説明

ガス遮断装置

【課題】電池電圧低下検出時電池容量推定手段による電池容量と電圧確認後電圧異常判定を行うガス遮断装置を提供する。
【解決手段】電圧検出手段10で電池電源手段2の供給電圧を監視し、電池容量推定手段11で遮断手段3の駆動回数及び電源供給開始からの経過時間より電池消費量を推定計算しておき、電池容量推定手段11での推定消費容量が所定以内にも係わらず電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力された場合再度電圧検出手段10を駆動し電池電源手段2の電圧を再度確認し正常電圧検出時電圧低下信号を出力せず、再度電圧検出手段10を駆動し電池電圧を確認し電圧異常判定手段12で電圧低下状態を検出時所定時間の計測開始する時間計測手段13と、遮断手段3をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段14と、時間計測手段で所定時間経過した場合復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段15とからなる構成にしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、都市ガスやLPガス等を利用するガス器具の使用状態を監視するガス遮断装置において、電池電源の電源容量消耗時の安全性を確保するガス遮断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種のガス遮断装置は、図5のブロック図に示すように、ガス遮断装置1において、2は電池電源で、ガス遮断装置全体に電源を供給する。3は遮断弁で、流路でのガスの供給を停止したり、供給したりする。
【0003】
4は電圧低下検出部で、所定の動作保証時間内でガス遮断装置1の動作が可能な電池電源2の容量が残されている消耗状態の電池電圧検知して電圧低下信号Aを出力する。5は開栓受付部で、電圧低下信号Aが入力された時から遮断弁の開栓受付を行って、開栓要求(開栓要求スイッチ又は通信による開栓信号の入力)があった時に開栓要求信号を出力する。6はタイマー部で、電圧低下信号Aが入力された時から所定の動作保証時間をカウントして開栓終了信号Dを出力する。
【0004】
7は開栓機能停止部で、開栓終了信号Dが入力されたときに開栓要求信号Cによる開栓を停止する閉栓停止信号Eを出力する。8はガス遮断制御部で、電池電圧低下信号A又は閉栓停止信号Eが入力された時遮断弁3を閉栓動作させ、閉栓停止信号Eの入力信号以前に開栓要求信号Cが入力された時に遮断弁3を開栓させる。
【0005】
次に従来例の構成の動作を説明する。電池電源2の消耗度をチェックしている電圧低下検出部4が電池消耗電圧を検出したとき、電圧低下信号Aを開栓受付部5とタイマー部6とガス遮断制御部8に出力する。電圧低下信号Aが入力されたガス遮断制御部8は、第一の遮断命令信号B1を出力して遮断弁3を動作させ、ガス通路の開栓を実行する。タイマー部6は電圧低下信号Aが入力されるとカウント開始し、このタイマー部6により所定時間のカウント終了する迄の間に、開栓受付部5に開栓要求があり、開栓要求信号Cが出力された時には、ガス遮断制御部8は遮断弁3を開栓する。タイマー部6でカウント終了したとき、開栓終了信号Dが出力されるので、開栓機能停止部5は閉栓停止信号Eを出力して開栓要求の受付を停止する。閉栓停止信号Eが入力されたガス遮断装置1は第2の遮断命令信号B2を出力して遮断弁3を閉栓する。
【0006】
都市ガス、LPガス等の媒体ガスの流れる流路に取り付けられたガス遮断装置1において、電圧低下検出部4は所定時間間隔毎電池電源2の電圧を測定し電池の消耗度を監視している。予めガス遮断装置1を動作させ得る下限値の電圧を動作保証電圧として設定しておき、ここから所要の日数分逆上った時の電圧値を電池消耗電圧として設定する。電圧低下検出部4は、電池電圧を監視してこの消耗時の電池電圧を検出する。即ち所要日数分だけ電池消耗電圧が検出されてから電池電源2の電圧が動作保証電圧迄低下する期間だけ遮断弁3の開栓が可能としてガス遮断装置1を交換するまでの猶予期間を設けたものである(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−103546号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら上記従来の構成では下記問題点があった。ガス遮断装置が冬季に入り氷点下等の低温環境となり、更に寒波等による異常低温状態になった時に電池低下検出部4により電池電源手段2の電圧値を検査すると、昼間等の気温の高い時に検査した場合に比較
して電圧値が更に低くなる場合があり、電池消費量が少ないのに電圧低下検出部4が所定の消耗状態の電池電圧と誤判定して電圧低下信号Aを出力しタイマー部6がカウント開始すると共に、ガス遮断制御部8により遮断弁3を駆動しガス供給停止を行うということが想定され、この誤判定の為に例えば需要家がガス器具を使用している場合等、調理中の場合煮炊きが出来ず使い勝手が悪いという問題点がある。
【0008】
本発明は上記課題を解決するもので、電池電圧の低下状態を検出しても電池消耗による電池低下か、又誤判定による電池低下かを判定し安全を確保しつつ使い勝手を向上させ安全性や信頼性の高いガス遮断装置を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この課題を解決するために本発明は、ガス媒体の供給や遮断を行う遮断手段と、電圧検出手段で電源を供給する電池電源手段の供給電圧を監視し、電池容量推定手段で遮断手段の駆動回数及び電源投入時からの経過時間より電池消費量を推定しておき、電池容量推定手段での推定消費容量が所定以内にも係わらず電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力された場合電圧検出手段を駆動し電池電源手段の電圧を再度確認し正常電圧検出時電圧低下信号を出力せず、再度電圧検出手段を駆動し電池電圧を確認し電圧異常判定手段で電圧低下状態を検出時所定時間の計測開始する時間計測手段と、遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、時間計測手段で所定時間経過した場合復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とからなる構成にしている。
【0010】
このことにより例えば冬季一時的な異常低温気象等の影響で電圧検出手段により電池電源の供給電圧が所定電圧以下であるのを検出する場合があるが、電池容量の消耗量が小さい期間ならば再度電池確認すると正常電圧が検出されるが、その場合最初に電池電圧検出手段で検出した低下信号は誤信号として電池異常判定手段で時間計測手段に出力しないようにしているので、電池容量が充分ある状態で電池低下と誤判定して時間計測手段で時間計測開始し、又所定時間経過し遮断手段を駆動され遮断状態にしてしまったり、報知手段に誤判定による電池異常表示されることがないので、例えば需要家が煮炊き中に誤判定により時間経過しガス停止されガス使用不可能状態になることはなく使い勝手や信頼性を向上させている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、電源を供給する電池電源手段と、ガス媒体の供給や遮断を行う遮断手段と、前記電池電源手段の供給電圧を監視し電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記遮断手段の駆動回数及び電源供給開始からの経過時間より電池消費量を推定する電池容量推定手段と、前記電池容量推定手段の消費容量が所定以内で前記電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力された場合再度前記電圧検出手段を駆動し低電圧検出時電圧低下信号を出力する電圧異常判定手段と、前記電圧異常判定手段で電圧低下状態を検出時所定時間計測開始し所定時間経過後前記遮断手段に遮断出力する時間計測手段と、前記遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、前記時間計測手段で所定時間経過した場合復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とを設けており、電池消費量が小さくまだ充分電池容量があるのに冬季異常低温気象等の影響で電圧検出手段により電池電源の供給電圧が所定電圧以下であるのを検出された場合、報知手段で異常表示されたり、ガス事業者等に異常通知されるのを防ぐ為に、電池電源手段の電源供給開始後の時間や最も電池容量を消費する遮断手段の遮断・復帰回数等より電池容量推定手段で消費量計算し残電池容量を推定し、所定消費量以内の場合電圧検出手段が電池低下信号を出力しても再度電圧検出手段を駆動しその結果正常電圧検出時、最初の電池低下検出を誤信号と判定し、時間計測手段での時間計測を停止状態に保持し遮断手段を駆動しないようにし、需要家がガスストーブ等を使用し暖房中に誤判定により時間経過しガス停止されガス使用不可能状態になることはなく信頼性が高まり使い勝手が極めて向上する。
