説明

カード認証システム

【課題】簡易なシステムで、クレジットカード等のカードの使用の可否を認証することができるカード認証システムを提供すること。
【解決手段】 カードに関するカード固有情報を入力し、入力されたカード固有情報を送信し、カードの使用可否情報を表示する携帯電話機10と、カード固有情報を受信すると共に、使用可否情報を前記携帯電話機に提供する使用可否情報仲介装置20と、使用可否情報仲介装置から受信したカード固有情報に基づいて使用可否情報を生成し、生成された使用可否情報を、使用可否情報仲介装置に送信する使用可否情報提供装置30と、を有し、使用可否情報仲介装置は、使用可否情報を格納する使用可否情報格納部86を有するカード認証システム1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、クレジットカード等の使用可否を認証するカード認証システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば、クレジットカード等を使用することにより、クレジットカードの利用者が簡易に商品の購入の決済等を行なうことができるシステムが存在する。具体的には、商品の販売店等がクレジットカードのデータを読み取るためのCAT(Credit Authorization Terminal)端末を備え、クレジット会社のホストコンピュータと決済ネットワークを介して接続されている。このため、利用者はクレジットカードを利用して、各販売店で代金の決済ができる構成となっている(例えば、特許文献1)。
また、特許文献1では、各販売店等に据え置き型のCAT端末が備えられているが、これでは、店舗外、例えば訪問販売等ではクレジットカードを使用できないという問題があった。そこで、携帯端末にカード読み取り機構を備え、携帯用CAT端末として、利用するという提案もなされている。
【特許文献1】特開2005−190351号公報(図1等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、このようなCAT端末は、据え置き型若しくは、携帯型のいずれのタイプもCAT端末で、クレジットカードのデータを読み、クレジットカード会社のホストコンピュータ等と通信し、決済をする仕組みとなっているため、かかるシステムを構築するために膨大な費用がかかるという問題があった。また、CAT端末も専用の端末となるため、それを多く準備するには、莫大な費用が必要となるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、簡易なシステムで、クレジットカード等のカードの使用の可否を認証することができるカード認証システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題は、請求項1の構成によれば、カードに関するカード固有情報を入力する情報入力ボタン部と、前記入力された前記カード固有情報を送信する通信部と、前記カードの使用可否情報を表示する情報表示部と、を有する携帯電話機と、前記カード固有情報を受信すると共に、前記使用可否情報を前記携帯電話機に提供する使用可否情報仲介装置と、前記使用可否情報仲介装置から受信した前記カード固有情報に基づいて前記使用可否情報を生成し、生成された前記使用可否情報を、前記使用可否情報仲介装置に送信する使用可否情報提供装置と、を有し、前記使用可否情報仲介装置は、前記使用可否情報を格納する使用可否情報格納部を有することを特徴とするカード認証システムにより達成される。
【0006】
前記構成によれば、例えば、クレジットカード等のカードの固有情報を携帯電話機の情報入力ボタン部で入力することができ、そのカードの固有情報は通信部で使用可否情報仲介装置に送信される。
そして、このカードの固有情報は、使用可否情報仲介装置から使用可否情報提供装置に送信される。使用可否情報提供装置では、カード固有情報に基づいて使用可否情報を生成し、生成された使用可否情報が使用可否情報仲介装置に送信される。
使用可否情報を受領した使用可否情報仲介装置は、その使用可否情報を携帯電話機に送信し、携帯電話機は、その使用可否情報を情報表示部に表示することとなる。
この情報表示部に表示された使用可否情報が肯定的であれば、携帯電話機及び当該クレジットカード等が共に使用可能なものとして取り扱うことができ、あたかも、従来のCAT端末を所持しているのと同様にクレジットカード等を利用することができる。
