説明

カルボン酸及びその誘導体及びそれらを含む薬剤組成物

【課題】エネルギー代謝に悪影響を及ぼさずに、高脂血症、肥満、及び耐糖能障害性/非インスリン依存性の真性糖尿病の治療をするための新しい種類の化合物、及び上記記載の化合物を含む、肥満、高脂血症、成人期発病糖尿病の治療用薬剤組成物の提供。
【解決手段】式Iのジアルカン酸化合物であり、


(R1−R4はそれぞれは独立にH、ヒドロカルビルラジカルであり;R5及びR6はそれぞれ独立にH、ヒドロキシル、低級アルキル、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、低級アルコキシ、若しくはCF3であり;Qは直鎖(CH2)nからなるジラジカルであり、nは2〜14の整数であり、上記鎖は場合により不活性置換基により置換されていてもよい)で表される化合物、並びにそれらの薬理学的に許容可能な塩、エステル、アミド及び無水物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
新しい種類の化合物が、エネルギー代謝に悪影響を及ぼさずに、高脂血症、肥満及び耐糖能障害性/非インスリン依存性の真性糖尿病の治療に効果的であることがわかった。活性な化合物は一般式(I):
【0002】
【化1】

【0003】
で表され、R1−R4はそれぞれ独立に水素原子または無置換若しくは置換ヒドロカルビル若しくはヘテロサイクリルラジカルを表しており;
及びRは独立に水素原子、ヒドロキシ、低級アルキル、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、低級アルコキシ、若しくはトリフルオロメチルであり、
Qは2ないし14炭素原子の直鎖からなるジラジカルであり、その炭素原子の1つ若しくはそれ以上はヘテロ原子に置き換えられていてもよく、上記鎖は場合により不活性置換基により置換されていてもよく、且つ、鎖を形成する上記炭素原子若しくはヘテロ原子の一つ若しくはそれ以上は場合により環構造の一部を形成していてもよく、及び、カルボキシル基の一つ若しくは双方はinvivoで加水分解可能な生理学的に容認される置換基によって置換されていてもよい。
【0004】
本発明はまた、肥満、高脂血症、及び成人期発症糖尿病の治療のための、式(I)の上記化合物を含む薬剤組成物も提供する。
【背景技術】
【0005】
血中リポタンパク不全(コレステロール過剰血症−トリグリセリド過剰血症複合症)、低HDL−コレステロール)、肥満(特に上半身肥満)、非インスリン依存真性糖尿病(NIDDM)及び本態性高血圧を引き起こす耐糖能低下(IGT)は西洋化された社会で生活する人々を悩ませる共通の病気である。インスリン過剰血症によって引き起こされ、且つ、結びつけられているこれら4つの病気は、しばしば共存し、独立にも相乗的にもアテローム性動脈硬化性の血管の病気を促進し、冠状動脈性心疾患を引き起こす。この4つの病気を含む死の四重奏(症候群−X、代謝症候群)の発生率は、人々が年をとるほど増加し、70代までに流行性の病気のような比率に到達する。死の四重奏の個々のカテゴリーと戦うことは、症候群を全体的に治療するアプローチを提供するのと同様に、豊かな西洋化社会における医学の最も重要なチャレンジの一つであると考えられる。
【0006】
多くの複合型コレステロール過剰血症/トリグリセリド過剰血症の人々が、食事療法への低−若しくは非−反応者であり、従って血中脂質減少性薬剤による長期治療の候補者になる。LDLレセプターを向上調整(upregulate)するように設計されたHMG−CoAレダクターゼ阻害剤と胆汁酸金属イオン封鎖剤は、単一型コレステロール過剰血症には非常に効果的である。しかし、両方とも、血漿トリグリセリドを減少するには効果がなく、血漿HDLを増加するにはほとんど効果がないので、現在ではアテローム性動脈硬化性心臓血管の病気に対して独自に危険性のあることが明らかとなった、食後のカイロミクロン過剰相と同様に、複合型トリグリセリド過剰血症−コレステロール過剰血症(これは血中リポタンパク不全の患者の70%以上を含む)、若しくは、血漿HDLの減少している単一型トリグリセリド過剰血症に効果的な治療法を与えるには不足している。単一型トリグリセリド過剰血症は、しかし、ニコチン酸若しくはフィブレート系の薬剤で治療する事も可能である。しかし、ニコチン酸の効き目はとても低く、死亡率全体を低くするというフィブレート系薬剤の利点は、徹底的なWHOのクロフィブレートの研究により深刻に疑問視されている。さらに、血漿コレステロールを下げるのにフィブレート薬剤はほんのわずかしか効果がなく、ニコチン酸は効果がないので、複合型トリグリセリド過剰血症−コレステロール過剰血症の患者には、複合治療法(例えばHMG−CoAレダクターゼ阻害剤/ニコチン酸)というただ一つの選択肢しか残されていない。
【0007】
