説明

カラオケ装置、楽曲再生方法及びコンピュータプログラム

【課題】娯楽性が高く、しかも歌い手の選曲を補助することができるカラオケ装置、楽曲再生方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】まず、戦国時代の日本地図がディスプレイ42に表示され、この日本地図において国盗り合戦ゲームが行なわれる。歌い手は、表示された地図に含まれる複数の地域の内、攻略したい地域を選択する。次に、選択した地域に関連付けられている複数の楽曲がディスプレイ42に表示される。歌い手は、表示された楽曲の内、所望の楽曲を選択する。このように、歌唱すべき楽曲の選択肢が歌い手に提示されるため、歌い手は選曲に悩み難い。しかも、ゲームを進めるという目的があるため、歌い手は、提示された楽曲を積極的に選択する。歌い手が楽曲を歌唱すると、歌唱結果が採点され、採点結果が高ければ、歌い手が選択した地域の表示態様が、この地域が歌い手によって占領されたことを示す表示態様に変更される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽曲を再生するカラオケ装置、楽曲再生方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、歌い手の歌唱終了時に歌唱結果を採点し、採点結果を点数表示するカラオケ装置が実用化されている。歌い手は、表示された点数の高低に基づいて、自身の歌唱力の高低を判断することができる。
しかしながら、歌い手各自の採点結果が単純に点数表示されるだけでは面白みがない。
そこで、複数人の歌い手を、夫々の採点結果に基づいて複数の能力段階に分類し、仮想的なオーディションを催すカラオケ装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、歌い手複数人分の採点結果を、スコアボード状に表示するカラオケ競技スコアボード装置が提案されている(特許文献2参照)。
更に、歌い手複数人分の採点結果を集計してランキング表示する通信カラオケ管理システムが提案されている(特許文献3参照)。
更にまた、歌い手の採点結果が、対戦ゲームのプレイヤキャラクタを成長させる経験値に変換され、プレイヤキャラクタと敵キャラクタとの対戦状況及び対戦結果が表示されるカラオケゲームシステムが提案されている(特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−26993号公報
【特許文献2】特開2003−295872号公報
【特許文献3】特開2006−11235号公報
【特許文献4】特開2009−237345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、歌い手は、カラオケの選曲に困ることがある。カラオケに慣れていない歌い手は、自分が何を歌えばよいのか悩むことが多く、カラオケに慣れている歌い手は、同じような曲ばかり歌いがちである。
【0006】
従来、多くの歌い手に歌われている楽曲、又は新しく導入された楽曲等を表示するカラオケ装置が実用化されている。とはいえ、このようなカラオケ装置は、表示された楽曲の歌唱を奨励するものではないため、表示された楽曲を歌い手が選択する可能性は低い。
従って、表示された楽曲を選択する積極的な理由を歌い手に与えるカラオケ装置が望まれている。
【0007】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、実在の地図を表示し、地図に含まれる地域を歌い手に選択させ、選択された地域に関連付けられている楽曲を歌い手に選択させ、選択された楽曲を再生する構成とすることにより、歌い手の選曲を補助することができるカラオケ装置、楽曲再生方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、実在の地図を表示し、地図に含まれる地域を歌い手に選択させ、選択された地域に関連付けられている楽曲を歌い手に選択させ、選択された楽曲を再生し、再生した楽曲に係る歌唱結果の採点結果を、選択された地域の表示態様に反映する構成とすることにより、国盗り合戦的なゲーム性を有し、しかも歌い手の選曲を補助することができるカラオケ装置を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、各地域の表示態様を段階的又は連続的に変更する構成とすることにより、各地域のゲーム上の状況に多様性を持たせることができるカラオケ装置を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、選択された楽曲に係る採点結果と、選択された楽曲に係る判定基準とに基づいて、選択された地域の表示態様を変更するか否かを判定する構成とすることにより、歌い手が、国盗り合戦における攻略難易度的な要素を考慮に入れつつ、地域及び楽曲を選択することができるカラオケ装置を提供することにある。
【0011】
本発明の更に他の目的は、各地域が選択された選択回数に応じて、楽曲に係る判定基準を設定する構成とすることにより、各地域の人気の有無に応じて各地域の攻略難易度を設定することができるカラオケ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第1発明に係るカラオケ装置は、楽曲データに基づいて楽曲を再生する再生手段を備えるカラオケ装置において、所定時代の日本地図又は世界地図の一部若しくは全部を表示する地図表示手段と、該地図表示手段に表示される地図に含まれる複数の地域、及び、各地域に関連付けられている複数の楽曲を記憶する地域楽曲記憶手段と、前記複数の地域の内、何れかひとつの選択を受け付ける地域選択手段と、前記再生手段が再生すべき楽曲として、前記地域楽曲記憶手段に記憶されており、前記地域選択手段によって選択された地域に関連付けられている複数の楽曲の内、何れかひとつの選択を受け付ける楽曲選択手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
第2発明に係るカラオケ装置は、前記再生手段による楽曲の再生中に音声を受け付ける音声受付手段と、該音声受付手段が受け付けた音声に基づいて、歌唱結果を採点する採点手段と、該採点手段による採点結果に基づいて、前記地域に係る表示態様を変更するか否かを判定する判定手段と、該判定手段が変更すると判定した場合に、前記地図表示手段に表示される地図にて前記表示態様を変更させる表示制御手段とを更に備えることを特徴とする。
【0014】
第3発明に係るカラオケ装置は、前記表示制御手段は、前記表示態様を段階的又は連続的に変更させるようにしてあることを特徴とする。
【0015】
第4発明に係るカラオケ装置は、前記地域楽曲記憶手段に記憶されている各楽曲に係る判定基準を設定する設定手段を更に備え、前記判定手段は、前記採点結果及び前記設定手段が設定した判定基準に基づいて、前記表示態様を変更するか否かを判定するようにしてあることを特徴とする。
【0016】
第5発明に係るカラオケ装置は、前記地域選択手段による各地域の選択回数を計数する計数手段を更に備え、前記設定手段は、前記計数手段の計数結果に基づいて、各地域に関連付けられている楽曲に係る判定基準を設定するようにしてあることを特徴とする。
【0017】
第6発明に係る楽曲再生方法は、所定時代の日本地図又は世界地図の一部若しくは全部を表示し、表示される地図に含まれる複数の地域、及び、各地域に関連付けられている複数の楽曲を記憶しておき、前記複数の地域の内、何れかひとつの選択を受け付け、選択された地域に関連付けられている複数の楽曲の内、何れかひとつの選択を受け付け、選択された楽曲の楽曲データに基づいて楽曲を再生することを特徴とする。
【0018】
第7発明に係るコンピュータプログラムは、楽曲データに基づいて楽曲を再生する再生手段と、所定時代の日本地図又は世界地図の一部若しくは全部を表示する地図表示手段と、該地図表示手段に表示される地図に含まれる複数の地域、及び、各地域に関連付けられている複数の楽曲を記憶する地域楽曲記憶手段とを備えるコンピュータに、楽曲を再生させるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、前記複数の地域の内、何れかひとつの選択を受け付けさせる地域選択ステップと、コンピュータに、前記再生手段が再生すべき楽曲として、前記地域楽曲記憶手段に記憶されており、前記地域選択ステップで選択された地域に関連付けられている複数の楽曲の内、何れかひとつの選択を受け付けさせる楽曲選択ステップとを実行させることを特徴とする。
【0019】
第1発明にあっては、カラオケ装置が、再生手段、地図表示手段、地域楽曲記憶手段、地域選択処理、及び楽曲選択手段を備える。このようなカラオケ装置は、第6発明に係る楽曲再生方法を実現する。また、第7発明に係るコンピュータプログラムは、本発明のカラオケ装置が備える各種手段を、コンピュータのハードウェア要素を用いてソフトウェア的に実現させる。
地図表示手段は、所定時代の日本地図又は世界地図の一部若しくは全部を表示する。地図表示手段に表示される地図は、実在の地図であり、例えば、現代の日本全土の地図、又は、欧州大戦時代の世界地図の一部(主にヨーロッパ大陸の地図)等である。
【0020】
地域楽曲記憶手段は、地図表示手段に表示される地図に含まれる複数の地域と、各地域に関連付けられている複数の楽曲とを記憶する。ここで、各地域とは、例えば各都道府県、又は、三国同盟及び三国協商夫々に所属する各国等である。また、各地域に関連付けられている楽曲とは、例えば、当該都道府県在住の歌い手が好んで歌唱する歌謡曲、又は、当該国の民謡等である。このように、各地域に関連付けられている楽曲は、ある種の地域色を有することが望ましい。