そして、前記構成では、特別なCAT端末を使用することなく、通常の携帯電話機を利用することができるので、従来のCAT端末等を使用する場合に比べ格段に少ないコストで、同様のシステムを構築することができる。
【0007】
好ましくは、請求項2の発明によれば、請求項1の構成において、前記使用可否情報仲介装置は、前記携帯電話機を識別する携帯電話機識別情報を格納するための携帯電話機識別情報格納部を有することを特徴とするカード認証システムである。
【0008】
前記構成によれば、使用可否情報仲介装置は、携帯電話機を識別する携帯電話機識別情報を格納するための携帯電話機識別情報格納部を有する。このため、使用可否情報仲介装置は、使用可否情報を提供すべき携帯電話機と、提供すべきでない携帯電話機とを容易に識別することができる。
【0009】
好ましくは、請求項3の発明によれば、請求項2の構成において、前記携帯電話機に前記カード固有情報を入力する前に、前記使用可否仲介装置の前記携帯電話機識別情報格納部に、前記携帯電話機の携帯電話機識別情報を格納する構成となっていることを特徴とするカード認証システムである。
【0010】
前記構成によれば、携帯電話機は、カード固有情報を入力する前に、使用可否仲介装置の携帯電話機識別情報格納部に、前記携帯電話機の携帯電話機識別情報を格納する構成となっているので、使用可否情報仲介装置から確実に、使用可否情報の提供を受けることができる。
【0011】
好ましくは、請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1項の構成において、前記使用可否情報提供装置が、カードの発行会社毎に設置され、前記使用可否情報仲介装置は、前記携帯電話機から取得した前記カード固有情報を、当該カードの発行会社の前記使用可否情報提供装置に送信する構成となっていることを特徴とするカード認証システムである。
【0012】
前記構成によれば、使用可否情報提供装置が、カードの発行会社毎に設置され、使用可否情報仲介装置は、携帯電話機から取得したカード固有情報を、当該カードの発行会社の使用可否情報提供装置に送信する構成となっている。このため、多くのカード発行会社毎にカードが発行されていても、単一の使用可否情報仲介装置によって、それぞれのカード発行会社の使用可否情報提供装置に、当該カード固有情報を送信できる。そして、当該カードの使用可否情報を、当該カード発行会社の使用可否情報提供装置から取得でき、携帯電話機に当該カードの使用可否情報を提供することができる。
したがって、従来のように、端末がそれぞれのカード発行会社のホストコンピュータ等に接続されている必要がなく、携帯電話機は使用可否情報提供装置に接続されていれば足りるので、極めて効率の良いシステムとなる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、簡易なシステムで、クレジットカード等のカードの使用の可否を認証することができるカード認証システムを提供できるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0015】
図1は、本発明のカード認証システムである例えばクレジットカード認証システム1を示す概略図である。
図1に示すように、携帯電話機10が、携帯電話基地局12を介してインターネット網11接続されている。
また、携帯電話機10には、携帯電話機10の利用者が操作して情報を入力する押下ボタン10aが多数配置されている。なお、この押下ボタン10aが情報入力ボタン部の一例となっている。
また、携帯電話機10には、通信部である例えば、アンテナ10bが設けられている。
さらに、携帯電話機10には、各種情報を表示する情報表示部である例えば、LCD等からなるディスプレイ10cが形成されている。
【0016】
また、図1に示すように、インターネット網11には、クレジットカード認証装置20が接続されている。このクレジットカード認証装置20は、使用可否情報仲介装置の一例である。その構成等については、後述する。
また、クレジットカード認証装置20には、専用回線で、各クレジットカード発行会社のサーバである、例えば、Aクレジットカード会社サーバ30、Bクレジットカード会社サーバ40、Cクレジットカード会社サーバ50にそれぞれ接続されている。これらAクレジットカード会社30等が、使用可否情報提供装置の一例となっており、その構成等については後述する。
【0017】
