カラオケネットワークシステム
【課題】デュエット曲を予約するユーザがパートナーを選択してデュエット曲を歌唱する際に、そのデュエット曲を予約したユーザ本人と、前記ユーザからパートナーに指名された人とによるデュエット歌唱を成立させつつ、それぞれ適切に採点して、ユーザのメンバー間で共有されるユーザの個人用情報に記録すること。
【解決手段】デュエットのパートナーの意向に応じてそのパートナーの歌唱を採点に反映させるか否かを選択し、反映させる場合には両者のパートを採点して両者の履歴にも反映させ、反映させない場合には予約者のパートのみを採点して予約者の履歴に反映させ、且つパートナーの履歴に反映させない。したがって、デュエット曲を予約するユーザがパートナーを選択してデュエット曲を歌唱する際に、そのデュエット曲を予約したユーザ本人と、前記ユーザからパートナーに指名された人とによる歌唱を適切に採点して記録することができる。
【解決手段】デュエットのパートナーの意向に応じてそのパートナーの歌唱を採点に反映させるか否かを選択し、反映させる場合には両者のパートを採点して両者の履歴にも反映させ、反映させない場合には予約者のパートのみを採点して予約者の履歴に反映させ、且つパートナーの履歴に反映させない。したがって、デュエット曲を予約するユーザがパートナーを選択してデュエット曲を歌唱する際に、そのデュエット曲を予約したユーザ本人と、前記ユーザからパートナーに指名された人とによる歌唱を適切に採点して記録することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デュエット曲を予約するユーザがパートナーを選択してデュエット曲を歌唱する際に、そのデュエット曲を予約したユーザ本人と、前記ユーザからデュエットのパートナーに指名された人とによる歌唱を適切に採点して記録する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、カラオケ用ホストにユーザID、パスワード、性別情報や氏名などからなるユーザ識別情報を登録し、ユーザIDでログインすることでカラオケ利用者の個人カラオケデータをカラオケ用ホストに登録することができるカラオケシステムが知られている。
【0003】
この種のカラオケシステムの中には、ログインしたユーザID別にカラオケ楽曲をカラオケ装置に予約し、カラオケの演奏後にログアウトしたときに、カラオケ装置が予約したユーザID別に演奏の履歴や採点結果の情報などからなるユーザIDに対応した個人用情報(以下ユーザ個人用情報)を前記カラオケ装置がカラオケ用ホストにアップロードし、前記ホスト側で前記情報を記録し、その記録した前記ユーザのユーザ個人用情報をインターネットの前記カラオケ用ホストが用意した前記個人用のホームページ(以下、マイページ)を介してPCから閲覧を行ったり、前記情報を、次回のログイン時にカラオケ検索リモコンを介して閲覧を行ったり、また、予め定められた友人(以下、メンバ)との間で前記情報を共有するグループ(例えば、グループウェア)をカラオケ用ホストに構成し、前記グループウェアに関わるメンバー相互で前記情報を閲覧するために、各メンバーの記録された履歴や採点結果の情報をメンバー相互で公開するカラオケシステムがある。上記システムで用いられるカラオケ装置においても、デュエット曲を一緒に歌唱するパートナーを選択し意志を確認した後に、そのデュエット曲の歌唱を採点可能なカラオケ装置がある。すなわち、特許文献1に記載のカラオケ装置は、多数のカラオケ曲の演奏データ及び歌詞データを記憶する記憶手段を備え、前記演奏データ及び歌詞データに基づいてカラオケ演奏を行うメインシステムと、男湯と女湯とに分れた浴室にそれぞれ設けられ、前記メインシステムにデータ通信手段を介して接続され、前記メインシステムからの送信データに基づいてカラオケ曲の演奏音を出力するスピーカ及び歌詞を表示する表示器を備えると共に、入浴者の声を入力する集音マイク及びカラオケ曲のリクエストを行うための操作キーを有する操作パネルを備える浴室用端末装置とを具備する。前記各操作パネルには、入浴者がデュエットを希望する際に操作するデュエットリクエストキー、及び、入浴者がデュエットを受ける際に操作するデュエット確認キー、並びに曲名を表示する表示部が設けられており、前記両浴室における各スピーカからのカラオケ曲の演奏音の出力及び前記各表示器における歌詞の表示を同期して実行すると共に、前記各集音マイクを通した声を双方のスピーカから出力することにより、入浴者が男湯と女湯との間でデュエットを行うことが可能に構成されていると共に、一方の浴室の入浴者がデュエット曲の選曲及びデュエットリクエストキーのオン操作を行うと、他方の浴室の表示部にその曲名表示がなされると共にデュエット確認キーが点滅状態となり、該他方の浴室の入浴者がデュエット確認キーをオン操作することにより、両方のデュエットリクエストキーが点灯状態となり、これと共に、前記両方の集音マイクがオン状態となり、デュエット用のカラオケ演奏が開始されるように構成されている。
【0004】
しかし、上述のようなカラオケ装置においては、デュエット曲を複数の人数で歌唱した場合に誰がどのパートを歌っても、採点結果は予約したユーザの履歴に上がるので複数で歌唱した場合は、他の人の歌唱分採点結果に反映されてしまうという問題があった。つまり、自分のパートのみ採点結果を履歴に残す方法では、自分のパートは正確な採点結果であるが、カラオケデュエットの歌唱の採点は1人、1人が対応した部分を歌えばよいわけ
ではなく協調性にかけてしまう。
【0005】
そこで、上述のようなデュエット曲の歌唱を採点する際には、デュエットを行う二人の歌唱者の協調性を重視して採点を行うカラオケ装置がある。すなわち、特許文献2に記載のカラオケ装置は、第1マイクロフォンからの歌声信号の音量推移と、第2マイクロフォンからの歌声信号の音量推移とを比較し、両者の時間的相似性に相関した採点データを出力し、さらに、第1マイクロフォンからの歌声信号のピッチ推移と、第2マイクロフォンからの歌声信号のピッチ推移とを比較し、両者の時間的相似性に相関した採点データを出力するといった具合である。そして、このように出力された採点データについては、履歴として残しておき、ログアウト時などにその履歴をホストサーバに送信される。
【特許文献1】特許3874854号公報
【特許文献2】特開2006−259237号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述のようなカラオケ装置においては、例えばデュエットのパートナーがデュエット曲を予約したユーザからの指名に心ならずも応じていた場合(予めデュエットを行うことが問題ない友人同士でカラオケを行うのではなく、例えば、カラオケルームを用いて職場の宴会が開催され、友人ではない、職場のデュエット歌唱したくない人からパートナー指名されたが、指名された人がデュエットを断るとデュエット曲のカラオケ演奏が成立しなくなり、宴会が興ざめになる可能性があるために、いやいやながらもデュエットのパートナーに参加するような場合)には、そのデュエットのパートナーによる歌唱時の協調性が不十分なことがあり、上述のようにデュエットを行う二人の歌唱者の協調性を重視して採点を行う場合に、各歌唱者本来の実力に比べて低く採点されるおそれがあった。つまり、いやいやながらもデュエットのパートナーに参加するような場合、特にデュエットのパート部分で採点値が低くなる恐れがあるのは、いやな相手の歌唱音声の生音を横で聴きながら、自分も歌唱することが苦痛だからである。更に、この場合、上述のようにデュエット曲を予約したユーザからの指名に心ならずも応じたデュエットのパートナーにとってはそのような採点結果や、一緒に歌唱したくなかったがデュエットしてしまった者を履歴として残し、前記履歴を記録した情報(採点履歴情報が含まれた個人用情報)を共有するグループウェアのメンバーに対し知られる可能性があることに抵抗を感じるものと推察される。
【0007】
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、デュエット曲を予約するユーザがパートナーを選択してデュエット曲を歌唱する際に、そのデュエット曲を予約したユーザ本人と、前記ユーザからパートナーに指名された人とによるデュエット歌唱を成立させつつ、それぞれ適切に採点して、ユーザのメンバー間で共有されるユーザの個人用情報に記録する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた請求項1に係るカラオケネットワークシステムは、「デュエットのパートナーの意向に応じてそのパートナーの歌唱を採点に反映させるか否かを選択し、反映させる場合には両者のパートを採点して両者の履歴にも反映させ、反映させない場合には予約者のパートのみを採点し、予約者の履歴(採点履歴情報がふくまれたユーザ個人用情報)に反映させ、且つパートナーの履歴(採点履歴情報がふくまれたユーザ個人用情報)に反映させないこと」を特徴とする。
【0009】
具体的には、上述のカラオケネットワークシステムは、カラオケ演奏を行うカラオケ装置と、カラオケ装置を第1ネットワークを介してユーザから操作可能とする入力機能を有し、カラオケ装置もしくはホストサーバからの情報表示機能を有する一つ以上のリモコン
端末とが、第2ネットワークを介してホストサーバと通信可能に接続された構成を有している。
【0010】
このうちホストサーバでは、個人用情報記憶手段が、ユーザから入力機能を介してリモコン端末から提供されるユーザ提供情報を少なくとも含むユーザごとのユーザ識別情報と前記ユーザの採点履歴情報とからなる個人用情報を記憶しており、採点履歴情報記憶手段が、ユーザによるカラオケ演奏曲の予約に応じてカラオケ演奏した際にユーザの歌唱を採点した採点結果を、そのユーザを特定する情報、カラオケ演奏されたカラオケ演奏曲名と、デュエット曲か否かを特定する情報、デュエット曲であれば、デュエットした相手のユーザIDから引用した氏名(又はニックネーム)とともに採点履歴情報として記憶している。そして、認証手段が、リモコン端末を介してホストサーバに接続するユーザへの認証と認証の終了とを行い、当該認証したユーザに対して、認証の終了までの認証中には当該システムの利用開始をリモコン端末に対して許可する。さらに、配信手段が、個人用情報記憶手段に記憶されている個人用情報のうち認証中のユーザに関する個人用情報を、リモコン端末からの要求に基づいてWebサーバなどから閲覧可能な情報として配信する。
【0011】
一方、一つ以上のリモコン端末は、それぞれ、認証中のユーザによるカラオケ演奏曲の予約をカラオケ装置に対して要求する予約要求手段を備えている。
なお、上述のユーザ提供情報については、リモコン端末の操作部などを介してユーザ毎に入力可能であり、また、ユーザに個人用情報のユーザ提供情報を追加または削除可能である。また、このユーザ提供情報は、対応したユーザがログインした時や、デュエット歌唱するときのガイダンスメッセージや、ユーザ個人ブログ(Webログと称される日記)などに利用される。
【0012】
また、カラオケ装置では、演奏曲記憶手段が、一つ以上のカラオケ演奏曲を記憶しており、予約受付手段が、リモコン端末の予約要求手段からの認証中のユーザによるカラオケ演奏曲の予約を受け付ける。そして、カラオケ演奏手段が、予約受付手段が受け付けた利用者によるカラオケ演奏曲の予約に基づき、演奏曲記憶手段からカラオケ演奏曲を読み出してカラオケ演奏する。
【0013】
さらに、上述の一つ以上のリモコン端末のうち予約ユーザが予約要求を行う際に用いたリモコン端末以外では、パートナー選択手段が、予約ユーザによるカラオケ演奏曲が二人の歌唱者によって歌唱可能なデュエット曲である場合にパートナーを選択する。なお、予約ユーザとは、カラオケ装置の予約受付手段が受け付けた認証中のユーザを云い、パートナーとは、そのデュエット曲を当該予約ユーザとともに歌唱する認証中のユーザを云う。さらに、意向受付手段が、登録許可情報または登録不許可情報を受け付け、その受け付けた情報を前記カラオケ装置に送信する。なお、登録許可情報とは、当該パートナーによる歌唱を採点した採点結果を採点履歴として登録するとの意向を示す情報を云い、登録不許可情報とは、当該パートナーによる歌唱を採点した採点結果を採点履歴として登録しないとの意向を示す情報を云う。
【0014】
また、カラオケ装置は、さらに、当該予約ユーザによるカラオケ歌唱の音声信号を入力するための第一の音声信号入力手段と、リモコン端末のパートナー選択手段によって選択された当該パートナーによるカラオケ歌唱の音声信号を入力するための第二の音声信号入力手段と、を備えている。(イ)ここで、リモコン端末の意向受付手段が登録許可情報を受け付けた場合には、採点手段が、カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏が行われた際に、第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱および第二の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱を、その採点結果を登録することを前提に採点する。そして、採点履歴情報送信手段が、第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱に対す