【0012】
又、電源を供給する電池電源手段と、ガス媒体の供給や遮断を行う遮断手段と、前記電池電源手段の供給電圧を監視し電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記遮断手段の駆動回数及び電源供給開始からの経過時間より電池消費量を推定する電池容量推定手段と、前記電池容量推定手段の消費容量が所定以内で前記電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力された場合前記電圧検出手段からの電池電圧低下信号を出力停止し電池消費容量が所定以上の場合出力する電圧異常判定手段と、前記電圧異常判定手段で電圧低下状態を検出時所定時間計測し所定時間経過後前記遮断手段に遮断出力する時間計測手段と、前記遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、前記時間計測手段で所定時間経過した場合復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とを設けることにより、電池消費量が小さくまだ充分電池容量があるのに異常低温気象等の影響で電圧検出手段により電池電源の供給電圧が所定電圧以下であるのを検出された場合、報知手段で異常表示されたり、ガス事業者等に異常通知されるのを防ぐ為に、電池電源手段の電源供給開始後の時間や最も電池容量を消費する遮断手段の遮断・復帰回数等より電池容量推定手段で消費量計算し残電池容量を推定し、所定消費量以内の場合電圧検出手段が電池低下信号を出力しても誤信号と判定し、時間計測手段での時間計測を停止状態に保持し遮断手段を駆動しないようにし、需要家がガスストーブ等を使用し暖房中に誤判定により時間経過しガス停止されガス使用不可能状態になることはなく信頼性が高まり使い勝手が極めて向上する。
【0013】
又、電源を供給する電池電源手段と、ガス媒体の供給や遮断を行う遮断手段と、前記電池電源手段の供給電圧を監視し電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記遮断手段の駆動回数及び電源投入時からの経過時間より電池消費量を推定する電池容量推定手段と、前記電池容量推定手段の消費容量が所定以内の場合前記電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力されても再度前記電圧検出手段を駆動し正常電圧検出時前記時間計測手段を時間計測停止を継続し前記復帰禁止手段へ入力許可状態を保持する電圧異常判定手段と、前記電圧異常判定手段で電圧低下状態を検出時所定時間計測する時間計測手段と、前記遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、ガス供給量を計測する流量検出手段と、ガス漏れや地震などの異常状態を検出する外部機器手段と、前記流量検出手段や前記外部機器手段からの信号より異常なガス器具の使用状態かを判定し異常使用と判定時遮断信号を出力する異常判定手段と、前記時間計測手段で時間計測中前記流量検出手段で異常流量を検出したり又前記外部機器手段により異常ガス漏れや所定以上の地震検知した場合前記遮断手段に遮断信号を出力すると共に復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とを設けることにより、電池電源による電源供給開始からの時間が短くても何らかの原因で、例えば雨水等が浸水してきて電池を消耗することがあるが、このような状況下で異常低温気象等の影響で電圧検出手段により電池電源の供給電圧が所定電圧以下であるのを検出された場合、電池電源手段の電源供給開始後の時間や最も電池容量を消費する遮断手段の遮断・復帰回数等より電池容量推定手段で消費量計算し残電池容量を推定し、所定消費量以内と判定された場合電圧検出手段が電池低下信号を出力しても再度電圧検出手段を駆動しその結果低電圧状態を検出するが、その電圧低下状態により時間計測手段が時間計測開始し所定時間中、異常な流量を検出した時或いはガス漏れや異常に大きい地震等を検出すると遮断手段を駆動しガス供給停止し復帰不可能とし、即ち再度ガス供給不可能とするので、何度も需要家がガスストーブ等を長時間継続使用するような異常な使われ方を繰返しされ電池消耗がすすむのを防止し、結果ガス漏れ異常で遮断条件が成立しているのにガス停止不可能状態になるのを防ぎ、安全性や信頼性が高まり使い勝手が極めて向上する。
【0014】
又、電源を供給する電池電源手段と、ガス媒体の供給や遮断を行う遮断手段と、前記電池電源手段の供給電圧を監視し電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記遮断手段の駆動回数及び電源供給開始からの経過時間より電池消費量を推定する電池容量推定手段と、前記電池容量推定手段の消費容量が所定以内で前記電圧検出手段より所定電圧以下の信号が
出力された場合再度前記電圧検出手段を駆動する信号を出力すると共低電圧検出時電圧低下信号を出力する電圧異常判定手段と、前記電池異常判定手段で再度前記電圧電圧検出手段を駆動する信号を出力されると所定時間遅延後前記電圧検出手段に駆動信号を出力する時間遅延手段と、前記電圧異常判定手段で電圧低下状態を検出時所定時間計測開始し所定時間経過後前記遮断手段に遮断出力する時間計測手段と、前記遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、前記時間計測手段で所定時間経過した場合復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とを設けており、電池消費量が小さくまだ充分電池容量があるのに異常低温気象等の影響で電圧検出手段により電池電源の供給電圧が所定電圧以下であるのを検出された場合、報知手段で異常表示されたり、ガス事業者等に異常通知されるのを防ぐ為に、電池電源手段の電源供給開始後の時間や最も電池容量を消費する遮断手段の遮断・復帰回数等より電池容量推定手段で消費量計算し残電池容量を推定し、所定消費量以内の場合電圧検出手段が電池低下信号を出力すると、再度電圧検出手段を駆動する信号が出力されるが、その信号で時間遅延手段が作動し一定時間経過後電圧検出手段を駆動するので、電圧低下信号を検出した時間帯よりずれて、良くガス器具を使用する時間帯で電池電圧を検出するので結果電池容量が充分残っている場合正常電池電圧を検出するので、最初の電池低下検出を誤信号と判定し、時間計測手段での時間計測を停止状態に保持し遮断手段を駆動しないようにし、需要家がガスストーブ等を使用し暖房中に誤判定により時間経過しガス停止されガス使用不可能状態になることはなく信頼性が高まり使い勝手が向上している。
【0015】
