説明

ガスシールドアーク溶接用銅めっきソリッドワイヤ

【課題】 軟質で長尺のコンジットケーブルを使用して長時間溶接する場合においても、ワイヤ送給性が良好で、かつ、チップの摩耗が少なくアークが安定なガスシールドアーク溶接用銅めっきソリッドワイヤを提供する。
【解決手段】 ガスシールドアーク溶接用銅めっきソリッドワイヤにおいて、めっき厚さが0.3〜1.1μmのワイヤ表面にワイヤ10kg当たり常温で液体の潤滑油を0.3〜1.5gおよびカリウムを0.004〜0.25g有し、金属粉および金属粉以外の固形分の付着量が合計で0.30g以下であることを特徴とする。また、ワイヤ表面にワイヤ10kg当たり二硫化モリブデンを0.005〜0.25g、リン脂質を0.008〜0.10g含むことも特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスシールドアーク溶接用銅めっきソリッドワイヤに関し、特に軟質で長尺のコンジットケーブルを使用して長時間溶接する場合においても、ワイヤ送給性が良好で、かつ、チップの摩耗が少なくアークが安定なガスシールドアーク溶接用銅めっきソリッドワイヤに関する。
【背景技術】
【0002】
ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤは、全姿勢溶接が可能で、信頼性の高い溶接継手部が得られる。したがって、造船、建築、橋梁を主体とする大型構造物や自動車等の輸送機器の薄板鋼構造物製造に広く用いられている。
【0003】
ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤを用いたアーク溶接作業は、ワイヤ供給装置の送給ローラにより、コンジットケーブル内部に内包された螺旋状に形成されたコンジットチューブとそれにつながる溶接トーチのチップから連続的にワイヤを送り出しながらシールドガスの雰囲気でアーク溶解する方法で使用される。また、コンジットケーブルは溶接作業を容易にするために6m以上の長尺でかつ軟質の物が用いられ、ワイヤ供給装置から溶接部までの距離の調整や狭隘部の溶接をするために上下あるいは左右に曲げられたり、ループ状に巻きつけて長さを調整して使用されることが多い。
【0004】
このような状況で使用された場合、ワイヤは螺旋状のコンジットチューブ内の表面と接触摩擦部が増えて送給抵抗が増し送給抵抗が大きくなり、ワイヤを円滑に送給することが困難となる。そのため、例えば特開2000−317679号公報(特許文献1)には、ワイヤ表面に絶縁無機質粉末及び/または導電性無機質粉末が水溶性高分子と共に付着した技術の開示されている。また、特開2005−169415号公報(特許文献2)には、Cuメッキを施していないワイヤ表面に高級脂肪酸、アルカリ石鹸、金属石鹸、MoS2、黒鉛、BN、フッ化物、タルクおよびマイカのうち1種または2種以上からなる固形潤滑剤皮膜を有する炭酸ガスシールドアーク溶接用ワイヤの提案がある。
【0005】
これらのワイヤを用いて溶接した場合、短期間の溶接においてはワイヤ送給性が優れ、アークも安定するが、長期間溶接をすると、これらのワイヤはワイヤ表面に銅めっきが施されてないので、チップがワイヤとの摩擦で消耗してアークが不安定になるとともに、ワイヤとコンジットチューブとの摩擦で固体潤滑剤および削られたコンジットチューブの金属粉がコンジットチューブ内に蓄積されワイヤの送給抵抗が大きくなり、ワイヤ送給性が悪くなってアークが不安定になる。
【0006】
一方、ワイヤ表面に銅めっきが施されているとチップ摩耗が少なくなりアークは安定する。さらに、ワイヤ送給性を改善する技術として、例えば、特開平8−229697号公報(特許文献3)には、ワイヤ表面に二硫化モリブデン、二硫化タングステンおよび四弗化エチレンの1種または2種以上、脂肪酸、脂肪酸の1価または2価アルコールのエステルまたは石油ろうの1種または2種以上を適量塗布したガスシールドアーク溶接用ワイヤの提案がある。また、特開2003−225794号公報(特許文献4)には、ワイヤ表面下層部にMoS2、BN、ワックス、K化合物および銅粉からなる固形潤滑剤、ワイヤ表面上層部に潤滑油を塗布したガスシールドアーク溶接用ワイヤの提案がある。
【0007】
しかし、前述の銅めっきワイヤを用いて長時間溶接した場合、ワイヤとコンジットチューブ内の摩擦によってワイヤ表面の潤滑剤およびワイヤ製造時に付着した銅粉や鉄粉がコンジットチューブ内に蓄積され送給抵抗が非常に大きくなり、アークが不安定になるって、ついにはアーク切れするという問題が生じて満足できるものではない。
【特許文献1】特開2000−317679号公報
【特許文献2】特開2005−169415号公報
【特許文献3】特開平8−229697号公報
【特許文献4】特開2003−225794号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、軟質で長尺のコンジットケーブルを使用して長時間溶接する場合においても、ワイヤ送給性が良好で、かつ、チップの摩耗が少なくアークが安定なガスシールドアーク溶接用銅めっきソリッドワイヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の要旨は、ガスシールドアーク溶接用銅めっきソリッドワイヤにおいて、めっき厚さが0.3〜1.1μmのワイヤ表面にワイヤ10kg当たり常温で液体の潤滑油を0.3〜1.5gおよびカリウムを0.004〜0.25g有し、金属粉および金属粉以外の固形分の付着量が合計で0.30g以下であることを特徴とする。また、ワイヤ表面にワイヤ10kg当たり二硫化モリブデンを0.005〜0.25g、リン脂質を0.008〜0.10g有することも特徴とするガスシールドアーク溶接用銅めっきソリッドワイヤにある。
【発明の効果】
【0010】
本発明のガスシールドアーク溶接用銅めっきソリッドワイヤによれば、軟質で長尺のコンジットケーブルを使用して長時間溶接する場合においても、ワイヤ送給性が良好で、かつ、チップの摩耗量が少なくアークが安定した溶接が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明者らは、前記課題を解決するために溶接用ワイヤ表面状態およびワイヤ表面に塗布する送給潤滑剤について種々検討した。その結果、ワイヤ表面に銅めっきを施し、浄化したワイヤ表面に常温で液体である潤滑油およびカリウムを適量塗布することによって、軟質で長尺のコンジットケーブルを使用して長時間溶接する場合においてもワイヤ送給性が良好で、チップ摩耗も極めて少なくなり安定したアークが得られることを見出した。