減量法は、本質的には、体重を減らすために食事や行動方法を助長することを基礎としている。しかし、長期間にわたる治療の際には特に、肥満した人々の多くが食事や行動基準に正確には従わなくなる。食事及び行動の改良によって始められた減量が5年間持続する可能性は10%以下である。この極端な失敗は主に代謝上のものである。なぜなら、食事療法の結果として体重が減少することは、常に基礎代謝速度と全エネルギー消費の減少と関係しているからであり、そのために食事療法は肥満患者を本当に行き詰まらせてしまうのである。エネルギー摂取の調節に基づいた抗肥満剤は現在視床下部満腹中枢を抑制するように設計された食欲抑制剤に基づいている。これらの剤は中長期では効果がないと報告されており、いくつかは原発性肺高血圧を引き起こすかもしれない。同様に、自由にカロリー消費にアクセスしながら、体のカロリー消費量全体を調節することに基づく抗肥満剤は現在のところない。末梢で作用する発熱性β3−アドレナリン性作用物質は褐色脂肪組織β−アドレノレセプターを刺激する能力を基に選択され、実際にネズミで熱発生を引き起こす可能性がある。しかし、このような薬品の人間における効力は、カロリーに自由にアクセスできるとしてもまだ疑問が残っており、それらの広い組織特異性(例えば、骨格、筋肉、心筋、大腸)が、非特異的−アドレナリン性−誘導効果に帰着することが期待されているかもしれない。
【0008】
現在入手可能な、IGT及び明らかなNIDDMの治療のための薬理学的方法は30年以上も使われてる、2つの経口低血糖症薬剤タイプである。スルホニル尿素は末梢のインスリン耐性に対抗するために膵臓のインスリン分泌を増進し、ビグアナイドは末梢インスリン作用を改良すると報告されている。スルホニル尿素が人気があるのは、確かに、網膜、腎臓、神経、及びいくつかの他の組織における糖尿病性毛細血管の病気を促進する血液中のグルコースは、膵臓のインスリン分泌の増加という犠牲を払ってでも、あらゆる手を尽くして正常化すべきであると古くから信じられているからである。この治療法は、NIDDMの発達の自然史若しくは肥満一誘発IGTの経過を支配しているインスリン過剰症についても、持続的インスリン過剰症によって必然的に引き起こされる病気の続発についても認識されていなかったような時代に始まった。さらにスルホニル尿素は(インスリンと同様に)体重増加を促進する傾向があり、そのため、さらにインスリン耐性と、その代償として糖尿病−誘発性の太い血管の病気(アテローム性動脈硬化心臓血管病)を引き起こすインスリン過剰血症を促進する。ビグアナイドは膵臓のインスリン分泌を刺激せずにインスリン一介在型のグルコース代謝を促進することが報告されている。しかし、ビグアナイドを単独療法として使用することは、低い治療性/毒性指標や乳酸アシドーシスの誘発に照らして、極度の肥満に対して使用する場合を除いて一般的には奨励されていない。最近10年の間に、科学界は血中リポタンパク不全、肥満、NIDDM、高血圧、繊維素溶解の減少、及び他のいくつかの病状(例えば尿酸過剰血症)の間の病因論―病態生理学的な結びつきについて急速に認識を深めてきており、今では、問題の病状は[1つの症候群]のいろいろな側面にすぎないことが明らかとなった。アテローム性動脈硬化心臓血管病につながる、この症候群は西洋化された社会における死亡率と罹患率に対して主要な危険因子であることが今ではわかっている。症候群を薬理学的に治療することはその別個のカテゴリーのそれぞれを別々に扱うよりも、全体的にアプローチする方法を要求している。これらの原則に沿って設計された薬剤は、まだ手に入らない。
【0009】
炭素原子が14 20の鎖長のα,ωジアルカン酸で、β,β’炭素原子上が置換されているヒドロカルビルは、その塩及びエステル誘導体とともにBar−TanaU.S.Patent Nos.4,634,795、4,689,344、及び4,711,896に血中脂質減少、体重減少、及び抗糖尿病誘発活性を持つとして開示されている。しかし、代謝症候群及びその関連病理の治療が長期にわたる投与を要求することが認識され、以前に開示されたβ,β’−置換α,ωジアルカン酸と比較して、より高い効力を持つ新しい化合物の精力的な探索が開始された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許第4,634,795号
【特許文献2】米国特許第4,689,344号
【特許文献2】米国特許第4,711,896号
【発明の概要】
【0011】
本発明によれば、新しい種類の化合物が血液脂肪の減少に驚くほど効果的なことが発見された。本発明のこの新しい化合物は、エネルギー代謝に悪影響を及ぼさずに、熱生成的に抗糖尿病性(NIDDM)の活性を持つことも発見された。さらに、これらの化合物のいくつかの効果は以前に報告されているβ,β’−置換α,ω−ジアルカン酸と比べてはるかに良い。
【0012】
本発明によって提供される新規化合物は一般式(I):
【0013】
【化2】