又、電源を供給する電池電源手段と、ガス媒体の供給や遮断を行う遮断手段と、前記電池電源手段の供給電圧を監視し電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記遮断手段の駆動回数及び電源供給開始からの経過時間より電池消費量を推定する電池容量推定手段と、前記電池容量推定手段の消費容量が所定以内で前記電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力された場合再度前記電圧検出手段を駆動する信号を出力すると共低電圧検出時電圧低下信号を出力する電圧異常判定手段と、前記電池異常判定手段で再度前記電圧電圧検出手段を駆動する信号を出力される毎に前記電圧検出手段を駆動する時間を可変しつつ前記電圧検出手段を駆動信号を出力する遅延時間可変手段と、前記電圧異常判定手段で電圧低下状態を検出時所定時間計測開始し所定時間経過後前記遮断手段に遮断出力する時間計測手段と、前記遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、前記時間計測手段で所定時間経過した場合復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とを設けており、電池消費量が小さくまだ充分電池容量があるのに異常低温気象等が継続すると電圧検出手段により電池電源の供給電圧が所定電圧以下であるのを検出されることが繰返し発生しやすく、こうしたことで報知手段で異常表示されたり、ガス事業者等に異常通知されるのを防ぐ為に、電池電源手段の電源供給開始後の時間や最も電池容量を消費する遮断手段の遮断・復帰回数等より電池容量推定手段で消費量計算し残電池容量を推定し、所定消費量以内の場合電圧検出手段が電池低下信号を出力すると、再度電圧検出手段を駆動し正確に電池電圧を計測するために、又こうしたことが冬季頻繁に発生しやすくなるために電圧異常判定手段より電圧駆動信号が出力されるとその信号で遅延時間可変手段が作動し発生毎所定時間値を可変して電圧検出手段を駆動するので、電圧低下信号を検出した時間帯より遅延されてさまざまな時間帯で電池電圧を判定することができ、低下電圧信号が入力される毎遅延時間可変手段が電圧検出手段を駆動する迄の時間を可変して再判定するので電池容量が充分残っている場合平均的に正確に電池電圧を計測でき結果正常電池電圧を検出するので、最初の電池低下検出を誤信号と判定し、時間計測手段での時間計測を停止状態に保持し遮断手段を駆動しないようにし、需要家がガスストーブ等を使用し暖房中に誤判定により時間経過しガス停止されガス使用不可能状態になることはなく信頼性が高まり使い勝手が向上している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明は上記目的を達成するため、電源を供給する電池電源手段と、ガス媒体の供給や
遮断を行う遮断手段と、前記電池電源手段の供給電圧を監視し電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記遮断手段の駆動回数及び電源供給開始からの経過時間より電池消費量を推定する電池容量推定手段と、前記電池容量推定手段の消費容量が所定以内で前記電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力された場合再度前記電圧検出手段を駆動し低電圧検出時電圧低下信号を出力する電圧異常判定手段と、前記電圧異常判定手段で電圧低下状態を検出時所定時間計測開始し所定時間経過後前記遮断手段に遮断出力する時間計測手段と、前記遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、前記時間計測手段で所定時間経過した場合復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とからなる。
【0017】
そして電池消費量が小さくまだ充分電池容量があるのに異常低温気象等の影響で電圧検出手段により電池電源の供給電圧が所定電圧以下であるのを検出された場合、報知手段で異常表示されたり、ガス事業者等に異常通知されるのを防ぐ為に、電池電源手段の電源供給開始後の時間や最も電池容量を消費する遮断手段の遮断・復帰回数等より電池容量推定手段で消費量計算し残電池容量を推定し、所定消費量以内の場合電圧検出手段が電池低下信号を出力しても再度電圧検出手段を駆動しその結果正常電圧検出時、最初の電池低下検出を誤信号と判定し、時間計測手段での時間計測を停止状態に保持し遮断手段を駆動しないようにし、需要家がガスストーブ等を使用し暖房中に誤判定により時間経過しガス停止されガス使用不可能状態になることはなく信頼性が高まり使い勝手が向上している。
【0018】
更に本発明は上記目的を達成するため、電源を供給する電池電源手段と、ガス媒体の供給や遮断を行う遮断手段と、前記電池電源手段の供給電圧を監視し電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記遮断手段の駆動回数及び電源供給開始からの経過時間より電池消費量を推定する電池容量推定手段と、前記電池容量推定手段の消費容量が所定量以内で前記電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力された場合前記電圧検出手段からの電池電圧低下信号を誤信号と判定し電池消費容量が所定量以上の場合電池低下と判定出力する電圧異常判定手段と、前記電圧異常判定手段で電圧低下状態を検出時所定時間計測し所定時間経過後前記遮断手段に遮断出力する時間計測手段と、前記遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、前記時間計測手段で所定時間経過した場合復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とからなる。
【0019】
そして電池消費量が小さくまだ充分電池容量があるのに異常低温気象等の影響で電圧検出手段により電池電源の供給電圧が所定電圧以下であるのを検出された場合、報知手段で異常表示されたり、ガス事業者等に異常通知されるのを防ぐ為に、電池電源手段の電源供給開始後の時間や最も電池容量を消費する遮断手段の遮断・復帰回数等より電池容量推定手段で消費量計算し残電池容量を推定し、所定消費量以内の場合電圧検出手段が電池低下信号を出力しても誤信号と判定し、時間計測手段での時間計測を停止状態に保持し遮断手段を駆動しないようにし、需要家がガスストーブ等を使用し暖房中に誤判定により時間経過しガス停止されガス使用不可能状態になることはなく信頼性が高まり使い勝手が向上している。
【0020】
更に本発明は上記目的を達成するため、電源を供給する電池電源手段と、ガス媒体の供給や遮断を行う遮断手段と、前記電池電源手段の供給電圧を監視し電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記遮断手段の駆動回数及び電源投入時からの経過時間より電池消費量を推定する電池容量推定手段と、前記電池容量推定手段の消費容量が所定以内の場合前記電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力されても再度前記電圧検出手段を駆動し正常電圧検出時再度前記電圧検出手段を駆動し低電圧検出時電圧低下信号を出力する電圧異常判定手段と、前記電圧異常判定手段で電圧低下状態と判定時所定時間計測開始する時間計測手段と、前記遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、ガス供給量を計測する流量検出手段と、ガス漏れや地震などの異常状態を検出する外部機器手段と、前記流量検出手段や前記外部機器手段からの信号より異常なガス器具の使用状態か
を判定し異常使用と判定時遮断信号を出力する異常判定手段と、前記時間計測手段で時間計測中前記流量検出手段で異常流量を検出したり又前記外部機器手段により異常ガス漏れや所定以上の地震検知した場合前記遮断手段に遮断信号を出力すると共に復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とからなる。
【0021】
そして電池電源による電源供給開始からの時間が短くても何らかの原因で、例えば雨水等が浸水してきて電池を消耗することがあるが、このような状況下で異常低温気象等の影響で電圧検出手段により電池電源の供給電圧が所定電圧以下であるのを検出された場合、電池電源手段の電源供給開始後の時間や最も電池容量を消費する遮断手段の遮断・復帰回数等より電池容量推定手段で消費量計算し残電池容量を推定し、所定消費量以内と判定された場合電圧検出手段が電池低下信号を出力しても再度電圧検出手段を駆動しその結果低電圧状態を検出するが、その電圧低下状態により時間計測手段が時間計測開始し所定時間中、異常な流量を検出した時或いはガス漏れや異常に大きい地震等を検出すると遮断手段を駆動しガス供給停止し復帰不可能とし、即ち再度ガス供給不可能とするので、何度も需要家がガスストーブ等を長時間継続使用するような異常な使われ方を繰返しされ電池消耗がすすむのを防止し、結果ガス漏れ異常で遮断条件が成立しているのにガス停止不可能状態になるのを防ぎ、安全性や信頼性が高まり使い勝手が極めて向上する。