【0021】
地域選択手段は、地図に含まれる複数の地域の内、何れかひとつの選択を受け付ける。以下では、地域選択手段によって選択される地域を、選択地域という。
実在の地図が提示された場合、歌い手は、自分が居住している地域、又は興味がある地域等、好みの地域を選択する可能性が高い。
【0022】
更に、楽曲選択手段は、再生手段が再生すべき楽曲を受け付ける。ここで受け付けられる楽曲は、地域楽曲記憶手段に記憶されている楽曲であり、しかも、選択地域に関連付けられている複数の楽曲の内、何れかひとつである。従って、歌い手は、自分が選択した地域に関連付けられている複数の楽曲の内、何れかひとつを選ぶことになり、楽曲の選択の幅が狭められている分、選曲に悩むことが少ない。
再生手段は、楽曲データに基づいて、楽曲選択手段によって選択された楽曲を再生する。このとき、歌い手は、再生された楽曲、即ち、自分が好む地域に関連付けられている楽曲を歌唱する。
【0023】
第2発明にあっては、カラオケ装置が、再生手段、地図表示手段、地域楽曲記憶手段、地域選択処理、及び楽曲選択手段を備え、更に、音声受付手段、採点手段、判定手段、及び表示制御手段を備える。
本発明のカラオケ装置は、いわゆる国盗り合戦的なゲームを提供する。このために、地域選択手段は、地図に含まれる複数の地域の内、何れかひとつの選択を受け付け、楽曲選択手段は、再生手段が再生すべき楽曲を受け付ける。
この場合、選択地域とは、歌い手が攻略を所望する地域である。
【0024】
また、楽曲選択手段によって選択される楽曲は、地域楽曲記憶手段に記憶されている楽曲であり、しかも、選択地域に関連付けられている複数の楽曲の内、何れかひとつである。このように楽曲の選択の幅が狭められているということは、歌い手に対して、歌唱すべき楽曲を強制することにもつながるが、歌い手には、選択地域を攻略するというゲーム上の目的があるため、強制された楽曲を歌唱する強い動機付けが得られる。従って、歌い手は、今まで歌唱したことがない楽曲であっても、積極的に選択する可能性が高い。
【0025】
再生手段は、楽曲データに基づいて、楽曲選択手段によって選択された楽曲を再生する。また、音声受付手段は、再生手段による楽曲の再生中に、音声を受け付ける。このとき、歌い手は、再生された楽曲を歌唱し、歌唱結果である音声が、カラオケ装置に入力される。
採点手段は、音声受付手段が受け付けた音声に基づいて、歌唱結果を採点する。歌唱結果の採点手法は、例えば公知の採点手法である。
【0026】
国盗り合戦ゲームのルールとしては、例えば、採点結果が所定点数以上であれば攻略に成功し、選択地域を歌い手が占領することができ、占領の証に、赤色であった地域が青色に塗り替えられるが、採点結果が所定点数未満であれば攻略に失敗し、選択地域を歌い手が占領することができず、選択地域は赤色のまま、というようなものが考えられる。
そこで、判定手段は、選択地域の表示態様を変更するか否かを、採点手段による採点結果に基づいて判定する。これは、歌い手による選択地域の攻略の成否を判定するものである。
【0027】
判定手段が変更すると判定した場合、即ち、選択地域の攻略が成功であった場合、表示制御手段は、地図表示手段に表示される地図にて、選択地域の表示態様を変更させる。この結果、前述の例では、選択地域の表示態様は赤色から青色に変更される。
歌い手は、選択地域の表示態様は赤色から青色に変更されたことを視認する。このとき、歌い手は、自分の歌唱力が高いことを直感的に理解する。更に、選択地域を占領することができたというゲーム的な満足感を得た歌い手は、次もまた攻略に成功すべく、本発明のカラオケ装置でカラオケを続行する意欲を煽られる。
【0028】
一方、判定手段が否と判定した場合、即ち、選択地域の攻略が失敗であった場合、表示制御手段は、地図表示手段に表示される地図にて、選択地域の表示態様を維持させる。この結果、前述の例では、選択地域の表示態様は赤色のままである。
歌い手は、選択地域の表示態様が赤色のまま変更されないことを視認する。このとき、歌い手は、自分の歌唱力が低いことを直感的に理解する。更に、選択地域を占領することができなかったというゲーム的なストレスを与えられた歌い手は、次こそは攻略に成功すべく、本発明のカラオケ装置でカラオケを続行する意欲を煽られる。
【0029】
第3発明にあっては、選択地域の攻略に成功した場合、表示制御手段は、地図表示手段に表示される地図にて、選択地域の表示態様を段階的に変更させる。
国盗り合戦ゲームのルールとしては、例えば、表示された地図上で、赤色の地域は、歌い手がまだ占領していない地域を示し、紫色の地域は、占領半ばの地域、青色の地域は、完全に占領した地域を示している、というようなものが考えられる。
【0030】
このため、表示制御手段は、最初に攻略に成功した場合、選択地域の表示態様を赤色から紫色に変更させ、次に攻略に成功した場合、紫色から青色に変更させる。このとき、歌い手は、選択地域の表示態様を視認することによって、あと何回攻略に成功すれば選択地域を完全に占領することができるかを容易に理解し、選択地域を完全に占領することができるまで、本発明のカラオケ装置でカラオケを続行する。
【0031】
或いは、表示制御手段は、採点結果が所定点数に対して大差で攻略に成功した場合、選択地域の表示態様を赤色から青色に変更させ、採点結果が所定点数に対して僅差で攻略に成功した場合、選択地域の表示態様を赤色から紫色に変更させる。このとき、歌い手は、選択地域の表示態様を視認することによって、自身の歌唱力が非常に高いのか、それともそこそこ高いのかを直感的に理解する。
なお、表示制御手段は、選択地域の表示態様を段階的に変更させる構成に限定されず、連続的に変更させる構成であってもよい。
【0032】
第4発明にあっては、カラオケ装置が、設定手段を更に備える。
設定手段は、地域楽曲記憶手段に記憶されている各楽曲に係る判定基準を設定する。判定手段は、採点手段による採点結果と設定手段が設定した判定基準とに基づいて、選択地域の表示態様を変更するか否かを判定する。このような判定基準は、例えば、前述の例の所定点数に相当する。つまり、本発明のカラオケ装置では、攻略に成功したか否かを判定するための所定点数が、楽曲毎に異なる可能性がある。
【0033】
各楽曲に係る判定基準は、選択地域を占領するための攻略難易度として機能する。
例えば、面積が広い(又は狭い)地域に関連付けられている楽曲ほど、高い(又は低い)所定点数が判定基準として設定されている場合には、広い地域はなかなか占領できず、狭い地域は容易に占領できる。従って、ハイリスクハイリターンを志向して広い地域を攻略するか、ローリスクローリターンを志向して狭い地域を攻略するか、といった歌い手の戦略が国盗り合戦ゲームに反映される。
【0034】
また、歌い易い(又は歌い難い)楽曲ほど、高い(又は低い)所定点数が判定基準として設定されている場合には、歌い易い楽曲ばかりが関連付けられている地域を占領することができる可能性と、歌い難い楽曲ばかりが関連付けられている地域を占領することができる可能性とが均等になる。従って、地域間の不公平感が緩和される。
【0035】
第5発明にあっては、カラオケ装置が、計数手段を更に備える。
計数手段は、地域選択手段による各地域の選択回数を計数する。選択回数が多い(又は少ない)地域とは、歌い手が攻略を所望することが多い(又は少ない)地域である。換言すれば、このような地域は、人気がある(又は人気がない)地域である。
【0036】
設定手段は、計数手段の計数結果に基づいて、各地域に関連付けられている楽曲に係る判定基準を設定する。このとき、設定手段は、例えば人気がある(又は人気がない)地域に関連付けられている楽曲の判定基準として、高い(又は低い)所定点数を設定する。つまり、本発明のカラオケ装置では、人気がある地域の攻略は困難であり、人気がない地域の攻略は容易である。
この結果、歌い手は、人気がある地域のみならず、人気がない地域も選択するようになる。従って、人気の有無による地域間の不公平感が緩和される。
【発明の効果】
【0037】
第1発明のカラオケ装置及び第6発明の楽曲再生方法による場合、選択可能な楽曲が歌い手に提示されるため、カラオケに慣れていない歌い手であっても、自分が何を歌えばよいのか悩む必要がない。また、カラオケに慣れている歌い手に対し、歌い手自身の定番曲以外の楽曲に挑戦する機会を与えることができる。更に、提示される楽曲が地域色を有する場合には、好みの地域に関係が深い楽曲を歌唱するという積極的な理由を歌い手に与えることができる。
【0038】
第2発明のカラオケ装置による場合、カラオケの採点結果とは直感的には結びつき難い国盗り合戦的なゲームが執り行なわれるため、面白みも意外性もある。このとき、選択地域及び他の地域の表示態様を視認することによって、歌い手は、自身の歌唱力の高低、並びにゲームの勝敗及び進行状況等を容易に把握することができる。
【0039】
しかも、選択地域の攻略に際して選択可能な楽曲が歌い手に提示されるため、カラオケに慣れていない歌い手であっても、自分が何を歌えばよいのか悩む必要がない。また、カラオケに慣れている歌い手に対し、歌い手自身の定番曲以外の楽曲に挑戦する機会を与えることができる。更に、提示される楽曲はゲームに直結しているため、提示された楽曲を選択する積極的な理由を歌い手に与えることができる。更にまた、提示される楽曲が地域色を有する場合には、例えば、地域毎にランダムな楽曲が関連付けられている場合よりも、選択地域を攻略しているという実感を歌い手に与えることができる。
【0040】
ところで、特許文献2に記載のカラオケ競技スコアボード装置及び特許文献3に記載の通信カラオケ管理システムは、結局のところ、採点結果を点数表示しているだけに過ぎず、面白みに欠けるきらいがある。