図2は、図1に示す携帯電話機10やクレジットカード認証装置20等の主なハードウエア構成等を示す概略図である。
図2の携帯電話機10は、コンピュータを有している。具体的には、コンピュータは、バス60を有し、このバス60にCPU(Central Processing Unit)61、RAM(Random Access Memory)62、ROM(Read Only Memory)63等が接続されている。
また、バス60には、押下ボタン10b等を含む入力装置64、ディスプレ10c、そして、通信部であり、図1のアンテナ10bをふくむ通信装置65等も接続されている。
【0018】
すなわち、このバス60はすべてのデバイスを接続する機能を有し、アドレスやデータパスを有する内部パスである。
CPU61は所定のプログラムの処理を行う他、バス60に接続されたROM63等を制御している。ROM63は、各種プログラムや各種情報等を格納している。
RAM62は、プログラム処理中のメモリの内容を対比したり、プログラムを実行するためのエリアとしての機能を有する。
【0019】
図3乃至図5は、クレジットカード認証システム1の主な動作等を示す概略フローチャートである。図6(a)は、携帯電話装置10の主なソフトウエア構成を示す概略ブロック図であり、図6(b)は、クレジットカード認証装置20の主なソフトウエア構成を示す概略ブロック図である。図7は図6(b)の第1記憶部70の内容である主なソフトウエア構成を示す概略ブロック図であり、図8は、図6(b)の第2記憶部80の内容である主なソフトウエア構成を示す概略ブロック図である。ここで、第1記憶部70は主にプログラムを中心に記載し、第2記憶部80は、データ格納部を示しているが、これらの区分は、実際にこのようにデータが区分されていることを示すものではなく、説明の便宜のためである。図9は、図1のAクレジットカード会社サーバ30の主なソフトウエア構成を示す概略ブロック図である。なお、図6乃至図9に示す各ブロック(格納部、記憶部、プログラム等)は、図示しない制御部によって制御されている。
以下、先ず、図3及び図5のフローチャートに従い、その動作等を説明しながら図6乃至図9の構成についても説明する。
【0020】
図3は、具体的には、携帯電話機10をクレジットカード認証装置20に登録するための手続き、すなわち、携帯電話初期登録処理(疎通処理)の手続きである。
本実施の形態では、本クレジットカード認証システム1を利用しようとする事業体(例えば、商品の訪問販売会社)は、その事業体を加盟店等として、クレジットカード認証装置20の管理会社等に登録してもらう必要がある。
そこで、先ず、必要な利用申請書を、この管理会社に提出し、管理会社から加盟店ID番号、認証書設定用ライセンスキー及びライセンスID番号等の交付を受ける。
この状態で、図3のST1が開始される。すなわち、先ず、本クレジットカード認証システム1を利用とする商品の訪問会社等は、その社員が所持する携帯電話機10から、図1のインターネット網11を介して、クレジットカード認証装置20等が管理するホームページにアクセスする。さらに、このホームページのうち、携帯電話用クレジットカード認証アプリケーションデータダウンロード用のサイトにアクセスする。
【0021】
すると、図7の携帯電話用クレジットカード認証アプリケーションデータダウンロードプログラム71動き、ST2に示すように、サイト上で、加盟店ID番号等の入力が求められ、利用者は、携帯電話機10の押下ボタン10aを操作して、予め管理会社から交付されている加盟店ID番号等を入力する。
ところで、図8に示すように。クレジットカード認証装置20は、予め交付した加盟店ID番号データ81aを加盟店ID番号データ格納部81に格納している。
また、図7に示すように、加盟店ID判断プログラム72を有している。
したがって、ST3で、加盟店ID判断プログラム72が動き、携帯電話機10から入力された加盟店ID番号と図8の加盟店ID番号が一致するか否かを判断する。
【0022】
次に、ST3で加盟店ID番号が一致すれば、ST4に示すように、携帯電話用クレジットカード認証アプリケーションデータのダウンロードが許可され、携帯電話機10にダウンロードされる。
具体的には、図8の携帯電話用クレジットカード認証アプリケーションデータ格納部82に格納されている携帯電話用クレジットカード認証アプリケーションデータ82aがダウンロードされる。
すなわち、このように携帯電話機10にダウンロードされた携帯電話用クレジットカード認証アプリケーションデータ82aは、図6(a)のダウンロードデータ格納部16にダウンロードデータ16aとして格納される。