【0022】
更に本発明は上記目的を達成するため、電源を供給する電池電源手段と、ガス媒体の供給や遮断を行う遮断手段と、前記電池電源手段の供給電圧を監視し電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記遮断手段の駆動回数及び電源供給開始からの経過時間より電池消費量を推定する電池容量推定手段と、前記電池容量推定手段の消費容量が所定以内で前記電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力された場合再度前記電圧検出手段を駆動する信号を出力すると共低電圧検出時電圧低下信号を出力する電圧異常判定手段と、前記電池異常判定手段で再度前記電圧電圧検出手段を駆動する信号を出力されると所定時間遅延後前記電圧検出手段に駆動信号を出力する時間遅延手段と、前記電圧異常判定手段で電圧低下状態を検出時所定時間計測開始し所定時間経過後前記遮断手段に遮断出力する時間計測手段と、前記遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、前記時間計測手段で所定時間経過した場合復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とからなる。
【0023】
そして電池消費量が小さくまだ充分電池容量があるのに異常低温気象等の影響で電圧検出手段により電池電源の供給電圧が所定電圧以下であるのを検出された場合、報知手段で異常表示されたり、ガス事業者等に異常通知されるのを防ぐ為に、電池電源手段の電源供給開始後の時間や最も電池容量を消費する遮断手段の遮断・復帰回数等より電池容量推定手段で消費量計算し残電池容量を推定し、所定消費量以内の場合電圧検出手段が電池低下信号を出力すると、再度電圧検出手段を駆動する信号が出力されるが、その信号で時間遅延手段が作動し一定時間経過後電圧検出手段を駆動するので、電圧低下信号を検出した時間帯よりずれて、電池電圧を検出するので結果電池容量が充分残っている場合正常電池電圧を検出するので、最初の電池低下検出を誤信号と判定し、時間計測手段での時間計測を停止状態に保持し遮断手段を駆動しないようにし、需要家がガスストーブ等を使用し暖房中に誤判定により時間経過しガス停止されガス使用不可能状態になることはなく信頼性が高まり使い勝手が向上している。
【0024】
更に本発明は上記目的を達成するため、電源を供給する電池電源手段と、ガス媒体の供給や遮断を行う遮断手段と、前記電池電源手段の供給電圧を監視し電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記遮断手段の駆動回数及び電源供給開始からの経過時間より電池消費量を推定する電池容量推定手段と、前記電池容量推定手段の消費容量が所定以内で前記電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力された場合再度前記電圧検出手段を駆動する信号を出力すると共低電圧検出時電圧低下信号を出力する電圧異常判定手段と、前記電池異常判定手段で再度前記電圧電圧検出手段を駆動する信号を出力される毎に前記電圧検出手段
を駆動する時間を可変しつつ前記電圧検出手段を駆動信号を出力する遅延時間可変手段と、前記電圧異常判定手段で電圧低下状態を検出時所定時間計測開始し所定時間経過後前記遮断手段に遮断出力する時間計測手段と、前記遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、前記時間計測手段で所定時間経過した場合復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とからなる。
【0025】
そして電池消費量が小さくまだ充分電池容量があるのに冬季異常低温気象等が継続すると電圧検出手段により電池電源の供給電圧が所定電圧以下であるのを検出された場合、報知手段で異常表示されたり、ガス事業者等に異常通知されるのを防ぐ為に、電池電源手段の電源供給開始後の時間や最も電池容量を消費する遮断手段の遮断・復帰回数等より電池容量推定手段で消費量計算し残電池容量を推定し、所定消費量以内の場合電圧検出手段が電池低下信号を出力すると、再度電圧検出手段を駆動し正確に電池電圧を計測するために、電圧異常判定手段より電圧駆動信号が出力される毎その信号で遅延時間可変手段が作動しそのたび毎に異なった時間帯で電圧検出手段を駆動するので、即ち低下電圧信号が入力される毎遅延時間可変手段が電圧検出手段を駆動する迄の時間を可変して再判定するので電池容量が充分残っている場合1日の平均的な駆動能力のレベルを判定することができ正確に電池電圧を計測でき結果正常電池電圧を検出するので、最初の電池低下検出を誤信号と判定し、時間計測手段での時間計測を停止状態に保持し遮断手段を駆動しないようにし、需要家がガスストーブ等を使用し暖房中に誤判定により時間経過しガス停止されガス使用不可能状態になることはなく信頼性が高まり使い勝手が向上している。
【0026】
以下、本発明の第1、第2、第3、第4及び第5の実施の形態を図1、図2、図3、図4、図5及び図6を参照して説明する。図1、図2、図3、図4、図5において、図6と同一機能を有する構成要素に関しては同一番号を付した。
【0027】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態のガス遮断装置で、9はガス遮断装置の制御手段で、10は電圧検出手段で電池電源手段2の電池電圧を計測する。即ち、電池電源手段2の出力電圧を監視し、所定値以上の電圧検出時は正常信号を、又所定値以下に電圧低下しているのを検出すると電圧低下信号を出力する。11は電池容量推定手段で、電池電源手段2による電源供給開始からの経過時間と予め記憶設定されている制御手段9の平均消費電流とから電池消費量を計算する。又遮断手段3の遮断や復帰の駆動回数と平均消費電流とから消費量を計算し制御手段9での消費量と合算する。12は電池異常判定手段で、電池容量推定手段11からの電池容量推定値と電圧検出手段10からの電圧計測値から電池電圧が正常か、低下状態かを判定し、第1回目の低下と判定時再度電圧検出手段10を駆動し電池電圧を計測し、再度電池電圧低下状態ならば電圧低下信号を出力し、正常電圧ならば正常信号を出力する。13は時間計測手段で、電圧低下信号を入力すると時間計測開始し、所定時間経過後遮断手段3を駆動する信号を出力する。即ち、電池電圧低下以降のガス遮断装置の使用可能時間のカウントを開始する。つまりガス器具の使用状態の安全監視を正常な電圧範囲で行える時間のカウントを行う。
【0028】
14は復帰手段で、操作されると遮断手段3にガス供給開始するため遮断手段3の復帰信号を出力する。15は復帰禁止手段で、復帰手段13からの復帰信号を遮断手段3に出力するか否か判定し、復帰禁止状態でなければ出力し、遮断手段3を開放状態にする。時間計測手段13は、時間計測手段18で使用可能時間を計測完了すると、即ち所定時間が経過すると復帰禁止手段14に復帰手段13からの復帰指示信号入力を禁止し、遮断手段3が遮断状態のままであるのを維持する。一方、電池電圧低下信号が時間計測手段18に出力され、時間計測手段18で所定時間に達する前に、異常判定手段12より遮断手段3に遮断信号が出力されると共に、復帰禁止手段14に遮断信号が入力されると復帰禁止手段14では以降復帰手段13からの遮断手段3の復帰信号を受け付けず、遮断状態に保持
する。16は報知手段で、電池異常判定手段12で電池低下異常を検出すると警告表示を行うと共に、時間計測手段13が所定時間経過し遮断手段3を駆動すると表示(LCDやLED素子等)を行いガス利用者やガス事業者に通知したり、或いは通信回線を用いてガス保安センターなどに通知する。
【0029】
次に上記構成の動作を説明する。ガス遮断装置が設置されガス需要家のガス器具使用状態を監視する。電池電源手段2が電源供給開始すると電池容量推定手段11はその経過時間と制御装置9の平均電流とから電池容量の消費量を計算する。
【0030】
