説明

カーボンナノチューブへの情報の記憶、読出し方法およびカーボンナノチューブを用いた記憶装置

【課題】 カーボンナノチューブに高密度で安定的に情報を記憶し読み出す方法を得る。
【解決手段】 表面変性カーボンナノチューブ材料(4)を用意する段階と、インターカレーションを生じるドーパントを含む溶媒(2)中に表面変性カーボンナノチューブ材料(4)を浸漬する段階と、溶媒中に浸漬された表面変性カーボンナノチューブ材料の所望の点に電界を印加しこの所望点の光学的特性を変化させることにより情報を記憶する段階を実行することによって、カーボンナノチューブに情報を記憶させる。情報の読出しに当っては、カーボンナノチューブ材料のラマン分光測定を利用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーボンナノチューブへの情報の記憶および読出し方法、さらにカーボンナノチューブを用いた記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータにおける計算速度の向上と共に、種々の社会的要請から取り扱いを要する情報量が増加し、そのため、大量の情報を安定的に記憶しかつ容易に読み出すことができ、しかも安価に製造することが可能な記憶装置が求められている。一方、カーボンナノチューブはその種々の有用な特性と、安価なカーボンを材料とすることから、次世代エレクトロニクスデバイス材料として期待されている。
【0003】
したがって、カーボンナノチューブを材料とする記憶装置を作成する試みがなされている。例えば、下記特許文献1では、カーボンナノチューブであるナノアッセンブリの空洞内にフラーレンであるナノ構造体を移動可能に収納した構造の記憶素子を記載している。この記憶素子では、カーボンナノチューブの空洞内に封入したフラーレンを空洞内で移動させることにより、1ビットの情報を記憶するようにしている。
【0004】
ところが特許文献1に記載する記憶素子は、カーボンナノチューブ内にフラーレンを封入すると言う特殊な分子構造を有しており、そのために特殊な製造方法を要するので、製造コストの低下は困難である。また、情報の記憶、読出しは電気的な方法で行うため、カーボンナノチューブに情報記憶、読出し用の電極を設ける必要があり、記憶密度の高い装置の実現が困難である欠点を有している。
【0005】
【特許文献1】特表2002−536782号公報
【特許文献2】特開2003−209305号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来のカーボンナノチューブを使用した記憶装置における上記のような欠点を解決する目的でなされたもので、一般に市販されている安価なカーボンナノチューブを原料として用いてこれに情報を高密度で記憶しかつ読み出すことを可能とする、情報の記憶方法およびその読出し方法を提供することを課題とする。さらに本発明は、この様な記憶材料を用いた記憶装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のカーボンナノチューブへの情報の記憶方法は、表面変性カーボンナノチューブ材料を用意する段階と、インターカレーションを生じるドーパントを含む溶媒中に前記表面変性カーボンナノチューブ材料を浸漬する段階と、前記溶媒中に浸漬された表面変性カーボンナノチューブ材料の所望の点に電界を印加して当該所望点の光学的特性を変化させることにより情報を記憶する段階、を含んで構成される。
【0008】
前記の方法において、光学的特性は共鳴ラマン効果におけるラマンシフトである。また、前記ドーパントは、硝酸、臭素(Br2)、ルビジウム(Rb)またはカリウム(K)のいずれかである。さらに、前記の表面変性カーボンナノチューブ材料はフィルム状に形成されている。またさらに、情報の記憶は、前記フィルム状表面変性カーボンナノチューブ材料の第1面を平面状正電極に接触させ、その第2面側から針状負電極を前記所望点に近接させることによって行う。その場合、電極間に印加する電圧は、水の電気分解を生じない程度の強度である。
【0009】
前記の方法によってカーボンナノチューブに書き込まれた情報は、前記表面変性カーボンナノチューブ材料の情報の読出し点に光を照射することにより発生したラマン光を受光し、前記受光したラマン光のラマンシフト値を検出し、前記検出したラマンシフト値から前記読出し点に情報が記憶されているか否かを判定することによって、読み出される。
【0010】
前記の読み出しに当って、前記検出するラマンシフト値は、カーボンのGバンドにおけるラマンシフト値である。また、読み出しのために前記表面変性カーボンナノチューブ材料に照射する光は、近接場光である。
【0011】
さらに、本発明の記憶装置は、ドーパントを含む溶媒への浸漬と電界の印加によりラマンシフト量を変化させる表面変性カーボンナノチューブを記憶要素として用いて構成される。
【発明の効果】
【0012】
