説明

カメラレンズ用サンシェード

【課題】不要な太陽光或いは照明光を良好に遮蔽することができ、かつ必要な場合にのみ使用できると共に、大きさの異なるレンズフードに対しても容易に取付け可能にする。
【解決手段】サンシェード板18を中央部で支持する支持部20の下側に、上下面に弾性ゴム板を配置した間隙部を有する第1保持部19が設けられ、また支持部20の上側に、右側部で水平方向に移動自在となる右アーム23Aと、左側部で移動自在となる左アーム23Bが設けられ、この左右のアーム23A,23Bの先端に、ネジ締め固定部からなる第2保持部22A,22Bが設けられる。そして、レンズフード12先端周縁部12cの上側を第1保持部19へ差込み固定し、先端周縁部12cの左右側を第2保持部22A,22Bでネジ締め固定することにより、サンシェード14がレンズフード12へ取り付けられる。また、上記アーム23A,23Bに、側面サンシェード板を配置してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカメラレンズ用サンシェード、特にテレビカメラ又はビデオカメラ等に用いられ、不要な太陽光や照明光の入射を阻止する遮蔽体の構成に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビレンズやビデオカメラでは、日除けのため或いは不要な光がレンズ部に入ることを防ぐために、レンズフードが使用されており、このレンズフードを用いる例えばテレビカメラの構成は図10のようになっている。
【0003】
図10において、テレビカメラのレンズ部1はカメラ本体2に対し着脱自在に取り付けられ、このレンズ部1の先端に、レンズフード3が同様に着脱自在に取り付けできるようになっている。このレンズフード3によれば、レンズ部1へ入射する太陽光や照明光をαの角度に制限することができ、撮影を妨害するような太陽光や照明光の入射を防止することができる。また、このようなレンズフード3としては、図示のように、太陽光や周囲の明るさに応じて、その先端開口の大きさや奥行き(深さ)の異なる各種のものが使用されている。
【特許文献1】実開昭61−94823号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のレンズフード3では、例えばカップ状とされ、全方位方向に遮蔽部が設けられる構成のため、太陽光のように上方から入射する強い光、或いは一方向から入射する強い照明光については、不要な光を十分に除去できないという問題がある。一方、一方向からの光を遮るために、奥行きの長いレンズフードを用いると、撮影に必要な光が不足する等の不都合が生じる。
【0005】
更に、上記特許文献1では、フードの上側から光軸に垂直に遮蔽板を設けると共に、この遮蔽板を上下移動可能にすることが開示されているが、この遮蔽板は、個々のテレビカメラに対して或いは個々のフード毎に取り付けなければならず、遮蔽板が不要な撮影状況に対応することができない。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、上方から入射する不要な太陽光、或いは一方向から入射する不要な照明光を良好に遮蔽することができ、かつ必要な場合にのみ使用できると共に、大きさの異なるレンズフードに対しても容易に取付け可能となるカメラレンズ用サンシェードを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1の発明に係るカメラレンズ用サンシェードは、カメラレンズ部へ入射する不要光を遮蔽するため、上下方向(仰俯角)へ揺動可能となるように第1支持部に取り付けられたサンシェード板(遮蔽板)と、上記第1支持部に設けられ、上記カメラレンズ部のレンズフードの先端周縁部の一部を保持する第1保持部と、上記レンズフードの開口幅方向へ移動可能に上記第1支持部に取り付けられ、該開口幅の異なるレンズフードの先端周縁部の一部を保持する第2保持部が配置されたアームと、を設け、大きさの異なる上記レンズフードに着脱自在に取り付けてなることを特徴とする。
請求項2の発明は、上記サンシェード板を上面に配置すると共に、上記アームを上記レンズフードの開口幅左右方向へ移動可能に取り付け、このアームの第2支持部に、カメラレンズ部へ入射する不要光を遮蔽するため左右方向へ揺動可能となる側面サンシェード板を設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、上記アームの第2保持部として、ネジ締め方式で上記レンズフードの先端周縁部の左右側を固定するネジ締め固定部を設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は、上記第1又は第2支持部に対し回動可能に取り付けられた取付け軸に、上記サンシェード板を圧入するためのスリットを設け、このスリットに、大きさの異なるサンシェード板を取付け可能に構成したことを特徴とする。
