説明

カード処理ユニット

【課題】リライタブルカード等のカードの厚みムラや反り或いは傾きに追随密着して印字及び消去ができるカード処理ユニットを提供する。
【解決手段】リライタブルカードに印字及び消去を行うカード処理ユニットであって、カードに印字を行なうサーマルヘッドと印字されたカードの印字部を消去する消去ヘッドを同一の駆動装置によって夫々昇降制御すると共に、サーマルヘッドと消去ヘッドの先端部をカードに対して当接可能とする制御機構を備える。また、カードが搬送される下パネル面であって、サーマルヘッドに対向するサーマルプラテンと消去ヘッドに対向する消去ヘッドプラテンを挟持するパネル面上に前記各プラテンローラに対して0.05〜0.5mm低い段差部を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リライタブルカード等を使用する機器に取り付けられるカード処理ユニットに関し、とくにカード印字面への印字及び消去品質の高いカード処理ユニットに関するものである
【背景技術】
【0002】
今日、病院や店舗等あるいは遊技場等においてIC/磁気カード等(以下単にカードという)を使った端末装置が数多く使用されている。前記端末装置に備えられたサーマルヘッド及び消去ヘッドによって前記カードの印字面に文字や記号等の印字及び消去を行なっている。
【0003】
一般に、上記の印字が可能なカードはリライタブルカードと称され、熱可逆性記録材料を使用して作製されており、このカードの印字及び消去を行なうためには、印字ヘッドと消去ヘッドとが一体に取り付けられたサーマルヘッドを備えたリライタブルカードリーダライタが使用されている。
【0004】
しかしながら、上記従来のリライタブルカードリーダライタの場合、印字ヘッドと消去ヘッドとが一体に取り付けられているため、カードの表面に印字ヘッドと消去ヘッドとが同時に接触するため、印字ヘッドと消去ヘッドとの間隔分のカードの印字面が印字できず、カードの印字可能な領域が充分活用されないという問題点があった。また、厚みの薄いカードが搬送されて印字ヘッド及び消去ヘッドと接触する際に、カードの厚みのバラツキや反り或いは傾きによって各ヘッド面とカード面との密着が不十分となり、各ヘッド面とカード面とが接触する際の押圧が一定せずに印字された文字や記号等が不明瞭となったり、印字の消去が不十分となるという問題もあった。
【0005】
そこで、印字ヘッドと、消去ヘッドと、前記印字ヘッドを移動させる印字ヘッド移動手段と、前記消去ヘッドを移動させる消去ヘッド移動手段と、前記印字ヘッド及び消去ヘッドを選択的に駆動して制御させる制御部を有するリライタブルカードリーダライタのサーマルヘッドが提案されている(特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】特開2001−347695号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に提案されているサーマルヘッドの場合、印字ヘッドと消去ヘッドを選択的に駆動し、印字及び消去を行なう制御手段を有するものであるが、印字ヘッド及び消去ヘッドの駆動には各々駆動装置が必要とされ、装置が大きくなると共に製造コストも高価になるという欠点があった。しかもカードの厚みのバラツキや反り或いは傾きによる印字ヘッド及び消去ヘッドの各ヘッド面とカード面との密着不良に関しては何ら考慮されないものであった。
【0008】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、一つの駆動装置によって印字ヘッド及び消去ヘッドの駆動及び制御を可能とし、カード厚みのバラツキや反り或いは傾きによる印字ヘッド及び消去ヘッドの各ヘッド面とカード面との密着不良を解消し、カード面に対して容易に追随密着して印字及び消去を行なうことができるカード処理ユニットを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このため本発明は、カードに印字及び消去を行うカード処理ユニットであって、前記カードに印字を行なうサーマルヘッドと前記印字されたカードの印字部を消去する消去ヘッドを同一の駆動装置によって夫々昇降制御すると共に、前記サーマルヘッドと消去ヘッドの先端近傍に有る発熱体部を前記カードに対して追随密着する制御機構を備えたことを第1の特徴とする。
