説明

ガス状汚染物質の分解装置および分解方法

【課題】 ガス状汚染物質の除去効率の向上を図ったガス状汚染物質の分解装置を提供すること。
【解決手段】 ガス状汚染物質の分解装置は、トリメチルシラノールを含むガス6が導入される容器1と、容器1内に設けられた光触媒2と、光触媒2を活性化するための光を発生する光源4と、容器1内の湿度を下げるための除湿手段5とを具備してなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス状汚染物質の分解装置および分解方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、最先端の半導体素子を製造するクリーンルームでは、半導体の高集積化、デバイスの微細化が進むに伴い、微粒子に加えてガス状汚染物質(AMC: Airborne Molecular Contaminants)などのケミカル汚染が大きな問題となっている。AMCは、シリコンウェハ表面やガラス基板表面に吸着し、製品に不具合を生じさせる。
【0003】
AMCの一つとしてトリメチルシラノール(TMS)が知られている。TMSは、クリーンルームにシール材として使用されるシリコンシール材から発生する。
【0004】
また、TMSは以下の理由でも発生する。半導体製造におけるフォトリソグラフィ工程では、レジストとウェハとの密着性を向上させるために、ヘキサメチルジシラザンが使用されている。このヘキサメチルジシラザンは容易に加水分解される。ヘキサメチルジシラザンが加水分解されると、TMSとアンモニアガスが生成する。
【0005】
従来のTMS汚染の対策として、以下の方法が検討されている。
【0006】
特許文献1には、塵埃除去用フィルタとケミカルフィルタとを組み合わせたファンフィルタユニットを装備する従来の半導体製造装置では、ヘイズの発生およびレジスト膜の破裂を十分に防止することができず、それを解決するために、原因物質を特定して原因物質を発生しないファンフィルタユニットを使用することが提案されている。また、ヘイズの発生およびレジスト膜の破裂を防止できる半導体装置の製造方法も開示されている。
【0007】
また、特許文献2には、半導体素子を製造するクリーンルームに使用されるシール材をフッ素系シール材とし、さらに、電気絶縁性を有し、機械的に安定で、耐老化性を有し、加工性に優れ、かつ、接着性に優れた材料で、クリーンルーム内に露出しているシール材の表面を被覆することで、TMSの発生を抑制する方法が示されている。また、フォトリソグラフィ工程においては、装置内への外気吸入口に活性炭を用いたケミカルフィルタを設置するというTMS対策を行っている。さらに、半導体製造装置内に不活性ガスを充満させた予備バッファ室を設け、この予備バッファ室内で汚染された半導体素子用部材を加熱処理する方法も示されている。
【0008】
以上述べたように従来のTMS汚染の対策は、TMSが発生しない部材の使用、ケミカルフィルタによる吸着除去が主であるが、これらの対策はいずれも除去効率向上には限界がある。そのため、従来のTMS汚染の対策は、製品歩留まりを低下させる原因となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平11−45845号公報
【特許文献2】特開2007−27783号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、ガス状汚染物質の除去効率の向上を図れるガス状汚染物質の分解装置および分解方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様によるガス状汚染物質の分解装置は、トリメチルシラノールを含むガスが導入される容器と、前記容器内に設けられた光触媒と、前記光触媒を活性化するための光を発生する光源と、前記容器内の湿度を下げるための除湿手段とを具備してなることを特徴とする。
【0012】
本発明の一態様によるガス状汚染物質の分解方法は、絶対湿度が一定値以下の雰囲気内にトリメチルシラノールを含むガスを晒し、前記トリメチルシラノールからヘキサメチルジシロキサン(HMDSO)を生成する工程と、光触媒反応による酸化によって前記トリメチルシラノールを分解する工程とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ガス状汚染物質の除去効率の向上を図れるガス状汚染物質の分解装置および分解方法を実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1の実施形態のTMS分解装置の概略構成を模式的に示す図。
【図2】TMSおよびHMDSOのそれぞれについて、光触媒を通過した後のTMSおよびHMDSOの濃度の時間変化を示す図。
【図3】TMSおよびHMDSOのそれぞれについて、光触媒反応により発生した二酸化炭素の濃度の時間変化を示す図。
【図4】絶対湿度とHMDSO濃度との関係を示す図。
【図5】実施形態および従来のTMS分解装置の寿命を示す図。