る前記採点手段による採点結果を、予約ユーザを特定する情報、およびカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲を特定する情報とともに採点履歴情報としてホストサーバへ送信するとともに、第二の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱に対する採点手段による採点結果を、パートナーを特定する情報、およびカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲を特定する情報とともに採点履歴情報としてホストサーバへ送信する。(ロ)一方、意向受付手段が登録不許可情報を受け付けた場合には、採点手段が、カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏が行われた際に、第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱および第二の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱を、第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱のみについてその採点結果を登録することを前提に採点する。そして、採点履歴情報送信手段が、第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱に対する採点手段による採点結果を、予約ユーザを特定する情報、およびカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲を特定する情報とともに採点履歴情報として前記ホストサーバへ送信する。
【0015】
さらに、ホストサーバでは、記憶制御手段が、カラオケ装置の採点履歴情報送信手段から送信された採点履歴情報を採点履歴情報記憶手段に記憶させる。
このように構成された本発明のカラオケネットワークシステムによれば、デュエットのパートナーの意向に応じてそのパートナーの歌唱を採点に反映させるか否かを選択し、反映させる場合には両者のパートを採点して両者の履歴にも反映させ、反映させない場合には予約者のパートのみを採点して予約者の履歴に反映させ、且つパートナーの履歴に反映させない。したがって、デュエット曲を予約するユーザがパートナーを選択してデュエット曲を歌唱する際に、そのデュエット曲を予約したユーザ本人と、前記ユーザからパートナーに指名された人とによる歌唱を適切に採点して記録することができる。
【0016】
ところで、上述のような予約ユーザのパートナーを選択する手法としては、次のような手法が考えられる。具体的には、請求項2のように、リモコン端末のパートナー選択手段が、認証中のユーザのうちパートナーとなることが可能な認証中のユーザのリストを作成するリスト作成手段と、リスト作成手段によって作成されたリストを当該予約ユーザに提示するリスト提示手段と、リスト作成手段によって作成されたリストから当該予約ユーザによって特定のユーザをパートナー候補として指名する操作を受け付ける指名受付手段と、指名受付手段が受け付けたパートナー候補に対して指名された旨を報知する報知手段と、当該予約ユーザのパートナーとなるとの意向を示す許諾情報または当該予約ユーザのパートナーとはならないとの意向を示す拒否情報を受け付ける許諾受付手段と、許諾受付手段が許諾情報を受け付けた場合には、そのパートナー候補を当該予約ユーザのパートナーとして選択し、一方、前記許諾受付手段が拒否情報を受け付けた場合には、前記リスト作成手段にそのパートナー候補を除いたリストを再度作成させるパートナー決定手段と、を有することが考えられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第一実施形態]
図1は、インターネット200を利用したカラオケネットワークシステム1の概略構成を示すブロック図である。
【0018】
[カラオケネットワークシステム1の構成の説明]
図1に示すように、カラオケネットワークシステム1は、Webサーバ2aとデータベース2bとを備えるカラオケ用ホストサーバ2に対して、カラオケ店等の各カラオケルームに設置されるカラオケ装置4と、カラオケ装置4を操作するためのリモコン端末5とか
らなり、それぞれの装置は、予め、お互いに通信元のIPアドレスと通信先のIPアドレスとが特定されている。また、ホストサーバ2側のルータ130とカラオケ店側のルータ120との間でインターネットネットワーク200上に形成されるVPN(virtual private network)を介して、カラオケ店側のLAN100に接続されている。カラオケ装置4もLAN100に接続されている。ルータ120,130は、IPアドレスを用いたIP通信装置間を接続するルーティング機能以外に、インターネット200上でVPNを形成するVPNゲートウェイ機能も有する。カラオケ用ホストサーバ2と、カラオケ装置4やリモコン端末5との間のIP通信においては、それぞれの装置が、通信元のIPアドレスと通信先のIPアドレスとを設定し、TCP/IPなどのIP(インターネット・プロトコル)通信技術を用いることで、インターネット200上のVPN及びカラオケ店側のLAN100を介して通信が行われる。
【0019】
更に、LAN100にはアクセスポイント110も接続されている。このアクセスポイント110は、無線LAN(例えば、IEEE802.11)による無線通信で、リモコン端末5とLAN100とを接続するための電波中継機あるので、リモコン端末5もアクセスポイント110を介してカラオケ装置4やホストサーバ2とIP通信を行うことができる。
【0020】
カラオケ用ホストサーバ2は、カラオケ店等に設置されているカラオケ装置4に対して楽曲データやカラオケ装置4からユーザへ提供するためのコンテンツデータ等を配信するためのカラオケサービス用のホストサーバである。
【0021】
さらに、本カラオケネットワークシステム1において、カラオケ用ホストサーバ2は、カラオケ装置4に送信してカラオケ装置4側で使用するカラオケ曲データベースや、リモコン端末5の識別情報、リモコン端末5からログインしたユーザを特定するユーザ識別情報や前記ユーザの個人用Webページやカラオケ履歴などの情報からなるマイページ情報を管理するデータベース、カラオケ装置4の識別情報を管理するデータベースを有するデータベース2bを備えている。そして、カラオケ用ホストサーバ2が備えるWebサーバ2aは、上述の「課題を解決するための手段」欄におけるWebサーバに相当し、このデータベース2bと連携しており、カラオケ店側のリモコン端末4等からの要求に応じて、カラオケネットワークシステム1を利用するためにログインしようとするユーザに対する認証や、ログインしたユーザに対する個人用Webページの配信・更新サービスを上記VPNを用いることで安全に行う。すなわち、ここでいう連携とは、ユーザ認証及び個人用Webページの配信をWebサーバ2aが行うために、データベース2d内に格納されたデータを参照したり、Webサーバ2aが受け付けた個人用Webページ更新のデータをデータベース2bに反映させたりすることで、Webサーバ2aが行う前記サービスに利用するためのデータと、データベース2bとが対応していることを指す。
【0022】
また、データベース2bには、図3(a)に例示するように、ログイン中のユーザに関するユーザ識別情報を登録するユーザテーブルが記憶されている。このユーザテーブルには、ログイン中のユーザが利用しているカラオケ装置4を識別するための識別情報、ログイン中のユーザが利用しているリモコン端末5を識別するための識別情報、ログイン中のユーザのユーザIDやパスワードが含まれるユーザ識別情報、採点履歴情報、ユーザ提供情報などを含む各ユーザのレコードが登録されている。上述の採点履歴情報には、歌唱曲名、歌唱曲がデュエット曲であるか否かを示す情報、歌唱曲がデュエット曲である場合にデュエットの相手の氏名を示す情報、および採点値が含まれている。また、ユーザ提供情報とは、ユーザから提供される情報全般を云い、予約されるカラオケ演奏曲の曲名や、デュエット曲のタイプ、予約者の氏名、日記などが挙げられる。
【0023】
なお、ユーザ識別情報、採点履歴情報およびユーザ提供情報が特許請求の範囲における
個人用情報に相当する。
カラオケ用ホストサーバ2のデータベース2bには、図3(b)に例示するように、カラオケ用ホストサーバ2の識別情報としてIPアドレスと製造番号も登録されている。
【0024】
また、カラオケ装置4、リモコン端末5を識別する識別情報にもIPアドレスと製造番号とが含まれている(図3(b)および図3(c)参照)。なお、上述のIPアドレスの種類がグローバルIPアドレスであれば唯一のIPアドレスなので、IPアドレスだけを識別情報として用いてもよい。また、ローカルIPアドレスの場合において、同じ番号のIPアドレスが異なる場所で存在する可能性がれば、ルータ(図示せず)を介してグローバル・ローカルアドレス変換技術(例えば、NAT)を用いて各装置が通信を行うときに、図3に示す各装置のIPアドレスと製造番号と対応付けた値を識別情報としてもよい。
【0025】
[カラオケ装置4の構成の説明]
図2は、カラオケ店等のカラオケルーム内に設置されているカラオケ装置4及びリモコン端末5のより具体的な構成を示すブロック図である。
【0026】
カラオケ装置4は、カラオケを利用するユーザから指定された楽曲のカラオケ演奏を行うためのものであり、図2に示すように、カラオケ装置4全体の作動を制御する制御部12、カラオケ装置4をLAN100に接続して他の装置と通信するためのインタフェース部14、デュエット演奏楽曲の演奏データ(MIDIデータ)、デュエット歌唱を特定するパート情報、歌詞、及び背景画像からなる楽曲データや、カラオケ装置4が作動するためのプログラム等を記憶するハードディスク(HDD)16、ユーザ毎に曲の予約操作等を行うための操作部18、リモコン端末5から送信された赤外線信号を、赤外線通信規格(IrDA(登録商標))又はリモコン端末5とカラオケ装置4との二者間において予め設定された通信条件に従って通信するための赤外線通信部20、操作部18からの信号を処理する操作処理部22、デュエット歌唱に用いる複数のマイクロフォン26(図2では二つのマイクロフォン26を図示する。)、前記MIDIデータに基づく演奏再生を行うMIDI音源30、MIDI音源30から出力されたデジタル信号から演奏楽曲のオーディオ信号(音響、音声に関する信号)を生成し、生成されたオーディオ信号及びマイクロフォン26から入力されたオーディオ信号を増幅してスピーカ28へ出力する音声制御部24、歌詞や画像データを一時的に記憶するビデオRAM32、ビデオRAM32に記憶された歌詞や画像データに基づく映像の再生を制御する映像再生部34、映像再生部34により再生される映像のモニタ36での表示を制御する映像制御部38、書き換え可能な記憶媒体であるメモリ40などを備えている。
【0027】
メモリ40には、図3(d)に例示するように、カラオケ装置4を識別するための識別情報が記憶されている。
制御部12は、ユーザが予約した楽曲の演奏中に、前記楽曲に対応するユーザの個人用Webページに対する更新を禁止して、演奏終了まで個人用情報を誤動作によって誤って更新されることを防止するための指示をリモコン端末5に対して送信したり、ユーザの行った歌唱に関する情報をカラオケ用ホストサーバ2へ送信したりする処理などを実行する。
【0028】
[リモコン端末5の構成の説明]
リモコン端末5は、カラオケルーム内で使用されるためのものであり、演奏楽曲の予約等をするための操作を利用者から受け付け、その操作信号をカラオケ装置4に送信する機能を有する。また、リモコン端末5は、アクセスポイント110経由でカラオケ用ホストサーバ2へIP通信でアクセスし、カラオケ用ホストサーバ2から受信したデータに基づ
いて個人用Webページの閲覧・更新するための機能も有する。
【0029】
具体的にリモコン端末5は、図2に示す、リモコン端末5全体の作動を制御する制御部52、カラオケ装置4の赤外線通信部20と赤外線通信する赤外線通信部54、リモコン端末5が作動するためのプログラム等の各種情報を記憶するメモリ56、表示部58の表示領域に沿って設置されるタッチパネル及び複数のキースイッチからなり、利用者からの操作を受け付ける操作部60、操作部60からの信号を処理する操作処理部62、画像データを一時的に記憶するビデオRAM64、ビデオRAM64に記憶された画像データの表示部58での表示を制御する映像制御部66、アクセスポイント110との間で無線通信を行うための無線LAN通信部68などを備えている。
【0030】
メモリ56には、図3(c)に例示するように、リモコン端末5を識別するための識別情報が記憶されている。
制御部52は、利用者から曲の予約をするための操作入力を受け付け、選択された曲の曲番号に、予約者(即ち、歌唱する人)のユーザIDを付加した予約データをカラオケ装置4へ送信する処理を実行する。また、制御部52は、無線LAN通信部68からアクセスポイント110を介してカラオケ用ホストサーバ2へアクセスし、カラオケ用ホストサーバ2から受信した前記ユーザIDに対応したデータに基づいて個人用Webページの閲覧・更新を行うための各種処理を実行する。なお、リモコン端末5は、複数のユーザの、それぞれのユーザIDごとに並行してシステムにログイン可能に構成されている。
【0031】
[対応関係の説明]
以上、実施形態のカラオケネットワークシステム1の構成について説明したが、本実施形態におけるカラオケネットワークシステム1の構成と、特許請求の範囲に記載した構成との対応は次のとおりである。
【0032】
本実施形態のカラオケ用ホストサーバ2が特許請求の範囲におけるホストサーバ、認証手段、配信手段および記憶制御手段に相当し、カラオケ用ホストサーバ2におけるデータベース2bが個人用情報記憶手段および採点履歴情報記憶手段に相当する。また、リモコン端末5における表示部58が端末側表示手段に相当し、リモコン端末5における制御部52が予約要求手段、パートナー選択手段、意向受付手段に相当する。また、カラオケ装置4における制御部12が予約受付手段、採点手段、および採点履歴情報送信手段に相当し、カラオケ装置4におけるHDD16が演奏曲記憶手段に相当し、カラオケ装置4における音声制御部24がカラオケ演奏手段に相当し、カラオケ装置4におけるマイクロフォン26が第一の音声信号入力手段および第二の音声信号入力手段に相当する。
【0033】
[メイン処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4およびリモコン端末5が実行するメイン処理の処理手順を図4に基づいて説明する。なお、図4は、カラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4、および2つのリモコン端末5間で行われる通信の流れを模式的に示すラダーチャートである。