【0008】
本発明の構成によれば、上面サンシェード板を支持する第1支持部の下側に、例えば上下両面に弾性部材(弾性ゴム、板バネ等)を配置して間隙部を形成した第1保持部が設けられ、またこの第1支持部の上側に、右側部で水平方向に移動可能(進退自在)となる右アームと左側部で水平方向に移動可能となる左アームが設けられ、この左右アームの垂直部先端に、ネジ締め固定部からなる第2保持部が設けられる。従って、レンズフード先端(開口)周縁部の上側を第1保持部の間隙部へ差込み固定し、レンズフード先端周縁部の左右側を第2保持部のネジ締め固定部で固定することにより、上面サンシェードがレンズフードへ取り付けられ、この状態で、サンシェード板を上下方向へ揺動させその傾斜角度を決めれば、上方等から入射する不要光を良好に遮ることができる。なお、上記第1及び第2保持部は、レンズフード先端周縁部の周方向の何れの場所にも取り付けることができ、任意の方向からの不要光の遮蔽が可能である。
【0009】
また、請求項2の発明によれば、例えば左右の側面サンシェード板が第2支持部に左右方向へ揺動可能に設けられることになり、上面サンシェードに代えて又は上面サンシェードと共に、左右の側面サンシェードを適宜、揺動配置することにより、不要光を良好に遮ることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明のカメラレンズ用サンシェードによれば、レンズフードに着脱自在となるので、必要な場合にのみ使用でき、上面サンシェード板の上下の傾斜角度又は側面サンシェード板の左右の傾斜角度を調整しながら、上方又は左右から入射する不要な太陽光、或いは一方向から入射する不要な照明光を良好に遮蔽することが可能となる。また、進退移動自在となるアームが設けられるので、大きさの異なるレンズフードに対しても容易に取り付けることができ、使い勝手のよいサンシェードを得ることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1には、第1実施例に係るカメラレンズ用サンシェード(レンズフードに取り付けたもの)の正面図、図2にはその背面図、図3には、テレビカメラの全体図が示されており、図3に示されるように、テレビカメラでは、カメラ本体10にレンズ部11が着脱自在に取り付けられ、このレンズ部11にレンズフード12が同様に着脱自在に取り付けられる。即ち、図2に示されるように、レンズフード12の背面のレンズ部取付け口12aには、固定ネジ16が設けられており、上記取付け口12aをレンズ部11の先端外周に嵌合させ、固定ネジ16によってレンズフード12をレンズ部11に取り付けることができる。そして、本発明のサンシェード14は、このレンズフード12の先端(開口)周縁部に着脱自在に取り付けられるように構成される。
【0012】
このレンズフード12は、一般に知られるように、硬質又は軟質の材料等からカップ状に形成され、図1に示されるように、その先端開口は角形となるものや円形となるもの等があり、この先端開口の大きさと奥行きのサイズも異なる各種のものが用いられている。
【0013】
図1に示されるように、第1実施例のサンシェード14は、先端へ向けて広がる扇形状のサンシェード板(遮蔽板)18と、第1保持部19を有する支持部20、第2保持部22Aを有する右アーム(ステー)23A及び第2保持部22Bを有する左アーム(ステー)23Bを有してなる。
【0014】
図4乃至図6には、第1実施例のサンシェード14の主要部の詳細な構成が示されており、図4(A)は背面図、図4(B)は上面図、図4(C)は側面図、図4(D)は第2保持部を下側から見た図である。この図4(C)に示されるように、サンシェード板18は、支持部20の中央部に設けられた取付け軸(回動軸)25に取り付けられる。図6に、このサンシェード板18と取付け軸25の構成が示されており、この取付け軸25は、両端にスリット25Lが形成された円柱体を円筒部材内に嵌合固定したものであり、この取付け軸25は、支持部20の上下中央部の左右中心部に所定の摩擦抵抗が付与された状態で回動可能に配置される。
【0015】
一方、図6(A)に示されるように、サンシェード板18の基部には、凹状の切込み18cが形成されており、この切込み18cに取付け軸25の中心部(円筒部材)を合わせながら、サンシェード板18の切込み18cの両端部を上記スリット25Lに圧入することにより、サンシェード板18を取付け軸25に取付け固定することができる。即ち、スリット25Lの幅をサンシェード板18の厚みより少し小さくしておき、挿入圧力を加えながらサンシェード板18をスリット25Lに差し込むようにすれば、サンシェード板18を取付け軸25に固定することができる。このようなサンシェード板18の取付けによれば、任意の大きさのサンシェード板18の交換が容易となる。なお、このサンシェード板18の取付けは、ネジ等の固定手段を用いて行ってもよい。
