説明

カラーフィルター基板、その積層体及びカラーフィルター基板の利用方法

【課題】 液晶表示装置等に用いるカラーフィルター基板を傷、破損から守り、保管、移送に有利なカラーフィルター基板の積層体を提供する。
【解決手段】 ガラス基板の表面にブラックマトリックス、着色層、透明電極及びスペーサー等の基本構成を形成させたカラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ、基材表面に粘着剤を有するフィルム又は基材と粘着剤との共押しフィルムからなり、着色層側の保護層の基材がポリエチレンであり、粘着剤がゴム系である、除去可能な保護層を設けたカラーフィルター基板を形成させ、保護層を設けたガラスフィルター基板を、保護された着色層面と保護された裏面とが接するようにしながら、複数枚積層させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置等に用いられ、保管、移送時に有利なカラーフィルター基板、その積層体及びカラーフィルター基板の利用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常、カラーフィルター基板は、ガラス基板表面にブラックマトリックス層、着色層、透明導電膜層及びスペーサー等の突起物を形成した状態で保管、移送される。
【0003】
従来、カラーフィルター基板を保管、移送する際は、カラーフィルター基板表面を傷や破損から守るため、カラーフィルター基板同士が接触しないように、カラーフィルター基板を所定間隔で並列収納できる、箱形の収納容器を用いていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−264992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、最近では、より大型のカラーフィルター基板の製造が要求されており、これらを従来と同様に所定間隔で収納すれば、より大きな、収納容器、収納スペースが必要となり、また、輸送により割れやすくなり、現実には、前記のような収納容器を用いて、保管、移送するのは困難である。

【0006】
本願発明は、カラーフィルター基板を傷、破損から守り、大型のカラーフィルター基板でも、保管、移送に有利なカラーフィルター基板、その積層体及びカラーフィルター基板の利用方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の発明は、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設け、前記着色層側及び裏側の保護層が、いずれも基材表面に粘着剤を有するフィルム又は基材と粘着剤との共押しフィルムであり、前記着色層側の保護層の前記基材がポリエチレンであり、前記粘着剤がゴム系であることを特徴とするカラーフィルター基板であり、第2の発明は、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設け、前記着色層側の保護層がアルカリ可溶性樹脂からなり、前記裏側の保護層が基材表面に粘着剤を有するフィルム又は基材と粘着剤との共押しフィルムであり、前記着色層側の保護層が、厚さが3〜100μmのコーティング層であり、前記裏側の保護層の前記基材がポリエチレンであり、前記粘着剤がゴム系であることを特徴とするカラーフィルター基板であり、第3の発明は、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設け、前記着色層側の保護層が溶剤可溶性樹脂からなり、前記裏側の保護層が基材表面に粘着剤を有するフィルム又は基材と粘着剤との共押しフィルムであり、前記着色層側の保護層が、厚さが3〜100μmのコーティング層であり、前記裏側の保護層の前記基材がポリエチレンであり、前記粘着剤がゴム系であることを特徴とするカラーフィルター基板である。
【0008】
また第4の発明は、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設けたカラーフィルター基板を、複数枚積層させてなる積層体であって、隣り合う2枚のカラーフィルター基板は、一方のカラーフィルター基板の着色層側の保護層と他方のカラーフィルター基板の裏側の保護層とが接してなり、前記着色層側及び裏側の保護層が、いずれも基材表面に粘着剤を有するフィルム又は基材と粘着剤との共押しフィルムであり、前記着色層側の保護層の前記基材がポリエチレンであり、前記粘着剤がゴム系であることを特徴とする積層体であり、第5の発明は、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設けたカラーフィルター基板を、複数枚積層させてなる積層体であって、隣り合う2枚のカラーフィルター基板は、一方のカラーフィルター基板の着色層側の保護層と他方のカラーフィルター基板の裏側の保護層とが接してなり、前記着色層側及び裏側の保護層がいずれもアルカリ可溶性樹脂からなり、前記着色層側の保護層が、厚さが3〜100μmのコーティング層であることを特徴とする積層体であり、第6の発明は、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設けたカラーフィルター基板を、複数枚積層させてなる積層体であって、隣り合う2枚のカラーフィルター基板は、一方のカラーフィルター基板の着色層側の保護層と他方のカラーフィルター基板の裏側の保護層とが接してなり、前記着色層側及び裏側の保護層がいずれも溶剤可溶性樹脂からなり、前記着色層側の保護層が、厚さが3〜100μmのコーティング層であることを特徴とする積層体である。