特許文献1に記載のカラオケ装置は、仮想的なオーディションが催されるという点で面白みがあるが、歌手のオーディションであれば、当然、楽曲が歌唱されるため、意外性に乏しい。
【0041】
一方、特許文献4に記載のカラオケゲームシステムでは、カラオケの採点結果とは直感的には結びつき難い対戦ゲームが執り行なわれる。従って、このようなカラオケゲームシステムには、面白みも意外性もあるといえる。しかしながら、このようなカラオケゲームシステムは、表示された楽曲を選択する積極的な理由を歌い手に与えるものではない。
つまり、本発明のカラオケ装置は、従来のものに比べて娯楽性が高く、しかもユーザフレンドリである。
【0042】
第3発明のカラオケ装置による場合、選択地域の表示態様を段階的又は連続的に変更するため、各地域のゲーム上の状況を、2値(例えば占領済/未占領のみ)ではなく多値(例えば0%〜100%の占領状態)で表わすことができる。
【0043】
第4発明のカラオケ装置による場合、各地域の攻略難易度的な要素として、何らかの特色を有する判定基準を設定することができるため、例えば戦略性のあるゲーム、又は公平感のあるゲーム等を提供することができる。
【0044】
第5発明のカラオケ装置による場合、各地域の人気の有無に応じて各地域の攻略難易度を設定することができるため、更にエキサイティングなゲームを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施の形態に係るカラオケ装置を含む通信カラオケシステムの構成を模式的に示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る通信カラオケシステムが備えるサーバの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る通信カラオケシステムの楽曲DB(Data Base )に記憶してあるデータの一例を示す模式図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る通信カラオケシステムが備えるコマンダの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る通信カラオケシステムのディスプレイに表示される初期画面の一例を示す模式図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る通信カラオケシステムのディスプレイに表示される採点結果画面の一例を示す模式図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る通信カラオケシステムのディスプレイに表示される採点結果画面の他の一例を示す模式図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る通信カラオケシステムの地域楽曲テーブルに記憶してあるデータの一例を示す模式図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る通信カラオケシステムの順位係数テーブルに記憶してあるデータの一例を示す模式図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る通信カラオケシステムの攻略状況テーブルに記憶してあるデータの一例を示す模式図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る通信カラオケシステムで実行されるカラオケ遊戯処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態に係る通信カラオケシステムで実行されるカラオケ遊戯処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態に係る通信カラオケシステムで実行されるカラオケ遊戯処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態に係る通信カラオケシステムで実行されるカラオケ遊戯処理及び楽曲配信処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0047】
図1は、本発明の実施の形態に係るカラオケ装置を含む通信カラオケシステム6の構成を模式的に示す説明図である。
本実施の形態の通信カラオケシステム6は、カラオケ店で使用される。カラオケ店は、中央店舗20と、各地に建設されているカラオケ店舗21,21,…とを所有している。
中央店舗20には、サーバ1が設置されている。
【0048】
各カラオケ店舗21には、複数の個室2R,2R,…が設けられている。各個室2Rには、サーバ1のクライアントであるコマンダ4、及びコマンダ4を遠隔操作するためのリモコン(リモートコントローラ)5が1台ずつ設置されている。更に、各カラオケ店舗21には、ルータ31、LAN(Local Area Network)32、及び通信機33が設置されている。
サーバ1と各コマンダ4とは、通信網N、ルータ31、及びLAN32を介して、通信可能に接続されている。
【0049】
なお、個室2Rに、複数台のコマンダ4,4,…又はリモコン5,5,…が設置されていてもよい。
以下では、コマンダ4が、本発明の実施の形態におけるカラオケ装置として機能する場合を説明する。
【0050】
図2は、サーバ1の構成を示すブロック図である。
サーバ1は、互いに通信線又はバス等を介して適宜に接続されているCPU(Central Processing Unit )10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、記憶部13、及び通信部14を備える。
CPU10はサーバ1の制御中枢であり、RAM12を作業領域として用い、ROM11及び/又は記憶部13に記憶されたコンピュータプログラム及び各種データに従って装置各部を制御し、各種処理を実行する。
【0051】
記憶部13は、ハードディスク又は不揮発性半導体メモリ等を用いてなる。記憶部13には、例えば、コンピュータをサーバ1として機能させるためのコンピュータプログラム及び各種データが記憶されている。
また、記憶部13には、楽曲DB13aが格納されている。
【0052】
図3は、楽曲DB13aに記憶してあるデータの一例を示す模式図である。
楽曲DB13aには、楽曲ID、曲名、歌手名、及び楽曲データが関連付けて記憶されている。即ち、楽曲DB13aの1レコード(1行)には、4フィールド(4列)分のデータが含まれている。以下では、1レコード分のデータを、楽曲情報という。
図中の楽曲IDS001,楽曲IDS002,…夫々は、カラオケ曲である楽曲の識別情報であり、曲名1,曲名2,…夫々は、当該楽曲の名称である。また、歌手名1,歌手名2,…夫々は、当該楽曲を歌唱する職業歌手の氏名であり、楽曲データ1,楽曲データ2,…夫々は、当該楽曲をコマンダ4にて再生するためのデータである。
【0053】
図2に示す通信部14は、サーバ1と通信網Nとのインタフェースである。
なお、サーバ1は、1台のコンピュータを用いて実現される構成に限定されず、複数台のコンピュータによる用いて実現される構成でもよい。
【0054】
図1及び図2に示す通信網Nは、サーバ1とコマンダ4,4,…との間で各種データを送受信するための専用通信回線であり、光ファイバ通信網、ADSL回線、又は公衆電話回線等を用いてなる。なお、通信網Nは、非専用通信回線であってもよい。
【0055】
図1に示すルータ31は、通信網N及びLAN32夫々に接続されており、図示しないハードディスクを内蔵している。ルータ31は、サーバ1と、カラオケ店舗21内の各コマンダ4との通信を中継する中継機であり、例えば、サーバ1が通信網Nを介して配信した各種データを、まず、ハードディスクに書き込み、次に、ハードディスクから読み出した各種データを、コマンダ4,4,…へLAN32を介して配信する。この結果、ルータ31は、各種データをバックアップすることができ、また、コマンダ4,4,…間の各種データの共有を図ることができる。
【0056】
LAN32は通信ケーブルを用いてなる。
通信機33はLAN32に接続されており、無線機であるリモコン5をLAN32に接続するためのアクセスポイントとして機能する。
【0057】
歌い手は、カラオケ店の客として個室2Rに入室し、個室2Rで楽曲を歌唱すると共に、後述の国盗り合戦ゲームを遊戯する。このために、歌い手は、個室2Rに配されているリモコン5を操作することによって、後述するような地域の選択、及び楽曲の選択等を行なう。
リモコン5は、ペンタッチセンサを有する液晶パネルを備えたボード型の遠隔操作装置であり、同一の個室2Rに設置されているコマンダ4とリモコン5とは、赤外線通信によって、互いに関連付けられる。
【0058】
互いに関連付けられたコマンダ4とリモコン5とは、歌い手によるリモコン5の操作内容を示す操作データ、及び、リモコン5の液晶パネルに表示すべき画像データ等を、LAN32及び通信機33を介して送受信する。ただし、リモコン5と通信機33との通信は無線で行なわれ、通信機33とコマンダ4との通信は有線で行なわれる。
なお、LAN32は無線LANであってもよい。また、コマンダ4とリモコン5とが直接的に通信してもよい。更に、リモコン5が、コマンダ4を介さず直接的にサーバ1と通信してもよい。
【0059】
図4は、コマンダ4の構成を示すブロック図である。
コマンダ4は、カラオケ専用機であり、装置本体41と、装置本体41に外付けされているディスプレイ42、マイク(マイクロフォン)43、及びスピーカ44とを備える。