【0034】
このメイン処理は、図4に示すように、ユーザログイン処理、ユーザログアウト処理、カラオケ演奏曲予約処理およびカラオケ演奏曲演奏処理から構成され、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4およびリモコン端末5がそれぞれ起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0035】
[ユーザログイン処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2およびリモコン
端末5が実行するユーザログイン処理の処理手順を図4に基づいて説明する。
【0036】
まず、リモコン端末5の制御部52が、ユーザによって操作部60から入力されたユーザIDを受け付け、ユーザによって操作部60から入力されたパスワードを受け付ける。そして、受け付けたユーザIDおよびパスワードを、カラオケ装置4を介してカラオケ用ホストサーバ2へ送信する。
【0037】
一方、カラオケ用ホストサーバ2では、リモコン端末5から送信されたユーザIDおよびパスワードを受信し、データベース2bが記憶する登録ユーザに関するユーザ識別情報を参照して、その受信したユーザIDに対するパスワードの当否を確認し、その確認結果を、カラオケ装置4を介してリモコン端末5へ送信するとともに、その確認結果に基づいてそのユーザにログインを許可するか否かを判断する。そのユーザにログインを許可しない場合には、本ユーザログイン処理におけるカラオケ用ホストサーバ2が実行する処理を終了する。一方、そのユーザにログインを許可する場合には、データベース2bが記憶する登録ユーザに関するユーザ情報を参照して、ユーザIDに対応するユーザ個人用情報を抽出し、その抽出したユーザ個人用情報を、カラオケ装置4を介してリモコン端末5に送信し、本ユーザログイン処理におけるカラオケ用ホストサーバ2が実行する処理を終了する。
【0038】
一方、リモコン端末5では、カラオケ用ホストサーバ2から送信された、ユーザIDに対するパスワードの当否の確認結果を受信し、その受信した確認結果に基づいてそのユーザにログインが許可されるか否かを判断する。そのログインが許可されない場合には、本ユーザログイン処理におけるリモコン端末5が実行する処理を終了する。一方、そのユーザにログインが許可される場合には、カラオケ用ホストサーバ2から送信されたユーザ個人用情報を受信し、その受信したユーザ個人用情報を、メモリ56が記憶するログインユーザ一覧表に登録する。そして、本ユーザログイン処理におけるリモコン端末5が実行する処理を終了する。
【0039】
[ユーザログアウト処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4およびリモコン端末5が実行するユーザログアウト処理の処理手順を図4に基づいて説明する。
【0040】
まず、リモコン端末5の制御部52が、ユーザによって操作部60から入力されたログアウト要求する旨の情報を受け付け、続いて、ユーザによって操作部60から入力されたユーザIDおよびパスワードを受け付ける。そして、受け付けたユーザIDおよびパスワードを、カラオケ装置4へ送信する。
【0041】
一方、カラオケ装置4では、リモコン端末5から送信されたユーザIDおよびパスワードを受信し、メモリ40が記憶する登録ユーザに関するユーザ個人用情報を参照して、その受信したユーザIDおよびパスワードがログイン中であるか否かを確認し、ログイン中である場合にはそのユーザに関するユーザ個人用情報をホストサーバに2に送信するとともに、登録ユーザから削除し、その旨をリモコン端末5へ送信する。一方、ログイン中ではない場合にはその旨をリモコン端末5へ送信する。そして、本ユーザログアウト処理におけるカラオケ装置4が実行する処理を終了する。
【0042】
なお、ホストサーバ2では、ユーザ個人用情報を受信すると、前記ユーザ個人用情報のユーザIDに対応する現在個人用情報記憶手段に記憶されている個人用情報を更新する。
一方、リモコン端末5では、カラオケ装置4から送信された確認結果を受信し、その受信した確認結果に基づいてそのユーザのログアウトが許可されたか否かを判断し、確認結
果をモニタ36に表示させる。そして、本ユーザログアウト処理におけるリモコン端末5が実行する処理を終了する。
【0043】
[ユーザ一覧表取得処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4およびカラオケ用ホストサーバ2が実行するユーザ一覧表取得処理の処理手順を図4に基づいて説明する。
【0044】
まず、カラオケ装置4の制御部12が、ログイン中のユーザが登録された一覧表を要求する旨を示す情報をカラオケ用ホストサーバ2へ送信する。
一方、カラオケ用ホストサーバ2では、カラオケ装置4から送信されたユーザ一覧表を要求する旨の情報を受け付ける。そして、ログイン中のユーザが登録された一覧表を生成し、その生成したユーザ一覧表をカラオケ装置4へ送信する。そして、本ユーザ一覧表取得処理におけるカラオケ用ホストサーバ2が実行する処理を終了する。
【0045】
一方、カラオケ装置4では、カラオケ用ホストサーバ2から送信されたユーザ一覧表を受け付け、メモリ40に記憶させる。そして、本ユーザ一覧表取得処理におけるカラオケ装置4が実行する処理を終了する。
【0046】
[予約処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4およびリモコン端末5が実行する予約処理の処理手順を図4、図5〜図7のフローチャート、図8および図9に基づいて説明する。なお、図8は予約処理を説明する説明図(1)であり、図9は予約処理を説明する説明図(2)である。
【0047】
この予約処理は、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4およびリモコン端末5が起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
まず、歌唱するカラオケ楽曲を検索して選択する(S102)。具体的には、リモコン端末5の制御部52が、ユーザによって操作部60から入力された指示に基づいてユーザ切替を実行する。そして、当該ユーザによって操作部60から入力されたカラオケ演奏曲の曲番号、および当該ユーザのユーザIDの入力を受け付ける。
【0048】
続いて、その受け付けたカラオケ楽曲がデュエット曲であるか否かを判断する(S104)。そのカラオケ楽曲がデュエット曲ではないと判断された場合には(S104:いいえ)、その受け付けたカラオケ楽曲を予約する(S118)。具体的には、受け付けた曲番号およびユーザIDを含む予約情報をカラオケ装置4へ送信する。これに対して、カラオケ装置4では、リモコン端末5から送信された予約情報を受信し、その受信した予約情報を、メモリ40が記憶する予約リストに登録し、予約が終了した旨を示す情報をリモコン端末5に送信する。これに対して、リモコン端末5では、予約が終了した旨を示す情報をカラオケ装置4から受信し、受信した情報を表示部58に表示させる。
【0049】
一方、そのカラオケ楽曲がデュエット曲であると判断された場合には(S104:はい)、そのデュエット曲が男性と女性とがデュエットする曲であるか否かを判断する(S106)。そのデュエット曲が男性と女性とがデュエットする曲であると判断された場合には(S106:はい)、そのデュエット曲を予約するユーザが男性であるか否かを判断し(S122)、男性である場合には(S122:はい)S124に移行し、男性ではない場合には(S122:いいえ)S110に移行する。一方、そのデュエット曲が男性と女性とがデュエットする曲ではないと判断された場合には(S106:いいえ)、そのデュエット曲を予約するユーザが女性のみによって歌唱される曲であるか否かを判断し(S1
08)、女性のみによって歌唱される曲である場合には(S108:はい)S124に移行し、一方、女性のみによって歌唱される曲ではない場合には(S108:いいえ)S110に移行する。
【0050】
S110では、ユーザ一覧表を参照して、ログイン中の男性ユーザの一覧表を作成する(図8参照)。続いて、除外メンバー一覧表を参照して、除外メンバーを男性ユーザの一覧表から削除した表示リストを作成する(S112)。その表示リストにユーザが一人でも登録されているか否かを判断し(S114)、登録されている場合には(S114:はい)S132に移行し、一方、登録されていない場合には(S114:いいえ)、ユーザ一覧表を参照して、ログイン中の女性ユーザの一覧表を表示リストとして作成し(S116)、S132に移行する。
【0051】
また、S124では、ユーザ一覧表を参照して、ログイン中の女性ユーザの一覧表を作成する。続いて、除外メンバー一覧表を参照して、除外メンバーを女性ユーザの一覧表から削除した表示リストを作成する(S126)。その一覧表にユーザが一人でも登録されているか否かを判断し(S128)、登録されている場合には(S128:はい)S132に移行し、一方、登録されていない場合には(S128:いいえ)、ユーザ一覧表を参照して、ログイン中の男性ユーザの一覧表を表示リストとして作成し(S130)、S132に移行する。
【0052】
S132では、予約されるカラオケ演奏曲の曲名、デュエット曲のタイプ、予約者の氏名、ユーザ提供情報で設定されたガイダンスメッセージを表示部58に表示させる。続いて、ゲストによる歌唱を選択するための「ゲストさん」ボタンを表示部58に表示させる(S134)。さらに、表示リストに登録されているログイン中のユーザの氏名を示すボタンを表示部58に表示させる(S136)。そして、表示リストに登録されているユーザすべてについてボタンを表示部58に表示させているか否かを判断し(S138)、表示させていないと判断された場合には(S138:いいえ)、S138を繰り返し実行することで待機する。一方、表示させていると判断された場合には(S138:はい)、一緒に歌唱してもらう相手を選択する(S140)。具体的には、リモコン端末5の制御部52が、表示リストに登録されているユーザすべてについて表示部58に表示されたボタンの何れかが触れられた際に、その触れられたボタンに対応するユーザが一緒に歌唱してもらう相手として選択されたと判断する。
【0053】
続いて、先のS140で選択されたユーザが「ゲスト」を選択したか否かを判断する(S142)。具体的には、リモコン端末5の制御部52が、表示部58に表示された「ゲストさん」ボタンが触れられたか否かを判断する。先のS140で選択されたユーザが「ゲスト」を選択したと判断された場合には(S142:はい)、先のS140で選択されたユーザをゲストとした予約を行う(S152)。具体的には、先のS140で選択されたユーザをゲストとした歌唱者情報をカラオケ装置4に送信する。これに対して、カラオケ装置4では、歌唱者情報を受信し、受信した歌唱者情報に基づいて予約を行い、予約を行った旨を示す情報をリモコン端末5に送信する。これに対して、リモコン端末5では、予約を行った旨を示す情報を受信し、その旨を示すメッセージを表示部58に表示させる。一例を挙げると、「ゲストさんとのデュエットの予約としました」といったメッセージを表示部58に表示させるといった具合である。そして、本処理を終了する。
【0054】
一方、先のS140で選択されたユーザが「ゲスト」を選択していないと判断された場合には(S142:いいえ)、そのリモコン端末5に対して、歌唱を要求する旨のメッセージを送信する(S144)。そして、その要求に対する応答が同意を示す情報であるか否かを判断し(S146)、同意を示す情報である場合には(S146:同意)、先のS140で選択されたユーザを歌唱者とした予約を行う(S148)。具体的には、先のS
140で選択されたユーザを歌唱者とした歌唱者情報をカラオケ装置4に送信する。これに対して、カラオケ装置4では、歌唱者情報を受信し、受信した歌唱者情報に基づいて予約を行い、予約を行った旨を示す情報をリモコン端末5に送信する。これに対して、リモコン端末5では、予約を行った旨を示す情報を受信し、その旨を示すメッセージを表示部58に表示させる(S150)。一例を挙げると、「○○さんとのデュエットの予約ができました」といったメッセージを表示部58に表示させるといった具合である。そして、本処理を終了する。
【0055】
一方、歌唱の要求に対する応答が同意を示す情報ではなく、拒否を示す情報である場合には(S146:拒否)、その旨を示すメッセージを表示部58に表示させる(S156)。一例を挙げると、「○○さんが一緒に歌うことをお断りしました」といったメッセージを表示部58に表示させるといった具合である。そして、そのデュエットを拒否したユーザを除外リストに登録する(S158)。そして、S106に移行して、再度デュエットの相手を決定するための処理を実行する(図9参照)。
【0056】
[採点処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4が実行する採点処理の処理手順を図10のフローチャートに基づいて説明する。
【0057】
この採点処理は、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2およびカラオケ装置4が起動している場合に他の処理からは独立して繰り返し実行される。
まず、採点機能がオン状態であるか否かを判断する(S205)。採点機能がオン状態ではなくオフ状態であると判断された場合には(S205:いいえ)、本処理を終了する。一方、採点機能がオン状態であると判断された場合には(S205:はい)、採点するカラオケ楽曲がデュエット曲であるか否かを判断する(S210)。採点するカラオケ楽曲がデュエット曲ではないと判断された場合には(S210:いいえ)、通常の採点を行って加点や減点を行い(S255)、S230に移行する。一方、採点するカラオケ楽曲がデュエット曲であると判断された場合には(S210:はい)、採点するカラオケ楽曲の歌唱パートが男性パートであるか否かを判断する(S215)。採点するカラオケ楽曲の歌唱パートが男性パートであると判断された場合には(S215:はい)、その男性パートに対して採点を行って加点や減点を行い(S220)、S230に移行する。