【0023】
次に、ST5に進み、ダウンロードされた携帯電話用クレジットカード認証アプリケーションデータ82aが起動し、初期登録処理画面が表示される。すると、利用者は、携帯電話機10の押下ボタン10aを用いて、事前に管理会社から交付されている認証書設定用ライセンスキー及びライセンスID番号(ログインID番号)を入力する。また、当該携帯電話機10aの電話番号等も入力する。一方、携帯電話機10aの機体識別番号15a等は、図示しない送信プログラム等により自動的にクレジットカード認証装置20に送信される。
なお、この携帯電話機10の機体識別番号15aは、図6(a)に示すように、携帯電話機10の機体識別番号格納部15に格納されている。
【0024】
次に、ST6に進む。ST6では、ST5で入力された認証書設定用ライセンスキー及びライセンスID番号が正しいか否かが判断される。
つまり、図8に示すように、クレジットカード認証装置20内には、既に交付済みの認証書設定用ライセンスキーデータ83aを格納する認証書設定用ライセンスキーデータ格納部83が形成されている。
また、クレジットカード認証装置20は、既に交付済みのライセンスID番号(ログインID番号)データ84aを格納するライセンスID番号(ログインID番号)データ格納部84も有している。
さらに、クレジットカード認証装置20は、図7に示すように、認証書設定用ライセンスキー及びライセンスID番号判断プログラム73を有している。
したがって、この認証書設定用ライセンスキー及びライセンスID番号判断プログラム73が起動して、入力された認証書設定用ライセンスキー及びライセンスID番号と既に交付済みの認証書設定用ライセンスキーデータ83a及びライセンスID番号(ログインID番号)データ84aとが比較され正しいか否かが判断される。
【0025】
次に、ST6で、入力された認証書設定用ライセンスキー等が正しい場合は、ST7に進み、クレジットカード認証装置20に当該携帯電話機10を登録する。具体的には、図8の携帯電話機毎の登録データ格納部85内、携帯電話機10毎の登録データとして、入力された情報(例えば、機体識別番号等)が登録される。
以上で、携帯電話初期登録処理(疎通処理)の手続が終了する。
【0026】
このように、本クレジットカード認証システム1の利用を欲する利用者はその利用にかかる携帯電話機10毎にクレジットカード認証装置20に登録をすることで、その後のサービスを確実に得ることができることになる。
【0027】
次に図4及び図5の実際にクレジットカードの認証を行なうクレジットカード認証処理(オーソライゼーション)について説明する。
先ず、例えば、商品販売の営業担当者が、クレジットカード認証装置20に登録済みの携帯電話機10を所持し、客先に行き、商品を販売する。このとき、商品の購入者からクレジットカードで支払いたい旨の希望があった場合、ST11が開始される。
ST11では、この営業担当者が携帯電話機10を操作し、図1のインターネット網11を介してクレジットカード認証装置20が管理するホームページにアクセスし、クレジットカード認証処理用サイトにアクセスする。
すると、ST12で、ログインID番号(ライセンスID番号)の入力画面が開き、営業担当者は、ログインID番号を携帯電話機10から入力する。
すると、携帯電話機10は、図6(a)の機体識別番号15aと共に、クレジットカード認証装置20に送信される(ST13)。
【0028】
すると、ST14では、図7のログインID番号(ライセンスID番号)判断プログラム74が動いて、送信されたログインID番号と機体識別番号が、図8の携帯電話機毎の登録データと合致するか否かを判断し、合致すれば、ST15へ進む。
ST15では、認証を受ける対象のクレジットカードについての情報の入力画面が開く、そこで、上述の商品購入者のクレジットカードのクレジットカード番号、決済金額、有効期限、支払回数等の情報が、携帯電話機10の押下ボタン10aを介して入力される。
つまり、このクレジットカード番号等は、カードに関するカード固有情報の一例となっている。
この入力されたクレジットカードのクレジットカード番号等の情報は、図3の通信装置65を介して、クレジットカード認証装置20に送られる。
【0029】
すると、ST16で、図7のクレジットカード認証装置20のクレジットカード会社判断プログラム75が動作して、受信したクレジットカード番号等から当該クレジットカード会社、例えばAクレジットカード会社を特定する。
