説明

カメラブラケット

【課題】カメラに対する光学部品の装着を簡単に行うことができるカメラブラケットを提供する。
【解決手段】カメラ22が載せられるほぼ円筒状の載せ台3の外周面に主板4を固定する。載せ台3上のカメラ22の前面の一端部及びそのカメラ22の一方の側面を主板4に対して位置決めする第1位置決め部材7を主板4に設ける。載せ台3上のカメラ22の前面の他端部を主板4に対して位置決めする第2位置決め部材8を主板4に設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、カメラに例えば望遠鏡等を装着するときに用いられるカメラブラケットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のカメラブラケットとして、メインフレームと、このメインフレームの中央部に取り付けられたレンズ取付台座と、メインフレームの後端部の下面に取り付けられたL字形の三脚座と、この三脚座の垂直部に可動調整機構を介して取り付けられたカメラ受け台座とを備えているものが知られている(下記特許文献参照)。
【0003】
このカメラブラケットを用いて、レンズ取付台座に取り付けられた望遠鏡の光軸とカメラ側の光軸とを合わせるには、可動調整機構の2つの送りねじを操作して、カメラ受け台座を上下左右に移動させ、カメラ受け台座の位置決めをする必要があった。更に、レンズ取付台座をメインフレーム上で光軸方向へスライドさせて、望遠鏡に対するカメラの光軸方向の位置決めをする必要があった。
【特許文献1】特開平6−160957号公報(段落0012〜0016参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
望遠鏡に対するカメラの位置決めを行うには、上述のように、送りねじを操作したり、レンズ取付台座をスライドさせたりする必要があり、煩雑な作業を強いられるという問題があった。
【0005】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は望遠鏡等に対するカメラの装着を簡単に行うことができるカメラブラケットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述の課題を解決するためこの発明のカメラブラケットは、カメラの底面と対向する載せ台と、前記載せ台上のカメラの底面に対してほぼ直角になるように前記載せ台に固定され、前記載せ台上のカメラの前面に対向する主板と、前記主板に固定され、前記カメラに装着される光学機器を固定する装着器主環と、前記カメラの前面の一端部及び前記カメラの一方の側面に接触して前記カメラの前面に対して直交する方向及び前記カメラの前記一方の側面に対して直交する方向の前記主板に対する前記カメラの位置決めをする第1位置決め部材と、前記カメラの前面の他端部に接触して前記カメラの前面と直交する方向の前記主板に対する前記カメラの位置決めをする第2位置決め部材とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、望遠鏡等に対するカメラの装着を簡単に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1はこの発明の第1実施形態に係るカメラブラケットを示し、同図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)のA−A線に沿う断面図、同図(c)は側面図、図2は図1に示すカメラブラケットの第1位置決め部材の切換え軸の断面図、図3は図1に示すカメラブラケットの第1位置決め部材の切換え駒を示し、同図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)のB−B線に沿う断面図、同図(c)は同図(a)のC−C線に沿う断面図である。
【0010】
図1に示すように、カメラブラケット1は載せ台3と主板4と装着器主環5とカメラ載置板6と第1位置決め部材7と第2位置決め部材8とを備える。
【0011】
載せ台3は2つの大径部31,32を有する円筒と1つの小径部33を有する円筒とを有する。小径部33は大径部31と大径部32とを結合する。大径部31にはその径方向へ延びるねじ通し穴31aが形成されている。ねじ通し穴31aには固定ねじ34が挿入されている。
【0012】
主板4の左側の部分(図1(a)において主板4の左側部分)はリング状部41であり、主板4の右側の部分(図1(a)において主板4の右側部分)は平板部42である。
【0013】
主板4は間隔調整環43を介して座金44を装着した飾りボルト45で載せ台3に固定されている。
【0014】
装着器主環5は3つの止めねじ51によって主板4のリング状部41に固定されている。装着器主環5にはその径方向へ延びるねじ通し穴52が形成されている。ねじ通し穴52には固定ねじ53が挿入されている。固定ねじ53にはEリング54が装着されている。
【0015】