【0058】
一方、採点するカラオケ楽曲の歌唱パートが男性パートではないと判断された場合には(S215:いいえ)、採点するカラオケ楽曲の歌唱パートが女性パートであるか否かを判断する(S240)。採点するカラオケ楽曲の歌唱パートが女性パートであると判断された場合には(S240:はい)、その女性パートに対して採点を行って加点や減点を行い(S245)、S230に移行する。一方、採点するカラオケ楽曲の歌唱パートが女性パートではないと判断された場合には(S240:はい)、その歌唱パートが合唱パートであると判断し、その合唱パートに対して採点を行って加点や減点を行い(S250)、S230に移行する。
【0059】
続いて、すべての歌唱パートについて採点が終了したか否かを判断する(S225)。すべての歌唱パートについて採点が終了していないと判断された場合には(S225:いいえ)、S210に移行する。一方、すべての歌唱パートについて採点が終了したと判断された場合には(S225:はい)、採点結果をモニタ36に表示させ(S230)、その採点結果を履歴として残す採点結果保存処理(後述)を実行する(S235)。そして、本処理を終了する。
【0060】
[採点結果保存処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4が実行する採点結果保存処理の処理手順を図11のフローチャートに基づいて説明する。
【0061】
この採点結果保存処理は、上述の採点処理の実行中にS235に移行した際に実行される。
まず、採点するカラオケ楽曲がデュエット曲であるか否かを判断する(S305)。採点するカラオケ楽曲がデュエット曲ではないと判断された場合には(S210:いいえ)、すべての歌唱パートに対する採点結果をユーザの履歴として保存し(S340)、S320に移行する。
【0062】
一方、採点するカラオケ楽曲がデュエット曲であると判断された場合には(S305:はい)、歌唱者にゲストが含まれているか否かを判断する(S310)。歌唱者にゲストが含まれていないと判断された場合には(S310:いいえ)、各歌唱パートに対する採点結果を各ユーザの履歴として保存し(S315)、S320に移行する。
【0063】
一方、歌唱者にゲストが含まれていると判断された場合には(S310:はい)、そのゲストが男性パートを歌唱したか否かを判断する(S325)。ゲストが男性パートを歌唱したと判断された場合には(S325:はい)、女性パートの単独の歌唱部分に対する採点結果をユーザの履歴として保存し(S330)、S320に移行する。
【0064】
一方、ゲストが男性パートを歌唱していないと判断された場合には(S325:いいえ)、ゲストが女性パートを歌唱していると判断し、男性パートの単独の歌唱部分に対する採点結果をユーザの履歴として保存し(S335)、S320に移行する。
【0065】
S320では、各ユーザの採点履歴をカラオケ用ホストサーバ2にアップロードする。そして、本処理を終了する。
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態のカラオケネットワークシステム1によれば、デュエットのパートナーの意向に応じてそのパートナーの歌唱を採点に反映させるか否かを選択し、反映させる場合には両者のパートを採点して両者の履歴にも反映させ、反映させない場合には予約者のパートのみを採点して予約者の履歴に反映させ、且つパートナーの履歴に反映させない。したがって、デュエット曲を予約するユーザがパートナーを選択してデュエット曲を歌唱する際に、そのデュエット曲を予約したユーザ本人と、前記ユーザからパートナーに指名された人とによる歌唱を適切に採点して、ユーザのメンバー間で共有されるユーザの個人用情報に記録することができるのでユーザの不本意な情報を共有するグループウェアのメンバーに対し知られる可能性がなくなり、前記記録を残すことに抵抗を感じることがなくなるという効果がある。
【0066】
(2)また、第一実施形態のカラオケネットワークシステム1によれば、ユーザ提供情報については、上述の予約処理のS132では、予約されるカラオケ演奏曲の曲名、デュエット曲のタイプ、予約者の氏名、日記などユーザ提供情報で設定されたガイダンスメッセージを表示部58に表示させるので、デュエットの場合、カラオケ装置は相手のユーザメッセージを表示することもできる。その場合、不本意な相手に対し、日記を閲覧されるのは抵抗があるため、そのような場合には、ゲストと設定された場合に、ユーザ提供情報を表示しない制御を行えば、ユーザの不本意な情報を共有するグループウェアのメンバーに対し、ユーザ提供情報が知られる可能性がなくなり、前記記録を残すことに抵抗を感じることがなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】インターネット200を利用したカラオケネットワークシステム1の概略構成を示すブロック図である。
【図2】カラオケ店等のカラオケルーム内に設置されているカラオケ装置4及びリモコン端末5のより具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】(a)はカラオケ用ホストサーバ2のデータベース2bが記憶するユーザテーブルを示す説明図であり、(b)はカラオケ用ホストサーバ2のデータベース2bのメモリマップを示す説明図であり、(c)はリモコン端末5のメモリ56のメモリマップを示す説明図であり、(d)はカラオケ装置4のメモリ40のメモリマップを示す説明図である。
【図4】カラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4、および2つのリモコン端末5間で行われる通信の流れを模式的に示すラダーチャートである。
【図5】カラオケ装置4およびリモコン端末5が実行する予約処理の手順を示すフローチャート(1)である。
【図6】カラオケ装置4およびリモコン端末5が実行する予約処理の手順を示すフローチャート(2)である。
【図7】カラオケ装置4およびリモコン端末5が実行する予約処理の手順を示すフローチャート(3)である。
【図8】予約処理を説明する説明図(1)である。
【図9】予約処理を説明する説明図(2)である。
【図10】カラオケ装置4が実行する採点処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】カラオケ装置4が実行する採点結果保存処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0068】
1…カラオケネットワークシステム、2…カラオケ用ホストサーバ、2a…Webサーバ、2b…データベース、4…カラオケ装置、5…リモコン端末、12…制御部、14…インタフェース部、16…ハードディスク(HDD)、18…操作部、20…赤外線通信部、22…操作処理部、24…音声制御部、26…マイクロフォン、28…スピーカ、30…MIDI音源、32…ビデオRAM、34…映像再生部、36…モニタ、38…映像制御部、40…メモリ、52…制御部、54…赤外線通信部、56…メモリ、58…表示部、60…操作部、62…操作処理部、64…ビデオRAM、66…映像制御部、68…無線LAN通信部、100…LAN、110…アクセスポイント、120,130…ルータ、200…インターネット
【技術分野】
【0001】
本発明は、デュエット曲を予約するユーザがパートナーを選択してデュエット曲を歌唱する際に、そのデュエット曲を予約したユーザ本人と、前記ユーザからデュエットのパートナーに指名された人とによる歌唱を適切に採点して記録する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、カラオケ用ホストにユーザID、パスワード、性別情報や氏名などからなるユーザ識別情報を登録し、ユーザIDでログインすることでカラオケ利用者の個人カラオケデータをカラオケ用ホストに登録することができるカラオケシステムが知られている。
【0003】
この種のカラオケシステムの中には、ログインしたユーザID別にカラオケ楽曲をカラオケ装置に予約し、カラオケの演奏後にログアウトしたときに、カラオケ装置が予約したユーザID別に演奏の履歴や採点結果の情報などからなるユーザIDに対応した個人用情報(以下ユーザ個人用情報)を前記カラオケ装置がカラオケ用ホストにアップロードし、前記ホスト側で前記情報を記録し、その記録した前記ユーザのユーザ個人用情報をインターネットの前記カラオケ用ホストが用意した前記個人用のホームページ(以下、マイページ)を介してPCから閲覧を行ったり、前記情報を、次回のログイン時にカラオケ検索リモコンを介して閲覧を行ったり、また、予め定められた友人(以下、メンバ)との間で前記情報を共有するグループ(例えば、グループウェア)をカラオケ用ホストに構成し、前記グループウェアに関わるメンバー相互で前記情報を閲覧するために、各メンバーの記録された履歴や採点結果の情報をメンバー相互で公開するカラオケシステムがある。上記システムで用いられるカラオケ装置においても、デュエット曲を一緒に歌唱するパートナーを選択し意志を確認した後に、そのデュエット曲の歌唱を採点可能なカラオケ装置がある。すなわち、特許文献1に記載のカラオケ装置は、多数のカラオケ曲の演奏データ及び歌詞データを記憶する記憶手段を備え、前記演奏データ及び歌詞データに基づいてカラオケ演奏を行うメインシステムと、男湯と女湯とに分れた浴室にそれぞれ設けられ、前記メインシステムにデータ通信手段を介して接続され、前記メインシステムからの送信データに基づいてカラオケ曲の演奏音を出力するスピーカ及び歌詞を表示する表示器を備えると共に、入浴者の声を入力する集音マイク及びカラオケ曲のリクエストを行うための操作キーを有する操作パネルを備える浴室用端末装置とを具備する。前記各操作パネルには、入浴者がデュエットを希望する際に操作するデュエットリクエストキー、及び、入浴者がデュエットを受ける際に操作するデュエット確認キー、並びに曲名を表示する表示部が設けられており、前記両浴室における各スピーカからのカラオケ曲の演奏音の出力及び前記各表示器における歌詞の表示を同期して実行すると共に、前記各集音マイクを通した声を双方のスピーカから出力することにより、入浴者が男湯と女湯との間でデュエットを行うことが可能に構成されていると共に、一方の浴室の入浴者がデュエット曲の選曲及びデュエットリクエストキーのオン操作を行うと、他方の浴室の表示部にその曲名表示がなされると共にデュエット確認キーが点滅状態となり、該他方の浴室の入浴者がデュエット確認キーをオン操作することにより、両方のデュエットリクエストキーが点灯状態となり、これと共に、前記両方の集音マイクがオン状態となり、デュエット用のカラオケ演奏が開始されるように構成されている。
【0004】
しかし、上述のようなカラオケ装置においては、デュエット曲を複数の人数で歌唱した場合に誰がどのパートを歌っても、採点結果は予約したユーザの履歴に上がるので複数で歌唱した場合は、他の人の歌唱分採点結果に反映されてしまうという問題があった。つまり、自分のパートのみ採点結果を履歴に残す方法では、自分のパートは正確な採点結果であるが、カラオケデュエットの歌唱の採点は1人、1人が対応した部分を歌えばよいわけ
ではなく協調性にかけてしまう。
【0005】
そこで、上述のようなデュエット曲の歌唱を採点する際には、デュエットを行う二人の歌唱者の協調性を重視して採点を行うカラオケ装置がある。すなわち、特許文献2に記載のカラオケ装置は、第1マイクロフォンからの歌声信号の音量推移と、第2マイクロフォンからの歌声信号の音量推移とを比較し、両者の時間的相似性に相関した採点データを出力し、さらに、第1マイクロフォンからの歌声信号のピッチ推移と、第2マイクロフォンからの歌声信号のピッチ推移とを比較し、両者の時間的相似性に相関した採点データを出力するといった具合である。そして、このように出力された採点データについては、履歴として残しておき、ログアウト時などにその履歴をホストサーバに送信される。
【特許文献1】特許3874854号公報
【特許文献2】特開2006−259237号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述のようなカラオケ装置においては、例えばデュエットのパートナーがデュエット曲を予約したユーザからの指名に心ならずも応じていた場合(予めデュエットを行うことが問題ない友人同士でカラオケを行うのではなく、例えば、カラオケルームを用いて職場の宴会が開催され、友人ではない、職場のデュエット歌唱したくない人からパートナー指名されたが、指名された人がデュエットを断るとデュエット曲のカラオケ演奏が成立しなくなり、宴会が興ざめになる可能性があるために、いやいやながらもデュエットのパートナーに参加するような場合)には、そのデュエットのパートナーによる歌唱時の協調性が不十分なことがあり、上述のようにデュエットを行う二人の歌唱者の協調性を重視して採点を行う場合に、各歌唱者本来の実力に比べて低く採点されるおそれがあった。つまり、いやいやながらもデュエットのパートナーに参加するような場合、特にデュエットのパート部分で採点値が低くなる恐れがあるのは、いやな相手の歌唱音声の生音を横で聴きながら、自分も歌唱することが苦痛だからである。更に、この場合、上述のようにデュエット曲を予約したユーザからの指名に心ならずも応じたデュエットのパートナーにとってはそのような採点結果や、一緒に歌唱したくなかったがデュエットしてしまった者を履歴として残し、前記履歴を記録した情報(採点履歴情報が含まれた個人用情報)を共有するグループウェアのメンバーに対し知られる可能性があることに抵抗を感じるものと推察される。
【0007】