次に、クレジットカード認証装置20のクレジットカードデータ送信プログラム76が起動し、上述のクレジットカードのクレジットカード番号等のデータを、例えば、図1のAクレジットカード会社サーバ30へ送信する(ST17)。
【0030】
次に、ST18で、Aクレジットカード会社サーバ30は、当該クレジットカード番号等のデータから該当するクレジットカードを特定する。そして、ST19で、当該クレジットカードが当該条件下で使用可能か否かが判断される。
すなわち、図9に示すように、Aクレジットカード会社サーバ30は、クレジットカード使用可能判断データ31aを格納するクレジットカード使用可能判断データ格納部31を有している。
このクレジットカード使用可能判断データ31aには、各クレジットカード毎についての有効期限等、借入額等のデータが含まれている。
また、Aクレジットカード会社サーバ30は、図9に示すように、クレジットカード使用可能判断プログラム33を有している。
【0031】
したがって。具体的には、クレジットカード使用可能判断プログラム32が起動して、クレジットカード認証装置20から送信されたクレジットカード番号等のデータと図9の当該クレジットカードにおけるクレジットカード使用可能判断データ31aに基づいて、入力された条件下で当該クレジットカードが使用可能か否かを判断する。
そして、クレジットカードが使用可能と判断したときは、承認番号及び受付番号を登録する。
具体的には、図9のクレジットカード毎の承認番号データ等格納部32にクレジットカード毎の承認番号及び受付番号のデータ32aとして登録される。
そして、この承認番号及び受付番号は、図9のクレジットカード毎の承認番号(不承認番号)及び受付番号データ送信プログラム34により、クレジットカード認証装置へ送信される(ST20)。
【0032】
一方、ST19で、当該クレジットカードが当該条件では使用不可の場合は、クレジットカード会社サーバ30は、不承認番号及び受付番号をクレジットカード毎の承認番号データ等格納部32に格納し、クレジットカード毎の承認番号(不承認番号)及び受付番号データ送信プログラム34により、クレジットカード認証装置へ送信される(ST21)。
なお、本実施の形態では、ST21で、不承認番号を付する構成となっているが、これに限らず、使用不可の場合は、不承認番号を付さず、不承認のフラッグをクレジットカード認証装置へ送信してもよい。この場合は、不承認番号を付する工程が不要となるため、効率の良いシステムとなる。
このように、Aクレジットカード会社サーバ30で生成される承認番号(不承認番号)及び受付番号が使用可否情報の一例となっている。
【0033】
次に、クレジットカード認証装置20は、図7の承認情報等登録プログラム77が起動して、受信した承認番号(不承認番号)及び受付番号を、図8のクレジットカードデータ格納部86に、クレジットカードデータ86aとして格納する(ST22)。
次に、図7の承認結果表示プログラム78が起動して、クレジットカードデータ86aである承認番号(不承認番号)及び受付番号を携帯電話機10に送り、携帯電話機10がそのデータをディスプレイ10cに表示する(ST23)。
これで、クレジットカード認証処理が終了する。
【0034】
このように、携帯電話機10のディスプレイ10cに、承認番号又は不承認番号が表示されることで、上述の営業担当者は、当該クレジットカードが使用可能か否か容易にわかることになる。
また、クレジットカードが使用可能であるときは、営業担当者は、クレジットカードの伝票に商品購入者から必要事項を記入してもらうことになる。
【0035】
このように、本実施の形態では、従来のような専用端末を使わず、通常の携帯電話機10を使用することで、容易にクレジットカードの認証(オーソライゼーション)を行なうことができる。また、本実施の形態では、従来のCAT端末等と異なり、端末がクレジットカードのホストコンピュータ等に直接、データを送って認証(オーソライゼーション)を受けるのではなく、クレジットカード認証装置20にデータを送れば良いので、CAT端末等を使用する場合に比べ遥かにシステムが簡易となり、低コストなシステムとなる。
【0036】
また、本実施の形態では、携帯電話機10でのクレジットカード認証は、あくまで未決済状態であり、決済は、クレジットカード認証装置20のクレジットカードデータ86a等を参照しながら行なうので、携帯電話機10上では、間違って使用不可のクレジットカードについて使用可能と判断して処理してしまった場合でも、決済段階で修正を行なうことができ、誤って決済されることを未然に防ぐことができる。