装着器主環5には、後述する光学機器、例えば望遠鏡(図1(c)には望遠鏡の接眼部21だけが示されている。)が固定ねじ53によって固定される。
【0016】
カメラ載置板6はほぼ矩形であり、その一端部には鳩目状のボス61が取り付けられている。ボス61にはねじ穴61aが形成されている。ボス61は載せ台3のねじ通し穴31aに挿入される。カメラ載置板6の中央部には長孔62が形成されている。長孔62にはカメラ固定ねじ63が通されている。カメラ固定ねじ63には抜止め用円板64が装着されている。カメラ載置板6の両端部には凸部65が形成されている。カメラ載置板6はデジタルカメラ(カメラ)22の底板(図示せず)より撓みやすい。カメラ固定ねじ63はカメラ載置板6上に配置されたデジタルカメラ22の三脚取付け用ねじ穴(図示せず)にねじ込まれる。その結果、カメラ載置板6上にデジタルカメラ22が固定される。このとき、カメラ載置板6の中央部はデジタルカメラ22の方へ撓むので、カメラ載置板6が元の状態に戻ろうとする弾性力によって凸部65がデジタルカメラ22の底板に強く押し付けられる。デジタルカメラ22はカメラ載置板6に強固に固定される。
【0017】
主板4の左端(図1(a)において主板4の左端)には第1位置決め部材7が配置され、主板4の右端(図1(a)において主板4の右端)には第2位置決め部材8が配置されている。
【0018】
第1位置決め部材7は、図2、3に示すように、切換え軸71と切換え駒(突当て部材)72とで構成されている。
【0019】
切換え軸71は主軸部71aとフランジ部71bとを有する。主軸部71aには中心孔71cが形成されている。中心孔71cのフランジ部71b側部分にはねじ穴71dが形成されている。また、主軸部71aの外周面には環状突起71eが形成されている。フランジ部71bは主軸部71aの一端部に結合されている。フランジ部71bにはねじ穴71fが形成されている。切換え軸71は、主板4を貫通してねじ穴71dにねじ込まれる固定ねじ73(図1参照)によって主板4に固定されている。フランジ部71bのねじ穴71fには主板4を貫通した固定ねじ74(図1参照)がねじ込まれる。その結果、切換え軸71の回転が阻止される。固定ねじ74の先端部はねじ穴71fから突出する。
【0020】
切換え駒72は角柱状部72aと座部72bとを有する。角柱状部72aは4つの面72d−1〜72d−4を有する。各面72d−1〜72d−4には、突当て面72e−1〜72e−4と突当て面72f−1〜72f−4とが形成されている。突当て面72e−1〜72e−4はそれぞれ第1〜第4のデジタルカメラの前面(カメラのレンズ側の面)に接触する。突当て面72f−1〜72f−4はそれぞれ第1〜第4のデジタルカメラの側面(カメラのファインダ側から見て向かって左側の端面)に接触する。なお、第1〜第4のデジタルカメラの撮像部(図示せず)の高さは一致している。また、角柱状部72aには切換え軸71の主軸部71aを環状突起71eごと収容可能な中心孔72cが形成されている。座部72bは角柱状部72aの一端部に結合されている。座部72bには4つの穴72gが形成されている。切換え駒72は合成ゴム等の弾性材料で形成されている。したがって、切換え駒72の中心孔72cの開口端を押し広げることによって、切換え駒72を切換え軸71の主軸部71aに装着することができる。その結果、切換え駒72は切換え軸71の主軸部71aを回転軸として回転可能である。切換え駒72が回転するとき、中心孔72cの段差面72hが環状突起71eに係合するので、切換え駒72の切換え軸71からの脱落が防止されている。固定ねじ74の先端部を4つの孔72gのうちのいずれか一つに挿入することにより、4つの面72d−1〜72d−4のうちのいずれかがデジタルカメラ22の側面に対向した状態で切換え駒72は固定される。このように、カメラ載置板6上に配置されたデジタルカメラ22の種類に応じて4つの面72d−1〜72d−4の配置を変えることによって、主板4に対する複数の種類のデジタルカメラ22の位置決めを行なうことができる。
【0021】
図1に示すように、第2位置決め部材8はレリーズ板9を介在させて固定ねじ83により主板4に固定されている。第2位置決め部材8は主板4からの高さが異なる突当て面81,82を有する。突当て面81は例えば第1、第2のデジタルカメラの前面に接触し、主板4に対して第1、第2のデジタルカメラの前面が位置決めされる。突当て面82は例えば第3、第4のデジタルカメラの前面に接触し、主板4に対して第3、第4のデジタルカメラの前面が位置決めされる。このように、第2位置決め部材8は、主板4に対して複数の種類のデジタルカメラ22の位置決めを行なうことができるように、複数の突当て面81,82を有している。
【0022】
レリーズ板9はデジタルカメラ22のシャッターボタン(図示せず)に対向する対向片91を有する。
【0023】
対向片91にはレリーズ座11が取り付けられている。レリーズ座11はケーブルレリーズ(図示せず)を保持する。レリーズ座11には摺動部材12がシャッターボタン押圧方向へ摺動可能に取り付けられている。