【0016】
上記上面サンシェード板18に対しては、図4(A),(C)に示されるように、摩擦発生(押圧)部材26と調整ネジ27とからなるフリクション機構が設けられており、このフリクション機構では、摩擦発生部材26を取付け軸25の後側に接触させ、この摩擦発生部材26の後側に調整ネジ27を配置する。これによれば、調整ネジ27により取付け軸25に対する摩擦発生部材26の押圧力を調整し、適切な摩擦抵抗を与えることにより、サンシェード板18を設定した傾斜角度に維持することができる。
【0017】
また、第1実施例では、図4(A),(C)に示されるように、上記支持部20の下側に第1保持部19が設けられる。この第1保持部19は、金属板をコ字状に折り曲げ、その内側上下面に弾性ゴム板29が2枚ずつ4枚取り付けられた間隙部を形成したものであり、この第1保持部19の上下弾性ゴム板29の間隙部に、レンズフード12の先端周縁部12cを挿入することで、レンズフード12を挟持する。
【0018】
更に、図4(A),(B)に示されるように、支持部20の上側に右アーム23Aと左アーム23Bとが水平方向へ進退(スライド)自在に取り付けられている。即ち、これら右アーム23A及び左アーム23Bは、細長い平板を90度の角度で折り曲げ形成したもので、その水平部に長孔31が形成され、この長孔31内にアーム固定ネジ32が挿入配置されており、このアーム固定ネジ32は、例えばアーム下側に配置された台座に螺合結合することで、右アーム23A及び左アーム23Bを固定することができる。従って、右アーム23Aと左アーム23Bは図4の位置から左右方向へ移動することになり、これら各アーム23A,23Bは任意の位置でアーム固定ネジ32により固定される。
【0019】
この各アーム23A,23Bの垂直部の下側には、第2保持部22A,22Bが設けられており、この第2保持部22A,22Bは、図4(D)に示されるように、コ字状部材34、固定ネジ35、押圧部36を有してなり、レンズフード12の先端周縁部12cをコ字状部材34内に配置し、かつ固定ネジ35の先端の押圧部36で押さえることにより、レンズフード12を保持することができる。
【0020】
第1実施例は以上の構成からなり、まず図4(A)に示されるように、上述した支持部20の第1保持部19の上下弾性ゴム板29の間隙に、レンズフード12の先端(開口)周縁部(上側)12cを挟み込んで保持する。次に、右アーム23Aと左アーム23Bを左右へ移動させ、その位置をレンズフード12の先端周縁部12cの左右幅に合わせて決定し、第2保持部22A,22Bのコ字状部材34内に先端周縁部12cを配置し、固定ネジ35及び押圧部36で先端周縁部(左右側)12cを固定する。その後又は第2保持部22A,22Bによる固定の前に、アーム固定ネジ32で左右アーム23A,23Bを支持部20にしっかりと固定することにより、サンシェード14が装着される。
【0021】
このようにして装着されたサンシェード14では、サンシェード板18の上下方向の角度(仰俯角)が取付け軸25の回動により任意に設定することができ、これにより上方等からの不要な太陽光又は照明光を良好に遮蔽することが可能になる。また、このサンシェード14では、第1保持部19でレンズフード12の例えば先端周縁部12cの右側又は左側を保持し、第2保持部22A,22Bで先端周縁部12cの上側及び下側を保持すれば、サンシェード14をレンズフード12の右側又は左側に配置することもできる。
【0022】
図5には、図4のレンズフード12よりも先端開口の大きなレンズフード38にサンシェード14を取り付けるときの状態が示されており、この場合は、図示のように、図4の場合と比較して、右アーム23Aを右方向へ左アーム23Bを左方向へ更にスライドさせ、第2保持部22A,22Bでレンズフード38の先端周縁部38cの右側と左側を保持させる。このようにして、先端開口の大きさの異なる各種のレンズフード12,38に対しても、サンシェード14を容易に取り付けて使用することができる。
【0023】
また、第1実施例では、上記サンシェード板18を取付け軸25のスリット25Lに圧入によって取り付ける構成となるので、サンシェード板18を容易に交換し、大きさの異なる各種のサンシェード板18を使用することが可能になる。
【0024】