【0060】
ディスプレイ42は、CRT(Cathode-Ray Tube)、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等を用いてなる表示装置である。装置本体41に接続されることによって、ディスプレイ42には、所定時代の日本地図又は世界地図の一部若しくは全部が表示される。つまり、ディスプレイ42は、本発明の実施の形態における地図表示手段として機能する。
【0061】
なお、楽曲の再生中は、地図のみならず楽曲の歌詞もディスプレイ42に表示されてもよい。また、地図と地図以外の適宜の映像(例えば楽曲のイメージに即した動画像)とが、リモコン5の操作に応じて適宜に切り換え表示されてもよい。
【0062】
マイク43は、楽曲を歌唱する歌い手が使用する集音装置である。装置本体41に接続されることによって、マイク43は、歌い手の歌唱結果としての音声を受け付ける。即ち、マイク43は、本発明の実施の形態における音声受付手段として機能する。
スピーカ44は、楽曲を再生するための音声出力装置である。装置本体41に接続されることによって、スピーカ44は、楽曲データに基づいて楽曲を再生する。スピーカ44は、本発明の実施の形態における再生手段として機能する。
ここで、本実施の形態における国盗り合戦ゲームの概要を説明する。国盗り合戦ゲームは、リモコン5で所定の開始操作がなされた場合に開始される。
【0063】
図5は、ディスプレイ42に表示される初期画面の一例を示す模式図である。
国盗り合戦ゲームが開始されると、ディスプレイ42には、戦国時代の西日本の地図が表示される。この地図には8つの地域が含まれており、各地域は、織田信長及び宇喜多直家等の戦国武将、並びに雑賀一揆衆夫々の勢力範囲に対応している。
以下では、各地域を区別する場合、織田信長及び宇喜多直家等の勢力範囲を織田領及び宇喜多領等といい、雑賀一揆衆の勢力範囲を雑賀領という。
【0064】
戦国時代は、実際に国盗り合戦が行なわれていた時代であるため、戦国時代の地図を表示することによって、歌い手に、これが国盗り合戦ゲームであることを理解させ易いという利点がある。また、歌い手が自らを戦国武将に見立ててゲームを楽しむことができるため、歌い手がゲームに熱中し易いという利点もある。
歌い手は、8つの地域全てを完全に占領することが目的の国盗り合戦ゲームを行なう。
同一の個室2Rに複数の歌い手が存在する場合、彼らは、例えば交替で楽曲を歌唱し、一の歌い手が苦手とする楽曲を他の歌い手が歌唱するといった手法で、協力して国盗り合戦ゲームを行なう。
【0065】
ゲーム開始時には、歌い手によって占領されている地域は存在しない。即ち、全ての地域は占領率0%の地域である。占領率0%の地域は、例えば赤色(図中右下がりの下線)で示される。即ち、各地域の占領率0%に対応する表示態様は、この地域を赤色で塗り潰すことである。つまり、図5には、全ての地域が占領率0%である状態が示されている。
【0066】
まず、歌い手は、リモコン5にて地域選択操作を行なうことによって、8つの地域の地域の内、攻略を所望する地域(即ち選択地域)を選択する。例えば、歌い手は、長宗我部領(現在の四国地方)を選択する。なお、選択地域と選択地域以外とを区別するために、選択地域は、例えば黄色で塗り潰されてもよい。
【0067】
選択地域が選択されると、ディスプレイ42には、選択地域に関連付けられている複数の楽曲の曲名及び歌手名等と、選択地域を完全に占領するために必要な点数(以下、完全攻略点数という)と、選択地域を概ね占領するために必要な点数(以下、中途攻略点数という)が表示される。完全攻略点数は、中途攻略点数よりも高い。例えば、完全攻略点数は、中途攻略点数に5点を加算した点数である。
【0068】
完全攻略点数及び中途攻略点数夫々が高い選択地域は、攻略が困難な(即ち攻略難易度が高い)地域である。一方、完全攻略点数及び中途攻略点数夫々が低い選択地域は、攻略が容易な(即ち攻略難易度が低い)地域である。
選択地域に関連付けられる楽曲は、例えば当該地域の民謡、又は当該地域出身の職業歌手が歌唱する歌謡曲等である。このため、各地域に関連付けられている楽曲は、ある種の地域色を有する。
なお、異なる複数の地域(例えば、龍造寺領、大友領、及び島津領)夫々に、同一の楽曲(例えば、九州地方で放送されているローカル番組の主題歌)が関連付けられていてもよい。
【0069】
歌い手は、ディスプレイ42の表示内容を参照しつつ、リモコン5にて楽曲選択操作を行なうことによって、歌唱を所望する楽曲(以下、選択楽曲という)を選択する。例えば、歌い手は、高知県の民謡である『よさこい節』を選択する。
すると、選択楽曲がスピーカ44から出力されるため、歌い手は、マイク43を持って歌唱する。
【0070】
歌唱終了後、歌い手の歌唱結果が採点される。採点結果は、0点から100点までの点数で表わされる。
採点結果が完全攻略点数以上であれば、歌い手は、選択地域の攻略に完全に成功したことになる。このため、選択地域は、歌い手によって完全に占領される(占領率100%)。このとき、選択地域の表示態様は、占領率100%に対応した表示態様に変更される。ここで、各地域の占領率100%に対応する表示態様とは、この地域を濃い緑色で塗り潰すことである。
【0071】
図6は、ディスプレイ42に表示される採点結果画面の一例を示す模式図である。図6には、長宗我部領が占領率100%であり、他の地域が占領率0%である状態が示されている。
図5では赤色で塗り潰されていた長宗我部領は、歌い手が攻略に完全に成功することによって、図6に示すように、濃い緑色(図中右上がりの細かいハッチング)で塗り潰される。
歌い手は、ディスプレイ42に表示されている長宗我部領が赤色から濃い緑色に変色したことを視認する。このとき、歌い手は、選択地域を完全に占領することができたことを容易に理解する。また、歌い手は、自分の歌唱力が非常に高いことを容易に理解する。
【0072】
採点結果が、完全攻略点数未満、且つ、中途攻略点数以上であれば、歌い手は、選択地域の攻略に大凡成功したことになる。このため、選択地域は、歌い手によって概ね占領される(占領率50%)。このとき、選択地域の表示態様は、占領率50%に対応した表示態様に変更される。ここで、各地域の占領率50%に対応する表示態様は、この地域を薄い緑色で塗り潰すことである。
図7は、ディスプレイ42に表示される採点結果画面の他の一例を示す模式図である。図7には、長宗我部領が占領率50%であり、他の地域が占領率0%である状態が示されている。
【0073】
図5では赤色で塗り潰されていた長宗我部領は、歌い手が攻略に大凡成功することによって、図7に示すように、薄い緑色(図中右上がりの粗いハッチング)で塗り潰される。
歌い手は、ディスプレイ42に表示されている長宗我部領が赤色から薄い緑色に変色したことを視認する。このとき、歌い手は、選択地域を概ね占領することができたことを容易に理解する。また、歌い手は、自分の歌唱力がそれなりに高いことを容易に理解する。
【0074】
採点結果が、中途攻略点数未満の場合、歌い手は、選択地域の攻略に失敗したことになる。このため、選択地域を占領することはできない。選択地域の占領率は0%のままであるため、選択地域の表示態様は変更されず、図5に示すような赤色のままである。従って、歌い手が選択地域の攻略に失敗したときの採点結果画面は、図5に示す初期画面と同様である。
歌い手は、ディスプレイ42に表示されている長宗我部領が赤色のままであることを視認する。このとき、歌い手は、選択地域を占領できなかったことを容易に理解する。また、歌い手は、自分の歌唱力が低いことを容易に理解する。
【0075】
以上のように、ディスプレイ42に表示される採点結果表示画面では、選択地域の表示態様の変化/維持というかたちで、採点結果が示される。なお、このような地図と共に、採点結果を示す点数もディスプレイ42に表示される構成でもよい。
採点結果が表示された後、歌い手は、再び選択地域の選択を行なう。ただし、歌い手は、占領率100%の地域を選択することはできない。従って、全ての地域が占領率100%に達した場合に、国盗り合戦ゲームは終了する。また、各地域の占領率の高低に拘らず、リモコン5で所定の終了操作がなされた場合に、国盗り合戦ゲームは終了する。
【0076】
このように、歌い手が各地域の攻略に完全に成功することによって、各地域は、占領率0%を示す赤色(図5参照)又は50%を示す薄い緑色(図7参照)から、100%を示す濃い緑色(図6参照)に変色する。また、歌い手が各地域の攻略に大凡成功することによって、各地域は、占領率0%を示す赤色(図5参照)から50%を示す薄い緑色(図6参照)に変色する。つまり、各地域の表示態様は、0%、50%、及び100%という段階的な占領率に応じて、赤色、薄い緑色、及び濃い緑色というように段階的に変更される。
【0077】
ただし、歌い手が各地域の攻略に大凡成功しても、各地域が、占領率50%を示す薄い緑色(図6参照)のままに維持されることがある。つまり、完全に占領したわけではない地域で攻略に大凡成功しても、占領率を上昇させることはできない。
また、歌い手が各地域の攻略に失敗することによって、各地域は、占領率0%を示す赤色(図5参照)のままに維持されるか、又は、占領率50%を示す薄い緑色(図6参照)から占領率0%を示す赤色(図5参照)に変色する。つまり、完全に占領したわけではない地域で攻略に失敗すると、歌い手は、この地域から撤退させられることになる。
【0078】
