説明

カメラ画像の変形再配置による全方位表示可能にする表現手法

【課題】従来の一人称視点のゲームでは、カメラを覗き込んだ状態であるために視野が非常に狭くなる。これを、人間の感覚(前方180度弱)以上に拡大する。
【解決手段】 人間の視界の範囲内に、全方位の画像を集めることにより死角をなくす。
カメラの角度を変えて複数の画像を撮影または作成(CGなど)して、正面画像はそのまま使用し、正面画像以外を正面画像の周りに変形配置して人間の視野内に必要な画像を集め表示する。
変形の無い画像と変形された画像が連続するために起こる違和感を変形された画像に着色することにより解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、複数のカメラ画像を変形再配置することにより人間の視界の範囲内に全方位表示可能にする表現手法です。
【背景技術】
カメラの画像は、実写や3DCG空間を投影した画像を使用する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
人間の視界の範囲内に、全方位の画像を集めることにより死角をなくす。
従来の一人称視点のゲームでは、カメラを覗き込んだ状態であるために視野が非常に狭くなる。これを、人間の感覚(前方180度弱)以上に拡大する。
【課題を解決するための手段】
連続した複数のカメラ画像(CG、実写)を、中央を除いて変形配置して全方位の情報を得る。すなわち、作業を行うために必要な歪のない画像を中央に配置し、歪はあるが状況把握に必要な画像をその周囲に配置する。
また、連続した画像とつなげると見た目に違和感のある画像になる、それを回避するために、歪んでいない「中央の画像」と「その他の画像」を区別するために「その他の画像」に着色する。これで、画像間が連続しているために起こる違和感を解決することができる。
【発明の効果】
全体が変形する魚眼レンズ画像と異なり、中央に変形しない部分を取ることにより画像を通しての作業も問題なく行うことができる。
単一のスクリーンであっても全方位の画像が把握可能であるため、3次元CG上の状況把握を大幅に向上させることができる。
大きな乗り物などの死角部分にカメラを配置して補助画像を作成することで、死角消失により事故防止が期待できる。(フロントウインドウの景色を歪の無い画像に見立てる。)
【発明を実施するための最良の形態】
一人称視点のシューティングゲーム(FPS:First Parson Shooter)への採用。
大きな乗り物などの死角部分と前後にカメラを配置して補助画像を作成する。
【図面の簡単な説明】
この発明を用いて全方位の画像を表現する例を示します。
【図1】図2で得られる6枚の画像を、TVやPCのモニターに配置する例です。中央に歪のない画像を配置して周囲に歪はあるが位置が把握しやすい画像を配置します。
【図2】プレーヤーの位置から、前後上下左右の方向にカメラ画角90度で画像を作成することで6枚の絵を作成するだけで全方位の画像を所得できます。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続した複数のカメラ画像(CG、実写)を、中央を除いて変形配置して全方位の情報を得る画像表現。
すなわち、作業を行うために必要な歪のない画像と歪はあるが状況把握に必要な画像で構成される。
【請求項2】
中央の画像とその他の画像を区別するためにその他の画像に着色する。
画像間が連続しているために起こる違和感を解決するための画像表現。

【図1】
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【図2】
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