【図6】第2の実施形態のTMS分解装置の概略構成を模式的に示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
まず、実施形態のガス状汚染物質の除去装置および除去方法の概要について説明する。
【0017】
本発明者らは、TMSの酸化分解が行われる容器と、この容器内の設けられた光触媒を含む部材(光触媒部材)と、上記光触媒を活性化するための光を発生する光源と、容器内に設置された除湿フィルタとを備えたTMS分解装置を作成した。
【0018】
除湿フィルタによって低湿度環境下になっている容器内にTMSガスを導入した。その結果、容器内では、TMSの二量体であるヘキサメチルジシロキサン(HMDSO)が生成された。HMDSOが生成されたのは、容器内が低湿度環境下になっているために、TMSの脱水縮合反応が起こったからだと考えられる。
【0019】
TMSからHMDSOを生成した理由は、TMSよりも二量体であるHMDSOの方が効率的に酸化分解できるからである。以下、この点についてさらに説明する。
【0020】
光触媒反応によりTMSを酸化分解したときに、反応生成物として発生する二酸化炭素濃度は、時間の経過とともに低下する。この二酸化炭素の濃度の低下は、光触媒活性の低下を意味する。
【0021】
しかし、TMSの二量体であるHMDSOは、光触媒反応により酸化分解されるが、反応生成物として発生する二酸化炭素の濃度は、時間の経過とともに低下しない。これは、光触媒反応によりHMDSOを酸化分解する場合、光触媒の活性の低下は抑制され、HMDSOを効率的に酸化分解できることを意味する。
【0022】
光触媒は、例えば、酸化チタンである。酸化チタンは光触媒活性が高く、TMSの分解に有用である。
【0023】
光源は、例えば、波長380nm以下の紫外光を発生する光源である。波長380nm以下の紫外光を利用する理由は、光触媒反応が促進されるからである。
【0024】
上記紫外光は、例えば、高電圧を電極間に印加して生じるコロナ放電により発生する紫外光である。この場合、コロナ放電により、光触媒反応を起こすために必要な紫外光が発生し、さらに、酸化分解に寄与するオゾンも発生するので、より効果的にTMSを分解除去できる。
【0025】
また、上記のTMS分解装置(容器、光触媒部材、光源、除湿フィルタ)の後段に、TMSを吸着するケミカルフィルタを設置すると、酸化分解によって除去できなかったTMSを吸着により除去できるので、より効果的にTMSを除去できるようになる。
【0026】
以下、実施形態のTMS分解装置についてより詳細に説明する。
【0027】
図1は、第1の実施形態のTMS分解装置の概略構成を模式的に示す図である。
【0028】
本実施形態のTMS分解装置は、TMSの酸化分解が行われる容器1と、この容器内の設けられた光触媒2を含む光触媒部材3と、この光触媒部材3を活性化するための光を発生する光源4と、容器1内に設置された除湿フィルタ5とを備えている。
【0029】
光源4には波長380nm以下の紫外光ランプ(東芝ライテック(株)製)を用いた。このとき、上記紫外光ランプの代わりに、紫外光を照射できるLEDランプ、または、高電圧を電極間に印加して生じるコロナ放電により紫外光を発生するランプを利用しても構わない。
【0030】
ここでは、光触媒2を含む光触媒部材3としては、セラミックス製の3次元網目状基材(寸法:65×70×6mm、空孔率:80〜90%)の表面に光触媒2としての酸化チタンゾル(平均粒子系:30nm)を含浸させ、熱処理することで固定させた光触媒担持体を用いた。
【0031】
このとき、3次元網目状基材に対する光触媒担持体の光触媒の濃度は、12wt%とした。光触媒の濃度は、12wt%には限定されず、例えば、8−20wt%の範囲内であれば良い。
【0032】
光触媒担持体の機材としては、セラミックス製の基材のほか、活性炭やシリカゲルで構成されたハニカム状の基材でも構わない。光触媒部材3の上面と光源4の光の出射面とが平行となるように、光触媒部材3および光源4は配置されている。
【0033】
ここでは、除湿フィルタ5としては、シリカゲルを除湿剤とするものを使用した。シリカゲルの代わりに、ゼオライト、活性炭または活性炭繊維を除湿剤とするものを使用しても構わない。
【0034】
除湿フィルタ5は、装置の前段、つまり、ガス6を導入する入り口側に設けた(光触媒部材3の前方)。これにより、TMSを脱水縮合させて生成されたHMDSOを効率よく光触媒部材2に供給することができる。
【0035】
TMS分解装置の入り口(不図示)から導入されたガス6は、除湿フィルタ4を通過する。このとき、除湿フィルタ4によって容器1内の絶対湿度を30%以下(低湿度)にしてある。その結果、ガス6中のTMSが脱水縮合し、TMSからHMDSOが生成される。
【0036】
上記HMDSOを含有するガスは光触媒部材3を通る。このとき、光触媒部材3は、光源4により光(紫外光)が照射されている。なお、光触媒部材2の側面(ガスを導入する側の面)に対して垂直方向からHMDSOを含有するガスが導入するように、光触媒部材3は配置されている。