【0037】
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明のカード認証システムである例えばクレジットカード認証システムを示す概略図である。
【図2】図1に示す携帯電話機やクレジットカード認証装置等の主なハードウエア構成等を示す概略図である。
【図3】クレジットカード認証システムの主な動作等を示す概略フローチャートである。
【図4】クレジットカード認証システムの主な動作等を示す他の概略フローチャートである。
【図5】クレジットカード認証システムの主な動作等を示す他の概略フローチャートである。
【図6】(a)は、携帯電話装置の主なソフトウエア構成を示す概略ブロック図であり、(b)は、クレジットカード認証装置の主なソフトウエア構成を示す概略ブロック図である。
【図7】図6(b)の第1記憶部の内容である主なソフトウエア構成を示す概略ブロック図である。
【図8】図6(b)の第2記憶部の内容である主なソフトウエア構成を示す概略ブロック図である。
【図9】図1のAクレジットカード会社サーバの主なソフトウエア構成を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
【0039】
1・・・クレジットカード認証システム、10・・・携帯電話機、10a・・・押下ボタン、10b・・・アンテナ、10c・・・ディスプレイ、11・・・インターネット網、12・・・携帯電話基地局、20・・・クレジットカード認証装置、30・・・Aクレジットカード会社サーバ、71・・・携帯電話用クレジットカード認証アプリケーションデータダウンロードプログラム、72・・・加盟店ID判断プログラム、73・・・認証書設定用ライセンスキー及びライセンスID番号判断プログラム、74・・・ログインID番号(ライセンスID番号)判断プログラム、75・・・クレジットカード会社判断プログラム、76・・・クレジットカードデータ送信プログラム、77・・・承認情報等登録プログラム、78・・・承認結果表示プログラム、81・・・加盟店ID番号データ格納部、82・・・携帯電話用クレジットカード認証アプリケーションデータ格納部、83・・・認証書設定用ライセンスキーデータ格納部、84・・・ライセンスID番号(ログインID番号)データ格納部、85・・・携帯電話機毎の登録データ格納部、86・・・クレジットカードデータ格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードに関するカード固有情報を入力する情報入力ボタン部と、
前記入力された前記カード固有情報を送信する通信部と、
前記カードの使用可否情報を表示する情報表示部と、を有する携帯電話機と、
前記カード固有情報を受信すると共に、前記使用可否情報を前記携帯電話機に提供する使用可否情報仲介装置と、
前記使用可否情報仲介装置から受信した前記カード固有情報に基づいて前記使用可否情報を生成し、生成された前記使用可否情報を、前記使用可否情報仲介装置に送信する使用可否情報提供装置と、を有し
前記使用可否情報仲介装置は、前記使用可否情報を格納する使用可否情報格納部を有することを特徴とするカード認証システム。
【請求項2】
前記使用可否情報仲介装置は、前記携帯電話機を識別する携帯電話機識別情報を格納するための携帯電話機識別情報格納部を有することを特徴とする請求項1に記載のカード認証システム。
【請求項3】
前記携帯電話機に前記カード固有情報を入力する前に、前記使用可否仲介装置の前記携帯電話機識別情報格納部に、前記携帯電話機の携帯電話機識別情報を格納する構成となっていることを特徴とする請求項2に記載のカード認証システム。
【請求項4】
前記使用可否情報提供装置が、カードの発行会社毎に設置され、
前記使用可否情報仲介装置は、前記携帯電話機から取得した前記カード固有情報を、当該カードの発行会社の前記使用可否情報提供装置に送信する構成となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のカード認証システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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