本発明は、このような不具合に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、デュエット曲を予約するユーザがパートナーを選択してデュエット曲を歌唱する際に、そのデュエット曲を予約したユーザ本人と、前記ユーザからパートナーに指名された人とによるデュエット歌唱を成立させつつ、それぞれ適切に採点して、ユーザのメンバー間で共有されるユーザの個人用情報に記録する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた請求項1に係るカラオケネットワークシステムは、「デュエットのパートナーの意向に応じてそのパートナーの歌唱を採点に反映させるか否かを選択し、反映させる場合には両者のパートを採点して両者の履歴にも反映させ、反映させない場合には予約者のパートのみを採点し、予約者の履歴(採点履歴情報がふくまれたユーザ個人用情報)に反映させ、且つパートナーの履歴(採点履歴情報がふくまれたユーザ個人用情報)に反映させないこと」を特徴とする。
【0009】
具体的には、上述のカラオケネットワークシステムは、カラオケ演奏を行うカラオケ装置と、カラオケ装置を第1ネットワークを介してユーザから操作可能とする入力機能を有し、カラオケ装置もしくはホストサーバからの情報表示機能を有する一つ以上のリモコン
端末とが、第2ネットワークを介してホストサーバと通信可能に接続された構成を有している。
【0010】
このうちホストサーバでは、個人用情報記憶手段が、ユーザから入力機能を介してリモコン端末から提供されるユーザ提供情報を少なくとも含むユーザごとのユーザ識別情報と前記ユーザの採点履歴情報とからなる個人用情報を記憶しており、採点履歴情報記憶手段が、ユーザによるカラオケ演奏曲の予約に応じてカラオケ演奏した際にユーザの歌唱を採点した採点結果を、そのユーザを特定する情報、カラオケ演奏されたカラオケ演奏曲名と、デュエット曲か否かを特定する情報、デュエット曲であれば、デュエットした相手のユーザIDから引用した氏名(又はニックネーム)とともに採点履歴情報として記憶している。そして、認証手段が、リモコン端末を介してホストサーバに接続するユーザへの認証と認証の終了とを行い、当該認証したユーザに対して、認証の終了までの認証中には当該システムの利用開始をリモコン端末に対して許可する。さらに、配信手段が、個人用情報記憶手段に記憶されている個人用情報のうち認証中のユーザに関する個人用情報を、リモコン端末からの要求に基づいてWebサーバなどから閲覧可能な情報として配信する。
【0011】
一方、一つ以上のリモコン端末は、それぞれ、認証中のユーザによるカラオケ演奏曲の予約をカラオケ装置に対して要求する予約要求手段を備えている。
なお、上述のユーザ提供情報については、リモコン端末の操作部などを介してユーザ毎に入力可能であり、また、ユーザに個人用情報のユーザ提供情報を追加または削除可能である。また、このユーザ提供情報は、対応したユーザがログインした時や、デュエット歌唱するときのガイダンスメッセージや、ユーザ個人ブログ(Webログと称される日記)などに利用される。
【0012】
また、カラオケ装置では、演奏曲記憶手段が、一つ以上のカラオケ演奏曲を記憶しており、予約受付手段が、リモコン端末の予約要求手段からの認証中のユーザによるカラオケ演奏曲の予約を受け付ける。そして、カラオケ演奏手段が、予約受付手段が受け付けた利用者によるカラオケ演奏曲の予約に基づき、演奏曲記憶手段からカラオケ演奏曲を読み出してカラオケ演奏する。
【0013】
さらに、上述の一つ以上のリモコン端末のうち予約ユーザが予約要求を行う際に用いたリモコン端末以外では、パートナー選択手段が、予約ユーザによるカラオケ演奏曲が二人の歌唱者によって歌唱可能なデュエット曲である場合にパートナーを選択する。なお、予約ユーザとは、カラオケ装置の予約受付手段が受け付けた認証中のユーザを云い、パートナーとは、そのデュエット曲を当該予約ユーザとともに歌唱する認証中のユーザを云う。さらに、意向受付手段が、登録許可情報または登録不許可情報を受け付け、その受け付けた情報を前記カラオケ装置に送信する。なお、登録許可情報とは、当該パートナーによる歌唱を採点した採点結果を採点履歴として登録するとの意向を示す情報を云い、登録不許可情報とは、当該パートナーによる歌唱を採点した採点結果を採点履歴として登録しないとの意向を示す情報を云う。
【0014】
また、カラオケ装置は、さらに、当該予約ユーザによるカラオケ歌唱の音声信号を入力するための第一の音声信号入力手段と、リモコン端末のパートナー選択手段によって選択された当該パートナーによるカラオケ歌唱の音声信号を入力するための第二の音声信号入力手段と、を備えている。(イ)ここで、リモコン端末の意向受付手段が登録許可情報を受け付けた場合には、採点手段が、カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏が行われた際に、第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱および第二の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱を、その採点結果を登録することを前提に採点する。そして、採点履歴情報送信手段が、第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱に対す
る前記採点手段による採点結果を、予約ユーザを特定する情報、およびカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲を特定する情報とともに採点履歴情報としてホストサーバへ送信するとともに、第二の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱に対する採点手段による採点結果を、パートナーを特定する情報、およびカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲を特定する情報とともに採点履歴情報としてホストサーバへ送信する。(ロ)一方、意向受付手段が登録不許可情報を受け付けた場合には、採点手段が、カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏が行われた際に、第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱および第二の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱を、第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱のみについてその採点結果を登録することを前提に採点する。そして、採点履歴情報送信手段が、第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱に対する採点手段による採点結果を、予約ユーザを特定する情報、およびカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲を特定する情報とともに採点履歴情報として前記ホストサーバへ送信する。
【0015】
さらに、ホストサーバでは、記憶制御手段が、カラオケ装置の採点履歴情報送信手段から送信された採点履歴情報を採点履歴情報記憶手段に記憶させる。
このように構成された本発明のカラオケネットワークシステムによれば、デュエットのパートナーの意向に応じてそのパートナーの歌唱を採点に反映させるか否かを選択し、反映させる場合には両者のパートを採点して両者の履歴にも反映させ、反映させない場合には予約者のパートのみを採点して予約者の履歴に反映させ、且つパートナーの履歴に反映させない。したがって、デュエット曲を予約するユーザがパートナーを選択してデュエット曲を歌唱する際に、そのデュエット曲を予約したユーザ本人と、前記ユーザからパートナーに指名された人とによる歌唱を適切に採点して記録することができる。
【0016】
ところで、上述のような予約ユーザのパートナーを選択する手法としては、次のような手法が考えられる。具体的には、請求項2のように、リモコン端末のパートナー選択手段が、認証中のユーザのうちパートナーとなることが可能な認証中のユーザのリストを作成するリスト作成手段と、リスト作成手段によって作成されたリストを当該予約ユーザに提示するリスト提示手段と、リスト作成手段によって作成されたリストから当該予約ユーザによって特定のユーザをパートナー候補として指名する操作を受け付ける指名受付手段と、指名受付手段が受け付けたパートナー候補に対して指名された旨を報知する報知手段と、当該予約ユーザのパートナーとなるとの意向を示す許諾情報または当該予約ユーザのパートナーとはならないとの意向を示す拒否情報を受け付ける許諾受付手段と、許諾受付手段が許諾情報を受け付けた場合には、そのパートナー候補を当該予約ユーザのパートナーとして選択し、一方、前記許諾受付手段が拒否情報を受け付けた場合には、前記リスト作成手段にそのパートナー候補を除いたリストを再度作成させるパートナー決定手段と、を有することが考えられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[第一実施形態]
図1は、インターネット200を利用したカラオケネットワークシステム1の概略構成を示すブロック図である。
【0018】
[カラオケネットワークシステム1の構成の説明]
図1に示すように、カラオケネットワークシステム1は、Webサーバ2aとデータベース2bとを備えるカラオケ用ホストサーバ2に対して、カラオケ店等の各カラオケルームに設置されるカラオケ装置4と、カラオケ装置4を操作するためのリモコン端末5とか
らなり、それぞれの装置は、予め、お互いに通信元のIPアドレスと通信先のIPアドレスとが特定されている。また、ホストサーバ2側のルータ130とカラオケ店側のルータ120との間でインターネットネットワーク200上に形成されるVPN(virtual private network)を介して、カラオケ店側のLAN100に接続されている。カラオケ装置4もLAN100に接続されている。ルータ120,130は、IPアドレスを用いたIP通信装置間を接続するルーティング機能以外に、インターネット200上でVPNを形成するVPNゲートウェイ機能も有する。カラオケ用ホストサーバ2と、カラオケ装置4やリモコン端末5との間のIP通信においては、それぞれの装置が、通信元のIPアドレスと通信先のIPアドレスとを設定し、TCP/IPなどのIP(インターネット・プロトコル)通信技術を用いることで、インターネット200上のVPN及びカラオケ店側のLAN100を介して通信が行われる。
【0019】
更に、LAN100にはアクセスポイント110も接続されている。このアクセスポイント110は、無線LAN(例えば、IEEE802.11)による無線通信で、リモコン端末5とLAN100とを接続するための電波中継機あるので、リモコン端末5もアクセスポイント110を介してカラオケ装置4やホストサーバ2とIP通信を行うことができる。
【0020】
カラオケ用ホストサーバ2は、カラオケ店等に設置されているカラオケ装置4に対して楽曲データやカラオケ装置4からユーザへ提供するためのコンテンツデータ等を配信するためのカラオケサービス用のホストサーバである。
【0021】
さらに、本カラオケネットワークシステム1において、カラオケ用ホストサーバ2は、カラオケ装置4に送信してカラオケ装置4側で使用するカラオケ曲データベースや、リモコン端末5の識別情報、リモコン端末5からログインしたユーザを特定するユーザ識別情報や前記ユーザの個人用Webページやカラオケ履歴などの情報からなるマイページ情報を管理するデータベース、カラオケ装置4の識別情報を管理するデータベースを有するデータベース2bを備えている。そして、カラオケ用ホストサーバ2が備えるWebサーバ2aは、上述の「課題を解決するための手段」欄におけるWebサーバに相当し、このデータベース2bと連携しており、カラオケ店側のリモコン端末4等からの要求に応じて、カラオケネットワークシステム1を利用するためにログインしようとするユーザに対する認証や、ログインしたユーザに対する個人用Webページの配信・更新サービスを上記VPNを用いることで安全に行う。すなわち、ここでいう連携とは、ユーザ認証及び個人用Webページの配信をWebサーバ2aが行うために、データベース2d内に格納されたデータを参照したり、Webサーバ2aが受け付けた個人用Webページ更新のデータをデータベース2bに反映させたりすることで、Webサーバ2aが行う前記サービスに利用するためのデータと、データベース2bとが対応していることを指す。
【0022】
また、データベース2bには、図3(a)に例示するように、ログイン中のユーザに関するユーザ識別情報を登録するユーザテーブルが記憶されている。このユーザテーブルには、ログイン中のユーザが利用しているカラオケ装置4を識別するための識別情報、ログイン中のユーザが利用しているリモコン端末5を識別するための識別情報、ログイン中のユーザのユーザIDやパスワードが含まれるユーザ識別情報、採点履歴情報、ユーザ提供情報などを含む各ユーザのレコードが登録されている。上述の採点履歴情報には、歌唱曲名、歌唱曲がデュエット曲であるか否かを示す情報、歌唱曲がデュエット曲である場合にデュエットの相手の氏名を示す情報、および採点値が含まれている。また、ユーザ提供情報とは、ユーザから提供される情報全般を云い、予約されるカラオケ演奏曲の曲名や、デュエット曲のタイプ、予約者の氏名、日記などが挙げられる。
【0023】
なお、ユーザ識別情報、採点履歴情報およびユーザ提供情報が特許請求の範囲における
個人用情報に相当する。
カラオケ用ホストサーバ2のデータベース2bには、図3(b)に例示するように、カラオケ用ホストサーバ2の識別情報としてIPアドレスと製造番号も登録されている。
【0024】