さらに、ワイヤ表面に前記潤滑油およびカリウムとともに二硫化モリブデンおよびリン脂質を有することによって、ワイヤ送給性がさらに向上することも見出した。
【0012】
ワイヤ表面の銅めっき厚さは、0.3〜1.1μmとする。ワイヤ表面の銅めっきは、チップ先端での通電性を良好にしアークを安定させる。さらに、長時間溶接してもチップ摩耗が少なく安定したアークを持続させるとともに防錆性向上の効果も有する。銅めっき厚さが0.3μm未満であると、チップ摩耗量が大きくなってアークが不安定となる。一方、銅めっき厚さが1.1μmを超えると、溶接時にワイヤ表面とコンジットチューブとの接触によって削られた銅めっきがコンジットチューブ内に蓄積されて長時間溶接していると送給抵抗が非常に大きくなりアークが不安定となって、ついにはアーク切れが生じるようになる。
【0013】
次に、ワイヤ表面に塗布する潤滑剤は、ワイヤ10kg当たり常温で液体である潤滑油を0.3〜1.5g(以下、g/10kgWという。)とする。
常温で液体である潤滑油は、ワイヤ表面に皮膜を有し、ワイヤ送給時にワイヤ送給性を向上させる。潤滑油が0.3g/10kgW未満であると、コンジットチューブ内で送給抵抗が大きくなりワイヤ送給性が不良となる。逆に、1.5g/10kgWを超えると、送給ローラ部でワイヤがスリップしてアークが不安定になる。
【0014】
潤滑油は、動植物油、鉱物油あるいは合成油の何れでもよい。動植物油としては、パーム油、菜種油、ひまし油、豚油、牛油、魚油等を、鉱物油としては、マシン油、タービン油、スピンドル油等を用いることができる。合成油としては、炭化水素系、エステル系、ポリグリコール系、ポリフェノール系、シリコーン系、フロロカーボン系を用いることができる。
【0015】
ワイヤ表面にカリウムを0.004〜0.25g/10kgW含むことによって、溶滴が微粒になりスパッタ発生量が少なくなるとともに極めてアークが安定する。また、前述の如くワイヤ表面の銅めっきは長時間溶接においてもチップ摩耗を少なくするが、チップ摩耗が少しでも進むとワイヤ表面との通電性が不良となりアークがやや不安定となる。しかし、ワイヤ表面にカリウムを塗布することによって、チップが多少摩耗してもチップとワイヤとの通電性を良好にしアークが安定する。ワイヤ表面のカリウムが0.004g/10kgW未満ではその効果が発揮されず、0.25g/10kgWを超えると小粒のスパッタ発生量が多くなる。なお、カリウムは、ステアリン酸カリウム、炭酸カリウム、クエン酸カリウム等の化合物または潤滑油中にイオン化したカリウムを添加したもの用いることができる。
【0016】
ワイヤ表面の銅めっきは、前述のようにチップ先端での通電性を良好にし、チップ摩耗が少なく、さらに防錆性向上という効果がある。しかし、ワイヤ表面への銅めっきはワイヤ素線径(2.5〜3.5mm程度)で施された後に仕上げ伸線で製品径まで縮径されるが、この過程で銅めっきが剥がれワイヤ表面に多量付着する。また、同時にワイヤ表層部の鉄も削られてワイヤ表面に付着する。これらワイヤ表面に付着した金属粉は、コンジットチューブ内に蓄積されて長時間溶接していると送給抵抗が非常に大きくなりアークが不安定となって、ついにはアーク切れが生じるようになる。
【0017】
さらに、銅粉や鉄粉などの金属粉以外に、ワイヤ表面には残留した固形伸線潤滑剤や湿式伸線潤滑剤中の汚れ、ほこり等が付着してコンジットチューブ内に蓄積されて長時間溶接していると送給抵抗が大きくなりアークが不安定となる。しかし、金属粉および金属粉以外の固形分(以下、固形不純物という。)の付着量の合計が0.30g/10kgW以下であると、コンジットチューブ内への蓄積量が少なくなり、コンジットチューブが摩耗して交換するまで送給抵抗を大きくすることがない。なお、固形不純物には、カリウムおよび後述の二硫化モリブデンは含まない。
【0018】
さらに、ワイヤ表面に二硫化モリブデンを有することによって、コンジットチューブ内で送給抵抗を抑制してワイヤ送給性をさらに良好にする。二硫化モリブデンが0.005g/10kgW未満であると、コンジットチューブ内で送給抵抗が大きくなりワイヤ送給性が不良となる。逆に、二硫化モリブデンが0.25g/10kgWを超えると、スパッタ発生量が多くなる。
【0019】
なお、二硫化モリブデンはコンジットチューブとの接触により長時間溶接しているとコンジットチューブ内に少量蓄積されるが、この蓄積された二硫化モリブデンは送給抵抗を小さくする働きをする。また、二硫化モリブデンの粒径は1.0μm以下であることが送給抵抗を低減してワイヤ送給性を良好にするので好ましい。
【0020】
また、リン脂質をワイヤ表面に有することによって、常温で液体である潤滑油と共存してワイヤ表面の二硫化モリブデンを均一に分散させる作用を有する。リン脂質が0.008g/10kgW未満であると、ワイヤ表面の二硫化モリブデンが均一に付着せず、コンジットチューブ内で送給抵抗が大きくなる部分がありワイヤ送給性が不良になる。逆に、リン脂質が0.10g/10kgWを超えると、スパッタ発生量が多くなる。
【0021】
本発明にいうリン脂質とは、レシチン(フォスファチジルコン)、フォスファチジルエタノールアミン、フォスファジルイニシトールなどのリン酸脂質を95%程度含有する粉末状のもの、リン酸脂質を約65%および大豆油などの植物油を35%程度含有するペースト状のものなどあり、いずれも使用することができ、中でも大豆油から得られるレシチンが好ましい。
【0022】
本発明のガスシールドアーク溶接用銅めっきソリッドワイヤの製造方法は、ソリッドワイヤ素線のワイヤ表面に銅めっきを施したのち、製品径まで仕上げ伸線して、ワイヤ表面を例えば洗浄や機械的に浄化し、常温で液体である潤滑油とカリウムまたは潤滑油、カリウム、二硫化モリブデンおよびリン脂質をワイヤ表面に塗布してスプール巻きまたはペールパック入りワイヤとする。
【実施例】
【0023】
以下、本発明の効果を実施例により具体的に説明する。表1に示すワイヤ径1.2mmの銅めっきを施したソリッドワイヤ(JIS Z3312 YGW12)のワイヤ表面を浄化の程度およびワイヤ表面への潤滑油などの塗布量を変えて試作してスプール巻きワイヤとした。なお、二硫化モリブデンの粒径は0.6μm以下のものを用いた。
【0024】
【表1】

