンバ、60…容器、61…長手軸、62…円筒状シート、63…スラスト部材、64…スリーブ、65…カム作動装置、66…カム、67…ロッカーアーム、68…支点軸、69…タペットローラー、70…カップリングローラー、71…環状板、72…シャフト、73…カム作動装置、74…カム、75…ロッカーアーム、76…支点軸、77…タペットローラー、78…カップリングローラー、79…環状板、80…調薬モジュール、81…支持フレーム、82…調薬ホイール、83…移送ホイール、84…ロッカーアーム、85…支点軸、86…リングナット、87…調薬ピストン、88…環状板、89…スプリング、90…カム作動装置、91…作動シャフト、92…円筒状ベル、93…アーム、94…スプリング、95…支柱、96…スリーブ、97…リングナット、98…ピストン、99…ナット、100…スプリング、101…カム、102…クランク、103…支点軸、104…タペットローラー、105…カップリングローラー、106…環状板、107…カム、108…カム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製薬製品をカプセル(2)に充填する機械であって、
各々のカプセル(2)は、底(3)および底(3)を閉止するキャップ(4)を具備しており、
前記機械は、第1のホイール(10a)と、送り装置(21)と、第2のホイール(10d)と、調薬グループ(10b)と、第1および第2の作動カム装置(27、65、73)とを具備し、
前記第1のホイール(10a)は、第1のホイール(10a)自身の第1の長手軸(12)の周りを回転するように取り付けられ、および、各々カプセル(2)に向いて、開くための第1の操作ユニット(25)を提供され、前記第1の操作ユニット(25)は、第1の軸(12)に実質的に平行の方向(13)へ移動可能な少なくとも第1の作動部材(25)を具備しており;
前記送り装置(21)は、決定された経路(P)に沿って、前記底(3)を連続して前に動かし;
前記調薬グループ(10b)は、各々の底(3)内部に製薬製品の決定された量を調薬するために、前記経路(P)に沿って取り付けられ;
前記第2のホイール(10d)は、前記第1の軸(12)に平行な前記第2のホイール(10d)自身の第2の長手軸(12)の周りを回転するように取り付けられ、各々のカプセル(2)を閉止するための第2の操作ユニット(63a、63b)を提供され、前記第2の操作ユニット(63a、63b)は、前記方向(13)に移動可能な少なくとも第2の作動部材(63a、63b)を具備しており;および、
前記第1および第2の作動カム装置(27、65、73)のそれぞれは、前記方向(13)に前記第1および第2の作動部材(25、63a、63b)のそれぞれを動かすことが可能であり、第1および第2のカム(28、66、74)のそれぞれを具備し;
それは、ドラム(16)を更に具備し、前記ドラム(16)は、それ自身の第3の長手軸(17)の周りを回転するように取り付けられ;前記第1および第2のカム(28、66、74)は、前記ドラム(16)の外面(29)に形成されていることを特徴とする機械。
【請求項2】
前記第3の軸(17)は、前記第1および第2の軸(12)に平行であり、かつ、異なっている請求項1に係る機械。
【請求項3】
前記調薬グループ(10b)は、第3のホイール(10b)と、タンク(60)と、少なくとも調薬装置(36)とを具備し、
前記第3のホイール(10b)は、前記方向(13)に平行な前記第3のホイール(10b)自身の第4の長手軸(12)の周りを回転するように取り付けられ;
前記タンク(60)は、製薬製品を収容しており;
前記少なくとも調薬装置(36)は、第3のホイール(10b)によって、第1の場所に、前記タンク(60)から製薬製品の決定された量のサンプリングステーションを介して、そして、底(3)内部に製品を移送するように、関係する底(3)と同期する一部の経路(P)に沿って、前方に動かされ、および、前記方向(13)に移動可能な少なくとも第3の作動部材(47、49、87)を具備する請求項1または2に係る機械。
【請求項4】
前記機械は、第3の作動カム装置(40、51、90)を更に具備し、
前記第3の作動カム装置(40、51、90)は、前記方向(13)に前記第3の作動部材(47、49、87)を動かすことが可能で、および、前記ドラム(16)の外面(29)に形成される第3のカム(41)を備えている請求項3に係る機械。
【請求項5】
前記調薬装置(36)は、調薬シリンダ(47)およびこのシリンダ(47)に係合される調薬ピストン(49、87)を具備し;
前記シリンダ(47)および前記ピストン(49、87)は、前記第3のカム(41)が、同じ運動則で、前記方向(13)に前記シリンダ(47)および前記ピストン(49、87)を通常動かすことが可能にするために、相互に接続されている請求項4に係る機械。
【請求項6】
前記第3の作動装置(40、51、90)は、前記方向(13)に、他に対して1つで、前記シリンダ(47)および前記ピストン(49、87)を動かすために前記ドラム(16)の外面(29)に形成される第4のカム(52、101)を更に備える請求項5に係る機械。
【請求項7】
前記シリンダ(47)および前記ピストン(49)は、前記第3および第4のカム(41、52)のそれぞれに係合されるそれぞれのタペット(44、55)に接続されている請求項6に係る機械。
【請求項8】
前記第3の作動装置(40、51、90)は、作動部材(91、93)を更に備え、
前記作動部材(91、93)は、前記シリンダ(47)に対して前記ピストン(7)を動かすことが可能であり、および、前記第4のカム(101)に係合する更なるタペット(104)に接続されている請求項6に係る機械。
【請求項9】
前記第2の操作ユニット(63a、63b)は、前記方向(13)に各々のカプセル(2)のキャップ(4)および底(3)のそれぞれを動かす第1および第2のプッシング部材(63a、63b)を具備し;
前記第1のプッシング部材(63a)は、前記第2のカム(74)のコントロール下で、前記方向(13)に移動可能である前記先行する請求項のいずれか1項に係る機械。
【請求項10】
前記第2の作動装置(65、73)は、前記方向(13)に前記第2のプッシング部材(63b)の位置をコントロールするように前記ドラム(16)の外面(29)に形成される第5のカム(66)を更に備える請求項9に係る機械。
【請求項11】
前記機械は、各々の前記カム(28、41、52、66、74)に対して、関係するクランク機構(30、42、53、67、75)を具備し、
前記関係するクランク機構(30、42、53、67、75)は、前記機械のフレーム(5)に接続され、関係する作動部材(25、47、49、63a、63b)に接続され、および、前記カム(28、41、52、66、74)に係合される関係するタペット(32、44、55、69、77)を提供される前記先行する請求項のいずれか1項に係る機械。
【請求項12】
連続的にまたは断続的に前記機械を作動するために、電子的操作ユニットを更に備えている前記先行する請求項のいずれか1項に係る機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−11049(P2011−11049A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−109324(P2010−109324)
【出願日】平成22年5月11日(2010.5.11)
【出願人】(504031506)エムジー2・エス・アール・エル (7)
【Fターム(参考)】