表面変性カーボンナノチューブをドーパントを含む溶媒中に浸漬しただけでは、その光学的特性がほとんど変化せず、したがってラマンスペクトルにもほとんど変化が生じない。これは、表面変性カーボンナノチューブ(Ragged−SWCNT)の表面がかなり荒れており、その表面に−OH−、−COOH、>C=Oなどの含酸素官能基が多く含まれているため、これらの官能基の作用により、ドーパントのインターカレーションが妨害されるものと思われる。
【0013】
しかしながら、本発明者は、溶媒中への表面変性カーボンナノチューブの浸漬と共に電界を印加すると、材料の光学特性、即ちラマンシフト量が顕著に変化し、その変化が安定的に保持されることを見出した。この変化は共鳴ラマン効果によって高感度で検出される。このような光学的特性の顕著な変化は、電圧印加によってドーパントのインターカレーションが促進された結果であると思われる。特に、カーボンのラマンスペクトルにおけるGバンドにおいてラマンシフトが顕著であった。
【0014】
したがって、ドーパントを含む溶媒に浸漬した状態で表面変性カーボンナノチューブ材料の所望の点に電界を印加することによって、その点の光学特性を変化させかつ保持させることができる。この様な光学特性の変化を情報の書き込みと見なすことによって、カーボンナノチューブを記憶素子として使用することができる。情報の高密度記憶は、フィルム状の表面変性カーボンナノチューブ材料を使用し、このフィルムの第1面に平面電極を接触させ、第2面に針状電極を近接させることにより可能である。
【0015】
情報の読み出しは、カーボンナノチューブ材料に例えばレーザー光を照射してそのラマンスペクトルを観測し、ラマンシフト値を検出することによって行われる。情報が記憶された点は、インターカレーションが発生して光学特性が変化しているので、ラマンシフト値が記憶処理を行わない部分とは異なっている。そのため、ラマンシフト値の検出によって、その点に情報が記憶されているか否かを認識することができる。なお、特に、カーボンのラマンスペクトルにおけるGバンドのシフト値を検出することにより、検出感度が向上する。また、読み出しに当って近接場光を利用することによって、高密度での記憶読出しが可能となる。
【0016】
ドーパントのインターカレーションによってラマンシフトに変化が生じる理由は充分に明らかとはなっていないが、次のように考えられる。即ち、カーボンナノチューブ間に例えば硝酸などのドーパントがインターカーレートされると、ドーパントへの電子移動が促進され、カーボンナノチューブ上のπバンド中にホール形成が起こり、その結果C−C結合が強化されてラマンシフトに変化が生じるものと考えられる。なお、ドーパントが硝酸、臭素の場合は高波数側にシフトが起こり、ルビジウム、カリウムの場合は低波数側にシフトが起こる。また、臭素(Br2)およびルビジウム(Rb)の場合は、溶媒としてガスが使用される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
まず、表面変性カーボンナノチューブ(Ragged−SW(単層)CNT)の製造方法について述べる。以下の製造方法は、M.Zhang et al:Appl.Phys.A.74,7−10(2002)に記載の方法を参考にしたものである。
【0018】
材料として、Hipco−SWCNTを用いる。Hipco−SWCNTは、CNI社より購入のHipco法によって生成された単層カーボンナノチューブである。このカーボンナノチューブ100mgとモノクロロベンゼン50mL、ポリメチルメタクリレート(PMMA)3.4gをビーカーに入れて攪拌する。
【0019】
次に、攪拌された材料を出力300Wのホモジナイザー(超音波処理器)により5時間処理をする。この後、孔径0.2μmのフィルタでろ過し、その後さらに、モノクロロベンゼン、イオン交換水、0.1M水酸化ナトリウム水溶液、イオン交換水、メタノールの順でろ過、洗浄を行う。バルク状の材料を作成する場合は、この状態で材料を乾燥させ、表面変性カーボンナノチューブのバルクを得る。
【0020】
表面変性カーボンナノチューブ材料のフィルムを作成する場合は、メタノール洗浄後に、新たなメタノールを加えてカーボンナノチューブをこの中に分散させる。次に孔径0.2μmのフィルタ上に分散溶液を展開し、吸引ろ過を行う。乾燥後、フィルタよりカーボンナノチューブをはがすことにより、フィルム状の表面変性カーボンナノチューブを得る。
【0021】
上記の方法で製造された、バルク状あるいはフィルム状の表面変性カーボンナノチューブ材料に、以下の方法によって情報を記憶する。
【0022】
図1は、フィルム状カーボンナノチューブに情報の記憶を行うための電気化学処理を説明するための図である。1はビーカー、2は60%硝酸の水溶液、3は白金の平板電極を示す。平板電極3は正電極である。4は、平板電極3上に設置された表面変性カーボンナノチューブフィルムである。5は白金で形成された針状電極であり、電源(図示せず)の負側に接続され、負電極を構成する。針状電極5は、表面変性カーボンナノチューブフィルム4の全面を走査6するための駆動手段(図示せず)に接続されているが、この構成については周知の技術を利用することができるのでここでは説明しない。なお、フィルム4の記憶処理に当って、針状電極5を複数個用いて記憶速度を向上することができる。