更に、第1保持部19として弾性部材を配置した間隙部を用い、第2保持部22A,22Bとしてネジ締め固定部を用いたが、第1保持部19にネジ締め固定部を採用し、第2保持部22A,22Bに弾性部材を配置した間隙部を採用してもよい。また、これら第1保持部19及び第2保持部22A,22Bとして、ワンタッチで固定が可能な他の形式の固定具(バネ式固定具等)を用いることも可能である。
【0025】
図7乃至図9には、第2実施例に係るカメラレンズ用サンシェードが示されており、この第2実施例は、上面サンシェード板と左右の側面サンシェード板を設けたものである。図7及び図8に示されるように、第2実施例のサンシェード114は、第1実施例と同様に、第1支持部20に、上面サンシェード板18を配置すると共に、右アーム23A、左アーム23Bのそれぞれに設けた第2支持部50A,50Bに、図示形状の右側面サンシェード板(遮蔽板)51A、左側面サンシェード板51Bを配置したものである。
【0026】
まず、上面サンシェード板18を第1支持部20に取り付ける構成は、第1実施例と同様であるが、この第2実施例では、図9(A)に示されるように、第1支持部20のレンズフード12への取付けを、上記の弾性ゴム板29を用いずネジ締め固定式としている。即ち、第1支持部20の左右中心位置に、上下方向に貫通するようにフード固定ネジ53が取り付けられ、このフード固定ネジ53の先端押圧部53aが第1保持部19の隙間に挿入されたレンズフード12の先端周縁部12c(上辺)を固定するように構成される。また、摩擦発生部材26を取付け軸25に押圧する調整ネジ127は、回転操作部(ツマミ)を有する構成となっている。
【0027】
そして、左右のアーム23A,23Bには、左右の側面サンシェード板51A,51Bを支持するための第2支持部50A,50Bが設けられ、右側第2支持部50Aに第2保持部122A、左側第2支持部50Bに第2保持部122Bが設けられる。この第2保持部122A,122Bは、第1実施例の構成と同様であり、図9(B)に示されるように、U字状部134と、押圧部136を有するフード固定ネジ135を有しており、上記U字状部134に挿入したレンズフード12の先端周縁部12c(左右辺)を、フード固定ネジ135の押圧部136で固定できるようになる。
【0028】
図9(C),(D)には、左右の側面サンシェード板51A,51Bの取付け構造が示されており、上記第2支持部50Aには、U字状部材54の前側曲げ部(円弧部)内に取付け軸55が設けられる。この取付け軸55は、上記取付け軸25と同様に、両端にスリット55Lが形成されており、このスリット55Lに側面サンシェード板51A,51Bを差し込むようになっている。この側面サンシェード板51A,51Bは、取付け軸55の側面を貫通するように設けられたネジ57(例えば六角レンチで廻す構成)で固定するようになっている。これによれば、異なる大きさの側面サンシェード板51A,51Bを選択的に取り付けることができる。
【0029】
また、図9(D)に示されるように、左右の側面サンシェード板51A,51Bについても、摩擦発生(押圧)部材58と回転操作ツマミを有する調整ネジ59とからなるフリクション機構が設けられており、上記調整ネジ59により取付け軸55に対する摩擦発生部材58の押圧力を調整し、適切な摩擦抵抗を与えることにより、左右の側面サンシェード板51A,51Bを設定した傾斜角度に固定・維持することができる。
【0030】
このような第2実施例の構成によれば、図8又は図7に示されるように、第1支持部20の第1保持部19の間隙に、レンズフード12の先端周縁部(上側)12cを挟み込み、この周縁部12cをフード固定ネジ53の押圧部53aで押さえると共に、右アーム23Aと左アーム23Bの第2保持部122A,122BのU字状部134内に先端周縁部(左右側)12cを挟み込み、この周縁部12cをフード固定ネジ135の押圧部136で押さえることにより、サンシェード114がレンズフード12に装着される。
【0031】
このようにして装着されたサンシェード114では、上面サンシェード板18の上下方向の角度(仰俯角)が取付け軸25の回動により任意に設定することができるだけでなく、右側面サンシェード板51Aと左側面サンシェード板51Bの左右方向の角度が取付け軸55の回動により任意に設定でき、これにより上方、右方又は左方からの不要な太陽光又は照明光を良好に遮蔽することが可能になる。しかも、この上面サンシェード板18、右側面又は左側面のサンシェード板51A,51Bは、1つ又は複数を遮蔽板として選択的に使用することが可能になる。
【0032】
また、第2実施例でも、図5で説明したように、先端開口の大きさの異なるレンズフード38等に対応でき、この場合は、上述したように取付け軸55のスリット55Lにサンシェード板51A,51Bを圧入する構成で、レンズフード38の先端開口に適した大きさの左右の側面サンシェード板51A,51Bを使用することができる。