なお、占領率は、例えば0%、20%、40%、…、及び100%の6段階であってもよい。この場合、占領率と、各地域に付与される城型のマークの個数とが対応していてもよい。ここで、城型のマークは、歌い手が占領の証として当該地域に建設した城を意味する。そして、占領率0%の地域には城型のマークは表示されず、占領率20%、40%、…、及び100%の地域には、城型のマークは、1個、2個、…、及び5個付与される。
また、占領率は、例えば0%から100%までの連続的なものであってもよい。この場合、占領率の変化と、各地域の色彩のグラデーション状の変化とが対応していてもよい。
【0079】
なお、各地域の表示態様は、視覚的に容易に判別することが可能なものであれば、色彩の差異、又はマークの個数の多寡等に限定されず、模様の差異、単位面積あたりのドットの個数の多寡、又は各地域に配された棒グラフ若しくは城型のマークの高低等であってもよい。
【0080】
ところで、歌い手が、他の地域に比べて面積が広い地域から順に選択地域を選択する傾向にある場合、織田領、毛利領、及び島津領等は、他の地域に比べて選択される回数(以下、地域選択回数という)が多くなり、雑賀領、宇喜多領、及び大友領等は、他の地域に比べて地域選択回数が少なくなる。このとき、織田領、毛利領、及び島津領等に関連付けられている楽曲は、歌い手によって何度も歌唱されるが、雑賀領、宇喜多領、及び大友領等に関連付けられている楽曲は、歌い手によって歌唱されることがほとんどないかもしれない。
【0081】
このような地域間格差を狭めるためには、地域選択回数が多い(即ち人気がある)地域の攻略難易度を高くし、地域選択回数が少ない(即ち人気がない)地域の攻略難易度を低くすることが考えられる。
例えば、広い毛利領を攻略するときの完全攻略点数及び中途攻略点数は、88点及び83点になる。一方、狭い宇喜多領を攻略するときの完全攻略点数及び中途攻略点数は、72点及び67点になる。
【0082】
完全攻略点数及び中途攻略点数を参照した歌い手は、ハイリスクハイリターンを目論んで毛利領を攻略するか、ローリスクローリターンを目論んで宇喜多領を攻略するかを考慮することができる。
また、複数の歌い手が存在するのならば、歌唱が得意な歌い手が毛利領の攻略を引き受け、歌唱が苦手な歌い手に宇喜多領の攻略を任せる、といったような役割分担も可能となる。
【0083】
なお、完全攻略点数及び中途攻略点数は、選択回数に基づいて設定される構成に限定されるものではない。例えば、当該地域の史実又はゲーム設定としての石高、兵力、若しくは戦国武将の強さ等に応じて、完全攻略点数及び中途攻略点数が設定されてもよい。
或いは、当該地域の面積、現在の人口、財政状況、又は出身有名人の多寡等に応じて、完全攻略点数及び中途攻略点数が設定されてもよい。
【0084】
次に、装置本体41について説明する。
図4に示すように、装置本体41は、互いに通信線又はバス等を介して適宜に接続されているCPU60、ROM61、RAM62、記憶部63、第1通信部64、第2通信部65、映像処理部66、採点部67、音声入力部68、及び音声出力部69を備える。
CPU60はコマンダ4の制御中枢であり、RAM62を作業領域として用い、ROM61及び/又は記憶部63に記憶されたコンピュータプログラム及び各種データに従って装置各部を制御し、各種処理を実行する。
【0085】
記憶部63は、ハードディスク又は不揮発性半導体メモリ等を用いてなる。記憶部63には、コンピュータを、本発明の実施の形態における楽曲再生方法を実現するコマンダ4として機能させるためのコンピュータプログラム及び各種データ(例えば、ディスプレイ42に表示すべき地図の映像データ)が記憶されている。このコンピュータプログラムには、本発明の実施の形態におけるコンピュータプログラムが含まれている。
【0086】
また、記憶部63には、配信楽曲DB63a、地域楽曲テーブル63b、順位係数テーブル63c、及び攻略状況テーブル63dが格納されている。
記憶部63に記憶すべきコンピュータプログラム及び各種データは、例えば、コマンダ4の製造時に与えられてもよく、コマンダ4をカラオケ店舗21に設置した後で、サーバ1から配信されてもよい。或いは、コンピュータプログラム及び各種データは、可搬性を有する記録媒体に記録された状態で配布されてもよく、記憶部63にインストールせずに記録媒体又は配信元から読み取られて直接的に実行される構成でもよい。
【0087】
また、記憶部63に記憶されたコンピュータプログラム及び各種データは、都度更新(即ち追加、修正、又は削除等)されてもよい。例えば、後述するように地域楽曲テーブル63bに記憶されている楽曲IDは、新曲が発表されたときに、又は各楽曲の流行り廃りに応じて、新たな楽曲IDに置換されてもよい(図8参照)。
【0088】
配信楽曲DB63aは、サーバ1の楽曲DB13aと同様の構成である。ただし、配信楽曲DB63aには、サーバ1が配信した楽曲情報が先入れ先出し式に所定レコード数まで記憶される。換言すれば、配信楽曲DB63aには、楽曲DB13aが記憶している楽曲情報が全て記憶されるわけではない。
楽曲情報は、サーバ1から配信されて、配信楽曲DB63aに記憶される。そして、配信楽曲DB63aに記録されている楽曲情報の内の楽曲データが、採点部67及び音声出力部69へ出力される。
【0089】
図8は、地域楽曲テーブル63bに記憶してあるデータの一例を示す模式図である。
地域楽曲テーブル63bには、地域、地域選択回数、選択回数順位、楽曲ID、基本判定基準、及び最終判定基準が関連付けて記憶されている。ただし、1の地域には各1の地域選択回数及び選択回数順位が関連付けられるが、1の地域には複数の楽曲IDが関連付けられる。また、1の楽曲IDには、各1の基本判定基準及び最終判定基準が関連付けられる。
図中の地域1,地域2,…夫々は、ディスプレイ42に表示される地図に含まれる複数の地域の内の何れかである。
【0090】
地域選択回数N1,地域選択回数N2,…夫々は、当該地域が歌い手によって選択された回数である。従って、当該地域が選択される都度、地域選択回数は“1”ずつインクリメントされる。
選択回数順位R1,選択回数順位R2,…夫々は、地域選択回数の多さの順位であり、地域選択回数を多いものから順にソートすることによって容易に求められる。従って、地域選択回数がインクリメントされれば、選択回数順位は変化する可能性がある。
【0091】
楽曲IDS001,楽曲IDS002,…夫々は、当該地域に関連付けられている楽曲の識別情報であり、楽曲IDを用いて配信楽曲DB63a又は楽曲DB13aを検索すれば、当該楽曲の曲名、歌手名、及び楽曲データが得られる。従って、地域楽曲テーブル63bは、本発明の実施の形態における地域楽曲記憶手段として機能する。
基本判定基準B001,基本判定基準B002,…夫々は、歌い手の歌唱結果を採点する際に用いられる判定基準点数の基本値である。本実施の形態における基本判定基準は、異なる楽曲の基本判定基準であっても、同一のもの(具体的には80点)が用いられる。
【0092】
最終判定基準J001,最終判定基準J002,…夫々は、前述の例では、完全攻略点数に相当する。中途攻略点数は、最終判定基準から5点を減算することによって求められる。最終判定基準は、後述するように求められるため、当該地域の選択回数順位の変更に伴い、変更される。
なお、基本判定基準は、楽曲毎に異なっていてもよい。この場合、例えば、歌唱が容易(又は困難)な楽曲に対して、高い(又は低い)基本値が与えられる。つまり、易しい(又は難しい)楽曲を歌唱するときには、攻略難易度は高く(又は低く)なる。
【0093】
図9は、順位係数テーブル63cに記憶してあるデータの一例を示す模式図である。
順位係数テーブル63cには、選択回数順位と判定係数とが関連付けて記憶されている。
選択回数順位は、地域楽曲テーブル63bにおける選択回数順位に対応する。
順位係数テーブル63cは、地域楽曲テーブル63bに記憶される最終判定基準を求める際に使用される。
【0094】
更に詳細には、地域選択回数に基づくソートによって選択回数順位がr(rは自然数)位であった地域に関連付けるべき最終判定基準は、順位係数テーブル63cにおいてr位に関連付けられている判定係数と、地域楽曲テーブル63bにおいて選択回数順位がr位の地域に関連付けられている基本判定基準とを乗算することによって得られる。
具体的には、選択回数順位が1位であった地域に関連付けるべき最終判定基準は、80点に係数1.2を乗算した結果である96点であり、選択回数順位が6位以下であった地域に関連付けるべき最終判定基準は、80点に係数0.7を乗算した結果である56点である。
【0095】
ここで、地域選択回数が互いに等しい地域が複数存在する場合、コマンダ4は、このような複数の地域全部がr位であると看做してもよく、このような複数の地域夫々を、地域選択回数以外の基準で更にソートしてもよい。また、全ての地域の地域選択回数が互いに等しい場合には、例えば、全ての地域について判定係数1.0 を用いればよい。
ところで、地域楽曲テーブル63bにおいて選択回数順位が変化すれば、最終判定基準は、変更後の順位に応じた点数に変更されるべきである。
【0096】
しかしながら、1回のゲーム中に、最終判定基準である完全攻略点数、及び中途攻略点数が変化すると、歌い手が混乱し、場合によっては、国盗り合戦ゲームの娯楽性及びゲーム性等を損なう虞がある。何故ならば、前述の例であれば、宇喜多領、即ち、完全攻略点数及び中途攻略点数が低い地域を繰り返し選択し、わざと攻略に失敗し続けることによって、宇喜多領の選択回数順位を毛利領の選択回数順位よりも上昇させれば、毛利領の完全攻略点数及び中途攻略点数が減少し、攻略し易くなる、という裏技が生じるからである。
【0097】
ゆえに、本実施の形態においては、選択回数順位及び最終判定基準の演算は、ゲーム開始時に1回だけ実行する。そして、歌い手が国盗り合戦ゲームを遊戯している間は、地域楽曲テーブル63bにおいて、地域選択回数のインクリメントは都度実行するものの、選択回数順位及び最終判定基準は固定値とする。