【0014】
を持つα,ω−ジアルカン酸及びそのカルボン酸のin vivoで加水分解可能な機能性誘導体であり、
1−R4はそれぞれ独立に水素原子または無置換若しくは置換ヒドロカルビルを表しており;
5及びR6はそれぞれ独立に水素原子、ヒドロキシ、低級アルキル、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、低級アルコキシ、若しくはトリフルオロメチルを表しており;
Qは2ないし14炭素原子の直鎖からなるジラジカルであり、その炭素原子の1つ若しくはそれ以上はヘテロ原子により置換されていてもよく、上記鎖は場合により不活性置換基により置換されていてもよく、且つ、鎖を形成する上記炭素原子若しくはヘテロ原子の一つ若しくはそれ以上は場合により環構造の一部を形成していてもよい。
【0015】
本発明の範囲は、上記式(I)の化合物のα及び/若しくはωカルボキシル基の誘導体であって、invivoで加水分解されて式(I)の遊離の二酸をもたらすことができるものも含まれる。そのような適切な誘導体の中で言及されるべきは、まず第一に薬理学的に許容される無機若しくは有機カチオンとの塩、特にアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩及び置換アンモニウム塩;エステル類、特に低級アルキルエステル;アミド、モノ−及びジ−置換アミド;及び例えば、低級アルカン酸との無水物;及び、カルボン酸の一方若しくは双方が式(I)の分子の遊離の水酸置換基(若しくは複数の水酸置換基)と閉環する事により形成されるラクトン、である。
【0016】
1−R4の定義における“ヒドロカルビル”という語は、例えば、場合により置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、場合により置換されたアリール、場合により置換されたアルアルキル及びその種のものを含む。
【0017】
本発明の化合物の好ましいグループは、上記式(I)においてR1−R4がそれぞれ低級アルキルであり及びQが2ないし14炭素原子のポリメチレン直鎖であり;及びそのin vivoで加水分解可能な官能基の誘導体である。
【0018】
本発明の特に好ましい化合物は一般式(II):
【0019】
【化3】

【0020】
の化合物およびそのin vivoで加水分解可能な官能基の誘導体であり、nは6ないし12の整数であり;
もしくは一般式(III):
【0021】
【化4】

【0022】
の化合物で、ここでnは10−16の整数であり;及びそのin vivoで加水分解可能な官能基の誘導体である。
本発明に一致する式(I)の新規化合物は、それ自体は既存の方法により合成してもよく、そのうちのいくつかは実施例としてここに示されている。
【0023】
別の側面として、本発明は肥満、高脂血症、糖尿病、もしくは代謝症候群の治療用薬剤組成物を提供し、活性成分としての上記式(I)の新規化合物を、薬剤担体若しくは希釈剤とともに含む。薬剤組成物は第一には経口投与を目的とするが、非経口若しくは局所的投与も又可能である。これらの薬剤組成物は好ましくは投薬量単位の形態であり、例えば、錠剤、カプセル、トローチ剤、丸薬、粉末及び水溶性および非水溶性の溶液若しくはけんだく液のような形熊が可能である。本発明の薬剤組成物は好ましくは、また、通常の薬剤の固体若しくは液体の担体若しくは希釈剤、例えばゼラチン、糖、澱粉、セルロース誘導体、脂肪酸及びその塩、植物油、グリセリン、グリコール、水、塩水若しくはリン酸緩衝溶液及びその類似体を含む。組成物はまた、薬剤処方で通常使用される他の共存可能な物質、及び他の添加物、例えば着色剤、香料及び保存料、も含んでも良い。
【0024】
本発明に一致する薬剤組成物は好ましくは投薬量単位の形態をとっており、それぞれの単位は上記式(I)の活性成分を50ないし500mg含む。本発明の上記式(I)の化合物の日常の投薬量は個々の患者の年齢、必要性、及び耐性によるが、通常1日あたり50mgないし5000mgの範囲であろう。
【0025】
本発明による式(I)の化合物の薬理学的活性は定法に従ってラットにおけるinvivo実験及び肝細胞におけるin vitro実験の方法で示すことが可能である。これらの実験のいくつかは以下に詳細に記載されている。
【0026】
in vivoのラット及び肝細胞における実験
実験I
ラット(それぞれの治療グループにつきn=5)は6日間プリナ(Purina)食を随意に与えられ、その食餌は食餌中に式(II)のγ,γ’−メチル置換α,ωジオイックアシドを0.1%(w/w)を添加している(実施例1,3,4)。invivoの生物学的効果は以下の食物摂取量、血漿トリグリセリド、血漿コレステロール及び血漿グルコースにより評価された。結果は以下の表Iに示されている。
【0027】
【表1】