途中遮断手段3が作動すると大電流が流れるので、作動毎消費量に加算していく。このようにして電池容量の消耗量を推定する。一方電圧検出手段10は定期的に電池電源手段2の電圧監視を行う。所定電圧以下の場合電圧低下信号を電圧異常判定手段12に出力する。又所定電圧値以上の場合、電池異常判定手段12に正常信号を出力する。電圧異常判定手段12は、電池容量推定手段11からの電池容量消費量と電圧検出手段10からの電圧信号とから、電圧低下異常状態かどうかを判定する。
【0031】
冬場の寒波等の異常気象下で電圧検出手段10が電圧低下状態を検出することがある。電圧検出手段10は定期的に作動し電池電源手段2の能力を計測するが、時間があいて計測しに行くと前述のことが起きることがある。電圧検出手段10から電圧低下信号が出力されると、電池異常判定手段12は電池容量推定手段11の電池容量が所定値以上消耗しているかを判定する。設置後数年等の場合、即ち電池消耗量が小さい場合電圧検出手段10を再度駆動する信号を出力する。電圧検出手段10は、再駆動信号を入力すると電池電圧をチェックする。その結果、正常電圧を検出すると、つまり所定値以上の電圧値を検出すると正常信号が電圧異常判定手段12出力される。この場合、最初の電圧検出手段10からの電圧低下信号は誤信号と判定し、一過性の異常気象などに伴う誤判定信号で電圧異常とは判定しない。時間計測手段13はそのまま停止状態を維持する。
【0032】
一方、何らかの原因で遮断手段3の作動回数(遮断や復帰の合計回数)、経過時間より電池消費容量が少なくて、雨水などの浸水で電圧低下に至ることがあるが、こうした時電圧検出手段10が低下信号を検出し電圧異常判定手段12に出力され、再度電圧検出手段10を駆動し、電池電圧を確認しても電圧低下信号を再度出力する場合がある。このように2度目の場合、電圧異常判定手段12は電圧低下状態と判定し、時間計測手段13に電圧低下状態信号を出力し、時間計測開始する。又復帰禁止手段15にも通知する。更に報知手段16に電池電圧低下状態の警告表示を行う(電池低下状態の表示をLCD素子やLED素子等で行う)。
【0033】
更にガス供給事業者に電話回線などを通じて電池低下異常状態を通報する。時間計測手段18は電池低下状態を検出すると時間カウントを行い電池電圧低下以降のガス遮断装置の使用可能時間を計測する。所定時間カウントすると復帰禁止手段14に復帰手段13からの信号受付を禁止状態にすると共に遮断手段3に遮断出力を行う。このことにより以降ガス供給停止を図ることによりガス遮断装置の安全使用可能時間を経過したことを通知する。この状態で復帰手段14からの遮断状態からの復帰させようとする復帰信号の受付を禁止し、ガス供給停止状態を維持する。報知手段16を介して以降ガス遮断装置自体を交換しない限りガス供給できない旨を需要家並びにガス供給事業者に通知する。
【0034】
ここで、電池電源手段2の電圧を一過性の異常低温等の気象環境下で電圧検出手段10で電池電圧検出すると、電池容量が充分あるのに電圧低下と誤判定する場合がある。誤判定すると時間計測手段16を計測開始したり、その間放置して所定時間経過すると遮断手段3に遮断信号が出力され電池電圧低下遮断状態となり復帰禁止となるが、誤信号でこのようになるのを防止する必要がある。電圧異常判定手段12でいきなり時間計測手段13
を作動開始させずに、再度電圧検出手段10を駆動し、電池電圧を再度確認することにより、正常値を検出時誤信号と判定し電圧低下異常と誤判定しないようにする。
【0035】
このようにして電池容量が充分あるのに異常低温などの環境要因によりガス遮断装置の電池電源が電圧検出手段15により所定値以下として誤検出された場合、再度電池電圧確認を行い防止するので、ガス事業者は不要にガス遮断装置を交換することなく、又不要出動回数を減らすことができ安全性や使い勝手が極めて向上する。
【0036】
(実施の形態2)
図2は本発明の第2の実施の形態のガス遮断装置である。図2において、図1、図3、図4、図5及び図6と同一機能を有する構成要素には同一番号を付し説明は省略する。
【0037】
図2は本発明の第2の実施の形態のガス遮断装置で、12の電圧異常判定手段に、電圧検出手段10と電池容量推定手段11との出力が入るように接続され、電圧検出手段10が電池電圧低下信号を検出しても、電池容量推定手段11から電池容量が充分残っている状態を示す信号が出力されているならば、電圧検出手段10からの電圧低下信号は号信号と判定しかつ電池電源手段2の電圧レベルは正常と判定し、時間計測手段13や、復帰禁止手段15や、報知手段16に正常信号を出力し、警告表示等を行わないようにしている。
【0038】
次に上記構成の動作を説明する。ガス遮断装置が設置されガス需要家のガス器具使用状態を監視する。電池電源手段2が電源供給開始すると電池容量推定手段11はその経過時間と制御装置9の平均電流とから電池容量の消費量を計算する。
【0039】
途中遮断手段3が作動すると大電流が流れるので、作動毎電池消費量に加算していく。このようにして常時電池容量の消耗量を推定する。一方電圧検出手段10は定期的に電池電源手段2の電圧監視を行う。所定電圧以下を検出すると、電圧低下信号を電圧異常判定手段12に出力する。又所定電圧値以上の場合、電池異常判定手段12に正常信号を出力する。電圧異常判定手段12は、電池容量推定手段11からの電池容量消費量と電圧検出手段10からの電圧信号とから、電圧低下異常状態かどうかを判定する。
【0040】
冬季寒波が襲来し異常な低温状態となると、電圧検出手段1は電池電源手段2の一時的な電圧低下レベルを検出することがある。電圧検出手段10から電圧低下信号が出力されると、電池異常判定手段12は電池容量推定手段11の電池容量が所定値以上消耗しているかを判定する。即ち電圧検出手段10を再度駆動する信号を出力する。電圧検出手段10は、再駆動信号を入力すると電池電圧を再チェックする。設置後数年等の場合、即ち電池消耗量がまだ小さく、その結果正常電圧を検出すると、つまり所定値以上の電圧値を検出すると正常信号が電圧異常判定手段12出力される。この場合、最初の電圧検出手段10からの電圧低下信号は誤信号と判定し、電池電源手段2が一過性の異常気象などに伴う低下による誤判定信号で電圧異常とは判定しない。よって時間計測手段13はそのまま停止状態を維持する。
【0041】
一方、何らかの原因で遮断手段3の作動回数(遮断や復帰の合計回数)、経過時間より電池消費容量が少なくて、雨水などの浸水で電圧低下に至ることがあるが、こうした時電圧検出手段10が低下信号を検出し電圧異常判定手段12に出力され、再度電圧検出手段10を駆動し、電池電圧を確認しても電圧低下信号を再度出力する場合がある。このように2度目の場合、電圧異常判定手段12は電圧低下状態と判定し、時間計測手段13に電圧低下状態信号を出力し、時間計測開始する。又復帰禁止手段15にも通知する。更に報知手段16に電池電圧低下状態の警告表示を行う(電池低下状態の表示をLCD素子やLED素子等で行う)。
【0042】
更にガス供給事業者に電話回線などを通じて電池低下異常状態を通報する。時間計測手段18は電池低下状態を検出すると時間カウントを行い電池電圧低下以降のガス遮断装置の使用可能時間を計測する。所定時間カウントすると復帰禁止手段14に復帰手段13からの信号受付を禁止状態にすると共に遮断手段3に遮断出力を行う。このことにより以降ガス供給停止を図ることによりガス遮断装置の安全使用可能時間を経過したことを通知する。この状態で復帰手段14からの遮断状態からの復帰させようとする復帰信号の受付を禁止し、ガス供給停止状態を維持する。報知手段16を介して以降ガス遮断装置自体を交換しない限りガス供給できない旨を需要家並びにガス供給事業者に通知する。
【0043】
ここで、電池電源手段2の電圧を一過性の異常低温等の気象環境下で電圧検出手段10で電池電圧検出すると、電池容量が充分あるのに電圧低下と誤判定する場合がある。誤判定すると時間計測手段16を計測開始したり、その間放置して所定時間経過すると遮断手段3に遮断信号が出力され電池電圧低下遮断状態となり復帰禁止となるが、誤信号でこのようになるのを防止する必要がある。電圧異常判定手段12でいきなり時間計測手段13を作動開始させのではなく、電池容量推定手段11からの電池容量の推定値を確認することにより、電圧低下信号を誤信号と判定し、かつ電圧低下異常と誤判定しないようにする。
【0044】