【0098】
図10は、攻略状況テーブル63dに記憶してあるデータの一例を示す模式図である。
攻略状況テーブル63dには、地域、採点結果、及び占領率が関連付けて記憶されている。
地域は、地域楽曲テーブル63bにおける地域に対応する。
採点結果は、当該地域に関連付けられている楽曲が歌唱された場合に求められた採点結果の内、最も新しいものである。当該地域に関連付けられている楽曲がまだ歌唱されていない場合、採点結果は記憶されない。
占領率は、当該地域の占領率であり、デフォルトは0%である。占領率は、攻略の成功又は失敗に応じて変更される。
【0099】
図10には、参考として、選択回数順位及び最終判定基準も記載してある。図10の例では、地域1,地域2,…の選択回数順位が1位,2位,…である。また、最終判定基準には、完全攻略点数と、括弧書きで中途攻略点数とが記載されている。
また、図10には、地域1、地域2、及び地域3夫々に関連付けられている楽曲を歌唱した結果として、各85点の採点結果が得られ、且つ、地域4はまだ選択されていない場合を例示している。
【0100】
採点結果は同じであっても、地域1、地域2、及び地域3夫々の占領率は異なる。何故ならば、85点という採点結果は、選択回数順位が1位の地域1では中途攻略点数未満であり、選択回数順位が2位の地域2では中途攻略点数以上且つ完全攻略点数未満であり、選択回数順位が3位の地域3では完全攻略点数以上だからである。
地域4はまだ選択されていないため、占領率はデフォルトのままである。
【0101】
図4に示す第1通信部64は、コマンダ4とLAN32とのインタフェースである。
第2通信部65は、コマンダ4自身とリモコン5とを関連付けるための赤外線通信を行なう。
映像処理部66には、ディスプレイ42が接続される。CPU60は、映像処理部66を介して、ディスプレイ42に地図を表示させ、また、各地域の表示態様を変更する。
【0102】
採点部67には、音声入力部68から音声データが入力される。また、採点部67には、再生中の楽曲の楽曲データが入力される。採点部67は、自身に入力された音声データが示す歌唱結果と楽曲データが示す主旋律とに基づいて、歌唱結果並びに主旋律夫々における音高、音量、及びリズム等を比較する。そして、採点部67は、比較結果に基づいて歌唱結果を採点する。採点部67は、本発明の実施の形態における採点手段として機能する。
【0103】
音声入力部68にはマイク43が接続される。マイク43は、アナログの音声を音声入力部68に与える。音声入力部68は、A/D変換機能を有しており、与えられた音声をサンプリングすることによって、デジタルの音声データへ変換する。そして、音声入力部68は、音声データを採点部67及び音声出力部69夫々へ出力する。
音声出力部69にはスピーカ44が接続される。音声出力部69はD/A変換機能を有しており、自身に入力されたデジタルの音声データ及び/又は楽曲データを、アナログの音声及び/又は楽曲へ変換してからスピーカ44に与える。このとき、スピーカ44からは音声及び/又は楽曲が出力される。
【0104】
なお、コマンダ4を構成するハードウェアの一部、例えば、採点部67が有する機能を、CPU10が、ソフトウェア的に実現してもよい。この場合、CPU60が本発明の実施の形態における採点手段として機能する。
また、コマンダ4は、カラオケ専用機に限定されず、汎用のコンピュータ、又は家庭用ゲーム機のコンピュータを用いて構成されたものであってもよい。
【0105】
図11〜図13は、通信カラオケシステム6で実行されるカラオケ遊戯処理の手順を示すフローチャートであり、図14は、通信カラオケシステム6で実行されるカラオケ遊戯処理及び楽曲配信処理の手順を示すフローチャートである。図14に示すカラオケ遊戯処理は、図11〜図13に示すカラオケ遊戯処理を抜粋したものである。カラオケ遊戯処理はコマンダ4にて実行され、楽曲配信処理はサーバ1にて実行される。
【0106】
図11に示すように、コマンダ4のCPU60は、リモコン5にて開始操作がなされたか否かを判定する(S11)。更に詳細には、S11におけるCPU60は、リモコン5にて開始操作がなされたことを示す操作データを受信したか否かを判定する。
開始操作がなされていない場合(S11でNO)、CPU60は、S11の処理を繰り返し実行する。
【0107】
開始操作がなされた場合(S11でYES)、CPU60は、ディスプレイ42に地図を表示させる(S12)。このために、CPU60は、記憶部63から所要の映像データを読み出し、読み出した映像データに基づく地図を、映像処理部66を介して、ディスプレイ42に表示させる。このとき、各地域の地名も表示されることが望ましい。
【0108】
S12の処理終了後、又は、S12の処理と同時的に、CPU60は、地域楽曲テーブル63bに記憶されている地域選択回数に基づき、各地域の選択回数順位を演算し、地域楽曲テーブル63bに上書き記憶させる(S13)。
次に、CPU60は、S13で演算した選択回数順位に基づき、順位係数テーブル63cを参照しつつ、最終判定基準を演算し、地域楽曲テーブル63bに上書き記憶させる(S14)。S14におけるCPU60は、本発明の実施の形態における設定手段として機能する。
更に、CPU60は、攻略状況テーブル63dに記憶してある採点結果及び占領率をデフォルトの採点結果及び占領率にリセットする(S15)。
【0109】
S12〜S15の処理終了後、CPU60は、地域の選択を受け付ける(S16)。ただし、S16の処理においては、攻略状況テーブル63dを参照し、占領率100%が関連付けられている地域の選択は受け付けないようにする必要がある。
このとき、歌い手は、ディスプレイ42に表示された地図を視認しながらリモコン5を操作することによって、攻略を所望する地域を選択する。
【0110】
次に、CPU60は、リモコン5にて地域選択操作がなされたか否かを判定し(S17)、まだ地域選択操作がなされていない場合は(S17でNO)、S17の処理を繰り返し実行する。ここで、地域選択操作とは、所望する地域の名称を入力する操作、又は所望する地域にカーソルを合わせた状態でOKボタンを押す操作等である。S17におけるCPU60は、リモコン5と共に、本発明の実施の形態における地域選択手段として機能する。
【0111】
地域選択操作がなされた場合(S17でYES)、CPU60は、S17でなされた地域選択操作に対応する地域(即ち選択地域)に関連付けて地域楽曲テーブル63bに記憶されている地域選択回数を“1”インクリメントする(S18)。S18におけるCPU60は、本発明の実施の形態における計数手段として機能する。
【0112】
そして、CPU60は、複数曲分の所要の楽曲情報が全て配信楽曲DB63aに記憶されているか否かを判定する(S19)。具体的には、S19の処理は、選択地域に関連付けて地域楽曲テーブル63bに記憶されている楽曲IDと同一の楽曲IDが、全て、配信楽曲DB63aに記憶されているか否かを判定する処理である。
【0113】
複数曲分の所要の楽曲情報の内、少なくとも1つが配信楽曲DB63aに記憶されていない場合(S19でNO)、CPU60は、図11及び図14に示すように、サーバ1に対して、所要の楽曲情報の配信を要求する(S20)。更に詳細には、S20におけるCPU60は、選択地域に関連付けて地域楽曲テーブル63bに記憶されており、且つ、配信楽曲DB63aに記憶されていない楽曲IDを含む楽曲要求データを、サーバ1へ送信する。
次いで、CPU60は、S20で要求した楽曲情報を全て受信したか否かを判定し(S21)、まだ受信していない場合(S21でNO)、S21の処理を繰り返し実行する。
【0114】
図14に示すように、サーバ1のCPU10は、楽曲情報が要求されたか否か、即ち、楽曲要求データを受信したか否かを判定し(S31)、受信していない場合(S31でNO)、S31の処理を繰り返し実行する。
楽曲要求データを受信した場合(S31でYES)、CPU10は、S31で受信した楽曲要求データに含まれている楽曲IDに基づいて、楽曲DB13aから楽曲情報を読み出し(S32)、読み出した楽曲情報を、楽曲要求データを送信してきたコマンダ4へ配信する(S33)。
S33の処理終了後、CPU10は、処理をS31へ戻す。
【0115】
図11及び図14に示すように、S20で要求した楽曲情報を全て受信した場合(S21でYES)、図11に示すように、CPU60は、受信した楽曲情報を配信楽曲DB63aに記憶させる(S22)。
S22の処理終了後、又は、複数曲分の所要の楽曲情報が、全て、配信楽曲DB63aに記憶されている場合(S19でYES)、CPU60は、処理を後述するS41へ移す(図12参照)。
【0116】
なお、所要の楽曲情報が配信楽曲DB63aに記憶されていなくても、ルータ31のハードディスクに記憶されている場合、CPU60は、S20の処理に替えて、所要の楽曲情報の送信をルータ31に要求する処理を実行すればよい。このとき、楽曲情報を要求されたルータ31は、要求された楽曲情報を、コマンダ4へ送信する。
また、S20〜S22及びS31〜S33においては、楽曲情報の内、曲名及び歌手名のみが送受信され、後述するS43の処理で楽曲が選択された後で、選択楽曲の楽曲データが別途送受信される構成でもよい。
【0117】
図12に示すように、CPU60は、選択地域と、選択地域に関連付けて地域楽曲テーブル63bに記憶されている楽曲IDとに基づき、配信楽曲DB63a及び地域楽曲テーブル63bを参照して、選択地域に関連付けられている楽曲の楽曲リストを生成し(S41)、ディスプレイ42に表示させる(S42)。