【0024】
このカメラブラケット1にデジタルカメラ22を取り付けるには、予め、切換え駒72のデジタルカメラ22に対応する面72d−1(仮に面72d−1がデジタルカメラ22に対応するものとする)がデジタルカメラ22の左側面(カメラをファインダ側から見て向かって左側の面)に対向するように設定しておく。
【0025】
次に、カメラ載置板6のボス61を載せ台3の大径部31の貫通孔31aに挿入し、更に、固定ねじ34をねじ通し穴31aに挿入し、固定ねじ34をボス61のねじ穴61aにねじ込む。その結果、カメラ載置板6が載せ台3上に固定される。
【0026】
その後、デジタルカメラ22の前面の一端部を切換え駒72の面72d−1に形成された突当て面72e−1に突き当て、デジタルカメラ22の一方の側面を面72d−1に形成された突当て面72f−1に突き当てる。
【0027】
これとほぼ同時に、デジタルカメラ22の前面の他端部を第2位置決め部材8の突当て面81に突き当てる。
【0028】
以上のようにして、デジタルカメラ22は主板4に位置決めされる。この状態でカメラ載置板6に取り付けられたカメラ固定ねじ63をデジタルカメラ22の三脚取付け用ねじ穴にねじ込む。
【0029】
次に、固定ねじ53により、装着器主環5を望遠鏡21に固定する。望遠鏡21の接眼レンズは装着器主環5によって主板4に対して正確に位置決めされる。したがって、望遠鏡21の接眼レンズの光軸とデジタルカメラ22の光軸とが一致する。
【0030】
以上のように、この実施形態によれば、デジタルカメラ22の主板4に対する位置決めを容易に行うことができる。
【0031】
また、デジタルカメラ22をカメラ固定ねじ63でカメラ載置板6に固定し、更にカメラ載置板6を固定ねじ34で載せ台4に固定するようにしたので、デジタルカメラ22に外力が加わっても、荷重がカメラ固定ねじ63と固定ねじ34とに分散する。その結果、デジタルカメラ22の底板の変形を抑制できる。
【0032】
更に、カメラ載置板6をデジタルカメラ22の底板よりも撓みやすくしたので、カメラ固定ねじ63をデジタルカメラ22の三脚取付け用ねじ穴にねじ込むと、カメラ載置板6が撓み、その弾性力によってカメラ載置板6の凸部65がデジタルカメラ22の底板に圧接する。その結果、カメラ載置板6にデジタルカメラ22を強固に固定することができる。
【0033】
また、一般的にカメラ底板には、複数の突起が設けられており、カメラをカメラ底板に置いた際にカメラ底板との間に隙間が生じるように設計されている。これを利用し、カメラ載置板6とカメラ底板との間に隙間を形成すれば、カメラ載置板6が平面状であっても撓み効果による底板の変形を防止できる。
【0034】
また、レリーズ板9にレリーズ座11と摺動部材12とを設け、摺動部材12によってシャッターボタンを押圧するようにしたので、シャッターボタンが傷付くのを防止できる。
【0035】
図4はこの発明の第2実施形態に係るカメラブラケットを示し、同図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)のD−D線に沿う断面図、同図(c)は側面図、図5は図4に示すカメラブラケットの第1位置決め部材の切換え軸を示し、同図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)のE−E線に沿う断面図、図6は図4に示すカメラブラケットの第1位置決め部材の切換え駒を示し、同図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)のF−F線に沿う断面図、図7は図4に示すカメラブラケットの第1位置決め部材のプレートを示し、同図(a)は第1プレートの側面図、同図(b)は第2プレートの側面図、同図(c)は第3プレートの側面図、同図(d)は第4プレートの側面図である。
【0036】
第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、主な相違部分についてだけ説明する。
【0037】
第2実施形態は、第1位置決め部材207の構造が異なる点で、第1実施形態と相違する。
【0038】
図4〜6に示すように、第2実施形態の第1位置決め部材207は切換え軸271と切換え駒(保持部材)272と第1〜4プレート(突当て部材)273−1〜273−4とで構成されている。
【0039】
切換え軸271は主軸部271aとフランジ部271bとを有する。主軸部271aにはねじ穴271dが形成されている。また、主軸部271aの外周面にはローレット271eが形成されている。フランジ部271bは主軸部271aの一端部に結合されている。フランジ状部271bにはねじ穴271fが形成されている。切換え軸271は、主板4を貫通してねじ穴271dにねじ込まれる固定ねじ73によって主板4に固定されている。フランジ部271bのねじ穴271fには主板4を貫通した固定ねじ74がねじ込まれる。その結果、切換え軸271の回転が阻止される。固定ねじ74の先端部はねじ穴271fから突出する。