【0010】
また、前記制御機構は、前記サーマルヘッドと消去ヘッドを各々保持する取付け板と、該取付け板の両端部と係合し、該両端部が係合し上下方向に摺動可能な溝部を有する上パネルと、前記取付け板のバネ受け部に当接して前記サーマルヘッドと消去ヘッドを下方向に付勢する捻りバネと、該取付け板に設けられた長孔と、該長孔に挿通するシャフトとから構成され、ステッピングモータの駆動により前記シャフトが各々上下して前記サーマルヘッドと消去ヘッドを各々昇降可能とし、前記ねじりバネの付勢により前記カードの左右方向の傾きに追随すると共に、前記長孔と該長孔に挿通するシャフト間のあそびによりカードの挿入方向に対して直角に追随し、前記ヘッドの先端近傍に有る発熱体部が前記カード面に密着することを第2の特徴とする。
【0011】
そして、カードに印字及び消去を行うカード処理ユニットにおいて、前記カードが搬送される下パネル面の、前記サーマルヘッドに対向するサーマルプラテンローラと、前記消去ヘッドに対向する消去ヘッドプラテンローラを挟持するパネル面上に、前記各プラテンローラに対して0.05〜0.5mm低い段差部を設けたことを第3の特徴とする。
【0012】
尚、上記段差部は、前記パネル面上に形成された複数の突起部であってもよく、またパネル面を凸状に成形されたものであってもかなわない。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るカード処理ユニットによれば、カードに印字を行なうサーマルヘッドと、前記印字されたカードの印字部を消去する消去ヘッドを同一の駆動装置によって夫々昇降制御するため、カード処理ユニットがコンパクトとなり、しかも安価に製造できるという優れた効果を有する。
【0014】
また、前記サーマルヘッドと消去ヘッドの先端近傍に有る発熱体部を前記カードに対して追随密着する制御機構を備えているため、カードと各ヘッドとの密着性に優れるという効果を有する。
【0015】
しかも、カードが搬送される下パネル面の、前記サーマルヘッドに対向するサーマルプラテンローラと、前記消去ヘッドに対向する消去ヘッドプラテンローラを挟持するパネル面上に、前記各プラテンローラに対して0.05〜0.5mm低い段差部が設けられているため、厚みの薄いカードであってもカードが反ることなく各ヘッドと密着するという優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に示す実施例に基づいて説明するが、本発明が本実施例に限定されないことは言うまでもない。図1は本発明のカード処理ユニットの一実施例を示す斜視図、図2は同カード処理ユニットの上パネルが開いた状態を示す斜視図、図3は消去ヘッド部を説明する斜視図、図4は図3のA−A線断面図、図5は図3のB−B線断面図、図6はサーマルヘッド部を説明する斜視図、図7は図6のA−A線断面図、図8は図6のB−B線断面図、図9は図1のA−A線断面説明図、図10は突起部の効果を説明する部分拡大説明図である。
【実施例】
【0017】
図1、2に示すように、本発明に係るカード処理ユニット本体1は、下パネル14と左右側板55と上パネル8とから構成され、上パネル8の後端部は左右側板55の後端部に開閉可能に取付けられている。そしてカード処理ユニット本体1の前端側にはカード挿入口11が形成され、カード処理ユニット本体1の内部には、サーマルヘッド27及び消去ヘッド19を含む印字及び消去部、及びサーマルヘッドプラテンローラ32及び消去ヘッドプラテンローラ21などの搬送部が組み込まれている。さらにカード処理ユニット本体1の後端側にはステッピングモータ2を含む駆動機構及びセンサー54を含む制御機構が設けられ、サーマルヘッド27及び消去ヘッド19を昇降自在に制御する。
【0018】
下パネル14にはカードを搬送する搬送ローラ35、サーマルヘッドプラテンローラ32及び消去ヘッドプラテンローラ21が設けられ、図示しない駆動装置の駆動によりカードの挿入・排出を可能とし、下パネル14のサーマルヘッドプラテンローラ32近傍には磁気ヘッド34が設けられ、カードに磁気データの書き込み及び読み込みを可能とする。そして、下パネル14のサーマルヘッドプラテンローラ32及び消去ヘッドプラテンローラ21を挟持するパネル面上には複数の突起部33、56が設けられ、後述するカードの反りによる密着不良を改善する。