また、カラオケ装置4、リモコン端末5を識別する識別情報にもIPアドレスと製造番号とが含まれている(図3(b)および図3(c)参照)。なお、上述のIPアドレスの種類がグローバルIPアドレスであれば唯一のIPアドレスなので、IPアドレスだけを識別情報として用いてもよい。また、ローカルIPアドレスの場合において、同じ番号のIPアドレスが異なる場所で存在する可能性がれば、ルータ(図示せず)を介してグローバル・ローカルアドレス変換技術(例えば、NAT)を用いて各装置が通信を行うときに、図3に示す各装置のIPアドレスと製造番号と対応付けた値を識別情報としてもよい。
【0025】
[カラオケ装置4の構成の説明]
図2は、カラオケ店等のカラオケルーム内に設置されているカラオケ装置4及びリモコン端末5のより具体的な構成を示すブロック図である。
【0026】
カラオケ装置4は、カラオケを利用するユーザから指定された楽曲のカラオケ演奏を行うためのものであり、図2に示すように、カラオケ装置4全体の作動を制御する制御部12、カラオケ装置4をLAN100に接続して他の装置と通信するためのインタフェース部14、デュエット演奏楽曲の演奏データ(MIDIデータ)、デュエット歌唱を特定するパート情報、歌詞、及び背景画像からなる楽曲データや、カラオケ装置4が作動するためのプログラム等を記憶するハードディスク(HDD)16、ユーザ毎に曲の予約操作等を行うための操作部18、リモコン端末5から送信された赤外線信号を、赤外線通信規格(IrDA(登録商標))又はリモコン端末5とカラオケ装置4との二者間において予め設定された通信条件に従って通信するための赤外線通信部20、操作部18からの信号を処理する操作処理部22、デュエット歌唱に用いる複数のマイクロフォン26(図2では二つのマイクロフォン26を図示する。)、前記MIDIデータに基づく演奏再生を行うMIDI音源30、MIDI音源30から出力されたデジタル信号から演奏楽曲のオーディオ信号(音響、音声に関する信号)を生成し、生成されたオーディオ信号及びマイクロフォン26から入力されたオーディオ信号を増幅してスピーカ28へ出力する音声制御部24、歌詞や画像データを一時的に記憶するビデオRAM32、ビデオRAM32に記憶された歌詞や画像データに基づく映像の再生を制御する映像再生部34、映像再生部34により再生される映像のモニタ36での表示を制御する映像制御部38、書き換え可能な記憶媒体であるメモリ40などを備えている。
【0027】
メモリ40には、図3(d)に例示するように、カラオケ装置4を識別するための識別情報が記憶されている。
制御部12は、ユーザが予約した楽曲の演奏中に、前記楽曲に対応するユーザの個人用Webページに対する更新を禁止して、演奏終了まで個人用情報を誤動作によって誤って更新されることを防止するための指示をリモコン端末5に対して送信したり、ユーザの行った歌唱に関する情報をカラオケ用ホストサーバ2へ送信したりする処理などを実行する。
【0028】
[リモコン端末5の構成の説明]
リモコン端末5は、カラオケルーム内で使用されるためのものであり、演奏楽曲の予約等をするための操作を利用者から受け付け、その操作信号をカラオケ装置4に送信する機能を有する。また、リモコン端末5は、アクセスポイント110経由でカラオケ用ホストサーバ2へIP通信でアクセスし、カラオケ用ホストサーバ2から受信したデータに基づ
いて個人用Webページの閲覧・更新するための機能も有する。
【0029】
具体的にリモコン端末5は、図2に示す、リモコン端末5全体の作動を制御する制御部52、カラオケ装置4の赤外線通信部20と赤外線通信する赤外線通信部54、リモコン端末5が作動するためのプログラム等の各種情報を記憶するメモリ56、表示部58の表示領域に沿って設置されるタッチパネル及び複数のキースイッチからなり、利用者からの操作を受け付ける操作部60、操作部60からの信号を処理する操作処理部62、画像データを一時的に記憶するビデオRAM64、ビデオRAM64に記憶された画像データの表示部58での表示を制御する映像制御部66、アクセスポイント110との間で無線通信を行うための無線LAN通信部68などを備えている。
【0030】
メモリ56には、図3(c)に例示するように、リモコン端末5を識別するための識別情報が記憶されている。
制御部52は、利用者から曲の予約をするための操作入力を受け付け、選択された曲の曲番号に、予約者(即ち、歌唱する人)のユーザIDを付加した予約データをカラオケ装置4へ送信する処理を実行する。また、制御部52は、無線LAN通信部68からアクセスポイント110を介してカラオケ用ホストサーバ2へアクセスし、カラオケ用ホストサーバ2から受信した前記ユーザIDに対応したデータに基づいて個人用Webページの閲覧・更新を行うための各種処理を実行する。なお、リモコン端末5は、複数のユーザの、それぞれのユーザIDごとに並行してシステムにログイン可能に構成されている。
【0031】
[対応関係の説明]
以上、実施形態のカラオケネットワークシステム1の構成について説明したが、本実施形態におけるカラオケネットワークシステム1の構成と、特許請求の範囲に記載した構成との対応は次のとおりである。
【0032】
本実施形態のカラオケ用ホストサーバ2が特許請求の範囲におけるホストサーバ、認証手段、配信手段および記憶制御手段に相当し、カラオケ用ホストサーバ2におけるデータベース2bが個人用情報記憶手段および採点履歴情報記憶手段に相当する。また、リモコン端末5における表示部58が端末側表示手段に相当し、リモコン端末5における制御部52が予約要求手段、パートナー選択手段、意向受付手段に相当する。また、カラオケ装置4における制御部12が予約受付手段、採点手段、および採点履歴情報送信手段に相当し、カラオケ装置4におけるHDD16が演奏曲記憶手段に相当し、カラオケ装置4における音声制御部24がカラオケ演奏手段に相当し、カラオケ装置4におけるマイクロフォン26が第一の音声信号入力手段および第二の音声信号入力手段に相当する。
【0033】
[メイン処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4およびリモコン端末5が実行するメイン処理の処理手順を図4に基づいて説明する。なお、図4は、カラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4、および2つのリモコン端末5間で行われる通信の流れを模式的に示すラダーチャートである。
【0034】
このメイン処理は、図4に示すように、ユーザログイン処理、ユーザログアウト処理、カラオケ演奏曲予約処理およびカラオケ演奏曲演奏処理から構成され、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4およびリモコン端末5がそれぞれ起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
【0035】
[ユーザログイン処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2およびリモコン
端末5が実行するユーザログイン処理の処理手順を図4に基づいて説明する。
【0036】
まず、リモコン端末5の制御部52が、ユーザによって操作部60から入力されたユーザIDを受け付け、ユーザによって操作部60から入力されたパスワードを受け付ける。そして、受け付けたユーザIDおよびパスワードを、カラオケ装置4を介してカラオケ用ホストサーバ2へ送信する。
【0037】
一方、カラオケ用ホストサーバ2では、リモコン端末5から送信されたユーザIDおよびパスワードを受信し、データベース2bが記憶する登録ユーザに関するユーザ識別情報を参照して、その受信したユーザIDに対するパスワードの当否を確認し、その確認結果を、カラオケ装置4を介してリモコン端末5へ送信するとともに、その確認結果に基づいてそのユーザにログインを許可するか否かを判断する。そのユーザにログインを許可しない場合には、本ユーザログイン処理におけるカラオケ用ホストサーバ2が実行する処理を終了する。一方、そのユーザにログインを許可する場合には、データベース2bが記憶する登録ユーザに関するユーザ情報を参照して、ユーザIDに対応するユーザ個人用情報を抽出し、その抽出したユーザ個人用情報を、カラオケ装置4を介してリモコン端末5に送信し、本ユーザログイン処理におけるカラオケ用ホストサーバ2が実行する処理を終了する。
【0038】
一方、リモコン端末5では、カラオケ用ホストサーバ2から送信された、ユーザIDに対するパスワードの当否の確認結果を受信し、その受信した確認結果に基づいてそのユーザにログインが許可されるか否かを判断する。そのログインが許可されない場合には、本ユーザログイン処理におけるリモコン端末5が実行する処理を終了する。一方、そのユーザにログインが許可される場合には、カラオケ用ホストサーバ2から送信されたユーザ個人用情報を受信し、その受信したユーザ個人用情報を、メモリ56が記憶するログインユーザ一覧表に登録する。そして、本ユーザログイン処理におけるリモコン端末5が実行する処理を終了する。
【0039】
[ユーザログアウト処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4およびリモコン端末5が実行するユーザログアウト処理の処理手順を図4に基づいて説明する。
【0040】
まず、リモコン端末5の制御部52が、ユーザによって操作部60から入力されたログアウト要求する旨の情報を受け付け、続いて、ユーザによって操作部60から入力されたユーザIDおよびパスワードを受け付ける。そして、受け付けたユーザIDおよびパスワードを、カラオケ装置4へ送信する。
【0041】
一方、カラオケ装置4では、リモコン端末5から送信されたユーザIDおよびパスワードを受信し、メモリ40が記憶する登録ユーザに関するユーザ個人用情報を参照して、その受信したユーザIDおよびパスワードがログイン中であるか否かを確認し、ログイン中である場合にはそのユーザに関するユーザ個人用情報をホストサーバに2に送信するとともに、登録ユーザから削除し、その旨をリモコン端末5へ送信する。一方、ログイン中ではない場合にはその旨をリモコン端末5へ送信する。そして、本ユーザログアウト処理におけるカラオケ装置4が実行する処理を終了する。
【0042】
なお、ホストサーバ2では、ユーザ個人用情報を受信すると、前記ユーザ個人用情報のユーザIDに対応する現在個人用情報記憶手段に記憶されている個人用情報を更新する。
一方、リモコン端末5では、カラオケ装置4から送信された確認結果を受信し、その受信した確認結果に基づいてそのユーザのログアウトが許可されたか否かを判断し、確認結
果をモニタ36に表示させる。そして、本ユーザログアウト処理におけるリモコン端末5が実行する処理を終了する。
【0043】
[ユーザ一覧表取得処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4およびカラオケ用ホストサーバ2が実行するユーザ一覧表取得処理の処理手順を図4に基づいて説明する。
【0044】
まず、カラオケ装置4の制御部12が、ログイン中のユーザが登録された一覧表を要求する旨を示す情報をカラオケ用ホストサーバ2へ送信する。
一方、カラオケ用ホストサーバ2では、カラオケ装置4から送信されたユーザ一覧表を要求する旨の情報を受け付ける。そして、ログイン中のユーザが登録された一覧表を生成し、その生成したユーザ一覧表をカラオケ装置4へ送信する。そして、本ユーザ一覧表取得処理におけるカラオケ用ホストサーバ2が実行する処理を終了する。
【0045】
一方、カラオケ装置4では、カラオケ用ホストサーバ2から送信されたユーザ一覧表を受け付け、メモリ40に記憶させる。そして、本ユーザ一覧表取得処理におけるカラオケ装置4が実行する処理を終了する。
【0046】
[予約処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4およびリモコン端末5が実行する予約処理の処理手順を図4、図5〜図7のフローチャート、図8および図9に基づいて説明する。なお、図8は予約処理を説明する説明図(1)であり、図9は予約処理を説明する説明図(2)である。
【0047】
この予約処理は、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4およびリモコン端末5が起動している場合に他の処理からは独立して実行される。
まず、歌唱するカラオケ楽曲を検索して選択する(S102)。具体的には、リモコン端末5の制御部52が、ユーザによって操作部60から入力された指示に基づいてユーザ切替を実行する。そして、当該ユーザによって操作部60から入力されたカラオケ演奏曲の曲番号、および当該ユーザのユーザIDの入力を受け付ける。
【0048】
続いて、その受け付けたカラオケ楽曲がデュエット曲であるか否かを判断する(S104)。そのカラオケ楽曲がデュエット曲ではないと判断された場合には(S104:いいえ)、その受け付けたカラオケ楽曲を予約する(S118)。具体的には、受け付けた曲番号およびユーザIDを含む予約情報をカラオケ装置4へ送信する。これに対して、カラオケ装置4では、リモコン端末5から送信された予約情報を受信し、その受信した予約情報を、メモリ40が記憶する予約リストに登録し、予約が終了した旨を示す情報をリモコン端末5に送信する。これに対して、リモコン端末5では、予約が終了した旨を示す情報をカラオケ装置4から受信し、受信した情報を表示部58に表示させる。
【0049】
一方、そのカラオケ楽曲がデュエット曲であると判断された場合には(S104:はい)、そのデュエット曲が男性と女性とがデュエットする曲であるか否かを判断する(S106)。そのデュエット曲が男性と女性とがデュエットする曲であると判断された場合には(S106:はい)、そのデュエット曲を予約するユーザが男性であるか否かを判断し(S122)、男性である場合には(S122:はい)S124に移行し、男性ではない場合には(S122:いいえ)S110に移行する。一方、そのデュエット曲が男性と女性とがデュエットする曲ではないと判断された場合には(S106:いいえ)、そのデュエット曲を予約するユーザが女性のみによって歌唱される曲であるか否かを判断し(S1