S41で生成される楽曲リストには、選択地域に関連付けられている楽曲の画曲ID、曲名、及び歌手名と、中途攻略点数及び完全攻略点数とが含まれている。本実施の形態においては、中途攻略点数及び完全攻略点数は、選択地域に関連付けられている全ての楽曲に共通であるため、例えば楽曲リストのトップに1組だけ記載されていればよい。
【0118】
なお、楽曲リストには、選択地域に関連付けられている楽曲が全て含まれていなくてもよい。例えば、楽曲リストには、選択地域に関連付けられているM(MはM≧3の自然数)曲の楽曲の内、m(mは2≦m<Mの自然数)曲のみがリストアップされる。そして、歌い手に選択された楽曲は、次回以降の楽曲リスト生成時にリストアップされないようにしておけば、歌い手が同じ楽曲ばかり歌唱し続けることを抑制することができる。
【0119】
また、S42の処理の結果、ディスプレイ42には、地図と楽曲リストとが共に表示される。このとき、楽曲リストは地図に重なる位置に配されてもよいが、少なくとも選択地域には重ならない位置に配されることが望ましい。
このとき、歌い手は、ディスプレイ42に表示された楽曲リストを視認しながらリモコン5を操作することによって、歌唱を所望する楽曲を選択する。ただし、表示された楽曲リストに所望する楽曲が存在しない場合、又は、楽曲リストに含まれている中途攻略点数及び完全攻略点数に不満がある場合、歌い手は、リモコン5にて地域再選択操作を行なうことによって、選択地域の選択からやり直す。
【0120】
CPU60は、リモコン5にて楽曲選択操作がなされたか否かを判定する(S43)。ここで、楽曲選択操作とは、所望する楽曲の楽曲IDの入力する操作、又は所望する楽曲の曲名にカーソルを合わせた状態でOKボタンを押す操作等である。S43におけるCPU60は、リモコン5と共に、本発明の実施の形態における楽曲選択手段として機能する。
【0121】
まだ楽曲選択操作がなされていない場合(S43でNO)、CPU60は、リモコン5にて地域再選択操作がなされたか否かを判定し(S44)、まだ地域再選択操作がなされていない場合は(S44でNO)、処理をS43へ戻す。
地域再選択操作がなされた場合(S44でYES)、CPU60は、ディスプレイ42に表示されている楽曲リストを消去し(S45)、S18でインクリメントした地域選択回数を“1”デクリメントしてから(S46)、処理をS16へ戻す。
【0122】
楽曲選択操作がなされた場合(S43でYES)、CPU60は、ディスプレイ42に表示されている楽曲リストを消去し(S47)、S43で選択された楽曲の楽曲データに基づいて、楽曲の再生を開始する(S48)。このとき、CPU60は、S43で選択された楽曲の楽曲データを配信楽曲DB63aから読み出して、採点部67及び音声出力部69に与える。この後、音声入力部68では音声から音声データへの変換処理、並びに、音声データを採点部67及び音声出力部69夫々へ出力する処理等が実行される。また、採点部67では歌唱結果が採点される。
【0123】
CPU60は、楽曲の再生が終了したか否かを判定し(S49)、まだ再生中である場合には(S49でNO)、S49の処理を繰り返し実行する。
楽曲の再生が終了した場合(S49でYES)、CPU60は、採点部67による採点結果を取得し(S50)、取得した採点結果を、選択地域に関連付けて攻略状況テーブル63dに上書き記憶させる(S51)。
次に、CPU60は、S50で取得した採点結果と完全攻略点数及び中途攻略点数夫々とを比較することによって、選択地域の占領率を演算する(S52)。
【0124】
更に、CPU60は、図13に示すように、選択地域の表示態様を変更するか否かを判定する(S61)。更に詳細には、S61におけるCPU60は、S52で演算した占領率と、選択地域に関連付けて攻略状況テーブル63dに記憶されている占領率とを比較し、占領率が異なる場合には、表示態様を変更する、と判定する。一方、占領率が等しい場合、S61におけるCPU60は、表示態様を変更しない、と判定する。このようなS61におけるCPU60は、本発明の実施の形態における判定手段として機能する。
【0125】
選択地域の表示態様を変更する、と判定した場合(S61でYES)、CPU60は、選択地域の表示態様を、S52で演算した占領率に応じた表示態様に変更させる(S62)。S62におけるCPU60は、本発明の実施の形態における表示制御手段として機能する。
S62の処理終了後、又は、選択地域の表示態様を変更しない、と判定した場合(S61でNO)、CPU60は、S52で演算した占領率を、選択地域に関連付けて攻略状況テーブル63dに上書き記憶させる(S63)。
【0126】
次に、CPU60は、攻略状況テーブル63dに記憶されている地域全てに占領率100%が記憶されているか否かを判定し(S64)、記憶されている場合(S64でYES)、歌い手が国盗り合戦ゲームに勝利したことを報知する(S65)。S65における報知処理は、ディスプレイ42における所定のメッセージ表示、又はスピーカ44からの所定のファンファーレ出力等を行なう処理である。
【0127】
S65の処理終了後、CPU60は、リモコン5にて終了操作がなされたか否かを判定し(S66)、終了操作がなされた場合(S66でYES)、カラオケ遊戯処理を終了する。また、終了操作がなされていない場合(S66でNO)、S66の処理を繰り返し実行する。
【0128】
攻略状況テーブル63dに100%未満の占領率が記憶されている場合(S64でNO)、CPU60は、リモコン5にて終了操作がなされたか否かを判定し(S67)、終了操作がなされた場合(S67でYES)、カラオケ遊戯処理を終了する。
終了操作がなされていない場合(S67でNO)、CPU60は、処理をS16へ戻す。
なお、S66又はS67の処理実行時に限らず、CPU60は、リモコン5にて終了操作がなされた場合には常に、カラオケ遊戯処理に含まれている全ての処理に割り込んで、カラオケ遊戯処理を終了してもよい。
【0129】
本実施の形態では、S15の処理が実行されるため、歌い手がリモコン5にて開始操作を行なう都度、新たな国盗り合戦ゲームが開始される。しかしながら、国盗り合戦ゲームにおいて全ての地域を完全に攻略するためには長時間を要するため、歌い手にとっては、遊戯中の国盗り合戦ゲームを中断し、後日、改めて続きを遊戯することができる方が好ましい。
【0130】
そこで、S64でNOの場合、リモコン5にて、終了操作のみならず、中断操作も受け付ける構成が考えられる。このような構成においては、CPU60は、例えば、カラオケ遊戯処理の実行時に、中断操作がなされたとき、歌い手のユーザIDを受け付け、受け付けたユーザIDと攻略状況テーブル63dとを関連付けて、サーバ1の記憶部13に登録する処理を実行する。
更に、CPU60は、次回のカラオケ処理の実行時に、S11の処理と共に、歌い手のユーザIDを受け付ける処理も実行し、S11でYESと判定された場合には、前述したようにS12以降の処理を実行する。
【0131】
一方、ユーザIDを受け付けた場合、CPU60は、受け付けたユーザIDに関連付けられている攻略状況テーブル63dをサーバ1から取得する処理を実行する。そして、CPU60は、S15の処理を除くS12以降の処理を実行する。ただし、S12の処理を実行する際に、CPU60は、各地域の表示態様を、攻略状況テーブル63dに記憶されている占領率に応じた表示態様とする。この結果、ディスプレイ42には、前回の国盗り合戦ゲームを中断する直前の状態の地図が表示される。
【0132】
本実施の形態では、1種類の地図にて国盗り合戦ゲームが遊戯されるが、複数種類の時代(例えば戦国時代初期、戦国時代末期、及び現代)、及び/又は、複数種類の場所(例えば東日本、日本全土、及び全世界)に係る地図が選択可能であってもよい。また、異なる地図毎に、国盗り合戦ゲームの難易度又はルールの細部等が異なっていてもよい。
【0133】
例えば、日本地図(又は世界地図)を用いた国盗り合戦ゲームでは、最終判定基準が低めに(又は高めに)演算される。
或いは、戦国時代初期の地図を用いた国盗り合戦ゲームでは、完全攻略点数及び中途攻略点数を開示した状態で歌い手に楽曲を選択させ、戦国時代末期の地図を用いた国盗り合戦ゲームでは、完全攻略点数及び中途攻略点数を隠した状態で歌い手に楽曲を選択させる。後者の場合、完全攻略点数及び中途攻略点数夫々の高低を参照して地域を選択することができないが、各地域の面積、又は戦国武将の知名度等から、各地域の完全攻略点数及び中途攻略点数を推測する楽しみが生じる。
【0134】
更に、本実施の形態では、同一の個室2Rに複数の歌い手が存在する場合、彼らは協力して国盗り合戦ゲームを行なうが、彼らが競争して国盗り合戦ゲームを行なう構成でもよい。この場合、例えば、攻略状況テーブル63dに相当するものを歌い手毎に設け、また、地図上にて、歌い手毎に異なる表示態様で占領率を表わせばよい。
【0135】
具体的には、歌い手Aと歌い手Bとが存在するとき、歌い手Aが占領率100%(又は50%)、且つ、歌い手Bが占領率0%の地域は、濃い緑色(又は薄い緑色)で塗り潰される。歌い手Bが占領率100%(又は50%)、且つ、歌い手Aが占領率0%の地域は、濃い青色(又は薄い青色)で塗り潰される。歌い手A,Bが共に占領率0%(又は50%)の地域は、赤色(又は青緑色)で塗り潰される。
【0136】
このように、複数の歌い手が競争して国盗り合戦ゲームを行なう場合には、占領率100%の地域の選択が可能であってもよい。
例えば、歌い手Aに係る占領率100%の地域を、歌い手Bが選択し、更に、歌い手Bが、歌い手Aの当該地域占領時の採点結果(又は、この採点結果に所定の重み付けを行ない、当該地域の横取りを困難とした点数)を上回る採点結果を得たときに、当該地域は、歌い手Bに係る占領率100%の地域に変更される。