【0028】
実験II
ラット(それぞれの治療グループにつきn=5)は5日間プリナ食を随意に与えられ、その食餌は食餌中にのγ,γ’−メチル置換ヘキサデカンジオイックアシド(式(II)、実施例3)若しくはβ,β’−メチル置換ヘキサデカンジオイックアシド(USPatent No.4,634,795)のどちらかを投薬量0.09%(w/w)含む。invivoの生物学的効果は以下の血漿トリグリセリド、血漿アポリポタンパク(apo)C−III、血漿インスリン及びそれぞれの薬剤の血漿中の定常状態濃度(Css)で評価された。γ,γ’−置換化合物(実施例3)のβ,β’−置換化合物に対する効果倍率は、観測された効果をそれぞれの得られたCssによって規格化することにより計算された。結果は以下の表IIに示されている。
【0029】
【表2】

【0030】
実験III
条件はα,α’−メチル−置換α,ωテトラデカンジオイックアシドを用いて実験IIと同様である。結果は以下の表IIIに示されている。
【0031】
効果倍率はα,α’−置換化合物(実施例6)によって引き起こされるそれぞれの効果のβ,β’−置換化合物の効果に対するものである。
【0032】
【表3】

【0033】
実験IV
式(I)の化合物による酸化的リン酸化の脱共役は、JC−1染料を加え(M.Reerset al,Meth.Enzymol.260,406(1995)に記載の通り)、明記されているとおりに添加された式Iの化合物の存在下で培養された、単離された肝細胞において評価された。JC−1蛍光はFACSCANフローサイトメトリーで決定された。細胞質ゾルのモノマー色素は(488nmで励起されるとき)530nmで発光するが、ミトコンドリア内で集合化した色素の蛍光は590nmにシフトする。530/590蛍光比はこのように、作用された細胞の優勢なミトコンドリア内膜の潜在能力の結果として、細胞質ゾル/ミトコンドリアの色素分布を反映している。530/590比が高いほど、添加されたエフェクターによって引き起こされた脱共役と熱生成の程度が高い。結果は以下の図1に示されている。
【0034】
要約
式(I)の化合物の生物学的効果に関して以下の結論が得られた:
(a)活性化合物は強力に血中脂質を減少させるものである。全血中脂質減少効果は、血漿アポC−IIIの減少の結果としておこる、血漿リポタンパクのクリアランス(排泄)の活性化を基にしている。
【0035】
(b)活性化合物は、正常血糖(euglycemia)を維持するために必要な、血漿インスリン濃度によって反映されるように、潜在的インスリン増感剤である。インスリン増感はこれらの化合物をIGT/NIDDMの治療に使用するための基礎を形成する。
【0036】
(c)活性化合物はミトコンドリア膜潜在能力を低下させる結果、熱生成の増加を促す。これらの化合物によって引き起こされる脱共役はこれらの化合物を肥満の治療に用いるための基礎を形成する。
【0037】
(d)これらの化合物は代謝症候群の全体的な治療方法を提供する可能性がある。それらの効果は同族のβ,β’−置摸化合物に比べてはるかに高い。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は、実験IVの実験結果を示す。
【実施例】
【0039】
実施例1:4,4,11,11−テトラメチルテトラデカンジオイックアシド
ブロモ酢酸エチル(14.4g、0.094mol)を、攪拌しているトリフェニルホスフィン(26.2g、0.1mol)のベンゼン溶液(120ml)に35−38℃で、30分にわたり滴下した。更に室温で12時間攪拌した後、沈殿を濾取し、ヘキサンで2度洗い、34.7g(86%)の(カルボエトキシメチル)トリフェニルホスホニウムブロマイドを得た(m.p.159−160℃)。115mlの10%水酸化ナトリウム水溶液を、5℃に冷やしながら、少量のフェノールフタレインを含む水500mlとクロロホルム200mlのブロマイド(118.4g、0.276mol)懸濁液に滴下した。更に冷やすことなく30分攪拌を続けた後、クロロホルム500mlを加えてきれいな2層を得た。水層はクロロホルム100mlで3回抽出し、合わせたクロロホルム層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残査を1:1ベンゼン及びヘキサン混合溶媒180mlから結晶化し86.2g(90%)の純粋な(カルボエトキシメチレン)トリフェニルホスホランを得た(m.p.119−120℃)。
【0040】
炭酸カリウム(56g)を、新たに蒸留したイソブチルアルデヒド(68g、0.94mol)と40%フォルマリン(70ml)の混合液に、攪拌しながらアルゴン雰囲気下で、1時間の間に何回かに分けて加えた。添加している間、温度は10−15℃に保った。アルゴン雰囲気下で更に12時間攪拌している間に温度は25℃まで上昇し、その後白い懸濁液に水100mlを加えた。混合物をクロロホルム40mlで4回抽出し、合わせた抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥し減圧下で濃縮した。残った液体(冷却すると固体になる)を20−cmのビグレー(Vigreux)カラムで蒸留すると93.0g(97%)の2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ−プロパノールが得られた(b.p.83−86℃/15Torr,m.p.90−93℃)。
【0041】
2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロパナール(22g、0.22mol)と(カルボエトキシメチレン)トリフェニルホスホラン(75g、0.22mol)の乾燥ジクロロメタン溶液(150ml)を46時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、粗生成物を非常に短いカラムを通して15Torrで蒸留した。蒸留物を40−cmのウィドマー(Widmer)カラムを通して再蒸留し2つの留分に分けた。第一留分は22.3g(60%)のトランス−4,4−ジメチル−5−ヒドロキシ−2−ペンテン酸エチルエステルを与えた(b.p.133−136℃/15Torr,nD231.4641)。
【0042】
【数1】