【0019】
上パネル8の後端部にはステッピングモータ2が設けられ、ウオームギア3、カムギア4、カムシャフト5を介してステッピングモータ2の駆動が伝達され、カムベース6が回動する。またカムベース6にはベアリング7、13が設けられ、カムベース6の回動に伴い各ベアリングはサーマルヘッド昇降板10及び消去ヘッド昇降板9と当接して後述するサーマルヘッド29と消去ヘッド19の昇降を夫々制御する。
【0020】
次に、印字及び消去部に関し図3乃至図8で説明する。
まず図3乃至図5に示すように、消去部は消去ヘッド昇降板9の回動に連動して回動する消去昇降シャフト15と、消去昇降シャフト15の両端部に外装された一対の捻りバネ18と、消去昇降シャフト15の中央部に直交して設けられた一対の消去リフトシャフト16と、消去リフトシャフト16の先端部が係合する係合孔22が穿設された左側面視L字型の消去ヘッド取付け板17と、消去ヘッド取付け板17の底部に取り付けられた消去ヘッド19と、消去ヘッド19と対向する消去ヘッドプラテンローラ21とから構成されている。また捻りバネ18の一端部は直線形状に形成されて延出し、消去ヘッド取付け板17の左右開口部50を挿通し、消去ヘッド取付け板17上部にネジ51にて取り付けられた消去バネ受けシャフト20に当接して消去ヘッド19を下方向へ常時付勢する。そして消去リフトシャフト16は、上述したステッピングモータ2の駆動による消去昇降シャフト15の回動に伴って回動し、消去ヘッド取付け板17と共に消去ヘッド19を上下方向に昇降する。
【0021】
ここで、上記消去ヘッド取付け板17の左右両端部は上パネル8の係合溝23a、23bに夫々係合し、上下方向に移動可能とされ、しかも係合溝23a、23bの幅は消去ヘッド取付け板17の厚みに対して0.01〜0.5mm大きく開口されている。また消去ヘッド取付け板17の係合孔22は消去リフトシャフト16の径より縦方向に長い長孔に穿設されている。これらの構成により、消去ヘッド19は上パネル8及び消去リフトシャフト16に対してフリーとされ、カード12が搬送されて前後方向に傾いても消去ヘッド19はカード12に追随して密着できる。
【0022】
また、消去バネ受けシャフト20は消去ヘッド取付け板17を介して消去ヘッド19の上部中央位置に消去ヘッドプラテンローラ21と平行にネジ51によって取り付けられ、そして捻りバネ18の一端部(直線形状部)によって消去バネ受けシャフト20の左右部が押圧されているため、消去ヘッド19の取付け位置を調節しても捻りバネ18が消去ヘッド19の中央部を常に押圧し、カード12に対して直角に追随して密着し、またカード12の左右方向の傾きに対しても追随して密着する。
【0023】
次に、印字部は図6乃至図8に示すように、サーマルヘッド昇降板10の回動に連動して回動するサーマル昇降シャフト24と、サーマル昇降シャフト24の両端部に外装された一対の捻りバネ28と、サーマル昇降シャフト24の中央部に直交して設けられた一対のサーマルリフトシャフト25と、サーマルリフトシャフト25の先端部が係合する係合孔31が穿設された左側面視L字型のサーマルヘッド取付け板26と、サーマルヘッド取付け板26の底部にネジ53にて取り付けられたサーマルヘッド27と、サーマルヘッド27と対向するサーマルヘッドプラテンローラ32とから構成されている。また捻りバネ28の一端部は直線形状に形成されて延出し、サーマルヘッド取付け板26の左右開口部52を挿通しサーマルヘッド取付け板26の上部に設けられたサーマルバネ受けシャフト29に当接してサーマルヘッド27を下方向へ常時付勢する。そしてサーマルリフトシャフト25は、上述したステッピングモータ2の駆動によるサーマル昇降シャフト24の回動に伴って回動し、サーマルヘッド取付け板26と共にサーマルヘッド27を上下方向に昇降する。
【0024】
ここで、上記サーマルヘッド取付け板26の左右両端部は上パネル8の係合溝30a、30bに夫々係合し、上下方向に移動可能とされ、しかも係合溝30a、30bの幅はサーマルヘッド取付け板26の厚みに対して0.01〜0.5mm大きく開口されている。またサーマルヘッド取付け板26の係合孔31はサーマルリフトシャフト25の径より縦方向に長い長孔に穿設されている。これらの構成により、サーマルヘッド27は上パネル8及びサーマルリフトシャフト25に対してフリーとされ、カード12が搬送されて前後方向に傾いてもサーマルヘッド27はカード12に追随して密着できる。