【0137】
この後、歌い手Aが、当該地域を選択し、更に、歌い手Bの採点結果(又は、この採点結果に所定の重み付けを行ない、当該地域の奪還を困難とした点数)を上回る採点結果を得たときに、当該地域は、再び歌い手Aに係る占領率100%の地域に変更される。
【0138】
本実施の形態における地域楽曲テーブル63bには、1の地域に1の楽曲ID群が関連付けて記憶されているが、これに限定されるものではない。例えば、地域楽曲テーブル63bには、1の地域に複数の楽曲ID群が関連付けて記憶されていてもよい。この場合、例えば一の楽曲ID群は、歌謡曲(又は平成元年以後に流行った楽曲)の楽曲IDのみを含み、他の楽曲ID群は、童謡(又は昭和後期に流行った楽曲)の楽曲IDのみを含み、歌い手が、何れかの楽曲ID群を選択することが考えられる。この結果、歌い手の嗜好又は年代等に合わせた楽曲リストを提供することができる。
【0139】
以上のようなコマンダ4では、歌い手毎の採点結果が単純に点数表示されるのではなく、国盗り合戦ゲームの地図における選択地域の表示態様の変化/維持として表されるため、面白み、意外性、及びゲーム性等がある。
しかも、歌い手に対して、歌唱すべき楽曲が予め提示されるため、歌い手が選曲に悩んだり、自身の定番曲ばかり歌唱したりすることが抑制される。しかも、国盗り合戦ゲームに勝利するという目的を達成するために、歌い手は、提示された楽曲を積極的に選択することができる。
従って、このような通信カラオケシステム6を有するカラオケ店は、歌い手を惹きつけ易い。
【0140】
なお、コマンダ4単体が、本発明の実施の形態におけるカラオケ装置として機能する構成に限定されず、例えば、サーバ1及びコマンダ4を用いてなる通信カラオケシステムが、本発明の実施の形態におけるカラオケ装置として機能する構成でもよい。この場合、本発明の実施の形態における再生手段、地図表示手段、地域楽曲記憶手段、地域選択手段、楽曲選択手段、音声受付手段、採点手段、判定手段、表示制御手段、設定手段、及び計数手段の内、一部がサーバ1にて実現され、残部がコマンダ4にて実現される。
【0141】
地域選択手段及び楽曲選択手段がサーバ1にて実現される場合には、サーバ1とリモコン5とが直接的に通信してもよい。
また、設定手段及び計数手段がサーバ1にて実現される場合、サーバ1は、カラオケ店に所属する全てのコマンダ4,4,…夫々において各地域が選択された選択回数を集計し、集計結果に基づいて、最終判定基準を設定する。このとき、各コマンダ4からサーバ1へ、各地域が選択されたことを示すデータ又は各地域が選択された回数を示すデータが送信され、サーバ1から各コマンダ4へ、最終判定基準を示すデータが配信される。
【0142】
このように、サーバ1にて各種集計が行なわれるのであれば、設定手段による最終判定基準の設定を更に多様化させることができる。例えば、歌い手の採点結果を集計し、採点結果が高い歌い手が多い(又は少ない)地域の最終判定基準を高く(又は低く)することが考えられる。或いは、歌唱された楽曲の総数を集計し、集計結果が多い(又は少ない)地域の最終判定基準を高く(又は低く)することが考えられる。また、基本判定基準を、歌い手の採点結果の平均値又は最高値等に基づいて設定することが考えられる。
【0143】
また、サーバ1にて楽曲の選択回数がカラオケ店舗21,21,…毎に集計されるのであれば、地域楽曲記憶手段に、各地域に関連付けられる楽曲として、当該地域に建設されているカラオケ店舗21,21,…で好んで歌唱される楽曲が記憶されていてもよい。この場合、地域楽曲記憶手段は、サーバ1に備えられていればよい。
各地域に関連付けられる楽曲は、本実施の形態のように地域色を有するものに限定されず、新曲、カラオケ店側が歌唱を推奨する楽曲、又はランダムに選択された楽曲等であってもよい。しかしながら、地域色を有する楽曲の方が、当該地域を攻略している実感を歌い手に与え易いという利点がある。
【0144】
本実施の形態の通信カラオケシステム6では、図11〜図14に示すカラオケ遊戯処理及び楽曲配信処理が実行されることによって、国盗り合戦ゲームが提供されるが、これに限定されるものではない。
例えば、通信カラオケシステム6は、リモコン5にてゲーム回避操作も受け付ける構成でもよい。国盗り合戦ゲームの遊戯を望まない場合、歌い手は、リモコン5にてゲーム回避操作を行なう。このとき、CPU60は、図11に示すS13〜S15、S18、図12に示すS46、S50〜S52、図13に示すS61〜S66の処理を省略した状態で、カラオケ遊戯処理及び楽曲配信処理を実行する。
【0145】
この結果、歌い手は、国盗り合戦ゲームとは無関係に、所望の地域を選択し、選択地域に関連付けられている楽曲を歌唱することができる。この場合、歌い手は、攻略の成否、及びゲームの勝敗等を気にすることなく、任意の地域、及び提示された楽曲の内の任意の楽曲を選択することができる。このとき、歌い手が歌唱結果の採点を望むならば、CPU60は、S50の処理を実行し、次に、得られた採点結果を、ディスプレイ42にて点数表示させる処理を実行すればよい。
【0146】
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、本発明の効果がある限りにおいて、コマンダ4又は通信カラオケシステム6に、実施の形態に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
【符号の説明】
【0147】
4 コマンダ(カラオケ装置)
40 CPU(地域選択手段,楽曲選択手段,判定手段,表示制御手段,設定手段,計数手段)
42 ディスプレイ(地図表示手段)
43 マイク(音声受付手段)
44 スピーカ(再生手段)
5 リモコン(地域選択手段,楽曲選択手段)
63b 地域楽曲テーブル(地域楽曲記憶手段)
67 採点部(採点手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽曲データに基づいて楽曲を再生する再生手段を備えるカラオケ装置において、
所定時代の日本地図又は世界地図の一部若しくは全部を表示する地図表示手段と、
該地図表示手段に表示される地図に含まれる複数の地域、及び、各地域に関連付けられている複数の楽曲を記憶する地域楽曲記憶手段と、
前記複数の地域の内、何れかひとつの選択を受け付ける地域選択手段と、
前記再生手段が再生すべき楽曲として、前記地域楽曲記憶手段に記憶されており、前記地域選択手段によって選択された地域に関連付けられている複数の楽曲の内、何れかひとつの選択を受け付ける楽曲選択手段と
を備えることを特徴とするカラオケ装置。
【請求項2】
前記再生手段による楽曲の再生中に音声を受け付ける音声受付手段と、
該音声受付手段が受け付けた音声に基づいて、歌唱結果を採点する採点手段と、
該採点手段による採点結果に基づいて、前記地域に係る表示態様を変更するか否かを判定する判定手段と、
該判定手段が変更すると判定した場合に、前記地図表示手段に表示される地図にて前記表示態様を変更させる表示制御手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記表示態様を段階的又は連続的に変更させるようにしてあることを特徴とする請求項2に記載のカラオケ装置。
【請求項4】
前記地域楽曲記憶手段に記憶されている各楽曲に係る判定基準を設定する設定手段を更に備え、
前記判定手段は、前記採点結果及び前記設定手段が設定した判定基準に基づいて、前記表示態様を変更するか否かを判定するようにしてあることを特徴とする請求項2又は3に記載のカラオケ装置。
【請求項5】
前記地域選択手段による各地域の選択回数を計数する計数手段を更に備え、
前記設定手段は、前記計数手段の計数結果に基づいて、各地域に関連付けられている楽曲に係る判定基準を設定するようにしてあることを特徴とする請求項4に記載のカラオケ装置。
【請求項6】
所定時代の日本地図又は世界地図の一部若しくは全部を表示し、
表示される地図に含まれる複数の地域、及び、各地域に関連付けられている複数の楽曲を記憶しておき、
前記複数の地域の内、何れかひとつの選択を受け付け、
選択された地域に関連付けられている複数の楽曲の内、何れかひとつの選択を受け付け、
選択された楽曲の楽曲データに基づいて楽曲を再生することを特徴とする楽曲再生方法。
【請求項7】
楽曲データに基づいて楽曲を再生する再生手段と、所定時代の日本地図又は世界地図の一部若しくは全部を表示する地図表示手段と、該地図表示手段に表示される地図に含まれる複数の地域、及び、各地域に関連付けられている複数の楽曲を記憶する地域楽曲記憶手段とを備えるコンピュータに、楽曲を再生させるためのコンピュータプログラムであって、
コンピュータに、前記複数の地域の内、何れかひとつの選択を受け付けさせる地域選択ステップと、
コンピュータに、前記再生手段が再生すべき楽曲として、前記地域楽曲記憶手段に記憶されており、前記地域選択ステップで選択された地域に関連付けられている複数の楽曲の内、何れかひとつの選択を受け付けさせる楽曲選択ステップと
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−209608(P2011−209608A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−78952(P2010−78952)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(396004833)株式会社エクシング (394)
【Fターム(参考)】