【0043】
トランス−4,4−ジメチル−5−ヒドロキシ−2−ペンテン酸エチルエステル(8.6g、0.05mol)のジクロロメタン100ml溶液を、三酸化クロム−ピリジン錯体(70g、0.27mol)の無水ジクロロメタン懸濁液(900ml)に攪拌しながら加えた。不溶の黒いガム状残査を100mlのエーテルで3回丁寧に洗った。合わせた有機層をシリカゲルカラム(3.5−cm、25−cm)に通し溶媒を蒸留で除いた。残ったオイルを20−cmウィドマーカラムを通して蒸留し、8.0g(94%)の4−メチル−4−ホルミル−2−ペンテン酸エチルエステルを得た(b.p.110−111℃/15Torr,nD181.4605)。
【0044】
【数2】

【0045】
8.64g(0.04mol)のジブロモブタンと5滴のギ酸を、トリフェニリホスフィン(26.2g、0.1mol)のジメチルホルムアミド125ml溶液に加え、混合物を3時間加熱還流し、その後冷却し、エーテル150mlで希釈した。生成した沈殿を濾取し、エーテルで洗い、乾燥した。粗生成物をメタノール35mlに溶解し、エーテル80mlで沈殿を生じさせ25.2g(収率85.2%)でブタン−1,4−ビス(トリフェニルホスホニウム)ジブロマイドを得た(m.p.302−303℃)。
【0046】
ブタン−1,4−ビス(トリフェニルホスホニウム)ジブロマイド(13.4g、0.018mol)(少なくとも3日間五酸化リンで乾燥)と乾燥テトラヒドロフラン(水素化リチウムアルミニウム存在下で加熱還流し、常圧蒸留した)600mlをアルゴン気流下の乾燥した1−L3つ口フラスコに入れ、アルゴン下で激しく攪拌し微細な懸濁液を得た。それから、1.80Mのフェニルリチウムのエーテル溶液(20ml)を1時間かけて滴下した。その赤い溶液を室温で4時間攪拌し、4−メチル−4−ホルミル−2−ペンテン酸エチルエステル(6.12g、0.036mol)を一気に加えた。得られた白い懸濁液を室温で10時間攪拌し、2時間加熱還流した。反応混合液を濾過し、濃縮して黄色い粘性の高いオイルを得た。そのオイルに150mlのエーテルを加え、溶液をもう一度濾過した。濾液を濃縮して5.82gのオイルを得、トルエン30mlで希釈し、トルエンを溶出液に用いてAl23とシリカゲルで濾過した。溶媒を減圧留去し3.82gの4,4,11,11−テトラメチルテトラデカ−2,5,9,12−テトラエンジオイックアシドジエチルエステルを得た。
【0047】
4,4,11,11−テトラメチルテトラデカ−2,5,9,12−テトラエンジオイックアシドジエチルエステル(2.98g、8.1mmol)のメタノール溶液(50ml)を0.2gのPt(R.Adams,V.Voorhees及びR.L.Shriner.Org.Synth.8,92(1928)に従って作成した)で理論値の水素が吸収されるまで水素化した。濾液を濃縮してオイルを得、トルエン30mlで希釈し、トルエンを溶出液に用いてAl23とシリカゲルで濾過した。溶媒を減圧留去してオイルを得た。得られたオイルに25%NaOH溶液25mlと数滴のエタノールを加え、得られた混合液を2時間50−60℃に加熱し、濃塩酸で酸性にし、クロロホルムで抽出した。あわせたクロロホルム抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を蒸留で除いた後、残査をヘキサンから再結晶すると2.06g(81%)の4,4,11,11−テトラメチル−テトラデカンジオイックアシドが得られた(m.p.88−89℃)。
【0048】
【数3】