【0037】
光触媒部材3内においては、光触媒2による光触媒反応によってHMDSOが分解され、二酸化炭素が生成される。したがって、TMS分解装置の出口(不図示)からは二酸化炭素を含むガス7が排出される。
【0038】
上述したTMS分解装置を用いて、TMSとHMDSOについて、光触媒2に紫外光を照射したときとしなかった場合について、TMS分解装置の出口でのTMS濃度およびHMDSO濃度を測定した。また、紫外光を照射したときとしなかった場合のそれぞれについて二酸化炭素の発生量を比較し、HMDSOの優位性について検討した。具体的には以下の通りである。
【0039】
TMS分解装置の入り口での濃度が50ppmのTMSを、流量3.0L/minの条件でTMS分解装置内に導入し、光源4により紫外光強度2.0mW/cm2 の紫外光を光触媒2に照射した場合の、TMS分解装置の出口でのTMSおよび二酸化炭素の濃度を測定した(実験1)。
【0040】
TMS分解装置の入り口での濃度が20ppmのHMDSOを、流量3.0L/minの条件でTMS分解装置内に導入し、光源4により紫外光強度2.0mW/cm2 の紫外光を光触媒2に照射した場合の、TMS分解装置の出口でのHMDSOおよび二酸化炭素の濃度を測定した(実験2)。
【0041】
実験2において紫外光を照射しなかった場合において、実験2と同様に、TMS分解装置の出口でのHMDSOおよび二酸化炭素の濃度を測定した(実験3)。
【0042】
実験1において紫外光を照射しなかった場合において、実験1と同様に、TMS分解装置の出口でのTMSおよび二酸化炭素の濃度を測定した(実験4)。
【0043】
図2に、上記四つの実験1−4における、TMS分解装置の出口でのTMSおよびHMDSOの濃度の時間変化を示す。
【0044】
図3に、上記四つの実験1−4における、TMS分解装置の出口での二酸化炭素の濃度の時間変化を示す。
【0045】
図2より、TMSを導入した場合(実験1、実験4)、紫外線の照射の有無に関わらず、光触媒通過後はTMSが除去(分解)されるため、TMS分解装置の出口でのTMS濃度は測定開始時には非常に低い値となる。しかし、図2に示すように時間の経過とともに、TMS分解装置の出口でのTMS濃度は増加する傾向があることが分かる。これは光触媒表面にTMSが吸着し、触媒作用が低下するためと考えられる。
【0046】
紫外線の照射がある場合(実験1)は、紫外線の照射がない場合(実験4)に比べて、TMSを分解する性能は高く、TMS分解装置の出口でのTMS濃度が低くなったが光触媒表面にTMSが吸着し、時間の経過とともに触媒作用が低下した。
【0047】
一方、HMDSOを導入した場合(実験2、実験3)、紫外線の照射がないと、TMS分解装置の出口でのHMDSO濃度に変化はなく(実験3)、また、紫外線の照射があると、TMS分解装置の出口でのHMDSO濃度は約半分となる(実験2)。すなわち、光触媒反応により、HMDSOが分解されていることが確認された。
【0048】
また、図3より、紫外線の照射がある場合(実験1、実験2)、二酸化炭素の発生が確認され、TMSおよびHMDSOは光触媒反応によって分解されていることが確認された。しかし、紫外線の照射がない場合(実験3,実験4)、二酸化炭素は検出されなかった。
【0049】
さらに、図3より、紫外線の照射がある場合でも、TMSを導入した場合(実験1)には、時間の経過とともに二酸化炭素の濃度(生成量)は減少していくが、HMDSOを導入した場合(実験2)には、時間が経過しても二酸化炭素の濃度(生成量)はほとんど変化しないことが分かる。すなわち、光触媒反応を用いた分解(除去)に関しては、TMSを光触媒によって分解するよりも、TMSを脱水縮合させてHMDSOに変換してから光触媒によって分解を行った方がより効率良く、長期間の分解が可能になることが分かった。
【0050】
図4は、TMS分解装置の容器内の絶対湿度と、該容器内に導入されたTMSが光触媒反応により分解されて生成されたHMDSOの濃度(HMDSO濃度)との関係を示す図である。TMS分解装置の入り口でのTMS濃度は50ppmとした。
【0051】
図4から、絶対湿度が35%よりも高いとHMDSO濃度の増加は見られないが、絶対湿度が35%以下、特に30%以下になると、HMDSO濃度の増加は明らかに見られることが分かる。同様の傾向は、TMS濃度50ppm以外の場合でも見られた。すなわち、TMSをHMDSOに確実に分解するためには、容器1内の絶対湿度を一定値以下、つまり、35%以下することが重要であることが分かった。絶対湿度30%,50%の場合、HMDSOの生成量は1〜3ppmであった。
【0052】
また、図4から、絶対湿度5%以下の場合、HMDSO濃度は10ppmであることが分かる。同様の傾向は、TMS濃度50ppm以外の場合でも見られた。すなわち、低湿環境下、特に絶対湿度5%以下の低湿環境下では、TMSから効率よくHMDSOを生成できることが分かった。
【0053】