【0009】
また第7の発明は、第1の地点で、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設ける工程と、前記保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合う2枚のカラーフィルター基板が、一方のカラーフィルター基板の着色層側の保護層と他方のカラーフィルター基板の裏側の保護層とで接するようにしながら、複数枚積層させて積層体を形成させる工程と、前記第1の地点で形成させた積層体を、前記第1の地点から第2の地点へ搬送する工程と、前記第2の地点で、前記カラーフィルター基板の保護層を除去する工程とを具備し、前記着色層側及び裏側の保護層が共に基材表面に粘着剤を有するフィルム又は基材と粘着剤との共押しフィルムであり、前記保護層を除去する工程は、前記フィルムを剥離するものであり、前記着色層側の保護層の前記基材がポリエチレンであり、前記粘着剤がゴム系であることを特徴とするカラーフィルター基板の利用方法であり、第8の発明は、第1の地点で、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設ける工程と、前記保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合う2枚のカラーフィルター基板が、一方のカラーフィルター基板の着色層側の保護層と他方のカラーフィルター基板の裏側の保護層とで接するようにしながら、複数枚積層させて積層体を形成させる工程と、前記第1の地点で形成させた積層体を、前記第1の地点から第2の地点へ搬送する工程と、前記第2の地点で、前記カラーフィルター基板の保護層を除去する工程とを具備し、前記着色層側及び裏側の保護層が共にアルカリ可溶性樹脂からなり、前記保護層を除去する工程は、アルカリ性水溶液で洗い流すものであり、前記着色層側の保護層が、厚さが3〜100μmのコーティング層であることを特徴とするカラーフィルター基板の利用方法であり、第9の発明は、第1の地点で、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設ける工程と、前記保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合う2枚のカラーフィルター基板が、一方のカラーフィルター基板の着色層側の保護層と他方のカラーフィルター基板の裏側の保護層とで接するようにしながら、複数枚積層させて積層体を形成させる工程と、前記第1の地点で形成させた積層体を、前記第1の地点から第2の地点へ搬送する工程と、前記第2の地点で、前記カラーフィルター基板の保護層を除去する工程とを具備し、前記着色層側及び裏側の保護層が共に溶剤可溶性樹脂からなり、前記保護層を除去する工程は、有機溶剤で洗い流すものであり、前記着色層側の保護層が、厚さが3〜100μmのコーティング層であることを特徴とするカラーフィルター基板の利用方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明のカラーフィルター基板、その積層体及びカラーフィルター基板の利用方法は、保管や移送の際に、必要なスペースが小さくてすみ、表面に傷やわれが生じにくく、作業性も良好である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】カラーフィルター基板の一例を示す断面図である。
【図2】本願発明の積層体の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に用いるカラーフィルター基板は、製造方法に特に制限はなく、基本構成として、ガラス基板上に、ブラックマトリックス、着色層、透明電極及びスペーサー等の突起物を形成させた液晶表示装置等に用いられるカラーフィルター基板である。
【0013】
本発明は、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏面にそれぞれ保護層を設ける。
【0014】
図1に、本発明の保護層を設けたカラーフィルター基板の一例を示す。ガラス基板3にブラックマトリックス5及び着色層7a、7b、7cが形成され、着色層7の上に透明電極9が形成され、その上にスペーサー11がブラックマトリックス5の上部に形成されている。さらに、スペーサー11の上に、保護層13が形成され、ガラス基板面上に保護層15が形成される。
【0015】