【0025】
また、サーマルバネ受けシャフト29は捻りバネ28の一端部(直線形状部)によってサーマルバネ受けシャフト29の左右部が押圧されているため、サーマルヘッド27の先端部はカード12の左右方向の傾きに追随して密着する。
【0026】
そして、図2及び9に示すように下パネル14のパネル面上には複数の突起部33、56が設けられ、カード12とカード12の印字と消去を行なうサーマルヘッド27と消去ヘッド19との密着性が向上する。とくに薄いカード12を使用する場合には消去ヘッド19前後部において、消去ヘッド19の発熱面が平坦であるため図10(a)に示すようにカード12は消去ヘッド19と消去ヘッドプラテンローラ21間で湾曲して密着不良(破線部分)となり接触面積が狭くなるため、消去が不良となる。そこで図10(b)に示すように、突起部33、56によりカード12を支持することによって消去ヘッド19とカード12とを充分に密着させることができる。尚、消去ヘッド19を消去ヘッドプラテンローラ21側に強く荷重を掛けることでカード12と消去ヘッド19との接触面積を確保することはできるが、カード12の表面の磨耗によってカード12の寿命が短くなる危険性がある。
【0027】
上記の構成による本発明のカード処理ユニット1によれば、カードに印字を行なうサーマルヘッド27と、印字されたカード12の印字部を消去する消去ヘッド19を同一の駆動装置によって夫々昇降制御が可能であり、サーマルヘッド27と消去ヘッド19の先端部がカード12に対して追随密着するため、カード12と各ヘッドとの密着性に優れる。しかもカード12が搬送される下パネル面上に複数の突起部33が設けられているためカード12の反りによるサーマルヘッド27と消去ヘッド19との密着不良がない。
【0028】
次に、本発明のカード処理ユニットによる作用を説明すると、カード挿入口11から挿入されたカード12は、図示しない駆動装置の駆動によって搬送ローラ35が回動し、搬送される。ここで磁気データの読み込み及び書き込みがある場合には磁気ヘッド34が使用される。さらにセンサー54による指示によってステッピングモータ2が駆動してウオームギア3を回動させ、さらにカムギア4に回動が伝達され、カムシャフト5を介してカムベース6が所定の位置まで回動する。ここで、サーマルヘッド27及び消去ヘッド19の昇降指示によってカムベース6の回動が指示され、カムベース6に設けられたベアリング7、13がサーマルヘッド昇降板10及び消去ヘッド昇降板9と各々係合して回動させ、サーマルヘッド27及び消去ヘッド19を各々昇降させてカード12と密着させて印字及び消去が可能となる。
【0029】
ここで、サーマルヘッド27及び消去ヘッド19は各々サーマルヘッド取付け板26及び消去ヘッド取付け板17に取付けられており、上述した捻りバネ28、18によって下方向に常時付勢され、さらに各取付け板26、17に穿設された係合孔22、31に係合するサーマルリフトシャフト25及び消去リフトシャフト16によって上下方向に昇降してカード12と密着する。しかも各取付け板26、17の両端部は、各板の厚みより広い幅を持つ上パネル8の係合溝30a、30b、23a、23bに夫々係合して上下方向に昇降し、各リフトシャフト25、16は夫々の径より長い長孔に穿設された係合孔22、31と係合して入るためサーマルヘッド27及び消去ヘッド19は各リフトシャフト25、16及び上パネル8に対してフリーとなり、カード40の前後方向における傾きに対して追随性に優れる。また、各取付け板26、17に設けられたバネ受けシャフト29、20は捻りバネ28、18によって左右部が押圧されており、カード12の左右方向の傾きに対して追随密着する。
【0030】
さらに下パネル14のパネル面上には複数の突起部33、56が形成されており、各ヘッド27、19と各プラテンローラ32、21とカード12が密着する際にカード12の反りを防止し、密着性が向上する。
【0031】
上記のようにカード12への印字及び消去が終了したカード12は、再び図示しない駆動装置によってカード挿入口11より排出される。
【0032】