各試作ワイヤにつきワイヤ送給性、アークの安定性、チップ摩耗量、スパッタ発生量およびコンジットチューブ内の二硫化モリブデン、金属粉および固形不純物などの蓄積状態を調査した。
【0025】
ワイヤ送給性およびチップ摩耗量の評価は、図1に示す装置を用いて行った。図1において送給機1にセットされたスプール巻きワイヤ2は、送給ローラ3により引き出され、コンジットケーブル4に内包されたコンジットチューブを経てその先端のトーチ5からチップ6まで送給される。そしてチップ6と鋼板7との間でビードオンプレート溶接を行う。コンジットケーブル4は6m長さで、送給抵抗を与えるために150mm径のループを2つ形成した屈曲8を設けた。送給機1には送給ローラの周速度Vr(設定ワイヤ速度)の検知器(図示せず)およびワイヤの実速度Vw検出器9を備えている。
【0026】
ワイヤ送給性評価指標のスリップ率SLは、SL=(Vr−Vw)/Vr×100で表される。また、送給ローラ部分に設けられたロードセル10によりワイヤ送給時にワイヤがコンジットチューブから受ける反力を送給抵抗Rとして検出した。溶接は試作ワイヤ毎に新しいコンジットチューブを用いて表2に示す溶接条件で120分溶接し、溶接開始後100分から溶接終了までの20分間アークの安定性、スリップ率SLおよび送給抵抗Rを測定した。スリップ率SLが平均で10%以下、送給抵抗Rが平均で6kgf以下の場合にワイヤ送給性良好と判定した。また、チップの摩耗量は、試作ワイヤ毎に新しいチップ(内径1.4mm)を用いて溶接終了後最も摩耗の大きい箇所の内径を測定した。チップ摩耗量の評価は、摩耗量が0.15mm以下を良好として評価した。
【0027】
【表2】