【0049】
実施例2;4,4,13,13−テトラメチルヘキサデカ−2,5,11,14−テトラエンジオイックアシドジエチルエステル
1,6−ジブロモヘキサン(4.88g、0.02mol)及び1滴のギ酸をトリフェニルホスフィン(13.1g、0.05mol)のジメチルホルムアミド溶液60mlに加え、混合液を3時間加熱還流し、その後冷却し、エーテル20mlを加えた。得られた沈殿を濾取し、エーテル30mlで洗い乾燥した。粗生成物をメタノール25mlに加熱しながら溶かし、エーテル40mlで沈殿を生じさせ、12.6g(82.0%)のヘキサン−1,6−ビス(トリフェニルホスホニウム)ジブロマイドを得た(m.p.312−313℃)。
【0050】
ヘキサン−1,6−ビス(トリフェニル−ホスホニウム)ジブロマイド(8.28g、0.011mol)(少なくとも36時間五酸化リンで乾燥)と乾燥テトラヒドロフラン(水素化リチウムアルミニウム存在下で加熱還流し、常圧蒸留した)550mlをアルゴン気流下の乾燥した1−L3つ口フラスコに入れ、アルゴン下で激しく攪拌し微細な懸濁液を得た。それから、1.375Mのフェニルリチウムのエーテル溶液(17ml)を30分かけて滴下した。その赤い溶液を室温で4時間攪拌し、乾燥テトラヒドロ−フラン50mlに溶かした4−メチル−4−ホルミル−2−ペンテン酸エチルエステル(3.6g、0.021mol)(実施例1と同様に作成)を一気に加えた。得られた白い懸濁液を室温で10時間攪拌し、2時間加熱還流した。反応混合液を濾過し、濃縮して黄色い粘性の高いオイルを得た。そのオイルに100mlのエーテルを加え、溶液をもう一度濾過した。濾液を濃縮して3.7gのオイルを得、トルエン20mlで希釈し、Al23で濾過し、それからシリカゲルカラム(100g;トルエンで溶出)で分離精製し、25g(収率59%)の4,4,13,13−テトラメチルヘキサデカ−2,5,11,14−テトラ−エンジオイックアシドジエチルエステルを得た。エステルはTLCでワンスポットであった(SilufolUV254、CHCl3,Rf0.75)。
【0051】
【数4】

【0052】
【数5】

【0053】
実施例3:4,4,13,13−テトラメチルヘキサデカンジオイックアシド
実施例2の化合物(5.43g、0.014mol)の、Pt0.3gを含むメタノール溶液50mlを水素化し、実施例1に記載された方法で加水分解し、3.52g(74%)で4,4,13,13−テトラメチルヘキサデカンジオイックアシドを得た(m.p.85−86℃)。
【0054】
【数6】

【0055】
実施例4:4,4,15,15−テトラメチルオクタデカンジオイックアシド
10.88g(0.04mol)の1,8−ジブロモオクタンと5滴のギ酸を、トリフェニリホスフィン(26.2g、0.1mol)のジメチルホルムアミド125ml溶液に加え、混合物を3時間加熱還流し、その後冷却し、エーテル150mlで希釈した。生成した沈殿を濾取し、エーテルで洗い、乾燥した。粗生成物をメタノール35mlに溶解し、エーテル80mlで沈殿を生じさせ27.1g(85.2%)のオクタン−1,8−ビス(トリフェニルホスホニウム)ジブロマイドを得た(m.p.255−257℃)。
【0056】
【数7】

【0057】
オクタン−1,8−ビス(トリフェニル−ホスホニウム)ジブロマイド(14.34g、0.018mol)(少なくとも10日間五酸化リン存在下減圧デシケーター内で乾燥)と乾燥テトラヒドロフラン(水素化リチウムアルミニウム存在下で加熱還流し、常圧蒸留した)400mlをアルゴン気流下の乾燥した1−L3つ口フラスコに入れ、アルゴン下で激しく攪拌し微細な懸濁液を得た。それから、1.86Mのフェニルリチウムのエーテル溶液(20ml)を30分かけて滴下した。その赤い溶液を室温で2.5時間攪拌し、4−メチル−ホルミル−2−ペンテン酸エチルエステル(6.12g、0.036mol)(実施例1と同様に合成した)を一気に加えた。得られた白い懸濁液を室温で14時間攪拌し1時間加熱還流した。反応混合液を濾過し、濃縮して黄色い粘性の高いオイルを得た。そのオイルに150mlのエーテルを加え、溶液をもう一度濾過した。濾液を濃縮して6.69gのオイルを得、トルエン30mlで希釈し、トルエンを溶出液に用いてAl23とシリカゲルで濾過した。溶媒を減圧留去し4.33gの4,4,15,15−テトラ−メチルオクタデカー2,5,13,16−テトラエンジオイックアシドジエチルエステルを得た。
【0058】
4,4,15,15−テトラメチルオクタデカ−2,5,13,16−テトラエンジオイックアシドジエチルエステル(2.26g、5.4mmol)の0.5gのNi(H.Adkins,Org.SynthesesColl.3,180(1955)に従って作成した)を含むエタノール溶液(50ml)を理論値の水素が吸収されるまで水素化し、濾過した。濾液を実施例1に記載の方法で処理し、1.24g(62%)の酸が得られた(m.p.71−72℃)。
【0059】
【数8】