以上、本発明によるカード処理ユニットによればカードに印字を行なうサーマルヘッドと、印字されたカードの印字部を消去する消去ヘッドを同一の駆動装置によって夫々昇降制御するため、カード処理ユニットがコンパクトとなり、しかも安価に製造できる、またサーマルヘッドと消去ヘッドの先端部を前記カードに対して追随密着する制御機構を備えているため、カードと各ヘッドとの密着性に優れ、しかも、カードが搬送される下パネル面上に複数の突起部が設けられているため、厚みの薄いカードであってもカードが反ることなく各ヘッドと密着する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明のカード処理ユニットの一実施例を示す斜視図である。
【図2】同カード処理ユニットの上パネルが開いた状態を示す斜視図である。
【図3】消去ヘッド部を説明する斜視図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】サーマルヘッド部を説明する斜視図である。
【図7】図6のA−A線断面図である。
【図8】図6のB−B線断面図である。
【図9】図1のA−A線断面説明図である。
【図10】突起部の効果を説明する部分拡大説明図である。
【符号の説明】
【0034】
1 カード処理ユニット本体
2 ステッピングモータ
3 ウオームギア
4 カムギア
5 カムシャフト
6 カムベース
7、13 ベアリング
8 上パネル
9 消去ヘッド昇降板
10 サーマルヘッド昇降板
11 カード挿入口
12 カード
14 下パネル
15 消去昇降シャフト
16 消去リフトシャフト
17 消去ヘッド取付け板
18、28 捻りバネ
19 消去ヘッド
20 消去バネ受けシャフト
21 消去ヘッドプラテンローラ
22、31 係合孔
23a、23b 係合溝
24 サーマル昇降シャフト
25 サーマルリフトシャフト
26 サーマルヘッド取付け板
27 サーマルヘッド
29 サーマルバネ受けシャフト
30a、30b 係合溝
32 サーマルヘッドプラテンローラ
33、56 突起部
34 磁気ヘッド
35 搬送ローラ
50、52 開口部
51、53 ネジ
54 センサー
55 左右側板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リライタブルカードに印字及び消去を行うカード処理ユニットであって、前記カードに印字を行なうサーマルヘッドと、前記印字されたカードの印字部を消去する消去ヘッドを同一の駆動装置によって夫々昇降制御すると共に、前記サーマルヘッドと消去ヘッドの先端近傍に有る発熱体部を前記カードに対して追随密着する制御機構を備えたことを特徴とするカード処理ユニット。
【請求項2】
前記制御機構は、前記サーマルヘッドと消去ヘッドを各々保持する取付け板と、該取付け板の両端部と係合し、該両端部が係合し上下方向に摺動可能な溝部を有する上パネルと、前記取付け板のバネ受け部に当接して前記サーマルヘッドと消去ヘッドを下方向に付勢する捻りバネと、前記取付け板に設けられた長孔と、該長孔に挿通するシャフトとから構成され、ステッピングモータの駆動により前記シャフトが各々上下して前記サーマルヘッドと消去ヘッドを各々昇降可能とし、前記ねじりバネの付勢により前記カードの左右方向の傾きに追随すると共に、前記長孔と該長孔に挿通するシャフト間のあそびによりカードの挿入方向に対して直角に追随し、前記ヘッドの発熱体部が前記カード面に密着することを特徴とする請求項1記載のカード処理ユニット。
【請求項3】
リライタブルカードに印字及び消去を行うカード処理ユニットにおいて、前記カードが搬送される下パネル面の、前記サーマルヘッドに対向するサーマルプラテンローラと前記消去ヘッドに対向する消去ヘッドプラテンローラを挟持するパネル面上に前記各プラテンローラに対して0.05〜0.5mm低い段差部を設けたことを特徴とする請求項1記載のカード処理ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−237430(P2007−237430A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−59308(P2006−59308)
【出願日】平成18年3月6日(2006.3.6)
【出願人】(000177346)三和ニューテック株式会社 (35)
【Fターム(参考)】