スパッタ発生量は、上記ワイヤ送給性およびチップ摩耗性の試験終了後、コンジットチューブおよびチップを交換せずに銅製の捕集箱を用いて、ビードオンプレート溶接により表2に示す溶接条件で5回溶接(1回の溶接時間1.5min)して捕集したスパッタを1分間の発生量に換算した。スパッタ発生量は1g/min以下でアークが安定して作業性が良好である。また、スパッタ発生量測定後、コンジットチューブのループ部を切断して、潤滑剤、金属粉および固形不純物の蓄積状態を観察した。それらの結果を表3にまとめて示す。
【0028】
【表3】

表1および表3中、ワイヤNo.1〜10が本発明例、ワイヤNo.11〜17は比較例である。
【0029】
本発明例であるワイヤNo.1〜10は、ワイヤ表面に適量の銅めっき厚さを有し、ワイヤ表面の潤滑油量およびカリウム量が適正で、銅粉、鉄粉および固形不純物の合計量が少ないのでスリップ率SLおよび送給抵抗Rが低くワイヤ送給性が良好で、チップ摩耗量およびスパッタ発生量も少なく、アークが安定しており溶接作業性が良好で、コンジットチューブ内への蓄積量が少ないなど極めて満足な結果であった。なお、二硫化モリブデンおよびリン脂質を含まないワイヤNo.1とワイヤNo.4は、送給抵抗Rがやや高くなった。
【0030】
比較例中ワイヤNo.11は、めっき厚さが厚いので、送給抵抗Rが高くなってアークが不安定となった。また、コンジットチューブ内への蓄積量が多かった。さらに、リン脂質量が多いので、スパッタ発生量も多かった。ワイヤNo.12は、めっき厚さが薄いので、チップが摩耗してアークが不安定になった。また、二硫化モリブデン量が多いので、スパッタ発生量も多かった。
【0031】
ワイヤNo.13は、潤滑油量が多いので、スリップ率SLが高くアークが不安定になった。ワイヤNo.14は、潤滑油量が少ないので、送給抵抗Rが高くなってアークが不安定となった。ワイヤNo.15は、カリウム量が多いので、スパッタ発生量が多かった。また、二硫化モリブデン量が少ないので、送給抵抗Rがやや高くなった。
【0032】
ワイヤNo.16は、カリウム量がないので、アークがやや不安定であった。また、リン脂質を含まないので、送給抵抗Rもやや高くなった。ワイヤNo.17は、銅粉、鉄粉および固形不純物の合計量が多いので、送給抵抗Rが高くアークも不安定になった。また、コンジットチューブ内への蓄積量が多かった。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の実施例におけるワイヤ送給性試験の装置を示す図である。
【符号の説明】
【0034】
1 送給機
2 スプール巻きワイヤ
3 送給ローラ
4 コンジットケーブル
5 トーチ
6 チップ
7 鋼板
8 コンジットケーブルの屈曲部
9 ワイヤの実速度検出器
10 ロードセル


特許出願人 日鐵住金溶接工業株式会社
代理人 弁理士 椎 名 彊 他1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスシールドアーク溶接用銅めっきソリッドワイヤにおいて、めっき厚さが0.3〜1.1μmのワイヤ表面にワイヤ10kg当たり常温で液体の潤滑油を0.3〜1.5gおよびカリウムを0.004〜0.25g有し、金属粉および金属粉以外の固形分の付着量が合計で0.30g以下であることを特徴とするガスシールドアーク溶接用銅めっきソリッドワイヤ。
【請求項2】
ワイヤ表面にワイヤ10kg当たり二硫化モリブデンを0.005〜0.25g、リン脂質を0.008〜0.10gさらに有することを特徴とする請求項1記載のガスシールドアーク溶接用銅めっきソリッドワイヤ。

【図1】
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