【0040】
切換え駒272は円柱状部272aと座部272bとを有する。円柱状部272aは4つのスリット272d−1〜272d−4を有する。また、円柱状部272aには切換え軸271の主軸部271aを収容可能な中心孔272cが形成されている。中心孔272cの一端部にはローレット溝272iが形成されている。座部272bは円柱状部272aの一端部に結合されている。座部272bには孔272gが形成されている。
【0041】
プレート273−1〜273−4にはそれぞれ突当て面(面)273a−1〜273a−4と突当て面(面)273b−1〜273b−4とが形成されている。突当て面273a−1〜273a−4はそれぞれ第1〜第4のデジタルデジタルカメラの前面に接触する。突当て面273b−1〜273b−4はそれぞれ第1〜第4のデジタルカメラの側面に接触する。切換え駒272のローレット溝272iは切換え軸271のローレット271eを受け容れる。したがって、切換え駒272は切換え軸271を回転軸として回転できない。その代わりに、切換え駒272のスリット272d−1〜272d−4には、それぞれ任意のプレート273−1〜273−4を挿入することができ、カメラの種類に対応した調整が可能である。このように、カメラ載置板6上に配置されたデジタルカメラ22の種類に応じて4つのプレート273−1〜273−4の配置を変えることによって、主板4に対する複数の種類のデジタルカメラ22の位置決めを行なうことができる。
【0042】
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0043】
図8はこの発明の第3実施形態に係るカメラブラケットを示し、同図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)のG−G線に沿う断面図、同図(c)は同図(a)のH−H線に沿う断面図、図9は図8に示すカメラブラケットの第3位置決め部材を示し、同図(a)はカメラ載置板を最も高くした状態の第3位置決め部材の斜視図、同図(b)は同図(a)と同じ状態でカメラ載置板を省略した状態の第3位置決め部材の斜視図、同図(c)はカメラ載置板を少し低くした状態の第3位置決め部材の斜視図、同図(d)はカメラ載置板を最も低くした状態の第3位置決め部材の斜視図、同図(e)は同図(a)のI−I線に沿う断面図、同図(f)は同図(c)のJ−J線に沿う断面図、同図(g)は同図(d)のK−K線に沿う断面図である。
【0044】
第3実施形態のカメラブラケット301は第3位置決め部材15を備えている。
【0045】
第3位置決め部材15は下段高さ調整板151と上段高さ調整板152とで構成されており、カメラブラケット301のリング状部41の開口に対するカメラレンズの高さ方向の位置調整が可能となっている。
【0046】
下段高さ調整板151は装着部151a,151bと結合部151cとスペーサ部151d,151eとを有する。装着部151a,151bは載せ台3の小径部33に回転可能に装着されている。結合部151cは装着部151a,151b同士を結合する。スペーサ部151dは大径部31の外周面に対向するとともに、装着部151aに結合され、装着部151aとともに回転する。スペーサ部151dには固定ねじ34との接触を避けるための切欠151fが形成されている。スペーサ部151eは大径部32の外周面に対向するとともに、装着部151bに結合され、装着部151bとともに回転する。
【0047】
上段高さ調整板152は装着部152a,152bと結合部152cとスペーサ部152d,152eとを有する。装着部152a,152bは載せ台3の小径部33に回転可能に装着されている。結合部152cは装着部152a,152b同士を結合する。スペーサ部152dは大径部31の外周面に対向するとともに、装着部152aに結合され、装着部152aとともに回転する。また、スペーサ部152dはスペーサ部151dに重なる。スペーサ部152dには固定ねじ34との接触を避けるための切欠152fが形成されている。スペーサ部152eは大径部32の外周面に対向するとともに、装着部152bに結合され、装着部152bとともに回転する。また、スペーサ部152eはスペーサ部151eに重なる。
【0048】
デジタルカメラ22の位置を最も高くしたい場合、下段高さ調整板151及び上段高さ調整板152を回転させ、図9(a),(b),(e)に示すように、大径部31,32とカメラ載置板6との間に、スペーサ部151d,151e、152d,152eを介在させる。
【0049】
デジタルカメラ22の位置を少し低くしたい場合、下段高さ調整板151を回転させ、図9(c),(f)に示すように、大径部31,32とカメラ載置板6との間に、スペーサ部151d,151eを介在させる。
【0050】
デジタルカメラ22の位置を最も低くしたい場合、図9(d),(g)に示すように、スペーサ部151d,151e、152d,152eをカメラ載置板6から離し、カメラ載置板6を直接大径部31,32上に固定する。