【0060】
実施例5:2,2,13,13−テトラメチルテトラデカンジオイックアシド
1.88Nブチルリチウムのヘキサン溶液(43ml、80mmol)をジイソプロピルアミン(8.1g、80mmol)のTHF溶液60mlに滴下した。同じ温度で30分攪拌した後イソ酪酸(3.5g、40mmol)を滴下した。混合液を穏やかに室温に戻し、3時間攪拌し、その後再び15℃に冷却して1,10−ジブロモデカン(4.5g、15mmol)を一気に加えた。室温で3時間攪拌した後、氷水で冷やしながら12%塩酸40mlで反応を止めた。水層をベンゼンで抽出し、水で洗い、MgSO4で乾燥した。溶媒を除去した後、残査を結晶化した。生成物はヘキサンから再結晶され、3.4g(72%)で2,2,13,13−テトラメチルテトラデカンジオイックアシドが得られた(m.p.86−87.5℃)。
【0061】
【数9】

【0062】
実施例6:2,2,15,15−テトラメチルヘキサデカンジオイックアシド
ジイソプロピルアミン(8.1g、80mmol)のTHF溶液60mlと2.1Nブチルリチウムのヘキサン溶液(38.3ml、80mmol)から合成したリチウムジイソプロピルアミドの溶液に、イソ酪酸(3.5g、40mmol)を15℃アルゴン雰囲気下で加えた。反応液は室温で3時間攪拌し、再び15℃に冷却した。1,12−ジブロモドデカン(3.3g、10mmol)をその後一気に加え、温度をゆっくりと20℃まであげ、反応を一晩攪拌した。氷冷下12%塩酸で反応を止め、ベンゼンで抽出し、水で洗い乾燥した。生成物はヘキサンから結晶化し2.6g(71%)の2,2,15,15−テトラメチルヘキサデカンジオイックアシドを得た(m.p.90−91℃)。実測値%C69.75;H11.14;計算値%:C70.13;H11.18。
【0063】
【数10】

【0064】
【数11】

【0065】
実施例7:2,2,17,17−テトラメチルオクタデカンジオイックアシド
1,13−テトラデカジエン(4.0g、20.6mmol)とベンゾイルペルオキサイド(0.5g)のベンゼン溶液に室温でHBrを加えて、1,14−ジブロモテトラデカンを合成した。混合物は2時間攪拌し、ベンゼンを溶出液にAl23(4 12cm)で分離精製した。1,14ジブロモテトラデカンを単離しヘキサンから再結晶して6.8g(93.1%、m.p.50℃)得た。
【0066】
2,2,17,17−テトラメチルオクタデカンジオイックアシドは、1.72Nブチルリチウムのヘキサン溶液(17.5ml、30mmol)をジイソプロピル−アミン(3.0g、30mmol)のTHF溶液40mlにアルゴン雰囲気下15−5℃で滴下して合成した。30分後混合液を20℃まで冷却し、イソ酪酸(1.3g、15mmol)を加えた。温度をゆっくりと20℃まで上げ、3時間攪拌を続けた。反応混合液を再び−15℃に冷却し、1,14−ジブロモテトラデカン(0.2g、3.4mmol)を一気に加えた。温度を20℃まであげ、反応を一晩攪拌した。氷冷下12%塩酸で反応を止め、ベンゼンで抽出し、水で洗い乾燥した。生成物はヘキサンから結晶化し1.0g(80%)の2,2,17,17−テトラメチルオクタデカンジオイックアシドを得た(m.p.94−96℃(ヘキサン))。実測値% C71.10;H11.40;計算値%:C71.30;H11.42。
【0067】
【数12】