【0023】
針状電極5の先端は、フィルム4の平板電極3と接する面とは反対側の面上で、情報記憶を行う位置に近接させ、電極3との間に0.8〜1.1V程度の電圧を印加する。この電圧は、水の電気分解を生じない程度の電圧(1.2V以下)を選択することが望ましい。針状電極5の先端とフィルム4との間隔は、例えば5mm程度である。さらに間隔を小さくすることにより、より効果的な記憶が行われる。硝酸溶液へのカーボンナノチューブフィルム4の浸漬と電圧の印加時間は、一例では5時間であった。
【0024】
図2は、図1に示す方法でカーボンナノチューブフィルム4上に記憶された情報の読出しを説明するための図である。この実施例においては、情報の高密度読み出しのために近接場光を用いているが、もちろん、通常のレーザー光を用いても良い。
【0025】
図2において、7は近接場光発生プローブを示す。8は、プローブ7の先端に発生した近接場光を示す。カーボンナノチューブフィルム4に近接場光発生プローブ7を近づけた状態で近接場光8を発生させる。近接場光発生プローブ7で使用される光の波長は、例えば514.5nmである。
【0026】
カーボンナノチューブフィルム4が近接場光8を受けると、ラマン光(ストークス/アンチストークス)が発生するので、これを受光装置(図示せず)によって受光しスペクトル解析を行うことによって、そのラマンシフト値が検出される。表面変性カーボンナノチューブの場合、図1に示す電気化学処理を行わないもののカーボンのGバンドにおけるラマンシフト値は1595.05cm-1であるが、電気化学処理を行ったものの場合はその値が1599.38cm-1まで変化する。
【0027】
したがって、ラマンシフト値を測定することにより、その部分が電気化学処理を受けているか否か、即ち情報の記憶操作が行われているか否かが検出される。ラマンシフト値の測定は、例えば、近接場光発生プローブ7をフィルム4上で走査10させることにより行われる。
【0028】
図3に、上述の方法で製造された表面変性カーボンナノチューブフィルム4のGバンドにおけるラマンスペクトルを示す。図のスペクトルaは、上記電気化学処理および硝酸浸漬処理を行わない未処理の試料についてのスペクトルを示す。図のスペクトルbは、表面変性カーボンナノチューブフィルムを60%硝酸溶液に24時間浸漬した試料のスペクトルを示し、スペクトルcは、上記本発明の電気化学処理を行った試料のスペクトルを示す。スペクトルcの測定は、スペクトルaを得た試料を60%の硝酸溶液に浸漬させて電極間に1.1Vの電圧を印加する処理を5時間に渡って実行した試料に対して行われたものである。
【0029】
図3から明らかなように、スペクトルaおよびbのGバンドにおけるピーク値はほとんど同じである。即ち、表面変性カーボンナノチューブについては、硝酸溶液に浸漬した場合としない場合でGバンドのピーク値にほとんど変化が無い。ところが、スペクトルcに示す上記電気化学処理を行ったものの場合は、ラマンシフト値がそれ以外のものと明白に相違している。この結果を利用することにより、表面変性カーボンナノチューブフィルム上で電気化学処理を施された場所を特定すること、即ち情報の読出しが可能となる。
【0030】
図4(A)、(B)に、表面変性カーボンナノチューブ以外の単層カーボンナノチューブに対して行ったラマン分光測定の結果を示す。図(A)は、Hipco法によって製造した状態のカーボンナノチューブ(CNI社より購入)であって上述した表面変性のための処理を行わないもの(未処理SWCNT)、図(B)は強酸下で超音波処理を行うことによって短くした単層カーボンナノチューブ(cut−SWCNT)、について測定を行っている。
【0031】
さらに、図(A)、(B)において、スペクトルaは、図3の場合と同様に何らの処理を行わない(未処理)カーボンナノチューブについての分光スペクトル、スペクトルbは同様に24時間の硝酸水溶液への浸漬処理を行ったものについての分光スペクトル、スペクトルcは同様に5時間の硝酸浸漬と1.1Vの電圧付与を行ったものについての分光スペクトルを示している。
【0032】
図4(A)および(B)に示すように、未処理SWCNTおよびcut−SWCNTについては、スペクトルbのGバンドピーク値が、スペクトルaのGバンドピーク値よりも高波数側にずれており、硝酸浸漬によってもドーパントのインターカレーションが起こり、材料の光学特性が変化していることがわかる。さらに、硝酸の浸漬と同時に電界の印加によってGバンドピーク値が高波数側に移動している。このように、図(A)の未処理SWCNTおよび図(B)のcut−SWCNTの両者においては、硝酸浸漬処理によってGバンドピーク値が変化するので、電界の印加によって情報を記憶させた場合とさせない場合とでGバンドラマンピークにおける変化が小さく、情報の記憶に適しない。
【0033】
図5は、図3および4に示すスペクトルのGバンドピーク値を表にしてまとめたものであり、図6は同じ結果を棒グラフで示したものである。図6の縦軸は、Gバンドピーク値を波数(cm-1)で示している。