【0051】
第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、カメラブラケットに対するデジタルカメラの高さ方向の位置決めを行うことができ、レンズ位置の高さが異なる各種のデジタルカメラに対応できる。
【0052】
なお、上述の実施形態では、カメラ載置板6を用いて、デジタルカメラ22を載せ台3に固定するようにしたが、デジタルカメラ22を直接載せ台3に固定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係るカメラブラケットを示す図である。
【図2】図2は図1に示すカメラブラケットの第1位置決め部材の切換え軸の断面図である。
【図3】図3は図1に示すカメラブラケットの第1位置決め部材の切換え駒を示す図である。
【図4】図4はこの発明の第2実施形態に係るカメラブラケットを示す図である。
【図5】図5は図4に示すカメラブラケットの第1位置決め部材の切換え軸を示す図である。
【図6】図6は図4に示すカメラブラケットの第1位置決め部材の切換え駒を示す図である。
【図7】図7は図4に示すカメラブラケットの第1位置決め部材のプレートを示す図である。
【図8】図8はこの発明の第3実施形態に係るカメラブラケットを示す図である。
【図9】図9は図8に示すカメラブラケットの第3位置決め部材を示す図である。
【符号の説明】
【0054】
1:カメラブラケット、3:載せ台、4:主板、5:装着器主環、6:カメラ載置板、7:第1位置決め部材、71a:主軸、72:切換え駒(突当て部材)、72d−1〜72d−4:面、72e−1〜72e−4:突当て面、72f−1〜72f−4:突当て面、8:第2位置決め部材、21:接眼部(光学機器)、22:デジタルカメラ(カメラ)、207:第1位置決め部材、272:切換え駒(保持部材)、272d−1〜272d−4:スリット、273−1〜273−4:プレート(突当て部材)、273a−1〜273a−4:突当て面(面)、273b−1〜273b−4:突当て面(面)、15:第3位置決め部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラの底面と対向する載せ台と、
前記載せ台上のカメラの底面に対してほぼ直角になるように前記載せ台に固定され、前記載せ台上のカメラの前面に対向する主板と、
前記主板に固定され、前記カメラに装着される光学機器を固定する装着器主環と、
前記カメラの前面の一端部及び前記カメラの一方の側面に接触して前記カメラの前面に対して直交する方向及び前記カメラの前記一方の側面に対して直交する方向の前記主板に対する前記カメラの位置決めをする第1位置決め部材と、
前記カメラの前面の他端部に接触して前記カメラの前面と直交する方向の前記主板に対する前記カメラの位置決めをする第2位置決め部材と
を備えることを特徴とするカメラブラケット。
【請求項2】
前記第1位置決め部材は、前記主板に固定された主軸部と、前記主軸部に装着され前記カメラの前面と前記カメラの前記一方の側面とを突き当てるための少なくとも2つの面が形成された突当て部材とを有することを特徴とする請求項1記載のカメラブラケット。
【請求項3】
前記第1位置決め部材は、スリットを有し、前記主板に固定された保持部材と、前記保持部材のスリットに挿入され、前記カメラの前面と前記カメラの前記一方の側面とを突き当てるための少なくとも2つの面が形成された突当て部材とを有することを特徴とする請求項1記載のカメラブラケット。
【請求項4】
前記載せ台はほぼ円筒状であり、前記カメラは前記載せ台の外周面に載置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のカメラブラケット。
【請求項5】
前記主板に対してほぼ直角に配置され、前記カメラを載置するためのカメラ載置板が前記載せ台の外周面にねじ結合され、
前記載せ台と前記カメラ載置板との間に挿抜可能であって、前記載せ台の外周面に対して前記カメラ載置板上のカメラの光軸の前記カメラの底面と直交する方向の位置決めをする第3位置決め部材を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のカメラブラケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−277104(P2010−277104A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−161627(P2010−161627)
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【分割の表示】特願2006−206198(P2006−206198)の分割
【原出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【出願人】(501439264)株式会社 ニコンビジョン (86)
【Fターム(参考)】