【0068】
原出願の出願時の特許請求の範囲を以下に示す。
[請求項1]
一般式(I):
【0069】
【化5】

【0070】
(式(I)において
1−R4のそれぞれは独立に水素原子あるいは無置換若しくは置換ヒドロカルビル若しくはヘテロサイクリルラジカルであり;
5及びR6はそれぞれ独立に水素原子、ヒドロキシル、低級アルキル、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、低級アルコキシ、若しくはトリフルオロメチルであり;
Qは2ないし14炭素原子の直鎖からなるジラジカルであり、その炭素原子の1つ若しくはそれ以上はヘテロ原子により置換されていてもよく、上記鎖は場合により不活性置換基により置換されていてもよく、且つ、鎖を形成する上記炭素原子若しくはヘテロ原子の一つ若しくはそれ以上は場合により環構造の一部を形成していてもよく、及び、カルボキシル基の一つ若しくは双方はin vitroで加水分解可能な生理学的に容認される置換基によって置換されていてもよいが:但しR1−R4及びR5−R6の全てが水素原子を表す化合物は除外される)
で表される化合物。
【0071】
[請求項2]
5及びR6が独立にヒドロキシル、メチル、エチル、メトキシ若しくはクロロを表す、請求項1に記載の化合物。
【0072】
[請求項3]
式(II):
【0073】
【化6】

【0074】
(ここにおいて、nは6ないし12の整数である)
で表される化合物;及びそのinvivoで加水分解可能な官能性誘導体。
[請求項4]
式(III):
【0075】
【化7】

【0076】
(ここにおいてnは12−16の整数である)
で表される化合物;及びそのinvivoで加水分解可能な官能性誘導体。
[請求項5]
加水分解可能な誘導体が、薬理学的に許容な無機若しくは有機カチオン、エステル、アミド若しくは低級アルカン酸の無水物若しくはそのような酸の分子内エステル、アミド、若しくは無水物であるような請求項1ないし4のいずれかに記載の化合物。
【0077】
[請求項6]
化合物4,4,11,11−テトラメチルテトラデカンジオイックアシド。
[請求項7]
化合物4,4,13,13−テトラメチルヘキサデカ−2,5,11,14−テトラエンジオイックアシドジエチルエステル。
【0078】
[請求項8]
化合物4,4,13,13−テトラメチルヘキサデカンジオイックアシド。
[請求項9]
化合物4,4,15,15−テトラメチルオクタデカンジオイックアシド。
【0079】
[請求項10]
化合物2,2,15,15−テトラメチルヘキサデカンジオイックアシド。
[請求項11]
化合物2,2,17,17−テトラメチルオクタデカンジオイックアシド。
【0080】
[請求項12]
請求項1ないし11のいずれかの項に記載の化合物を活性成分として含む薬剤組成物。
[請求項13]
請求項1ないし11のいずれかの項に記載の化合物を有効量、活性成分として含む、肥満、脂肪過剰血症、及び成人期発病糖尿病の治療用薬剤組成物。
【0081】
[請求項14]
単位投与量の形態あたりの活性成分の量がおよそ50ないし500mgである、12項若しくは13項に記載の組成物。
【0082】
[請求項15]
活性成分が2項に記載の化合物である薬剤組成物。
[請求項16]
活性成分が3項に記載の化合物である薬剤組成物。
【0083】
[請求項17]
活性成分が4項に記載の化合物である薬剤組成物。
[請求項18]
実質上、本明細書に記載されおよび実施例のいずれかに関する、請求項1の化合物。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化1】

(式(I)において
1−R4のそれぞれは独立に水素原子あるいはヒドロカルビルラジカルであり;
5及びR6はそれぞれ独立に水素原子、ヒドロキシル、低級アルキル、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、低級アルコキシ、若しくはトリフルオロメチルであり;
Qは直鎖(CH)nからなるジラジカルであり、nは2ないし14の整数であり、上記鎖は場合により不活性置換基により置換されていてもよい)で表される化合物、並びにそれらの薬理学的に許容可能な塩、エステル、アミド及び無水物;但し、
1−R4及びR5−R6の全てが水素原子を表す化合物、
5およびR6がCH3を表し、R1−R4がHを表し、そしてQが2ないし6または10炭素原子の直鎖を表す化合物、および
1−R4がCH3を表し、R5およびR6がHを表し、そしてQが2ないし3炭素原子の直鎖を表す化合物、および
5およびR6がクロロまたはブロモを表し、R1−R4がHを表し、そしてQが2ないし12炭素原子の直鎖を表す化合物、
は除外される。

【図1】
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【公開番号】特開2010−77141(P2010−77141A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−260665(P2009−260665)
【出願日】平成21年11月16日(2009.11.16)
【分割の表示】特願平10−530697の分割
【原出願日】平成9年12月25日(1997.12.25)
【出願人】(305002567)シンドロウメクス・リミテッド (1)
【Fターム(参考)】