08)、女性のみによって歌唱される曲である場合には(S108:はい)S124に移行し、一方、女性のみによって歌唱される曲ではない場合には(S108:いいえ)S110に移行する。
【0050】
S110では、ユーザ一覧表を参照して、ログイン中の男性ユーザの一覧表を作成する(図8参照)。続いて、除外メンバー一覧表を参照して、除外メンバーを男性ユーザの一覧表から削除した表示リストを作成する(S112)。その表示リストにユーザが一人でも登録されているか否かを判断し(S114)、登録されている場合には(S114:はい)S132に移行し、一方、登録されていない場合には(S114:いいえ)、ユーザ一覧表を参照して、ログイン中の女性ユーザの一覧表を表示リストとして作成し(S116)、S132に移行する。
【0051】
また、S124では、ユーザ一覧表を参照して、ログイン中の女性ユーザの一覧表を作成する。続いて、除外メンバー一覧表を参照して、除外メンバーを女性ユーザの一覧表から削除した表示リストを作成する(S126)。その一覧表にユーザが一人でも登録されているか否かを判断し(S128)、登録されている場合には(S128:はい)S132に移行し、一方、登録されていない場合には(S128:いいえ)、ユーザ一覧表を参照して、ログイン中の男性ユーザの一覧表を表示リストとして作成し(S130)、S132に移行する。
【0052】
S132では、予約されるカラオケ演奏曲の曲名、デュエット曲のタイプ、予約者の氏名、ユーザ提供情報で設定されたガイダンスメッセージを表示部58に表示させる。続いて、ゲストによる歌唱を選択するための「ゲストさん」ボタンを表示部58に表示させる(S134)。さらに、表示リストに登録されているログイン中のユーザの氏名を示すボタンを表示部58に表示させる(S136)。そして、表示リストに登録されているユーザすべてについてボタンを表示部58に表示させているか否かを判断し(S138)、表示させていないと判断された場合には(S138:いいえ)、S138を繰り返し実行することで待機する。一方、表示させていると判断された場合には(S138:はい)、一緒に歌唱してもらう相手を選択する(S140)。具体的には、リモコン端末5の制御部52が、表示リストに登録されているユーザすべてについて表示部58に表示されたボタンの何れかが触れられた際に、その触れられたボタンに対応するユーザが一緒に歌唱してもらう相手として選択されたと判断する。
【0053】
続いて、先のS140で選択されたユーザが「ゲスト」を選択したか否かを判断する(S142)。具体的には、リモコン端末5の制御部52が、表示部58に表示された「ゲストさん」ボタンが触れられたか否かを判断する。先のS140で選択されたユーザが「ゲスト」を選択したと判断された場合には(S142:はい)、先のS140で選択されたユーザをゲストとした予約を行う(S152)。具体的には、先のS140で選択されたユーザをゲストとした歌唱者情報をカラオケ装置4に送信する。これに対して、カラオケ装置4では、歌唱者情報を受信し、受信した歌唱者情報に基づいて予約を行い、予約を行った旨を示す情報をリモコン端末5に送信する。これに対して、リモコン端末5では、予約を行った旨を示す情報を受信し、その旨を示すメッセージを表示部58に表示させる。一例を挙げると、「ゲストさんとのデュエットの予約としました」といったメッセージを表示部58に表示させるといった具合である。そして、本処理を終了する。
【0054】
一方、先のS140で選択されたユーザが「ゲスト」を選択していないと判断された場合には(S142:いいえ)、そのリモコン端末5に対して、歌唱を要求する旨のメッセージを送信する(S144)。そして、その要求に対する応答が同意を示す情報であるか否かを判断し(S146)、同意を示す情報である場合には(S146:同意)、先のS140で選択されたユーザを歌唱者とした予約を行う(S148)。具体的には、先のS
140で選択されたユーザを歌唱者とした歌唱者情報をカラオケ装置4に送信する。これに対して、カラオケ装置4では、歌唱者情報を受信し、受信した歌唱者情報に基づいて予約を行い、予約を行った旨を示す情報をリモコン端末5に送信する。これに対して、リモコン端末5では、予約を行った旨を示す情報を受信し、その旨を示すメッセージを表示部58に表示させる(S150)。一例を挙げると、「○○さんとのデュエットの予約ができました」といったメッセージを表示部58に表示させるといった具合である。そして、本処理を終了する。
【0055】
一方、歌唱の要求に対する応答が同意を示す情報ではなく、拒否を示す情報である場合には(S146:拒否)、その旨を示すメッセージを表示部58に表示させる(S156)。一例を挙げると、「○○さんが一緒に歌うことをお断りしました」といったメッセージを表示部58に表示させるといった具合である。そして、そのデュエットを拒否したユーザを除外リストに登録する(S158)。そして、S106に移行して、再度デュエットの相手を決定するための処理を実行する(図9参照)。
【0056】
[採点処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4が実行する採点処理の処理手順を図10のフローチャートに基づいて説明する。
【0057】
この採点処理は、カラオケネットワークシステム1のカラオケ用ホストサーバ2およびカラオケ装置4が起動している場合に他の処理からは独立して繰り返し実行される。
まず、採点機能がオン状態であるか否かを判断する(S205)。採点機能がオン状態ではなくオフ状態であると判断された場合には(S205:いいえ)、本処理を終了する。一方、採点機能がオン状態であると判断された場合には(S205:はい)、採点するカラオケ楽曲がデュエット曲であるか否かを判断する(S210)。採点するカラオケ楽曲がデュエット曲ではないと判断された場合には(S210:いいえ)、通常の採点を行って加点や減点を行い(S255)、S230に移行する。一方、採点するカラオケ楽曲がデュエット曲であると判断された場合には(S210:はい)、採点するカラオケ楽曲の歌唱パートが男性パートであるか否かを判断する(S215)。採点するカラオケ楽曲の歌唱パートが男性パートであると判断された場合には(S215:はい)、その男性パートに対して採点を行って加点や減点を行い(S220)、S230に移行する。
【0058】
一方、採点するカラオケ楽曲の歌唱パートが男性パートではないと判断された場合には(S215:いいえ)、採点するカラオケ楽曲の歌唱パートが女性パートであるか否かを判断する(S240)。採点するカラオケ楽曲の歌唱パートが女性パートであると判断された場合には(S240:はい)、その女性パートに対して採点を行って加点や減点を行い(S245)、S230に移行する。一方、採点するカラオケ楽曲の歌唱パートが女性パートではないと判断された場合には(S240:はい)、その歌唱パートが合唱パートであると判断し、その合唱パートに対して採点を行って加点や減点を行い(S250)、S230に移行する。
【0059】
続いて、すべての歌唱パートについて採点が終了したか否かを判断する(S225)。すべての歌唱パートについて採点が終了していないと判断された場合には(S225:いいえ)、S210に移行する。一方、すべての歌唱パートについて採点が終了したと判断された場合には(S225:はい)、採点結果をモニタ36に表示させ(S230)、その採点結果を履歴として残す採点結果保存処理(後述)を実行する(S235)。そして、本処理を終了する。
【0060】
[採点結果保存処理の説明]
以下に、カラオケネットワークシステム1のカラオケ装置4が実行する採点結果保存処理の処理手順を図11のフローチャートに基づいて説明する。
【0061】
この採点結果保存処理は、上述の採点処理の実行中にS235に移行した際に実行される。
まず、採点するカラオケ楽曲がデュエット曲であるか否かを判断する(S305)。採点するカラオケ楽曲がデュエット曲ではないと判断された場合には(S210:いいえ)、すべての歌唱パートに対する採点結果をユーザの履歴として保存し(S340)、S320に移行する。
【0062】
一方、採点するカラオケ楽曲がデュエット曲であると判断された場合には(S305:はい)、歌唱者にゲストが含まれているか否かを判断する(S310)。歌唱者にゲストが含まれていないと判断された場合には(S310:いいえ)、各歌唱パートに対する採点結果を各ユーザの履歴として保存し(S315)、S320に移行する。
【0063】
一方、歌唱者にゲストが含まれていると判断された場合には(S310:はい)、そのゲストが男性パートを歌唱したか否かを判断する(S325)。ゲストが男性パートを歌唱したと判断された場合には(S325:はい)、女性パートの単独の歌唱部分に対する採点結果をユーザの履歴として保存し(S330)、S320に移行する。
【0064】
一方、ゲストが男性パートを歌唱していないと判断された場合には(S325:いいえ)、ゲストが女性パートを歌唱していると判断し、男性パートの単独の歌唱部分に対する採点結果をユーザの履歴として保存し(S335)、S320に移行する。
【0065】
S320では、各ユーザの採点履歴をカラオケ用ホストサーバ2にアップロードする。そして、本処理を終了する。
[第一実施形態の効果]
(1)このように第一実施形態のカラオケネットワークシステム1によれば、デュエットのパートナーの意向に応じてそのパートナーの歌唱を採点に反映させるか否かを選択し、反映させる場合には両者のパートを採点して両者の履歴にも反映させ、反映させない場合には予約者のパートのみを採点して予約者の履歴に反映させ、且つパートナーの履歴に反映させない。したがって、デュエット曲を予約するユーザがパートナーを選択してデュエット曲を歌唱する際に、そのデュエット曲を予約したユーザ本人と、前記ユーザからパートナーに指名された人とによる歌唱を適切に採点して、ユーザのメンバー間で共有されるユーザの個人用情報に記録することができるのでユーザの不本意な情報を共有するグループウェアのメンバーに対し知られる可能性がなくなり、前記記録を残すことに抵抗を感じることがなくなるという効果がある。
【0066】
(2)また、第一実施形態のカラオケネットワークシステム1によれば、ユーザ提供情報については、上述の予約処理のS132では、予約されるカラオケ演奏曲の曲名、デュエット曲のタイプ、予約者の氏名、日記などユーザ提供情報で設定されたガイダンスメッセージを表示部58に表示させるので、デュエットの場合、カラオケ装置は相手のユーザメッセージを表示することもできる。その場合、不本意な相手に対し、日記を閲覧されるのは抵抗があるため、そのような場合には、ゲストと設定された場合に、ユーザ提供情報を表示しない制御を行えば、ユーザの不本意な情報を共有するグループウェアのメンバーに対し、ユーザ提供情報が知られる可能性がなくなり、前記記録を残すことに抵抗を感じることがなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】インターネット200を利用したカラオケネットワークシステム1の概略構成を示すブロック図である。
【図2】カラオケ店等のカラオケルーム内に設置されているカラオケ装置4及びリモコン端末5のより具体的な構成を示すブロック図である。
【図3】(a)はカラオケ用ホストサーバ2のデータベース2bが記憶するユーザテーブルを示す説明図であり、(b)はカラオケ用ホストサーバ2のデータベース2bのメモリマップを示す説明図であり、(c)はリモコン端末5のメモリ56のメモリマップを示す説明図であり、(d)はカラオケ装置4のメモリ40のメモリマップを示す説明図である。
【図4】カラオケ用ホストサーバ2、カラオケ装置4、および2つのリモコン端末5間で行われる通信の流れを模式的に示すラダーチャートである。
【図5】カラオケ装置4およびリモコン端末5が実行する予約処理の手順を示すフローチャート(1)である。
【図6】カラオケ装置4およびリモコン端末5が実行する予約処理の手順を示すフローチャート(2)である。
【図7】カラオケ装置4およびリモコン端末5が実行する予約処理の手順を示すフローチャート(3)である。
【図8】予約処理を説明する説明図(1)である。
【図9】予約処理を説明する説明図(2)である。
【図10】カラオケ装置4が実行する採点処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】カラオケ装置4が実行する採点結果保存処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0068】
1…カラオケネットワークシステム、2…カラオケ用ホストサーバ、2a…Webサーバ、2b…データベース、4…カラオケ装置、5…リモコン端末、12…制御部、14…インタフェース部、16…ハードディスク(HDD)、18…操作部、20…赤外線通信部、22…操作処理部、24…音声制御部、26…マイクロフォン、28…スピーカ、30…MIDI音源、32…ビデオRAM、34…映像再生部、36…モニタ、38…映像制御部、40…メモリ、52…制御部、54…赤外線通信部、56…メモリ、58…表示部、60…操作部、62…操作処理部、64…ビデオRAM、66…映像制御部、68…無線LAN通信部、100…LAN、110…アクセスポイント、120,130…ルータ、200…インターネット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラオケ演奏を行うカラオケ装置と、前記カラオケ装置を第1ネットワークを介してユーザから操作可能とする入力機能を有し、前記カラオケ装置もしくはホストサーバからの情報表示機能を有する1つ以上のリモコン端末とが、第2ネットワークを介して前記ホストサーバと通信可能に接続されたカラオケネットワークシステムであって、
前記ホストサーバは、
ユーザから前記入力機能を介して前記リモコン端末から提供されるユーザ提供情報を少なくとも含むユーザごとのユーザ識別情報と前記ユーザの採点履歴情報とからなる個人用情報を記憶する個人用情報記憶手段と、