このようにして電池容量が充分あるのに異常低温などの環境要因によりガス遮断装置の電池電源が電圧検出手段15により所定値以下として誤検出されても、常時電池電源手段2の残容量、即ち過去の消費量より誤信号か否かを判定するので極力無駄に電池電源手段2の容量を消耗することなく、ガス事業者は不要にガス遮断装置を交換することなく、又不要出動回数を減らすことができ安全性や使い勝手が極めて向上する。
【0045】
(実施の形態3)
図3は本発明の第3の実施の形態のガス遮断装置である。図3において、図1、図2、図4、図5及び図6と同一機能を有する構成要素には同一番号を付し説明は省略する。
【0046】
図3は本発明の第3の実施の形態のガス遮断装置で、17は流量検出手段で、ガス需要家でのガス器具のガス使用量を計測する。18は外部機器手段で、ガス漏れ警報器で検出したガス漏れ検知信号や圧力センサによる圧力低下かどうかを判定信号や、感震器等による地震検知時の信号が出力される。総称して外部機器と述べる。
【0047】
19は異常判定手段で、流量検出手段17で検出したガス流量が異常な流量かどうかを判定したり、又外部機器手段18で、異常なガス漏れ、ガス圧低下や異常な地震かどうかを判定する。その結果ガス器具の異常な使用(流量等で判断)、或いは外部機器による異常を検出すると遮断手段3にガス供給を停止するために遮断手段3の駆動信号を出力する。
【0048】
次に上記構成の動作を説明する。ガス遮断装置が設置されガス需要家のガス器具使用状態を監視する。電池電源手段2が電源供給開始すると電池容量推定手段11はその経過時間と制御装置9の平均電流とから電池容量の消費量を計算する。
【0049】
途中遮断手段3が作動すると大電流が流れるので、作動毎消費量に加算していく。
【0050】
このようにして電池容量の消耗量を推定する。一方電圧検出手段10は定期的に電池電源手段2の電圧監視を行う。所定電圧以下の場合電圧低下信号を電圧異常判定手段12に出力する。又所定電圧値以上の場合、電池異常判定手段12に正常信号を出力する。電圧異常判定手段12は、電池容量推定手段11からの電池容量消費量と電圧検出手段10か
らの電圧信号とから、電圧低下異常状態かどうかを判定する。
【0051】
冬場の寒波等の異常気象下で電圧検出手段10が電圧低下状態を検出することがある。電圧検出手段10から電圧低下信号が出力されると、電池異常判定手段12は電池容量推定手段11の電池容量が所定値以上消耗しているかを判定する。
【0052】
設置後数年等の場合、即ち電池消耗量が小さい場合電圧検出手段10を再度駆動する信号を出力する。電圧検出手段10は、再駆動信号を入力すると電池電圧をチェックする。その結果、正常電圧を検出すると、つまり所定値以上の電圧値を検出すると正常信号が電圧異常判定手段12出力される。この場合、最初の電圧検出手段10からの電圧低下信号は誤信号と判定し、一過性の異常気象などに伴う誤判定信号で電圧異常とは判定しない。時間計測手段13はそのまま停止状態を維持する。
【0053】
一方、何らかの原因で遮断手段3の作動回数(遮断や復帰の合計回数)、経過時間より電池消費容量が少なくて、雨水などの浸水で電圧低下に至ることがあるが、こうした時電圧検出手段10が低下信号を検出し電圧異常判定手段12に出力され、再度電圧検出手段10を駆動し、電池電圧を確認しても電圧低下信号を再度出力する場合がある。このように2度目も電圧低下の場合、電圧異常判定手段12は電圧低下状態と判定し、時間計測手段13に電圧低下状態信号を出力し、時間計測開始する。こうした場合、異常な電池を消費する状態が発生した場合、早期にガス供給を停止しガス遮断装置を交換した方が安全である。再度電圧確認により電圧低下状態が検出されたので、以降ガス需要家が繰返しガス器具の異常な使用をされた場合、例えばストーブなどのガス器具を異常に長時間使用することを繰返し行われると、何度も遮断手段3を駆動することになると通常より電流量消費が大きいのに繰返し使用すると電池消耗が加速し、最悪遮断しない場合が想定される。そこで、流量検出手段17でガス器具の使用状態を監視し、異常なガス流量を検出し、異常判定手段19で異常レベルに達していると判定すると遮断信号を遮断手段3に出力し、かつ復帰禁止手段15にも通知する。以後復帰手段14からの復帰信号を受け付けず、ガス器具を使用できない。こうして早期の異常検出でガス事業者に通知している。
【0054】
報知手段16は電池電圧低下状態の警告表示を行う(電池低下状態の表示をLCD素子やLED素子等で行う)。更にガス供給事業者に電話回線などを通じて電池低下異常状態を通報する。ここで異常判定手段19で異常検知できなかった場合、時間計測手段18は電池低下状態を検出すると時間カウントを行い電池電圧低下以降のガス遮断装置の使用可能時間を計測する。所定時間カウントすると復帰禁止手段14に復帰手段13からの信号受付を禁止状態にすると共に遮断手段3に遮断出力を行う。このことにより以降ガス供給停止を図ることによりガス遮断装置の安全使用可能時間を経過したことを通知する。この状態で復帰手段14からの遮断状態からの復帰させようとする復帰信号の受付を禁止し、ガス供給停止状態を維持する。報知手段16を介して以降ガス遮断装置自体を交換しない限りガス供給できない旨を需要家並びにガス供給事業者に通知する。
【0055】
このように、電池電源手段2の電圧を一過性の異常低温等の気象環境下で電圧検出手段10で電池電圧検出すると、電池容量が充分あるのに電圧低下と誤判定する場合がある。誤判定すると時間計測手段16を計測開始したり、その間放置して所定時間経過すると遮断手段3に遮断信号が出力され電池電圧低下遮断状態となり復帰禁止となるが、誤信号でこのようになるのを防止する必要がある。電圧異常判定手段12でいきなり時間計測手段13を作動開始させずに、再度電圧検出手段10を駆動し、電池電圧を再度確認することにより、正常値を検出時誤信号と判定し電圧低下異常と誤判定しないようにする。しかし再度確認することによりガス遮断装置の電池電源が電圧検出手段15により所定値以下として検出された場合、早期にガス供給停止方法を備えているので、電池電圧の突然の低下により異常時にガス遮断できないということがなく安全性や使い勝手が極めて向上する。
【0056】
(実施の形態4)
図4は本発明の第4の実施の形態のガス遮断装置である。図4において、図1、図2、図3、図5及び図6と同一機能を有する構成要素には同一番号を付し説明は省略する。
【0057】
図4は本発明の第4の実施の形態のガス遮断装置で、20は時間遅延手段で、電圧異常判定手段12に、電圧検出手段10と電池容量推定手段11との出力が入るように接続され、電池容量推定手段11から電池容量が充分残っている状態を示す信号が出力されている時で、電圧検出手段10が電池電圧低下信号を検出した場合、再度電池電源手段2の電圧レベル確認の為に、電圧検出手段10を駆動する信号を出力するが、この時一定時間遅延して電圧検出手段10を駆動し、電池電源手段2の電圧確認を行う。
【0058】
次に上記構成の動作を説明する。ガス遮断装置が設置されガス需要家のガス器具使用状態を監視する。電池電源手段2が電源供給開始すると電池容量推定手段11はその経過時間と制御装置9の平均電流とから電池容量の消費量を計算する。
【0059】
途中遮断手段3が作動すると大電流が流れるので、遮断手段3の遮断回数や復帰回数と遮断手段の消費電流とから電池容量消耗量を算出し、作動毎電流消費量として計算していく。このようにして電池容量の消耗量を推定する。一方電圧検出手段10は定期的に電池電源手段2の電圧監視を行う。所定電圧以下の場合電圧低下信号を電圧異常判定手段12に出力する。又所定電圧値以上の場合、電池異常判定手段12に正常信号を出力する。電圧異常判定手段12は、電池容量推定手段11からの電池容量消費量と電圧検出手段10からの電圧信号とから、電圧低下異常状態かどうかを判定する。
【0060】
冬場の寒波等の異常気象下で電圧検出手段10が電圧低下状態を検出することがある。電圧検出手段10から電圧低下信号が出力されると、電池異常判定手段12は電池容量推定手段11の電池容量が所定値以上消耗しているかを判定する。
【0061】