また、本発明の積層体は、着色層側の面及び裏面にそれぞれ保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合う2枚のカラーフィルター基板が、一方のカラーフィルター基板の着色層側の保護層と他方のカラーフィルター基板の裏側の保護層とで接するようにしながら、複数枚積層させる。
【0016】
図2は、本発明の積層体の一例を示す断面図であり、保護層13及び保護層15を設けたカラーフィルター基板1を、隣り合う2枚のカラーフィルター基板の、保護層13と保護層15とが接するようにしながら、積層させている。
【0017】
本発明の保護層は、保護性能の点からある程度の厚みがあることが好ましく、また着色層、透明電極等と相互作用せず、また、本発明の保護層は一時的な保護であることから後で比較的簡単に除去できるものであることが必要である。
【0018】
本発明の保護層は、以下に示すような粘着フィルム又はコーティング層が好適に用いられる。
本発明の粘着フィルムは、基材表面に粘着剤を有するフィルム又は基材と粘着剤との共押しフィルムが用いられる。本発明で用いる基材は、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等であり、粘着剤は、ゴム系又はアクリル系である。特に好ましくは、基材がポリエチレンであり、粘着剤がゴム系である。
【0019】
本発明のコーティング層は、水溶性樹脂、アルカリ可溶性樹脂又は溶剤可溶性樹脂からなる。水溶性樹脂は、ポリビニルアルコール、水酸基を有するアクリル樹脂、セルロース等が好適に使用でき、アルカリ可溶性樹脂は、側鎖に水酸基及びカルボン酸基を有するアクリル共重合体又は、水酸基及びカルボン酸基変性エポキシ・ウレタン・ポリエステルアクリレート等が好適に使用できる。本願発明で特に好ましい保護層は、ポリビニルアルコールである。
【0020】
また、保護層として前記水溶性樹脂、アルカリ可溶性樹脂又は溶剤可溶性樹脂を用いる際、樹脂層中に空隙を含ませることが特に好ましい。本発明でいう空隙は、前記水溶性樹脂、アルカリ可溶性樹脂や溶剤可溶性樹脂にエアーアトマイジングノズル等で気泡を入れることにより得ることができる。また、ウレタンなどの内部に気泡を有する樹脂や中空樹脂ビーズを分散させた樹脂等を使用することができる。
樹脂層中に空隙を含ませることにより、保護効果が大きくなり、保護層を除去する際、液の浸透がよくなり、除去が容易になる。また、比重が下げられるので、材料コストが削減できる。
【0021】
本発明のコーティング層の形成方法は、特に限定するものではなく、ディップコート、ロールコート、スキージコート、ダイコート、スプレーによる吹きつけ等の方法が使用可能であり、特に好ましくはロールコートである。
【0022】
本発明の保護層の厚さは、特に制限するものではないが、保護性能の面から樹脂によるコーティング層の場合は、3〜100μmが好ましく、特に好ましくは5〜20μmであり、粘着フィルムの場合は、基材の厚みとして10〜50μmが好ましい。
【0023】
本発明の着色層側及び裏側の保護層をコーティング層とするか粘着フィルムとするかは、着色層側と裏側とで、同じでも良いし、異なっていても良い。すなわち、(1)着色層側の保護層と裏側の保護層とが共にコーティング層である、(2)着色層側の保護層がコーティング層であり、裏側の保護層が粘着フィルムである、(3)着色層側の保護層が粘着フィルムであり、裏側の保護層がコーティング層である、又は(4)着色層側の保護層と裏側の保護層とが共に粘着フィルムである、から選択可能である。本願発明の積層体を形成するために、好ましいのは、前記(2)着色層側の保護層がコーティング層であり、裏側の保護層が粘着フィルムである、及び前記(4)着色層側の保護層と裏側の保護層とが共に粘着フィルムである、であり、特に好ましいのは、前記(2)着色層側の保護層がコーティング層であり、裏側の保護層が粘着フィルムである。
【0024】
次に、本発明のカラーフィルター基板の利用方法について、説明する。
カラーフィルター基板は、通常ガラス基板上に、ブラックマトリックス、着色層、透明電極及びスペーサー等の突起物を形成させた状態で、液晶表示装置メーカーに搬送される。
【0025】
本発明は、カラーフィルター基板を製造する第1の地点で、カラーフィルター基板の着色層側及び裏側の面に前記のように保護層をそれぞれ設け、保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合う2枚のカラーフィルター基板が、一方のカラーフィルター基板の着色層側の保護層と他方のカラーフィルター基板の裏側の保護層とで接するようにしながら積層させて、本願発明の積層体を形成させ、この積層体を第2の地点に搬送し、第2の地点で、保護層の除去を行う。
【0026】
本発明でいう第1の地点は、カラーフィルター基板を製造する工場、あるいはそれに隣接する敷地等を含む概念であり、第2の地点は、液晶表示装置メーカー等のカラーフィルター基板を利用して製品とする工場あるいはそれに隣接する敷地等を含む概念である。
【0027】
本発明の保護層の除去方法は、保護層の種類により異なる。
【0028】
保護層が、粘着フィルムの場合は、除去はフィルムを剥離し、洗浄することにより行う。