【0034】
図5および6より明らかなように、本発明の表面変性カーボンナノチューブ(Ragged−SWCNT)では、未処理のものと硝酸浸漬処理のものでGバンドピーク値にほとんど変化が無く、一方、硝酸浸漬と電界の印加によって大きな変化を生じるので、情報の記憶に適していることがわかる。CNI社より購入のSWCNT(未処理SWCNT)とcut−SWCNTでは、処理によってGバンドピーク値が徐々に変化し、記憶装置に適していないことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の情報記憶方法を示す概略図。
【図2】本発明の情報読出し方法を示す概略図。
【図3】表面変性カーボンナノチューブにおけるラマンスペクトルを示す図。
【図4】通常のSWCNTおよびcut−SWCNTにおけるラマンスペクトルを示す図。
【図5】図3および4に示すラマンスペクトルにおけるGバンドピーク値を示す図。
【図6】本発明の効果を示す図。
【符号の説明】
【0036】
1 ビーカー
2 硝酸水溶液
3 平面電極
4 表面変性カーボンナノチューブフィルム
5 針状電極
7 近接場光発生プローブ
8 近接場光

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面変性カーボンナノチューブ材料を用意する段階と、
インターカレーションを生じるドーパントを含む溶媒中に前記表面変性カーボンナノチューブ材料を浸漬する段階と、
前記溶媒中に浸漬された表面変性カーボンナノチューブ材料の所望の点に電界を印加して当該所望点の光学的特性を変化させることにより情報を記憶する段階、
を含む、カーボンナノチューブへの情報の記憶方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、前記光学的特性は共鳴ラマン効果におけるラマンシフトであることを特徴とする、カーボンナノチューブへの情報の記憶方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の方法において、前記ドーパントは、硝酸、臭素(Br2)、ルビジウム(Rb)またはカリウム(K)のいずれかである、カーボンナノチューブへの情報の記憶方法。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法において、前記表面変性カーボンナノチューブ材料はフィルム状に形成されていることを特徴とする、カーボンナノチューブへの情報の記憶方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法において、前記情報を記憶する段階は、前記フィルム状表面変性カーボンナノチューブ材料の第1面を平面状正電極に接触させ、その第2面側から針状負電極を前記所望点に近接させることを含む、カーボンナノチューブへの情報の記憶方法。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法において、前記所望点に印加する電界は、水の電気分解を生じない程度の電界であることを特徴とする、カーボンナノチューブへの情報の記憶方法。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか1項に記載の方法によって情報が記憶されたカーボンナノチューブから情報を読み出す方法であって、
前記表面変性カーボンナノチューブ材料の情報の読出し点に光を照射し発生したラマン光を受光する段階と、
前記受光したラマン光のラマンシフト値を検出する段階と、
前記検出したラマンシフト値から前記読出し点に情報が記憶されているか否かを判定する段階、
を含む、カーボンナノチューブからの情報の読出し方法。
【請求項8】
前記ラマンシフト値は、カーボンのラマンスペクトルにおけるGバンドのラマンシフト値であることを特徴とする、カーボンナノチューブからの情報の読出し方法。
【請求項9】
請求項7または8に記載の方法において、前記表面変性カーボンナノチューブ材料に照射する光は近接場光であることを特徴とする、カーボンナノチューブからの情報の読出し方法。
【請求項10】
ドーパントを含む溶媒への浸漬と電界の印加によりラマンシフト量を変化させる表面変性カーボンナノチューブを記憶要素として用いたことを特徴とする、カーボンナノチューブを用いた記憶装置。
【請求項11】
請求項10に記載の記憶装置において、前記ドーパントは硝酸、Br2、Rb、Kのいずれかである、カーボンナノチューブを用いた記憶装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−190411(P2006−190411A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−2436(P2005−2436)
【出願日】平成17年1月7日(2005.1.7)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】