設置後数年等の場合、即ち電池消耗量が小さい場合電圧検出手段10を再度駆動する信号を時間遅延手段20に出力する。時間遅延手段20は一定時間遅延して電圧検出手段10に駆動信号を出力する。電圧検出手段10を駆動し電圧確認する時間帯を変えてチェックする。異常低温になりやすい時間帯は明け方であり、ガス器具の使用頻度が極めて小さい時間帯であり、最もガス器具を良く使用する時間帯での電池電源手段2の遮断手段3の駆動能力を評価する必要がある。よって一定時間遅延後電圧検出手段10は、再駆動信号を入力すると電池電圧をチェックする。その結果、正常電圧を検出すると、つまり所定値以上の電圧値を検出すると正常信号が電圧異常判定手段12出力される。この場合、最初の電圧検出手段10からの電圧低下信号は誤信号と判定し、一過性の異常気象などに伴う誤判定信号で電圧異常とは判定しない。時間計測手段13はそのまま停止状態を維持する。
【0062】
一方、何らかの原因で遮断手段3の作動回数(遮断や復帰の合計回数)、経過時間より電池消費容量が少なくて、雨水などの浸水で電圧低下に至ることがあるが、こうした時電圧検出手段10が低下信号を検出し電圧異常判定手段12に出力され、再度電圧検出手段10を駆動し、電池電圧を確認しても電圧低下信号を再度出力する場合がある。このように2度目の場合、電圧異常判定手段12は電圧低下状態と判定し、時間計測手段13に電圧低下状態信号を出力し、時間計測開始する。又復帰禁止手段15にも通知する。更に報知手段16に電池電圧低下状態の警告表示を行う(電池低下状態の表示をLCD素子やLED素子等で行う)。
【0063】
更にガス供給事業者に電話回線などを通じて電池低下異常状態を通報する。時間計測手
段18は電池低下状態を検出すると時間カウントを行い電池電圧低下以降のガス遮断装置の使用可能時間を計測する。所定時間カウントすると復帰禁止手段14に復帰手段13からの信号受付を禁止状態にすると共に遮断手段3に遮断出力を行う。このことにより以降ガス供給停止を図ることによりガス遮断装置の安全使用可能時間を経過したことを通知する。この状態で復帰手段14からの遮断状態からの復帰させようとする復帰信号の受付を禁止し、ガス供給停止状態を維持する。報知手段16を介して以降ガス遮断装置自体を交換しない限りガス供給できない旨を需要家並びにガス供給事業者に通知する。
【0064】
このように、電池電源手段2の電圧を一過性の異常低温等の気象環境下で電圧検出手段10で電池電圧検出すると、電池容量が充分あるのに電圧低下と誤判定する場合がある。誤判定すると時間計測手段16を計測開始したり、その間放置して所定時間経過すると遮断手段3に遮断信号が出力され電池電圧低下遮断状態となり復帰禁止となるが、誤信号でこのようになるのを防止する必要がある。そこで、今回電圧異常判定手段12でいきなり時間計測手段13を作動開始させずに、電圧検出手段10より低下信号が入力されても、時間遅延手段20で一定時間おいて再度電圧検出手段10を駆動し、電池電圧を再度確認することにより本来のガス器具を良く使用する時間帯で、又冬季においても比較的気温の高い時間帯で電池電源手段2の駆動能力がわかり、電池容量が充分ある場合正常電圧値を検出するが、最初の低下信号を誤信号と判定し電圧低下異常と誤判定しないように防止するので、ガス事業者は不要にガス遮断装置を交換することなく、又不要出動回数を減らすことができ安全性や使い勝手が極めて向上する。
【0065】
(実施の形態5)
図5は本発明の第5の実施の形態のガス遮断装置である。図5において、図1、図2、図3、図4及び図6と同一機能を有する構成要素には同一番号を付し説明は省略する。
【0066】
図5は本発明の第5の実施の形態のガス遮断装置で、21は遅延時間可変手段で、電圧異常判定手段12に、電圧検出手段10と電池容量推定手段11との出力が入るように接続され、電池容量推定手段11から電池容量が充分残っている状態を示す信号が出力されている時で、電圧検出手段10が電池電圧低下信号を検出した場合、再度電池電源手段2の電圧レベル確認の為に、電圧検出手段10を再駆動する信号を出力するが、この時遅延する時間を可変して電圧検出手段10を駆動する。電池容量が充分残っていて電圧検出手段10が低下信号を検出する場合が冬季長期間に渡り発生しやすいが、そのたび毎に再度電圧検出手段10を駆動する迄の時間帯をずらして、即ち遅延時間を可変して電圧確認を行う。
【0067】
次に上記構成の動作を説明する。ガス遮断装置が設置されガス需要家のガス器具使用状態を監視する。電池電源手段2が電源供給開始すると電池容量推定手段11はその経過時間と制御装置9の平均電流とから電池容量の消費量を計算する。
【0068】
途中遮断手段3が作動すると大電流が流れるので、遮断手段3の遮断回数や復帰回数と遮断手段の消費電流とから電池容量消耗量を算出し、作動毎電流消費量として計算していく。このようにして電池容量の消耗量を推定する。一方電圧検出手段10は定期的に電池電源手段2の電圧監視を行う。所定電圧以下の場合電圧低下信号を電圧異常判定手段12に出力する。又所定電圧値以上の場合、電池異常判定手段12に正常信号を出力する。電圧異常判定手段12は、電池容量推定手段11からの電池容量消費量と電圧検出手段10からの電圧信号とから、電圧低下異常状態かどうかを判定する。
【0069】
冬場の寒波等の異常気象下で電圧検出手段10が電圧低下状態を検出することがある。又冬季何度も寒波が襲来し異常低温が繰返し発生するので、前述のことは繰返し発生することがある。電圧検出手段10から電圧低下信号が出力される毎と、電池異常判定手段1
2は電池容量推定手段11の電池容量が所定値以上消耗しているかを判定する。ガス遮断装置設置後数年しか経過していない場合通常電池消耗量が小さいが、電圧検出手段10に再度駆動する信号を遅延時間可変手段21に出力する。遅延時間可変手段21は、再度電圧検出手段10を駆動する信号が発生する毎、例えば一定時間毎遅延時間を可変して電圧検出手段10に駆動信号を出力する。電圧検出手段10を駆動し電圧確認する時間帯を変えて駆動能力をチェックする。異常低温になりやすい時間帯は明け方であり、ガス器具の使用頻度が極めて小さい時間帯であるが、最もガス器具を良く使用する時間帯での電池電源手段2の遮断手段3の駆動能力を時間帯をさまざま変えて平均的に評価する必要がある。よって一定時間遅延後電圧検出手段10は、再駆動信号を入力すると電池電圧をチェックする。その結果、正常電圧を検出すると、つまり所定値以上の電圧値を検出すると正常信号が電圧異常判定手段12出力される。この場合、最初の電圧検出手段10からの電圧低下信号は誤信号と判定し、一過性の異常気象などに伴う誤判定信号で電圧異常とは判定しない。時間計測手段13はそのまま停止状態を維持する。
【0070】
一方、何らかの原因で遮断手段3の作動回数(遮断や復帰の合計回数)、経過時間より電池消費容量が少なくて、雨水などの浸水で電圧低下に至ることがあるが、こうした時電圧検出手段10が低下信号を検出し電圧異常判定手段12に出力され、再度電圧検出手段10を駆動し、電池電圧を確認しても電圧低下信号を再度出力する場合がある。このように2度目の場合、電圧異常判定手段12は電圧低下状態と判定し、時間計測手段13に電圧低下状態信号を出力し、時間計測開始する。又復帰禁止手段15にも通知する。更に報知手段16に電池電圧低下状態の警告表示を行う(電池低下状態の表示をLCD素子やLED素子等で行う)。
【0071】
更にガス供給事業者に電話回線などを通じて電池低下異常状態を通報する。時間計測手段18は電池低下状態を検出すると時間カウントを行い電池電圧低下以降のガス遮断装置の使用可能時間を計測する。所定時間カウントすると復帰禁止手段14に復帰手段13からの信号受付を禁止状態にすると共に遮断手段3に遮断出力を行う。このことにより以降ガス供給停止を図ることによりガス遮断装置の安全使用可能時間を経過したことを通知する。この状態で復帰手段14からの遮断状態からの復帰させようとする復帰信号の受付を禁止し、ガス供給停止状態を維持する。報知手段16を介して以降ガス遮断装置自体を交換しない限りガス供給できない旨を需要家並びにガス供給事業者に通知する。
【0072】