【0029】
保護層が、水溶性樹脂層の場合は、除去は保護層を水で洗浄することにより行う。洗浄方法は、ロールブラシによるブラシ洗浄が特に好ましい。
【0030】
保護層が、アルカリ可溶性樹脂層の場合は、除去は保護層をアルカリ性水溶液で洗浄することにより行う。アルカリ性水溶液は、水酸化カリウム水溶液を用いることが特に好ましい。
【0031】
保護層が、溶剤可溶性樹脂層の場合は、除去は有機溶剤で洗浄することにより行う。
【0032】
本発明で行う、水、アルカリ性水溶液又は有機溶剤による洗浄の方法は、特に限定するものではなく、洗浄液中に浸漬して行うディップ洗浄、洗浄液をシャワーし、ロールブラシやカップブラシを用いるブラシ洗浄、高圧スプレーによるスプレー洗浄又は超音波洗浄等が可能である。
【実施例1】
【0033】
以下、実施例に基づいて、詳細に説明する。
大きさが、縦1500mm、横1800mmのカラーフィルター基板の、着色層側の面に、日本合成化学工業(株)製ゴーセノールNK−05 10%水溶液をロールコーターにて塗布後、80℃オーブンで10分間乾燥し、厚さ5μmのコーティング層からなる保護層を得た。次に、裏側の保護層として、(株)サンエー化研製HP−25(PE/ゴム系粘着剤)をカラーフィルター基板のガラス面にラミネートした。
該コーティング層で着色層面を保護され、ガラス面をラミネート保護されたカラーフィルター基板200枚を、垂直状態から15度傾斜させた状態で収納できる専用パレットに、コーティング層で保護された着色層面とラミネート保護された裏面とが接するようにしながら、収納した。
その後、外気との遮断および荷崩れを防ぐ目的でストレッチフィルム巻き、カラーフィルター基板輸送のための積層体とし、搬送を行った。
これにより、カラーフィルター基板の梱包効率を向上させると共に輸送中のカラーフィルター基板の動きを制約することができ、輸送中の振動等によるワレといった基板への影響を避けることができた。
次に、搬送先で裏面の保護層は、剥離後洗浄し、コーティング層は、洗浄することにより、保護層の除去を行った。
カラーフィルター基板の保護層は、完全に除去されており、カラーフィルター層に傷や汚れも発生していなかった。
【実施例2】
【0034】
大きさが、縦1500mm、横1800mmのカラーフィルター基板の、着色層側の面及びガラス側の面に、(株)サンエー化研製HP−25(PE/ゴム系粘着剤)をラミネートして保護層を得た。
着色層側及び裏側の両面を保護されたカラーフィルター基板200枚を、垂直状態から15度傾斜させた状態で収納できる専用パレットに、保護された着色層面と保護されたガラス面とが接するようにしながら、収納した。
その後、外気との遮断および荷崩れを防ぐ目的でストレッチフィルム巻き、カラーフィルター基板輸送のための積層体とし、搬送を行った。
これにより、カラーフィルター基板の梱包効率を向上させると共に輸送中のカラーフィルター基板の動きを制約することができ、輸送中の振動等によるワレといった基板への影響を避けることができた。
次に、搬送先で保護層を、剥離後洗浄し保護層の除去を行った。
カラーフィルター基板の保護層は、完全に除去されており、カラーフィルター層に傷や汚れも発生していなかった。
【符号の説明】
【0035】
1………カラーフィルター基板
3………ガラス基板
5………ブラックマトリックス
7a………着色層(R)
7b………着色層(G)
7c………着色層(B)
9………透明電極
11………スペーサー
13………保護層
15………保護層
31………積層体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設け、前記着色層側及び裏側の保護層が、いずれも基材表面に粘着剤を有するフィルム又は基材と粘着剤との共押しフィルムであり、
前記着色層側の保護層の前記基材がポリエチレンであり、前記粘着剤がゴム系であることを特徴とするカラーフィルター基板。
【請求項2】
カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設け、
前記着色層側の保護層がアルカリ可溶性樹脂からなり、前記裏側の保護層が基材表面に粘着剤を有するフィルム又は基材と粘着剤との共押しフィルムであり、
前記着色層側の保護層が、厚さが3〜100μmのコーティング層であり、
前記裏側の保護層の前記基材がポリエチレンであり、前記粘着剤がゴム系であることを特徴とするカラーフィルター基板。
【請求項3】
カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設け、
前記着色層側の保護層が溶剤可溶性樹脂からなり、前記裏側の保護層が基材表面に粘着剤を有するフィルム又は基材と粘着剤との共押しフィルムであり、
前記着色層側の保護層が、厚さが3〜100μmのコーティング層であり、
前記裏側の保護層の前記基材がポリエチレンであり、前記粘着剤がゴム系であることを特徴とするカラーフィルター基板。
【請求項4】
カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設けたカラーフィルター基板を、複数枚積層させてなる積層体であって、隣り合う2枚のカラーフィルター基板は、一方のカラーフィルター基板の着色層側の保護層と他方のカラーフィルター基板の裏側の保護層とが接してなり、前記着色層側及び裏側の保護層が、いずれも基材表面に粘着剤を有するフィルム又は基材と粘着剤との共押しフィルムであり、
前記着色層側の保護層の前記基材がポリエチレンであり、前記粘着剤がゴム系であることを特徴とする積層体。
【請求項5】
カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設けたカラーフィルター基板を、複数枚積層させてなる積層体であって、隣り合う2枚のカラーフィルター基板は、一方のカラーフィルター基板の着色層側の保護層と他方のカラーフィルター基板の裏側の保護層とが接してなり、前記着色層側及び裏側の保護層がいずれもアルカリ可溶性樹脂からなり、
前記着色層側の保護層が、厚さが3〜100μmのコーティング層であることを特徴とする積層体。
【請求項6】
カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設けたカラーフィルター基板を、複数枚積層させてなる積層体であって、隣り合う2枚のカラーフィルター基板は、一方のカラーフィルター基板の着色層側の保護層と他方のカラーフィルター基板の裏側の保護層とが接してなり、前記着色層側及び裏側の保護層がいずれも溶剤可溶性樹脂からなり、
前記着色層側の保護層が、厚さが3〜100μmのコーティング層であることを特徴とする積層体。
【請求項7】
第1の地点で、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設ける工程と、前記保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合う2枚のカラーフィルター基板が、一方のカラーフィルター基板の着色層側の保護層と他方のカラーフィルター基板の裏側の保護層とで接するようにしながら、複数枚積層させて積層体を形成させる工程と、
前記第1の地点で形成させた積層体を、前記第1の地点から第2の地点へ搬送する工程と、
前記第2の地点で、前記カラーフィルター基板の保護層を除去する工程とを具備し、
前記着色層側及び裏側の保護層が共に基材表面に粘着剤を有するフィルム又は基材と粘着剤との共押しフィルムであり、前記保護層を除去する工程は、前記フィルムを剥離するものであり、
前記着色層側の保護層の前記基材がポリエチレンであり、前記粘着剤がゴム系であることを特徴とするカラーフィルター基板の利用方法。
【請求項8】
第1の地点で、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設ける工程と、前記保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合う2枚のカラーフィルター基板が、一方のカラーフィルター基板の着色層側の保護層と他方のカラーフィルター基板の裏側の保護層とで接するようにしながら、複数枚積層させて積層体を形成させる工程と、
前記第1の地点で形成させた積層体を、前記第1の地点から第2の地点へ搬送する工程と、
前記第2の地点で、前記カラーフィルター基板の保護層を除去する工程とを具備し、
前記着色層側及び裏側の保護層が共にアルカリ可溶性樹脂からなり、前記保護層を除去する工程は、アルカリ性水溶液で洗い流すものであり、
前記着色層側の保護層が、厚さが3〜100μmのコーティング層であることを特徴とするカラーフィルター基板の利用方法。
【請求項9】
第1の地点で、カラーフィルター基板の着色層側の面及び裏側の面にそれぞれ保護層を設ける工程と、前記保護層を設けたカラーフィルター基板を、隣り合う2枚のカラーフィルター基板が、一方のカラーフィルター基板の着色層側の保護層と他方のカラーフィルター基板の裏側の保護層とで接するようにしながら、複数枚積層させて積層体を形成させる工程と、
前記第1の地点で形成させた積層体を、前記第1の地点から第2の地点へ搬送する工程と、
前記第2の地点で、前記カラーフィルター基板の保護層を除去する工程とを具備し、
前記着色層側及び裏側の保護層が共に溶剤可溶性樹脂からなり、前記保護層を除去する工程は、有機溶剤で洗い流すものであり、
前記着色層側の保護層が、厚さが3〜100μmのコーティング層であることを特徴とするカラーフィルター基板の利用方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−156983(P2010−156983A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−21814(P2010−21814)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【分割の表示】特願2003−366999(P2003−366999)の分割
【原出願日】平成15年10月28日(2003.10.28)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】