【0033】
なお、上記第1及び第2実施例では、先端開口が角形となるレンズフード12,38を用いたが、本発明の構成は、円形のレンズフードに対しても同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の第1実施例に係るカメラレンズ用サンシェードをレンズフードへ取り付けたときの構成を示す正面図である。
【図2】図1のカメラレンズ用サンシェード及びレンズフードの背面図である。
【図3】第1実施例のカメラレンズ用サンシェード及びレンズフードをテレビカメラに取り付ける状態を示す斜視図である。
【図4】第1実施例のカメラレンズ用サンシェードの構成を示し、図(A)は主要部の背面図、図(B)は上面図、図(C)は側面図、図(D)は第2保持部を下側から見た図である。
【図5】第1実施例において、図4のレンズフードよりも大きなレンズフードに対応する場合の状態を示し、図(A)は主要部の背面図、図(B)は上面図である。
【図6】第1実施例のサンシェード板及び取付け軸の構成を示し、図(A)はサンシェード板を取付け軸に取付ける前の図、図(B)は取付け軸の一部断面図、図(C)は取付け軸の側面図である。
【図7】第2実施例のカメラレンズ用サンシェードをレンズフードへ取り付けたときの構成を示す正面図である。
【図8】図7のカメラレンズ用サンシェードの背面図である。
【図9】第2実施例のカメラレンズ用サンシェードの構成を示し、図(A)は第1保持部を有する第1支持部の側面図、図(B)は第2保持部の側面(図8の上方から見た側面)図、図(C)は第2支持部の右側面図、図(D)は図(C)を下側から見た図である。
【図10】従来のテレビカメラ及びレンズレンズフードの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0035】
11…レンズ部、 12,38…レンズフード、
12c,38c…先端(開口)周縁部、
14,114…カメラレンズ用サンシェード、
18…サンシェード板(又は上面サンシェード板)、
19…第1保持部、 20…支持部(第1支持部)、
22A,22B,122A,122B…第2保持部、
23A…右アーム、 23B…左アーム、
25,55…取付け軸、 25L,55L…スリット、
29…弾性ゴム板、 31…長孔、
32…アーム固定ネジ、 35,53,135…フード固定ネジ、
50A,50B…第2支持部、51A,51B…左右側面サンシェード板。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラレンズ部へ入射する不要光を遮蔽するため、上下方向へ揺動可能となるように第1支持部に取り付けられたサンシェード板と、
上記第1支持部に設けられ、上記カメラレンズ部のレンズフードの先端周縁部の一部を保持する第1保持部と、
上記レンズフードの開口幅方向へ移動可能に上記第1支持部に取り付けられ、該開口幅の異なるレンズフードの先端周縁部の一部を保持する第2保持部が配置されたアームと、を設け、
大きさの異なる上記レンズフードに着脱自在に取り付けてなるカメラレンズ用サンシェード。
【請求項2】
上記サンシェード板を上面に配置すると共に、上記アームを上記レンズフードの開口幅左右方向へ移動可能に取り付け、このアームの第2支持部に、カメラレンズ部へ入射する不要光を遮蔽するため左右方向へ揺動可能となる側面サンシェード板を設けたことを特徴とする請求項1記載のカメラレンズ用サンシェード。
【請求項3】
上記アームの第2保持部として、ネジ締め方式で上記レンズフードの先端周縁部の左右側を固定するネジ締め固定部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載のカメラレンズ用サンシェード。
【請求項4】
上記第1又は第2支持部に対し回動可能に取り付けられた取付け軸に、上記サンシェード板を圧入するためのスリットを設け、このスリットに、大きさの異なるサンシェード板を取付け可能に構成したことを特徴とする請求項2又は3記載のカメラレンズ用サンシェード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−145880(P2009−145880A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−293742(P2008−293742)
【出願日】平成20年11月17日(2008.11.17)
【出願人】(000005430)フジノン株式会社 (2,231)
【出願人】(505433471)武蔵オプティカルシステム株式会社 (4)
【Fターム(参考)】