このように、電池電源手段2の電圧を一過性の異常低温等の気象環境下で電圧検出手段10で電池電圧検出すると、電池容量が充分あるのに電圧低下と誤判定する場合が繰返し発生しやすい。誤判定すると時間計測手段16を計測開始したり、その間放置して所定時間経過すると遮断手段3に遮断信号が出力され電池電圧低下遮断状態となり復帰禁止となるが、誤信号でこのようになるのを防止する必要がある。そこで、今回電圧異常判定手段12でいきなり時間計測手段13を作動開始させずに、又繰返し電圧検出手段10より低下信号が入力されても、遅延時間可変手段21でそのたび毎遅延時間を可変して再度電圧検出手段10を駆動し、電池電圧を再度確認することにより本来のガス器具を良く使用する時間帯での電池電源手段2の平均的な駆動能力がわかり、かつ電池容量が充分ある場合正常電圧値を検出するが、最初の低下信号を誤信号と判定し電圧低下異常と誤判定しないように防止するので、ガス事業者は不要にガス遮断装置を交換することなく、又不要出動回数を減らすことができ安全性や使い勝手が極めて向上する。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の第1の実施の形態のガス遮断装置の制御ブロック図
【図2】本発明の第2の実施の形態のガス遮断装置の制御ブロック図
【図3】本発明の第3の実施の形態のガス遮断装置の制御ブロック図
【図4】本発明の第4の実施の形態のガス遮断装置の制御ブロック図
【図5】本発明の第5の実施の形態のガス遮断装置の制御ブロック図
【図6】従来のガス遮断装置の制御ブロック図
【符号の説明】
【0074】
2 電池電源手段
3 遮断手段
10 電圧検出手段
11 電池容量推定手段
12 電池異常判定手段
13 時間計測手段
14 復帰手段
15 復帰禁止手段
16 報知手段
17 流量検出手段
18 外部機器手段
19 異常判定手段
20 時間遅延手段
21 遅延時間可変手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源を供給する電池電源手段と、ガス媒体の供給や遮断を行う遮断手段と、前記電池電源手段の供給電圧を監視し電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記遮断手段の駆動回数及び電源供給開始からの経過時間より電池消費量を推定する電池容量推定手段と、前記電池容量推定手段の消費容量が所定以内で前記電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力された場合再度前記電圧検出手段を駆動し低電圧検出時電圧低下信号を出力する電圧異常判定手段と、前記電圧異常判定手段で電圧低下状態を検出時所定時間計測開始し所定時間経過後前記遮断手段に遮断出力する時間計測手段と、前記遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、前記時間計測手段で所定時間経過した場合復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とを備えたガス遮断装置。
【請求項2】
電源を供給する電池電源手段と、ガス媒体の供給や遮断を行う遮断手段と、前記電池電源手段の供給電圧を監視し電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記遮断手段の駆動回数及び電源供給開始からの経過時間より電池消費量を推定する電池容量推定手段と、前記電池容量推定手段の消費容量が所定以内で前記電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力された場合前記電圧検出手段からの電池電圧低下信号を出力停止し電池消費容量が所定以上の場合出力する電圧異常判定手段と、前記電圧異常判定手段で電圧低下状態を検出時所定時間計測し所定時間経過後前記遮断手段に遮断出力する時間計測手段と、前記遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、前記時間計測手段で所定時間経過した場合復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とを備えたガス遮断装置。
【請求項3】
電源を供給する電池電源手段と、ガス媒体の供給や遮断を行う遮断手段と、前記電池電源手段の供給電圧を監視し電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記遮断手段の駆動回数及び電源供給開始からの経過時間より電池消費量を推定する電池容量推定手段と、前記電池容量推定手段の消費容量が所定以内の場合前記電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力されても再度前記電圧検出手段を駆動し正常電圧検出時前記時間計測手段を時間計測停止を継続し前記復帰禁止手段へ入力許可状態を保持する電圧異常判定手段と、前記電圧異常判定手段で電圧低下状態を検出時所定時間計測し所定時間経過時遮断出力する時間計測手段と、前記遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、ガス供給量を計測する流量検出手段と、ガス漏れや地震などの異常状態を検出する外部機器手段と、前記流量検出手段や前記外部機器手段からの信号より異常なガス器具の使用状態かを判定し異常使用と判定時遮断信号を出力する異常判定手段と、前記時間計測手段で時間計測中前記流量検出手段で異常流量を検出したり又前記外部機器手段により異常ガス漏れや所定以上の地震検知した場合前記遮断手段に遮断信号を出力すると共に復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とを備えたガス遮断装置。
【請求項4】
電源を供給する電池電源手段と、ガス媒体の供給や遮断を行う遮断手段と、前記電池電源手段の供給電圧を監視し電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記遮断手段の駆動回数及び電源供給開始からの経過時間より電池消費量を推定する電池容量推定手段と、前記電池容量推定手段の消費容量が所定以内で前記電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力された場合再度前記電圧検出手段を駆動する信号を出力すると共低電圧検出時電圧低下信号を出力する電圧異常判定手段と、前記電池異常判定手段で再度前記電圧電圧検出手段を駆動する信号を出力されると所定時間遅延後前記電圧検出手段に駆動信号を出力する時間遅延手段と、前記電圧異常判定手段で電圧低下状態を検出時所定時間計測開始し所定時間経過後前記遮断手段に遮断出力する時間計測手段と、前記遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、前記時間計測手段で所定時間経過した場合復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とを備えたガス遮断装置。
【請求項5】
電源を供給する電池電源手段と、ガス媒体の供給や遮断を行う遮断手段と、前記電池電源
手段の供給電圧を監視し電池電圧を検出する電圧検出手段と、前記遮断手段の駆動回数及び電源供給開始からの経過時間より電池消費量を推定する電池容量推定手段と、前記電池容量推定手段の消費容量が所定以内で前記電圧検出手段より所定電圧以下の信号が出力された場合再度前記電圧検出手段を駆動する信号を出力すると共低電圧検出時電圧低下信号を出力する電圧異常判定手段と、前記電池異常判定手段で再度前記電圧電圧検出手段を駆動する信号を出力される毎に前記電圧検出手段を駆動する時間を可変しつつ前記電圧検出手段を駆動信号を出力する遅延時間可変手段と、前記電圧異常判定手段で電圧低下状態を検出時所定時間計測開始し所定時間経過後前記遮断手段に遮断出力する時間計測手段と、前記遮断手段をガス供給可能状態に復帰させる信号を出力する復帰手段と、前記時間計測手段で所定時間経過した場合復帰信号を入力禁止とする復帰禁止手段とを備えたガス遮断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−262596(P2008−262596A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−180961(P2008−180961)
【出願日】平成20年7月11日(2008.7.11)
【分割の表示】特願2002−290093(P2002−290093)の分割
【原出願日】平成14年10月2日(2002.10.2)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】