前記リモコン端末を介して前記ホストサーバに接続するユーザへの認証と前記認証の終了とを行い、当該認証したユーザに対して、前記認証の終了までの認証中には当該システムの利用開始を前記リモコン端末に対して許可する認証手段と、
前記個人用情報記憶手段に記憶されている個人用情報のうち認証中のユーザに関する個人用情報を、前記リモコン端末からの要求に基づいて閲覧可能な情報として配信する配信手段と、
ユーザによるカラオケ演奏曲の予約に応じてカラオケ演奏した際にユーザの歌唱を採点した採点結果を、そのユーザを特定する情報、およびカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲を特定する情報とともに採点履歴情報として記憶する採点履歴情報記憶手段と、を備え、
前記1つ以上のリモコン端末は、それぞれ、
前記認証中のユーザによるカラオケ演奏曲の予約を前記カラオケ装置に対して要求する予約要求手段を備え、
前記カラオケ装置は、
前記リモコン端末の前記予約要求手段からの前記認証中のユーザによるカラオケ演奏曲の予約を受け付ける予約受付手段と、
一つ以上のカラオケ演奏曲を記憶する演奏曲記憶手段と、
前記予約受付手段が受け付けた利用者によるカラオケ演奏曲の予約に基づき、前記演奏曲記憶手段からカラオケ演奏曲を読み出してカラオケ演奏するカラオケ演奏手段と、を備え、
前記1つ以上のリモコン端末のうち前記予約ユーザが前記予約要求を行う際に用いたリモコン端末以外は、さらに、
前記カラオケ装置の前記予約受付手段が受け付けた認証中のユーザである予約ユーザによるカラオケ演奏曲が二人の歌唱者によって歌唱可能なデュエット曲である場合にそのデュエット曲を当該予約ユーザとともに歌唱する認証中のユーザであるパートナーを選択するパートナー選択手段と、
当該パートナーによる歌唱を採点した採点結果を採点履歴として登録するとの意向を示す登録許可情報または当該パートナーによる歌唱を採点した採点結果を採点履歴として登録しないとの意向を示す登録不許可情報を受け付け、その受け付けた情報を前記カラオケ装置に送信する意向受付手段と、を備え、
前記カラオケ装置は、さらに、
当該予約ユーザによるカラオケ歌唱の音声信号を入力するための第一の音声信号入力手段と、
前記リモコン端末の前記パートナー選択手段によって選択された当該パートナーによるカラオケ歌唱の音声信号を入力するための第二の音声信号入力手段と、
前記リモコン端末の前記意向受付手段が登録許可情報を受け付けた場合には前記カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏が行われた際に前記第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱および前記第二の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱をその採点結果を登録することを前提に採点し、一方、前記意向受付手段が登録不許可情報を受け付けた場合には前記カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏が行われた際に前記第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱および前記第二の音声信号入力手段から入
力されたカラオケ歌唱を前記第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱のみについてその採点結果を登録することを前提に採点する採点手段と、
前記リモコン端末の前記意向受付手段が登録許可情報を受け付けた場合には、前記第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱に対する前記採点手段による採点結果を、前記予約ユーザを特定する情報、およびカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲を特定する情報とともに採点履歴情報として前記ホストサーバへ送信するとともに、前記第二の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱に対する前記採点手段による採点結果を、前記パートナーを特定する情報、およびカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲を特定する情報とともに採点履歴情報として前記ホストサーバへ送信し、一方、前記リモコン端末の前記意向受付手段が登録不許可情報を受け付けた場合には、前記第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱に対する前記採点手段による採点結果を、前記予約ユーザを特定する情報、およびカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲を特定する情報とともに採点履歴情報として前記ホストサーバへ送信する採点履歴情報送信手段と、を備え、
前記ホストサーバは、さらに、
前記カラオケ装置の前記採点履歴情報送信手段から送信された採点履歴情報を採点履歴情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段を備えること
を特徴とするカラオケネットワークシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のカラオケネットワークシステムにおいて、
前記リモコン端末の前記パートナー選択手段は、
認証中のユーザのうち前記パートナーとなることが可能な認証中のユーザのリストを作成するリスト作成手段と、
前記リスト作成手段によって作成された前記リストを当該予約ユーザに提示するリスト提示手段と、
前記リスト作成手段によって作成された前記リストから当該予約ユーザによって特定のユーザをパートナー候補として指名する操作を受け付ける指名受付手段と、
前記指名受付手段が受け付けたパートナー候補に対して指名された旨を報知する報知手段と、
当該予約ユーザのパートナーとなるとの意向を示す許諾情報または当該予約ユーザのパートナーとはならないとの意向を示す拒否情報を受け付ける許諾受付手段と、
前記許諾受付手段が許諾情報を受け付けた場合には、そのパートナー候補を当該予約ユーザのパートナーとして選択し、一方、前記許諾受付手段が拒否情報を受け付けた場合には、前記リスト作成手段にそのパートナー候補を除いたリストを再度作成させるパートナー決定手段と、
を有することを特徴とするカラオケネットワークシステム。
【請求項1】
カラオケ演奏を行うカラオケ装置と、前記カラオケ装置を第1ネットワークを介してユーザから操作可能とする入力機能を有し、前記カラオケ装置もしくはホストサーバからの情報表示機能を有する1つ以上のリモコン端末とが、第2ネットワークを介して前記ホストサーバと通信可能に接続されたカラオケネットワークシステムであって、
前記ホストサーバは、
ユーザから前記入力機能を介して前記リモコン端末から提供されるユーザ提供情報を少なくとも含むユーザごとのユーザ識別情報と前記ユーザの採点履歴情報とからなる個人用情報を記憶する個人用情報記憶手段と、
前記リモコン端末を介して前記ホストサーバに接続するユーザへの認証と前記認証の終了とを行い、当該認証したユーザに対して、前記認証の終了までの認証中には当該システムの利用開始を前記リモコン端末に対して許可する認証手段と、
前記個人用情報記憶手段に記憶されている個人用情報のうち認証中のユーザに関する個人用情報を、前記リモコン端末からの要求に基づいて閲覧可能な情報として配信する配信手段と、
ユーザによるカラオケ演奏曲の予約に応じてカラオケ演奏した際にユーザの歌唱を採点した採点結果を、そのユーザを特定する情報、およびカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲を特定する情報とともに採点履歴情報として記憶する採点履歴情報記憶手段と、を備え、
前記1つ以上のリモコン端末は、それぞれ、
前記認証中のユーザによるカラオケ演奏曲の予約を前記カラオケ装置に対して要求する予約要求手段を備え、
前記カラオケ装置は、
前記リモコン端末の前記予約要求手段からの前記認証中のユーザによるカラオケ演奏曲の予約を受け付ける予約受付手段と、
一つ以上のカラオケ演奏曲を記憶する演奏曲記憶手段と、
前記予約受付手段が受け付けた利用者によるカラオケ演奏曲の予約に基づき、前記演奏曲記憶手段からカラオケ演奏曲を読み出してカラオケ演奏するカラオケ演奏手段と、を備え、
前記1つ以上のリモコン端末のうち前記予約ユーザが前記予約要求を行う際に用いたリモコン端末以外は、さらに、
前記カラオケ装置の前記予約受付手段が受け付けた認証中のユーザである予約ユーザによるカラオケ演奏曲が二人の歌唱者によって歌唱可能なデュエット曲である場合にそのデュエット曲を当該予約ユーザとともに歌唱する認証中のユーザであるパートナーを選択するパートナー選択手段と、
当該パートナーによる歌唱を採点した採点結果を採点履歴として登録するとの意向を示す登録許可情報または当該パートナーによる歌唱を採点した採点結果を採点履歴として登録しないとの意向を示す登録不許可情報を受け付け、その受け付けた情報を前記カラオケ装置に送信する意向受付手段と、を備え、
前記カラオケ装置は、さらに、
当該予約ユーザによるカラオケ歌唱の音声信号を入力するための第一の音声信号入力手段と、
前記リモコン端末の前記パートナー選択手段によって選択された当該パートナーによるカラオケ歌唱の音声信号を入力するための第二の音声信号入力手段と、
前記リモコン端末の前記意向受付手段が登録許可情報を受け付けた場合には前記カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏が行われた際に前記第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱および前記第二の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱をその採点結果を登録することを前提に採点し、一方、前記意向受付手段が登録不許可情報を受け付けた場合には前記カラオケ演奏手段によってカラオケ演奏が行われた際に前記第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱および前記第二の音声信号入力手段から入
力されたカラオケ歌唱を前記第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱のみについてその採点結果を登録することを前提に採点する採点手段と、
前記リモコン端末の前記意向受付手段が登録許可情報を受け付けた場合には、前記第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱に対する前記採点手段による採点結果を、前記予約ユーザを特定する情報、およびカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲を特定する情報とともに採点履歴情報として前記ホストサーバへ送信するとともに、前記第二の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱に対する前記採点手段による採点結果を、前記パートナーを特定する情報、およびカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲を特定する情報とともに採点履歴情報として前記ホストサーバへ送信し、一方、前記リモコン端末の前記意向受付手段が登録不許可情報を受け付けた場合には、前記第一の音声信号入力手段から入力されたカラオケ歌唱に対する前記採点手段による採点結果を、前記予約ユーザを特定する情報、およびカラオケ演奏されたカラオケ演奏曲を特定する情報とともに採点履歴情報として前記ホストサーバへ送信する採点履歴情報送信手段と、を備え、
前記ホストサーバは、さらに、
前記カラオケ装置の前記採点履歴情報送信手段から送信された採点履歴情報を採点履歴情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段を備えること
を特徴とするカラオケネットワークシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のカラオケネットワークシステムにおいて、
前記リモコン端末の前記パートナー選択手段は、
認証中のユーザのうち前記パートナーとなることが可能な認証中のユーザのリストを作成するリスト作成手段と、
前記リスト作成手段によって作成された前記リストを当該予約ユーザに提示するリスト提示手段と、
前記リスト作成手段によって作成された前記リストから当該予約ユーザによって特定のユーザをパートナー候補として指名する操作を受け付ける指名受付手段と、
前記指名受付手段が受け付けたパートナー候補に対して指名された旨を報知する報知手段と、
当該予約ユーザのパートナーとなるとの意向を示す許諾情報または当該予約ユーザのパートナーとはならないとの意向を示す拒否情報を受け付ける許諾受付手段と、
前記許諾受付手段が許諾情報を受け付けた場合には、そのパートナー候補を当該予約ユーザのパートナーとして選択し、一方、前記許諾受付手段が拒否情報を受け付けた場合には、前記リスト作成手段にそのパートナー候補を除いたリストを再度作成させるパートナー決定手段と、
を有することを特徴とするカラオケネットワークシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−250186(P2008−250186A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−94121(P2007−94121)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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