本発明者らは、実施形態の光触媒を用いたTMS分解装置の寿命と、従来のケミカルフィルタを用いたTMS分解装置の寿命とを調べた。その結果を図5に示す。ここでは、TMSの除去率が90%以下に落ちるまでの時間を寿命とする。従来のTMS分解装置の寿命が1000時間であるの対し、本実施形態のTMS分解装置の寿命は2000時間であり、寿命は2倍も延びた。
【0054】
かくして実施形態のTMS分解装置を用いれば、絶対湿度が一定値以下の雰囲気内にTMS(ガス状汚染物質)を含むガスを晒してTMSからHMDSOを生成し、光触媒反応による酸化によってHMDSOを分解することにより、TMSの除去効率(分解効率)の向上を図れるTMS分解方法を実施できるようになり、もって、TMS汚染による製品歩留まりの低下を抑制することが可能となる。また、本実施形態のTMS分解装置は寿命が長いので、本実施形態のTMS分解装置およびそれを用いたTMS分解方法は、製造コストの削減の点も有利である。
【0055】
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態のTMS分解装置の概略構成を模式的に示す図である。なお、図1と対応する部分には図1と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
【0056】
本実施形態のTMS分解装置が第1の実施形態のそれと異なる点は、ケミカルフィルタ8をさらに備えていることにある。
【0057】
ケミカルフィルタ8は、例えば、活性炭を用いたケミカルフィルタである。
【0058】
ケミカルフィルタ8は光触媒部材3の後方(装置出口側)に設けられており、光触媒部材3を通過したガス7はケミカルフィルタ8を通るようになっている。ケミカルフィルタ8は、光触媒部材3によって酸化分解されなかった(除去されなかった)TMSを捕集する。したがって、本実施形態によれば、容器1内でより効果的にTMSを除去できるようになる。
【0059】
以上述べた実施形態のTMS分解装置・方法は、例えば、クリーンルームや、半導体製造装置の清浄化に使用される。半導体製造装置は、例えば、ArF等を光源に用いた露光装置や、光学系検査装置である。
【0060】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
【0061】
例えば、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0062】
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施できる。
【符号の説明】
【0063】
1…容器、2…光触媒、3…光触媒部材、4…光源、5…除湿フィルタ(除湿手段)、6…導入ガス(TMS)、7…排気ガス(CO2 )、8…ケミカルフィルタ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリメチルシラノールを含むガスが導入される容器と、
前記容器内に設けられた光触媒と、
前記光触媒を活性化するための光を発生する光源と、
前記容器内の湿度を下げるための除湿手段と
を具備してなることを特徴とするガス状汚染物質の分解装置。
【請求項2】
前記除湿手段は、シリカゲル、ゼオライト、活性炭または活性炭繊維を備えた除湿フィルタであることを特徴とする請求項1に記載のガス状汚染物質の分解装置。
【請求項3】
前記除湿手段は、前記光触媒よりも前記ガスを導入する入り口側に設けたことを特徴とする請求項1に記載のガス状汚染物質の分解装置。
【請求項4】
前記除湿手段は、前記容器内の絶対湿度を35%以下に設定できるものであることを特徴とする請求項1または2に記載のガス状汚染物質の分解装置。
【請求項5】
前記光源は、コロナ放電により紫外光を発生するものであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のガス状汚染物質の分解装置。
【請求項6】
前記光触媒は、酸化チタンであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のガス状汚染物質の分解装置。
【請求項7】
絶対湿度が一定値以下の雰囲気内にトリメチルシラノールを含むガスを晒し、前記トリメチルシラノールからヘキサメチルジシロキサンを生成する工程と、
光触媒反応による酸化によって前記トリメチルシラノールを分解する工程と
を含むことを特徴とするガス状汚染物質の分解方法。
【請求項8】
前記雰囲気内の絶対湿度は、35%以下であることを特徴する請求項7に記載のガス状汚染物質の分解方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−104480(P2011−104480A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−260100(P2009−260100)
【出願日】平成21年11月13日(2009.11.13)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】